JPH078870A - 炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法と装置 - Google Patents

炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法と装置

Info

Publication number
JPH078870A
JPH078870A JP18211093A JP18211093A JPH078870A JP H078870 A JPH078870 A JP H078870A JP 18211093 A JP18211093 A JP 18211093A JP 18211093 A JP18211093 A JP 18211093A JP H078870 A JPH078870 A JP H078870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
cleaning
washing
liquid
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18211093A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Koi
章弘 小井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KOI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOI SEISAKUSHO KK filed Critical KOI SEISAKUSHO KK
Priority to JP18211093A priority Critical patent/JPH078870A/ja
Publication of JPH078870A publication Critical patent/JPH078870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属等の洗滌対象物の表面に付着した炭化水
素系の洗滌液を完全に遊離除去し外観品質,商品価値の
向上を図ると共に、残留洗滌液を乾燥工程前に完全に除
去することにより高温の熱風乾燥が安全に行われ、作業
効率を向上し得る炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法
と装置を提供する。 【構成】 本体容器6内には浸漬洗滌槽1(第1工程)
と、エアブロー槽2(第2工程)と、温水洗滌槽3(第
3工程)と、蒸気洗滌槽4(第4工程)および熱風乾燥
槽5(第5工程)が隣接して配置される。洗滌対象物
(ワーク)は第1工程で冷却洗滌され、第2工程でエア
ブローされた後、適温の第3工程の温水と第4工程の低
圧の蒸気の噴射によりワークに付着している洗滌液は完
全に遊離除去される。残留洗滌液が完全に除去されたワ
ークは比較的高温の熱風により効率的な乾燥が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄系,亜鉛ダイキャス
ト等の金属類の洗滌対象物を炭化水素系洗滌液を用いて
洗滌乾燥する方法と装置に係り、特に、処理品の品質向
上,処理効率の向上および安全性確保を経済的,効果的
に行うに好適な炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法と
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属類の洗滌対象物(以下、ワークとい
う)を炭化水素系洗滌液を用いて洗滌し、洗滌済のワー
クを乾燥する方法及びその装置は従来より広く利用され
ている。このものは、炭化水素系洗滌液内にワークを入
れて超音波振動させながら液洗滌を行った後、ワークに
付着している洗滌液をエアブローし、最後に適温の熱風
で熱風乾燥するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】炭化水素系洗滌液を用
いた洗滌乾燥処理は環境保全の面から排液,排気の処理
規制および安全衛生面からの引火,爆発等の防止の保安
規定がきびしく決められている。しかしながら、従来の
前記方法及び装置の場合には次のような問題点があっ
た。すなわち、前記したように、ワークに付着した炭化
水素系洗滌液はエアブローにより除去されるが、エアブ
ロー済のワークの表面にはまだ若干の洗滌液が残留して
いる。そのため、熱風の温度が高いと残留洗滌液が引火
する危険性が生ずる。そこで従来の熱風乾燥は比較的低
温の熱風を用いて長時間の乾燥を行うようにしていた。
その結果、乾燥時間が長くなり作業効率が低下する問題
点があった。また、熱風乾燥処理済のワークの表面には
未だ若干の炭化水素系洗滌液の残留成分が付着し、外観
品質が低下し商品価値を向上し得ない問題点があった。
【0004】本発明は、以上の問題点を解決するもの
で、熱風乾燥の前工程に温水洗滌と低圧蒸気洗滌を行
い、熱風の温度上昇を可能にして作業効率の向上を図る
と共に、ワークの表面の清浄度を向上し外観品質,商品
価値の向上を図る炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法
と装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、適温冷却されると共に超音波振動する
炭化水素系洗滌液内でワークを回転移動させて浸漬洗滌
を行う第1工程と、前記ワークをエアブローして洗滌液
を除去する第2工程と、適温に加熱された温水内でエア
ブロー後のワークを温水洗滌する第3工程と、比較的低
圧の蒸気噴射により温水洗滌済のワークを蒸気洗滌する
第4工程と、洗滌済のワークを熱風乾燥する第5工程を
順次配列してワークの洗滌乾燥処理を行う炭化水素系洗
滌による洗滌乾燥方法を特徴とする。また、この方法を
具体的に行うために、循環する炭化水素系洗滌液を蓄溜
しワークを収納する蓋付きの槽本体と当該洗滌液を適温
に冷却する冷却手段および洗滌液の振動手段を有しワー
クの液洗滌を行う浸漬洗滌槽(第1工程)と、当該第1
工程の洗滌済のワークを収納する槽本体および当該槽内
に適圧の加圧空気を噴射供給するエア供給手段を有しワ
ークのエアブローを行うエアブロー槽(第2工程)と、
当該第2工程のエアブロー済のワークを収納すると共に
循環する温水を蓄溜する槽本体および温水を適温に加熱
する加熱手段を有しワークの温水洗滌を行う温水洗滌槽
(第3工程)と、当該第3工程の処理済のワークを収納
する槽本体および当該槽本体内に比較的低圧の蒸気を噴
射供給する蒸気供給手段を有しワークの蒸気洗滌を行う
蒸気洗滌槽(第4工程)と、当該第4工程の処理済のワ
ークを収納する槽本体および当該槽本体内に熱風を供給
する熱風供給手段を有しワークの熱風乾燥を行う熱風乾
燥槽(第5工程)を設けてなる炭化水素系洗滌液による
洗滌乾燥装置を構成するものである。更に具体的には、
前記第1工程乃至第5工程の槽本体内にはワークを収納
する処理容器が備えられ、当該処理容器は回転及び/又
は自転可能に保持され、前記第1工程乃至第5工程の各
槽は、工程順に単一の本体容器内に連設され、前記第1
工程乃至第5工程の各槽は処理済の液体および気体を回
収又は廃棄するタンクを付設し、前記第2,第4および
第5工程の各槽には空気,蒸気を排出する排風手段が連
設し、前記第2,第4および第5工程の各槽には空気,
蒸気の排気量調節及び/又は気液分離を行う排気調節及
び気液分離手段が付設する洗滌乾燥装置を特徴とする。
また、例えば、鏡面仕上げワーク等における表面のかが
やきを確保するため、第4工程の蒸気洗滌槽による蒸気
洗滌工程を選択的に用いるようにした炭化水素系洗滌液
による洗滌乾燥装置を特徴とするものである。
【0006】
【作用】適温に冷却され、振動する炭化水素系洗滌液内
で浸漬洗滌された後、適圧の加圧空気でエアブローされ
たワークは第3工程の温水洗滌槽内で温水洗滌される。
この槽内処理により剥離不十分のワークの溶剤成分が洗
滌遊離され洗滌液がほぼ完全に除去されて第4工程に送
られる。第4工程では比較的低圧(例えば3乃至4kg
/cm2)の低圧蒸気の噴射により温水洗滌後の表面張
力等によってワークに付着していた水分等を飛散させ、
ワークに付着している洗滌液および水分を完全に除去す
る。次に、比較的高温(例えば、120℃)の熱風によ
りワークの乾燥を行って工程を終了する。なお、ワーク
の種類により、蒸気洗滌による品質低下を防止するため
第4工程は選択的に行われる。以上により、従来に較べ
て作業効率,外観品質,商品価値の向上を図ることが出
来る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施に好適な装置の実施例を
図面に基づき説明する。図1は本実施例の装置の全体構
造を示す正面図、図2は図1の各槽およびそれに付設さ
れる各手段の概要構造を含む図1の上面図、図3は各槽
内に回転,自転可能に収納される処理容器の他の実施例
を示す部分正面図である。
【0008】図1,2に示すように、本実施例の洗滌乾
燥装置は単一の本体容器6内に工程順に隣接して配置さ
れ、第1工程の浸漬洗滌槽1と、第2工程のエアブロー
槽2と、第3工程の温水洗滌槽3と、第4工程の蒸気洗
滌槽4と、第5工程の熱風乾燥槽5から構成される。以
下、工程毎に各槽の詳細構造を説明する。
【0009】第1工程の浸漬洗滌槽1は、炭化水素系洗
滌液7(以下、洗滌液7という)を蓄溜する蓋8を有す
る槽本体9と、洗滌液7を適温に冷却する冷却手段10
(図2)と、洗滌液7を超音波振動させる振動手段の1
つである超音波振動手段11と、洗滌液7を槽本体9内
に出入循環させる洗滌液供給排出手段12と、ワーク
(図略)を収納する処理容器13と、処理容器13の回
転自転手段14等からなる。
【0010】槽本体9には洗滌液7が一定の液面レベル
15まで常時供給され、オーバフローした洗滌液7はオ
ーバフロー管16を介して洗滌液回収タンク17側に戻
入される。図1および図2に示すように冷却手段10
は、冷却機18と、槽本体9内に配置される液冷却用パ
イプ19と、冷却機18と液冷却用パイプ19間を連結
する供給管20,排出管21等からなる。洗滌液供給排
出手段12は、液循環用ポンプ22と、フィルタ23を
介設し液循環用ポンプ22から洗滌液7を槽本体9内に
供給する洗滌液供給配管24と、回収洗滌液を洗滌液回
収タンク17側に戻入する回収洗滌液戻し配管25等か
らなる。なお、洗滌液回収タンク17は洗滌液7の液分
と含有する水分を分離する構造を有し、分離された水分
は水分廃棄栓26により廃棄系路27に送られる。回転
自転手段14は処理容器13を支持する容器架台28
と、処理容器13の外周に当接係合して処理容器13を
回転させるローラ29等からなる。ローラ29は図略の
駆動源により回転駆動され、容器架台28も図略の回転
手段により処理容器13を自転するように形成される。
なお、図3に示すように処理容器13aは容器架台28
a上に立設して支持される構造でもよく、図3のA矢印
のように処理容器13aの軸線に沿って回転するように
支持されるものでもよい。なお、処理容器13(13
a)およびその回転自転手段14は後に説明する第2工
程乃至第5工程においてもほぼ同一構造のものが使用さ
れるが、各工程においてはその説明は省略する。
【0011】次に、第2工程のエアブロー槽2を説明す
る。エアブロー槽2は、処理容器13(13a)を収納
する蓋30を有する槽本体31と、槽本体31内に適圧
の加圧空気を噴射供給するエア供給手段32(図2)
と、槽本体31内の排気のための排気ダクト33と、排
気量の調節と気液分離のための排気調節及び気液分離手
段34(詳細構造省略)等からなる。なお、槽本体31
には洗滌液回収タンク17が連結される。また、排気ダ
クト33は共通の排風機35(図2)に連通する。エア
供給手段32は図2に示すように槽外に配置されるエア
ブロー用コンプレッサ36と、槽本体31内に配置され
るエア噴射ノズル37およびそのエア配管38等からな
る。
【0012】次に、第3工程の温水洗滌槽3を説明す
る。温水洗滌槽3は処理容器13(13a)を収納する
蓋39を有する槽本体40と、温水を適温に加熱する加
熱手段41と、図略の温水源からの水を槽本体40内に
出入循環させる温水供給排出手段42等から構成され
る。加熱手段41は加温用ヒータ43と図略の電源等か
ら構成される。温水供給排出手段42は循環配管44
と、温水循環用ポンプ45およびフィルタ46等からな
る。
【0013】温水は槽本体40内に一定の液面レベル4
7まで常時供給され、オーバフローした温水はオーバフ
ロー液油水分離器48を介して受液タンク49側に送ら
れ、分離した水分等は廃棄系路27側に送られる。
【0014】第4工程の蒸気洗滌槽4は、処理容器13
(13a)を収納する蓋50を有する槽本体51と、槽
本体51内に比較的低圧(例えば、3乃至4kg/cm
2)の蒸気を噴射する蒸気供給手段52と、蒸気の排出
量の調節と気液分離のための蒸気調節及び気液分離手段
53等から構成される。蒸気供給手段52は図2に示す
ように蒸気ボイラ54と槽本体51に設置される蒸気噴
射ノズル55とそれ等を連結する蒸気供給配管56等か
ら構成される。また、槽本体51には排気ダクト57と
廃液受タンク58が連通し、排気ダクト57は図2に示
す排風機35に連通し廃液受タンク58は廃棄系路27
に連結される。
【0015】第5工程(最終工程)の熱風乾燥槽5は、
処理容器13(13a)を収納する蓋59を有する槽本
体60と、槽本体60内に比較的高温(例えば、120
℃)の熱風を送る熱風供給手段61と、熱風の排出量の
調節と気液分離のための熱風調節及び気液分離手段62
等から構成される。熱風供給手段61は図2に示すよう
に別置きの熱風発生機63と、槽本体60内に設置され
る整流口64と、それ等を連結する断熱ホース65等か
らなる。また、槽本体60には排気ダクト66と廃液受
タンク67が連結され、排気ダクト66は排風機35
(図2)に連通し、廃液受タンク67は廃棄系路27に
連結される。
【0016】次に、図2に示すように本体容器6の前後
にはワークを供給および排出のための処理前作業台68
と処理後作業台69が連結される。また、第1工程乃至
第5工程までの各構成手段をコントロールするための操
作盤70と図略の制御装置が配設される。
【0017】次に、本実施例による洗滌,乾燥作用を図
1,2および図4のフローチャートにより説明する。ま
ず、洗滌処理前のステップ100において鉄系のプレス
部品や亜鉛ダイキャスト等の金属製の洗滌対象用のワー
クの入った処理容器13が選択され処理前作業台68か
ら本体容器6内に導入される。浸漬洗滌槽1内には処理
容器13を搭載する容器架台28が投入され、超音波振
動手段11と連結される。一方、冷却手段10により適
温に冷却された洗滌液7が導入される。超音波振動手段
11により処理容器13内のワークは振動されると共に
適温に冷却された洗滌液により第1工程のワークの浸漬
洗滌が行われる(ステップ101)。浸漬洗滌時にオー
バフローした洗滌液7はオーバフロー管16を介して洗
滌液回収タンク17側に送られる。洗滌液回収タンク1
7で廃液分離された洗滌液7は液循環用ポンプ22およ
びフィルタ23を介して再び浸漬洗滌槽1内に導入され
る。また、分離された廃液は廃棄系路27側に排出され
る。
【0018】第2工程用のエアブロー槽2にはエアブロ
ー用コンプレッサ36からの適圧の空気が導入される。
第1工程を終了したワークはエアブロー槽2内に導入さ
れる。適圧の空気はエアー噴射ノズル37から噴射さ
れ、処理容器13内で回転移動しているワークの表面に
付着している洗滌液7を吹き飛ばす。以上により、第2
工程のエアブローが終了する(ステップ102)。噴射
された空気は排気調節及び気液分離手段34により排気
量を調節されながら槽本体31外に排出され排風機35
に送られる。また、吹き飛ばされた洗滌液7は洗滌液回
収タンク17に送られ再使用される。
【0019】第3工程の温水洗滌槽3内には加熱手段4
1により、例えば約80℃に加熱された温水が循環供給
される。温水の供給量,温度等をワークの内容に対応し
て適宜設定することによりワークに付着している洗滌液
7がほぼ完全に遊離除去され温水洗滌が終了する(ステ
ップ103)。用済の温水はオーバフロー液油水分離器
48で洗滌液7を分離し、分離された温水は温水循環用
ポンプ45およびフィルタ46を介し再び温水洗滌槽3
内に供給される。また、分離された洗滌液7は受液タン
ク49側に送られ、廃液は廃棄系路27側に排出され
る。
【0020】温水洗滌が終了したワークは第4工程の空
気洗滌(ステップ104)により洗滌される。蒸気洗滌
槽4内には蒸気ボイラ54により約3乃至4kg/cm
2に加圧された蒸気が供給され、加圧蒸気はワークに噴
出される。ワークの表面に表面張力等により付着してい
る水分等は適温,適圧の蒸気噴射と蒸気排出量の調節に
より完全に遊離除去される。除去された水分中の洗滌液
7は廃液受タンク58を介し廃棄系路27側に排出され
る。
【0021】前記洗滌処理を終了したワークは、熱風発
生機63により適温(例えば、120℃)に加熱された
加熱空気を噴射する熱風乾燥槽5内に導入され、第5工
程の熱風乾燥により乾燥される(ステップ105)。整
流口64を介して均一に槽本体60内に供給される適温
の熱風によりワークは十分に乾燥される。熱風乾燥槽5
内に導入されるワークには洗滌液7がほとんど付着して
いないため高温の熱風で乾燥が行われる。そのため安全
で、かつ迅速なワーク乾燥が行われる。熱風調節手段6
2と排気ダクト66による熱風のコントロールにより、
ワークはほぼ完全に乾燥され、ワークに付着していた洗
滌液7が完全除去される。また、除去された洗滌液7は
廃液受タンク67を介し廃棄系路27に排出される。
【0022】以上により、第1工程から第5工程を終了
したワークは洗滌乾燥完了(ステップ106)となり、
処理作業台69側に送られ次工程に送出される。
【0023】以上に説明した洗滌乾燥装置を用いて鉄系
のプレス部品および亜鉛ダイキャストを処理した実験例
を簡単に説明する。プレス部品の場合、温水洗滌槽3の
温水温度を80℃とし、蒸気洗滌槽4の蒸気圧力を3k
g/cm2乃至4kg/cm2と設定し、熱風乾燥槽5の
熱風温度を120℃とし第1工程から第5工程の全工程
処理を行う。その結果、極めて良好な洗滌が行われたこ
とが確認された。また、亜鉛ダイキャストの鏡面仕上げ
のワークはワーク表面のかがやきを保持するため第4工
程の蒸気洗滌を除き、前記とほぼ同一条件で第1,第
2,第3,第5工程の処理を行った。その結果、極めて
良好な洗滌が行われたことが確認された。
【0024】以上の説明において、第1工程乃至第5工
程までの各構成要素についての細部の構造については前
記内容に限定せず公知技術が適用されても構わない。ま
た、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々
の用途に適用される。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)従来の洗滌工程に無い温水洗滌槽と蒸気洗滌槽を設
けることにより、ワーク表面に付着した洗滌液が完全に
除去される。そのため、熱風乾燥槽において引火を心配
することなく高温の熱風乾燥が出来る。そのため作業時
間の短縮が出来、作業効率が向上し生産量を増加し得
る。 2)乾燥後のワーク表面に洗滌液が残留しないため、ワ
ーク表面を美麗に仕上げることが出来る。それにより、
外観品質,商品価値の向上が図れる。また、ワークは回
転自転する処理容器内に収納され、洗滌液,加圧空気,
温水,加圧蒸気および熱風に接触係合するため非接触部
分が発生せず、完全な洗滌乾燥が行われる。 3)第1工程乃至第5工程までの各槽が単一の容器本体
内に連設されるため、一貫した洗滌乾燥処理が効率的に
行われる。また、装置構造のコンパクト化と省スペース
化が図れる。 4)各槽における液体,蒸気等の排出量がコントロール
されるためワークの形状,材質等に見合った洗滌乾燥処
理が行われる。 5)ワークの形状材質等に対応して第4工程の蒸気洗滌
槽を選択的に配設するため、ワークに見合った洗滌乾燥
処理が行われる。 6)廃棄液処理手段が設けられているため、常時新鮮な
状態で処理が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構造を示す正面図。
【図2】本体に付設される付属装置を含む本実施例の全
体構造を示す図1の上面図。
【図3】処理容器の回転自転手段の他の実施例を示す部
分正面図。
【図4】本実施例の作用を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 浸漬洗滌槽 2 エアブロー槽 3 温水洗滌槽 4 蒸気洗滌槽 5 熱風乾燥槽 6 本体容器 7 炭化水素系洗滌液 8 蓋 9 槽本体 10 冷却手段 11 超音波振動手段 12 洗滌液供給排出手段 13 処理容器 13a 処理容器 14 回転自転手段 15 液面レベル 16 オーバフロー管 17 洗滌液回収タンク 18 冷却機 19 液冷却用パイプ 20 供給管 21 排出管 22 液循環用ポンプ 23 フィルタ 24 洗滌液供給配管 25 回収洗滌液戻し配管 26 水分廃棄栓 27 廃棄系路 28 容器架台 28a 容器架台 29 ローラ 30 蓋 31 槽本体 32 エア供給手段 33 排気ダクト 34 排気調節及び気液分離手段 35 排風機 36 エアブロー用コンプレッサ 37 エア噴射ノズル 38 エア配管 39 蓋 40 槽本体 41 加熱手段 42 温水供給排出手段 43 加温用ヒータ 44 循環配管 45 温水循環用ポンプ 46 フィルタ 47 液面レベル 48 オーバフロー液油水分離器 49 受液タンク 50 蓋 51 槽本体 52 蒸気供給手段 53 蒸気調節及び気液分離手段 54 蒸気ボイラ 55 蒸気噴射ノズル 56 蒸気供給配管 57 排気ダクト 58 廃液受タンク 59 蓋 60 槽本体 61 熱風供給手段 62 熱風調節及び気液分離手段 63 熱風発生機 64 整流口 65 断熱ホース 66 排気ダクト 67 廃液受タンク 68 処理前作業台 69 処理後作業台 70 操作盤

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適温冷却されると共に超音波振動する炭
    化水素系洗滌液内で洗滌対象物を回転移動させて浸漬洗
    滌を行う第1工程と、前記洗滌対象物をエアブローして
    洗滌液を除去する第2工程と、適温に加熱された温水内
    でエアブロー後の洗滌対象物を温水洗滌する第3工程
    と、比較的低圧の蒸気噴射により温水洗滌済の洗滌対象
    物を蒸気洗滌する第4工程と、洗滌済の洗滌対象物を熱
    風乾燥する第5工程を順次配列して洗滌対象物の洗滌乾
    燥処理を行うことを特徴とする炭化水素系洗滌液による
    洗滌乾燥方法。
  2. 【請求項2】 前記第4工程は、洗滌対象物の形状,材
    質に応じ省略する調節工程である請求項1の炭化水素系
    洗滌液による洗滌乾燥方法。
  3. 【請求項3】 循環する炭化水素系洗滌液を蓄溜し洗滌
    対象物を収納する蓋付きの槽本体と当該洗滌液を適温に
    冷却する冷却手段および洗滌液の振動手段を有し洗滌対
    象物の液洗滌を行う浸漬洗滌槽(第1工程)と、当該第
    1工程の洗滌済の洗滌対象物を収納する槽本体および当
    該槽内に適圧の加圧空気を噴射供給するエア供給手段を
    有し洗滌対象物のエアブローを行うエアブロー槽(第2
    工程)と、当該第2工程のエアブロー済の洗滌対象物を
    収納すると共に循環する温水を蓄溜する槽本体および温
    水を適温に加熱する加熱手段を有し洗滌対象物の温水洗
    滌を行う温水洗滌槽(第3工程)と、当該第3工程の処
    理済の洗滌対象物を収納する槽本体および当該槽本体内
    に比較的低圧の蒸気を噴射供給する蒸気供給手段を有し
    洗滌対象物の蒸気洗滌を行う蒸気洗滌槽(第4工程)
    と、当該第4工程の処理済の洗滌対象物を収納する槽本
    体および当該槽本体内に熱風を供給する熱風供給手段を
    有し洗滌対象物の熱風乾燥を行う熱風乾燥槽(第5工
    程)を設けることを特徴とする炭化水素系洗滌液による
    洗滌乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記第1工程乃至第5工程の槽本体内に
    は洗滌対象物を収納する処理容器が備えられ、当該処理
    容器は回転及び/又は自転可能に保持されてなる請求項
    3の炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記第1工程乃至第5工程の各槽は、工
    程順に単一の本体容器内に連設されてなる請求項3の炭
    化水素系洗滌液による洗滌乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記第1工程乃至第5工程の各槽は処理
    済の液体および気体を回収又は廃棄するタンクを付設す
    るものである請求項3の炭化水素系洗滌液による洗滌乾
    燥装置。
  7. 【請求項7】 前記第2,第4および第5工程の各槽に
    は空気,蒸気を排出する排風手段が連設してなる請求項
    3の炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥装置。
  8. 【請求項8】 前記第2,第4および第5工程の各槽に
    は空気,蒸気の排気量調節及び/又は気液分離を行う排
    気調節及び気液分離手段が付設されてなる請求項3の炭
    化水素系洗滌液による洗滌乾燥装置。
  9. 【請求項9】 前記第4工程の蒸気洗滌槽は、処理され
    る洗滌対象物の形状,材質に対応して選択的に設置され
    るものである請求項3の炭化水素系洗滌液による洗滌乾
    燥装置。
JP18211093A 1993-06-29 1993-06-29 炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法と装置 Pending JPH078870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18211093A JPH078870A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法と装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18211093A JPH078870A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法と装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH078870A true JPH078870A (ja) 1995-01-13

Family

ID=16112513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18211093A Pending JPH078870A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078870A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5585026A (en) * 1978-12-22 1980-06-26 Hitachi Ltd Cleaning device
JPH0348214U (ja) * 1989-09-19 1991-05-08
JPH03249983A (ja) * 1990-02-28 1991-11-07 Nippon Petrochem Co Ltd 物品の洗浄方法およびその装置
JPH0576852A (ja) * 1991-09-24 1993-03-30 Nippon Kakoki Kogyo Kk 水系洗浄乾燥処理法及び装置
JPH0596254A (ja) * 1990-05-07 1993-04-20 Haneda Seisakusho:Kk 超音波洗浄装置並びに該装置に用いる洗浄槽

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5585026A (en) * 1978-12-22 1980-06-26 Hitachi Ltd Cleaning device
JPH0348214U (ja) * 1989-09-19 1991-05-08
JPH03249983A (ja) * 1990-02-28 1991-11-07 Nippon Petrochem Co Ltd 物品の洗浄方法およびその装置
JPH0596254A (ja) * 1990-05-07 1993-04-20 Haneda Seisakusho:Kk 超音波洗浄装置並びに該装置に用いる洗浄槽
JPH0576852A (ja) * 1991-09-24 1993-03-30 Nippon Kakoki Kogyo Kk 水系洗浄乾燥処理法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0132525B1 (ko) 세정 방법 및 세정 장치
JP3013635B2 (ja) 金属の工作物をクリーニングする方法および装置
US20070000521A1 (en) System and method for mid-pressure dense phase gas and ultrasonic cleaning
US5653820A (en) Method for cleaning metal articles and removing water from metal articles
GB2113719A (en) Solvent recovery and regeneration in washing operation
US5490460A (en) Automated cleaning of printing cylinders
JPH078870A (ja) 炭化水素系洗滌液による洗滌乾燥方法と装置
JP2003080187A (ja) 部品洗浄乾燥方法、及び部品洗浄乾燥装置
JP3393519B2 (ja) 金属加工物の洗浄方法及びその装置
JP2001129499A (ja) 洗浄装置及びその運転方法
EP3481563B1 (en) Method for restoring damaged electronic devices by cleaning and apparatus therefor
JP2006212563A (ja) 被洗浄物の洗浄方法、洗浄システム、及び乾燥装置
JPH0237232B2 (ja)
JP2982885B2 (ja) 洗浄処理装置および該処理装置を用いる洗浄処理方法
JPH0745574A (ja) ワークの洗浄及び乾燥方法とその装置
JP2554017B2 (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
JPH09285768A (ja) ワーク洗浄方法およびその装置
JP2571754B2 (ja) 有底筒体の脱液方法
JPH07331471A (ja) 洗浄脱液装置
JPH0754172A (ja) 部品等の洗浄装置
JP2006320859A (ja) 研磨洗浄方法及びその装置
JPS63194787A (ja) 洗浄方法及び装置
JPH09122609A (ja) 噴射洗浄装置
JPH04183875A (ja) 黒染装置
KR100869221B1 (ko) 물방울 제거용 히팅 시스템이 구비된 세정장치