JPH0790195A - 顔料塩 - Google Patents

顔料塩

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JPH0790195A
JPH0790195A JP18973094A JP18973094A JPH0790195A JP H0790195 A JPH0790195 A JP H0790195A JP 18973094 A JP18973094 A JP 18973094A JP 18973094 A JP18973094 A JP 18973094A JP H0790195 A JPH0790195 A JP H0790195A
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JP
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formula
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alkyl
pigment
phenyl
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JP18973094A
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Laurent Chassot
チャソット ロウレント
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Ciba Geigy AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/32Compounds containing nitrogen bound to oxygen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/41Compounds containing sulfur bound to oxygen
    • C08K5/42Sulfonic acids; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B69/00Dyes not provided for by a single group of this subclass
    • C09B69/02Dyestuff salts, e.g. salts of acid dyes with basic dyes

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】酸基を少なくとも1個含有する顔料と立体障害
ニトロキシル基を少なくとも1個含有する塩基性化合物
との不溶性塩、および高分子有機材料の着色のためにそ
れを使用する方法を提供する。 【構成】顔料(a)の酸基とニトロキシル化合物(b)
のニトロキシルとの間で生成された顔料塩。 (a)顔料は、アゾ、キナクリドン、ジケトピロロピロ
ール、フタロシアニン、インダントロン、フラバントロ
ン、ピラントロン、アントラキノン、ペリレン、ジオキ
サジン、ペリノン、チオインジゴ、イソインドリンおよ
びイソインドリノン顔料からなる群から選択された、−
SO3H、−COOH、または−PO(OH)2の酸基を
少なくとも1個有する。 (b)ニトロキシル化合物は、下記式(I)または(I
I)のいずれかの2価の基を有する少なくとも1個の
(置換)5員、6員または7員複素環からなるニトロキ
シル化合物例えば式(III)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、酸基を少なくとも1個含有する
顔料と立体障害ニトロキシル基を少なくとも1個含有す
る塩基性化合物との不溶性塩、および高分子有機材料の
着色のためにそれを使用する方法に関する。
【0002】英国特許第A−2236536号は、酸性
顔料と、立体障害アミンを含む少なくとも1個の残基を
含有する塩基性化合物との不溶性塩を開示している。こ
の塩は、溶剤を含まないプラスチックならびに溶剤ベー
スプラスチックの着色のために非常に適している。しか
しながら、用途によっては、これらの塩は必ずしもすべ
ての点において現在の顔料技術の必要条件を満足しては
いない。
【0003】誠に驚くべきことながら、その顔料特性、
特に耐光堅牢性および耐候性が立体障害ニトロキシル基
を少なくとも1個含有する塩基性化合物を使用すること
によって向上されうることが今回見出された。
【0004】したがって、本発明は下記成分(a)と成
分(b)との顔料塩に関する。 (a)−SO3 H,−COOHまたは−PO(OH)2
の酸基を少なくとも1個含有し、そしてアゾ、キナクリ
ドン、ジケトピロロピロール、フタロシアニン、インダ
ントロン、フラバントロン、ピラントロン、アントラキ
ノン、ペリレン、ジオキサジン、ペリノン、チオインジ
ゴ、イソインドリンおよびイソインドリノン系の顔料か
らなる群より選択された有機顔料、(b)下記式
【化21】 (式中,R1とR2とは互いに独立的にメチル、エチルまた
はフェニルであるか、または両者一緒で4乃至12員の
脂肪族環を形成し、Lは芳香族残基であり、YはO・ 、
OHまたはORであり、ここにおいてRはC5 −C6-シ
クロアルキルまたはC4 −C10アルキルである)のいず
れかの二価の基を含有する少なくとも1個の置換されて
いないかまたは置換された5員、6員または7員複素環
からなるニトロキシル化合物、なお、塩形成は顔料の酸
基と上記ニトロキシル基との間で起こる。
【0005】特に適当な酸性顔料は、イソインドリン
系、イソインドリノン系、ビスアゾまたは好ましくはモ
ノアゾ系、ジケトピロロピロール系、キナクリドン系、
フタロシアニン系、アントラキノン系またはペリレン系
の酸性顔料である。スルホ基を含有する顔料が特に好ま
しい。これらの顔料は標準的公知生成物であり、特に米
国特許第3386843号、第4863522号、第4
692189号、第4992495号および第4791
204号明細書に、遊離酸としてまたは金属塩またはア
ンモニウム塩として記載されている。
【0006】好ましい顔料は式
【化22】 の顔料、または式
【化23】 の顔料である。上記各式において、aとbとは互いに独
立的にCl ,Br ,CH3 またはOCH3 、cとdとは
互いに独立的にH,Cl ,Br ,CH3 またはOCH
3 、eとfとは互いに独立的にH,Cl ,CH3 または
CNであり、mは0または1である。
【0007】ニトロキシル化合物も同じく公知化合物で
ある。これら化合物は、たとえば特に下記の刊行物に開
示されている:ーChemical Reviews, 1978, Volume 78,
No. 1, 37-64.(J.F.W. Keana, NewerAspects of the S
ynthesis and Chemistry of Nitroxide Spin Labels),
特に40-47 頁;ーImidazoline Nitroxides, 1988, Volu
me 1, 5 - 23(L.B. Volodarsky, I.A.Grigorev, Synthe
sis of Heterocyclic Nitroxides) ;ーTetrahedron Le
tters,Volume 29, No. 37, 4677-4680, 1988(R.W.Murra
y, M.Singh, A Convenient High Yield Synthesis of N
itroxides) ;ーJ. Org. Chem. 1991,Volume 56, 6110-
6114,( Z.Ma, J. M. Bobitt, OrganicOxoammonium Salt
s), 特に6114頁の実施例;ーJournal of Polymer Scien
ce ( Polymer Chemistry Edition), 1974, Volume12, 1
407-1420(T.Kurosaki et al., Polymers Having Stable
Radicals), 特に1417-1419 頁の実施例;ー米国特許第
3536722号明細書の式Iおよび特に実施例1−
6;ー米国特許第3936456号明細書の第I欄と第
II欄および特に実施例7および8;ー米国特許第397
1757号明細書の式Iおよび特に実施例12;ー米国
特許第3966711号明細書の式Iおよび特に実施例
7;ー米国特許第4131599号明細書の第I欄と第
II欄および特に実施例5;ー米国特許第5001233
号明細書の特に実施例1。上記に定義した有用な新規ニ
トロキシル化合物は、すべて標準的公知方法によって製
造することができる。好ましくは、ニトロキシル化合物
は、その塩基性ニトロキシル基が顔料の酸基を中和する
ような量で使用される。R1およびR2は好ましくはメチル
である。
【0008】特に興味ある顔料塩は、下記式のニトロキ
シル化合物との顔料塩である。
【化24】 上記各式において、R3はC1 −C18アルキルまたはC1
−C18アルコキシ、Gは式−CR4=CH−または−CH
R4−CH2 −の二価の基(ここにおいてR4はC1 −C18
アルキルである)、Qは下記式のいずれかの基
【化25】 (ここにおいて、星印をつけた結合はTに結合される結
合である)、Tは直接結合、または式
【化26】 [式中、R5は水素、ハロゲンまたはC1 −C4-アルキル
であるかまたは−(CH2)r −(ここにおいてrは1ま
たは2である)である]の基、mは1、2、3、4また
は6である、Xは、m=1の場合には、水素、C1 −C
18アルキル、置換されていないフェニル、またはC1
4-アルキル、C1 −C4-アルコキシ、フェニルまたは
ハロゲンによって置換されたフェニルであるか、あるい
は窒素原子に結合しているTが直接結合ではないことを
条件として、下記式のいずれかの基である: −OCO−NR6R7、−OSO2 −NR6R7、−OCO−
R7、−COOR7、−CONR6R7、−NR6−COR7、−N
R6−CONR6R7、−OR7、−NR6R7
【化27】 [上記各式中、R6は水素またはC1 −C18アルキル、R7
はC1 −C18アルキル、C2 −C12アルケニル、C5
12シクロアルキル、またはフェニルまたはナフチル
(それぞれ置換されていないかであるかまたはC1 −C
4-アルキル、C1 −C4-アルコキシ、ハロゲン、フェニ
ルまたはニトロによって置換されている)であるか、ま
たは、基−(CH2)s −CHR8R9(ここにおいてsは
0、1、2または3であり、R8は水素、メチルまたはフ
ェニルであり、そしてR9は−OH、ハロゲンまたは基−
COOCH3 または−COOC25である)であ
る]、m=2の場合には、Xは式−(CH2)p −の基で
あるか、あるいは窒素原子に結合しているTが直接結合
ではないことを条件として、下記式のいずれかの基であ
る: −O−(CH2)p −O−、−NR6−(CH2)p −NR
6−、−OCO−F−COO−、−NR6−CO−F−C
O−NR6−、−OCO−NH−F−NH−COO−、−
NR6−CONH−NHCO−NR6− [上記各式中、R6は前記の意味を有し、Fは−(CH2)
p −、
【化28】 であり、pは2乃至10の数である]、m=3の場合に
は、Xは下記式
【化29】 のいずれかの基であり、m=4の場合には、Xは下記式
【化30】 の基であり、そしてm=6の場合には、Xは下記式
【化31】 の基であり、nは1または2であり、Vは、n=1の場
合には、C2 −C8-アルキレンまたはC2 −C8-ヒドロ
キシアルキレンまたはC4 −C22アシルオキシアルキレ
ンであり、n=2の場合には、Vは基(-CH2)2 C(C
2-)2または
【化32】 である、Zは下記式のいずれかの基である
【化33】 (式中、星印のついた結合はWに結合される結合であ
る)、Wは、n=1の場合には、基−OCOR10 (ここ
においてR10 はC1 −C18アルキル、またはフェニルま
たはナフチル(それぞれ置換されていないかまたはC1
−C4-アルキル、C1 −C4-アルコキシまたはハロゲン
によって置換されている)であり、そして,n=2の場
合には、Wは式−OCO-(CH2)p −COO−または
【化34】 の基である、YはO・ 、OHまたはOR(ここにおいて
Rは前記で定義した通りである)である。
【0009】C1 −C4-アルキルと定義した置換基の例
は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルであ
る。またC1 −C18アルキルの例は、上記に追加してさ
らにn−アミル、tert−アミル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシ
ル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどで
ありうる。
【0010】C5 −C6-シクロアルキルとしてのRの例
は、シクロペンチルおよび好ましくはシクロヘキシルで
ある。C4 −C10アルキルとしてのRの例は、tert
−ブチル、n−アミル、n−ヘキシル,n−デシルおよ
び好ましくはn−オクチルである。C1 −C4-アルコキ
シの例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシである。C1 −C18アルコキシの
例は、これらのほかさらにヘキシルオキシ、デシルオキ
シ、ドデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、オクタデシ
ルオキシなどでありうる。
【0011】ハロゲンはヨウ素、フッ素、または好まし
くは臭素、そして最も好ましくは塩素である。C2 −C
12アルケニルの例は、ビニル、アリル、メタリル、2−
ブテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、2−オク
テニルまたは2−ドデセニルである。C5 −C12シクロ
アルキルとしてのR7の例は、シクロペンチル、シクロ
ヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロドデ
シル、シクロヘキシルなどであり、シクロヘキシルが好
ましい。C2 −C8-アルキレンまたはC2 −C8-ヒドロ
キシアルキレンとしてのVの例は、エチレン、1−メチ
ル−エチレン、プロピレン、2−エチル−プロピレンま
たは2−エチル−2−ヒドロキシメチルプロピレンなど
であり、そしてVがC4−C22アシルオキシアルキレン
としてのVの例は、2−エチル−2−アセトキシメチル
プロピレンである。上記した式IV、VまたはVIのニトロ
キシル化合物との顔料塩が特に好ましい。
【0012】格別に好適なニトロキシル化合物は下記式
のいずれかのニトロキシル化合物である。
【化35】 式中、Tは直接結合、mは1、2または3、X1 は、m
=1の場合には、C1 −C18アルキル、−OCO−R7
−NR6−COR7または
【化36】 (上記各式中、R6は水素またはC1 −C18アルキル、R7
はC1 −C18アルキル、またはそれぞれ置換されていな
いかまたはC1 −C4-アルキル、C1 −C4-アルコキ
シ、フェニルまたはハロゲンによって置換されたフェニ
ルまたはナフチルである)であり、m=2の場合には、
1 は基−OCO-(CH2)p −OCO−または−NR6
O−(CH2)p −CONR15 -(ここにおいてpは2乃至
8の数である)、
【化37】 であり、そしてm=3の場合には、X1 は下記式
【化38】 のいずれかの基である、X2 はC1 −C18アルキル、n
は2、Vは基(-CH2)2 C(CH2-)2または
【化39】 であり、そしてYはOHまたはOC817である。式中
のTが直接結合、mが2、そしてX1 が式
【化40】 のいずれかの基である式VIIIのニトロキシル化合物が好
ましい。
【0013】すでに前記したように、本顔料塩はニトロ
キシル化合物の存在によって、着色物の褪色または黒化
を招く光の作用および外気の作用に対して安定化されて
いる。ニトロキシル化合物との新規な塩の形成は、耐光
および耐候の作用との両方について安定効果を示現する
ことが実証されている。
【0014】本新規塩は標準的方法によって、溶解した
酸性顔料をニトロキシル化合物の水性分散物と混合する
ことによって都合よく製造される。
【0015】本新規顔料塩は、高分子有機材料の着色の
ためにきわめて好適であり、特に耐光堅牢性と耐候性と
が要求される場合に驚くほど使用に適する。本新規顔料
塩によって着色されうる高分子有機材料の例には次のも
のがある:セルロースエーテルおよびエステル類、たと
えばエチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロ
ース、酪酸セルロース、天然樹脂および合成樹脂、たと
えば重合樹脂または縮合樹脂、たとえばアミノプラス
ト、好ましくは尿素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラ
ミン/ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリカーボネート類、ポリオレフィン類、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ABSポリマー、ポリフェニレンオ
キシド、ゴム、カゼイン、シリコーン、シリコーン樹脂
など。これらは単体または混合物でありうる。本発明の
新規顔料塩は、ポリ塩化ビニルおよびポリオレフィン
類、たとえばポリエチレンやポリプロピレンの着色のた
め、さらに塗料系、コーティング材料および印刷インク
の着色のために特に適当である。しかしながら、本新規
顔料塩はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリエステル、
アルキドおよびポリウレタン塗料系の着色のために格別
に好適である。上記に例示した高分子有機材料は単独ま
たは混合して、可塑性材料、溶融物、紡糸原液、塗料
系、コーティング材料、あるいは印刷インクなどの形態
で存在することができる。最終用途の要件によっては、
本発明による新規顔料塩をトナーとしてまたは調合物の
形で使用するのが有利である。
【0016】本発明による新規な顔料塩は、被着色高分
子有機材料を基準にして、0.01乃至40重量%、好
ましくは、0.1乃至10重量%の量で使用される。本
発明による新規顔料塩を使用した高分子有機材料の着色
は、たとえば本新規顔料塩をそのままで、または場合に
よってはマスターバッチの形で、ロールミル、ミキサー
または摩砕装置を使用して基質材料に配合することによ
って都合よく実施される。次に、着色された材料を、そ
れ自体公知の方法、たとえばカレンダー加工、モールデ
ィング、押出成形、コーティング、キャスティングまた
は射出成形によって所望の最終形状に成形加工される。
多くの場合、非脆性成形品を製造するため、あるいは成
形品の脆弱性を低減するために、成形前にその高分子化
合物に可塑剤を配合するのが望ましい。適当な可塑剤
は、たとえばリン酸、フタル酸またはセバシン酸のエス
テルである。このような可塑剤は、本発明による顔料塩
をポリマーに配合する前または後で添加することができ
る。本発明の顔料塩に加えて、各種の異なる色を得るた
めに、フィラーまたは他の色材成分、たとえば白顔料、
黒顔料、彩色顔料を任意の量で高分子有機材料に配合す
ることができる。塗料系、コーティング材料、印刷イン
クを着色するためには、当該高分子有機材料と本発明の
顔料塩とを、場合によってはフィラー、他の顔料、乾燥
剤または可塑剤と一緒に、共通の有機溶剤または溶剤混
合物に微細た分散または溶解させる。特に塗料系、ポリ
塩化ビニルまたはポリオレフィンを着色するために使用
された場合には、本発明の顔料塩はすぐれた全般的顔料
特性、たとえば良好な分散性、優れた着色力、色純度、
マイグレーションや熱に対する堅牢性、最も注目すべき
ものとして優秀な耐光堅牢性および耐候性を示す。以
下、本発明を実施例によってさらに説明する。実施例中
の部は、別途記載のない限り、すべて重量部である。
【0017】実施例1(a) 3−クロロ−4−メチル−6−スルファニリンの4.7
部を15%塩酸の約11部中に溶解する。この溶液を0
乃至4℃に冷却し、NaNO2 の4規定溶液6部でジア
ゾ化し、スルファミン酸で過剰の亜硝酸塩を分解する。
撹拌しながら、水20部と30%NaOH2.2部との
混合物中の1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン
の3.48部をそのジアゾニウム塩の溶液に0乃至4℃
においてゆっくりと加える。添加後、室温でさらに18
時間撹拌を続ける。このあと、反応混合物を撹拌しなが
ら2時間かけて60℃に加熱し、そして濾過する。濾過
残留物を水洗し、そして真空乾燥炉中で乾燥する。次
に、得られた乾燥物質を水中に取り出し、そして水酸化
ナトリウム水溶液でその水性溶液のpHを8.5に調整す
る。 (b)撹拌しながら、式
【化41】 の化合物9.9部を水56部中に30分間分散させ、そ
してこの分散物を(a)において得られた懸濁物に加え
る。この混合物を3時間60℃に加熱し、そのあと室温
に冷却する。濾過して残留物を単離し、水洗し、乾燥す
る。上記により得られた顔料塩を、次のごとくにしてア
ルキド−メラミン焼付け塗料に配合した。 上記顔料塩 0.4g TiO2 7.6g メチルイソブチルケトン 9ml 後記組成の焼付けワニス組成物 30g を常用方法で混合した。 焼付けワニスの組成: アルキド樹脂ALKYDAL(商標)F27(Bayer AG) 66.5部 メラミン樹脂MAPRENAL(商標)TTK(Hoechst AG) 24.4部 キシレン 2.1部 エチレングリコール 4.0部 シリコーン油(キシレン中1%) 1.0部。 以上により得られた着色塗料をアルミシートに塗布して
130℃において30分間焼付けた。このコーティング
の耐候堅牢性を、ドイツ工業規格DIN53 387の規定に
よるWOMテスト(ウエザオーメーターテスト)によっ
て測定した。500時間曝露後の測定において優れた耐
候堅牢性を示した。
【0018】実施例2 実施例1をくりかえした。ただし、今回はニトロキシル
化合物を水56部と33%塩酸3.2部との混合物に分
散させた。
【0019】実施例3 実施例1をくりかえした。ただし、今回は1−フェニ−
3−メチル−5−ピラゾロンの代わりに等モル量の1−
(3−スルホフェニル)−3−メチルー5ーピラゾロン
およびニトロキシル化合物20部を使用した。
【0020】実施例4 実施例1をくりかえした。ただし、今回は3−クロロ−
4−メチル−6−スルファニリンの代わりに等モル量の
3、4−ジクロロ−6−スルファニリンを使用した。
【0021】実施例5 実施例4をくりかえした。ただし、今回は1−フェニ−
3−メチル−5−ピラゾロンの代わりに等モル量の1−
(3−スルホフェニル)−3−メチル−5−ピラゾロン
およびニトロキシル化合物20部を使用した。
【0022】実施例6 撹拌しながら、式XIの化合物(実施例1b参照)10部
を水56部に30分間分散させ、そしてこの分散物を、
米国特許第4791204号明細書の実施例4に従って
製造された式
【化42】 の化合物10部を水250部に懸濁した懸濁物に加え
る。この混合物を3時間60℃に加熱し、そのあと室温
に冷却する。残留物を濾過単離し、そして濾過生成物を
水洗し、乾燥する。得られた顔料塩を実施例1に記載し
たようにアルキド−メラミン焼付けエナメル塗料に配合
した。本発明による新規な顔料塩の代わりに、式
【化43】 の顔料を使用した対照塗料と比較して本実施例によって
得られた塗層は驚くべきほどに向上された耐候性を示し
た。
【0023】実施例7 実施例6で製造された顔料塩0.7gを、乾燥状態にお
いてポリエチレンVESTOLEN A6016(商標)(Huels社) 7
00gおよび炭酸カルシウムMILICARB(商標)1.4g
と混合した。この混合物を単軸押出機に200℃におい
て2回押出した。得られた顆粒を200℃において射出
成形機にかけてシートに加工した。このシートの耐候性
を、実施例1においてコーティングについて記載した方
法によってシートを曝露して測定した。式XIIIの顔料を
使用して製造された対照シートと比較して、向上された
耐候性が観察された。
【0024】実施例8 実施例6で製造された顔料塩0.5gを、ニトロセルロ
ースA250 11g,DOWANOL PM(商標)(Dow Chem.社)
9g,酢酸エチル20g,エタノール60gを含有する
ニトロセルロース印刷インク16.2gと常用方法によ
って混合した。得られた印刷インクを紙に塗布した。こ
の着色物を、褪色試験機によって500時間露光して耐
候性を測定した。式XIIIの顔料を使用して製造された対
照着色インクと比較して、向上された耐候性が観察され
た。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式の(a)と(b)とからの顔料塩 (a)−SO3 H,−COOHまたは−PO(OH)2
    の酸基を少なくとも1個含有し、そしてアゾ、キナクリ
    ドン、ジケトピロロピロール、フタロシアニン、インダ
    ントロン、フラバントロン、ピラントロン、アントラキ
    ノン、ペリレン、ジオキサジン、ペリノン、チオインジ
    ゴ、イソインドリンおよびイソインドリノン系の顔料か
    らなる群より選択された有機顔料、(b)下記式 【化1】 (式中,R1とR2とは互いに独立的にメチル、エチルまた
    はフェニルであるか、または両者一緒で4乃至12員の
    脂肪族環を形成し、Lは芳香族残基であり、YはO・ 、
    OHまたはORであり、ここにおいてRはC5 −C6-シ
    クロアルキルまたはC4 −C10アルキルである)のいず
    れかの二価の基を含有する少なくとも1個の置換されて
    いないかまたは置換された5員、6員または7員複素環
    からなるニトロキシル化合物、なお、塩形成は顔料の酸
    基と上記ニトロキシル基との間で起こる。
  2. 【請求項2】 成分(a)がイソインドリン系、イソイ
    ンドリノン系、ビスアゾおよび好ましくはモノアゾ系、
    ジケトピロロピロール系、キナクリドン系、フタロシア
    ニン系、アントラキノン系またはペリレン系の酸性顔料
    である請求項1記載の顔料塩。
  3. 【請求項3】 成分(a)が式 【化2】 の顔料、または式 【化3】 (上記各式において、aとbとは互いに独立的にCl ,
    Br ,CH3 またはOCH3 、cとdとは互いに独立的
    にH,Cl ,Br ,CH3 またはOCH3 、eとfとは
    互いに独立的にH,Cl ,CH3 またはCNであり、m
    は0または1である)の顔料である請求項1記載の顔料
    塩。
  4. 【請求項4】 ニトロキシル化合物が、その塩基性ニト
    ロキシル基が顔料の酸基を中和するような量で存在する
    請求項1記載の顔料塩。
  5. 【請求項5】 成分(b)が、式IまたはIIの基(式中
    のR1とR2とはメチルである)の少なくとも1個を含有す
    るニトロキシル化合物である請求項1記載の顔料塩。
  6. 【請求項6】 成分(b)が下記式 【化4】 {上記各式において、R3はC1 −C18アルキルまたはC
    1 −C18アルコキシ、Gは式−CR4=CH−または−C
    HR4−CH2 −の二価の基(ここにおいてR4はC1 −C
    18アルキルである)、Qは下記式のいずれかの基 【化5】 (ここにおいて、星印をつけた結合はTに結合される結
    合である)、Tは直接結合、または式 【化6】 [式中、R5は水素、ハロゲンまたはC1 −C4-アルキル
    であるかまたは−(CH2)r −(ここにおいてrは1ま
    たは2の数である)である]の基、mは1、2、3、4
    または6である、Xは、m=1の場合には、水素、C1
    −C18アルキル、置換されていないフェニル、またはC
    1 −C4-アルキル、C1 −C4-アルコキシ、フェニルま
    たはハロゲンによって置換されたフェニルであるか、あ
    るいは窒素原子に結合しているTが直接結合ではないこ
    とを条件として、下記式のいずれかの基である: −OCO−NR6R7、−OSO2 −NR6R7、−OCO−
    R7、−COOR7、−CONR6R7、−NR6−COR7、−N
    R6−CONR6R7、−OR7、−NR6R7、 【化7】 [上記各式中、R6は水素またはC1 −C18アルキル、R7
    はC1 −C18アルキル、C2 −C12アルケニル、C5
    12シクロアルキル、またはフェニルまたはナフチル
    (それぞれ置換されていないかまたはC1 −C4-アルキ
    ル、C1 −C4-アルコキシ、ハロゲン、フェニルまたは
    ニトロによって置換されている)であるか、または、基
    −(CH2)s −CHR8R9(ここにおいてsは0、1、2
    または3、R8は水素、メチルまたはフェニルであり、そ
    してR9は−OH、ハロゲンまたは基−COOCH3 また
    は−COOC25 である)である]、m=2の場合に
    は、Xは式−(CH2)p −の基であるか、あるいは窒素
    原子に結合しているTが直接結合ではないことを条件と
    して、下記式のいずれかの基である: −O−(CH2)p −O−、−NR6−(CH2)p −NR
    6−、−OCO−F−COO−、−NR6−CO−F−C
    O−NR6−、−OCO−NH−F−NH−COO−、−
    NR6−CONH−NHCO−NR6− [上記各式中、R6は前記の意味を有し、Fは−(CH2)
    p −、 【化8】 であり、pは2乃至10の数である]、m=3の場合に
    は、Xは下記式 【化9】 のいずれかの基であり、m=4の場合には、Xは下記式 【化10】 の基であり、そしてm=6の場合には、Xは下記式 【化11】 の基であり、nは1または2であり、Vは、n=1の場
    合には、C2 −C8-アルキレンまたはC2 −C8-ヒドロ
    キシアルキレンまたはC4 −C22アシルオキシアルキレ
    ンであり、n=2の場合には、Vは基(-CH2)2 C(C
    2-)2または 【化12】 である、Zは下記式のいずれかの基である 【化13】 (式中、星印のついた結合はWに結合される結合であ
    る)、Wは、n=1の場合には、基−OCOR10 (ここ
    においてR10 はC1 −C18アルキル、またはフェニルま
    たはナフチル(それぞれ置換されていないかであるかま
    たはC1 −C4-アルキル、C1 −C4-アルコキシまたは
    ハロゲンによって置換されている)であり、そして,n
    =2の場合には、Wは式−OCO-(CH2)p −COO−
    または 【化14】 の基である、YはO・ 、OHまたはOR(ここにおいて
    Rは請求項1で定義した通りである)である}。
  7. 【請求項7】 成分(b)が請求項6において定義した
    式IV、VまたはVIのニトロキシル化合物である請求項1
    記載の顔料塩。
  8. 【請求項8】 成分(b)が、下記式のいずれかのニト
    ロキシル化合物である請求項1記載の顔料塩 【化15】 [式中、Tは直接結合、mは1、2または3である、X
    1 は、m=1の場合には、C1 −C18アルキル、−OC
    O−R7、−NR6−COR7または 【化16】 (上記各式中、R6は水素またはC1 −C18アルキル、R7
    はC1 −C18アルキル、またはそれぞれ置換されていな
    いかまたはC1 −C4-アルキル、C1 −C4-アルコキ
    シ、フェニルまたはハロゲンによって置換されたフェニ
    ルまたはナフチルである)であり、m=2の場合には、
    1 は基−OCO-(CH2)p −OCO−または−NR6
    O−(CH2)p −CONR15 (ここにおいてpは2乃至
    8の数である)、 【化17】 であり、そしてm=3の場合には、X1 は下記式 【化18】 のいずれかの基であり、X2 はC1 −C18アルキルであ
    り、nは2であり、Vは基(-CH2)2 C(CH2-)2
    たは 【化19】 であり、そしてYはOHまたはOC817である]。
  9. 【請求項9】 成分(b)が、式中のTが直接結合であ
    り、mが2であり、そしてX1 が式 【化20】 のいずれかの基である式VIIIのニトロキシル化合物であ
    る請求項8記載の顔料塩。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の顔料塩を含有する高分
    子有機材料。
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