JPH0792396A - Cfrp製光学用筒 - Google Patents

Cfrp製光学用筒

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JPH0792396A
JPH0792396A JP5237712A JP23771293A JPH0792396A JP H0792396 A JPH0792396 A JP H0792396A JP 5237712 A JP5237712 A JP 5237712A JP 23771293 A JP23771293 A JP 23771293A JP H0792396 A JPH0792396 A JP H0792396A
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JP
Japan
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cfrp
cylinder axis
linear expansion
carbon fiber
fiber orientation
Prior art date
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Application number
JP5237712A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Sato
邦彦 佐藤
Kazuo Morohashi
和夫 諸橋
秀敏 ▲高▼橋
Hidetoshi Takahashi
Hiroshi Onoda
央 小野田
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 【構成】 本発明により筒軸方向に実質的に平行な炭素
繊維と筒軸方向に実質的に±(40〜50)度の角度を
なす方向の炭素繊維を強化繊維の主要な構成製分とし、
これらの炭素繊維のうち少なくとも50wt%以上がそ
れぞれ線膨張係数−1×10-6(℃-1)以下であって、
さらに筒軸方向のCFRPとしての線膨張係数が−0.
5×10-6〜+0.5×10-6(℃-1)であることを特
徴とするCFRP製光学用筒が提供される。 【効果】 光学用の筒として用いた場合、外気の変化に
よる影響を低減することができる。また、剛性、強度の
バランスが良好であるために、成形のために加熱した後
に常温に冷却しても、ゆがみを生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCFRP(炭素繊維強化
プラスチック)製光学用筒に関し、より代表的には天体
望遠鏡などの光学用筒に関し、さらには複雑な形状を有
する特殊用途用の光学用筒に関する。
【0002】
【従来の技術】工業用あるいは一般機器用の筒状体の製
造には、各種金属材料および樹脂等の有機材料による製
造が一般的である。これらの筒状体の具備すべき要件
は、その用途によって支配され、その目的によっては極
度の特性が要求される。本発明の対象とする光学用の筒
においては、その目的上充分満足できる材料は見出され
ていない。
【0003】光学用の筒、更に具体的には天体望遠鏡の
鏡筒を例として考察すれば、天体観測は普及型望遠鏡で
も数時間に及ぶことがしばしばあり、その間の外気温の
変化による予めセットされた像の焦点距離からのずれ
は、筒長1mの鉄製の鏡筒において、10℃の外気温の
温度変化により0.1mm程度にも及ぶことになる。すな
わち、鏡筒材質を、熱膨張率αが10×10-6/℃であ
る鉄とした場合は、上述のとおりであり、αが24×1
-6/℃であるアルミニウム材質を用いた場合には0.
24mmにも及ぶものである。
【0004】また、上記した観測時における外気温の変
化は、熱伝導率の大きい金属材質を用いた場合には鏡筒
内の空気層は比重差が生じ、このため対流が生じ結果と
して像をゆがめることとなる。ちなみに、鉄材質の熱伝
導率は50w /mkであり、アルミニウム材質のそれは2
37w /mkである。このような鏡筒中の空気層における
比重差の発生には、鏡筒材質の熱伝導率と同様に比熱も
影響し、ちなみに鉄の比熱は3.6J /cm3.℃である。
【0005】上記した熱膨張率、熱伝導率および比熱等
の従来からの鏡筒材質の水準は、焦点の修正を頻繁に行
なうことを要求するものであり、シャープな影像を経時
的に維持することは困難であることを示すものである。
【0006】特開平4−303627には、CFRPを
用いた汎用の光学用筒に関して記載されている。このよ
うなCFRP製光学用筒は、経時的温度変化による筒軸
方向の伸縮が小さく、汎用の光学用筒としては満足でき
るものである。
【0007】しかしながら、さらなる高度な使用目的に
対応するために、複雑な形状、例えば対称面が1つしか
存在しないような形状の光学用筒を必要とする場合に
は、従来のCFRP製光学用筒では、成形時に加熱硬化
し、冷却したときにゆがみが生じ、種々の不都合を招い
ていた。
【0008】さらにまた、各種モードの変形が高い荷重
で加わるような場合、従来のCFRP製光学用筒では、
ねじり変形に対する剛性、および強度が不足し、永久歪
などの歪みを生じ、場合により破壊してしまうことがあ
って、問題となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前述し
た従来技術の実情に鑑み、光学用の筒において、経時的
温度変化により影響されることなく、煩雑な焦点調整を
必要とせず、常にシャープな映像を保ち、軽量かつ高剛
性、高強度を有する光学用筒を提供することを目的とし
て鋭意研究を進めた。
【0010】その結果、特定の方向について特定の線膨
張係数を有する炭素繊維を用いることにより、筒軸方向
の線膨張係数が抑制され、かつ複雑な形状の筒を製造し
てもなお、優れた特性を維持でき、上記目的を達成でき
ることを見いだして本発明に到達した。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、軸方
向に実質的に平行な炭素繊維と筒軸方向に実質的に±
(40〜50)度の角度をなす方向の炭素繊維を強化繊
維の主要な構成成分とし、かつ該軸方向に実質的に平行
な炭素繊維のうち少なくとも50wt%以上が線膨張係
数−1×10-6(℃-1)以下であり、かつ該筒軸方向に
実質的に±(40〜50)度の角度をなす方向の炭素繊
維のうち少なくとも50wt%以上が線膨張係数−1×
10-6(℃-1)以下であって、さらに筒軸方向のCFR
Pとしての線膨張係数が−0.5×10-6〜+0.5×
10-6(℃-1)であることを特徴とするCFRP製光学
用筒に関する。
【0012】炭素繊維は一般的にはアクリル系合成繊維
(PAN)やセルロース系繊維などの有機繊維、石油ピ
ッチや炭素ピッチを溶融紡糸したピッチ繊維などを原料
繊維として用い、空気などの酸化性ガス雰囲気中で通常
200〜400℃で不融化処理を行い不融化繊維とした
のち、不活性雰囲気中で800〜3000℃で加熱処理
を行うことにより得られる。
【0013】これらの炭素繊維は、通常15μm 以下、
好ましくは7〜13μm の繊維直径を有し、通常例えば
2000〜3000本のストランドとして使用すること
ができる。
【0014】本発明においては、筒軸方向と実質的に平
行方向に配列される炭素繊維のうち、少なくとも80v
ol%以上、好ましくは90%以上は、線膨張係数が−
1×10-6(℃-1)以下の炭素繊維を用いる。
【0015】ここで、−1×10-6(℃-1)以下の線膨
張係数としては、特に限定されないが、好ましくは−1
〜2×10-6(℃-1)、より好ましくは−1.2〜1.
6×10-6(℃-1)の範囲である。
【0016】なかでも特にピッチ系炭素繊維の採用が好
ましい。炭素繊維の弾性率、強度についても特に限定さ
れないが、光学用筒のねじり剛性およびねじり強度の向
上を目的として、引張弾性率が24×103kgf/mm2
上(SI単位系では、約235GPa以上)、好ましくは
30×103kgf/mm2以上(約294GPa以上)、引張強
度が300kgf/mm2以上(SI単位系では、約2940M
Pa以上)、好ましくは350kgf /mm2以上(約343
0MPa以上)の炭素繊維を用いることが望ましい。 ま
た、筒軸方向に対して±(40〜50)度の方向に配列
される炭素繊維のうち、少なくとも50wt%以上、好
ましくは60wt%以上が線膨張率が−1×10-6(℃
-1)以下である炭素繊維が用いられる。ここで、−1×
10-6(℃ -1)以下の炭素繊維としては、特に限定され
ず前述のものを用いることもできる。また、同様に−
1.2×10-6(℃-1)以下であることがより望まし
い。
【0017】本発明に使用される炭素繊維は、各方向お
よび/または各積層において、同じものを用いても良い
が、必要に応じて異なるものを用いても良い。
【0018】本発明のCFRPに用いる樹脂としては、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリシアネート樹脂、メラミン樹脂
などの熱硬化性樹脂を用いることができる。中でも、通
常の使用においてはエポキシ樹脂が、また苛酷な使用条
件においてはポリシアネート樹脂の使用が望ましい。
【0019】本発明においては、前記した炭素繊維に熱
硬化性樹脂を、本発明の目的に適合した割合に含浸して
筒状に成形し、ついで硬化することにより、本発明のC
FRP製光学用筒を製造することができる。
【0020】本発明におけるCFRP製光学用筒を製造
する方法としては各種の方法を採用することができる。
具体的な方法を挙げれば、プリプレグを用いる方法、フ
ィラメントワインディングによる方法、その他これらを
適宜組み合わせた変型法等を採用できる。
【0021】上記したプリプレグによる方法としては、
炭素繊維を一方向に引き揃え、これに熱硬化性樹脂、例
えばエポキシ樹脂組成物を含浸させたプリプレグを、適
宜の方向に裁断し、さらにプリプレグに含有される炭素
繊維が目的の方向となるようにして円筒金型に巻き付
け、必要によりシュリンクテープを巻き付け、加熱加圧
して積層成型するのが一般的である。
【0022】また、フィラメントワインディング法とし
ては、炭素繊維束に熱硬化性樹脂組成物、例えば不飽和
ポリエステル樹脂組成物を含浸させたストランドを所定
の角度でマンドレルに巻き付け、所定の厚みを得るまで
回巻して円筒状とした後加熱硬化させるのが一般的であ
る。
【0023】プリプレグによる積層方法は、特に限定さ
れないが、硬化収縮、熱収縮にともなう歪みを抑制する
目的で、繊維の方向等が厚み方向で対称となるように積
層することが望ましい。
【0024】また、炭素繊維織物を積層して樹脂を含浸
させる方法、もしくは炭素繊維織物を含有するプリプレ
グを用いて積層成形することもできる。
【0025】ここで炭素繊維織物以外の形態の炭素繊維
を含有し、炭素繊維織物を含有しないプリプレグを用い
る方法、フィラメントワインディング法、あるいはそれ
らを組み合わせた方法を用いる場合において、特に成形
後に機械加工、例えば孔開け加工、研磨加工などを施す
場合には、積層に少なくとも1層以上の炭素繊維織物、
もしくは炭素繊維織物を含有するプリプレグを加えてお
くことが好ましい。この方法を採用することにより、成
形体の毛羽立ち、ばり、ささくれなどを抑制する事がで
き、加工が容易となるので、特に炭素繊維織物を含有す
るプリプレグの使用が望ましい。
【0026】この場合の炭素繊維と熱硬化性樹脂との割
合(容積率)は、75〜50:25〜50より好ましく
は60〜50:40〜50の範囲であり、炭素繊維の細
密充填に近づけることが好ましいが、最大75〜70%
が限界である。
【0027】本発明で用いるプリプレグは通常0.05
〜0.3mm、好ましくは0.1〜0.2mmの厚みのもの
を用いることができる。
【0028】プリプレグは、目的とする鏡筒の必要強度
を満たすために、適宜の厚みに積層され、例えば0.1
2mmの厚みのフィルムを10層ないしは20層積層する
ことによって1.2mmあるいは2.4mmのような積層体
とすることができる。
【0029】本発明のCFRP製光学用筒の製造におい
ては、上記した積層において、筒軸方向に実質的に+
(40〜50)度の角度をなす方向の繊維配向を有する
CFRP層と、筒軸方向に実質的に−(40〜50)度
の角度をなす方向の繊維配向を有するCFRP層の体積
比率は、通常は実質的に50:50であることが、成形
時に発生する熱による歪みや硬化による歪みを軽減する
ために重要である。
【0030】一方、筒軸に対して、実質的に平行な繊維
配向を有するCFRP層と筒軸方向に対して±(40〜
50)度の方向に配列される炭素繊維を有するCFRP
層との体積比は、通常は80:20〜30:70、好ま
しくは70:30〜40:60、さらに好ましくは6
0:40〜45:55の範囲である。
【0031】ここで、上記繊維方向を有するCFRP層
だけでなく、筒軸に対して実質的に垂直方向の繊維配向
を有するCFRP層を加えることもできる。この場合
は、筒軸に対して実質的に平行な繊維配向を有するCF
RP層と筒軸に対して実質的に垂直方向の繊維配向を有
するCFRP層の体積比は、通常40:60〜70:3
0好ましくは45:55〜65:35程度である。また
全体としては、筒軸に実質的に平行な繊維配向を有する
CFRP層と筒軸に対して実質的に垂直な繊維配向を有
するCFRP層の体積の和と、筒軸方向に対して±40
〜50度の方向の繊維配向を有するCFRP層との体積
比率は、通常は80:20〜30:70、好ましくは7
0:30〜40:60、さらに好ましくは60:40〜
45:55の範囲である。
【0032】すなわち、本発明者の知見によれば、実用
上充分な強度、剛性を有しつつ熱膨張が小さく、また複
雑形状であっても歪みが生じないCFRP光学用筒を作
成するには、製品の強度、剛性のバランスが良いことが
望ましい。このバランスが悪いと、加熱成形後に常温に
戻した際に全体もしくは一部に歪みが生じる可能性もあ
る。
【0033】上記のようなバランスの良好な製品を製造
するには、各方向に配向したCFRP層を上記の体積比
率で用いることが望ましい。
【0034】なお、筒軸方向のCFRPとしての線膨張
係数が本発明の範囲内である限り、筒軸に対して実質的
に平行もしくは筒軸に対して±(40〜50)度若しく
は筒軸に対して実質的に垂直な方向以外の、繊維配向を
有するCFRP層を含有させても良い。
【0035】本発明のCFRP製光学用筒は、筒の厚さ
方向の熱伝導率が0.1w/m・k以下であることも本
発明の特徴の1つである。すなわち、厚み方向の熱伝導
率が従来の鉄やアルミニウム等の数千分の1となるた
め、鏡筒内での空気層に比重差を生ぜず、対流の発生が
ないためシャープな影像を維持できる。
【0036】
【発明の効果】本発明のCFRP製光学用筒は、外気温
度が大きく変化しても焦点の修正を行う必要もなくシャ
ープな映像を維持することができる。また、鉄あるいは
アルミニウムの熱伝導率に対比してその値を数千分の1
とすることができるので鏡筒内における空気層に比重差
を生じることなく、結果として対流の発生がないのでこ
の点においてもシャープな映像を維持することが可能で
ある。更に、従来用いられてきた金属材料に比して比弾
性率が大きいので装置全体の軽量化を達成することがで
きる。さらには、本発明のCFRP製光学用筒は、コン
ポジットとしてその面内における熱膨張率が非常に小さ
く、かつ剛性のバランスが良好であるために、成型のた
めに加熱した後に常温に冷却しても、ゆがみを生じな
い。
【0037】
【実施例】
実施例1〜2 ピッチ系炭素繊維(直径10μm ,引張弾性率500G
Pa,引張強度4000MPa,引張伸度0.3%、線
膨張係数−0.9〜−1.2×10-6(℃-1)、体積抵
抗率0.5〜0.8×10-3Ω・cm)の2000×5本
のロービングを緊張下に炭素繊維:エポキシ樹脂(商品
名エピコート828,油化シェルエポキシ社製)の割合
が容積比で60:40となるように含浸させて120μ
m の厚みを有する引き揃えられた方向性を有する炭素繊
維含有樹脂フィルムを製造した。
【0038】また上記したピッチ系炭素繊維の2000
本繊維束を製織した炭素繊維平織物に上記エポキシ樹脂
を含浸させ、炭素繊維:エポキシ樹脂の容積比率が5
0:50、厚さ120μmである炭素繊維織物含有樹脂
フィルムを作製した。
【0039】次に上記炭素繊維含有樹脂フィルムを、筒
軸に対する繊維配向が図1の様になるように、アルミニ
ウム製円筒状マンドレルに巻き付け、さらにシュリンク
テープを上から巻き付け、全体を加圧加熱することによ
り硬化させた。
【0040】このときの、筒軸に対して実質的に平行方
向の繊維配向を有するCFRP層と筒軸に対して垂直方
向の繊維配向を有するCFRP層および筒軸に対して実
質的に±(40〜50)度の角度をなす方向の繊維配向
を有するCFRP層の、体積比を表Iに示した。
【0041】このようにして製造された筒状体は、外径
324.0mm、内径320.8mmであり、これを用いて全長820m
m、支点長さ300mm、有効長520mmを有する天体望遠鏡の
鏡筒とした。
【0042】次にこの鏡筒について、軸方向および円周
方向の弾性率、筒軸回りのねじり弾性率、さらには筒軸
方向の熱膨張係数ならびに熱変形量、CFRPとしての
厚み方向の熱伝導率を測定し、本発明のCFRP製光学
用筒の代表例として、その結果を表Iに示した。
【0043】図2に示した積層構成を有する実施例2の
光学用筒についても、上記炭素繊維含有樹脂フィルムお
よび炭素繊維織含有樹脂フィルムを用いて同様の手法で
積層・成型を行い、各測定を実施し、結果を表1に示し
た。
【0044】比較例1 鏡筒の作成において、実施例と同じ炭素繊維含有樹脂フ
ィルムを用い、同様の成型方法を採用したが、積層に際
して、筒軸に対して実質的に平行の方向の繊維配向を有
するCFRP層と、筒軸に対して垂直の方向の繊維配向
を有するCFRP層と、筒軸に対して±(40〜50)
度の方向の繊維配向を有するCFRP層の体積比率が、
60:40:0とした場合の結果について、表Iに示し
た。
【0045】比較例2〜3 材料として、CFRPを用いずに、鉄およびアルミニウ
ムで製造し、同様の寸法に仕上げ、諸特性を測定し、そ
れぞれ比較例2、および比較例3として表Iに併記し
た。
【0046】
【表1】 測定方法 熱変形量:5℃の温度上昇時の筒軸方向の伸縮長さをmm
で示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCFRP製光学用筒の代表例である実
施例1のCFRP層の積層構成を示す図である。
【図2】本発明のCFRP製光学用筒の他の代表例であ
る実施例2のCFRP層の積層構成を示す図である。
【符号の説明】
1 筒軸に対して実質的に平行方向の繊維配向を有す
るCFRP層 2 筒軸に対して実質的に垂直方向の繊維配向を有す
るCFRP層 3 筒軸に対して+(40〜50)度の角度をなす方
向の繊維配向を有するCFRP層 4 筒軸に対して−(40〜50)度の角度をなす方
向への繊維配向を有するCFRP層 5 筒軸に対して±(40〜50)度の角度をなす方
向の繊維配向を有するCFRP層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00 (72)発明者 小野田 央 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒軸方向に実質的に平行な炭素繊維と筒
    軸方向に実質的に±(40〜50)度の角度をなす方向
    の炭素繊維を強化繊維の主要な構成成分とし、かつ該軸
    方向に実質的に平行な炭素繊維のうち少なくとも50w
    t%以上が線膨張係数−1×10-6(℃-1)以下であ
    り、かつ該筒軸方向に実質的に±(40〜50)度の角
    度をなす方向の炭素繊維のうち少なくとも50wt%以
    上が線膨張係数−1×10-6(℃-1)以下であって、さ
    らに筒軸方向のCFRPとしての線膨張係数が−0.5
    ×10-6〜+0.5×10-6(℃-1)であることを特徴
    とするCFRP製光学用筒。
  2. 【請求項2】 筒の厚さ方向の熱伝導率が0.1w/m
    ・k以下であることを特徴とする請求項1に記載のCF
    RP製光学用筒。
JP5237712A 1993-09-24 1993-09-24 Cfrp製光学用筒 Pending JPH0792396A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506551A (ja) * 2004-07-15 2008-03-06 エプシロン コンポジット 引抜成形により得られる複合管とその製造方法
JP2010023366A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Mitsubishi Electric Corp インサート付先進グリッド構造体
CN109571984A (zh) * 2018-11-12 2019-04-05 中国航空工业集团公司基础技术研究院 一种长纤维增强复合材料管件的制造工艺方法

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