JPH0789423B2 - 記録部材の挿入方向検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はフロッピーディスクドライブ等の磁気記録装置
に使用する記録部材の挿入方向検出装置に関する。

従来の技術 第３図は従来の磁気ディスク部材（記録部材）の挿入方
向検出装置の構成を示している。第３図において、１は
ディスクホルダーであり、磁気ディスク部材Ａを把持し
て磁気記録装置のディスク駆動機構（図示せず）に着脱
させるようにディスクホルダー昇降機構（図示せず）と
連動している。２は磁気ディスク部材Ａの45度面取り部
Ｂの有無を判別するピンであり、検出レバー３に止さ
れている。４は検出レバー３の回転軸であり、検出レバ
ー３を回動自在に介装してディスクホルダー１に 止さ
れている。５はばねであり、ディスクホルダー１に立設
されたばね係止部６と検出レバー３に立設されたばね係
止部７とに張架され、検出レバー３の回動を一方向に常
時付勢している。

次に上記従来例の動作について説明する。第４図におい
て磁気ディスク部材Ａが正常にディスクホルダー１に挿
入されると面取り部Ｂがピン２に当接する。そして更に
磁気ディスク部材Ａが挿入されると面取り部Ｂによる挿
入力の分力がばね５の張力に抗して検出レバー３を矢印
Ｃ方向に回動せしめ、ピン２が磁気ディスク部材Ａの側
面迄移行するので、磁気ディスク部材Ａは挿入方向の規
制を解除されて所定の位置迄挿入される。また例えば第
５図に示すように磁気ディスク部材Ａが挿入の向きを誤
ってディスクホルダー１に挿入されると、磁気ディスク
部材Ａはピン２に当接し挿入が規制されるので、それ以
上ディスクホルダー１の奥迄挿入されることはない。こ
のように、上記従来の磁気ディスク部材の挿入方向検出
装置でも磁気ディスク部材Ａが挿入されると検出レバー
３が磁気ディスク部材Ａの面取り部Ｂの有無を判別して
磁気ディスク部材Ａの挿入方向が正常か否か検出するこ
とができる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来の磁気ディスク部材の挿入方向
検出装置では部品点数が多く、同装置の組み立てもピン
や回転軸のめ作業を伴ない簡単ではなかった。

本発明はこのような従来の問題を解決するものであり、
部品点数が少なく、容易に組み立てられる優れた記録部
材の挿入方向検出装置を提供することを目的とするもの
である。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために検出レバーと一体に
記録部材の面取り部を判別するためのボスと検出レバー
の回動を常時一方向に付勢するためのばね部とを成形
し、また、ホルダーに上記検出レバーと一体成形したば
ね部との係合部と検出レバーの回転軸とを一体に設け、
この検出レバーの回転軸は検出レバーの回動支点孔と嵌
装して検出レバーが通常の回動範囲内では脱却すること
のないようにしたものである。

作用 したがって、本発明によれば、検出レバーの回動支点孔
を回転軸に嵌挿し、ばね部をディスクホルダー上の係合
部に係合することによって容易に検出レバーをディスク
ホルダーに枢着することができる。

実施例 第１図は本発明の一実施例の構成を示すものである。第
１図において、８は（ディスク）ホルダーであり、磁気
ディスク部材（記録部材）Ａを把持して磁気記録装置の
ディスク駆動機構（図示せず）に着脱させるようにディ
スクがホルダー昇降機構（図示せず）と連動している。
９は検出レバーであり、ディスクホルダー８と一体成形
された回転軸10に枢着されるよう回動支点孔11が形成さ
れている。12は磁気ディスク部材Ａの面取り部Ｂの有無
を判別するボスであり、検出レバー９と一体成形されて
いる。13は検出レバー９と一体成形されたばね部であ
り、このばね部の先端がディスクホルダー８に設けられ
た係合リブ14、15と係合して検出レバー９の回動を矢印
Ｄ方向に適当な力で常時付勢している。第２図は本装置
の組み立て手順を説明する要部分解斜視図である。第２
図において、検出レバー９の回動支点孔11を回転軸10に
嵌挿し、検出レバー９をディスクホルダー８と当接する
所定の位置迄矢印Ｄ方向に回動させ、更にばね部13の先
端部をばね部13の弾性を利用して係合リブ14、15に係合
すると検出レバー９は第２図の架空線で示す状態で、な
お矢印Ｄ方向に回動を付勢されている。この状態におい
て、検出レバー９は回動軸10の上端に形成された係止片
10a、10bとディスクホルダー８の上面との間に介装され
て回転軸10に枢着され、回転軸10から脱却しないように
なっている。

次に上記実施例の動作について説明する。第１図第２図
において磁気ディスク部材Ａが正常にディスクホルダー
８に挿入されると面取り部Ｂがピン12に当接する。そし
て更に磁気ディスク部材Ａが挿入されると面取り部Ｂに
よる挿入力の分力がばね部13の張力に抗して検出レバー
９を矢印Ｃ方向に回動せしめ、ピン12が磁気ディスク部
材Ａの側面迄移行するので、磁気ディスク部材Ａは挿入
方向の規制を解除されて所定の位置迄挿入される。また
磁気ディスク部材Ａが挿入の向きを誤ってディスクホル
ダー８に挿入されると、磁気ディスク部材Ａはピン12に
当接し挿入が規制されるので、それ以上ディスクホルダ
ー８の奥迄挿入されることはない。このように、磁気デ
ィスク部材の挿入方向検出装置は磁気ディスク部材Ａが
挿入されると検出レバー９が磁気ディスク部材Ａの面取
り部Ｂの有無を判別して磁気ディスク部材Ａの挿入方向
が正常か否か検出することができる。このように、上記
実施例によれば、磁気ディスク部材Ａの面取り部Ｂの有
無を判別するボス12と検出レバー９の回動を一方向に付
勢させるばね部13が検出レバーと一体成形され、また回
転軸10がディスクホルダー８に一体成形されているから
部品点数も少なく、且つ、組み立て作業も容易な磁気デ
ィスク部材の挿入方向検出装置を提供することができ
る。

発明の効果 本発明は上記実施例より明らかなように従来の磁気ディ
スク部材の挿入方向検出装置を改善したものであり、簡
単な構成部品で従来の装置と同等の機能を有する記録部
材の挿入方向検出装置を安価に提供することができると
ともに実用性の高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における記録部材の挿入方向
検出装置の構成を示す斜視図、第２図は同装置の組み立
て手順を説明する要部分解斜視図、第３図は従来の磁気
ディスク部材の挿入方向検出装置の構成を示す斜視図、
第４図および第５図は磁気ディスク部材のディスクホル
ダーへの挿入状態を示す動作説明図である。 １……従来例のディスクホルダー、２……ピン、３……
従来例の検出レバー、４……従来例の回転軸、５……ば
ね、６、７……ばね係止部、８……実施例のディスクホ
ルダー、９……実施例の検出レバー、10……実施例の回
転軸、10a、10b……係止片、11……検出レバーの回動支
点孔、12……ボス、13……ばね部、14、15……係合リ
ブ、Ａ……磁気ディスク部材、Ａ′……磁気ディスク部
材の面取り部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記録装置への挿入方向の一角に面取りが形
   成されたカバーケースを有する記録部材と、 この記録部材を把持するホルダーと、 上部に係止片が形成され、下部が上記ホルダーに取り付
   けられた回転軸と、 一端には垂直方向に一体に形成されたボス、他端には水
   平方向に一体に形成されたばね部とを有し、かつ、この
   他端には上記回転軸に嵌装する回動支点孔が形成された
   検出レバーと、 上記記録部材が上記ホルダーに挿入されたときに上記面
   取りが上記ボスに当接し、かつ上記ばね部の付勢力に抗
   して上記記録部材を挿入したときに上記検出レバーが上
   記回転軸を中心に回動する位置に上記ばね部の遊端を保
   持するリブとを備えた記録部材の挿入方向検出装置。