JPH0790319A - ハニカム焼成体の製造方法 - Google Patents

ハニカム焼成体の製造方法

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JPH0790319A
JPH0790319A JP5198733A JP19873393A JPH0790319A JP H0790319 A JPH0790319 A JP H0790319A JP 5198733 A JP5198733 A JP 5198733A JP 19873393 A JP19873393 A JP 19873393A JP H0790319 A JPH0790319 A JP H0790319A
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JP
Japan
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honeycomb
notch
fired
molded body
formed body
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JP5198733A
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English (en)
Inventor
Harusuke Ono
春介 小野
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Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換用、触媒担持用のハニカム焼成体を製
造する際、成形に起因する不規則なキレツを防止して製
品歩留りを向上させる。 【構成】 押出し成形したハニカム成形体のエッジ部
に、長手方向に沿って適当な間隔Lで切り込みを与え、
乾燥・焼成時の不規則なキレツを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハニカム焼成体の製造方
法であり、特に製造工程における不規則なキレツの発生
を防止して、製品が歩留りを向上させる製法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハニカム焼成体(以下単にハニカムとい
う)は構造材、触媒担体、熱交換機として幅広く利用さ
れている。近年、このハニカムをヒータとして用い、熱
風を発生させる熱風発生機としての需要が増加してき
た。
【0003】一方ハニカムは円柱状のものが主流で(図
2)、この形は構造材・担体とするには良いが、ヒータ
とするには不適であった。電力供給用の端子部の取り方
が難しいのである。すなわち円柱状ハニカムでは、電気
回路の制約上、ハニカム格子面に電極端子を形成せざる
をえないが、熱風の出入口に電極がある構造は熱による
端子の早期劣化や接点の信頼性の点、またはアッセンブ
リの複雑さなど問題が多かった。
【0004】つまりヒータ用ハニカムとしては、断面形
状を矩形にして通風方向に直角な方向に通電する方式
(図3)のほうが望ましい。しかしながら断面が矩形の
ハニカムについては製法上の問題点があった。押出成形
時に、矩形のハニカムの角ばったエッジの部分が他の部
分との押出速度が異なるため、エッジ部にササクレを生
じるのである。
【0005】この問題については、例えば次のような対
策がとられている。 ハニカム外壁を厚くして(抵抗を少なくして)押出
速度を調整し、他の格子壁のスピードと合わせる。 原料粉末に添加するバインダや水の量を勘案するこ
とによりキレツのない矩形のハニカムを成形する。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】上記の方法によって
成形時のキレツはなくなったが、それでも成形体内部に
は潜在的な歪みが残っている。その歪みが原因となり、
今度は乾燥・焼成工程で該成形体にキレツを生じる。と
ころで焼成後のハニカムは製品長Lに切断されるのだか
ら、乾燥・焼成工程で生じるキレツ同士の間隔がL、あ
るいはL以上の長さで規則的に現れれば特に問題はな
い。ところが実際には成形体の長手方向でのキレツの出
現間隔には規則性は見出せない。この「不規則なキレ
ツ」が製品歩留りの低下とコスト高の要因となってい
る。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明者は各種検討した結果、ハニカムに発生す
るキレツ位置を制御してハニカムの歩留りを向上させる
手法を見い出した。すなわち金属および(または)セラ
ミックス粉末にバインダまたは水を配合してなる原料組
成物を、複数のセルを有する矩形のハニカム形状に押出
成形し、該成形体を乾燥後、脱脂・焼成するハニカム焼
成体の製造方法において、ハニカム成形体のエッジ部分
に切り込み(ノッチ)を入れ、しかも切り込みと切り込
みの間隔Lがハニカム断面の対角線cに対してL≦1.
5cであることを特徴とする製造方法である。
【0008】この方法によれば、ハニカムを乾燥・焼成
する際に発生するキレツは切り込みに沿って真っ直ぐに
伸びており、この部分から切断すればハニカムは全て長
さLの良品となる(切り込みのない部分にキレツは生じ
ない)。ここでハニカム成形体のエッジ部に切り込みを
入れるのは、矩形ハニカム成形体の内部に残った応力を
緩和して、乾燥・焼成時に不規則なキレツの発生を防止
することを目的としている。そのため切り込みの寸法
や、切り込みを入れる手段は特に限定しないし、また切
り込みの位置も角ばったエッジ部のひとつで良く、全て
のエッジに入れる必要はない。なお切り込み同士の間隔
LをL≦1.5cとしたのは、間隔がL>1.5cであ
ると切り込みと切り込みの間に不規則なキレツを生じ、
本発明の切り込みの効果が失われるためである。
【0009】
【作用】本発明を図1で説明する。図1は本発明の一実
施例で、断面が矩形のハニカム成形体1の斜視図であ
る。内部に正方形のセルを多数有し、断面の寸法は長辺
がa、短辺がb、対角線がcである。ハニカムはセラミ
ックス原料などを混合し、通常の押出成形機で適当な長
さに成形された後、成形体1の長手方向に間隔Lで四つ
あるエッジ部の一辺に等間隔の切り込み2を入れてあ
る。ハニカムの乾燥・成形時に発生するキレツは、この
切り込みに沿って成形体の外周方向に真っ直ぐ伸び、切
り込みの数以上のキレツが発生することはない。本発明
は断面が矩形のハニカムヒータを例にとって説明してい
るが、ハニカム構造体であれば断面が矩形に限らず、多
角形や円の場合であっても何ら問題ないことは明らかで
ある。またセルの形状も同様に、正方形のみならず他の
多角形や円形であっても本発明の優位性を妨げるもので
はない。
【0010】
【実施例】本発明を以下の実施例に基づいて説明する。
【0011】(実施例1)ヒータ用ハニカムの原料配合
において、木節粘土45.5重量%とホウケイ酸ガラス
粉末19.5%を骨材とし、導電材として金属ケイ素粉
末を35重量%混合した。さらに原料粉末の15重量%
にあたる蒸留水を加えて混合し、押出し成形機を用いて
ハニカム成形体を得た。成形体の寸法は64mm×44
mm×800mmである。この成形体は長手方向に貫通
した正方形(2.5mm×2.5mm)のセルを有し、
セル密度は5.25個/cmとなっている。成形後に
四つあるエッジの一辺に100mm間隔で七つの切り込
みを入れた。該成形体を乾燥炉に入れ、60℃で12時
間、120℃で24時間乾燥した。乾燥後の成形体には
切り込みを起点としたキレツが発生しており、キレツは
成形体を一周していた。この成形体をN雰囲気の連続
式焼成炉で、炉内温度1250℃の条件で焼成したが、
上で述べた以外のキレツはみつからなかった。最後に切
り込みに沿って該焼成体を切断したが、キレツは残らず
全てを製品化できた。
【0012】(実施例2)炭化ケイ素粉末70重量%と
金属ケイ素粉末30重量%に、成形助剤としてメチルセ
ルロース系有機バインダおよびソルビタンエステルポリ
エチレングリコールを合計12重量%加え、さらに蒸留
水を21重量%添加して混合した。この混合物を押出成
形機を用いて成形して断面が矩形のハニカム成形体を得
た。該ハニカム成形体の寸法は140mm×40mm×
800mmで、長手方向に貫通した正方形(2.2mm
×2.2mm)のセルを有し、セル密度は16.5個/
cmである。成形後、ハニカムのエッジ部の一つに2
00mm間隔で三つの切り込みを入れた。この成形体を
雰囲気中で500℃、3時間加熱し、脱脂した。脱
脂後の成形体を調べたところ、切り込みを起点としたキ
レツがみられたが、その他の部分には異常はなかった。
脱脂後のハニカムをN雰囲気中で1400℃、6時間
保持し、反応焼結させたが焼結後のハニカムに新たなキ
レツは発生していなかった。最後に切り込みに沿って該
焼成体を切断したが、キレツは全く残らず、すべてを製
品化できた。
【0013】(比較例1)実施例1と同一の配合、同一
の手法でヒータ用のハニカム成形体を作製した。ただし
実施例1とは異なり、成形後に切り込みは入れずに60
℃、120℃の乾燥を行なった。乾燥後のハニカム成形
体には、全数の約7割にエッジ部を起点とした不規則な
キレツが発生していた。キレツ同士の間隔は5mm〜1
0mmほどである。試みに残りの3割のハニカム成形体
を焼成してみたところ、焼成品の約半数にも不規則なキ
レツが生じ、最終的に製品となったのは作製した成形体
の2割以下であった。
【0014】(比較例2)実施例1と同一の配合、同一
の手法でヒータ用のハニカム成形体を作製した。ただし
実施例1とは切り込みの間隔が異なり、160mm間隔
で四つの切り込みをつけてみた。すると60℃、120
℃乾燥後のハニカム成形体にはその約半数に切り込みと
切り込みの間に意図しない不規則なキレツが10mm〜
20mmのピッチで発生していた。試みに残りの半数の
ハニカム成形体を焼成してみたところ、焼成品の約三分
の二に不規則なキレツが生じ、最終的に製品となったの
は初めに成形したハニカムの六分の一ほどであった。
【0015】(比較例3)実施例2と同一の配合、同一
の手法でヒータ用のハニカム成形体を作製した。ただし
実施例2とは異なり、切り込みを入れずに500℃で脱
脂した。脱脂後のハニカム成形体には1mm〜2mmの
間隔で細かなキレツが多発していた。該成形体を140
0℃で反応焼結させたところ、ハニカムは全て崩壊して
しまった。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】実施例で明らかなように、本発明によれ
ばハニカムに不規則なキレツを生じさせることなく、ハ
ニカムの製品歩留りを飛躍的に向上させることができ
る。本発明の製造方法を用いれば、従来成形・乾燥・脱
脂が困難であったハニカムが安価に製造でき、より広い
分野に応用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によるハニカム成形体1を示
し、エッジ部に等間隔Lで切り込み2を入れた斜視図で
ある。
【図2】従来の主流である円柱状ハニカムの形状を示す
斜視図である。
【図3】断面が矩形のハニカムで、熱風発生用として使
用するハニカムの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハニカム成形体 2 切り込み(ノッチ) 3 格子面 4 端子部 5 通風方向 6 通電方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属および(または)セラミックス粉末
    に、バインダまたは水を配合した原料組成物を、複数の
    セルを有するハニカム形状に成形し、該成形体を乾燥
    後、脱脂・焼成するハニカムの製造方法において、成形
    直後のハニカムの長手方向に切り込み(ノッチ)を与
    え、更に切り込みの間隔Lがハニカム断面の対角線長さ
    cに対して、L≦1.5cであることを特徴とするハニ
    カム焼成体の製造方法。
JP5198733A 1993-06-25 1993-06-25 ハニカム焼成体の製造方法 Withdrawn JPH0790319A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001524451A (ja) * 1997-12-02 2001-12-04 コーニング インコーポレイテッド セラミックハニカム体の焼成方法
US8574386B2 (en) * 2008-02-13 2013-11-05 Ibiden Co., Ltd. Method for manufacturing honeycomb structure
WO2019065378A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 株式会社デンソー 電気加熱式触媒
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