JPH0792058A - タイヤ溝検出装置 - Google Patents

タイヤ溝検出装置

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JPH0792058A
JPH0792058A JP5257667A JP25766793A JPH0792058A JP H0792058 A JPH0792058 A JP H0792058A JP 5257667 A JP5257667 A JP 5257667A JP 25766793 A JP25766793 A JP 25766793A JP H0792058 A JPH0792058 A JP H0792058A
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tire
tire groove
groove
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JP5257667A
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Masaaki Kojima
正明 小島
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Ibiden Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/24Wear-indicating arrangements

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 人手を介することなく迅速に、且つ、低いコ
ストをもってタイヤ溝の摩耗状態を自動的に検出するこ
とができ、もってスリップ事故を未然に防止することが
できるタイヤ溝検出装置を提供する。 【構成】 発光素子及び検出素子をV字状の溝に配設し
たタイヤ溝検出モジュール1をコネクタ9を介して相互
に複数個接続してタイヤ溝検出部11を構成し、各タイ
ヤ溝検出モジュール1を介して得られたアナログ検出信
号をセンサ入力部12にて反転、デジタル化した後、そ
のデジタル信号をしきい値に基づき2値データ変換部1
3にて2値データに変換するとともに、判定部14にて
タイヤTのタイヤ溝の摩耗状態を検出判断して表示部1
5に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車におけるタイヤの
接地面に形成されているタイヤ溝の状態を自動的に検出
可能なタイヤ溝検出装置に関し、特に、自動車を走行さ
せつつタイヤ溝の状態を検出してタイヤ溝の摩耗状態を
監視可能なタイヤ溝検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の普及には著しいものがあ
り、これに伴って自動車事故が多発している。かかる自
動車事故を誘発する原因には、人為的原因、自動車の構
造上の原因等各種の原因が存在するが、タイヤのスリッ
プに起因する自動車事故も後を絶たないのが現状であ
る。このようなスリップ事故は、主に、タイヤの接地面
に形成されたタイヤ溝が走行距離に従って徐々に摩耗し
て浅くなり、コーナーリング時やブレーキによる制動の
際にタイヤの接地面が十分に路面を捉えることができな
くなって発生するのが一般的である。
【0003】そこで、この種のスリップ事故を未然に防
止すべく、従来よりタイヤ溝の摩耗状態を検査すること
が行なわれている。かかるタイヤ溝の検査は、予めタイ
ヤに形成されたスリップサイン(タイヤ溝中に形成さ
れ、タイヤ溝の摩耗状態を知る指標となるものである)
に基づいて、タイヤ溝が限度を越えて摩耗していないか
どうかを視認することにより行なわれている。また、タ
イヤ溝を測定する専用のゲージを使用して、タイヤ溝の
深さを測定することによりタイヤ溝の摩耗状態を確認す
ることも行なわれている。これらの作業は、いずれも人
手を介して行なわれるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来におけるタイヤ溝の検査では、必ず自動車を停止
させてから行なう必要があり、これよりタイヤ溝の検査
に時間がかかってしまうという問題があった。また、前
記したいずれの検査方法においても、人手を介して行な
う必要があることから検査の信頼性に問題があり、ま
た、コストの面においても高くなってしまうという問題
があった。
【0005】本発明は前記従来のおける問題点を解消す
るためになされたものであり、人手を介することなく迅
速に、且つ、低いコストをもってタイヤ溝の摩耗状態を
自動的に検出することができ、もってスリップ事故を未
然に防止することができるタイヤ溝検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、所定のタイヤ幅を有するとともに所定のタイ
ヤ溝が形成されたタイヤの接地面が通過する上部に2つ
の斜面を有するほぼV字状の溝が形成されたモジュール
本体と、V字状の溝における一方の斜面に配設された発
光素子と、発光素子に対応してV字状の溝における他方
の斜面に配設されるとともに発光素子から発せられ接地
面から反射された光を検出する検出素子と、モジュール
本体に設けられたコネクタとを有するタイヤ溝検出モジ
ュールをコネクタを介して少なくともタイヤ幅に渡って
複数個並設してなるタイヤ溝検出部と、所定のしきい値
が設定されるとともに、そのしきい値に基づいて前記タ
イヤ溝検出部から出力された検出信号を2値データに変
換する2値データ変換部と、前記2値データ変換部から
出力された2値データの状態に基づいてタイヤの接地面
に形成されたタイヤ溝の状態を判定する判定部と、前記
判定部における判定結果を表示する表示部とを備えた構
成とされる。
【0007】
【作用】前記構成を有する本発明によりタイヤ溝の摩耗
状態を検出するには、先ず、自動車に装着されたタイヤ
の接地面を、タイヤ溝検出部における各タイヤ溝検出モ
ジュールのモジュール本体上部に形成されたほぼV字状
の溝を越えて通過させる。このようにタイヤの接地面が
V字状の溝を通過している間に、V字状の溝における一
方の斜面に配設された発光素子から光が発せられるとと
もに、かかる光は接地面のタイヤ溝から反射されてV字
状の溝における他方の斜面に配設された検出素子により
検出される。
【0008】このとき、タイヤ溝が浅い場合には、タイ
ヤ溝により反射された反射光は強くなって検出素子によ
り受光検出される受光量は大きくなり、一方、タイヤ溝
が深い場合には、タイヤ溝から反射された反射光は弱く
なって検出素子により受光検出される受光量は小さくな
る。かかる検出素子による受光量の大小に基づいてタイ
ヤ溝の摩耗状態が検出可能となるものである。
【0009】そして、検出素子により検出された検出信
号は、各タイヤ溝検出モジュールを接続するコネクタを
介して、所定のしきい値が設定された2値データ変換部
に出力され、2値データ変換部においては、その検出信
号がしきい値に基づいて2値データに変換される。ま
た、かかる2値データは判定部に出力され、判定部で
は、得られた2値データの状態に基づいてタイヤ溝の状
態が判定される。更に、判定部における判定結果は表示
部に表示されて外部に報知されるものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例に基づい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、図1に基づ
いて本実施例に使用されるタイヤ溝検出モジュールにつ
いて説明する。図1はタイヤ溝検出モジュールを模式的
に示す斜視図であり、タイヤ溝検出モジュール1は、ほ
ぼ直方体形状に形成されたモジュール本体2を有し、か
かるモジュール本体2の上面には、ほぼV字状の溝3が
設けられている。溝3は、底面4の両側に2つの傾斜面
5及び6を有しており、一方の傾斜面5上には発光素子
7が配設されるとともに、他方の傾斜面6上には発光素
子7に対応して検出素子8が配設されている。
【0011】ここに、発光素子7はLED等からなり、
また、検出素子8はフォトトランジスタ等の受光素子か
らなる。また、これらの各発光素子7及び検出素子8
は、双方で拡散反射型の光電スイッチを構成するもので
あり、発光素子7から発せられ、タイヤ溝A(後述す
る)の底部から反射された光を検出素子8を介して検出
することによりタイヤ溝Aにおける深浅度の状態(摩耗
状態)を検出するものである。このとき、タイヤ溝Aが
浅い場合には、タイヤ溝Aの底部から反射される光は強
く、検出素子8により受光検出される受光量は大きくな
る。一方、タイヤ溝Aが深い場合には、タイヤ溝Aの底
部から反射される光は弱くなり、検出素子8により受光
検出される受光量は小さくなる。このように検出素子8
により検出された検出信号は、後述のセンサ信号入力部
12において反転され、2値データ変換部13にて2値
データに変換された後、判定部14においてタイヤ溝A
の摩耗状態が判定されるものである。
【0012】また、モジュール本体2の両側には、それ
ぞれコネクタ9、10が設けられている。ここに、コネ
クタ9は凸型のコネクタ、コネクタ10は凹型のコネク
タであり、コネクタ9は他のタイヤ溝検出モジュール1
に設けられた凹型コネクタ10に挿嵌され、また、コネ
クタ10には他のタイヤ溝検出モジュール1に設けられ
た凸型コネクタ9が挿嵌される。これらの各コネクタ
9、10を介して、図2に示すように、複数個の各タイ
ヤ溝検出モジュール1が相互に電気接続されるものであ
る。
【0013】各タイヤ溝検出モジュール1は、少なくと
も自動車のタイヤ幅をカバーするように複数個が並設さ
れて使用され、このようにタイヤ溝検出モジュール1を
複数個並設したものがタイヤ溝検出装置におけるタイヤ
溝検出部11を構成する。また、タイヤ溝検出部11に
おいて、各発光素子7、検出素子8が配設されているV
字状の溝3を閉塞するように、透明な強化ガラスGが各
タイヤ溝検出モジュール1に渡って配置されている。こ
の強化ガラスGは、水や塵芥等がタイヤ溝検出部11内
に侵入しないように防水、防塵作用を行なうものであ
る。また、光の透過を妨げないように透明にされてお
り、これより、発光素子7から発せられた光L(図2参
照)は強化ガラスGを通過してタイヤ溝Aにて反射され
た後、再度強化ガラスGを通過して検出素子8にて受光
検出されるものである。
【0014】このように構成されたタイヤ溝検出部11
は、例えば、図3に示すように、ガソリンスタンド、高
速道路の入口、或は、車検場等における所定の路面Rに
渡って埋設され、自動車Cがタイヤ溝検出部11上を通
過する際にタイヤTの接地面に形成されたタイヤ溝Aの
摩耗状態が検出されるものである。また、かかるタイヤ
溝検出部11において、相互に隣接する2つのタイヤ溝
検出モジュール1に配設された各発光素子7、検出素子
8間の距離はほぼ5mmに設定されている。これによ
り、各タイヤ溝検出モジュール1によりタイヤ溝Aの摩
耗状態を検出するに際して、タイヤTの幅方向にほぼ5
mm間隔をもってデータのサンプリングが可能となるも
のである。
【0015】次に、前記した各タイヤ溝検出モジュール
1によりタイヤ溝Aの摩耗状態を検出する方法について
図2に基づき説明する。図2はタイヤ溝Aの摩耗状態を
検出する方法を模式的に示す説明図であり、自動車Cが
タイヤ溝検出部11上を通過すると、発光素子7から発
せられた光Lが強化ガラスGを通過してタイヤTの接地
面にて反射されるとともに、その反射された光Lは再度
強化ガラスGを通過して検出素子8により受光検出され
る。
【0016】このとき、タイヤTのタイヤ溝Aが形成さ
れていない部分に対応する位置に存在するタイヤ溝検出
モジュール1においては、発光素子7、検出素子8がタ
イヤTの接地面と近接しているため、発光素子7から発
せられて接地面にて反射された光は強く、これより検出
素子8により受光検出される光の受光量は大きなものと
なる。これに対して、タイヤTのタイヤ溝Aに対応する
位置に存在するタイヤ溝検出モジュール1においては、
発光素子7、検出素子8がタイヤ溝Aの深さ分だけ離れ
ているため、発光素子7から発せられてタイヤ溝Aの底
部にて反射された光は弱く、これより検出素子8により
受光検出される光の受光量は、前記の場合に比して小さ
いものとなる。また、検出素子8により受光検出される
受光量はタイヤ溝Aの深浅度に対応して変化される。
【0017】このように、タイヤ溝検出部11を構成す
る各タイヤ溝検出モジュール1における各検出素子8
は、タイヤTの接地面に形成されたタイヤ溝Aの深浅度
に対応して、それぞれ異なる受光量を検出することか
ら、タイヤ溝Aの摩耗状態が検出されるものである。
【0018】次に、前記のようなタイヤ溝検出部11を
備えたタイヤ溝検出装置について図4に基づき説明す
る。図4はタイヤ溝検出装置の構成を模式的に示す模式
ブロック図であり、タイヤ溝検出装置11における各タ
イヤ溝検出モジュール1により検出された受光量に基づ
く検出信号(アナログ信号)は、各コネクタ9、10を
介してセンサ入力部12に出力される。このとき、アナ
ログ検出信号は、一定のサンプリング周期内で各タイヤ
溝検出モジュール1から同時に取り込まれ、また、取り
込まれた信号は、次の検出信号の取り込みまでの間に、
制御部(図示せず)から出力されるクロック信号に同期
してシリアルにセンサ入力部12に取り込まれる。尚、
クロック信号は、自動車Cの進入速度、タイヤ溝検出モ
ジュール1の個数等に従って異なるように設定される。
【0019】センサ入力部12ではアナログ検出信号の
反転を行うとともに、その反転信号をデジタル信号に変
えた後、2値データ変換部13に出力する。このとき、
かかるデジタル信号においては、前記反転の結果、受光
量が大きい信号は小さいデジタル信号となっており、ま
た、受光量が小さい信号は大きなデジタル信号になって
いる。
【0020】また、2値データ変換部13においては、
予め設定されているしきい値Th(後述する)を基準と
して、センサ入力部12から入力されたデジタル信号
が、しきい値を越えているかどうかに基づいて「1」、
「0」の2値データに変換され、かかる2値データは判
定部14に出力される。判定部14では、後述するよう
に、2値データの状態に基づいてタイヤTにおけるタイ
ヤ溝Aの摩耗状態を判定する。
【0021】ここで、2値データ変換部13、及び、判
定部14において行なわれる信号処理について図5、図
6に基づき説明する。ここに、図5は摩耗していない正
常な状態にあるタイヤTのタイヤ溝Aを検出した場合に
おける信号データを示す説明図であり、図5(A)はセ
ンサ入力部12から2値データ変換部13に出力される
デジタル信号を示す説明図、図5(B)は2値データ変
換部13にて変換された2値データを示す説明図であ
る。また、図6は摩耗した異常な状態にあるタイヤTの
タイヤ溝Aを検出した場合における信号データを示す説
明図であり、図6(A)はセンサ入力部12から2値デ
ータ変換部13に出力されるデジタル信号を示す説明
図、図5(B)は2値データ変換部13にて変換された
2値データを示す説明図である。
【0022】先ず、摩耗していない正常な状態にあるタ
イヤTのタイヤ溝Aがタイヤ溝検出部11により検出さ
れた場合、アナログ検出信号が検出部11の各タイヤ溝
検出モジュール1からコネクタ9、10を介してセンサ
入力部12に入力され、また、センサ入力部12にてア
ナログ検出信号の反転が行なわれるとともに、その反転
信号がデジタル信号に変えられる。このデジタル信号の
状態が図5(A)に示されている。そして、かかるデジ
タル信号は、2値データ変換部13において、しきい値
Thを越えるかどうかに基づいて「1」、「0」の2値
データに変換される。かかる2値データの状態が図5
(B)に示されている。
【0023】ここに、各タイヤ溝検出モジュール1によ
り検出されるアナログ検出信号は、前記したように、タ
イヤ溝Aが深い程小さな信号となるが、このアナログ検
出信号をセンサ入力部12にて反転しデジタル化した後
には、タイヤ溝Aが深い程大きなデジタル信号にされて
おり、従って、このようなデジタル信号が2値データ変
換部13により2値データに変換された後においては、
タイヤ溝Aが深い時に「1」データとなるものである。
また、「0」データに対応する部分は、各タイヤ溝検出
モジュール1によりタイヤ溝Aが検出されなかったこ
と、即ち、タイヤ溝Aが形成されていないタイヤTの部
分を検出したことを意味する。
【0024】尚、各タイヤ溝検出モジュール1における
発光素子7、検出素子8は常時タイヤ溝Aの検出を行な
っており、各タイヤ検出モジュール1がタイヤTのタイ
ヤ溝Aを検出しない限りデジタルデータは、図5(A)
のデジタルデータにおける両端部に示すように無限大の
状態となっており、従って、かかるデジタルデータから
得られる2値データは常に「1」の状態となっている。
これより、図5(A)におけるL1はタイヤTのタイヤ
幅を示すものである。
【0025】また、図5(B)に示す2値データは、2
値データ変換部13にて次のように作成される。即ち、
2値データ変換部13には、図5(A)に示すように、
予め所定のしきい値Thが設定されており、2値データ
変換部13では、図5(A)のデジタルデータがかかる
しきい値Thを越えているかどうか判断される。ここ
に、しきい値Thを越えているデジタルデータはタイヤ
溝Aが未だに摩耗されておらず、正常な状態にあること
を意味し、一方、しきい値Thを越えていないデジタル
データはタイヤ溝Aが既に摩耗されて異常な状態にある
ことを意味する。そして、2値データ変換部13におい
ては、前記の判断に基づき、しきい値Thを越えている
デジタルデータを「1」データとして、図5(B)に示
すように、2値データを作成するものである。
【0026】続いて、前記のように得られた2値データ
の状態に基づき、判定部14においてタイヤ溝Aの摩耗
状態が判定されるが、その判定は以下のように行なわれ
る。即ち、判定部14において、先ず、図5(B)に示
す2値データにおける各「1」データ間の値L2の内、
最大の値L2maxを算出する。尚、図5(B)では、
各L2の値は等しく、従って、各L2の値がそれぞれL
2maxとなる。
【0027】この後、更に判定部14では、タイヤ幅L
とL2maxとの比(L:L2max)が求められる。
そして、かかる比の値(L:L2max)が一定の値、
例えば、2:1以上の値になった場合には、タイヤTに
おけるタイヤ溝Aは摩耗されて異常な状態にあるものと
判定するものである。尚、図5(B)に示す場合には、
前記比の値(L:L2max)は、明らかに2:1以下
になっており、これより判定部14では、タイヤTのタ
イヤ溝Aは摩耗されておらず正常な状態にあると判定さ
れることとなる。
【0028】これに対して、摩耗した異常な状態にある
タイヤTのタイヤ溝Aがタイヤ溝検出部11により検出
された場合、アナログ検出信号が検出部11の各タイヤ
溝検出モジュール1からコネクタ9、10を介してセン
サ入力部12に入力され、また、センサ入力部12にて
アナログ検出信号の反転が行なわれるとともに、その反
転信号がデジタル信号に変えられる。このデジタル信号
の状態が図6(A)に示されている。そして、かかるデ
ジタル信号は、2値データ変換部13において、しきい
値Thを越えるかどうかに基づいて「1」、「0」の2
値データに変換される。かかる2値データの状態が図6
(B)に示されている。
【0029】ここに、各タイヤ溝検出モジュール1によ
り検出されるアナログ検出信号は、前記したように、タ
イヤ溝Aが深い程小さな信号となるが、このアナログ検
出信号をセンサ入力部12にて反転しデジタル化した後
には、タイヤ溝Aが深い程大きなデジタル信号にされて
おり、従って、このようなデジタル信号が2値データ変
換部13により2値データに変換された後においては、
各2値データはタイヤ溝Aが深い時に「1」データとな
る点については前記と同様である。また、「0」データ
に対応する部分は、各タイヤ溝検出モジュール1により
タイヤ溝Aが検出されなかったこと、即ち、タイヤ溝A
が形成されていないタイヤTの部分を検出したことを意
味する点についても前記と同様である。
【0030】尚、各タイヤ溝検出モジュール1における
発光素子7、検出素子8は常時タイヤ溝Aの検出を行な
っており、各タイヤ検出モジュール1がタイヤTのタイ
ヤ溝Aを検出しない限りデジタルデータは、図6(A)
のデジタルデータにおける両端部に示すように無限大の
状態となっており、従って、かかるデジタルデータから
得られる2値データは常に「1」の状態となっている
点、及び、図6(A)におけるL1はタイヤTのタイヤ
幅を示す点については前記と同様である。
【0031】また、図6(B)に示す2値データは、2
値データ変換部13にて次のように作成される。即ち、
2値データ変換部13には、図6(A)に示すように、
予め所定のしきい値Thが設定されており、2値データ
変換部13では、図6(A)のデジタルデータがかかる
しきい値Thを越えているかどうか判断される。ここ
に、しきい値Thを越えているデジタルデータはタイヤ
溝Aが未だに摩耗されておらず、正常な状態にあること
を意味し、一方、しきい値Thを越えていないデジタル
データはタイヤ溝Aが既に摩耗されて異常な状態にある
ことを意味する。そして、2値データ変換部13におい
ては、前記の判断に基づき、しきい値Thを越えている
デジタルデータを「1」データとして、図6(B)に示
すように、2値データを作成するものである。
【0032】続いて、前記のように得られた2値データ
の状態に基づき、判定部14においてタイヤ溝Aの摩耗
状態が判定されるが、その判定は以下のように行なわれ
る。即ち、判定部14において、先ず、図6(B)に示
す2値データにおける各「1」データ間の値L2の内、
最大の値L2maxを算出する。尚、図6(B)では、
各L2の値の内、最も左側に存在するL2がL2max
となる。
【0033】この後、更に判定部14では、タイヤ幅L
とL2maxとの比(L:L2max)が求められる。
そして、かかる比の値(L:L2max)が一定の値、
例えば、2:1以上の値になった場合には、タイヤTに
おけるタイヤ溝Aは摩耗されて異常な状態にあるものと
判定するものである。尚、図6(B)に示す場合には、
L2maxの値がタイヤ幅Lの1/2以上の値となって
おり、従って、前記比の値(L:L2max)は、2:
1以上の値になることから、判定部14では、タイヤT
のタイヤ溝Aは摩耗されて異常な状態にあると判定され
ることとなる。
【0034】ここで、更に図4に戻ってタイヤ溝検出装
置の説明を続けると、前記のように判定部14にて判定
された判定結果は表示部15に出力される。表示部15
では、判定部14の判定結果に基づき、タイヤTにおけ
るタイヤ溝Aの摩耗状態が正常な範囲内にあるか、又
は、異常で危険な状態にあるかが表示される。かかる表
示を行なうにつき、例えば、表示部15に緑色ランプと
赤色ランプとを設けておき、判定部14における判定結
果が正常な場合には緑色ランプを点灯し、これに対し
て、判定部14における判定結果が異常な場合には赤色
ランプを点灯するようにすればよい。これにより、タイ
ヤTにおけるタイヤ溝Aの摩耗状態は極めて簡単に判定
され得る。
【0035】前記のように構成されたタイヤ溝検出装置
を使用して自動車Cに装着された各タイヤTのタイヤ溝
Aの検出を行なう場合、タイヤ溝検出部11に付着した
ゴミ、塵芥等を取り除くべく、タイヤ溝検出部11上は
常に水が流されて洗浄されている。そして、タイヤ溝検
出部11が埋設された路面R上で自動車Cを一定の速度
で走行させ、タイヤ溝検出部11を通過させる。これに
より、先ず、前輪部の2つのタイヤTにおけるタイヤ溝
Aが、タイヤ溝検出部11の各タイヤ溝検出モジュール
1を介して検出され、この後、後輪部の2つのタイヤT
のタイヤ溝Aが同様に検出される。タイヤ溝検出部11
により検出されたアナログ検出信号は、各タイヤT毎
に、各タイヤ溝検出モジュール1からコネクタ9、10
を介して、前記したように制御部からのクロック信号に
同期してシリアルにセンサ入力部12に出力される。
【0036】また、センサ入力部12においては、アナ
ログ検出信号を反転した後、デジタル信号(図5
(A)、図6(A)に変え、そのデジタル信号を2値デ
ータ変換部13に出力する。更に、2値データ変換部1
3では、前記したように、デジタル信号がしきい値を越
えるかどうかに基づいて図5(B)、図6(B)のよう
な「1」、「0」の2値データに変換した後、判定部1
4に出力する。そして、判定部14では、その入力され
た2値データにおいて、「1」データ間の値L2の内、
最大の値L2maxを算出し、タイヤ幅L1とその算出
したL2maxとの比(L:L2max)を求める。そ
して、かかる比の値が一定の値(例えば、2:1)以上
になるかどうかを判断し、比の値が一定の値以下の場合
にはタイヤTのタイヤ溝Aは摩耗されておらず正常な状
態にあると判定し、一方、比の値が一定の値以上の場合
にはタイヤTのタイヤ溝Aは摩耗されて異常な状態にあ
ると判定するものである。かかる判定結果は、表示部1
5に表示される。
【0037】以上詳細に説明した通り本実施例に係るタ
イヤ溝検出装置では、発光素子7及び検出素子8をV字
状の溝3に配設したタイヤ溝検出モジュール1をコネク
タ9、10を介して相互に複数個接続してタイヤ溝検出
部11を構成し、かかるタイヤ溝検出部11における各
タイヤ溝検出モジュール1を介してタイヤTのタイヤ溝
Aを検出することにより得られたアナログ検出信号をセ
ンサ入力部12にて反転、デジタル化した後、そのデジ
タル信号をしきい値に基づき2値データ変換部13にて
2値データに変換するとともに、判定部14にて2値デ
ータにおける「1」データ間の値L2の内、最大の値L
2maxを算出し、タイヤ幅L1とその算出したL2m
axとの比(L:L2max)を求めてかかる比の値が
一定の値(例えば、2:1)以上になるかどうかを判断
することによりタイヤTのタイヤ溝Aの摩耗状態を検出
判断して表示部15に表示させるようにしたので、自動
車Cをタイヤ溝検出部11上を走行させるだけで自動的
にタイヤTのタイヤ溝Aの摩耗状態を検出することがで
きる。これにより人手を介することなく低コストで安全
に、且つ、迅速にタイヤ溝Aの摩耗状態を検出すること
ができるものである。
【0038】また、タイヤ溝Aの摩耗状態が正常か、又
は、異常かを表示部15に表示するようにしたので、監
視者は何ら特別の作業を行なうことなくタイヤTのタイ
ヤ溝Aの摩耗状態を知ることができ、これよりスリップ
事故を未然に防止することができるものである。
【0039】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば、前記
実施例では、タイヤ溝検出部1にて相互に隣接する各タ
イヤ溝検出モジュール1に配設された各発光素子7、検
出素子8間の距離は、ほぼ5mmに設定されているが、
5mm以下の距離をもってタイヤTの幅方向のサンプリ
ングを行なう場合には、各タイヤ検出モジュール1を千
鳥状に配列すればよい。
【0040】また、前記実施例における表示部15で
は、緑色ランプと赤色ランプとを使用し、タイヤ溝Aの
摩耗状態が正常であれば緑色ランプを点灯し、また、タ
イヤ溝Aの摩耗状態が異常であれば赤色ランプを点灯す
るように構成しているが、表示部15としてモニターを
使用してモニター上に正常か、異常かを表示するように
してもよい。更に、表示部15に代えてブザーを使用
し、タイヤ溝Aに異常がある場合にはブザーを鳴動させ
るようにしてもよい。
【0041】更に、前記実施例においては、タイヤ溝A
を検出する手段として発光素子7と検出素子8とから構
成される拡散反射型の光電スイッチを使用しているが、
かかる拡散反射型の光電スイッチに限られることなく、
例えば、発光素子から発せられタイヤ溝にて反射された
光の検出位置の変化を光位置検出素子を介して検出し、
かかる光の検出位置の変化に基づいてタイヤ溝の深さを
検出するタイプの光電スイッチを使用しても前記と同様
の効果を得られることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、人手を介す
ることなく迅速に、且つ、低いコストをもってタイヤ溝
の摩耗状態を自動的に検出することができ、もってスリ
ップ事故を未然に防止することができるタイヤ溝検出装
置を提供することができ、その産業上奏する効果は大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ溝検出モジュールを模式的に示す斜視図
である。
【図2】タイヤ溝の摩耗状態を検出する方法を模式的に
示す説明図である。
【図3】路面に埋設されたタイヤ溝検出部上を自動車が
通過する状態を示す説明図である。
【図4】タイヤ溝検出装置の構成を模式的に示す模式ブ
ロック図である。
【図5】摩耗していない正常な状態にあるタイヤTのタ
イヤ溝Aを検出した場合における信号データを示す説明
図であり、図5(A)はセンサ入力部12から2値デー
タ変換部13に出力されるデジタル信号を示す説明図、
図5(B)は2値データ変換部13にて変換された2値
データを示す説明図である。
【図6】摩耗した異常な状態にあるタイヤTのタイヤ溝
Aを検出した場合における信号データを示す説明図であ
り、図6(A)はセンサ入力部12から2値データ変換
部13に出力されるデジタル信号を示す説明図、図5
(B)は2値データ変換部13にて変換された2値デー
タを示す説明図である。
【符号の説明】
1 タイヤ溝検出モジュール 2 モジュール本体 3 V字状溝 5、6 傾斜面 7 発光素子 8 検出素子 9、10 コネクタ 11 タイヤ溝検出部 12 センサ入力部 13 2値データ変換部 14 判定部 15 表示部 A タイヤ溝 C 自動車 L 光 T タイヤ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01B 11/22 Z G06T 1/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のタイヤ幅を有するとともに所定
    のタイヤ溝が形成されたタイヤの接地面が通過する上部
    に2つの斜面を有するほぼV字状の溝が形成されたモジ
    ュール本体と、V字状の溝における一方の斜面に配設さ
    れた発光素子と、発光素子に対応してV字状の溝におけ
    る他方の斜面に配設されるとともに発光素子から発せら
    れ接地面から反射された光を検出する検出素子と、モジ
    ュール本体に設けられたコネクタとを有するタイヤ溝検
    出モジュールをコネクタを介して少なくともタイヤ幅に
    渡って複数個並設してなるタイヤ溝検出部と、 所定のしきい値が設定されるとともに、そのしきい値に
    基づいて前記タイヤ溝検出部から出力された検出信号を
    2値データに変換する2値データ変換部と、 前記2値データ変換部から出力された2値データの状態
    に基づいてタイヤの接地面に形成されたタイヤ溝の状態
    を判定する判定部と、 前記判定部における判定結果を表示する表示部とを備え
    たことを特徴とするタイヤ溝検出装置。
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