JPH0789246A - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シートInfo
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- JPH0789246A JPH0789246A JP5258841A JP25884193A JPH0789246A JP H0789246 A JPH0789246 A JP H0789246A JP 5258841 A JP5258841 A JP 5258841A JP 25884193 A JP25884193 A JP 25884193A JP H0789246 A JPH0789246 A JP H0789246A
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Abstract
の裏面に誤って印画しても熱転写シートと融着せず、
又、印画面と裏面を重ね合わせて保存しても画像の濃度
低下や裏面への染料の移行が殆どなく、更に、裏面層に
添加した離型剤が他に移行して悪影響を及ぼすこともな
いという使用適性に優れた熱転写受像シートを提供す
る。 【構成】基材シート1の一方の面に染料受容層2を、も
う一方の面に染料非受容層3を設けた熱転写受像シート
において、該染料非受容層3が少なくとも一種類以上の
反応性官能基を有する熱可塑性樹脂を一種以上と、イソ
シアネート化合物又はキレート化合物とを主成分とする
組成物で形成された構成。
Description
トから転写される染料を受容する熱転写受像シートに関
するものであり、ビデオプリンターを始めとする、各種
のカラープリンター等の分野で幅広く利用できるもので
ある。
画像、コンピューターグラフィックス等の静止画像を直
接フルカラーでプリントするシステムが進歩し、その市
場が急速に拡大している。その中でも、昇華性染料を記
録材とし、これを受像シートに重ね、記録信号に応じて
サーマルヘッドで加熱することにより染料を受像シート
上に転移させることによって記録像を得る方式が注目さ
れている。この記録方式は使用する色材が染料であるこ
とから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れているた
め、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従
来のフルカラーオフセット印刷やグラビア印刷による画
像と同様であり、写真画像に匹敵する高品質の画像が形
成可能となっている。
いられているプリンターは、自動給紙により熱転写受像
シートをプリンター内部の熱転写部まで搬送し、印画
後、自動的に排紙するタイプが主流である。また、3色
或いは4色の多数回の重ね印画を行うため、各色の位置
ずれが生じないように熱転写受像シートの受像面の反対
側の非受像面、即ち、裏面には、検知マークを設けるの
が一般的である。
法を効率的に実施するためには、熱転写シートの構成は
勿論、画像を形成するための受像シートの構成も重要で
あり、特に、プリンターにおいて、自動給排紙がスムー
ズに行われるためには、熱転写受像シートの受像面の反
対側の非受像面(以下裏面と表示)の物性が重要であ
る。
した場合、印画面の染料が重なり合った裏面に移行し、
裏面が著しく汚染され外観上好ましくない状態となった
り、また、印画面の色が部分的に、或いは全域で色抜け
したり、再汚染するという問題が生じる。また、ホーム
ユース用途において、写真印画紙のように検知マークの
ない裏面が、外観上好ましいという要求があるが、検知
マークが無い場合、受像面と裏面の区別がつきにくく、
熱転写受像シートを表裏逆にプリンターにセットした
時、誤りをプリンターで検知できずプリントを開始して
しまう。このような場合、従来の熱転写受像シートの裏
面では、プリンター内部で熱転写シートと熱転写受像シ
ートの裏面が熱融着を起こし、熱転写受像シートが排紙
されなくなり、プリンターをメーカーに修理に出さなけ
ればならないという問題が発生する。
段として、基材シートの両面に染料受容層を設けること
も考えられるが、この場合、印画物を重ねて保存すると
染料が移行し、画像濃度の低下、接触面の汚染、再汚染
等の問題が発生する。また、印画前の段階においても、
染料受容層が染着し易い樹脂であり、平滑なので受容層
同士が密着し易く、プリンターのフィーダーでの多重差
し等、自動給紙不良の問題が発生する。これを防ぐた
め、例えば、受容層に充填剤を入れると、ざらつきのた
めハイライト印画部が不鮮明になり易いという問題が発
生する。
ある裏面層に離型剤を添加する方法があるが、充分な離
型性を得られるだけの離型剤の量を添加すると、受容層
面と重ね合わされたときに、裏面層の離型成分が受像面
に転移するため、印画部に部分的な白抜けや、印画濃度
の不均一等の印画不良を発生したり、受像シートの受像
面と熱転写シートの転写剤面との動摩擦係数が低下し、
色ずれの原因となったり、また、裏面層の離型成分が、
プリンターの給紙ゴムローラー等の給排紙機構やプラテ
ンゴムローラーに移行し、これらの摩擦係数が変化する
ことから給排紙エラーや、受像シートの斜行等のトラブ
ルを起こしやすいといった問題が発生する。従って、本
発明は上記のような問題点を解決し、昇華性染料を使用
する熱転写方法において、印画面と裏面とを重ね合わせ
て保存しても、印画面の濃度低下や裏面への染料の移行
が殆どなく、また、受像シートの裏面を受像面と誤って
印画しても、裏面が優れた離型性を有し、熱転写シート
と融着せずにプリンターから排紙され、また、裏面層に
添加された離型剤が受像面に悪影響を及ぼすこともな
く、給排紙機構やプラテンゴムローラー等に移行するこ
とも殆どないという、使用適性に優れた熱転写受像シー
トを提供することを目的とする。
決するため鋭意研究した結果、以下の本発明により目的
を達成したものである。即ち、本請求項1の発明は、基
材シートの一方の面に染料受容層を設け、もう一方の面
に染料非受容層を設けてなる熱転写受像シートにおい
て、該染料非受容層が、少なくとも一種類以上の反応性
官能基を有する熱可塑性樹脂を一種以上と、イソシアネ
ート化合物またはキレート化合物とを主成分とする組成
物で構成されていることを特徴とする熱転写受像シート
からなる。
容層の熱可塑性樹脂の反応性官能基が水酸基であること
を特徴とする請求項1記載の熱転写受像シートからな
る。そして、本請求項3の発明は、前記染料非受容層の
熱可塑性樹脂がポリビニルホルマール、ポリビニルアセ
トアセタール、そして、ポリビニルブチラールであるこ
とを特徴とする請求項1記載の熱転写受像シートからな
っている。
に、有機及び/または無機の充填剤、または、離型剤を
含有させたことを特徴とする請求項1、2、3記載の熱
転写受像シートからなっている。本請求項5の発明は、
前記染料非受容層に、有機及び/または無機の充填剤と
離型剤とを含有させたことを特徴とする請求項1、2、
3記載の熱転写受像シートからなっている。
しい実施態様を図面を用いて更に詳細に説明する。図1
は、本発明の熱転写受像シートの一実施例を示す模式断
面図である。この熱転写受像シートは、基材シート1の
一方の面に染料受容層2を設け、もう一方の面に裏面層
としての染料非受容層3を設けてなる熱転写受像シート
において、該染料非受容層3が、少なくとも一種類以上
の反応性官能基を有する熱可塑性樹脂を一種以上と、イ
ソシアネート化合物またはキレート化合物とを主成分と
する組成物で構成されたことを特徴とするものである。
以下に、本発明の熱転写受像シートの各層の構成材料等
について説明する。
では、各種紙単体もしくは加工紙等いずれも使用可能
で、例えば、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコ
ート紙、板紙等の他、樹脂エマルジョンや合成ゴムラテ
ックス等の含浸紙、合成樹脂内添紙などが挙げられ、更
に、これらと各種プラスチックフィルムのラミネート紙
も使用できる。
やポリオレフィン系合成紙等が良好に使用でき、プラス
チックフィルムでは、ポリオレフィン系樹脂フィルム、
硬質ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエステル系樹脂フィ
ルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリメタクリレー
トフィルムなどが使用できる。これらのプラスチックフ
ィルムでは透明なフィルムだけでなく、白色顔料や、充
填剤等を加えて成膜した白色不透明のフィルム、或いは
発泡させたフィルムも使用でき、特に限定されない。
できるが、紙で触れたように、他の材料と組み合わせた
積層体として使用してもよい。また、これらの基材シー
トに染料受容層や染料非受容層(裏面層)を形成する
際、必要に応じてコロナ放電処理、プライマーコート或
いは中間層を設けたりすることは自由である。そして、
この基材シートの厚さは、10μm〜400μm程度の
範囲であり、100μm〜300μm程度が好ましい。
華型熱転写方式に使用されている公知のものが使用で
き、特に限定はされないが、例えば、下記のような材料
が使用できる。 (イ) エステル結合を有する樹脂 ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンアク
リレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂など。 (ロ) ウレタン結合を有する樹脂 ポリウレタン樹脂など。
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂な
ど。 以上のような合成樹脂に加えて、これらの混合物或いは
共重合体なども使用できる。
ートと合わせてサーマルヘッド等により加熱圧着される
ため、熱転写シート面と粘着し易く、通常、上記のよう
な樹脂に染料透過性の離型剤を含有させて形成させてい
る。このような離型剤としては、固形ワックス類、フッ
素系或いはリン酸エステル系の界面活性剤、シリコーン
オイル類などが用いられる。特に、シリコーンオイル類
では油状のものも用いることはできるが、反応硬化型の
ものが好ましく、例えば、アミノ変性シリコーンとエポ
キシ変性シリコーンの組み合わせ等が好ましい。
の場合、前記樹脂中に樹脂重量の5〜50重量%、好ま
しくは10〜20重量%であり、フッ素系或いはリン酸
エステル系界面活性剤の場合は樹脂重量の0.5〜10
重量%である。また、硬化型シリコーンオイル類の場合
は、べとつきがないため多量に用いることも可能で、樹
脂重量の0.5〜30重量%の範囲で添加できる。いず
れの場合も少なすぎると離型効果が不充分となり、多す
ぎると染料の受容性が低下し、充分な記録濃度を得られ
ない等の悪影響がでる。
としては、上述のように染料受容層に離型剤を含有させ
る方法以外に、染料受容層の上に離型層を別に積層する
ことも可能で、いずれの方法を採ってもよい。更に、染
料受容層には必要に応じて微粉末シリカ等の無機充填剤
を含有させる場合もある。
料を溶剤に溶解或いは分散させて塗布液とした後、グラ
ビアリバースコーティング等により塗布、乾燥させて形
成するが、塗布量としては1.5〜15g/m2 、好ま
しくは1.5〜6.0g/m2 の範囲で設けられる。
層)に特徴を有するものであり、画像を記録した受像シ
ートを重ね合わせて保存しても、裏面層が染料で汚染さ
れることがなく、自動給紙適性に優れ、また、受像シー
トの裏面を受像面と誤ってプリンターに給紙した場合で
も、裏面が優れた離型性を有し、熱転写シートと融着せ
ずに、スムーズにプリンターから排紙されるという性能
を有するものである。このために、染料非受容層は、少
なくとも一種類以上の反応性官能基を有する熱可塑性樹
脂を一種以上と、イソシアネート化合物またはキレート
化合物とを主成分とする組成物で構成し、更に、必要に
応じて、有機及び/または無機の充填剤と離型剤のいず
れか一方、或いは、その両方を含有させたものである。
は、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリビニルホルマール系樹脂、ポリビニルアセトア
セタール系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂等のビニ
ル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂等が挙げられるが、反応性官能基を
持ち、昇華性染料の染着性の小さいものがより好まし
い。
系イソシアネートおよび脂肪族系イソシアネートのいず
れのタイプでも良く、添加量は、反応性官能基を有する
熱可塑性樹脂の反応性官能基の量に対して等量〜2倍の
範囲で使用することが好ましい。また、キレート化合物
としては、チタン系キレート化合物、ジルコニウム系キ
レート化合物、アルミニウム系キレート化合物等を使用
できるが、硬化作用の高いものが好ましく、添加量は、
反応性官能基を有する熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、25〜300重量部が好ましい。
例えば、ポリエチレンワックス、ビスアマイド、ポリア
マイド、アクリル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコーン
樹脂、シリコーンゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化
チタンなどが挙げられ、特に限定はされないが、滑り性
を良くするものが好ましく、粒径が2〜15μm程度の
ものが適している。充填剤の添加量は、熱可塑性樹脂と
離型剤が100重量部に対して0〜200重量部の範囲
で使用できる。
各種界面活性剤、シリコン化合物、フッ素化合物等が使
用できるが、シリコン化合物が好ましく、他への移行を
避けるためには、シリコーン樹脂等のシリコーン3次元
架橋物や反応性シリコーンオイルが適している。反応性
シリコーンオイルは、染料非受容層の樹脂中に、オイル
状で添加し、充分に分散した状態で塗布、乾燥し、架橋
させることにより、少量で充分な離型性が得られ、離型
剤の移行の恐れもないため特に好ましい。また、前記熱
可塑性樹脂の硬化剤であるイソシアネート化合物や、キ
レート化合物と反応し、樹脂に反応性シリコーンオイル
が固定されるときは、移行の恐れが全く無くなり最善で
ある。
キシ変性シリコーン、および、その反応硬化物、付加重
合型シリコーンとその反応硬化物、放射線硬化型シリコ
ーンとその硬化物が好ましく、更に、イソシアネート化
合物やキレート化合物との併用により硬化し得る活性水
素を有する水酸基変性シリコーンオイルや、カルボキシ
ル変性シリコーンオイルが好ましい。これらの離型剤の
添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して0〜5重
量部の範囲が適当である。また、この染料非受容層(裏
面層)のコーティング方式は、後述の実施例では簡便性
の点でワイヤーバーコート方式を採ったが、特に限定す
るものではなく、グラビアコート法、ロールコート法、
ブレードコート法、ナイフコート法、スプレーコート法
等、公知のコーティング方式の中から自由に選定でき
る。
シートの一方の面に染料受容層を設け、もう一方の面に
染料非受容層を設けてなる熱転写受像シートにおいて、
該染料非受容層を、少なくとも一種類以上の反応性官能
基を有する熱可塑性樹脂を一種以上と、イソシアネート
化合物またはキレート化合物とを主成分とする組成物で
構成したものである。このような構成を採ることによ
り、受像シートの裏面層である染料非受容層の熱可塑性
樹脂が架橋構造を持つようになり、耐熱性が向上する。
このため、熱転写受像シートのプリンターでの自動給排
紙適性が向上し、また、受像シートの染料非受容層の昇
華性染料に対する受理性も低下できるため、受像シート
の印画面と裏面とを重ね合わせて保存しても昇華性染料
による裏面の汚染を低減できる。
ートは、前記請求項1の発明の熱転写受像シートにおい
て、裏面の染料非受容層の熱可塑性樹脂に、反応性官能
基として水酸基を有する熱可塑性樹脂、或いは、具体的
に、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリビニルブチラールを用いたものである。このよ
うな構成を採ることにより、該熱可塑性樹脂の反応がよ
り確実になり、前記の作用を一層容易に安定して得られ
るようになる。
受像シートは、本請求項1、2、3の発明の熱転写受像
シートにおいて、裏面の染料非受容層に有機及び/また
は無機の充填剤、または、離型剤のいずれかを含有させ
るか、或いは、該充填剤と離型剤の両方を含有させて構
成したものである。このような構成を採ることにより、
前記請求項1、2、3の作用が一層向上する。即ち、バ
インダー樹脂が硬化していることにより、耐熱性が向上
し、必要最低限の離型剤を添加することで、熱転写受像
シートの裏面の離型性、滑り性が一層向上し、また、離
型剤が染料非受容層に固定されるため、他へ転移するこ
ともなく、プリンターでの自動給排紙が一層スムーズに
なり、更に、受像シートの裏面を受像面と誤って印画し
た場合でも、熱転写シートと受像シートの裏面とが融着
することなく、受像シートがプリンターから容易に排紙
されるようになる。
詳細に説明する。 (実施例1)基材シートとして、厚さ150μmの合成
紙 ユポFPG#150(王子油化合成紙製)を用い、
その一方の面に下記組成の染料受容層用塗布液をワイヤ
ーバーコーティング方式で塗布量5.0g/m2 (固形
分)となるように塗布、乾燥し、続いて、もう一方の面
に下記組成の染料非受容層(裏面層)用塗布液を前記と
同じ方式で塗布量1.0g/m2 (固形分)となるよう
に塗布、乾燥して実施例1の熱転写受像シートを得た。
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して実施例2の熱転写受像シートを得た。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルホルマール〔#200 電気化学工業(株)製〕 100重量部 離型剤 アミノ変性シリコーン〔KF-393 信越化学工業(株)製〕 2重量部 エポキシ変性シリコーン〔X-22-343 信越化学工業(株)製〕 2重量部 イソシアネート化合物 〔コロネート2030 日本ポリウレタン工業(株)製〕 300重量部 溶剤 (イソプロピルアルコール/酢酸エチルエステル 重量比1:1)900重量部 以下イソプロピルアルコールはIPAと表示する。
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して実施例3の熱転写受像シートを得た。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルブチラール〔#2000-L 電気化学工業(株)製〕 100重量部 離型剤 カルボキシル変性シリコーン〔X-22-3710 信越化学工業(株)製〕 2重量部 キレート化合物〔オルガチックスAI-80 (株)マツモト交商〕 100重量部 溶剤(IPA/酢酸エチルエステル 重量比1:1) 900重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して実施例4の熱転写受像シートを得た。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルアセタール〔KS−1 積水化学工業(株)製〕 100重量部 離型剤 水酸基変性シリコーン〔X-22-160B 信越化学工業(株)製〕 2重量部 イソシアネート化合物 〔コロネートHX 日本ポリウレタン工業(株)製〕 400重量部 溶剤(IPA/酢酸エチルエステル 重量比1:1) 900重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して実施例5の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 〔エスレックAL 積水化学工業(株)製〕 200重量部 離型剤 アミノ変性シリコーン〔KF-393 信越化学工業(株)製〕 3重量部 エポキシ変性シリコーン〔X-22-343 信越化学工業(株)製〕 3重量部 キレート化合物〔オルガチックスTC-200(株)マツモト交商〕 400重量部 溶剤 (メチルエチルケトン/トルエン/IPA 重量比1:1:1) 800重量部 以下メチルエチルケトンはMEKと表示する。
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して実施例6の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 〔E−C110 積水化学工業(株)製〕 200重量部 離型剤 アミノ変性シリコーン〔KF-393 信越化学工業(株)製〕 3重量部 エポキシ変性シリコーン〔X-22-343 信越化学工業(株)製〕 3重量部 イソシアネート化合物 〔コロネートL 日本ポリウレタン工業(株)製〕 300重量部 充填剤 タルク 400重量部 溶剤(MEK/トルエン 重量比1:1) 800重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して実施例7の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルブチラール〔BX−1 積水化学工業(株)製〕 100重量部 離型剤 付加重合性シリコーン〔X-62-1212 信越化学工業(株)製〕 2重量部 触媒〔PL-50T 信越化学工業(株)製〕 1重量部 イソシアネート化合物 〔コロネート2067 日本ポリウレタン工業(株)製〕 300重量部 充填剤 ポリエチレンワックス〔SPRAY 30 サゾール社製〕 200重量部 溶剤(IPA/酢酸エチルエステル 重量比1:1) 900重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して実施例8の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルブチラール〔BX−5 積水化学工業(株)製〕 200重量部 離型剤 付加重合性シリコーン〔X-62-1212 信越化学工業(株)製〕 2重量部 触媒〔PL-50T 信越化学工業(株)製〕 1重量部 キレート化合物〔オルガチックスTC-400(株)マツモト交商〕 600重量部 充填剤 ナイロン12フィラー〔MW-330 神東塗料(株)製〕 40重量部 溶剤(MEK/トルエン 重量比1:1) 800重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して比較例1の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルホルマール〔#200 電気化学工業(株)製〕 100重量部 溶剤(IPA/酢酸エチルエステル 重量比1:1) 900重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して比較例2の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルブチラール〔#2000-L 電気化学工業(株)製〕 100重量部 溶剤(IPA/酢酸エチルエステル 重量比1:1) 900重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して比較例3の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 〔E−C110 積水化学工業(株)製〕 200重量部 充填剤 タルク 400重量部 溶剤(MEK/トルエン 重量比1:1) 800重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して比較例4の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルブチラール〔BX−1 積水化学工業(株)製〕 100重量部 充填剤 ポリエチレンワックス〔SPRAY 30 サゾール社製〕 200重量部 溶剤(IPA/酢酸エチルエステル 重量比1:1) 900重量部
層(裏面層)用塗布液のみを下記の組成の染料非受容層
(裏面層)用塗布液に換え、その他は実施例1と同様に
加工して比較例5の熱転写受像シートを作成した。 染料非受容層(裏面層)用塗布液の組成 ポリビニルブチラール〔BX−5 積水化学工業(株)製〕 200重量部 充填剤 ナイロン12フィラー〔MW-330 神東塗料(株)製〕 40重量部 溶剤(MEK/トルエン 重量比1:1) 800重量部
よび、比較例1〜5の各熱転写受像シートを作成した
が、これらを実際にプリンターにかけて画像を記録し、
その性能を試験、評価するために使用する熱転写シート
の試料として、下記のような熱転写シートを作成した。
材として、背面に耐熱処理を施した厚さ6μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを使用し、この表面(耐
熱処理を施してない面)に下記組成の熱転写層形成用イ
ンキを塗布量が1.0g/m2 (固形分)になるように
ワイヤーバーコート方式で塗布、乾燥して熱転写シート
の試料を得た。 熱転写層用インキの組成 シアン染料〔カヤセットブルー714 C.I.SOLVENT BLUE63 日本化薬(株)〕 40重量部 ポリビニルブチラール〔エスレックBX-1 積水化学工業(株)〕 30重量部 溶剤 MEK/トルエン(重量比1:1) 530重量部
熱転写シートと実施例1〜8および比較例1〜5の各熱
転写受像シートとを組み合わせて、下記の各項目につい
て、記載した方法で試験を行い、その結果を表1に示し
た。
裏面への異常転写の試験) 前記の熱転写シートの転写インキ塗布面と実施例1〜8
および比較例1〜5の各熱転写受像シートの染料非受容
層面(裏面)とを対向させて重ね合わせ、熱転写シート
の背面(耐熱処理を施した面)側からサーマルヘッドに
より、印加電圧11V、印加パルス幅16msec./lineか
ら1msec. 毎に順次減少させるステップパターン、副走
査方向6line/mm (33.3 msec/line)の条件で画像記録
を行って、シアン画像を形成し、この時の熱転写シート
と受像シート裏面との離型性を観察した。 評価記号 ○:容易に離型する ×:離型性不良(融着などによる転写シートインキ層の
とられ、または、受像シート裏面層のとられ等発生)
および比較例1〜5の各熱転写受像シートの染料受容層
面とを対向させて重ね合わせ、熱転写シートの背面(耐
熱処理を施した面)側からサーマルヘッドにより、印加
電圧11V、印加パルス幅8msec./lineから0.5mse
c. 毎に順次減少させるステップパターン、副走査方向
6line/mm (16 msec/line)の条件で画像記録を行っ
て、シアン画像を各受像シートの染料受容層面に形成し
た。次に、このシアン画像を記録した実施例1〜8およ
び比較例1〜5の各試料を、試料別に10枚単位でそれ
ぞれ画像記録面と染料非受容層面(裏面)とが対向する
ように積み重ねて、その上下を表面の平滑なアルミ板で
挟み、上から20g・f/cm2 の荷重を掛けて、50
℃の恒温槽で7日間放置した後に、各試料の裏面への染
料の移行状況を目視にて評価した。 評価記号 A:染料の移行が殆ど認められない。 B:染料の移行があるが、ステップパターンは、明瞭に
認められない。 C:染料の移行があり、ステップパターンが、明瞭に認
められる。 (以下余白)
は、基材シートの一方の面に染料受容層を設け、もう一
方の面に染料非受容層を設けてなる熱転写受像シートに
おいて、該染料非受容層を、少なくとも一種類以上の反
応性官能基を有する熱可塑性樹脂を一種以上と、イソシ
アネート化合物またはキレート化合物とを主成分とする
組成物で構成したものである。このような構成を採るこ
とにより、受像シートの裏面層である染料非受容層の熱
可塑性樹脂が架橋構造を持つようになり、耐熱性が向上
すると共に、昇華性染料の受理性も低下できる。このた
め、受像シートのプリンターでの自動給排紙適性が向上
し、受像シートの印画面と裏面とを重ね合わせて保存し
ても昇華性染料による裏面の汚染を低減できる効果を奏
する。
ートは、前記請求項1の発明の熱転写受像シートにおい
て、裏面の染料非受容層の熱可塑性樹脂に、反応性官能
基として水酸基を有する熱可塑性樹脂、或いは、具体的
に、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリビニルブチラールを用いたものである。このよ
うな構成を採ることにより、該熱可塑性樹脂とイソシア
ネート化合物またはキレート化合物との反応がより確実
になり、前記の効果を一層効率よく、安定して得られる
ようになる。
受像シートは、本請求項1、2、3の発明の熱転写受像
シートにおいて、裏面の染料非受容層に有機及び/また
は無機の充填剤、または、離型剤のいずれかを含有させ
るか、或いは、該充填剤と離型剤の両方を含有させて構
成したものである。このような構成を採ることにより、
前記請求項1、2、3に挙げた効果に加えて、熱転写受
像シートの裏面の離型性、滑り性が一層向上し、また、
離型剤が染料非受容層に固定されるため、他へ転移する
こともなく、プリンターでの自動給排紙適性、搬送性が
更に向上し、安定化する。そして、受像シートの裏面を
受像面と誤ってプリンターに給紙し、印画した場合で
も、熱転写シートと受像シートの裏面とが熱により融着
したり、スティッキングすることなく、プリンターから
排紙されるようになる。また、受像シートの印画面と裏
面とを重ね合わせて保存した場合の裏面の耐汚染性につ
いても一層向上できる効果を奏する。以上のように、本
発明は、使用適性の点で極めて優れた熱転写受像シート
を容易に提供できる効果を奏するものである。
式断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】基材シートの一方の面に染料受容層を設
け、もう一方の面に染料非受容層を設けてなる熱転写受
像シートにおいて、該染料非受容層が、少なくとも一種
類以上の反応性官能基を有する熱可塑性樹脂を一種以上
と、イソシアネート化合物またはキレート化合物とを主
成分とする組成物で構成されていることを特徴とする熱
転写受像シート。 - 【請求項2】染料非受容層の熱可塑性樹脂の反応性官能
基が水酸基であることを特徴とする請求項1記載の熱転
写受像シート。 - 【請求項3】染料非受容層の熱可塑性樹脂がポリビニル
ホルマール、ポリビニルアセトアセタール、そして、ポ
リビニルブチラールであることを特徴とする請求項1記
載の熱転写受像シート。 - 【請求項4】染料非受容層に、有機及び/または無機の
充填剤、または、離型剤を含有させたことを特徴とする
請求項1、2、3記載の熱転写受像シート。 - 【請求項5】染料非受容層に、有機及び/または無機の
充填剤と離型剤とを含有させたことを特徴とする請求項
1、2、3記載の熱転写受像シート。
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EP20020003278 EP1225058B1 (en) | 1993-09-24 | 1994-09-23 | Thermal transfer image-receiving sheet |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3254569B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP25884193A patent/JP3254569B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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