JPH0791795B2

JPH0791795B2 - 選別シ−ブ

Info

Publication number: JPH0791795B2
Application number: JP62051234A
Authority: JP
Inventors: トレーヨゼフ
Original assignee: ヨツトエムフオイトゲ−エムベ−ハ−
Priority date: 1986-03-07
Filing date: 1987-03-07
Publication date: 1995-10-04
Anticipated expiration: 2010-10-04
Also published as: EP0236843A2; US4812229A; DE3607457A1; DE3607457C2; EP0236843A3; JPS62289693A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、選別シーブ、特にシーブケージとして回転対
称に構成された選別シーブであって、例えば繊維懸濁液
を選別するためのスリットもしくは穿孔部列を有してお
り、かつ、シーブの流体供給側に複数の凹所が設けられ
ており、これら凹所の基底部に、スリットもしくは孔が
穿設されており、凹所が、主として細長い長方形の成形
部として構成されており、スリット又は穿孔部列が、凹
所の縦方向縁部に対し平行に、かつシーブケージ外周面
の母線に対し平行に、又はこの母線に対し35゜までの角
度を成して延びており、懸濁液のアプローチ方向で見
て、手前に位置する凹所の側面が、シーブケージ外周面
上におろした垂線に対して、15゜から60゜までの間の角
度で傾斜させられ、これにより、凹所の基底部、および
それぞれのスリットから離反する方向の凹所母線が形成
されるようになっている形式のものに関する。

選別シーブは、平型シーブとしても、あるいは回転対称
なシーブケージとしても、種々異なる実施態様で構成さ
れ、特に製紙工場分野において、例えば故紙から最終的
に繊維を、又は殊に繊維懸濁液を得るための各種選別作
業に用いられる。

この種の選別作業に課される要件は、最近では特に厳し
くなっており、例えば、シーブにおけるスリット幅の設
計値は、既に0.3ミリメートルを下回ったところで変動
している。

この場合問題となるのは、シーブの目が小さければ、目
詰りの危険性が大きくなり、シーブの目が大きければ、
選別効率が低下するという点である。

〔従来の技術〕

アメリカ合衆国特許第4529520号明細書によれば、冒頭
に述べた形式による装置ではあっても、各凹所ごとに、
それぞれ、一つのスリットもしくは穿孔部列しか設けら
れていないものが公知となっている。

そのため、シーブの外周面に沿って位置する繊維層が特
に長い繊維により、フェルト状に縺れさせられること、
ひいては、シーブを通流する流体の流動抵抗が著しく高
められることを、何らかの手段によって回避しなければ
ならなくなる。

また、この公知例の場合、凹所は極めて平坦なものとし
て形成されるが、このことは、懸濁物質の密度が低い場
合にしか、この凹所を充分に利用出来ず、凹所縁部に摩
耗が生ずると、凹所効果が急激に失なわれるという欠点
をもたらす。

ヨーロッパ特許第0079811号明細書によれば、各溝ごと
に単一の穿孔部列が設けられた、上記の公知例に類似す
る装置が提案されている。この場合、溝の壁に穿設され
た各孔は、それぞれ、すぐ近くに隣接した状態で配置さ
れており、この措置によって、繊維が、溝の壁で反跳し
て、各孔を直接に通流することを容易にしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の課題とするところは、冒頭に述べた形式の選別
シーブに改良を加えて、公知技術における欠点を除き、
すぐれた選別能力、つまり目詰りを惹起することなく、
高い処理量を可能にして、高い選別効率を保証し、かつ
必要とされる有効な繊維が、出来るだけ高いパーセンテ
ージでシーブを通過しうるようにすることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の課題を解決するべく本発明によれば、複数の互い
に平行に位置するスリットもしくは穿孔部列が、各凹所
ごとに設けられている。

〔発明の効果〕

本発明の措置によれば、例えば、不純な爽雑物または汚
物のような比較的大きい懸濁液成分を収容する凹所の余
地が、かなり大きくとられているため、懸濁液の濃度が
相当に高い場合でも、シーブの目詰り度を極めて低く抑
えることが出来る。

しかも、この効果は、凹所の縁部が摩耗した場合にも、
それによって左右されることはない。

［実施例］次に、添付図面に示した実施例につき、本発明を詳細に
説明する。

支持アーム（６）によって保持された選別羽根（２）
は、シーブケージ（１）における流体供給側で、シーブ
ケージ表面（８）から僅かな距離をおいて、矢印方向に
回転する。

この選別羽根（２）は、航空機における主翼（支持翼）
状の断面形状を有しており、シーブケージ表面（８）の
近くで凹所（５）内、およびシーブ開口（４）内に伝え
られる圧力脈動を生ぜしめる。

シーブケージ（１）には、複数の凹所（５）が設けられ
ているので、その表面は平滑ではなく、多くの段落を形
成している。従って、これらの凹所（５）は、流体中に
乱流フィールドを生ぜしめ、この乱流フィールドが、シ
ーブ開口の目詰りを阻止すると同時に、比較的長い繊維
をも、強制的にシーブスリット（４）から押し出すこと
を可能にする。

比較的幅広いこれらの凹所（５）に侵入した重い大きな
爽雑物は、容易に取り除かれうるので、目詰りの原因と
はならず、その結果、全体として比較的多量の有効物質
（紙料）を処理することが出来る。

シーブスリット（４）の延在方向を、シーブケージ
（１）の回転軸線およびケージ外周面の母線と平行にし
ておくと有利である。この場合、シーブケージ（１）に
比較的大きな強度を与えるため、凹所（５）は、ベーン
タイプロータとしての選別羽根（２）の縦方向で、横方
向ウェブ（13）により中断されている。

各凹所（５）には、それぞれ互いに平行な２本〜４本の
シーブスリット、又は２列〜４列のシーブ穿孔部（９）
が設けられていると有利である。この場合のシーブスリ
ット幅は、0.45mm未満に、あるいはそれ以下の0.30mm未
満にすら設定することが出来る。

凹所（５）によって生ぜしめられた乱流の作用を最大限
に利用するためには、各凹所（５）ごとに設けるスリッ
トの数を、２本（多くても３本）に抑えておくのが最も
効果的である。

第２図に示されている角度（ａ）、即ち、シーブケージ
表面（８）に沿った選別羽根（２）、又は流動懸濁液の
回転方向（太い矢印の方向）で見て、手前に位置する凹
所側面（11）と、シーブケージ外周面上におろした垂
線、もしくは懸濁液流動方向（細い矢印の方向）とが成
す角度は、15゜〜60゜の間、有利には35゜の値に設定さ
れている。

流動方向で見て先方に位置する凹所側面（12）は、スリ
ットのピッチ（ｔ）を最小限に、またシーブの自由通流
面を最大限にするため、シーブ外周面上におろした垂線
から殆ど偏倚しないように、つまり、これとほぼ平行に
形成されている。

平坦なシーブは、主として、振動式の選別機に用いられ
るが、第１図に示されたようなシーブケージ表面（８）
のすぐ近くで、これに沿って擦過する選別羽根を備えた
シーブケージにおいては、シーブ回転軸線に対して平行
に延びているか、あるいはこれに対して０〜35゜の角度
で稍々傾いているシーブスリット、又は穿孔部列（９）
が用いられる。

このような実施態様において、本発明による選別効果が
最も有効に発揮されるのは、細いスリット又は狭い相互
間隔で設けられた穿孔部を有する鉛直ふるい分け装置と
して一般によく知られた選別機においてである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、シーブケージとして構成された本発明による
選別シーブを破断した一部を示す斜視図、第２図は、シーブケージをスリットに対し直角に破断し
て示す拡大断面図、第３図は、シーブケージのみを示す部分的斜視図、第４図は、スリットではなく穿孔部列を設けたシーブを
示す図である。（１）シーブケージ、（２）選別羽根（４）シーブ開口（シーブスリット又はシーブ穿孔部）（５）凹所、（６）支持アーム（８）シーブケージ表面、（９）シーブ穿孔部の列（11）（12）凹所側面、（13）横方向ウェブ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】選別シーブ、特にシーブケージとして回転
対称に構成された選別シーブであって、例えば繊維懸濁
液を選別するためのスリット（４）もしくは穿孔部列を
有しており、かつ、シーブ（１）の流体供給側に複数の
凹所（５）が設けられており、これら凹所（５）の基底
部に、スリット（４）もしくは孔が穿設されており、凹
所（９）が、細長い長方形に構成されており、スリット
（４）又は穿孔部列（９）が、凹所（５）の縦方向縁部
に対し平行に、かつシーブケージ外周面の母線に対し平
行に、又はこの母線に対し35゜までの角度を成して延び
ており、懸濁液のアプローチ方向で見て、手前に位置す
る凹所（５）の側面が、シーブケージ外周面上におろし
た垂線に対して、15゜から60゜までの間の角度（ａ）で
傾斜させられ、これにより、凹所（５）の基底部、およ
びそれぞれのスリット（４）から離反する方向の凹所母
線が形成されるようになっている形式のものにおいて、
各凹所ごとに、複数の互いに平行なスリット又は穿孔部
列が設けられていることを特徴とする選別シーブ。
【請求項２】凹所の幅（ｂ）が、少なくともスリット幅
の10倍、もしくは穿孔部直径の５倍に設計されているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に記載の選別
シーブ。
【請求項３】各凹所（５）ごとに、それぞれ、２本〜４
本のシーブスリット（４）、もしくはこれに等しい数の
穿孔部列（９）が設けられていることを特徴とする特許
請求の範囲第（１）項または第（２）項に記載の選別シ
ーブ。
【請求項４】各凹所（５）ごとに、それぞれ、２本のシ
ーブスリット（４）、もしくはこれに等しい数の穿孔部
列（９）が設けられていることを特徴とする特許請求の
範囲第（３）項に記載の選別シーブ。
【請求項５】懸濁液のアプローチ方向で見て、手前に位
置する凹所（５）の側面が、シーブケージ外周面上にお
ろした垂線に対して、35゜と50゜との間の角度（ａ）だ
け傾斜させられていることを特徴とする特許請求の範囲
第（３）項または第（４）項に記載の選別シーブ。
【請求項６】シーブケージの流体供給側で、選別羽根
（２）が、シーブケージ表面から僅かな距離をおいた状
態で、この表面に沿って擦過させられるような選別機に
用いることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項乃至
第（５）項のいずれかに記載の選別シーブ。
【請求項７】主流動方向に対して垂直に、又はやや傾斜
して延在する凹所（５）が、シーブ（シーブケージ
（１））の高さ方向で、つまり周流動方向に対する直角
方向でも、横方向ウェブ（13）によって１回又は数回に
亘って中断されていることを特徴とする特許請求の範囲
第（１）項乃至第（６）項のいずれかに記載の選別シー
ブ。