JPH0790514A - 耐摩耗性のすぐれたベーンポンプ装置の銅溶浸Fe基焼結合金製ベーン部材 - Google Patents

耐摩耗性のすぐれたベーンポンプ装置の銅溶浸Fe基焼結合金製ベーン部材

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Publication number
JPH0790514A
JPH0790514A JP25119893A JP25119893A JPH0790514A JP H0790514 A JPH0790514 A JP H0790514A JP 25119893 A JP25119893 A JP 25119893A JP 25119893 A JP25119893 A JP 25119893A JP H0790514 A JPH0790514 A JP H0790514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintered alloy
copper
vane
alloy
base sintered
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25119893A
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English (en)
Inventor
Koji Kobayashi
孝司 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPH0790514A publication Critical patent/JPH0790514A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/08Rotary pistons
    • F01C21/0809Construction of vanes or vane holders

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性にすぐれ、かつ相手攻撃性も低いベ
ーンポンプ装置のベーン部材を提供する。 【構成】 ベーンポンプ装置の構造部材であるベーン部
材を、5〜20%の空孔率を有する炭化物分散析出型F
e基焼結合金に、CuまたはCu合金を溶浸してなる銅
溶浸Fe基焼結合金で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、施設の給排水など各
種液体の移送に広く用いられているベーンポンプ装置の
構造部材であるベーン部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般にベーンポンプ装置のベーン
部材(以下、単にベーン部材という)として、例えば特
開平1−188649号公報に記載されるFe基焼結合
金はじめ、その他多くのFe基焼結合金が用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年のベーンポ
ンプ装置の高性能化および小型化に伴ない、これの構造
部材であるベーン部材には一段と薄肉化が要求され、か
つより一層苛酷な条件下での使用を余儀される傾向にあ
るが、かかる使用環境下では、従来の各種Fe基焼結合
金製ベーン部材は、摩耗進行が速く、比較的短時間で使
用寿命に至るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、耐摩耗性のすぐれたベーン部材
を開発すべく研究を行なった結果、ベーン部材を、5〜
20%の空孔率を有する炭化物分散析出型Fe基焼結合
金に、CuまたはCu合金を溶浸してなる銅溶浸Fe基
焼結合金で構成すると、この結果の銅溶浸Fe基焼結合
金製ベーン部材は、苛酷な条件下での実用にもすぐれた
耐摩耗性を示し、著しく長期に亘ってすぐれた性能を発
揮するという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、ベーン部材を、5〜20%の空
孔率を有する炭化物分散析出型Fe基焼結合金に、Cu
またはCu合金を溶浸してなる銅溶浸Fe基焼結合金で
構成した点に特徴を有するものである。
【0006】なお、この発明のベーン部材を構成するF
e基焼結合金の空孔率を5〜20%と定めたのは、その
割合が5%未満では、銅溶浸が十分に行なわれず、この
結果十分な気密性および耐食性、さらになじみ性を確保
することができないばかりでなく、相手部材であるカム
リングなどへの相手攻撃性が大きく、一方その割合が2
0%を越えると耐摩耗性が急激に低下するようになると
いう理由からである。
【0007】また、この発明のベーン部材を構成する炭
化物分散析出型Fe基焼結合金としては、重量%で(以
下、組成に関する%は重量%を示す)、分散相形成成分
として、Ni:1〜10%含有のMo−Ni合金、C
o:1〜10%含有のMo−Co合金、およびNi:1
〜10%とCo:1〜10%含有のMo−Ni−Co合
金のうちの1種または2種以上:2〜20%、を含有
し、いずれも素地形成成分として、C:1〜3%、
Si:0.3〜1.5%、Cr:2〜16%、
Mo:1〜5%、V:0.4〜3%、を含有し、さ
らに必要に応じて、Ni:0.1〜2%、 Co:
0.1〜5%、のうちの1種または2種、を含有し、残
りがFeと不可避不純物からなる組成をもつものが望ま
しい。
【0008】
【実施例】つぎに、この発明のベーン部材を実施例によ
り具体的に説明する。原料粉末として、いずれも100
mesh以下の粒度をもち、かつ表1,2に示される成分組
成をもった水アトマイズの素地形成用Fe基合金粉末A
〜Q並びにア〜オ、さらに10〜50μmの範囲内の所
定の平均粒径をもち、かつ表3に示される成分組成をも
った分散相形成用Mo基合金粉末a〜qと金属Mo粉
末、そして粒度:−325mesh以下の黒鉛粉末を用意
し、これら原料粉末を、表4,5に示される配合組成に
配合し、ボールミルで72時間湿式混合し、乾燥した
後、5〜7ton /cm2 の範囲内の所定の圧力で圧粉体に
プレス成形し、この圧粉体を、真空中、1090〜11
20℃の範囲内の所定温度に1.5時間保持の条件で焼
結して、実質的に配合組成と同一の成分組成を有し、い
ずれも幅:20mm×長さ:17mm×厚さ:4mmの長方形
板状にして、相手部材であるローラーピストンを当接す
る長手方向の片側端面をR4の曲面とし、かつ表4,5
にそれぞれ示される空孔率をもつものとし、さらに引続
いてこれに、無酸素銅(純銅という)、Cu−3%Co
の組成をもったCu合金(Cu合金1という)、および
Cu−2.5%Fe−1.5%Zn−1.5%Mnの組
成をもったCu合金(Cu合金2という)を、同じく表
4,5に示される組合せで載置し、この状態で真空中、
温度:1090℃に15分間保持の条件で銅溶浸を行な
い、銅溶浸後、1000〜1050℃の範囲内の所定温
度からガス強制冷却による焼入れと、500〜600℃
の範囲内の所定温度に2時間保持の焼戻しの熱処理を2
回繰り返し施して素地に炭化物を十分に分散析出させる
ことによりロータリーコンプレッサの構造部材である摺
動部材としての本発明銅溶浸Fe基焼結合金製ベーン部
材(以下、本発明銅溶浸焼結ベーン部材という)1〜1
7をそれぞれ製造した。また、比較の目的で、表5に示
される通り上記の特開平1−188649号公報に記載
されるFe基焼結合金に相当する組成とし、かつ上記の
銅溶浸および熱処理を行なわない以外は同一の条件で従
来Fe基焼結合金製ベーン部材(以下、従来焼結ベーン
部材という)1〜5を製造した。
【0009】つぎに、この結果得られた本発明銅溶浸焼
結ベーン部材1〜17および従来焼結ベーン部材1〜5
を、 ベーン数:13枚、 相手部材であるカムリング;摺動部半径:27.5mmの
SNCM23(硬さ:Hv820)製、 定格吐出し圧:6.86MPa、 の定容量型ベーンポンプ装置に組み込み、 吐出し圧:6.86MPa、 作動油温度:40℃、 回転数:2000r.p.m.、 運転時間:300時間、 の条件で実機試験を行ない、ベーン部材先端とカムリン
グの最大摩耗深さを測定した。これらの測定結果を表
4,5に示した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】
【表4】
【0014】
【表5】
【0015】
【発明の効果】表4,5に示される結果から、本発明銅
溶浸焼結ベーン部材1〜17は、厳しい運転条件下で従
来焼結ベーン部材1〜5に比して一段とすぐれた耐摩耗
性を示し、かつ相手攻撃性も著しく低いことが明らかで
ある。上述のように、この発明の銅溶浸Fe基焼結合金
製ベーン部材は、苛酷な条件下での実用に際しても、き
わめて低い相手攻撃性を保持した状態で、すぐれた耐摩
耗性を発揮し、ベーンポンプ装置の高性能化および小型
化に十分に対応できるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5〜20%の空孔率を有する炭化物分散
    析出型Fe基焼結合金に、CuまたはCu合金を溶浸し
    てなる銅溶浸Fe基焼結合金で構成したことを特徴とす
    る耐摩耗性のすぐれたベーンポンプ装置の銅溶浸Fe基
    焼結合金製ベーン部材。
JP25119893A 1993-09-13 1993-09-13 耐摩耗性のすぐれたベーンポンプ装置の銅溶浸Fe基焼結合金製ベーン部材 Withdrawn JPH0790514A (ja)

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JPH0790514A true JPH0790514A (ja) 1995-04-04

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007170A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Digi I's Ltd 浄水装置及びそれに使用する洗面台
JP2007120465A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Sumitomo Denko Shoketsu Gokin Kk ポンプロータとそれを用いた内接歯車式ポンプ

Cited By (2)

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JP2006007170A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Digi I's Ltd 浄水装置及びそれに使用する洗面台
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