JPH0790367B2 - 高速水平すみ肉ガスシールドアーク溶接方法 - Google Patents

高速水平すみ肉ガスシールドアーク溶接方法

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JPH0790367B2
JPH0790367B2 JP1100134A JP10013489A JPH0790367B2 JP H0790367 B2 JPH0790367 B2 JP H0790367B2 JP 1100134 A JP1100134 A JP 1100134A JP 10013489 A JP10013489 A JP 10013489A JP H0790367 B2 JPH0790367 B2 JP H0790367B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は溶接構造物における水平すみ肉ガスシールドア
ーク溶接法に関し、特に高速溶接が可能でかつ溶接作業
性に優れた2電極高速すみ肉ガスシールドアーク溶接法
に関するものである。
従来の技術 近年各種溶接構造物の建造において、ガスシールドアー
ク溶接法が溶接能率の向上が図れることから各分野で急
速にその適用が増大している。中でも全溶接長に占める
水平すみ肉溶接の比率が極めて高い造船や橋梁等の分野
では、水平すみ肉溶接の高速化が、溶接のトータルコス
ト低減の観点から、現在の最大の課題となっている。
水平すみ肉溶接は現在その簡便性から1電極による施工
が最も一般的であるが、1電極法で水平すみ肉溶接の高
速化を図ろうとすると、溶接ビード外観・形状が著しく
劣化したり(アンダーカット、凸ビード)、ショッププ
ライマー塗装鋼板の場合はピットやブローホールが多発
するという問題があり現状では最大70〜80cm/minの溶接
速度が限界である。
従って1m/min以上の溶接速度を達成するためには必然的
に電極数を増やした多電極溶接法を採用することが必要
となる。多電極による高速溶接については従来より盛ん
に研究されており、サブマージアーク溶接においては例
えば特開昭60−240382号、特開昭63−16870号など
多くの提案がなされているが、これらサブマージアーク
溶接の場合はフラックスの散布、回収が必要で溶接装置
が大型化せざるを得ないこと、溶接入熱が大きいため歪
みが発生し易く特に水平すみ肉溶接においては溶接条件
が限定されるなどの問題がある。
一方ガスシールドアーク溶接においては例えば特開昭
56−66376号、特開昭63−154267号などが提案されて
いる。前者は複数のフラックス入りワイヤを用いて極間
を200〜500mmとした交流MIG溶接法であり、後者は複数
本のメタルコアードワイヤを用いてCO2又はAr−CO2雰囲
気で高速溶接するものであるが、それぞれ溶接能率およ
びビード外観・形状の点で問題が残っている。
発明が解決しようとする課題 本発明はこのような事情に着目してなされたものであっ
て、溶接速度1m/min以上の高速水平すみ肉溶接におい
て、従来技術の欠点を解消し、ビード形状やアーク安定
性などの溶接作業性が良好でかつピット・ブローホール
等の溶接欠陥の少ない高速水平すみ肉ガスシールドアー
ク溶接方法を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明に係る高速水平すみ肉ガスシールドアーク溶接方
法の構成は、下記のものである。
(1)先行電極及び後行電極にルチール系のフラックス
入りワイヤを用い、先行電極と後行電極のアーク発生点
の間隔を10〜40mmにして1プールを形成せしめ、先行電
極及び後行電極のワイヤ径が1.2〜4.0mmの範囲でかつ先
行電極のワイヤ径は後行電極のワイヤ径以下とすると共
に、溶接線方向の傾斜角度が先行電極を0゜を超えて25
゜の後退角、後行電極を0゜を超えて25゜の前進角と
し、かつ先行電極の電流値(AL)と後行電極の電流値
(AT)の比(AL/AT)を1.0〜1.9で溶接することを特徴
とする高速水平すみ肉ガスシールドアーク溶接方法。
(2)前記ルチール系フラックス入りワイヤがワイヤ重
量比で下記成分とすることを特徴とする(1)記載の高
速すみ肉ガスシールドアーク溶接方法。
TiO2 ;3.7 〜7.2 wt% 脱酸剤 ;1.7 〜6.0 wt% 酸化物(TiO2を含めて) ;9.6 wt%以下 金属弗化物(F換算値で) ;0.01〜0.26wt% 金属炭酸塩(CO2換算値で) ;0.01〜0.37wt% 作用 本発明者等は2電極による高速水平すみ肉溶接のビード
形成について種々実験を重ねた結果、次のような知見を
得て本発明を完成したものである。
(1)溶接速度1m/min以上の高速水平すみ肉溶接におい
て、脚長4mm以上の安定したすみ肉ビードを得るために
は、電極間隔を短くして1プールを形成させることが必
要である。
(2)さらに電極間の溶融プールを安定化させる溶接条
件(電流配分、電極角度、極間、ワイヤ径等)の選定が
ビード形状を支配する。
(3)またビード外観・形状の観点から先行電極及び後
行電極にはスラグ生成量の多いルチール系フラックス入
りワイヤの適用が最も好ましい。
本発明は上記知見に基づいて完成したものであり、以下
に本発明について詳細に説明する。
第1図は溶接線方向の溶融プール断面図を示し、先行電
極1と後行電極2はそれぞれ電極角度3、4に傾け極間
距離5に保って配置する。先行電極のアーク6により生
じた溶融金属は先行電極の強力なプラズマ気流により後
方へ吹かれるが、後行電極のアーク7により前向きの力
を作用させて電極間に湯溜まり8を形成させ後行電極後
方の溶融プール9の後退を制御する。
この結果アンダーカット等の欠陥のないすみ肉ビード10
が得られる。この場合、先行電極及び後行電極にルチー
ル系フラックス入りワイヤを採用すれば生成スラグ11の
作用によりビード形状が更に良好になる。この電極間の
湯溜まりの安定形成と使用ワイヤの選定が良好なビード
を形成するためのポイントである。
先行電極と後行電極のアーク発生点の間隔を10〜40mmと
したのは上記電極間の湯溜まりを安定形成させるためで
ある。先行および後行電極のアーク発生点の間隔が10mm
未満であると湯溜まりが形成されず、見掛け上1電極溶
接と同様の溶融プール形態となり1m/min以上の高速溶接
ではアンダーカットが発生すると共に、アークの相互干
渉によりスパッターが多発するので採用出来ない。一方
40mmを超えると先行電極による溶融金属が凝固した上に
後行電極のアークを発生させることになっていわゆる2
プールとなり、湯溜まりが形成されずビード形状が劣化
する。
また、先行電極のワイヤ径(DL)および後行電極のワイ
ヤ径(DT)を1.2〜4.0mmとしかつDL≦DTと限定したのは
次の理由による。すなわちワイヤ径が1.2mm未満では目
標の脚長(4mm以上)を得るためにはかなりの高速でワ
イヤ送給せざるをえずアークが不安定になり易いと共
に、ワイヤの狙い位置の範囲が極端に狭くなるため安定
した湯溜まりが形成されない。一方4.0mmを超えるとビ
ード形成の上では問題ないものの、ワイヤ剛性が高くな
って送給不良になり易くまた装置が大型化し汎用性に欠
ける。従って両電極のワイヤ径とも1.2〜4.0mmの範囲と
する。
また2電極すみ肉溶接における先行電極と後行電極の役
割は、先行電極で溶込みを確保し、後行電極で平滑なビ
ードを形成せしめることにあるが、先行電極のアークよ
り後行電極のアークに広がりを持たせることによって、
電極間の湯溜まりが安定し良好なビードが形成されるこ
とが判った。
そのため後述する各電極の電流配分と共にワイヤ径の組
み合わせが重要である。すなわち先行電極のワイヤ径DL
を後行電極のワイヤ径DTより小さくするか同じにするこ
とが必要である。後行電極径が先行電極径より小さい
と、アークの広がりが小さく湯溜まりが安定しないため
ビード形成が不安定になる。従って、先行電極のワイヤ
径DLと後行電極のワイヤ径DTの関係はDL≦DTとする。
次に電極の角度であるが、電極間の湯溜まりを安定形成
させるためには先行電極角度を溶接線方向に対し0゜を
超えて25゜の後退角、後行電極角度を0゜を超えて25゜
の前進角とする。先行電極角度が25゜超の後退角である
と電極後方への溶融金属流が強過ぎて後行電極アークに
よる湯溜まりが形成されず、また前進角になると安定し
た湯溜まりが形成しにくく又溶込みが不足する。
さらに後行電極が後退角であると後行電極アークの溶融
金属流堰止め効果が小さくなるため湯溜まりが安定せ
ず、25゜超の前進角では電極間の溶融プール高さが変動
し安定した湯溜まりの形成は期待できない。従って先行
電極角度を溶接線方向に対し0゜を超えて25゜の後退
角、後行電極角度を0゜を超えて25゜の前進角とする。
また各電極の電流配分が良好なビードを形成させるため
に重要な要件である。すなわち前述したように1プール
を形成する2電極すみ肉溶接においては、先行電極で溶
け込みを確保し、後行電極で平滑なビードを形成させる
のがポイントであるから、先行電極の電流値(AL)は高
電流で、後行電極の電流値(AT)は比較的低電流に設定
する必要がある。
これら電流配分については種々実験を重ねた結果、AL/A
Tが1.0未満であると相対的に後行電極のアーク力が強く
なり、電極間の溶融プールが不安定で湯溜まりが形成さ
れずビード形状が劣化することが判った。またAL/AT
1.9を超えると先行電極のアークによる電極後方への溶
融金属流が強くなりすぎ、電極間の湯溜まりが不安定に
なって劣悪なビードとなった。従って、先行電極の電流
値と後行電極の電流値の比(AL/AT)は1.0〜1.0の範囲
とした。
なお電圧については先行電極は極力低電圧に設定した方
が十分な溶け込みを確保できると共に、後行電極のアー
クが相対的に広がって湯溜まりが安定するため先行電極
は極力低電圧に設定するのが好ましい。
さらに電源極性は上記構成要件を満足していれば、DC−
DC、DC−AC、AC−DC、AC−ACいずれの組合わせも採用で
きるが、アーク安定性の点でDC−DCの組み合わせが最も
好ましい。
さらにビード外観、ビード形状およびスラグ剥離性など
溶接作業性を良好にするためには、平滑なビードを形成
する役割を有する後行電極はルチール系のフラックス入
りワイヤを使用する必要がある。後行電極がルチール系
以外のフラックス入りワイヤ(例えばメタル系)やソリ
ッドワイヤではスラグ被包性が悪くなりスラグによるビ
ード平滑化効果が期待できないためなじみの良好なビー
ドが得られない。従って後行電極はルチール系のフラッ
クス入りワイヤを使用する。
また、先行電極も後行電極と同じルチール系フラックス
入りワイヤを使用する。先行電極もルチール系フラック
ス入りワイヤの場合は、先行電極にメタル系フラックス
入りワイヤ又はソリッドワイヤを用いた場合に比べ、ス
ラグ生成量が更に多くなって平滑なビード形成に有効で
あり、最も好ましいワイヤの組合せである。
シールドガスは通常CO2を使用するがアーク安定性を高
めるAr−CO2も使用できる。特に先行電極がソリッドワ
イヤの場合はアーク安定性の点でAr−CO2ガスが好まし
い。
2電極水平すみ肉溶接方法を上記構成とすることにより
1m/min以上の溶接速度においても良好なすみ肉ビードが
形成され、水平すみ肉溶接の高能率化が達成される。し
かし特にショッププライマー塗装鋼板の溶接において問
題となるピット、ブローホール等の溶接欠陥を防止する
ためには、ルチール系フラックス入りワイヤの構成成分
を規定する必要がある。
上記ピッド、ブローホールの低減を図る上で特に望まし
いルチール系フラックス入りワイヤの構成成分は、Ti
O2;3.7〜7.2wt%、脱酸剤;1.7〜6.0wt%、酸化物(TiO2
を含めて);9.6wt%以下、金属弗化物(F換算値で);
0.01〜0.26wt%、金属炭酸塩(CO2換算値で);0.01〜0.
37wt%である。
以下にルチール系フラックス入りワイヤの成分限定理由
を述べる。
TiO2をワイヤ重量比で3.7〜7.2wt%添加するのはアーク
の安定化とスラグ被包性を良好にするためである。3.7w
t%未満ではアーク安定化効果が期待できずスパッタが
多発したり、スラグ被包性が劣化してビード形状が凸形
状となる。一方7.2wt%を超えると特に2電極とも本ワ
イヤを使用する場合にスラグ過多になってスラグ巻き込
みが発生し易くなるので、TiO2はワイヤ重量比で3.7〜
7.2wt%に限定する。
脱酸剤としてはSi、Mn、Al、Ti、Mg等を添加できるが、
その添加量は1.7〜6.0wt%が適当である。1.7wt%未満
では脱酸不足となるため溶接金属は多孔質となりX線性
能が劣化する。一方6.0wt%を超えて添加すると脱酸性
元素が溶接金属に多量に歩留まるため溶接金属が硬くな
り、衝撃靭性と耐割れ性の低下をきたす。このため脱酸
剤は1.7〜6.0wt%に限定する。これら脱酸剤は単体で添
加してもよく合金形態で添加してもよい。
酸化物としては主成分であるTiO2以外にSiO2、Al2O3、M
gO、ZrO2、FeO、Na2O、K2Oなどスラグ剤、アーク安定剤
として添加できるが、TiO2を含めた酸化物が9.6wt%を
超えるとスラグ過多になってスラグ巻き込みを生じた
り、スラグ剥離が劣化すると共にビード表面にガス圧痕
が生じ易くなる。従ってTiO2を含めた酸化物は9.6wt%
以下とする。
金属弗化物はスラグの粘性を調整してすみ肉ビードをよ
り平滑化し、母材とのなじみを良好にする作用がある。
また後述の金属炭酸塩と共に溶融金属の撹拌作用を有
し、ピット、ブローホールの原因となるプライマー熱分
解ガスの放出を促進してピット、ブローホールの低減に
効果がある。金属弗化物がF換算値で0.01wt%未満では
上記効果が認められず、0.26wt%を超えるとスラグの流
動性が過剰となってビード形状が劣化すると共にアーク
が不安定になるので金属弗化物の添加量はF換算値で0.
01〜0.26wt%とする。なお金属弗化物としてはLi、Na、
K、Mg、Ca、Al等の弗化物が用いられる。
金属炭酸塩は上記金属弗化物と同様、溶接中に分解、発
生したCO2が溶融金属を撹拌し、ピット、ブローホール
の原因となるガスの放出を促進してこれら溶接欠陥を低
減する作用を有する。この効果は金属弗化物と複合添加
するとさらに向上する。金属炭酸塩の添加量がCO2換算
値で0.01wt%未満ではピット、ブローホールの低減に大
きな効果がなく、逆に0.37wt%を超えるとアークが不安
定になったり、スパッターが多発するので金属炭酸塩の
添加量はCO2換算値で0.01〜0.37wtとする。なお金属炭
酸塩としてはK、Ca、Sr、Na、Ba、Mg、Li等の炭酸塩が
使用できる。
以上がルチール系フラックス入りワイヤの主要構成であ
るが、その他溶接金属の機械的性質を向上させるためN
i、Cr、Mo、Bなどの合金元素が添加でき、溶着速度を
高める目的で鉄粉をも添加できる。
またワイヤの断面形状は特に制限はなく第2図に示した
いずれの形状も採用できるが(12は外皮金属、13はフラ
ックスを示す。)、ワイヤの送給性、直進性の良好なシ
ームレスタイプ(第2図、d)が高速すみ肉溶接には最
適である。
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。
実施例 実施例1(無塗装鋼板の水平すみ肉溶接) 外皮材として極軟鋼(C;0.05%、Si;0.01%、Mn;0.29
%、P;0.014%%、S;0.010%)を用い、第2図(d)の
断面を有する第1表のフラックス入りワイヤおよび第2
表のソリッドワイヤを使用して、第3図に示す無塗装鋼
板(SM−41A、t=12.7mm、W=100mm、H=75mm、長さ
=1000mm)を、第4図(θ、θ、φ、φ=45
゜、n1、n2=3mm)および第4表に示す溶接条件にて、
両側同時水平すみ肉溶接(シフト無しの両側同一溶接条
件)を実施した。
その結果を第4表の中に示した。第4表の溶接性能にお
ける◎、○、△はそれぞれ非常に良好、良好、不良を示
す。第4表の結果から明らかなように、本発明は1.5m/m
in〜2.0m/minの高速溶接においてもアーク安定性および
ビード形状・外観が良好であった。一方比較例は何れも
ビード形状・外観が劣悪であった。
実施例2(プライマー塗装鋼板の水平すみ肉溶接) 第1表、第2表および第3表に示すワイヤを用いて、第
5図に示す無機ジンクプライマー塗装鋼板(膜厚20μm
に塗装、鋼種及びサイズは実施例1と同じ)を、第4図
およひ第5表に示す溶接条件にて両側同時水平すみ肉溶
接(シフト無しの両側同一溶接条件)を実施した。
その結果を第5表の中に示した。なお、第3表のルチー
ル系フラックス入りワイヤの外皮および断面はいずれも
第1表のフラックス入りワイヤと同じである。また第5
表の溶接性能における◎、○、△はそれぞれ非常に良
好、良好、不良を示し、ピット数についてはビード両側
に発生したピットを溶接長1m当たりに換算して示してい
る。
第5表の結果から、本発明はアーク安定性およびビード
外観・形状が良好であると共にルチール系フラックス入
りワイヤの構成成分を規定することにより、プライマー
塗装鋼板の高速水平すみ肉溶接において、ピット発生を
大幅に低減できることが明らかになった。
発明の効果 以上説明したように、本発明により、アーク安定性、ビ
ード形状・外観が良好であると共に、プライマー塗装鋼
板の水平すみ肉溶接においてもピット等の溶接欠陥を低
減できる、高速水平すみ肉ガスシールドアーク溶接方法
が得られた。溶接の高能率化、省力化に大きく寄与する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における溶接線方向の溶融プール断面
図、第2図はフラックス入りワイヤの断面図、第3図は
無塗装鋼板の試験片断面図、第4図は実施例におけるト
ーチ角度および狙い位置を示す側面図、第5図はプライ
マー塗装鋼板の試験片断面図である。 1……先行電極ワイヤ、2……後行電極ワイヤ、3……
先行電極角度、4……後行電極角度、5……電極間隔、
6……先行電極のアーク、7……後行電極のアーク、8
……湯溜まり、9……溶融プール、10……すみ肉ビー
ド、11……生成スラグ、12……外皮金属、13……フラッ
クス、14……プライマー、15……先行電極、16……後行
電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 晴敏 神奈川県相模原市淵野辺5―10―1 新日 本製鐵株式會社第2技術研究所内 (72)発明者 斎藤 忠雄 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川島 幡磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 奥井 信之 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島幡磨重工業株式会社横浜第二工場内 (56)参考文献 特開 昭63−235077(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先行電極及び後行電極にルチール系のフラ
    ックス入りワイヤを用い、先行電極と後行電極のアーク
    発生点の間隔を10〜40mmにして1プールを形成せしめ、
    先行電極および後行電極のワイヤ径が1.2〜4.0mmの範囲
    でかつ先行電極のワイヤ径は後行電極のワイヤ径以下と
    すると共に、溶接線方向の傾斜角度が先行電極を0゜を
    超えて25゜の後退角、後行電極を0゜を超えて25゜の前
    進角とし、かつ先行電極の電流値(AL)と後行電極の電
    流値(AT)の比(AL/AT)を1.0〜1.9で溶接することを
    特徴とする高速水平すみ肉ガスシールドアーク溶接方
    法。
  2. 【請求項2】前記ルチール系のフラックス入りワイヤの
    成分がワイヤ重量比で下記成分とすることを特徴とする
    請求項(1)記載の高速水平すみ肉ガスシールドアーク
    溶接方法。 TiO2 ;3.7 〜7.2 wt% 脱酸剤 ;1.7 〜6.0 wt% 酸化物(TiO2を含めて) ;9.6 wt%以下 金属弗化物(F換算値で) ;0.01〜0.26wt% 金属炭酸塩(CO2換算値で) ;0.01〜0.37wt%
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