JPH0792082A - 画像濃度の検知方法および検知装置 - Google Patents

画像濃度の検知方法および検知装置

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JPH0792082A
JPH0792082A JP5257605A JP25760593A JPH0792082A JP H0792082 A JPH0792082 A JP H0792082A JP 5257605 A JP5257605 A JP 5257605A JP 25760593 A JP25760593 A JP 25760593A JP H0792082 A JPH0792082 A JP H0792082A
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厚 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体のフレ量に影響されずに、感光体上に
形成された画像パターンのすべての濃度を確実に検知し
得ると共に、その検知レベルを複写濃度に対応する出力
レベルに変換して次のシステムに送り出すことのできる
画像濃度の検知方法および検知装置を提供することであ
る。 【構成】 複数段の濃度階調を有するように感光体
(D)上に形成された複数個のトナー濃度パッチ(p1
〜pn )からなる画像パターン(P)に対して、発光素
子(1)から照射された光の反射光を反射型光センサ
(2)で検知することによって得られた検知レベル(V
x)が、複写濃度(nx)対応する出力となるように、
対数変換される工程を有する画像濃度の検知方法および
該方法を達成するように構成された検知装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体表面に現像材料
(以下、単にトナーと称す)を付着させて画像を形成す
るようにした、例えば複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー等の画像形成装置において、感光体表面に付着したト
ナー画像(トナー濃度パッチ)の濃度を検知する画像濃
度の検知方法法およびその装置に関し、特に感光体上の
トナー濃度パッチを検知することによって反射濃度(紙
上に転写された際の複写濃度に一致する)を正確に検知
し得るようにしたデジタル型の画像形成装置における画
像濃度の検知方法および検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿画像を読み取るために露光ランプか
ら原稿に向けられた照射光の反射光が一旦走査型画像入
力装置(CCD)によって読み取られ、このCCDにお
ける情報に基づいて画像処理部において適切な光量に制
御されたレーザ光が感光体表面を露光するように構成さ
れたデジタル型画像形成装置において、従来の画像濃度
検知装置は感光体上に形成されたトナー濃度パッチに対
してLEDランプなどにより光(近赤外光)を照射し、
各トナー濃度パッチからの反射光による反射型光センサ
(例えばホトトランジスタ等)の出力レベル(電圧値)
を画像制御のために次のシステムに送り出すものであ
る。
【0003】CCDによって読み取られた原稿の濃度デ
ータに従って、レーザ光の照射条件を変化させてドラム
上に画像を形成する画像形成装置においては、ドラム上
の画像濃度と原稿の濃度データとを比較し、もし両者が
異なっていた場合には、レーザ光の照射条件を変化させ
ることにより常に両者が等しくなる様に制御することが
可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の画像濃
度検知装置では、感光体上に形成されたトナ−濃度パッ
チを検知した出力レベルと、紙上に転写後の複写濃度と
を対応させることが不可能である。この事は低濃度領域
のトナー濃度パッチにおいて特に顕著である。何故な
ら、感光体上の低濃度領域におけるトナー濃度パッチか
らの反射光はドラム素面からの反射光をより多く含んで
おり、この反射光によるセンサ出力が転写用紙素面から
の反射光によるセンサ出力よりも高いからである。
【0005】また、従来の画像濃度検知は、感光体上に
形成された複数個のトナー濃度パッチを1種の検知条件
で、しかもたった1回の測定で行われている。このた
め、特に高濃度領域および低濃度領域において、濃度差
を判別する事が困難になっている。その上、感光体の湾
曲等によるフレ量の影響を受けるために、正確な検知が
不可能である。この問題を解決するために、1回の測定
の中で測定しながら増幅率を切り替えたり、予め決めら
れたところで増幅率を切り替えるといった方法が考えら
れているが、前者の方法ではこれを達成するための装置
が複雑になり、後者については測定ミスが発生するおそ
れがある。
【0006】さらに、感光体上に形成された個々のトナ
ー濃度パッチ自体においても一面がすべて均一な濃度に
なっておらず、従来の画像濃度検知方法における1点の
みの測定では正確な濃度を把握することが困難である。
【0007】本発明は従来技術における上記した事情に
鑑みてなされたものであって、その第1の目的とすると
ころは、感光体上に形成されたトナー濃度パッチの濃度
を正確に検知し得ると共に、その検知レベルを転写用紙
上の複写濃度に対応する出力レベルに変換して次のシス
テムに送り出す事のできる画像濃度の検知方法および検
知装置を提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、感光体表面の湾曲
などによるフレ量の影響を最小限に抑えると共に、高濃
度領域および低濃度領域における濃度差を確実に検知す
る事ができる画像濃度の検知方法および検知装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1態様によれば、複数段の濃度階
調を有するように感光体上に形成された複数個のトナー
濃度パッチの各濃度を反射型光センサを用いて検知する
画像濃度の検知方法において、前記検知によって得られ
た検知レベルが対数変換される工程を含むことを特徴と
する画像濃度の検知方法が提供される。
【0010】本発明の第2態様によれば、上記第1態様
に記載の検知方法における対数変換は、増幅および演算
を施した検知レベルをデジタル化することによってデジ
タル値に変換した後、該デジタル値を予め各検知レベル
に対応する対数値がセットされたメモリーのアドレスと
して用いることによって容易に行われることを特徴とす
る画像濃度の検知方法が提供される。
【0011】本発明の第3態様によれば、上記第1態様
における前記検知が前記複数個のトナー濃度パッチの各
々に対し少なくとも2回またはそれ以上行われ、これら
の検知によって得られた各トナー濃度パッチにつき複数
個の検知レベルが平均化処理を施されることを特徴とす
る画像濃度の検知方法が提供される。
【0012】本発明の第4態様によれば、上記第3態様
における前記検知がそれぞれ互いに隣接するトナー濃度
パッチの階調切替部を読まないことを特徴とする画像濃
度の検知方法が提供される。
【0013】上記第2の目的を達成するために、本発明
の第5態様によれば、上記第1態様における前記検知
が、それぞれが前記複数個のトナー濃度パッチからな
り、少なくとも2組またはそれ以上繰り返し前記感光体
上に形成された複数組の画像パターンに対して行われる
ことを特徴とする画像濃度の検知方法が提供される。
【0014】本発明の第6態様によれば、上記第5態様
の検知方法における複数組の画像パターンに対する前記
検知が、1組の画像パターン毎に異なる検知条件で行わ
れることを特徴とする画像濃度の検知方法が提供され
る。
【0015】本発明の第7態様によれば、上記第6態様
に記載の検知方法において、各画像パターンに対して異
なる検知条件で行われた前記検知によってそれぞれ得ら
れ、その後対数変換処理を施された複数個の出力値を、
ある濃度を境にしてそれぞれ取捨選択すると共に、残さ
れた出力値を互いに連続する様に合成することを特徴と
する画像濃度の検知方法が提供される。
【0016】上記第1の目的を達成するために、本発明
の第8態様によれば、複数段の濃度階調を有するように
感光体上に形成された複数個のトナー濃度パッチの各濃
度を反射型光センサを用いて検知する画像濃度の検知装
置において、前記検知によって得られた検知レベルに対
して対数変換を施す処理手段を含むことを特徴とする画
像濃度の検知装置が提供される。
【0017】本発明の第9態様によれば、上記第8態様
に記載の検知装置であって、前記検知レベルに対応する
対数値が変換テーブルとしてメモリ内に予め記憶されて
おり、そこにおいて増幅および演算処理を施した前記検
知レベルをデジタル化した後に、該デジタル値を前記メ
モリのアドレスとして用いることによって前記対数変換
が容易に行われることを特徴とする画像濃度の検知装置
が提供される。
【0018】本発明の第10態様によれば、上記第8態
様に記載の検知装置であって、前記複数個のトナー濃度
パッチの各々に対して複数回の検知がなされた場合、各
トナー濃度パッチに対する複数回の検知レベルをそれぞ
れ平均化する処理手段をさらに含むことを特徴とする画
像濃度の検知装置が提供される。
【0019】本発明の第11態様によれば、上記第10
態様に記載の検知装置であって、前記検知の際、互いに
隣接するトナー濃度パッチのそれぞれの階調切替部を読
まないことを特徴とする画像濃度の検知装置が提供され
る。
【0020】本発明の第12態様によれば、上記第10
態様に記載の検知装置であって、前記複数個のトナー濃
度パッチの階調レベルが、低濃度領域よりも高濃度領域
において緻密に分けられていることを特徴とする画像濃
度の検知装置が提供される。
【0021】上記第2の目的を達成するために、本発明
の第13態様によれば、複数段の濃度階調を有するよう
に感光体上に形成された複数個のトナー濃度パッチの各
濃度を反射型光センサを用いて検知する画像濃度の検知
装置において、前記検知が、それぞれが前記複数このト
ナー濃度パッチからなり、少なくとも2組またはそれ以
上繰り返し前記感光体上に形成された複数組の画像パタ
ーンに対して行われる様に構成されたことを特徴とする
画像濃度の検知装置が提供される。
【0022】本発明の第14態様によれば、上記第13
態様に記載の検知装置であって、複数組の前記画像パタ
ーンに対する前記検知が、1組の画像パターン毎に異な
る検知条件で行われることを特徴とする画像濃度の検知
装置が提供される。
【0023】本発明の第15態様によれば、上記第14
態様に記載の検知装置であって、各画像パターンに対し
て異なる検知条件で行われた検知によってそれぞれ得ら
れ、その後対数変換処理を施すことによって複写濃度に
対応せしめられた複数個の出力値を、ある濃度を境にし
てそれぞれ取捨選択すると共に、残された出力値を互い
に連続する様に合成する処理手段をさらに含むことを特
徴とする画像濃度の検知装置が提供される。
【0024】
【作用】発光素子(LEDランプ)からの照射光が感光
体に形成された各トナー濃度パッチから順次反射されて
受光素子(反射型光センサ)で受光され、この受光素子
から検知レベル(所定の電流値)が順次出力される。こ
れらの検知レベルはI/V(電流/電圧)変換により電
圧値に変換された後、順次増幅および演算処理を受け
る。さらにその後、各出力値に対数変換処理が施され
て、前記検知レベルの各々を転写後の複写濃度に対応
(一致)する出力値として次のシステムに送ることがで
きる。
【0025】上記対数変換処理は、増幅および演算処理
が施された出力値をA/D(アナログ/デジタル)変換
によってデジタル化し、このデジタル値を種々の対数値
が予め記憶されたメモリのアドレスとして用いることに
よって、容易に行われる。
【0026】また、より正確な濃度検知を達成するため
に、感光体に形成された複数個のトナー濃度パッチの各
々に対して少なくとも2回またはそれ以上の検知がなさ
れ、該検知によって得られた複数個の検知レベルが平均
化処理を受ける。
【0027】さらに、前記トナー濃度パッチの高濃度領
域および低濃度領域における検知精度を高めるために、
それぞれが前記複数個のトナー濃度パッチからなり、感
光体上に2組またはそれ以上の複数組に形成された画像
パターンに対してそれぞれ異なる検知条件(ゲイン)で
濃度検知を行うことによってゲインの異なる複数個の検
知レベルが得られる。続いて、これらの検知レベルがそ
れぞれ複写濃度に対応する複数個の出力値に変換され
る。そして、これらの出力値がある濃度を境にして取捨
選択されると共に、残された出力値が互いに連続するよ
うに合成される。
【0028】
【実施例】本発明の幾つかの代表的な実施例が添付の図
面を参照しながら説明される。図1は本発明の第1実施
例のブロック図で、感光体Dの表面に形成された複数個
のトナー濃度パッチp1 〜pn から成り、かつ低濃度か
ら高濃度まで複数段の濃度階調を有する画像パターンP
に向けて、例えばLEDランプのような発光素子1から
光(近赤外光)が照射される。この照射光が各トナー濃
度パッチによって反射され、それぞれの反射光は、例え
ば反射型光センサ(フォト・トランジスタ)のような受
光素子2によって検知される。
【0029】受光素子2は受光した反射光の強さに応じ
た信号(電流値)iを出力する。続いて、信号iはI/
V(電流/電圧)変換器3に通されて電圧信号vに変換
された後、さらに増幅および演算部4で所定の検出レベ
ルVxに変えられる。従来の画像濃度検知においては、
前述のとおり、この検出レベルVxがそのまま次のシス
テムに出力されていたが、本発明では、より正確な画像
制御を可能な限り容易に達成するために、検出レベルV
xを転写後の紙上の濃度(複写濃度)に対応(一致)さ
せるように、該検出レベルVxを対数変換部5に通して
複写濃度nxに変換してから次のシステムに出力させて
いる。
【0030】検出レベルVxの対数変換は対数変換部5
で順次演算することによって行われても良いが、図2の
ブロック図に示されるような本発明の第2実施例によっ
て容易に行われ得る。すなわち、対数変換部5aには各
々の検知レベルに対応する種々の対数値が変換テーブル
として予め記憶されたメモリ7と、このメモリ7へのア
ドレス信号を出力するA/D(アナログ/デジタル)変
換器6が設けられており、増幅及び演算部4から出力さ
れた検知レベルVxはA/D変換器6を介してデジタル
値に変換され、メモリ7のアドレス信号として用いられ
る。従って、この変形例によれば、検知レベルVxが出
力される毎に、各検知レベルに対応するアドレス信号が
A/D変換器6から順次出力され、その都度メモリ7か
ら複写濃度nxが容易に出力される。なお、この複写濃
度nxは、nx=e・log(Vx/Vmax )で表される。
ただし、eは定数、Vmax は発光素子1の感光体Dから
の全反射光が受光素子2で捕らえられた時のセンサ出力
である。
【0031】図3には感光体上に形成された3種のトナ
ー濃度パッチからなる画像パターンの一例(a)、この
画像パターンに関する検知レベルVxを示すグラフ
(b)、並びに各検知レベルに対応する複写濃度nxを
示すグラフ(c)の関係が示されている。すなわち、図
3(a)に示されている画像パターンに対して濃度検知
を行ってみると、図3(b)のグラフから明らかなよう
に、感光体表面の湾曲等によるフレ量の影響を受けて同
一のトナー濃度パッチ内においても検知レベルにバラツ
キがあると共に、特に互いに隣接するトナー濃度パッチ
のエッジ部では検知レベルが不安定である。
【0032】従って、画像パターンに対する正確な濃度
検知を求めるには、1つの画像パターンに対して異なる
場所からの反射光が受光素子2に受光されるように、少
なくとも2回またはそれ以上の検知を行って、得られた
複数個の検知レベルに平均化処理を施すことが必要にな
る。さらに、上記フレ量による影響は高濃度のトナー濃
度パッチほど大きいので、感光体上に形成する画像パタ
ーンにおいては、高濃度領域のトナー濃度パッチになる
ほどパッチの数を多くして階調を緩やかにしている。
【0033】図3(c)のグラフには、検知レベルに平
均化処理を施さない場合の複写濃度(白丸で図示)と、
平均化処理を施した場合の複写濃度(黒丸で図示)とが
それぞれ示されている。このグラフから明らかなよう
に、検知レベルに平均化処理を施さない場合には、次の
システムに送られるべき複写濃度にも検知レベルにおけ
るバラツキが出てしまう。
【0034】図4には、画像パターンに対する複数回の
濃度検知による複数個の検知レベルのための平均化処理
部8を対数変換部5b内に有する本発明の第3実施例の
ブロック図が示される。図4によれば、増幅および演算
部4から出力された複数個の検知レベルはA/D変換器
6に通されてそれぞれデジタル値dxに変換された後、
平均化処理部8において平均化処理が施され、平均化さ
れたデジタル値がメモリ7に記憶された変換テーブルの
アドレス信号として用いられるようになっている。これ
によって、検知レベルのバラツキが補正され、画像パタ
ーンの正確な濃度検知が達成される。
【0035】なお、本発明における検知レベルの平均化
処理の一例は次の通りに行われる。すなわち、センサと
しての受光素子2に対して各々のトナー濃度パッチが数
十〜数百メートル/秒での速度で通過する時、数〜十数
メートル/秒の速度間隔で検知レベルのA/D変換が行
われ、従って、各トナー濃度パッチにつき数〜十数個の
デジタル値が平均化処理部8へ送られる。平均化処理部
8では、これら全てのデジタル値の平均値を求めるか、
もしくは一部の平均値が求められる。
【0036】さて、濃度検知においては、上記第3実施
例でも解決し得ない問題が残る。すなわち、低濃度から
高濃度までの広範囲に渡る濃度階調を有する画像パター
ンを1種のゲイン(増幅率)で検知しようとすると、低
濃度領域の検知レベルが小さ過ぎるか、高濃度領域の検
知レベルが飽和するかして、それらの領域の少なくとも
いずれか一方の濃度が正確に検知されない。この問題を
解決する濃度検知方法および検知装置が図5ないし図8
を参照して以下に説明される本発明の第4実施例であ
る。 図5にブロック図で示される第4実施例は、対数
変換部5の後ろに複写濃度判定部9を備えていて、この
判定部において数値のはっきりしない濃度検知部分を検
出し、その部分に相応しいゲインで再度対数変換を行
い、前の濃度検知結果と後の濃度検知結果とをそれぞれ
取捨選択した上で、前後両方のはっきりした濃度結果同
士を合成するようにしている。その結果、明瞭かつ正確
な複写濃度が次のシステムに出力され得る。
【0037】上記複写濃度判定部9の作用を図6乃至図
8を参照しながら以下に説明する。感光体D上に形成さ
れた複数個のトナー濃度パッチp1 〜pn からなる画像
パターンPをまずゲインaを用いて濃度検知測定した時
の検知レベルVxが図6の左側のグラフ(a)に示され
る。このグラフ(a)における高濃度領域Aに関する検
知レベルVxはゲインが小さいために数値がはっきりせ
ず、各トナー濃度パッチ間の濃度差が不明である。複写
濃度判定部ではこれら高濃度領域におけるはっきりしな
い検知レベルを検出すると共に、同じ画像パターンPに
対して今度はゲインをb(ただしb>c)として濃度検
知測定を行うように対数変換部5に指示する。大きいゲ
インbを用いて得られた検知レベルVxが図6の右側の
グラフ(b)に示される。このグラフ(b)では、用い
たゲインが大きいために低濃度領域Bに関する検知レベ
ルが飽和してしまい正確な濃度検知は不可能になってい
るが、一方、グラフ(a)においてはっきりしなかった
高濃度領域に関しては、各トナー濃度パッチごとに濃度
差がはっきり示されていると共に、各検知レベルの数値
も正確に検知されている。これら2回の濃度検知測定で
得られた正確かつ明瞭な測定結果同士を合成する作用が
図7および図8に関連して説明される。
【0038】なお、上記説明では、1つの画像パターン
Pを少なくとも2回の濃度検知測定に用いたが、感光体
上に同一の画像パターンを少なくとも2つまたはそれ以
上形成し、これら複数個の画像パターンに対しその都度
ゲインを切り替えてそれぞれ異なるゲインを用いて連続
的に測定を行っても、同じ結果が得られる。
【0039】図7には、図6に示した2回の濃度検知測
定結果から作成されたOD−CD特性(原画濃度ODと
複写濃度CDとの関係で一般にγカーブと呼ばれてい
る。)が示される。図7において、ゲインaを用いた濃
度検知測定に基づくγカーブが実線で示され、ゲインb
(b>a)を用いた濃度検知測定に基づくγカーブが一
点鎖線で示される。図7から明らかなように、ゲインa
のγカーブにおいては細い点線で囲まれた高濃度領域に
おける濃度差がはっきりせず、一方、ゲインbのγカー
ブにおいては細い点線で囲まれた低濃度領域における濃
度差が不明瞭である。そこで、特定の複写濃度n(例え
ばn=1、なお、この時の原画濃度をcとする。)をス
レッシュレベルとして2本のγカーブの取捨選択を行
う。すなわち、図7において、ゲインaのγカーブでは
濃度差がはっきりしている複写濃度n以下のデータが残
され、一方、ゲインbのγカーブでは濃度差が明瞭に示
されている複写濃度n以上のデータが残される。
【0040】図7において取捨選択された2本のγカ−
ブのそれぞれの残存部分の合成作業が図8に示される。
太い点線は2本のγカーブのそれぞれの捨てられた部分
を示す。ゲインbのγカーブの残された部分は次のよう
に変換されゲインaのγカーブの残された部分に合成さ
れる。複写濃度nを越える部分の複写濃度をnxとする
と、
【0041】
【数1】 で表される。ただし、Vmax は感光体へ入射した発光素
子(LEDランプ)1の光がすべて反射して受光素子
(反射型光センサ)2に全部捕らえられた時のセンサ出
力を表し、Vcは原画濃度c(複写濃度n)の時のセン
サ出力を表し、そしてVxは各トナー濃度パッチの濃度
検知に基づくセンサ出力を表している。
【0042】図6から図8までの実施例では、ゲインb
をゲインaよりも大きくした場合について述べたが、ゲ
インbをゲインaよりも小さくする場合もあり得る。そ
の場合には、複写濃度に関するデータの取捨選択が図7
とは逆になり、従って、γカーブの合成も複写濃度n以
下の部分が合成されることになる。この時のnxの変換
は、
【0043】
【数2】
【0044】
【発明の効果】以上に記述した構成を有する本発明によ
れば、画像パターンの濃度検知測定におけるセンサの出
力レベルを正確かつ容易に複写濃度に対応(一致)させ
ることができるので、所望の画像制御が高い精度で達成
され得る。さらに、感光体のフレ量に影響されることな
く、低濃度から高濃度までの広範囲にわたって確実な濃
度検知が容易に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図3】画像パターンの濃度検知測定の1例を示し、
(a)では複数このトナ−濃度パッチからなる画像パタ
ーンが示され、(b)では各トナー濃度パッチの検知レ
ベルが示され、そして(c)では(b)に示された検知
レベルに対応する複写濃度が示される。
【図4】本発明の第3実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4実施例を示すブロック図である。
【図6】画像パターンの濃度検知測定のもう1つの例を
示し、(a)では所定のゲインを用いた測定が、(b)
では(a)におけるゲインよりも大きいゲインを用いた
測定が示される。
【図7】図6における2回の濃度検知測定に関連して求
められたそれぞれのOD−CD特性(γカーブ)を示す
グラフである。
【図8】図7に示された2つの、γカーブの合成作業を
示す説明的グラフである。
【符号の説明】
1 発光素子(LEDランプ) 2 受光素子(反射型光センサ) 3 I/V変換器 4 増幅および演算部 5 対数変換部 5a 対数変換部 5b 対数変換部 6 A/D変換器 7 メモリ 8 平均化処理部 9 複写濃度判定部 Vx 検知レベル dx デジタル値 nx 複写濃度 a ゲイン b ゲイン p1 〜pn トナー濃度パッチ P 画像パターン i 信号(電流値) v 電圧信号

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の濃度階調を有するように感光体
    上に形成された複数個のトナー濃度パッチの各濃度を反
    射型光センサを用いて検知する画像濃度の検知方法にお
    いて、前記検知によって得られた検知レベルが対数変換
    される工程を含むことを特徴とする画像濃度の検知方
    法。
  2. 【請求項2】 前記対数変換は、増幅および演算を施し
    た検知レベルをデジタル化することによってデジタル値
    に変換した後、該デジタル値を予め各検知レベルに対応
    する対数値がセットされたメモリーのアドレスとして用
    いることによって容易に行われることを特徴とする請求
    項1に記載の画像濃度の検知方法。
  3. 【請求項3】 前記検知が、前記複数個のトナー濃度パ
    ッチの各々に対し少なくとも2回またはそれ以上行わ
    れ、これらの検知によって得られた各トナー濃度パッチ
    につき複数個の検知レベルが平均化処理を施されること
    を特徴とする請求項1に記載の画像濃度の検知方法。
  4. 【請求項4】 前記検知が、それぞれ互いに隣接するト
    ナー濃度パッチの階調切替部を読まないことを特徴とす
    る請求項3に記載の画像濃度の検知方法。
  5. 【請求項5】 前記検知が、それぞれが前記複数個のト
    ナー濃度パッチからなり、少なくとも2組またはそれ以
    上繰り返し前記感光体上に形成された複数組の画像パタ
    ーンに対して行われることを特徴とする請求項1に記載
    の画像濃度の検知方法。
  6. 【請求項6】 複数組の画像パターンに対する前記検知
    が、1組の画像パターン毎に異なる検知条件で行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像濃度の検知方
    法。
  7. 【請求項7】 各画像パターンに対して異なる検知条件
    で行われた前記検知によってそれぞれ得られ、その後対
    数変換処理を施された複数個の出力値を、ある濃度を境
    にしてそれぞれ取捨選択すると共に、残された出力値を
    互いに連続するように合成することを特徴とする請求項
    6に記載の画像濃度の検知方法。
  8. 【請求項8】 複数段の濃度階調を有するように感光体
    上に形成された複数個のトナー濃度パッチの各濃度を反
    射型光センサを用いて検知する画像濃度の検知装置にお
    いて、前記検知によって得られた検知レベルに対して対
    数変換を施す処理手段を含むことを特徴とする画像濃度
    の検知装置。
  9. 【請求項9】 前記検知レベルに対応する対数値が変換
    テーブルとしてメモリ内に予め記憶されており、そこに
    おいて増幅および演算処理を施した前記検知レベルをデ
    ジタル化した後に、該デジタル値を前記メモリのアドレ
    スとして用いることによって前記対数変換が容易に行わ
    れることを特徴とする請求項8に記載の画像濃度の検知
    装置。
  10. 【請求項10】 前記複数個のトナー濃度パッチの各々
    に対して複数回の検知がなされた場合、各トナー濃度パ
    ッチに対する複数回の検知レベルをそれぞれ平均化する
    処理手段をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載
    の画像濃度の検知装置。
  11. 【請求項11】 前記検知の際、互いに隣接するトナー
    濃度パッチのそれぞれの階調切替部を読まないことを特
    徴とする請求項10に記載の画像濃度の検知装置。
  12. 【請求項12】 前記複数個のトナー濃度パッチの階調
    レベルが、低濃度領域よりも高濃度領域において緻密に
    分けられていることを特徴とする請求項10に記載の画
    像濃度の検知装置。
  13. 【請求項13】 複数段の濃度階調を有するように感光
    体上に形成された複数個のトナー濃度パッチの各濃度を
    反射型光センサを用いて検知する画像濃度の検知装置に
    おいて、前記検知が、それぞれが前記複数個のトナー濃
    度パッチからなり、少なくとも2組またはそれ以上繰り
    返し前記感光体上に形成された複数組の画像パターンに
    対して行われるように構成されたことを特徴とする画像
    濃度の検知装置。
  14. 【請求項14】 複数組の前記画像パターンに対する前
    記検知が、1組の画像パターン毎に異なる検知条件で行
    われることを特徴とする請求項13に記載の画像濃度の
    検知装置。
  15. 【請求項15】 各画像パターンに対して異なる検知条
    件で行われた前記検知によってそれぞれ得られ、その後
    対数変換処理を施すことによって複写濃度に対応せしめ
    られた複数個の出力値を、ある濃度を境にしてそれぞれ
    取捨選択すると共に、残された出力値を互いに連続する
    様に合成する処理手段をさらに含むことを特徴とする請
    求項14に記載の画像濃度の検知装置。
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