JPH0789629A - ベルト部材の寄り規制装置、加熱装置、 及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト部材の寄り規制装置、加熱装置、 及び画像形成装置

Info

Publication number
JPH0789629A
JPH0789629A JP5259216A JP25921693A JPH0789629A JP H0789629 A JPH0789629 A JP H0789629A JP 5259216 A JP5259216 A JP 5259216A JP 25921693 A JP25921693 A JP 25921693A JP H0789629 A JPH0789629 A JP H0789629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt member
rib
heating
film
deviation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5259216A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nishihata
厚史 西端
Kazuhiko Ishiwatari
和彦 石渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5259216A priority Critical patent/JPH0789629A/ja
Publication of JPH0789629A publication Critical patent/JPH0789629A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転されるエンドレスベルト部材を有する装
置において、ベルト部材の回転状態時に生じるベルト部
材の幅方向への寄りをリブ式で規制する場合の問題点を
解消して、リブの破損・摩耗やベルト部材からのリブは
がれを防ぎ、長期にわたって安定したベルト部材の寄り
規制状態を確保すること。 【構成】 回転されるエンドレスベルト部材2を有する
装置において、該ベルト部材2の少なくとも片側端部に
ベルト部材周方向に環状に段付きのリブ3を有し、該ベ
ルト部材2の回転時の寄り移動を上記リブ3の上段部3
bを規制する少なくとも1つの規制部材16によって規
制する構成とし、上記寄り規制部材16と上記リブ3の
下段部外周面3a2 との間に隙間αを設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転されるエンドレス
ベルト部材を有する装置における該ベルト部材の回転時
の寄り規制装置に関する。また、加熱体の熱を回転され
るエンドレスベルト部材を介して被加熱材に付与する加
熱装置における該ベルト部材の回転時の寄り規制手段に
関する。そして、上記加熱装置を画像加熱定着装置とし
て備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転されるエンドレスベルト部材を有す
る装置として、例えば、フィルム加熱方式の加熱装置が
ある。この加熱装置は特開昭63−313182号公報
等で公知であり、その一実施形態として、互いに略並行
に配設した加熱体・駆動ローラ・テンションローラの3
部材間にエンドレスベルト部材としての耐熱性・低熱容
量・機械的強度を有する厚さ数10〜100μm程度の
薄膜のエンドレスベルトフィルムを懸回張設し、加熱体
に対して該フィルムを挾ませて加圧部材としての加圧ロ
ーラを圧接させ、エンドレスフィルムを加熱体に密着摺
動させながら駆動ローラの回転力で回転搬送状態にす
る。そして該フィルムを挟んで加熱体と加圧ローラとの
間に形成される圧接ニップ部のフィルムと加圧ローラと
の間に被加熱材を導入してフィルムと一緒に圧接ニップ
部を挟持搬送させて被加熱材を加熱処理する装置であ
り、複写機・レーザービームプリンター(LBP)・静
電プリンター等の画像形成装置において、定着すべき未
定着トナー像を形成担持させた被記録材の加熱定着装
置、画像を担持した被記録材を加熱して表面性を改質す
る装置、仮定着する装置等、広く被加熱材を加熱処理す
る手段・装置として有効に使用できる。
【0003】画像形成装置における画像加熱定着装置と
して従来より広く用いらている熱ローラ方式の加熱装置
は熱ローラの熱容量が大きく、そのため該ローラを所定
の定着可能温度に立ち上げするためのウェイト時間が長
くかかり、画像形成装置の非使用時(スタンバイ時)も
その立ち上げ温度を維持させるように電力を供給しなけ
ればならないが、上記のようなフィルム加熱方式の加熱
装置は、加熱体・フィルムとして共に熱容量の極めて小
さいものを用いることができて温度立ち上りが迅速であ
るために、画像形成装置のスタンバイ時に定着装置の温
度が室温と同じ温度であっても加熱体への通電により加
熱体・フィルムがすぐに所定の定着可能温度に立ち上が
る、即ちクイックスタート性に優れており、スタンバイ
時の定着装置の消費電力はゼロに出来、省電力化・ウェ
イトタイムの短縮化が可能となり、また画像形成装置本
機の機内昇温も抑えることができる等の特長を有する。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】回転されるエンド
レスベルト部材を有する装置においては、該ベルト部材
の回転状態時に該ベルト部材がベルト懸回部材の長手に
沿ってベルト部材幅方向(ベルト部材回転軸方向)の一
端側或いは他端側へ大なり小なり自然に寄り移動を生じ
る。これはベルト部材を懸回しているローラなどのベル
ト懸回部材相互間の並行度やねじれ等に起因するもの
で、これ等の精度を高めるには限界があり、またその精
度向上だけではベルト部材の寄り移動を防止することは
困難である。
【0005】ベルト部材の上記の寄り移動力はベルト懸
回部材間に張設されたベルト部材の張り力(テンション
力)が大きい程大きく、そのためにベルト部材の幅方向
端部をフランジ部材などの規制部材で受け止めさせてベ
ルト部材の寄り移動を規制するような手段では、前述例
のフィルム加熱方式の加熱装置のフィルムのようにエン
ドレスベルト部材が薄膜体であるような場合には該ベル
ト部材の寄り移動でその端部がフランジ部材などの規制
部材に接して受け止められたとき、ベルト部材の強い寄
り移動力でベルト部材端部が規制部材に強く押し付けら
れてベルト部材の剛性がそれに負けて、ベルト部材端部
が座屈したり、裂けを生じたり、シワ部を生じたりしや
すい。
【0006】そこで回転ベルト部材の寄り移動による位
置ずれを所定の許容範囲内におさめるように自動制御す
るベルト部材寄り制御装置がある。これは回転ベルト部
材の寄り位置を検出する手段と、ベルト部材の寄り方向
を変更する手段を有し、ベルト部材の寄り位置が予め設
定された範囲外にあることが上記検出手段で検出される
と、ベルト部材を所定範囲内の位置へ戻す方向に上記ベ
ルト部材寄り方向変更手段を制御することで、回転ベル
ト部材の寄り移動による位置ずれを所定の許容範囲内に
おさめるようにした装置である。ベルト部材の寄り方向
を変更する手段は、例えば、ベルト懸回部材相互間の並
行度或いはねじれ度を変化させる手段である。
【0007】また、ベルト部材の幅方向の少なくとも片
側端部にベルト部材に一体にベルト部材周方向に環状に
段付きリブを設け、この段付リブの上段部を少なくとも
1つの規制部材で規制することによりベルト部材の回転
状態時における寄り移動をおさえるようにしたものもあ
る。このリブ式は前記のベルト寄り制御装置よりも簡便
な手段構成である。
【0008】しかし上記のリブ式は、段付きリブを規制
する規制部材の設置位置によっては規制部材が段付きリ
ブの下段部外周面に接触してしまい、その接触部におけ
る摺動抵抗力によってリブ自身の破損・摩耗によるリブ
の耐久低下、ベルト部材とリブ下段部内周面とが接着で
一体化されている場合にはその接着部でリブはがれが発
生する問題があった。
【0009】本発明は同じくリブ式でベルト部材の寄り
移動をおさえるものであるが、上述のような問題を解消
したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、ベルト部材の寄り規制装置、加熱装置、及び
画像形成装置である。
【0011】(1)回転されるエンドレスベルト部材を
有する装置において、該ベルト部材の少なくとも片側端
部にベルト部材周方向に環状に段付きのリブを有し、該
ベルト部材の回転時の寄り移動を上記リブの上段部を規
制する少なくとも1つの規制部材によって規制する構成
とし、上記寄り規制部材と上記リブの下段部外周面との
間に隙間を設けたことを特徴とするベルト部材の寄り規
制装置。
【0012】(2)加熱体の熱を回転されるエンドレス
ベルト部材を介して被加熱材に付与する加熱装置におい
て、該ベルト部材の少なくとも片側端部にベルト部材周
方向に環状に段付きのリブを有し、該ベルト部材の回転
時の寄り移動を上記リブの上段部を規制する少なくとも
1つの規制部材によって規制する構成とし、上記寄り規
制部材と上記リブの下段部外周面との間に隙間を設けた
ことを特徴とする加熱装置。
【0013】(3)回転されるエンドレスベルト部材の
内側に加熱体を有し、この加熱体に該ベルト部材を密着
させる加圧部材を有し、該ベルト部材を挟んで加熱体と
加圧部材とで形成される圧接ニップ部の該ベルト部材と
加圧部材との間に被加熱材を導入してベルト部材と一緒
に圧接ニップ部を挟持搬送させて被加熱材を加熱する加
熱装置において、該ベルト部材の少なくとも片側端部に
ベルト部材周方向に環状に段付きのリブを有し、該ベル
ト部材の回転時の寄り移動を上記リブの上段部を規制す
る少なくとも1つの規制部材によって規制する構成と
し、上記寄り規制部材と上記リブの下段部外周面との間
に隙間を設けたことを特徴とする加熱装置。
【0014】(4)エンドレスベルト部材が耐熱性エン
ドレスフィルムであることを特徴とする(2)または
(3)に記載の加熱装置。
【0015】(5)被加熱材が定着すべき画像を有する
被記録材であり、該被記録材に画像を加熱定着させる定
着装置であることを特徴とする(2)乃至(4)の何れ
かに記載の加熱装置。
【0016】(6) (2)乃至(5)の何れかに記載
の加熱装置を、被記録材に画像を加熱定着させる定着装
置として備えることを特徴とする画像形成装置。
【0017】
【作用】寄り規制部材とリブの下段部外周面との間に隙
間を設けることで、その部分での寄り規制部材とリブと
の間の摺動抵抗力が掛からないから、リブの破損・摩耗
やベルト部材からのリブはがれを防ぐことができ、長期
にわたって安定したベルト部材の寄り規制状態を確保で
きる。
【0018】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図3) 本実施例はフィルム加熱方式の加熱装置であり、画像形
成装置において被記録材Pに形成担持させた未定着トナ
ー画像tを加熱定着させる定着装置である。図1は装置
の一部切欠き側面図、図2は図1の矢示J方向からみた
途中部省略の正面図である。フィルム加熱方式の加熱装
置自体は既に公知であるからその説明は簡単にとどめ
る。
【0019】1は低熱容量の線状加熱体(サーマルヘッ
ド)であり、断熱性部材11を介して剛性を有するステ
イ12に固定支持されている。ステイ12は不図示の手
前側と奥側との装置枠体間に固定配設してある。4は同
じく手前側と奥側との装置枠体間に回転自由に軸受させ
て配設したフィルム駆動ローラ、5は手前側と奥側の可
動の軸受6・7間に両端軸部を回転自由に軸受けさせた
フィルムテンションローラである。
【0020】上記の加熱体1・フィルム駆動ローラ4・
テンションローラ5は互いに略並行に配列してあり、こ
の3部材1・4・5間にエンドレスベルト部材としての
エンドレスフィルム(定着フィルム)2を懸回させてテ
ンションローラ5により張設させてある。テンションロ
ーラ5は両端側の各可動軸受6・7にそれぞれ掛け止め
た付勢手段としての手前側とおく側の引っ張りばね8・
9でフィルム張り方向に常に偏倚されている。
【0021】10はフィルム2を挟ませて加熱体1に所
定の押圧力で圧接させて回転自由に、手前側と奥側との
装置枠体間に軸受保持させた加圧ローラである。Nはフ
ィルム2を挟んで加熱体1と加圧ローラ10との間に形
成された圧接ニップ部(定着ニップ部)である。
【0022】駆動ローラ4は駆動系Mにより矢示の時計
方向に回転駆動されてエンドレスフィルム2をフィルム
内面と駆動ローラ外周面との摩擦力で矢示の時計方向B
に回転搬送させるもので、フィルム2の搬送を確実に行
うために、鉄等の芯金の表面のシリコーンゴム等のコー
ティング層を設けたものである。エンドレスフィルム2
は加熱体1に内面が密着して摺動しながら回転搬送され
る。
【0023】加圧ローラ10はシリコーンゴム等の離型
性の良いゴム弾性層を有しており、フィルム2の回転搬
送に伴い従動回転する。
【0024】エンドレスフィルム2はポリイミド・ポリ
エーテルイミド・PES等の耐熱性樹脂の厚さ20μm
のベースフィルムの外周面にPTFE等の離型層をコー
トしてなるものである。
【0025】而して、駆動ローラ4の回転によりエンド
レスフィルム2が回転搬送され、加熱体1が通電により
所定の温度に昇温した状態において、不図示の作像機構
部から搬送されてきた、未定着トナー画像tを担持した
被記録材Pが入口ガイド13を通って、フィルム2を挟
んで加熱体1と加圧ローラ10との間に形成されている
圧接ニップ部Nのフィルム2と加圧ローラ10との間に
導入される。
【0026】圧接ニップ部Nに導入された被記録材Pは
回転搬送状態のエンドレスフィルム2の外面に密着して
フィルム2と一緒に圧接ニップ部Nを挟持搬送されるこ
とにより、加熱体1の熱をフィルム2を介して受けて加
熱され、被記録材P上の未定着トナー画像tが加熱定着
taされる。圧接ニップ部Nを通った被記録材Pはフィ
ルム2の外面から曲率分離され、分離ガイド14を通っ
て排紙ローラ15で排出搬送されていく。
【0027】フィルム2の寄り規制手段 エンドレスベルト部材としてのエンドレスフィルム2は
何んらの規制処置がなされなければ回転状態時には懸回
部材である加熱体1・駆動ローラ4・テンションローラ
5の長手に沿ってフィルム幅方向の一端側(手前側)も
しくは他端側(奥側)へ大なり小なり自然に寄り移動す
る現象を生じることは前述したとおりである。
【0028】そこで本実施例では、エンドレスフィルム
2のフィルム幅方向の手前側端部の外周に環状に段付き
リブ3を設け、この段付きリブ3に規制部材16を掛合
させてエンドレスフィルム2の回転状態時の寄り移動を
おさえる。
【0029】リブ3は、細帯状の環状下段部3aと、こ
の下段部の幅方向中央部に下段部外周に沿ってビード状
に突出させた環状上段部3bからなる、横断面凸型形状
(図3)の環状体であり、フィルム2と同材質でフィル
ム2と一体形成して具備させても、フィルム2とは別に
製造した、フィルムとは別材質の摺動性のよい例えばウ
レタンゴムやシリコンゴムなどのリブ3を、図3のよう
に下段部3aの内周面3a1 とフィルム2の外周面とを
接着3cして後付けで具備させてもよい。
【0030】上記のリブ3付きのエンドレスフィルム2
は、テンションローラ5の手前側と奥側の各引張りばね
8・9相互の付勢力を調整することにより、回転状態時
にはフィルム幅方向の他端側方向Cへの寄り力が専ら作
用するようにあらかじめ装置設定してある。
【0031】規制部材16はその基部側を不図示の手前
側の装置枠体に固定してあり、図3のように先端側の下
向き段部16aの外側側面16a1 を段付きリブ3の上
段部3bの内側側面3b1 に掛合状態にさせてある。
【0032】この場合、上記規制部材16の先端側は不
図示の装置枠体に固定した突き当て部材26で支えさせ
て高さ位置を規定して垂れ下がりを阻止し、規制部材1
6の下向き段部16aの下面16a2 と、段付きリブ3
の下段部外周面3a2 との間に隙間αを存在させて規制
部材と段付きリブ下段部外周面とは常に非接触の状態に
保たれるようにしてある。
【0033】而して、フィルム2は回転状態時には前述
したようにフィルム幅方向の他端側方向Cへの寄り力が
作用するが、段付きリブ3の上段部3bの内側側面3b
1 が規制部材16の下向き段部16aの外側側面16a
1 に受け止められることでフィルム2のC方向への寄り
移動はその位置に規制停止される。
【0034】フィルム2は段付きリブ3の上段部3bの
内側側面3b1 がそれを受け止めた規制部材16の下向
き段部16aの外側側面16a1 に対して摺動しながら
支障なく回転する。規制部材16は少なくとも、リブ上
段部3bに対して摺動する面16a1 は摺動性の良いポ
リアセタールやフッ素樹脂等の材質であることが望まし
い。
【0035】規制部材16と段付きリブ3の下段部外周
面3a2 との間には隙間αが存在して両部の非接触が保
たれるので、その両部の接触による摺動抵抗力は生じな
い。図4のように上記両部の接触を生じる場合には前述
したように、リブ下段部3aの外周面3a2 に摺動抵抗
が掛かってしまい、リブ3自身の破損・摩擦等の要因と
なり、リブ3の耐久性が低下してしまう。又、リブ3が
フィルム2に接着されて取付けられている場合には接着
部3cでのリブはがれに至ることになる。本実施例では
上記のように両部間に隙間αが保持されて両部の接触に
よる摺動抵抗力は生じないので上記の問題はなく、リブ
3の耐久性の向上、安定したフィルム寄り規制、円滑な
フィルム回転状態の維持がなされる。
【0036】〈実施例2〉(図5) 図5は規制部材16の先端側の下面に縦軸16cを中心
に回転自在の第1のコロ16b(回転規制部材)を設
け、このコロ16bを段付きリブ3の上段部3bの内側
側面3b1 に掛合状態にさせてフィルム2のC方向への
寄り移動を規制停止させるようにしてある。
【0037】又横軸16eを中心に回転自由の第2のコ
ロ16dを設け、このコロ16dを段付きリブ3の外側
の下段部外周面3a2 に接触させることで、この第2の
コロ16dをスペーサとして規制部材16の高さ位置を
規制させて第1のコロ16bの下面16b 3と段付きリ
ブ3の下段部外周面3a2 との間に隙間αを存在させ、
フィルム2の回転状態時のC方向への寄り移動を規制す
る該第1のコロ16bの下面16b 3と段付きリブ下段
部外周面3a2 とは常に非接触の状態に保たれるように
してある。
【0038】規制部材16の上面と装置枠体側の不動部
材30との間に付勢手段としてのばね27を縮設して規
制部材16を下方へ押圧させることで、スペーサとして
の第2のコロ16dの段付きリブ3の外側の下段部外周
面3a2 に対する接触状態を常に保たせるようにしてあ
る。
【0039】エンドレスベルト部材としてのエンドレス
フィルム2は前述実施例1の場合と同様に回転状態時に
はフィルム幅方向の他端側方向Cに寄り力が生じるよう
に装置設定してある。
【0040】而して、フィルム2の回転状態時には段付
きリブ3の上段部3bの内側側面3b1 が第1のコロ1
6bに受け止められることで、フィルム2のC方向への
寄り移動はその位置に規制停止される。
【0041】第1のコロ16bはフィルム2・リブ3の
回転に伴い従動回転し、実施例1の装置の場合よりも規
制部材16bとリブ3の上段部3bとの摺動抵抗が低減
化される。スペーサとしての第2のコロ16dもフィル
ム2・リブ3の回転に伴い従動回転する。
【0042】本実施例の場合も実施例1の装置と同様
に、規制部材としての第1のコロ16bと段付きリブ3
の下段部外周面3a2 との間には隙間αが存在して両部
の非接触が保たれることで、その両部の接触による摺動
抵抗力は生ぜず、リブの耐久性向上等がなされる。また
実施例1の装置に比べて段付きリブ3と規制部材として
の第1のコロ16bとの位置精度を出すことが設計上容
易となる。
【0043】〈実施例3〉(図6) 本実施例は前述実施例2の装置において、スペーサとし
ての第2のコロ16dをテンションローラ5或は駆動ロ
ーラ4の外周面に突き当てて受け止めさせて規制部材1
6の高さ位置を規制させたものである。
【0044】本実施例の場合も、実施例2の装置と同様
に段付きリブ3と規制部材としての第1のコロ16bと
の位置精度を出すことが設計上容易となり、且つスペー
サとしての第2コロ16dによる規制部材の高さ位置規
制をリブ3の下段部外周面3a2 ではなく、テンション
ローラ5又は駆動ローラ4の外周面で行うことによって
リブ3の下段部外周面3a2 に第2のコロ16dの従動
抵抗力を掛けることがないため、実施例2の装置に比べ
て更にリブ3の耐久性が向上する。
【0045】〈実施例4〉(図7) 本実施例は段付きリブ3のビード状環状上段部3bを間
隔をあけて2条並行に具備させ、その2条のビード状環
状上段部3b・3b間に形成される環状凹溝3d内に規
制部材としてのコロ16bを嵌入させたものである。こ
の構成によりフィルム2の回転状態時のフィルム幅方向
の一端側(手前側)方向Dの寄り移動も、他端側(奥
側)方向Cの寄り移動も、何れも規制される。
【0046】本実施例の場合も、実施例1の装置と同様
に規制部材16の先端側を突き当て部材26で支持させ
て規制部材16の高さ位置を規制することにより、環状
凹溝3dの底面であるリブ下段部外周面3a2 とコロ1
6bとの間に隙間αを形成保持させてある。
【0047】〈実施例5〉(図8) 本実施例は前記実施例4において、コロ16bを、リブ
3の一方側と他方側の各ビート状環状上段部3b・3b
の側面にそれぞれ当る2つのコロ16b1 ・16b2
した構成のものである。
【0048】〈実施例6〉(図9) (a)・(b)はそれぞれエンドレスフィルム2の幅方
向の一方側の端部と、他方側の端部のそれぞれに、段付
きリブ3・3と、それを規制する規制部材16・16を
配設して、フィルム幅方向の一方側方向Dへの寄りと、
他方側方向Cへの寄りを規制させるようにしたものであ
る。
【0049】以上の各実施例はリブ3をエンドレスフィ
ルムの外周面に具備させたが、フィルムの内周面側に具
備させ、これを規制部材で規制してフィルムの寄り移動
を規制する構成にすることもできる。
【0050】又、規制部材はフィルム回転時はリブを規
制する位置へ移動させ、フィルム非回転時はリブから非
接触に退避させた位置に移動切換えする構成にして、少
なくともフィルム非回転時はリブに対する規制部材の掛
合による圧が掛からないようにすることで、リブの更な
る耐久性を向上させるようにすることもできる。
【0051】〈実施例7〉(図10) 図10は例えば前述した実施例1に示したような本発明
に従う加熱装置としての加熱定着装置を組み込んだ画像
形成装置の一例の概略構成を示している。本例の画像形
成装置は原稿台往復動型・回転ドラム型・転写式・プロ
セスカートリッジ着脱方式の電子写真複写装置である。
【0052】100は装置機筺、101はその装置機筺
の上面板102上に配設したガラス板等の透明板部材よ
りなる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板101
上を図面上右方、左方に夫々所定の速度で往復移動駆動
される。
【0053】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台101の上面に所定の載置基準に
従って載置し、その上に原稿圧着板103をかぶせて押
え込むことによりセットされる。
【0054】104は機筺上面板102面に原稿載置台
101の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。
【0055】原稿載置台101上に載置セットした原稿
Gの下向き画像面は原稿載置台101の右方への往動移
動過程で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開口
部104の位置を通過していき、その通過過程でランプ
105の光をスリット開口部104、透明な原稿載置台
101を通して受けて照明走査され、その照明走査光の
原稿面反射光が像素子アレイ106によって感光ドラム
107面に結像露光される。
【0056】感光ドラム107は例えば酸化亜鉛感光層
・有機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支
軸108を中心に所定の周速度で矢示の時計方向に回転
駆動され、その回転過程で帯電器109により正極性又
は負極性の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に前
記の原稿画像の結像露光(スリット露光)を受けること
により感光ドラム107面には結像露光した原稿画像に
対応した静電潜像が順次に形成されていく。
【0057】この静電潜像は現像器110により加熱で
軟化溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化さ
れ、該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器
111の配設部位へ移行していく。
【0058】Sは記録材としての転写材シートPを積載
収納したカセットであり、該カセット内のシートが給送
ローラ112の回転により1枚宛繰出し給送され、次い
でレジストローラ113により、ドラム107上のトナ
ー画像形成部の先端が転写放電器111の部位に到達し
たとき転写材シートPの先端も転写放電器111と感光
ドラム107との間位置に丁度到達して両者一致するよ
うにタイミングどりされて同期給送される。
【0059】そしてその給送シートの面に対して転写放
電器111により感光ドラム107側のトナー画像が順
次に転写されていく。
【0060】転写部でトナー画像転写を受けたシートは
不図示の分離手段で感光ドラム107面から順次に分離
されて搬送装置114によって前述の加熱定着装置20
0に導かれて担持している未定着トナー画像の加熱定着
を受け、画像形成物(コピー)として排出ローラ116
を通って機外の排紙トレイ117上に排出される。
【0061】画像転写後の感光ドラム107の面はクリ
ーニング装置118により転写残りトナー等の付着汚染
物の除去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0062】PCは装置本体100内のカートリッジ着
脱部120に着脱されるプロセスカートリッジであり、
本例の場合は、像担持体としての感光ドラム107、帯
電器109、現像器110、クリーニング装置118の
4つのプロセス機器を包含させて一括して装置本体10
0に対して着脱交換自在としてある。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転され
るエンドレスベルト部材を有する装置において、エンド
レスベルト部材の回転状態時に生じるベルト部材の幅方
向への寄りをリブ式で規制する場合の問題点が解消され
て、リブの破損・摩耗やベルト部材からのリブはがれを
防ぐことができ、長期にわたって安定したベルト部材の
寄り規制状態を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の装置の一部切欠き側面図
【図2】 図1の矢示J方向からみた途中部省略の正面
【図3】 リブ部分の拡大横断面図
【図4】 規制部材と段付きリブの下段部外周面とが接
触している状態を示した図
【図5】 実施例2の装置のリブ部分の拡大横断面図
【図6】 実施例3の装置のリブ部分の拡大横断面図
【図7】 実施例4の装置のリブ部分の拡大横断面図
【図8】 実施例5の装置のリブ部分の拡大横断面図
【図9】 (a)・(b)はそれぞれ、エンドレスフィ
ルムの幅方向の一方側と他方側の端部のそれぞれに段付
きリブと、それを規制する規制部材を配設してた装置の
概略図
【図10】 画像形成装置の1例の概略図
【符号の説明】
1 加熱体 2 耐熱性のエンドレスフィルム(エンドレスベルト部
材) 3 段付きリブ 4 フィルム駆動ローラ 5 テンションローラ 10 加圧ローラ 16 規制部材 α 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 520 2107−2H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転されるエンドレスベルト部材を有す
    る装置において、該ベルト部材の少なくとも片側端部に
    ベルト部材周方向に環状に段付きのリブを有し、該ベル
    ト部材の回転時の寄り移動を上記リブの上段部を規制す
    る少なくとも1つの規制部材によって規制する構成と
    し、上記寄り規制部材と上記リブの下段部外周面との間
    に隙間を設けたことを特徴とするベルト部材の寄り規制
    装置。
  2. 【請求項2】 加熱体の熱を回転されるエンドレスベル
    ト部材を介して被加熱材に付与する加熱装置において、
    該ベルト部材の少なくとも片側端部にベルト部材周方向
    に環状に段付きのリブを有し、該ベルト部材の回転時の
    寄り移動を上記リブの上段部を規制する少なくとも1つ
    の規制部材によって規制する構成とし、上記寄り規制部
    材と上記リブの下段部外周面との間に隙間を設けたこと
    を特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 回転されるエンドレスベルト部材の内側
    に加熱体を有し、この加熱体に該ベルト部材を密着させ
    る加圧部材を有し、該ベルト部材を挟んで加熱体と加圧
    部材とで形成される圧接ニップ部の該ベルト部材と加圧
    部材との間に被加熱材を導入してベルト部材と一緒に圧
    接ニップ部を挟持搬送させて被加熱材を加熱する加熱装
    置において、該ベルト部材の少なくとも片側端部にベル
    ト部材周方向に環状に段付きのリブを有し、該ベルト部
    材の回転時の寄り移動を上記リブの上段部を規制する少
    なくとも1つの規制部材によって規制する構成とし、上
    記寄り規制部材と上記リブの下段部外周面との間に隙間
    を設けたことを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 エンドレスベルト部材が耐熱性エンドレ
    スフィルムであることを特徴とする請求項2または同3
    に記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 被加熱材が定着すべき画像を有する被記
    録材であり、該被記録材に画像を加熱定着させる定着装
    置であることを特徴とする請求項2乃至同4の何れかに
    記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至同5の何れかに記載の加熱
    装置を、被記録材に画像を加熱定着させる定着装置とし
    て備えることを特徴とする画像形成装置。
JP5259216A 1993-09-22 1993-09-22 ベルト部材の寄り規制装置、加熱装置、 及び画像形成装置 Pending JPH0789629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5259216A JPH0789629A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 ベルト部材の寄り規制装置、加熱装置、 及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5259216A JPH0789629A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 ベルト部材の寄り規制装置、加熱装置、 及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0789629A true JPH0789629A (ja) 1995-04-04

Family

ID=17331017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5259216A Pending JPH0789629A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 ベルト部材の寄り規制装置、加熱装置、 及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0789629A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100338740B1 (ko) * 1998-10-23 2002-07-18 윤종용 감광벨트수납케이스
JP2002287527A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Ricoh Co Ltd ベルト駆動装置及び画像形成装置
WO2014045750A1 (ja) 2012-09-18 2014-03-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ベルト駆動装置及びそれを備えた定着装置並びに画像形成装置
US20150071688A1 (en) * 2013-09-06 2015-03-12 Yoshiki Yamaguchi Fixing device, belt device, and image forming apparatus
JP2016070946A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100338740B1 (ko) * 1998-10-23 2002-07-18 윤종용 감광벨트수납케이스
JP2002287527A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Ricoh Co Ltd ベルト駆動装置及び画像形成装置
WO2014045750A1 (ja) 2012-09-18 2014-03-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ベルト駆動装置及びそれを備えた定着装置並びに画像形成装置
CN104220938A (zh) * 2012-09-18 2014-12-17 京瓷办公信息系统株式会社 带驱动装置、装备它的定影装置以及图像形成装置
US9229391B2 (en) 2012-09-18 2016-01-05 Kyocera Document Solutions Inc. Belt drive device, anchoring device provided with same, and image forming device
CN104220938B (zh) * 2012-09-18 2016-08-31 京瓷办公信息系统株式会社 带驱动装置、装备它的定影装置以及图像形成装置
US20150071688A1 (en) * 2013-09-06 2015-03-12 Yoshiki Yamaguchi Fixing device, belt device, and image forming apparatus
US9223268B2 (en) * 2013-09-06 2015-12-29 Ricoh Company, Ltd. Fixing device, belt device, and image forming apparatus
JP2016070946A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2646444B2 (ja) 画像加熱定着装置
JPH0719100B2 (ja) 定着装置
JPH06314042A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2540944B2 (ja) 定着装置及び定着用フィルム
US6198902B1 (en) Electrostatographic reproduction machine including a dual function fusing belt deskewing and heating assembly
JP5252874B2 (ja) 画像加熱装置
JPH0789629A (ja) ベルト部材の寄り規制装置、加熱装置、 及び画像形成装置
JP2833088B2 (ja) 定着装置
JP5464486B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH0823723B2 (ja) 定着装置
JPH06337601A (ja) 加熱装置
JP3123316B2 (ja) 加熱装置
JP5486770B2 (ja) 画像形成装置
JP3382403B2 (ja) 定着装置
JPH096157A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JPH06314043A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH06345292A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH08127448A (ja) エンドレスフィルムの寄り防止機構
JPH08314317A (ja) 画像形成装置
JPH087507B2 (ja) 画像加熱定着装置
JP2949926B2 (ja) 加熱装置
JP2650446B2 (ja) 定着装置
JP2004004234A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH08198487A (ja) エンドレスフィルムの寄り防止機構
JP2022015942A (ja) 定着装置