JPH0791614B2 - アルミニウム合金製ボンベ - Google Patents
アルミニウム合金製ボンベInfo
- Publication number
- JPH0791614B2 JPH0791614B2 JP31005586A JP31005586A JPH0791614B2 JP H0791614 B2 JPH0791614 B2 JP H0791614B2 JP 31005586 A JP31005586 A JP 31005586A JP 31005586 A JP31005586 A JP 31005586A JP H0791614 B2 JPH0791614 B2 JP H0791614B2
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- JP
- Japan
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- aluminum alloy
- strength
- elongation
- cylinder
- alloy
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F17—STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
- F17C—VESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
- F17C1/00—Pressure vessels, e.g. gas cylinder, gas tank, replaceable cartridge
- F17C1/14—Pressure vessels, e.g. gas cylinder, gas tank, replaceable cartridge constructed of aluminium; constructed of non-magnetic steel
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F17—STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
- F17C—VESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
- F17C2203/00—Vessel construction, in particular walls or details thereof
- F17C2203/06—Materials for walls or layers thereof; Properties or structures of walls or their materials
- F17C2203/0634—Materials for walls or layers thereof
- F17C2203/0636—Metals
- F17C2203/0646—Aluminium
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F17—STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
- F17C—VESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
- F17C2203/00—Vessel construction, in particular walls or details thereof
- F17C2203/06—Materials for walls or layers thereof; Properties or structures of walls or their materials
- F17C2203/0634—Materials for walls or layers thereof
- F17C2203/0636—Metals
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は高圧容器としてのアルミニウム合金製ボン
ベ、とくに最高強度に調質した状態でなおかつ所定の伸
びを確保しうるものとしたアルミニウム合金製ボンベに
関する。
ベ、とくに最高強度に調質した状態でなおかつ所定の伸
びを確保しうるものとしたアルミニウム合金製ボンベに
関する。
従来の技術と問題点 高圧ガス取締法に基づく容器保安規則において、ボンベ
等の圧力容器に使用の認許されるアルミニウム合金とし
て、Ai−Mg−Si系(A6000系)の高強度合金ではA6061、
及びA6151の2種類が規定されているが、いずれも伸び
率が14%以上であることが必要とされている。
等の圧力容器に使用の認許されるアルミニウム合金とし
て、Ai−Mg−Si系(A6000系)の高強度合金ではA6061、
及びA6151の2種類が規定されているが、いずれも伸び
率が14%以上であることが必要とされている。
一方、圧力容器の設計上、材料の強度(設計許容応力)
は高いほうが経済的であることはいうまでもない。しか
るに、一般的にはA6061合金、A6151合金T6の調質処理状
態で最高の強度を得ることができるものであり、該調質
状態で適用することが強度面からは最も得策である。
は高いほうが経済的であることはいうまでもない。しか
るに、一般的にはA6061合金、A6151合金T6の調質処理状
態で最高の強度を得ることができるものであり、該調質
状態で適用することが強度面からは最も得策である。
しかし、JIS H4140の規定でもA6061合金のT6調質材の
伸びは7%以上、A6151合金のT6調質材の伸びは10%以
上とされるものであり、前記容器保安規則上要求される
14%以上の伸びを最高強度調質状態のもとに確保するこ
とは容易なことではない。
伸びは7%以上、A6151合金のT6調質材の伸びは10%以
上とされるものであり、前記容器保安規則上要求される
14%以上の伸びを最高強度調質状態のもとに確保するこ
とは容易なことではない。
もっとも、このような問題点に対して、熱処理時におけ
る焼入れ後の人工時効処理をT6処理条件に対して未時効
や、過時効とすることにより、強度を若干犠牲にして伸
びを改善する方法が一般的に考えられるが、6000系の熱
処理型合金では、加工硬化型(非熱処理型)合金ほどに
は強度の犠牲が伸びの改善につながりにくく、熱処理条
件の調整をもって前記の伸び14%以上の要求に対応する
ことは困難である。
る焼入れ後の人工時効処理をT6処理条件に対して未時効
や、過時効とすることにより、強度を若干犠牲にして伸
びを改善する方法が一般的に考えられるが、6000系の熱
処理型合金では、加工硬化型(非熱処理型)合金ほどに
は強度の犠牲が伸びの改善につながりにくく、熱処理条
件の調整をもって前記の伸び14%以上の要求に対応する
ことは困難である。
この発明は、上記のような技術的背景のもとに、主とし
て合金の組成面での改善から、6000系合金について高強
度と伸び14%以上の要求を同時に満足せしめるものとな
すことを目的としてなされたものである。
て合金の組成面での改善から、6000系合金について高強
度と伸び14%以上の要求を同時に満足せしめるものとな
すことを目的としてなされたものである。
問題点を解決するための手段 而して、この発明に係るアルミニウム合金製ボンベは、 Mg:0.75〜0.85% Si:0.55〜0.65% Cu:0.30〜0.50% Zr:0.05〜0.20% を必須成分として含有し、かつ Fe:0.2〜0.4% Cr:0.1〜0.3% Mn:0.05〜0.20% のうちいずれか1種または2種以上を含有し、残部アル
ミニウムおよび不可避不純物の組成を有するアルミニウ
ム合金からなり、成形後、溶体化焼入れ及び人工時効処
理によるT6処理が施されて14%以上の伸びを有するもの
となされていることを特徴とするものである。
ミニウムおよび不可避不純物の組成を有するアルミニウ
ム合金からなり、成形後、溶体化焼入れ及び人工時効処
理によるT6処理が施されて14%以上の伸びを有するもの
となされていることを特徴とするものである。
上記アルミニウム合金の各成分の添加意義と組成範囲の
限定理由は次のとおりである。
限定理由は次のとおりである。
Mgは、主として強度向上に役立つものであり、下限値の
0.75%より少ないと所定強度が得られず、上限値の0,85
%をこえると強度は上がるが加工性が低下する。最も好
適には0.78〜0.82%程度の範囲である。
0.75%より少ないと所定強度が得られず、上限値の0,85
%をこえると強度は上がるが加工性が低下する。最も好
適には0.78〜0.82%程度の範囲である。
Siは、これも主として強度向上元素として添加するもの
であり、下限値の0.55%未満では十分な強度が得られ
ず、上限値の0.65%を超えると加工性、靭性が低下し、
伸びも低下する。最も好ましい含有範囲は0.58〜0.62%
程度である。
であり、下限値の0.55%未満では十分な強度が得られ
ず、上限値の0.65%を超えると加工性、靭性が低下し、
伸びも低下する。最も好ましい含有範囲は0.58〜0.62%
程度である。
Cuは、伸びを劣化させずに強度の向上をはかるのに有効
なものであり、下限値の0.3%未満では所要の十分な強
度を得ることができず、上限地の0.5%を超えると加工
性、耐食性が劣化する。
なものであり、下限値の0.3%未満では所要の十分な強
度を得ることができず、上限地の0.5%を超えると加工
性、耐食性が劣化する。
Zrは、組織の安定化のために必須成分とするものであ
り、その含有量が0.05%未満では上記の効果に不充分で
あり、0.20%をこえるときは粗大な晶出物を生成して靭
性が低下する。
り、その含有量が0.05%未満では上記の効果に不充分で
あり、0.20%をこえるときは粗大な晶出物を生成して靭
性が低下する。
Fe、Cr、Mnは合金の加工組織の強化、再結晶粒の微細化
に加えて、伸びの改善に有効なものであって、これらの
作用の面でこの発明においては相互に均等物として評価
しうるものである。いずれもその含有量が下限値未満、
即ちFe:0.2%未満、Cr:0.1%未満、Mn:0.05%未満では
結晶粒の粗大化を招き、また上限値のFe:0.4%、Cr:0.3
%、Mn:0.20%をそれぞれ超えると、粗大晶出物の生成
等によりかえって靭性、強度の低下をもたらす。
に加えて、伸びの改善に有効なものであって、これらの
作用の面でこの発明においては相互に均等物として評価
しうるものである。いずれもその含有量が下限値未満、
即ちFe:0.2%未満、Cr:0.1%未満、Mn:0.05%未満では
結晶粒の粗大化を招き、また上限値のFe:0.4%、Cr:0.3
%、Mn:0.20%をそれぞれ超えると、粗大晶出物の生成
等によりかえって靭性、強度の低下をもたらす。
この発明によるアルミニウム合金製ボンベの製造工程は
常法に従うものである。即ち、上記アルミニウム合金ス
ラグから鍛造法によりボンベ用底付き管を成形し、次い
でその開口側端部を金型成形によりボンベ頭部に成形す
る。そして、しかるのち溶体化焼入れ、および人工時効
処理によるT6調質処理を施し、ボンベ本体のアルミニウ
ム合金を14%以上の伸びを有するものに調質する。
常法に従うものである。即ち、上記アルミニウム合金ス
ラグから鍛造法によりボンベ用底付き管を成形し、次い
でその開口側端部を金型成形によりボンベ頭部に成形す
る。そして、しかるのち溶体化焼入れ、および人工時効
処理によるT6調質処理を施し、ボンベ本体のアルミニウ
ム合金を14%以上の伸びを有するものに調質する。
発明の効果 この発明にかかるアルミニウム合金製ボンベは、前記組
成のアルミニウム合金スラグからボンベに成形したの
ち、溶体化焼入れおよびその後の人工時効処理を施す最
高強度のT6調質状態において、伸び14%以上の条件を容
易に満足せしめることが可能である。従って、ボンベの
肉厚をアルミニウム合金材料の最高強度で設計すること
ができ、ボンベのコストダウン、軽量化を果すことがで
きる。
成のアルミニウム合金スラグからボンベに成形したの
ち、溶体化焼入れおよびその後の人工時効処理を施す最
高強度のT6調質状態において、伸び14%以上の条件を容
易に満足せしめることが可能である。従って、ボンベの
肉厚をアルミニウム合金材料の最高強度で設計すること
ができ、ボンベのコストダウン、軽量化を果すことがで
きる。
実施例 第1表に示す各種組成のアルミニウム合金スラグから、
鍛造法によりそれぞれ直径140mm、長さ910mmのボンベ用
底付管をつくり、その開口側端部を加熱された頭部成形
用金型に強制的に押し込む加工方法によって頭部成形を
行ってホンベ本体に製作した。
鍛造法によりそれぞれ直径140mm、長さ910mmのボンベ用
底付管をつくり、その開口側端部を加熱された頭部成形
用金型に強制的に押し込む加工方法によって頭部成形を
行ってホンベ本体に製作した。
その後、520℃×1時間の溶体化加熱処理を行い、水冷
後、180℃×7時間の人工時効処理を行い、T6調質処理
状態のものとした。
後、180℃×7時間の人工時効処理を行い、T6調質処理
状態のものとした。
上記により得られたボンベ本体の胴部から切出した引張
試験片についてその機械的性質を調べた結果、第2表に
示すとおりである。
試験片についてその機械的性質を調べた結果、第2表に
示すとおりである。
上表に見られるように、この発明によるアルミニウム合
金製ボンベによれば、従来のA6061合金、A6151合金によ
るものに較べ、T6調質による最高強度を保持しながら、
伸びを大幅に改善し、容器保安規則に規定する14%以上
の伸びの条件を充分に満足しうるものであることを確認
し得た。
金製ボンベによれば、従来のA6061合金、A6151合金によ
るものに較べ、T6調質による最高強度を保持しながら、
伸びを大幅に改善し、容器保安規則に規定する14%以上
の伸びの条件を充分に満足しうるものであることを確認
し得た。
Claims (1)
- 【請求項1】Mg:0.75〜0.85% Si:0.55〜0.65% Cu:0.30〜0.50% Zr:0.05〜0.20% を含有し、かつ Fe:0.2〜0.4% Cr:0.1〜0.3% Mn:0.05〜0.20% のうちのいずれか1種または2種以上を含有し、残部ア
ルミニウムおよび不可避不純物の組成を有するアルミニ
ウム合金からなり、成形後、溶体化焼入れ及び人工時効
処理によるT6処理が施されて14%以上の伸びを有するも
のとなされていることを特徴とするアルミニウム合金製
ボンベ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31005586A JPH0791614B2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | アルミニウム合金製ボンベ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31005586A JPH0791614B2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | アルミニウム合金製ボンベ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63161136A JPS63161136A (ja) | 1988-07-04 |
JPH0791614B2 true JPH0791614B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=18000620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31005586A Expired - Lifetime JPH0791614B2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | アルミニウム合金製ボンベ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0791614B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073988A (ko) * | 2002-03-14 | 2003-09-19 | 현대자동차주식회사 | 내열 및 내피로 특성이 개선된 실린더 헤드용 재료의열처리 방법 |
JP5159196B2 (ja) * | 2007-07-20 | 2013-03-06 | 古河スカイ株式会社 | 高圧水素ガス貯蔵容器用アルミニウム合金 |
EP2548984B1 (en) * | 2010-03-18 | 2016-07-20 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Aluminum alloy material for storage container for high-pressure hydrogen gas |
JP5925667B2 (ja) * | 2012-11-19 | 2016-05-25 | 株式会社神戸製鋼所 | 高圧水素ガス容器用アルミニウム合金材とその製造方法 |
-
1986
- 1986-12-24 JP JP31005586A patent/JPH0791614B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63161136A (ja) | 1988-07-04 |
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