JPH0789730B2 - 補助極付永久磁石式直流機 - Google Patents
補助極付永久磁石式直流機Info
- Publication number
- JPH0789730B2 JPH0789730B2 JP1170375A JP17037589A JPH0789730B2 JP H0789730 B2 JPH0789730 B2 JP H0789730B2 JP 1170375 A JP1170375 A JP 1170375A JP 17037589 A JP17037589 A JP 17037589A JP H0789730 B2 JPH0789730 B2 JP H0789730B2
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- JP
- Japan
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- permanent magnet
- width
- pole
- machine
- armature
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は補助極付永久磁石式直流機に関するものであ
る。
る。
従来の補助極付永久磁石式直流機は特公昭48−35721号
公報に記載されているように、永久磁石に隣接して補助
極を並置することが知られている。
公報に記載されているように、永久磁石に隣接して補助
極を並置することが知られている。
また、特開昭57−153558号公報および実開昭58−153573
号公報に記載されているように、永久磁石の幅と補助極
の幅との関係を改良し、電機子反作用磁束を有効に活用
することが知られている。
号公報に記載されているように、永久磁石の幅と補助極
の幅との関係を改良し、電機子反作用磁束を有効に活用
することが知られている。
また、実開昭59−34485号公報には永久磁石と補助極と
の間の空隙部長さに対する電機子鉄心のスロット開口部
幅の関係を改良したことが知られている。
の間の空隙部長さに対する電機子鉄心のスロット開口部
幅の関係を改良したことが知られている。
さらに、自動車用始動電動機の如く高電流を通電し、高
トルクを得るための直流機は、太いコイルをたくさん電
機子に巻線することが必要となり、自ずとスロット数も
多くなり、1スロット当たりのコイル数も2から6本程
度で、1極当たりのスロット数が4以上(5から9が一
般的)であり、コイル総数の増加と磁束量の増加でもっ
て高トルク化を図っている。
トルクを得るための直流機は、太いコイルをたくさん電
機子に巻線することが必要となり、自ずとスロット数も
多くなり、1スロット当たりのコイル数も2から6本程
度で、1極当たりのスロット数が4以上(5から9が一
般的)であり、コイル総数の増加と磁束量の増加でもっ
て高トルク化を図っている。
上記のように、従来は永久磁石に対する補助極の関係等
やスロット数,コイル数の増加等で直流機の性能改善を
図っているが、これらの改良を行ったとしても、電機子
鉄心のスロットピッチおよびテース先端幅に対する永久
磁石の磁極幅の関係については、直流機出力向上の改善
のための充分な配慮がなされていなかった。
やスロット数,コイル数の増加等で直流機の性能改善を
図っているが、これらの改良を行ったとしても、電機子
鉄心のスロットピッチおよびテース先端幅に対する永久
磁石の磁極幅の関係については、直流機出力向上の改善
のための充分な配慮がなされていなかった。
本発明は以上の点に鑑みてなされ、特に4スロット/極
以上の補助極付永久磁石式直流機において、電機子鉄心
のスロットピッチおよびテース先端幅に対する永久磁石
の磁極幅の関係を改善して、大形化することなく性能の
向上を図ることを目的とする。
以上の補助極付永久磁石式直流機において、電機子鉄心
のスロットピッチおよびテース先端幅に対する永久磁石
の磁極幅の関係を改善して、大形化することなく性能の
向上を図ることを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために次のように構成す
る。
る。
一つは、スロットおよびテースを有する電機子鉄心に所
定の間隙を介して対向配置された永久磁石界磁部を備
え、永久磁石界磁部は永久磁石と、永久磁石よりも可逆
透磁率が高い磁性材料からなる補助極とが継鉄の内周面
の円周方向に間隙なく並置されており、スロットの数は
少なくとも4スロット/極以上有する補助極付永久磁石
式直流機において、前記永久磁石は、その内周幅Wmが電
機子鉄心の2スロットピッチ2WP以上で2スロットピッ
チ2WPプラステースの先端幅Wt以下にしてあり(2WP<Wm
<2PW+Pt)、この永久磁石が、電機子反作用の増磁界
側と減磁界側とに跨って取り付けられていることを特徴
とする。
定の間隙を介して対向配置された永久磁石界磁部を備
え、永久磁石界磁部は永久磁石と、永久磁石よりも可逆
透磁率が高い磁性材料からなる補助極とが継鉄の内周面
の円周方向に間隙なく並置されており、スロットの数は
少なくとも4スロット/極以上有する補助極付永久磁石
式直流機において、前記永久磁石は、その内周幅Wmが電
機子鉄心の2スロットピッチ2WP以上で2スロットピッ
チ2WPプラステースの先端幅Wt以下にしてあり(2WP<Wm
<2PW+Pt)、この永久磁石が、電機子反作用の増磁界
側と減磁界側とに跨って取り付けられていることを特徴
とする。
もう一つは、永久磁石界磁部となる永久磁石と補助極と
を隙間Gpを介して並置した補助極付永久磁石式直流機に
おいて、前記永久磁石は、その内周幅Wmに補助極・永久
磁石間の間隙GPを加えた幅が2スロットピッチ2WP以上
で2スロットピッチ2WPプラステースの先端幅Wt以下に
なるようにしてあり(2WP<Wm+Gp<2WP+Wt)、この永
久磁石が、電機子反作用の増磁界側と減磁界側とに跨っ
て取り付けられていることを特徴とする。
を隙間Gpを介して並置した補助極付永久磁石式直流機に
おいて、前記永久磁石は、その内周幅Wmに補助極・永久
磁石間の間隙GPを加えた幅が2スロットピッチ2WP以上
で2スロットピッチ2WPプラステースの先端幅Wt以下に
なるようにしてあり(2WP<Wm+Gp<2WP+Wt)、この永
久磁石が、電機子反作用の増磁界側と減磁界側とに跨っ
て取り付けられていることを特徴とする。
補助極付の永久磁石式直流機は、電機子反作用によって
増磁される側に補助極を配置することで、増磁された磁
束を電機子コイル側に有効に通し、トルクアップを図る
利点がある。すなわち、電機子は、減磁された後の永久
磁石の磁束量と、増磁された補助極の磁束量とによって
回転させられる。
増磁される側に補助極を配置することで、増磁された磁
束を電機子コイル側に有効に通し、トルクアップを図る
利点がある。すなわち、電機子は、減磁された後の永久
磁石の磁束量と、増磁された補助極の磁束量とによって
回転させられる。
さらに、本発明の如く、永久磁石の内周幅Wmを電機子鉄
心のスロットピッチWPおよびテース先端幅Wtとの関係
で、2WP<Wm<2WP+Wt或いは2WP<Wm+GP<2WP+Wtと設
定すれば、4スロット/極以上の補助極付永久磁石式直
流機において、磁束量を充分に確保できる永久磁石を得
ることができ、また、テースも磁極からの磁束を通すの
に適度な幅となり、しかも補助極とのバランスもとれて
補助極の機能を有効に活用することができるといった効
果が得られる。このような効果を導く上記した永久磁石
の内周幅Wm,テース先端幅Wt,スロットピッチWPの関係に
ついては、本願発明者によって試行を繰返した結果得ら
れた。
心のスロットピッチWPおよびテース先端幅Wtとの関係
で、2WP<Wm<2WP+Wt或いは2WP<Wm+GP<2WP+Wtと設
定すれば、4スロット/極以上の補助極付永久磁石式直
流機において、磁束量を充分に確保できる永久磁石を得
ることができ、また、テースも磁極からの磁束を通すの
に適度な幅となり、しかも補助極とのバランスもとれて
補助極の機能を有効に活用することができるといった効
果が得られる。このような効果を導く上記した永久磁石
の内周幅Wm,テース先端幅Wt,スロットピッチWPの関係に
ついては、本願発明者によって試行を繰返した結果得ら
れた。
すなわち、永久磁石の内周幅Wmに対するテース先端幅W
t,スロットピッチWPは、そのいずれか一つの寸法を変え
ることでWm,Wt,WPの大小関係を相対的に変えることがで
きるが、本願発明者らが試行した結果、上記条件(2WP
<Wm<2WP+Wt或いは2WP<Wm+GP<2WP+Wt)を満たさ
ない場合、すなわち、 (i)テース先端幅をそのままにして永久磁石の内周幅
を小さくすることによりWm<2WP(永久磁石と補助極と
の間に間隙GPが存在する場合には、Wm+GP<2WP)の関
係にしてしまうと、永久磁石の磁束が減少して充分な磁
束量を確保することができず、 (ii)これに代わってWmをそのままにして電機子のスロ
ット数を減らしてWPを広くすることによりWm<2WP(間
隙GPがある場合にはWm+GP<2WP)の関係にすると、テ
ースは磁極からの磁束を通すに充分な幅を有している
が、磁極の磁束量に対しては幅が広過ぎ磁束密度が適正
値より低下し、磁気回路に無駄が生じる。更にスロット
数が減少すると、コイル数も減少するため要求性能を満
たすことが困難となる。この場合、コイル数の減少を防
ぐためにスロットの形状を変更し、1スロットのコイル
数を増加しても、太線の巻線加工に問題が起きたり、電
機子の大形化を招く新たな問題が発生してしまう。
t,スロットピッチWPは、そのいずれか一つの寸法を変え
ることでWm,Wt,WPの大小関係を相対的に変えることがで
きるが、本願発明者らが試行した結果、上記条件(2WP
<Wm<2WP+Wt或いは2WP<Wm+GP<2WP+Wt)を満たさ
ない場合、すなわち、 (i)テース先端幅をそのままにして永久磁石の内周幅
を小さくすることによりWm<2WP(永久磁石と補助極と
の間に間隙GPが存在する場合には、Wm+GP<2WP)の関
係にしてしまうと、永久磁石の磁束が減少して充分な磁
束量を確保することができず、 (ii)これに代わってWmをそのままにして電機子のスロ
ット数を減らしてWPを広くすることによりWm<2WP(間
隙GPがある場合にはWm+GP<2WP)の関係にすると、テ
ースは磁極からの磁束を通すに充分な幅を有している
が、磁極の磁束量に対しては幅が広過ぎ磁束密度が適正
値より低下し、磁気回路に無駄が生じる。更にスロット
数が減少すると、コイル数も減少するため要求性能を満
たすことが困難となる。この場合、コイル数の減少を防
ぐためにスロットの形状を変更し、1スロットのコイル
数を増加しても、太線の巻線加工に問題が起きたり、電
機子の大形化を招く新たな問題が発生してしまう。
(iii)次にテース先端幅をそのままにして永久磁石の
内周幅Wmを大きくすることにより3WP<Wm(間隙GPがあ
る場合には3WP<Wm+GP)にすると、次に述べるポール
エンクロージャの制約から補助極の内周幅を充分に確保
できず、前述した補助極の機能を充分に活用することが
できない、ポールエンクロージャとは、1極当りの磁極
の占める割合で、1磁極の磁極幅(永久磁石と補助極を
合わせた幅)/ブラシピッチで表され、通常は0.65〜0.
80にすることが周知であり、ポールエンクロージャの値
が大きくなり過ぎてしまうと、ブラシの整流作用の悪化
をきたし、逆に小さくなり過ぎると磁極からの磁束量が
減少し、いずれの場合も出力低下することから、このよ
うな問題の生じないポールエンクロージャとして上記数
値がある。
内周幅Wmを大きくすることにより3WP<Wm(間隙GPがあ
る場合には3WP<Wm+GP)にすると、次に述べるポール
エンクロージャの制約から補助極の内周幅を充分に確保
できず、前述した補助極の機能を充分に活用することが
できない、ポールエンクロージャとは、1極当りの磁極
の占める割合で、1磁極の磁極幅(永久磁石と補助極を
合わせた幅)/ブラシピッチで表され、通常は0.65〜0.
80にすることが周知であり、ポールエンクロージャの値
が大きくなり過ぎてしまうと、ブラシの整流作用の悪化
をきたし、逆に小さくなり過ぎると磁極からの磁束量が
減少し、いずれの場合も出力低下することから、このよ
うな問題の生じないポールエンクロージャとして上記数
値がある。
そして、Wm,WP,Wtの関係において、上記の(i)(ii)
(iii)の問題の生じないバランスのとれた主磁極構造
として、2WP<Wm<2WP+Wt或いは2WP<Wm+GP<2WP+Wt
の条件を成立させた。
(iii)の問題の生じないバランスのとれた主磁極構造
として、2WP<Wm<2WP+Wt或いは2WP<Wm+GP<2WP+Wt
の条件を成立させた。
以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。第
1図および第2図には本発明の一実施例が示されてい
る。同図に示されているように補助極付永久磁石式直流
機は、スロット1およびテース2を有する電機子鉄心3
に所定の間隙を介して対向配置された永久磁石界磁部を
備えている。永久磁石界磁部は永久磁石4と、永久磁石
4よりも可逆透磁率が高い磁性材料からなる補助極5と
が継鉄6の内周面の円周方向に間隙なく並置されてお
り、コイル7を収納するスロット1の数は少なくとも4
スロット/極以上有している。すなわち永久磁石4と補
助極5とは円筒状の継鉄6の内面に円周方向に並置さ
れ、これに対向してスロット1にコイル7を巻回した電
機子8が回転自在に設置されている。なお、永久磁石4
はフェライト磁石や希土類磁石等が用いられ、補助極5
は永久磁石4よりも可逆透磁率が高い材質、例えば軟鉄
等からなる部材が用いられている。そして電機子鉄心3
に打抜かれたセミクローズ形のスロット1、テース2に
包まれてコイル7が挿入されている。このように構成さ
れた補助極付永久磁石式直流機で本実施例では永久磁石
4の内周幅が電機子鉄心3の2スロットピッチ以上で、
2スロットピッチプラス電機子鉄心3のテース2の先端
幅以下とした永久磁石4を、電機子反作用の増磁界側と
減磁界側とに跨って取り付けた。このようにすることに
より発生する磁束が有効に電機子鉄心3を通るようにな
って、直流機のトルクが向上するようになり、電機子8
のテース部を通過する有効磁束量を増して性能の向上を
可能とした補助極付永久磁石式直流機を得ることができ
る。
1図および第2図には本発明の一実施例が示されてい
る。同図に示されているように補助極付永久磁石式直流
機は、スロット1およびテース2を有する電機子鉄心3
に所定の間隙を介して対向配置された永久磁石界磁部を
備えている。永久磁石界磁部は永久磁石4と、永久磁石
4よりも可逆透磁率が高い磁性材料からなる補助極5と
が継鉄6の内周面の円周方向に間隙なく並置されてお
り、コイル7を収納するスロット1の数は少なくとも4
スロット/極以上有している。すなわち永久磁石4と補
助極5とは円筒状の継鉄6の内面に円周方向に並置さ
れ、これに対向してスロット1にコイル7を巻回した電
機子8が回転自在に設置されている。なお、永久磁石4
はフェライト磁石や希土類磁石等が用いられ、補助極5
は永久磁石4よりも可逆透磁率が高い材質、例えば軟鉄
等からなる部材が用いられている。そして電機子鉄心3
に打抜かれたセミクローズ形のスロット1、テース2に
包まれてコイル7が挿入されている。このように構成さ
れた補助極付永久磁石式直流機で本実施例では永久磁石
4の内周幅が電機子鉄心3の2スロットピッチ以上で、
2スロットピッチプラス電機子鉄心3のテース2の先端
幅以下とした永久磁石4を、電機子反作用の増磁界側と
減磁界側とに跨って取り付けた。このようにすることに
より発生する磁束が有効に電機子鉄心3を通るようにな
って、直流機のトルクが向上するようになり、電機子8
のテース部を通過する有効磁束量を増して性能の向上を
可能とした補助極付永久磁石式直流機を得ることができ
る。
すなわちスロットピッチをWP、テース先端幅をWt、永久
磁石幅(永久磁石4の内周幅)をWmとした場合に、2×
WP<Wm<2×WP+Wtとした。このようにすることにより
所期の目的が達成されるが、それを次に説明する。
磁石幅(永久磁石4の内周幅)をWmとした場合に、2×
WP<Wm<2×WP+Wtとした。このようにすることにより
所期の目的が達成されるが、それを次に説明する。
電機子8のコイル7に紙面裏側より表側に流れるような
電流が流れると、フレミングの左手の法則によって反時
計方向の電機子反作用が発生し、永久磁石4の端部aに
最も強い減磁界、補助極5の端部bに最も強い増磁界が
作用する。この時、刷子(図示せず)の位置が磁気中性
点にあれば、界磁の中心に対し永久磁石側は減磁され、
補助極側は増磁される。従って電機子8は減磁された後
の永久磁石4の磁束量と、増磁された補助極5の磁束量
とによって回転させられる。このように、補助極付の永
久磁石式直流機は、電機子反作用によって増磁される側
に補助極を配置することで、増磁された磁束を電機子側
に有効に通し、トルクアップを図る利点がある。さら
に、本発明の如く、永久磁石の内周幅Wmを電機子鉄心の
スロットピッチWPおよびテース先端幅Wtとの関係で、2W
P<Wm<2WP+Wtと設定すれば、4スロット/極以上の補
助極付永久磁石式直流機において、磁束量を充分に確保
できる永久磁石を得ることができ、また、テースも磁極
からの磁束を通すのに適度な幅となり、しかも補助極と
のバランスもとれて補助極の機能を有効に活用すること
ができる。このような効果を導く上記した永久磁石の内
周幅Wm,テース先端幅Wt,スロットピッチWPの関係につい
ては、本願発明者によって試行を繰返した結果得られた
もので、その詳細は、発明の作用の項で説明したので、
ここでの説明は省略する。
電流が流れると、フレミングの左手の法則によって反時
計方向の電機子反作用が発生し、永久磁石4の端部aに
最も強い減磁界、補助極5の端部bに最も強い増磁界が
作用する。この時、刷子(図示せず)の位置が磁気中性
点にあれば、界磁の中心に対し永久磁石側は減磁され、
補助極側は増磁される。従って電機子8は減磁された後
の永久磁石4の磁束量と、増磁された補助極5の磁束量
とによって回転させられる。このように、補助極付の永
久磁石式直流機は、電機子反作用によって増磁される側
に補助極を配置することで、増磁された磁束を電機子側
に有効に通し、トルクアップを図る利点がある。さら
に、本発明の如く、永久磁石の内周幅Wmを電機子鉄心の
スロットピッチWPおよびテース先端幅Wtとの関係で、2W
P<Wm<2WP+Wtと設定すれば、4スロット/極以上の補
助極付永久磁石式直流機において、磁束量を充分に確保
できる永久磁石を得ることができ、また、テースも磁極
からの磁束を通すのに適度な幅となり、しかも補助極と
のバランスもとれて補助極の機能を有効に活用すること
ができる。このような効果を導く上記した永久磁石の内
周幅Wm,テース先端幅Wt,スロットピッチWPの関係につい
ては、本願発明者によって試行を繰返した結果得られた
もので、その詳細は、発明の作用の項で説明したので、
ここでの説明は省略する。
このように本実施例によれば補助極の増磁効果を十分に
活用しながら永久磁石の磁束量も有効に活用するような
永久磁石の幅として、上述の条件を満足するように電機
子のテースとの関係を定めたので、直流機のトルクを約
10%向上することができた。このため直流機の小形、軽
量化が可能となり、直流機の取り付けスペースを小さく
することができた。
活用しながら永久磁石の磁束量も有効に活用するような
永久磁石の幅として、上述の条件を満足するように電機
子のテースとの関係を定めたので、直流機のトルクを約
10%向上することができた。このため直流機の小形、軽
量化が可能となり、直流機の取り付けスペースを小さく
することができた。
第3図には本発明の他の実施例が示されている。本実施
例はスロット1aがオープン形の場合である。この場合も
前述の場合と同様、永久磁石4の内周幅Wmとスロットピ
ッチWP、テース先端幅Wtとを、2×WP<Wm<2×WP+Wt
とした。このようにすることにより発生する磁束が有効
に電機子鉄心3を通るようになり、前述の場合と同様な
作用効果を奏することができる。
例はスロット1aがオープン形の場合である。この場合も
前述の場合と同様、永久磁石4の内周幅Wmとスロットピ
ッチWP、テース先端幅Wtとを、2×WP<Wm<2×WP+Wt
とした。このようにすることにより発生する磁束が有効
に電機子鉄心3を通るようになり、前述の場合と同様な
作用効果を奏することができる。
第4図には本発明の更に他の実施例が示されている。本
実施例は補助極5と永久磁石4との間に空隙GPが設けら
れている場合である。この場合は永久磁石4の内周幅Wm
と、スロットピッチWP、テース先端幅Wtおよび空隙(間
隙)GPとを、2×WP<GP+Wm<2×WP+Wとした。この
ようにすることにより、前述の実施例と同様の作用効果
を奏することができる。なお、本実施例はスロット1が
セミクローズ形の場合であるが、オープンスロットの場
合についても同様に実施することができ、同様な作用効
果を奏することができる。
実施例は補助極5と永久磁石4との間に空隙GPが設けら
れている場合である。この場合は永久磁石4の内周幅Wm
と、スロットピッチWP、テース先端幅Wtおよび空隙(間
隙)GPとを、2×WP<GP+Wm<2×WP+Wとした。この
ようにすることにより、前述の実施例と同様の作用効果
を奏することができる。なお、本実施例はスロット1が
セミクローズ形の場合であるが、オープンスロットの場
合についても同様に実施することができ、同様な作用効
果を奏することができる。
以上のように本発明によれば、4スロット/極以上の補
助極付永久磁石式直流機において、電機子鉄心のスロッ
トピッチおよびテース先端幅に対する永久磁石の磁極幅
の関係を改善して、磁束量を充分に確保できる永久磁石
を得ることができ、また、テースも磁極からの磁束を通
すのに適度な幅となり、しかも補助極とのバランスもと
れて補助極の機能を有効に活用することができるので、
この種直流機を大形化することなく性能の向上を図り得
る。
助極付永久磁石式直流機において、電機子鉄心のスロッ
トピッチおよびテース先端幅に対する永久磁石の磁極幅
の関係を改善して、磁束量を充分に確保できる永久磁石
を得ることができ、また、テースも磁極からの磁束を通
すのに適度な幅となり、しかも補助極とのバランスもと
れて補助極の機能を有効に活用することができるので、
この種直流機を大形化することなく性能の向上を図り得
る。
第1図は本発明の補助極付永久磁石式直流機の一実施例
の直流機構造を示す説明図、第2図は第1図の展開図、
第3図および第4図は本発明の補助極付永久磁石式直流
機の夫々異なる実施例を示す展開図である。 1、1a……スロット、2……テース、3……電機子鉄
心、4……永久磁石、5……補助極、6……継鉄
の直流機構造を示す説明図、第2図は第1図の展開図、
第3図および第4図は本発明の補助極付永久磁石式直流
機の夫々異なる実施例を示す展開図である。 1、1a……スロット、2……テース、3……電機子鉄
心、4……永久磁石、5……補助極、6……継鉄
Claims (2)
- 【請求項1】スロットおよびテースを有する電機子鉄心
に所定の間隙を介して対向配置された永久磁石界磁部を
備え、前記永久磁石界磁部は永久磁石と、永久磁石より
も可逆透磁率が高い磁性材料からなる補助極とが継鉄の
内周面の円周方向に間隙なく並置されており、前記スロ
ットの数は少なくとも4スロット/極以上有する補助極
付永久磁石式直流機において、前記永久磁石は、その内
周幅が前記電機子鉄心の2スロットピッチ以上で2スロ
ットピッチプラス前記電機子鉄心のテースの先端幅以下
にしてあり、この永久磁石が、電機子反作用の増磁界側
と減磁界側とに跨って取り付けられていることを特徴と
する補助極付永久磁石式直流機。 - 【請求項2】スロットおよびテースを有する電機子鉄心
に所定の間隙を介して対向配置された永久磁石界磁部を
備え、前記永久磁石界磁部は永久磁石と、永久磁石より
も可逆透磁率が高い磁性材料からなる補助極とが継鉄の
内周面の円周方向に間隙を設けて並置されており、前記
スロットの数は少なくとも4スロット/極以上有する補
助極付永久磁石式直流機において、前記永久磁石は、そ
の内周幅に前記補助極・永久磁石間の間隙を加えた幅が
前記電機子鉄心の2スロットピッチ以上で2スロットピ
ッチプラス前記電機子鉄心のテースの先端幅以下になる
ようにしてあり、この永久磁石が、電機子反作用の増磁
界側と減磁界側とに跨って取り付けられていることを特
徴とする補助極付永久磁石式直流機。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1170375A JPH0789730B2 (ja) | 1989-07-01 | 1989-07-01 | 補助極付永久磁石式直流機 |
GB9014393A GB2233834A (en) | 1989-07-01 | 1990-06-28 | D.C. machine of type having permanent magnet with auxiliary pole |
US07/544,943 US5091667A (en) | 1989-07-01 | 1990-06-28 | D.c. machine of type having permanent magnets with auxiliary poles |
KR1019900009836A KR940001181B1 (ko) | 1989-07-01 | 1990-06-30 | 보조극이 부착된 영구자석 타입의 직류기 |
DE4020993A DE4020993C2 (de) | 1989-07-01 | 1990-07-02 | Gleichstrommaschine |
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