JPH0790425A - 精密鋳造品用Ａｕ素材 - Google Patents
精密鋳造品用Ａｕ素材Info
- Publication number
- JPH0790425A JPH0790425A JP25507193A JP25507193A JPH0790425A JP H0790425 A JPH0790425 A JP H0790425A JP 25507193 A JP25507193 A JP 25507193A JP 25507193 A JP25507193 A JP 25507193A JP H0790425 A JPH0790425 A JP H0790425A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casting
- precision
- rare earth
- high grade
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高品位Ａｕであって精密鋳造法で、鋳造性に
優れ精密な形状を得ることのできるＡｕ素材を提供す
る。 【構成】 ＨｆやＹ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒなどの希土類元
素の中から１種類又は２種類以上を合計で0.01〜１重量
％及び残部Ａｕであることを特徴とする精密鋳造品用Ａ
ｕ素材。
優れ精密な形状を得ることのできるＡｕ素材を提供す
る。 【構成】 ＨｆやＹ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒなどの希土類元
素の中から１種類又は２種類以上を合計で0.01〜１重量
％及び残部Ａｕであることを特徴とする精密鋳造品用Ａ
ｕ素材。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、指輪、ブローチ等の精
密鋳造装飾品用のＡｕ素材特に高品位Ａｕ素材に関する
ものである。
密鋳造装飾品用のＡｕ素材特に高品位Ａｕ素材に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】装飾品には、精密な形状を可能とする精
密鋳造（キャスト）法が広く用いられている。最近は特
に高品位のＡｕのニーズが多いが、純Ａｕは精密鋳造す
る際の鋳造性特に湯流れが悪く、特に精密な形状によっ
てはうまく出来難いという課題があった。また、鋳造時
にピンホール、巣等が出来易い問題があった。
密鋳造（キャスト）法が広く用いられている。最近は特
に高品位のＡｕのニーズが多いが、純Ａｕは精密鋳造す
る際の鋳造性特に湯流れが悪く、特に精密な形状によっ
てはうまく出来難いという課題があった。また、鋳造時
にピンホール、巣等が出来易い問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高品位Ａｕで
あって、精密鋳造で鋳造性に優れ精密な形状を得ること
のできるＡｕ素材を提供するものである。
あって、精密鋳造で鋳造性に優れ精密な形状を得ること
のできるＡｕ素材を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の精密鋳造品用Ａ
ｕ素材は、Ｈｆ、希土類元素の中から１種類又は２種類
以上を合計で0.01重量％〜１重量％及び残部Ａｕである
ことを特徴とする。
ｕ素材は、Ｈｆ、希土類元素の中から１種類又は２種類
以上を合計で0.01重量％〜１重量％及び残部Ａｕである
ことを特徴とする。
【０００５】
【作用】上記のように構成された本発明の精密鋳造品用
Ａｕ素材によれば、ＨｆやＹ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒなどの
希土類元素の中から１種類又は２種類以上を合計で0.01
〜１重量％残部Ａｕであることから高品位Ａｕとなると
共に添加元素による脱酸作用から湯流れが改善されて鋳
造が容易、良好で精密形状が可能となり、ピンホール、
巣等の欠陥もないものである。ここで0.01重量％未満だ
と精密鋳造性改善の効果がなく、１重量％を超えるとＡ
ｕの高品位及び特性を損なうものである。またＨｆや
Ｙ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒなどの希土類元素であれば１種類
に限らず２種類以上でも同様に改善効果を有するもので
ある。また、Ｙ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒの他Ｓｃ、Ｌａ、Ｃ
ｅ、Ｐｒ、Ｎｄ、Ｐｍ、Ｇｄ、Ｔｂ、Ｄｙ、Ｈｏ、Ｔ
ｍ、Ｙｂ、Ｌｕの希土類元素でも同様に改善効果を有す
るものである。また、残部ＡｕであることからＡｕの高
品位が維持できるものである。なお、99.0重量％未満だ
と高品位が確保し難く、 99.99重量％を超えると鋳造性
改善効果がないものである。また、本発明の精密鋳造品
用Ａｕ素材による鋳造品は、機械的強度特に硬さが改善
されるもので、疵がつき難く、変形し難いものである。
また、精密鋳造後の細部の加工、切削性も容易で良好
で、研磨性にも優れ、研磨し易く、研磨後の光沢も良好
で、高品位Ａｕ特有の色、ツヤを発揮できるものであ
る。特に機械的強度が強いことから立爪リングの台座素
材として有効である。
Ａｕ素材によれば、ＨｆやＹ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒなどの
希土類元素の中から１種類又は２種類以上を合計で0.01
〜１重量％残部Ａｕであることから高品位Ａｕとなると
共に添加元素による脱酸作用から湯流れが改善されて鋳
造が容易、良好で精密形状が可能となり、ピンホール、
巣等の欠陥もないものである。ここで0.01重量％未満だ
と精密鋳造性改善の効果がなく、１重量％を超えるとＡ
ｕの高品位及び特性を損なうものである。またＨｆや
Ｙ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒなどの希土類元素であれば１種類
に限らず２種類以上でも同様に改善効果を有するもので
ある。また、Ｙ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒの他Ｓｃ、Ｌａ、Ｃ
ｅ、Ｐｒ、Ｎｄ、Ｐｍ、Ｇｄ、Ｔｂ、Ｄｙ、Ｈｏ、Ｔ
ｍ、Ｙｂ、Ｌｕの希土類元素でも同様に改善効果を有す
るものである。また、残部ＡｕであることからＡｕの高
品位が維持できるものである。なお、99.0重量％未満だ
と高品位が確保し難く、 99.99重量％を超えると鋳造性
改善効果がないものである。また、本発明の精密鋳造品
用Ａｕ素材による鋳造品は、機械的強度特に硬さが改善
されるもので、疵がつき難く、変形し難いものである。
また、精密鋳造後の細部の加工、切削性も容易で良好
で、研磨性にも優れ、研磨し易く、研磨後の光沢も良好
で、高品位Ａｕ特有の色、ツヤを発揮できるものであ
る。特に機械的強度が強いことから立爪リングの台座素
材として有効である。
【０００６】
【実施例】以下に実施例と従来例について述べる。まず
実施例としてＡｕに各々Ｈｆ、Ｙ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒを
それぞれ４重量％含有した材料を母合金として、高周波
真空溶解炉にて溶解鋳造して所定の含有量0.01重量％、
0.2重量％、1 重量％の組成とし、次いで伸線加工にて
６mm角の精密鋳造品用Ａｕ素材とした。また、従来例と
して純度99.9％の純Ａｕ（Ｈｆ、希土類元素を含まな
い）を溶解、鋳造、伸線加工にて６mm角の精密鋳造品用
Ａｕ素材とした。然して、上記実施例、従来例の精密鋳
造品用Ａｕ素材を用い精密鋳造法にて指輪に成型、その
後研磨、切削して指輪とした。その結果、従来例におい
ては一部形状の欠け、寸法規格外があったのに対し、実
施例においては形状、寸法の良好なものであった。ま
た、仕上げ外観品質検査の結果、実施例の色合い、ツヤ
共良好なものであった。さらに、機械的強度についても
良好であることが確認された。特に含有量0.2重量％に
ついて硬さを調べた結果、従来例においてはＨｖ20〜25
であったのに対して、表１に示すようにＨｖ32〜41と硬
く良好なものであった。
実施例としてＡｕに各々Ｈｆ、Ｙ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒを
それぞれ４重量％含有した材料を母合金として、高周波
真空溶解炉にて溶解鋳造して所定の含有量0.01重量％、
0.2重量％、1 重量％の組成とし、次いで伸線加工にて
６mm角の精密鋳造品用Ａｕ素材とした。また、従来例と
して純度99.9％の純Ａｕ（Ｈｆ、希土類元素を含まな
い）を溶解、鋳造、伸線加工にて６mm角の精密鋳造品用
Ａｕ素材とした。然して、上記実施例、従来例の精密鋳
造品用Ａｕ素材を用い精密鋳造法にて指輪に成型、その
後研磨、切削して指輪とした。その結果、従来例におい
ては一部形状の欠け、寸法規格外があったのに対し、実
施例においては形状、寸法の良好なものであった。ま
た、仕上げ外観品質検査の結果、実施例の色合い、ツヤ
共良好なものであった。さらに、機械的強度についても
良好であることが確認された。特に含有量0.2重量％に
ついて硬さを調べた結果、従来例においてはＨｖ20〜25
であったのに対して、表１に示すようにＨｖ32〜41と硬
く良好なものであった。
【０００７】
【表１】
【０００８】さらに、上記実施例と同様の方法にて上記
実施例以外の希土類元素を含有した各々0.01重量％、
0.2重量％、１重量％含有したＡｕ素材を精密鋳造法に
て指輪に成型、その後研磨、切削して指輪としたが、上
記同様の効果があった。
実施例以外の希土類元素を含有した各々0.01重量％、
0.2重量％、１重量％含有したＡｕ素材を精密鋳造法に
て指輪に成型、その後研磨、切削して指輪としたが、上
記同様の効果があった。
【０００９】
【発明の効果】以上のように本発明の精密鋳造品用Ａｕ
素材によれば、ＨｆやＹ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒなどの希土
類元素の中から１種類又は２種類以上合計で0.01〜１重
量％及び残部Ａｕであることから、高品位Ａｕの鋳造が
容易、良好で精密鋳造法により精密形状を得ることがで
きるという優れた効果を有するものである。また硬さが
硬いので、疵がつき難い、変形し難い鋳造品が得られる
という優れた効果を有するものである。 また、鋳造後
の切削性、研磨性にも優れており、加工し易く、高品位
Ａｕ特有の色、ツヤを有した鋳造品が得られるものであ
る。
素材によれば、ＨｆやＹ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒなどの希土
類元素の中から１種類又は２種類以上合計で0.01〜１重
量％及び残部Ａｕであることから、高品位Ａｕの鋳造が
容易、良好で精密鋳造法により精密形状を得ることがで
きるという優れた効果を有するものである。また硬さが
硬いので、疵がつき難い、変形し難い鋳造品が得られる
という優れた効果を有するものである。 また、鋳造後
の切削性、研磨性にも優れており、加工し易く、高品位
Ａｕ特有の色、ツヤを有した鋳造品が得られるものであ
る。
Claims (2)
- 【請求項１】 Ｈｆ、希土類元素の中から１種類又は２
種類以上を合計で0.01重量％〜１重量％及び残部Ａｕで
あることを特徴とする精密鋳造品用Ａｕ素材。 - 【請求項２】 希土類元素がＹ、Ｓｍ、Ｅｕ、Ｅｒであ
ることを特徴とする請求項１の精密鋳造品用Ａｕ素材。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25507193A JPH0790425A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 精密鋳造品用Ａｕ素材 |
| US08/281,352 US5518691A (en) | 1993-07-29 | 1994-07-27 | Precious metal material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25507193A JPH0790425A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 精密鋳造品用Ａｕ素材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0790425A true JPH0790425A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17273736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25507193A Pending JPH0790425A (ja) | 1993-07-29 | 1993-09-17 | 精密鋳造品用Ａｕ素材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0790425A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07316689A (ja) * | 1994-05-19 | 1995-12-05 | Ishifuku Metal Ind Co Ltd | 高純度硬質金材料 |
| WO1996031632A1 (fr) * | 1995-04-07 | 1996-10-10 | Kazuo Ogasa | Alliage d'or a haute purete et dur, et procede de production |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP25507193A patent/JPH0790425A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07316689A (ja) * | 1994-05-19 | 1995-12-05 | Ishifuku Metal Ind Co Ltd | 高純度硬質金材料 |
| WO1996031632A1 (fr) * | 1995-04-07 | 1996-10-10 | Kazuo Ogasa | Alliage d'or a haute purete et dur, et procede de production |
| EP0819773A1 (en) * | 1995-04-07 | 1998-01-21 | Kazuo Ogasa | High-purity hard gold alloy and process for production thereof |
| EP0819773A4 (en) * | 1995-04-07 | 1998-11-18 | Kazuo Ogasa | HIGH-PURITY AND HARD GOLD ALLOY AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME |
| AU717376B2 (en) * | 1995-04-07 | 2000-03-23 | Kazuo Ogasa | High-purity hard gold alloy and process for production thereof |
| US6045635A (en) * | 1995-04-07 | 2000-04-04 | Ogasa; Kazuo | High-purity hardened gold alloy and a process of producing the same |
| US6077366A (en) * | 1995-04-07 | 2000-06-20 | Ogasa; Kazuo | Process for producing a high-purity hard gold alloy |
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