JPH0792417B2 - クランクシヤフトの不釣合測定方法 - Google Patents
クランクシヤフトの不釣合測定方法Info
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- JPH0792417B2 JPH0792417B2 JP1931287A JP1931287A JPH0792417B2 JP H0792417 B2 JPH0792417 B2 JP H0792417B2 JP 1931287 A JP1931287 A JP 1931287A JP 1931287 A JP1931287 A JP 1931287A JP H0792417 B2 JPH0792417 B2 JP H0792417B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、クランクシャフトの不釣合量を測定するた
めの不釣合測定方法に関するものである。
めの不釣合測定方法に関するものである。
(ロ)従来技術 周知のように、クランクシャフトはピストンおよびコネ
クティングロッドの慣性力を受ける。したがって、クラ
ンクシャフトを動釣合試験するには、そのクランクピン
にダミーウエイトを取り付ける必要がある。クランクシ
ャフトをダミーウエイトとともに回転させると、ダミー
ウエイトの遠心力がクランクシャフトに作用する。これ
によってクランクシャフトがピストンおよびコネクティ
ングロッドの慣性力を受けた状態を再現することができ
る。
クティングロッドの慣性力を受ける。したがって、クラ
ンクシャフトを動釣合試験するには、そのクランクピン
にダミーウエイトを取り付ける必要がある。クランクシ
ャフトをダミーウエイトとともに回転させると、ダミー
ウエイトの遠心力がクランクシャフトに作用する。これ
によってクランクシャフトがピストンおよびコネクティ
ングロッドの慣性力を受けた状態を再現することができ
る。
しかしながら、クランクピンにダミーウエイトを取り付
けるのは面倒である。しかも、試験が完了すると、クラ
ンクピンからダミーウエイトを取り外さねばならない。
そして、試験毎にこれを繰り返す必要があり、作業性が
悪い。
けるのは面倒である。しかも、試験が完了すると、クラ
ンクピンからダミーウエイトを取り外さねばならない。
そして、試験毎にこれを繰り返す必要があり、作業性が
悪い。
このため、第3図に示すように、従来は一対のセンタ軸
(1)を使用し、これを回転軸受け(2)に支持してい
た。センタ軸(1)はディスク(3)およびウエイト
(W)を有する。ウエイト(W)はダミーウエイトに相
当するもので、各センタ軸(1)のディスク(3)に取
り付けられている。したがって、各センタ軸(1)をク
ランクシャフト(S)の両端の端面に押し付け、センタ
軸(1)間にクランクシャフト(S)を挾み付ける。そ
して、センタ軸(1)およびクランクシャフト(S)を
一体的に回転させると、クランクピン(P)にダミーウ
エイトを取り付けなくても、クランクシャフト(S)を
動釣合試験し、その不釣合量を測定することができる。
(1)を使用し、これを回転軸受け(2)に支持してい
た。センタ軸(1)はディスク(3)およびウエイト
(W)を有する。ウエイト(W)はダミーウエイトに相
当するもので、各センタ軸(1)のディスク(3)に取
り付けられている。したがって、各センタ軸(1)をク
ランクシャフト(S)の両端の端面に押し付け、センタ
軸(1)間にクランクシャフト(S)を挾み付ける。そ
して、センタ軸(1)およびクランクシャフト(S)を
一体的に回転させると、クランクピン(P)にダミーウ
エイトを取り付けなくても、クランクシャフト(S)を
動釣合試験し、その不釣合量を測定することができる。
たとえば、ソフトタイプの動釣合試験機の場合、振動テ
ーブル(4)の回転軸受(2)にセンタ軸(1)が支持
される。振動テーブル(4)はベッド(5)の棒ばね
(6)によって支持され、センタ軸(1)はベルト
(7)および回転軸(8)に伝動連結され、ベルト
(9)およびモータ(10)に伝動連結される。したがっ
て、駆動モータ(10)によってベルト(9)、回転軸
(8)およびベルト(7)を駆動すると、センタ軸
(1)およびクランクシャフト(S)が一体的に回転
し、クランクシャフト(S)およびウエイト(W)の不
釣合によって振動が生じ、振動テーブル(4)および回
転軸受(2)が振動する。したがって、この振動を検出
すると、ダミーウエイトを取り付けたときのクランクシ
ャフト(S)の不釣合量を測定することができる。これ
に対し、ハードタイプの試験機の場合、クランクシャフ
ト(S)およびウエイト(W)の不釣合によって遠心力
が加えられる。したがって、その遠心力を検出すると、
ダミーウエイトを取り付けたときのクランクシャフト
(S)の不釣合量を測定することができる。普通、振動
または遠心力の検出信号が測定回路に送られ、この測定
回路によってクランクシャフト(S)の不釣合量が測定
される。
ーブル(4)の回転軸受(2)にセンタ軸(1)が支持
される。振動テーブル(4)はベッド(5)の棒ばね
(6)によって支持され、センタ軸(1)はベルト
(7)および回転軸(8)に伝動連結され、ベルト
(9)およびモータ(10)に伝動連結される。したがっ
て、駆動モータ(10)によってベルト(9)、回転軸
(8)およびベルト(7)を駆動すると、センタ軸
(1)およびクランクシャフト(S)が一体的に回転
し、クランクシャフト(S)およびウエイト(W)の不
釣合によって振動が生じ、振動テーブル(4)および回
転軸受(2)が振動する。したがって、この振動を検出
すると、ダミーウエイトを取り付けたときのクランクシ
ャフト(S)の不釣合量を測定することができる。これ
に対し、ハードタイプの試験機の場合、クランクシャフ
ト(S)およびウエイト(W)の不釣合によって遠心力
が加えられる。したがって、その遠心力を検出すると、
ダミーウエイトを取り付けたときのクランクシャフト
(S)の不釣合量を測定することができる。普通、振動
または遠心力の検出信号が測定回路に送られ、この測定
回路によってクランクシャフト(S)の不釣合量が測定
される。
しかしながら、このセンタ軸受方式はセンタ軸(1)お
よび回転軸受(2)のセンターリング誤差などの機械誤
差が生じ、これが不釣合量の測定値に影響するのはさけ
られない。さらに、クランクシャフト(S)およびウエ
イト(W)の他に、センタ軸(1)およびディスク
(3)が一体的に回転し、その重量および不釣合量が測
定値に影響する。また、クランクシャフト(S)の実際
の使用状態下で軸受に支持されるのは、センタ軸(1)
ではなく、クランクシャフト(S)のジャーナル(J)
である。したがって、クランクシャフト(S)の実際の
使用状態を再現するものということはできない。したが
って、クランクシャフト(S)の不釣合量を正確に測定
することできないという欠点があった。
よび回転軸受(2)のセンターリング誤差などの機械誤
差が生じ、これが不釣合量の測定値に影響するのはさけ
られない。さらに、クランクシャフト(S)およびウエ
イト(W)の他に、センタ軸(1)およびディスク
(3)が一体的に回転し、その重量および不釣合量が測
定値に影響する。また、クランクシャフト(S)の実際
の使用状態下で軸受に支持されるのは、センタ軸(1)
ではなく、クランクシャフト(S)のジャーナル(J)
である。したがって、クランクシャフト(S)の実際の
使用状態を再現するものということはできない。したが
って、クランクシャフト(S)の不釣合量を正確に測定
することできないという欠点があった。
その上、各センタ軸(1)を回転可能に案内するととも
に、これをクランクシャフト(S)の両端の端面に押し
付けねばならず、回転軸受(2)の構成が複雑になり、
コストが高い。しかも、これはクランクシャフト(S)
専用のものでしかなく、その他の回転体を動釣合試験す
ることはできず、汎用性がない。モータのロータなど、
クランクシャフト以外の回転体については、普通、回転
体の両端のジャーナルをV状軸受の受部材間に支持する
方式が使用される。たとえば、V字状軸受として一対の
ローラからなるローラ軸受が使用され、ジャーナルはロ
ーラ軸受のローラ間に支持される。したがって、一般の
標準試験機はローラ軸受などのV字状軸受を前提とする
構成のものである。センタ軸受方式の場合、この標準試
験機を利用することができず、特別に専用試験機を製造
する必要があった。
に、これをクランクシャフト(S)の両端の端面に押し
付けねばならず、回転軸受(2)の構成が複雑になり、
コストが高い。しかも、これはクランクシャフト(S)
専用のものでしかなく、その他の回転体を動釣合試験す
ることはできず、汎用性がない。モータのロータなど、
クランクシャフト以外の回転体については、普通、回転
体の両端のジャーナルをV状軸受の受部材間に支持する
方式が使用される。たとえば、V字状軸受として一対の
ローラからなるローラ軸受が使用され、ジャーナルはロ
ーラ軸受のローラ間に支持される。したがって、一般の
標準試験機はローラ軸受などのV字状軸受を前提とする
構成のものである。センタ軸受方式の場合、この標準試
験機を利用することができず、特別に専用試験機を製造
する必要があった。
(ハ)目的 したがって、この発明は、クランクピンにピストンおよ
びコネクティングロッドの慣性力を受けた状態を再現す
るダミーウエイトを取り付けず、ダミーウエイトのない
クランクシャフトを回転させ、測定回路によってクラン
クシャフトの不釣合量を測定する方法において、クラン
クシャフトの不釣合量を正確に測定すること、構成を簡
単にし、コストを低くすること、およびモータのロータ
などの回転体を動釣合試験する標準試験機を利用するこ
ともできるようにすることを目的としてなされたもので
ある。
びコネクティングロッドの慣性力を受けた状態を再現す
るダミーウエイトを取り付けず、ダミーウエイトのない
クランクシャフトを回転させ、測定回路によってクラン
クシャフトの不釣合量を測定する方法において、クラン
クシャフトの不釣合量を正確に測定すること、構成を簡
単にし、コストを低くすること、およびモータのロータ
などの回転体を動釣合試験する標準試験機を利用するこ
ともできるようにすることを目的としてなされたもので
ある。
(ニ)構成 この発明は、クランクシャフトの両端のジャーナルをV
字状軸受の受部材間に支持する。そして、受部材間から
クランクシャフトのジャーナルが飛び出さないようクラ
ンクシャフト、取り付けるべきダミーウエイトの重量お
よびクランクシャフトの回転数に応じてクランクシャフ
トのジャーナルと受部材の接触角度を選定する。さら
に、ダミーウエイトを取り付けたときのクランクシャフ
トの不釣合量が測定されるよう測定回路にダミーウエイ
ト補償回路を組み込むことを特徴とするものである。
字状軸受の受部材間に支持する。そして、受部材間から
クランクシャフトのジャーナルが飛び出さないようクラ
ンクシャフト、取り付けるべきダミーウエイトの重量お
よびクランクシャフトの回転数に応じてクランクシャフ
トのジャーナルと受部材の接触角度を選定する。さら
に、ダミーウエイトを取り付けたときのクランクシャフ
トの不釣合量が測定されるよう測定回路にダミーウエイ
ト補償回路を組み込むことを特徴とするものである。
(ホ)実施例 以下、この発明の実施例を説明する。第1図はこの発明
の一実施例を示す。クランクピン(P)にピストンおよ
びコネクティングロッドの慣性力を受けた状態を再現す
るダミーウエイトを取り付けず、クランクシャフト
(S)の動釣合試験し、その不釣合量を測定するには、
ダミーウエイトのないクランクシャフト(S)を回転さ
せる必要がある。しかしながら、ダミーウエイトのない
クランクシャフト(S)を回転させると、クランクシャ
フト(S)の設計上、クランクシャフト(S)に大きい
遠心力が生じる。この遠心力に関係するのは、クランク
シャフト(S)の重量、取り付けるべきダミーウエイト
の重量およびクランクシャフト(S)の回転数である。
ダミーウエイトのないクランクシャフト(S)を回転さ
せると、クランクシャフト(S)の重量に比較して、取
り付けるべきダミーウエイトの重量が大きいほど、クラ
ンクシャフト(S)に大きい遠心力が生じる。そして、
その遠心力はクランクシャフト(S)の回転数に比例す
る。
の一実施例を示す。クランクピン(P)にピストンおよ
びコネクティングロッドの慣性力を受けた状態を再現す
るダミーウエイトを取り付けず、クランクシャフト
(S)の動釣合試験し、その不釣合量を測定するには、
ダミーウエイトのないクランクシャフト(S)を回転さ
せる必要がある。しかしながら、ダミーウエイトのない
クランクシャフト(S)を回転させると、クランクシャ
フト(S)の設計上、クランクシャフト(S)に大きい
遠心力が生じる。この遠心力に関係するのは、クランク
シャフト(S)の重量、取り付けるべきダミーウエイト
の重量およびクランクシャフト(S)の回転数である。
ダミーウエイトのないクランクシャフト(S)を回転さ
せると、クランクシャフト(S)の重量に比較して、取
り付けるべきダミーウエイトの重量が大きいほど、クラ
ンクシャフト(S)に大きい遠心力が生じる。そして、
その遠心力はクランクシャフト(S)の回転数に比例す
る。
この実施例では、V字状軸受としてクランクシャフト
(S)の両端のジャーナル(J)に対しそれぞれ同一構
成のローラ軸受(11)が使用されている。第2図に示す
ように、ローラ軸受(11)は一対のローラ(12)からな
り、ローラ(12)は水平に、かつ間隔をおいて平行に配
置されている。ジャーナル(J)はローラ軸受(11)の
ローラ(12)間に支持され、ローラ(12)の外周面に線
接触し、水平面に対し一定の角度(α)をもって線接触
する。この接触角度(α)はジャーナル(J)の径およ
びローラ(12)の間隔によって決定される。したがっ
て、あらかじめジャーナル(J)の径を考慮し、ローラ
(12)の間隔を設定すると、所望の接触角度(α)を得
ることができる。ローラ(12)の間隔を調節することも
可能である。たとえば、ローラ(12)の回転軸をブラケ
ット(13)に支持し、このブラケット(13)にねじ棒を
ねじ合わる。そしてモータ(15)によってねじ棒(14)
を回転操作し、そのねじ送り作用によってブラケット
(13)を移動させ、ローラ(12)を互いに接近する方向
および離れる方向に移動させればよい。これによってロ
ーラ(12)の間隔を調節することができる。したがっ
て、必要に応じてジャーナル(J)とローラ(12)の接
触角度(α)を小さくすることができ、これを大きくす
ることもできる。ねじ棒(14)およびモータ(15)に代
えて、その他の移動操作機構を設けてもよい。
(S)の両端のジャーナル(J)に対しそれぞれ同一構
成のローラ軸受(11)が使用されている。第2図に示す
ように、ローラ軸受(11)は一対のローラ(12)からな
り、ローラ(12)は水平に、かつ間隔をおいて平行に配
置されている。ジャーナル(J)はローラ軸受(11)の
ローラ(12)間に支持され、ローラ(12)の外周面に線
接触し、水平面に対し一定の角度(α)をもって線接触
する。この接触角度(α)はジャーナル(J)の径およ
びローラ(12)の間隔によって決定される。したがっ
て、あらかじめジャーナル(J)の径を考慮し、ローラ
(12)の間隔を設定すると、所望の接触角度(α)を得
ることができる。ローラ(12)の間隔を調節することも
可能である。たとえば、ローラ(12)の回転軸をブラケ
ット(13)に支持し、このブラケット(13)にねじ棒を
ねじ合わる。そしてモータ(15)によってねじ棒(14)
を回転操作し、そのねじ送り作用によってブラケット
(13)を移動させ、ローラ(12)を互いに接近する方向
および離れる方向に移動させればよい。これによってロ
ーラ(12)の間隔を調節することができる。したがっ
て、必要に応じてジャーナル(J)とローラ(12)の接
触角度(α)を小さくすることができ、これを大きくす
ることもできる。ねじ棒(14)およびモータ(15)に代
えて、その他の移動操作機構を設けてもよい。
ジャーナル(J)とローラ(12)の接触角度(α)が大
きい場合、ダミーウエイトのないクランクシャフトを回
転させると、クランクシャフト(S)に大きい遠心力が
生じ、ジャーナル(J)がローラ(12)間から飛び出す
おそれがある。反対に、ジャーナル(J)とローラ(1
2)の接触角度(α)が小さい場合、クランクシャフト
(S)に大きい遠心力が生じても、ローラ(12)間にジ
ャーナル(J)が挾まれ、ジャーナル(J)はローラ
(12)間から飛び出さない。しかしながら、ジャーナル
(J)とローラ(12)の接触角度(α)が小さすぎる
と、ジャーナル(J)がローラ(12)間に拘束され、ク
ランクシャフト(S)の回転に支障をきたすおそれがあ
る。
きい場合、ダミーウエイトのないクランクシャフトを回
転させると、クランクシャフト(S)に大きい遠心力が
生じ、ジャーナル(J)がローラ(12)間から飛び出す
おそれがある。反対に、ジャーナル(J)とローラ(1
2)の接触角度(α)が小さい場合、クランクシャフト
(S)に大きい遠心力が生じても、ローラ(12)間にジ
ャーナル(J)が挾まれ、ジャーナル(J)はローラ
(12)間から飛び出さない。しかしながら、ジャーナル
(J)とローラ(12)の接触角度(α)が小さすぎる
と、ジャーナル(J)がローラ(12)間に拘束され、ク
ランクシャフト(S)の回転に支障をきたすおそれがあ
る。
したがって、この実施例では、あらかじめクランクシャ
フト(S)の遠心力が考慮され、ジャーナル(J)とロ
ーラ(12)の接触角度(α)が選定されている。クラン
クシャフト(S)の遠心力については、クランクシャフ
ト(S)の重量、取り付けるべきダミーウエイトの重量
およびクランクシャフト(S)の回転数がこれに関係す
るのは前述したとおりである。したがって、クランクシ
ャフト(S)の重量、取り付けるべきダミーウエイトの
重量およびクランクシャフト(S)の回転数に応じてジ
ャーナル(J)とローラ(12)の接触角度(α)が選定
されている。
フト(S)の遠心力が考慮され、ジャーナル(J)とロ
ーラ(12)の接触角度(α)が選定されている。クラン
クシャフト(S)の遠心力については、クランクシャフ
ト(S)の重量、取り付けるべきダミーウエイトの重量
およびクランクシャフト(S)の回転数がこれに関係す
るのは前述したとおりである。したがって、クランクシ
ャフト(S)の重量、取り付けるべきダミーウエイトの
重量およびクランクシャフト(S)の回転数に応じてジ
ャーナル(J)とローラ(12)の接触角度(α)が選定
されている。
したがって、ダミーウエイトのないクランクシャフト
(S)を回転させ、クランクシャフト(S)に大きい遠
心力が生じても、ジャーナル(J)はローラ(12)間か
ら飛び出さない。しかも、ジャーナル(J)がローラ
(12)間に拘束されず、クランクシャフト(S)を円滑
に回転させることができる。
(S)を回転させ、クランクシャフト(S)に大きい遠
心力が生じても、ジャーナル(J)はローラ(12)間か
ら飛び出さない。しかも、ジャーナル(J)がローラ
(12)間に拘束されず、クランクシャフト(S)を円滑
に回転させることができる。
クランクシャフト(S)を回転させるには、ローラ軸受
(11)のローラ(12)を駆動すればよい。これに代え
て、クランクシャフト(S)の両端のジャーナル(J)
のうち、一方のジャーナル(J)をジョイントに連結
し、このジョイントを駆動してもよい。クランクシャフ
ト(S)の中央のジャーナル(J)にベルトをかけ合わ
せ、このベルトを駆動してもよい。
(11)のローラ(12)を駆動すればよい。これに代え
て、クランクシャフト(S)の両端のジャーナル(J)
のうち、一方のジャーナル(J)をジョイントに連結
し、このジョイントを駆動してもよい。クランクシャフ
ト(S)の中央のジャーナル(J)にベルトをかけ合わ
せ、このベルトを駆動してもよい。
したがって、クランクピン(P)にダミーウエイトを取
り付けなくても、クランクシャフト(S)を動釣合試験
し、その不釣合量を測定することができる。クランクシ
ャフト(S)の不釣合量を測定するには、ローラ軸受
(11)の振動または遠心力を検出すればよい。さらに、
その検出信号を測定回路に送り、測定回路によってクラ
ンクシャフト(S)の不釣合量を測定する。そして、ダ
ミーウエイトを取り付けたときのクランクシャフト
(S)の不釣合量が測定されるよう測定回路にダミーウ
エイト補償回路を組み込めばよい。ダミーウエイト補償
回路については、当業者にとってこれを回路設計するの
は容易であり、その説明は省略する。
り付けなくても、クランクシャフト(S)を動釣合試験
し、その不釣合量を測定することができる。クランクシ
ャフト(S)の不釣合量を測定するには、ローラ軸受
(11)の振動または遠心力を検出すればよい。さらに、
その検出信号を測定回路に送り、測定回路によってクラ
ンクシャフト(S)の不釣合量を測定する。そして、ダ
ミーウエイトを取り付けたときのクランクシャフト
(S)の不釣合量が測定されるよう測定回路にダミーウ
エイト補償回路を組み込めばよい。ダミーウエイト補償
回路については、当業者にとってこれを回路設計するの
は容易であり、その説明は省略する。
したがって、前記従来のセンタ軸受方式と異なり、この
方法はセンタ軸(1)および回転軸受(2)のセンター
リング誤差などの機械誤差が測定値に影響するという問
題はない。さらに、クランクシャフト(S)だけを回転
させることができ、センタ軸(1)およびディスク
(3)の重量および不釣合量が測定値に影響するという
問題もない。また、クランクシャフト(S)のジャーナ
ル(J)をローラ軸受(11)のローラ(12)間に支持す
ることができ、クランクシャフト(S)の実際の使用状
態を再現することができる。したがって、クランクシャ
フト(S)の不釣合量を正確に測定することができる。
方法はセンタ軸(1)および回転軸受(2)のセンター
リング誤差などの機械誤差が測定値に影響するという問
題はない。さらに、クランクシャフト(S)だけを回転
させることができ、センタ軸(1)およびディスク
(3)の重量および不釣合量が測定値に影響するという
問題もない。また、クランクシャフト(S)のジャーナ
ル(J)をローラ軸受(11)のローラ(12)間に支持す
ることができ、クランクシャフト(S)の実際の使用状
態を再現することができる。したがって、クランクシャ
フト(S)の不釣合量を正確に測定することができる。
その上、一対のローラ(12)からなるローラ軸受(11)
を設けるだけでよく、構成が簡単であり、そのコストは
低い。また、モータのロータなど、クランクシャフト以
外の回転体を動釣合試験する標準試験機もローラ軸受な
どのV字状軸受を前提とする構成のものである。したが
って、この標準試験機を利用することもでき、特別に専
用試験機を製造する必要はない。
を設けるだけでよく、構成が簡単であり、そのコストは
低い。また、モータのロータなど、クランクシャフト以
外の回転体を動釣合試験する標準試験機もローラ軸受な
どのV字状軸受を前提とする構成のものである。したが
って、この標準試験機を利用することもでき、特別に専
用試験機を製造する必要はない。
なお、この実施例では、一対のローラ(12)からなるロ
ーラ軸受(11)を使用したものについて説明したが、こ
れに代えて、ニードルを実質上V字状に配置したV字状
軸受を使用し、クランクシャフト(S)のジャーナル
(J)をV字状軸受のニードル間に支持してもよい。そ
して、ニードル間からジャーナル(J)が飛び出さない
ようクランクシャフト(S)の重量、取り付けるべきダ
ミーウエイトの重量およびクランクシャフト(S)の回
転数に応じてジャーナル(J)とニードルの接触角度を
選定すると、クランクピンにダミーウエイトを取り付け
なくても、クランクシャフトの動釣合試験し、その不釣
合量を測定することでき、同様の作用効果を得ることが
できる。ニードルに代えて、その他の形状の受部材を実
質上V字状に配置したV字状軸受を使用してもよい。た
とえば、三角形断面の受部材を実質上V事情に配置し、
クランクシャフト(S)のジャーナル(J)をその受部
材と点接触させてもよい。
ーラ軸受(11)を使用したものについて説明したが、こ
れに代えて、ニードルを実質上V字状に配置したV字状
軸受を使用し、クランクシャフト(S)のジャーナル
(J)をV字状軸受のニードル間に支持してもよい。そ
して、ニードル間からジャーナル(J)が飛び出さない
ようクランクシャフト(S)の重量、取り付けるべきダ
ミーウエイトの重量およびクランクシャフト(S)の回
転数に応じてジャーナル(J)とニードルの接触角度を
選定すると、クランクピンにダミーウエイトを取り付け
なくても、クランクシャフトの動釣合試験し、その不釣
合量を測定することでき、同様の作用効果を得ることが
できる。ニードルに代えて、その他の形状の受部材を実
質上V字状に配置したV字状軸受を使用してもよい。た
とえば、三角形断面の受部材を実質上V事情に配置し、
クランクシャフト(S)のジャーナル(J)をその受部
材と点接触させてもよい。
(ヘ)効果 以上説明したように、この発明は、クランクピンにダミ
ーウエイトを取り付けなくても、クランクシャフトを動
釣合試験し、その不釣合量を測定することができる。さ
らに、クランクシャフトの不釣合量を正確に測定するこ
とできる。その上、構成を簡単にし、コストを低くする
ことができる。しかも、モータのロータなどの回転体を
動釣合試験する標準試験機を利用するとこともでき、所
期の目的を達成することができるものである。
ーウエイトを取り付けなくても、クランクシャフトを動
釣合試験し、その不釣合量を測定することができる。さ
らに、クランクシャフトの不釣合量を正確に測定するこ
とできる。その上、構成を簡単にし、コストを低くする
ことができる。しかも、モータのロータなどの回転体を
動釣合試験する標準試験機を利用するとこともでき、所
期の目的を達成することができるものである。
第1図はこの発明の一実施例の示す側面図、第2図は第
1図のジャーナルとローラの関係を示す端面図、第3図
は従来の動釣合試験機を示す側面図である。 (S)……クランクシャフト (P)……クランクピン (J)……ジャーナル (11)……ローラ軸受 (12)……ローラ
1図のジャーナルとローラの関係を示す端面図、第3図
は従来の動釣合試験機を示す側面図である。 (S)……クランクシャフト (P)……クランクピン (J)……ジャーナル (11)……ローラ軸受 (12)……ローラ
Claims (1)
- 【請求項1】クランクピンにピストンおよびコネクティ
ングロッドの慣性力を受けた状態を再現するダミーウエ
イトを取り付けず、ダミーウエイトのないクランクシャ
フトを回転させ、測定回路によって前記クランクシャフ
トの不釣合量を測定する方法であって、前記クランクシ
ャフトの両端のジャーナルをV字状軸受の受部材間に支
持し、前記受部材間から前記ジャーナルが飛び出さない
よう前記クランクシャフトの重量、取り付けるべきダミ
ーウエイトの重量および前記クランクシャフトの回転数
に応じて前記ジャーナルと前記受部材の接触角度を選定
するとともに、前記ダミーウエイトを取り付けたときの
クランクシャフトの不釣合量が測定されるよう前記測定
回路にダミーウエイト補償回路を組み込むことを特徴と
するクランクシャフトの不釣合量測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1931287A JPH0792417B2 (ja) | 1987-01-29 | 1987-01-29 | クランクシヤフトの不釣合測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1931287A JPH0792417B2 (ja) | 1987-01-29 | 1987-01-29 | クランクシヤフトの不釣合測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63186120A JPS63186120A (ja) | 1988-08-01 |
JPH0792417B2 true JPH0792417B2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=11995895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1931287A Expired - Lifetime JPH0792417B2 (ja) | 1987-01-29 | 1987-01-29 | クランクシヤフトの不釣合測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0792417B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5954707B2 (ja) * | 2012-09-13 | 2016-07-20 | 株式会社長浜製作所 | 質量中心測定機 |
GB2586022B (en) * | 2019-07-29 | 2024-04-03 | Universal Balancing Ltd | Apparatus for supporting a rotor |
CN114046934B (zh) * | 2021-10-28 | 2023-09-22 | 哈尔滨东安汽车动力股份有限公司 | 一种曲轴静不平衡量测量装置及其测量方法 |
-
1987
- 1987-01-29 JP JP1931287A patent/JPH0792417B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63186120A (ja) | 1988-08-01 |
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