JPH0791756B2 - 真空断熱材用支持材の製造法 - Google Patents

真空断熱材用支持材の製造法

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JPH0791756B2
JPH0791756B2 JP59063384A JP6338484A JPH0791756B2 JP H0791756 B2 JPH0791756 B2 JP H0791756B2 JP 59063384 A JP59063384 A JP 59063384A JP 6338484 A JP6338484 A JP 6338484A JP H0791756 B2 JPH0791756 B2 JP H0791756B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は真空断熱用支持材の製造法に関する。
〔発明の背景〕
従来、断熱機能の高い真空断熱材としては、外容器の耐
圧構造上、円管、又は球状構造体のみであったが、最近
支持材を内蔵する平板状、又は箱状構造体が考えられて
きた。その一例は特開昭54−105314号公報に示されるよ
うな、珪酸カルシウムを支持材として内蔵するものであ
り、更に高性能の断熱特性を得るものとして、本願発明
者等が、特開昭58−106292号公報においてガラス繊維等
の無機質細経繊維を伝熱方向に対し直角方向に積層し、
多段の接触熱抵抗を生ぜせしめ、それにより断熱機能を
持たせるものを提案した。
〔発明の目的〕
本発明は特開昭58−106292号公報にて提案した真空断熱
材の支持材の製造方法に関するものである。
〔発明の概要〕
即ち、本発明は、300℃〜500℃で加熱して完全に除去し
得るような表面処理剤を2.0%以下の付着量で施された
ガラス繊維ストランドを10mm〜250mmの範囲内に切断す
る工程;10mm〜250mmの範囲内に切断されたガラス繊維ス
トランドをオープナーで予めフィラメントに近い状態に
開繊する工程;予備開繊したガラス繊維ストランドをカ
ードマシンで更に完全に近いフィラメント状態に開繊
し、1.0Kg/m2〜4.0Kg/m2の質量範囲のシート状物に積層
する工程;シート状物に積層されたウェブを100Kg/m3
250Kg/m3の密度範囲にニードリング加工する工程の結合
より成ることを特徴とするものである。
〔発明の実施例〕
本発明を更に詳細に説明する。
本発明の真空断熱材用支持材は、102Torr〜104Torrの真
空状態で使用するため、真空中で拡散し、真空度を低下
せしめるような成分が存在してはならない。そのためガ
ラス繊維ストランドの表面処理剤を300℃〜600℃の温度
範囲、望ましくは400℃〜500℃の温度範囲でベーキング
処理を行なうが300℃以下ではベーキングに時間を要
し、工業化する上で生産性を悪化させる。又600℃以上
ではガラス繊維の軟化点(約800℃)近くになりガラス
繊維が劣化すると云う欠点があるため300℃〜600℃の温
度範囲、望ましくは400℃〜500℃の温度範囲でベーキン
グ処理し、表面処理剤の残査を皆無に近い状態にする必
要がある。
又、ガラス繊維の表面処理剤はベーキング時にクリーニ
ング性の良い、スターチ、ポリアクリルアマイト、各種
界面活性剤等の水溶性剤理剤が望ましく、更に付着量に
ついては2.0%以下、望ましくは1.0%以下が望ましい
が、2.0%以上ではベーキング時に時間を要し、生産性
を悪化させると同時にオープナー(7)、及びカードマ
シン(12)での開繊性を悪化させる欠点がある。
又本発明の製造法においてガラス繊維の切断長を10mmよ
り短かくすると、オープナー(7)及びカードマシン
(12)を通過後形成されるフィラメントウェブ(13)及
び真空断熱材用支持材(18)の強度が低下し、取扱い性
が困難になり、又250mmより長くすると真空断熱材用支
持材として使用する場合、伝熱方向に直角方向の繊維が
連続し、断熱材の外板を厚くしたのと同じ効果が発生
し、断熱特性を低下させると云う欠点がある。
更に本発明の製造法において、フィラメント状態に開繊
されたシート状物をニードリング加工したものの密度範
囲は100Kg/m3〜250Kg/m3望ましくは140Kg/m3〜190Kg/m3
が望ましいが、100Kg/m3以下では102Torr〜104Torrの真
空下において圧縮変形保持率がなく、所定の厚みを得る
為の支持材としての機能を果さない。又250Kg/m3以上で
は高密度であるためガラス繊維そのものの伝熱による断
熱効果の低下があり、望ましくない。
更にニードリング加工時の打込み個数は4ケ/cm2以下で
は所定の密度が得られず、又シート状物の強度も弱く取
扱い性に欠ける。又30ケ/cm2以上打込むとシート状物の
強度は高く取扱い性は優れているが、伝熱方向と直角方
向の繊維が多くなり、断熱特性を低下させるため4ケ/c
m2〜30ケ/cm2の範囲が望ましい。
以下実施例および図面で本発明を具体的に説明する。
実施例 450℃の温度でベーキング処理を3時間行なえば完全に
除去可能なようなスターチ及びカチオン系界面活性剤を
0.15%付着せしめたガラス繊維ストランド(1)を約20
000TEX集束し、ガラス繊維用カッターバレル(3)に酸
化チタンガイド(2)を通して供給し、50mmにカットし
たチョップストランド(5)を搬送用コンベアー(6)
の上に規制フード(4)を介して落下せしめた。落下ス
ピードは3.2Kg/分であり、搬送用コンベアー(6)を経
由して、オープナー(7)で一次開繊を行った。一次開
繊を行ったフィラメント化繊維(10)をブロアー(8)
によりダクト(9)を通じてカードマシン(12)の供給
用ホッパー(11)に供給する。ホッパー(11)内でのフ
ィラメント化繊維(10)はカードマシン(12)の巾方向
に出来る限り均一に供給されていることが望ましい。カ
ードマシン(12)を通過する際に2次開繊されて更に完
全に近いフィラメント状態に開繊されたフィラメント繊
維は、調湿機(20)により相対湿度を60%以上、望まし
くは80%以上に調湿されたエアー(21)と共に吸引ブロ
アーに接続された吸引ダクト(23)により吸引して吸引
ダクト(23)内部に設けたメッシュドラム(22)上に積
層され、フィラメントウエブ(13)を形成する。形成さ
れたフィラメントウエブ(13)は搬送用コンベアー(1
4)上に移され、(15)の地点で表裏、反転して更に搬
送用コンベアー(16)によりニードルマシン(17)に運
ばれる。ニードルマシン(17)により10ケ/cm2のペネト
レーションを行ない断熱用支持材(18)の状態に形成
し、マンドレル(19)により巻き取る。マンドレル(1
9)に巻き取った真空断熱材用支持材(18)は、断熱材
の製品寸法に裁断し、断熱材の組立て工程に移送され
る。
移送された断熱用支持材(18)の密度は173Kg/cm3であ
った。
〔発明の効果〕
このように本発明においては、第1図に示すような連結
された各工程から、真空断熱材用支持材(18)に適した
ものを得ることにより特徴があり、表面処理剤の加熱除
去時の繊維の熱劣化が少なく且つ、フィラメントウェブ
での強度及び真空断熱材用支持材での支持強度が大きく
真空下での圧縮変形保持率が高い、しかも圧縮変形保持
率が高いことから、ガラス繊維を高密度にする必要がな
くガラス繊維を伝導する熱伝導が少なくなって真空断熱
材に用いた場合の断熱特性が大きなものを製造できる。
更に、これによって、ガラス繊維を支持材とする平板状
の真空断熱材を、容器を構成する外板の強度をそれほど
大きくする必要がなくなって板厚を大きくすることなく
実現することができ、しかも外板の板厚が大きくないこ
とから外板自体を伝導する熱が少なくなり断熱特性を向
上できるので、平板状の真空断熱材の製品化が実現でき
るようになった。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の連結された各工程を示す図である。 1……ガラス繊維ストランド、2……チタンガイド、3
……カッターバレル、4……フード、5……チョップド
ストランド、6、14、16……搬送用コンベアー、7……
オープナー、8……ブロアー、9……ダクト、10……フ
ィラメント化繊維、11……ホッパー、12……カードマシ
ン、13……フィラメントウェブ、15……反転個所、17…
…ニードリングマシン、18……断熱材用支持材、19……
マンドレル、20……調湿機、21……エアー、22……メッ
シュドラム、23……吸引ダクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹原 俊 栃木県真岡市鬼怒ケ岡6番地 富士フアイ バーグラス株式会社内 (72)発明者 宮下 康己 栃木県真岡市鬼怒ケ岡6番地 富士フアイ バーグラス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−105314(JP,A) 特開 昭51−82306(JP,A) 特開 昭54−147280(JP,A) 特公 昭63−50599(JP,B2) 特公 昭58−34587(JP,B2) 特公 昭51−16548(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】300℃〜600℃の加熱で完全に表面処理剤が
    除去される表面処理を施されたガラス繊維ストランド
    (1)を10mm〜250mmの範囲内に切断する工程と、 上記10mm〜250mmの範囲内に切断されたガラス繊維スト
    ランド(1)をオープナー(7)で予めフィラメントに
    近い状態に開繊する一次開繊工程と、 上記一次開繊工程でフィラメントに近い状態に開繊され
    たフィラメント化繊維(10)をブロアー(8)によりダ
    クト(9)を通してホッパー(11)に移送供給する移送
    供給工程と、 上記移送供給工程でホッパー(11)に供給されたフィラ
    メント化繊維(10)をカードマシン(12)で更に完全に
    近いフィラメント状態に開繊する2次開繊工程と、 上記2次開繊工程で更に開繊されたフィラメント化繊維
    を相対湿度60%以上に調湿機(20)で調湿したエアー
    (21)と共に吸引ブロアーに接続された吸引ダクト(2
    3)により吸引して吸引ダクト(23)内部に設けたメッ
    シュドラム(22)上に積層しフィラメントウェブ(13)
    を形成するフィラメントウェブ形成工程と、 上記フィラメントウェブ形成工程で形成されたフィラメ
    ントウェブ(13)を搬送用コンベアー(14)上に移し、
    この搬送用コンベアー(14)上のフィラメントウェブ
    (13)を表裏反転して搬送用コンベアー(16)に移送し
    て1.0Kg/m2から4.0Kg/m2の質量範囲のシート状にした
    後、この搬送用コンベアー(16)によってニードルマシ
    ン(17)に搬送する表裏反転搬送工程と、 上記表裏反転搬送工程でニードルマシン(16)に搬送さ
    れたシート状のフィラメントウェブ(13)にペネトレー
    ションを4ケ/cm2〜30ケ/cm2打込んで100Kg/m3〜250Kg/
    m3の密度範囲にニードリング加工して断熱用支持材(1
    8)を形成するニードリング工程と、 このニードリング工程で形成した断熱用支持材(18)を
    マンドレル(19)に巻き取る巻き取り工程とからなり、 上記300℃〜600℃の加熱で完全に除去される表面処理剤
    は、スターチ、ポリアクリルアマイド、セルロース誘導
    体、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリビニルクラ
    ロイド、各種界面活性剤等の水溶性処理剤を主体とし、
    付着量がガラス繊維の量に対して2.0%以下である ことを特徴とする真空断熱材用支持材の製造法。
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