JPH0791000B2 - エレベーター用表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はエレベーターの乗場位置表示器，かご操作盤
の行先ボタンの階床表示等のエレベーター用表示装置の
構成に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は例えば実開昭59-33872号公報に示されたものに
類似した従来のエレベーター用表示装置であり，図中，
（１）はかご操作盤からなる表示装置で，（２）は表示
装置（１）のフェースプレート，（３）はフェースプレ
ート（２）に設けられた非常ボタン，（41）〜（43）は
それぞれ行先ボタンからなる表示片で，（41）は１階の
乗場（図示しない）に対応して設けられて数字１からな
る表示体（41_a）を有する表示片，（42）は２階の乗場
（図示しない）に対応して設けられて数字２からなる表
示体（42_a）を有する表示片，（43）は３階の乗場（図
示しない）に対応して設けられて数字３からなる表示体
（43_a）を有する表示片である。

なお，図示を省略するが地階に対応する表示片には文字
Ｂからなる表示体が、またガレージ階に対応する表示片
には文字「ガレージ」からなる表示体が設けられる。

従来のエレベーター用表示装置は上記のように構成され
てエレベーターが設置される建物の乗場の呼称に対応し
た字からなる表示体（41_a）〜（43_a）が表示片（41）〜
（43）に設けられる。

〔発明が解決しょうとする課題〕

上記のような従来のエレベータ用表示装置ではエレベー
ターの設置建物決定後，すなわち表示体（41_a）〜（4
3_a）の表示事項決定後に表示装置（１）の製造を指示す
ることになって長納期となる問題点があった。

この発明は，かかる問題点を解決するためになされたも
のであり，乗場の呼称に関係なく所定の表示体として仕
込生産可能であって納期の短いエレベーター用表示装置
を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明にかかわるエレベーター用表示装置において
は，表示体が乗場の階床に対応して一定規則に基づき連
続的に変化する相似図形によつて構成される。

〔作用〕

上記のように構成されたエレベーター用表示装置はエレ
ベーターの設置建物に関係なく所定の表示装置，すなわ
ち表示片の数が同じであれば一定の表示装置を仕込生産
することが可能となる。

〔実施例〕

以下，第１図によってこの発明の一実施例を説明する。
図中，第４図と同符号は相当部分を示し（41_a）は偏平
な矩形の図形からなる第１表示体で，建物の下階の乗場
に対応した表示片（41）に設けられている。（42_a）は
第１表示体（41_a）よりも縦長の矩形の図形からなる第
２表示体で，建物の中間階の乗場に対応した表示片（4
2）に設けられている。（43_a）は第２表示体で（42_a）
よりも縦長の矩形の図形からなる第３表示体で，建物の
上階の乗場に対応した表示片（43）に設けられている。
例えば、建物の２階から４階の間に設置されたエレベー
ターにおいては、２階の第１表示体（41a）が、３階に
第２表示体（42a）が、４階に第３表示体（43a）が設け
られる。

上記のように構成されたエレベーター用表示装置におい
ては乗場の呼称に関係のない図形からなる第１〜第３表
示体（41_a）〜（43_a）が設けられるため，一定の表示装
置（１）を仕込生産が可能となり生産性が向上して安価
に製作でき，短い納期で需要に応じることができる。

なお，家庭用エレベーター等であって乗場数が少なく乗
客が特定され易いエレベーターにあっては表示体（4
1_a）〜（43_a）の表示が乗場の呼称と一致しなくても特
に不便なことはない。

第２図及び第３図はそれぞれこの発明の他の実施例を示
すもので，図中，第１図と同符号は相当部分を示す，第
２図中，（41_a）は表示片（41）の下部寄りに配置され
た横棒による図形からなる第１表示体，（42_a）は表示
片（42）の上下方向の中間に配置された横棒による図形
からなる第２表示体，（43_a）は表示片（43）の上部寄
りに配置された横棒による図形からなる第３表示体であ
る。また第３図中，（41_a）は一本の横棒による図形か
らなる第１表示体，（42_a）は二本の横棒による図形か
らなる第２表示体，（43_a）は三本の横棒による図形か
らなる第３表示体である。すなわち，第２図，第３図の
実施例においても第１表示体（41_a）等が図形であるの
で詳細な説明を省略するが第１図の実施例と同様の作用
が得られることは明白である。

〔発明の効果〕

以上説明したとおりこの発明は，表示体が乗場の階床に
対応して一定規則に基づき連続的に変化する相似図形に
よって構成されるためエレベーターの乗場の呼称に関係
なく表示装置を仕込生産することができ，生産性が向上
し安価であって，短い納期で供給できるエレベーター用
表示装置を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるエレベーター用表示装置の一実
施例を示す正面図，第２図及び第３図はそれぞれこの発
明によるエレベーター用表示装置の他の実施例を示す第
１図相当図，第４図は従来のエレベーター用表示装置を
示す第１図相当図である。 （１）……表示装置（かご操作盤） （41）〜（43）……表示片（行先ボタン） （41_a）……第１表示体（表示体） （42_a）……第２表示体（表示体） （43_a）……第３表示体（表示体） なお，図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−11763（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−86494（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−68822（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】エレベーターのそれぞれの乗場に対応して
   配置された複数個の表示片を有するエレベーター用表示
   装置において、上記表示片に上記乗場の階床に対応して
   一定規則に基づき連続的に変化する相似図形からなる表
   示体を備えたことを特徴とするエレベーター用表示装
   置。