JPH0788528B2 - 電気炉用ランス装置 - Google Patents

電気炉用ランス装置

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JPH0788528B2
JPH0788528B2 JP3192492A JP19249291A JPH0788528B2 JP H0788528 B2 JPH0788528 B2 JP H0788528B2 JP 3192492 A JP3192492 A JP 3192492A JP 19249291 A JP19249291 A JP 19249291A JP H0788528 B2 JPH0788528 B2 JP H0788528B2
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Japan
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lance
electric furnace
telescopic cylinder
tip
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敬昌 大和
英二 山本
昭郎 本庄
尚志 霜出
正道 南
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大阪酸素工業株式会社
合同製鐵株式会社
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    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気炉用ランス装置に係
り、詳しくは、金属精錬する電気炉の操業中に、例え
ば、溶融金属を測温するためのプローブが先端に取り付
けられたランスを、炉体が傾動している間も略同じ深さ
に挿入しておくことができるようにしたランス装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】転炉に酸素ガスを吹き込んだり試料を採
取するランス装置や取鍋に収容した溶鋼を測温するため
のランス装置には、真直なランスが用いられる。例え
ば、実公平1−14926号公報に記載された溶融金属
測温試料採取装置では、先端に測温および試料を採取す
るためのプローブを取り付けた直線状のランスが、ラン
ス装置の本体に対して進退可能に設けられている。この
ランスの側面には長手方向に沿ってラックが取り付けら
れており、測温や試料採取時にランスを変位させるピニ
オンやそのピニオンを駆動するモータなどがランス支持
ケースに装着されている。そして、上記のラックに噛み
合うピニオンを駆動すると共に、ラック支持ケース内に
配置した上下何組かのガイドローラで案内しながら、長
尺なランスを電気炉内に挿入したり引き出したりするこ
とができるようになっている。このランス装置は、従前
より一般に使用されている測温用や試料採取用の装置に
比べて、ランス昇降用のガイドフレームをなくすことが
でき、小型化や軽量化を図ることができると共に、安価
となる利点がある。加えて、モータの駆動力によって昇
降され、かつ、アクチュエーターを用いてランス支持ケ
ースの姿勢を変えることができるので、ランスの挿入位
置を任意に選択したり、使用しないときにはランスを垂
直姿勢とするなりして、左右に嵩張らないような形態で
保管することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、精錬中の電
気炉内の溶鋼を測温したり試料を採取する場合に、ラン
スの先端に取り付けられた測温用プローブなどを、溶鋼
上に浮かぶスラグを貫いて、溶鋼面から例えば300m
mないし500mm程度の深さに浸漬できることが望ま
しい。一方、精錬中の電気炉は、その傾動軸線を中心
に、例えば±2度の範囲で傾動が繰り返えされる。測温
などをある時間間隔で間歇的に行う場合には、ランスを
その都度挿入すれば問題がない。しかし、耐熱性や耐久
性などの改良が加えられて連続測温が可能な測温用プロ
ーブを使用する場合には、炉体が傾動している間も、ラ
ンスを電気炉に挿入したままにしておくことができれば
都合がよい。ところが、ランスはランス装置に保持され
ていて、その姿勢は一定である。それゆえに、炉体側壁
に設けられている作業口から挿入されたランスの姿勢
は、炉体が傾動したとき、炉体に対しては相対的に変化
する。したがって、溶鋼に浸漬されているランスの先端
の位置もその都度異なることになり、所望する箇所での
測温や試料採取ができなくなる。最も甚だしくは、炉体
の傾動角が大きくなったとき、作業口においてランスが
その口壁に当たる事態が生じる。それを回避するために
ランス支持ケースをアクチュエーターなどで傾動してラ
ンスの姿勢を変更すると、ランスの先端が溶鋼面上に出
てしまうといったことが起こる。一方、前述したような
装置におけるランスは直線状のパイプで形成されること
から、ランスの先端に取り付けられたプローブを、電気
炉の側壁に新たに開口させた挿入孔や従前より設けられ
ている作業口を貫通させて溶鋼に浸漬させるためには、
ランス支持ケースを挿入孔などよりも高い位置に配置し
て、挿入状態においてランスに大きい傾斜を与えておく
必要がある。したがって、操業状態においては、ランス
装置が、依然として上下方向に嵩張ったものとなる。そ
の結果、ランスの上端が電気炉建屋内の高いところに位
置することになり、既設の排煙ダクトやスクラップ装入
時に旋回される炉蓋などと干渉する問題がある。また、
ランス装置を炉前まで移動させたり、格納位置まで退避
させる作業も大変煩わしいものとなる欠点がある。本発
明は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は、ラ
ンスの形状を変更すると共に、精錬中に電気炉が傾動し
ても、その傾動動作に追従もしくは連動させランス自体
の姿勢を変えるなどして、ランスを連続的に溶鋼内の所
望深さ位置に挿入しておくことができるようにするこ
と、電気炉建屋内における排煙ダクトや炉蓋などと干渉
しないように、ランス支持ケースの位置を低くできると
共に、ランスを略直立状態にしたときでも、その背丈を
低く抑えて狭い電気炉建屋内を移動させたりまた炉前に
簡単に配置することができるようにすること、を実現し
た電気炉用ランス装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属精錬用の
電気炉内に挿入されるランスと、そのランスに形成され
たラックに噛み合ってランスを長手方向へ変位させるピ
ニオンと、ランスの変位を案内するガイドローラとを備
えたランス装置に適用される。その特徴とするところ
は、図1に示すように、ランス9は前下がりの上方に凸
となる円弧状に形成されている。ピニオン15とガイド
ローラ16とを備え、ランス9を電気炉2の傾動軸線2
Mに対して略平行な方向へ変位させるためのランス支持
ケース18が、傾動軸線2Mに対して直角な方向へ延び
る支持ピン19を介して、旋回可能な基台20に揺動自
在に支承される。その基台20には、ランス支持ケース
18の姿勢を保持しまたは変更するための伸縮シリンダ
ー23が設置される。電気炉2の側壁には、ランス9を
挿通させる挿入孔10が、傾動軸線2Mに略平行して貫
通するように開口されている。その挿入孔10内には、
挿通されたランス9を支持しかつランス9の変位を案内
する支持ローラ25が設けられる。そして、電気炉2が
精錬中に傾動するとき、支持ピン19を中心に揺動する
ランス支持ケース18と支持ローラ25とによって支持
された状態のランス9が、電気炉2の傾動に追従して揺
動しかつ旋回するようになっている。上記の伸縮シリン
ダー23は少なくとも二つが前記した支持ピン19を境
にして前後に配置され、各伸縮シリンダー23,23の
本体部23Aが、基台20に固定される。ランス支持ケ
ース18には、その伸縮シリンダー23のピストンロッ
ド23aの先端23Bを当接させる受け座24が、それ
ぞれの伸縮シリンダー23,23に対応して設置され
る。そして、電気炉2が精錬中に傾動するとき、伸縮シ
リンダー23,23のピストンロッド23aが縮小さ
れ、そのピストンロッド23aの先端23Bが、受け座
24,24から離隔した状態とされる。または、図5に
示すように、伸縮シリンダー23は少なくとも一つ設け
られ、その本体部23Aが基台20に揺動自在に取り付
けられ、その伸縮シリンダー23のピストンロッド23
aの先端23Bがランス支持ケース18に軸承される。
そして、電気炉2が精錬中に傾動するとき、伸縮シリン
ダー23の作動力を解除状態とするようにする。前記と
同様、図8に示すように、ランス9を前下がりの上方に
凸となる円弧状に形成しておくが、ピニオン15とガイ
ドローラ16とを備え、ランス9を電気炉2の傾動軸線
2Nに対して直角な方向へ変位させるためのランス支持
ケース18が、傾動軸線2Nに対して平行な方向へ延び
る支持ピン31を介して、基台20に揺動自在に支承さ
れる形態としておく。その基台20には、ランス支持ケ
ース18の姿勢を保持しまたは変更するための伸縮シリ
ンダー23が設置される。電気炉2の側壁には、ランス
9を挿通させる挿入孔10が、傾動軸線2Nに略直交し
て貫通するように開口される。その挿入孔10内には、
挿通されたランス9を支持しかつランス9の変位を案内
する支持ローラ25が設けられる。そして、電気炉2が
精錬中に傾動するとき、支持ピン31を中心に揺動する
ランス支持ケース18と支持ローラ25とによって支持
された状態のランス9が、電気炉2の傾動に追従して揺
動するようになっている。上記の伸縮シリンダー23は
少なくとも二つが支持ピン31を境にして前後に配置さ
れ、各伸縮シリンダー23,23の本体部23Aが、基
台20に固定される。ランス支持ケース18には、その
伸縮シリンダー23のピストンロッド23aの先端23
Bを当接させる受け座24が、それぞれの伸縮シリンダ
ー23,23に対応して設置される。そして、電気炉2
が精錬中に傾動するとき、伸縮シリンダー23,23の
ピストンロッド23aが縮小され、そのピストンロッド
23aの先端23Bが、受け座24,24から離隔した
状態とされる。または、図5の場合と同様に、伸縮シリ
ンダー23は少なくとも一つ設けられる。その本体部2
3Aは基台20に揺動自在に取り付けられ、その伸縮シ
リンダー23のピストンロッド23aの先端23Bがラ
ンス支持ケース18に軸承される。そして、電気炉2が
精錬中に傾動するとき、伸縮シリンダー23の作動力は
解除状態とされるようにしておく。なお、上記したラン
ス9は、図8ないし図10のように、電気炉2がいずれ
の傾動角をとっても、その先端が溶鋼面7aから略一定
の浸漬深さdの位置を維持するように、電気炉2の傾動
角に応じてピニオン15を駆動し、ランス9を電気炉2
内へさらに挿入しまたは引き出すようにしておけばよ
い。次に、図11に示すように、前述した場合と略同様
に、円弧状のランス9と、基台20に揺動自在に支承さ
れたランス支持ケース18と、少なくとも二つの伸縮シ
リンダー23,23とを有し、電気炉2内に挿入される
ランス9に形成されたラック14に噛み合ってランス9
を長手方向へ変位させるピニオン15と、そのランス9
の変位を案内するガイドローラ16とを備えたランス装
置にあって、電気炉2が精錬中に傾動するとき、支持ピ
ン31を中心に揺動するランス支持ケース18によって
支持された状態で、電気炉2の傾動軸線2Nに略直交し
て貫通するように電気炉2の側壁に開口された作業口6
を挿通するランス9が、電気炉2の傾動動作に連動して
作動する伸縮シリンダー23,23によって、揺動する
ようになっている。上記したランス9は、図11ないし
図13のように、電気炉2のいずれの傾動角において
も、その先端が溶鋼面7aから略一定の浸漬深さdの位
置を維持するように、電気炉2の傾動角に応じてピニオ
ン15を駆動し、ランス9を電気炉2内へさらに挿入し
または引き出すようにすればよい。上記のピニオン15
の駆動に代えて、電気炉2の傾動角に応じて伸縮シリン
ダー23,23を伸縮作動させ、ランス9の先端の位置
を変更して、電気炉2のいずれの傾動角においても、そ
の先端が溶鋼面7aから略一定の浸漬深さdの位置を維
持するようにしてもよい。さらに、図11を流用して説
明すれば、円弧状のランス9と、基台20に揺動自在に
支承されたランス支持ケース18と、少なくとも二つの
伸縮シリンダー23,23とを有し、電気炉2内に挿入
されるランス9に形成されたラック14に噛み合ってラ
ンス9を長手方向へ変位させるピニオン15と、そのラ
ンス9の変位を案内するガイドローラ16とを備えたラ
ンス装置にあって、電気炉2が精錬中に傾動するとき、
支持ピン31を中心に揺動するランス支持ケース18に
よって支持された状態で、電気炉2の傾動軸線2Nに略
直交して貫通するように電気炉2の側壁に開口された上
下寸法の大きい作業口6を挿通するランス9が、電気炉
2の傾動動作に追従することなく静止するようになって
いる。なお、ランス9は、電気炉2のいずれの傾動角に
おいても、その先端が溶鋼面7aから略一定の浸漬深さ
dの位置を維持するように、電気炉2の傾動角に応じて
ピニオン15を駆動し、ランス9を電気炉2内へさらに
挿入しまたは引き出すようにしておくとよい。上記のピ
ニオン15の駆動に代えて、電気炉2の傾動角に応じて
伸縮シリンダー23を伸縮作動させ、ランス9の先端の
位置を変更し、電気炉2のいずれの傾動角においても、
その先端が溶鋼面7aから略一定の浸漬深さdの位置を
維持するようにしてもよい。
【0005】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ランスを前下
がりの上方に凸となる円弧状に形成したので、背丈を低
くした姿勢のランスを簡便に電気炉へ挿入したり、引き
出したりすることができる。したがって、真直なランス
が使用された従来のランス装置に比べて、高所空間に制
限のある狭い建屋においても、付帯設備と干渉すること
なく使用することができる。また、炉前に配置したり退
避させて格納することも容易となる。ランスを電気炉に
挿入した状態で、その傾動動作に追従して揺動させるこ
とができ、ランスを電気炉内に挿入したままとしておく
ことができる。したがって、精錬中の測温,試料採取,
粉炭吹き込み、酸素ガス供給などの作業が連続して行わ
れ、それぞれの作業の能率化が図られる。また、電気炉
に挿入されたランスの先端は、電気炉が傾動されている
間も溶鋼中における位置が略維持され、常時定まった箇
所で測温したり試料採取することができる。請求項2に
よれば、ランスの揺動に基づくランス支持ケースの傾動
が自由となり、ランスの動きを電気炉の傾動動作に自然
と追従させることができる。また、ランス支持ケースを
伸縮シリンダーから解放した状態において、ランス支持
ケースを大きく傾斜させる場合には、受け座を退避させ
るなどしておけば、伸縮シリンダーの存在に制約される
ことなく、ランスを立てかけることができる。請求項3
によれば、電気炉が傾動するとき、伸縮シリンダーの流
体圧作動力を解除しておくと、ランスの揺動を、電気炉
の動きに自然と追従させることができる。しかも、伸縮
シリンダーは少なくとも一つあればよく、ランス装置の
構成が簡素化される。請求項4によれば、高所空間に制
限のある狭い電気炉建屋内の付帯設備と干渉させること
なく、ランス装置を炉前に配置したり退避させることが
容易となる。また、ランスを電気炉に挿入させた状態
で、その傾動動作に自然と追従して揺動させられ、ラン
スを連続的に電気炉内へ挿入しておくことができる。請
求項5によれば、ランスの動きを電気炉の傾動動作に自
然と従属させることができる。また、必要に応じて、ラ
ンス支持ケースを大きく傾斜させることもできる。請求
項6によれば、ランスの揺動を、電気炉の動きに自然と
追従させることができる。また、伸縮シリンダーは少な
くとも一つ備えておくだけでよく、ランス装置の簡素化
が図られる。請求項7によれば、電気炉に挿入されたラ
ンスの先端が、電気炉の傾動動作の間に移動しても、ピ
ニオンを駆動してランスをさらに挿入しまた引き出すこ
とができ、ランスの先端を所望深さに維持させることが
できる。請求項8によれば、請求項4の場合と同様の効
果が得られる。それに加えて、電気炉に設けられている
作業口を利用するので、特別に挿入孔といったものを炉
壁に設ける必要がなくなる。請求項9によれば、電気炉
に挿入されたランスの先端が、電気炉の傾動動作の間に
移動しても、ピニオンを駆動してランスをさらに挿入し
また引き出すことができ、ランスの先端を所望深さに維
持させることができる。請求項10によれば、ピニオン
の駆動に代えてもしくはそれと併用して、伸縮シリンダ
ーを伸縮作動させることにより、電気炉の傾動に伴って
ランスの先端の位置が変化しても、所望する深さ位置に
調整することができる。請求項11によれば、請求項8
の場合と同様の効果が得られる。それのみならず、上下
寸法の大きい作業口を利用するので、ランス支持ケース
を電気炉の傾動に連動して姿勢変化させる必要がなく、
稼働中の制御が簡単なものとなる。請求項12によれ
ば、挿入されたランスの先端が、電気炉の傾動角によっ
て異なった位置となっても、ピニオンを駆動してランス
をさらに挿入しまた引き出すことができ、ランスの先端
を所望深さに位置させることができる。請求項13によ
れば、ピニオンの駆動に代えてもしくはそれと併用し
て、伸縮シリンダーを作動させれば、傾動に伴ってラン
スの先端の位置が変化しても、所望する深さ位置に配置
させることができる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて、詳細に
説明する。図1は電気炉用ランス装置1を炉前に配置し
た正面図で、図2はその平面矢視図である。電気炉2は
鉄皮2aに耐火煉瓦2bや不定形耐火材2cが内張りさ
れた炉体2Aを有し、その炉体2Aが水平な傾動軸線2
Mを中心として精錬中は例えば±2度で繰り返し傾動さ
れ、また、出鋼中はそれ以上に傾斜した姿勢とされるよ
うになっている。その炉体2Aの傾動動作は、図3に示
すように、炉底外面に装着された円弧状のリングギヤー
3と床面に設置の傾動ラック4とを噛み合せ、その傾動
ラック4を図示しないアクチュエーターでもって左右の
白矢印方向へ押し引きすることによって行われる。上記
に炉体2Aには、傾動軸線2Mの右側に出鋼口5が張り
出して設けられ、左側には比較的大きく開口し必要に応
じて蓋6aによって閉止される作業口6が形成されてい
る。なお、炉体2Aの上部から装入されたスクラップ
が、図示しない電極により加熱されて溶落し、その溶け
た溶鋼7やその上に浮かぶスラグの周囲には、水冷構造
の冷却箱8(図1参照)が配置されている。そして、炉
体2Aの側壁の中央上部位において、傾動軸線2Mの近
傍にランス装置1のランス9を挿通するための矩形状の
挿入孔10が、傾動軸線2Mに略平行して貫通するよう
に開口されている。なお、この挿入孔10は、後述する
ように炉体2Aを傾動するとき姿勢が変化するランス9
との干渉を避けるために、開口の下部10a(図1参
照)が内方に向かって下方へ傾斜されている。一方、上
記した挿入孔10に面している炉前のフロアー11に
は、車輪12でもって移動しかつ架台13の脚13aを
張り出すなどして停止状態を保持することができるラン
ス装置1が配置される。このランス装置1は、電気炉2
内に挿入されるランス9と、そのランス9に形成された
ラック14に噛み合ってランス9を長手方向へ変位させ
るピニオン15と、ランス9の変位を案内する複数のガ
イドローラ16,16とを備えるものである。
【0007】そのランス9は、前下がりの上方に凸とな
る円弧状に形成されている。このランス9は、ピニオン
15とそれを駆動するモータ17と自由回転するガイド
ローラ16とを有するランス支持ケース18に支持さ
れ、架台13の上で後述する支持ピン19を介して揺動
可能となっている。上記のようにランス9は直線状では
ないことから、ランス9の揺動中心を高い位置にしてお
く必要がなく、架台13自体は背の低いものとなってい
る。なお、図4に示すように、ランス9を上下から挾持
するガイドローラ16,16のうち、下部に位置する二
つのガイドローラ16,16は、ランス9の下面中央に
取り付けられたラック14の左右側部におけるランス下
面を支持するように配置される。このランス9を傾動軸
線2Mに対して略平行な方向へ変位させるためのランス
支持ケース18は、図1に示すように、炉体2Aの傾動
軸線2Mに対して直角な方向へ延びる支持ピン19を介
して、旋回可能な基台20に揺動自在に支承されてい
る。すなわち、ランス支持ケース18の下面中央にブラ
ケット21が取り付けられ、それに軸承された支持ピン
19が、基台20上の左右に設置された軸受22,22
(図2参照)で支えられている。そして、ランス9およ
びランス支持ケース18を旋回させるため、および、炉
体2Aを傾動させるときランス9を僅かに左右へ動かす
ことができるために、上記の基台20は、架台13に対
して、図示しない旋回機構によって旋回駆動されたり、
自由旋回することができるようになっている。このため
に、基台20はスラストベアリング20aなどを介して
架台13に乗載されており、また、制動しておくことも
できるように、ブレーキディスク20bが設けられてい
る。このような基台20には、ランス支持ケース18の
姿勢を保持しまたは変更するための少なくとも二つの伸
縮シリンダー23,23が、支持ピン19を境にして前
後に設置される。この伸縮シリンダー23,23は、空
圧,油圧,電動式などいずれの形式のアクチュエーター
でもよいが、その本体部23Aが基台20に固定され、
ランス支持ケース18の下面中央には、その伸縮シリン
ダー23のピストンロッド23aの先端23Bを当接さ
せる受け座24,24が、それぞれの伸縮シリンダー2
3,23に対応して設置されている。この伸縮シリンダ
ー23,23はランス支持ケース18を所望する姿勢に
変更するためのものであるが、その数は三以上でもよ
く、いずれの数にしても、電気炉2が精錬中に傾動する
とき、そのピストンロッド23aが縮小され、その先端
23Bが、図1中の破線で示すように、受け座24,2
4から離隔した状態とされる。なお、この伸縮シリンダ
ー23は、図5に示すように、その本体部23Aが基台
20に揺動自在に取り付けられ、そのピストンロッド2
3aの先端23Bがランス支持ケース18に軸承させる
ようにしておいてもよい。この場合には、精錬中に電気
炉2が傾動するとき、伸縮シリンダー23,23の圧油
などがドレンされてその作動力は解除状態とされ、伸縮
シリンダー23が外力でもって任意に伸び縮みすること
ができるようにされる。この例の場合、伸縮シリンダー
23は前もしくは後に少なくとも一つあればよく、その
一つでもってランス支持ケース18の姿勢を保持しまた
は変更することができ、圧油を抜けば作動油圧による作
動力を解除しておくことができる。
【0008】一方、上記した挿入孔10内には、図6に
示すように、挿通されたランス9を支持しかつランス9
の変位を案内する支持ローラ25,25が設けられてい
る。この支持ローラ25は、電気炉2が精錬中に傾動す
るとき、支持ピン19を中心に揺動するランス支持ケー
ス18と共にランス9を支持し、炉体2Aの傾動に追従
してランス9を揺動させることができるようになってい
る。なお、その揺動の際に、傾動軸線2Mを中心にして
挿入孔10も若干振れるので、支持ローラ25,25に
よって挾持された恰好にあるランス9の振れを許容する
ために、前記したブレーキディスク20b(図1参照)
による制動を解放して、基台19が自由旋回できる状態
とされる。この支持ローラ25は断面が円いランス9の
周囲を三点で接触するようになっており、挿入孔10の
孔壁に設けられた軸承装置26に支持されている。な
お、炉体2Aの傾動によってランス9の姿勢も変化する
が、その際、支持ローラ25がランス9の挾持を維持す
るために、支持ローラ25の支承軸の位置を自動的に変
化させるようにする必要のあるときは、上記の軸承装置
26に図示しない弾発部材を介在させ、支持ローラ25
を変位させることができるようにしておけばよい。
【0009】前述した円弧状のランス9は、図4に示し
たように例えば三重管であり、外空間に冷却水9aが流
通され、ランス9の先端部で中間の空間に入った冷却水
9bはランス9に沿って移動し排出されるようになって
いる。このようなランス9の先端には、最内管を通る配
線9cに接続されたプローブ27(図1参照)が取付部
材9Aを介して装着され、溶鋼7を例えば15分ないし
20分の間連続して測温したり、溶鋼7から試料を採取
するために使用される。なお、ランス9が微粉炭もしく
は酸素ガスを吹き込むために使用される場合には、上記
のプローブ27に代えて、最内管の先端に吹出ノズルを
取り付けるようにすればよい。ちなみに、上記したラン
ス9は、電気炉2がいずれの傾動角をとっても、プロー
ブ27の先端が溶鋼面7aから略一定の浸漬深さd例え
ば300mmないし500mmの位置を維持しているこ
とが好ましい。この例の場合、後述するが、図3に示す
ようにプローブ27の先端の深さ位置は、炉体2Aの傾
動によって大きく変化することはないので、炉体2Aを
傾動してランス9が揺動している間に、後述する例の場
合のように、ランス9をピニオン15によって傾動動作
に追従して進退動作させる必要はない。しかしながら、
炉体2Aの側壁に開口される挿入孔10の位置によって
は、傾動中にプローブ27の先端の溶鋼面7aからの深
さが変化し、その変化が測温などに適しないほどである
場合には、炉体2Aの傾動角に応じてピニオン15を駆
動し、ランス9を電気炉2内へさらに挿入しまたは引き
出すように制御すればよい。
【0010】このように構成されたランス装置1は、次
のようにして、精錬中傾動する炉体2Aにランス9を挿
入したままの状態で連続測温などをすることができる。
格納状態にあるランス装置1は、ランス9がピニオン1
5の回転で、例えば図1の二点鎖線で示したように退避
され、図7に示すごとく、ランス9が略垂直姿勢となる
ように立てかけられる。その際、図示しないが、伸縮シ
リンダー23の一方が最大に伸長され、他方が最も短く
縮小される。なお、伸縮シリンダー23,23の最大伸
縮によってもランス9を立てることができない場合に
は、通常、ランス支持ケース18の下面中央に取り付け
られる受け座24を、図4のように下面側部に張り出し
自在に設け、支持ピン軸24aを中心に回動して退避さ
せることができる構造を採用すればよい。受け座24を
二点鎖線のように退避させると伸縮シリンダー23との
関連が解かれ、支持ピン19を中心にランス支持ケース
18を回動させて可及的に垂直とし、別途設けられた固
縛手段でもって固定するようにすればよい。ランス9は
円弧状であり、その上端は、真直なランスの場合よりも
低い位置となり、格納形態は上下にも左右にもコンパク
トなものとなる。ランス装置1を炉前に移動させるまで
に、ランス支持ケース18が略水平な状態とされ、炉体
2Aの挿入孔10に対面する位置にくると、図1に示す
ように、二つの伸縮シリンダー23,23の伸縮量を実
線のように調整して、ランス9を挿入孔10に挿通する
ことができる姿勢に設定する。そして、基台20が架台
13に対して旋回しないようにブレーキディスク20b
で制動がかけられ、プローブ27を取り付けて、二点鎖
線で示した位置に待機される。電気炉2にスクラップな
らびに副原料が投入され、炉蓋が被せられた後、電極か
ら発せられるアークによってスクラップが加熱される。
スクラップの大部分が溶落した時点で、図3に示した傾
動ラック4が交互に左右へ移動され、炉体2Aが傾動軸
線2Mを中心に例えば±2度の範囲で傾動され、スクラ
ップの溶落や溶解が促進される。
【0011】溶解がある程度進行した段階で溶鋼の測温
を開始する場合、炉体2Aの傾動を停止させ、モータ1
7を駆動してピニオン15を回転させ、ラック14を介
してランス9が図1の実線のように前進される。ランス
9は支持ローラ25,25によっても支持された状態
で、プローブ27の先端が溶鋼面7aから略一定の浸漬
深さdに到達するまで挿入される。その時点でモータ1
7がロックされ、ランス9がランス支持ケース18に対
して固定的な位置となる。この状態で、伸縮シリンダー
23,23は図1の破線で示すようにピストンロッド2
3aを縮小させ、その先端23bが当接していた受け座
24,24から大きく離隔した状態とされる。加えて、
基台20の架台13に対する制動も解除され、ランス支
持ケース18の旋回も自由な状態とされる。支持ローラ
25,25によるランス9の支持点は、炉体2Aの傾動
軸線2Mと一致しているわけではなく、さらに、炉体2
Aの傾動を再開すると挿入孔10の姿勢も変化するの
で、その支持点は僅かに上下左右に振れる。その上下方
向への振れは支持ピン19を中心にした僅かな揺動で許
容され、左右方向への振れは、基台20が架台13に対
して僅かに旋回することによって実現される。したがっ
て、ランス9は、図3の実線の状態から二点鎖線や破線
のように、炉体2Aに対して相対的に左右へ首を振るよ
うに挙動する。この状態においては、ランス9は、支持
ピン19を中心に揺動するランス支持ケース18と支持
ローラ25,25とによって支持されているだけであ
り、炉体2Aが傾動すると、ランス9が支持ローラ2
5,25の位置の変化に支配され、結局は、ランス9が
炉体2Aの傾動に追従して揺動する。
【0012】溶鋼面7aは常時水平となるから、炉体2
Aの傾動によってプローブ27の先端の溶鋼面7aから
の深さが変化する。しかし、図3から分かるように、そ
の深さ位置変化は無視できる程度であり、しかも、炉体
2Aが傾動しても、プローブ27の先端は、炉体縦軸線
2Vから略一定の距離にある(図1参照)。したがっ
て、測温するにしても試料を採取するにしても、常に略
同じ箇所での作業が可能となる。なお、炉体2Aの傾動
速度はゆっくりしたものであるが、その傾動中にプロー
ブ27の先端の位置が、測温などに適しないほど変化す
る場合には、炉体2Aの傾動角に応じてピニオン15を
正逆転させ、ランス9を炉体2A内へさらに僅か押し込
みまたは僅かに引き出す動作を繰り返せば、その位置を
同じ深さに保持することができる。測温する場合には、
ランス9内を通ってプローブ27に至る配線9c(図4
参照)を介して温度信号が検出される。そして、プロー
ブ27が溶鋼の熱で損傷するまでの間に連続して測温す
ることができる。ランス9から微粉炭を吹き込んだり、
酸素ガスを供給する場合も、ランス9を挿入した状態に
維持しておくことができる。溶鋼成分を検査するために
試料を採取した場合などには、炉体2Aの傾動を停止さ
せ、伸縮シリンダー23,23をそのときのランス支持
ケース18の受け座24,24に当接させる。そして、
ランス支持ケース18の架台13に対する旋回を拘束
し、ランス支持ケース18のみでランス9の姿勢を保持
できる状態とする。その後に、ピニオン15を逆回転さ
せてランス9を引き出し、試料を取り出したり、焼損し
たプローブ27を交換する。この一連の動作を繰り返せ
ば、所望の作業を行うことができる。なお、前述した図
5に示すように、伸縮シリンダー23の本体部23Aが
基台20に揺動自在に取り付けられ、そのピストンロッ
ド23aの先端23Bがランス支持ケース18に軸承さ
れている場合には、炉体2Aの傾動中、伸縮シリンダー
23への作動油の供給を停止すると共に、その圧を抜い
て流体圧作動力を解除した状態としておけば、同様に作
動させることができる。
【0013】以上の説明から分かるように、ランス9は
前下がりの上方に凸となる円弧状に形成され、背丈を低
くしたランス装置1としたので、真直なランスが使用さ
れた従来の装置に比べて、高所空間に制限のある狭い建
屋においても、付帯設備と干渉することなく、炉前に配
置したり退避して格納することも容易となる。また、ラ
ンス9を、炉体2Aへ挿入したり、引き出したりするこ
とも簡便化される。ランス9を炉体2Aに挿入した状態
で、その傾動動作に自然と追従して揺動させることがで
き、ランス9を連続して電気炉2内に挿入しておくこと
ができる。したがって、精錬中の測温,試料採取,微粉
炭吹き込み、酸素ガス供給などの作業を連続して行うこ
とができ、それぞれの作業の能率化が図られる。また、
炉体2Aに挿入されたプローブ27の先端は、電気炉2
が傾動されている間も溶鋼7中における位置が略維持さ
れ、常時定まった箇所で測温したり試料採取をすること
ができる。ランス支持ケース18を支持する伸縮シリン
ダー23,23のピストンロッド23aを、炉体2Aの
傾動中に受け座24,24から離隔させておく場合に
は、ランス9の揺動に基づくランス支持ケース18の傾
動が自由となり、ランス9の動きを炉体2Aの傾動動作
に支配させることができる。また、受け座24を図4の
二点鎖線のように退避させれば、ランス支持ケース18
を伸縮シリンダー23から解放した状態とすることがで
き、ランス支持ケース18を大きく傾斜させる場合に
は、伸縮シリンダー23と干渉することもない。一方、
伸縮シリンダー23の本体部23Aとピストンロッド2
3aの先端を、それぞれ回動可能に支承させておく場合
には、炉体2Aが傾動されるとき、その作動力を解除し
ておけば、ランス9の揺動を炉体2Aの動きに自然と追
従させることができる。しかも、伸縮シリンダー23は
少なくとも一つあればよく、ランス装置1の構成上の簡
素化も図られる。
【0014】上述した例は、炉体2Aの傾動軸線2Mに
対して略平行にランス9が挿入されるが、そのときの炉
体2Aの傾動動作が、図3の場合と異なり、図8のよう
なものであってもよい。電気炉2は、図8に示すよう
に、床面に固定した傾動ラック4に、円弧状のリングギ
ヤー3を噛み合わせている場合が多く、そのときの傾動
は、図示しないアクチュエーターでもって、炉体2Aを
左右の白矢印35または36方向へ揺動させるようにな
っている。この場合には、上記したような傾動軸線2M
なるものは実質的に存在しない。すなわち、炉体2Aが
揺動する間に移動しないという不動点は存在しない。そ
して、挿入孔10も、図8のように横ずれする。しか
し、図には表せえないが、傾動軸線2Mに相当する紙面
に垂直な軸線があると想像すれば、図1ないし図7で説
明したところに基づいて、本発明の電気炉用ランス装置
を作動させることができる。なお、図9以後に説明する
ランス装置においても同様のことが言える。
【0015】上述した例は、炉体2Aの傾動軸線2Mに
対して略平行にランス9が挿入されるものであるが、図
9は、傾動軸線2Nに対して直角にランス9が挿入され
るランス装置30である。この例においては、挿入孔1
0が作業口6の上部位において、傾動軸線2Nに略直交
して貫通するように開口されている。そして、ランス9
は前例よりも曲率半径の小さな円弧状となっており、ま
た、ランス9を変位させるランス支持ケース18は、傾
動軸線2Nに対して平行な方向へ延びる支持ピン31を
介して、基台20に揺動自在に支承されている。そのラ
ンス支持ケース18は基台20に旋回可能に装着され、
ランス装置30を退避させたり格納するために旋回機構
が使用とされるときがあるが、本装置30を用いてラン
ス9を炉体2Aの傾動に追従して揺動させるときには、
その自由旋回機能は不要である。なお、その他の構成は
図1の場合とほとんど異なるところがない。このような
ランス装置30においては、精錬中に炉体2Aが傾動す
るとき、支持ピン31を中心に揺動するランス支持ケー
ス18と支持ローラ25,25とによって支持された状
態のランス9が、炉体2Aの傾動に追従して揺動するこ
とができる。伸縮シリンダー23,23は、その本体部
23Aが基台20に固定され、ランス支持ケース18
に、そのピストンロッド23aの先端23Bを当接させ
る受け座24が設けられている場合には、前述の場合と
同様に、炉体2Aが傾動するとき、伸縮シリンダー2
3,23のピストンロッド23aが最大限に縮小され、
そのピストンロッド23aの先端23Bが、受け座2
4,24から離隔した状態とされる。また、図5の場合
と同様に、伸縮シリンダー23の本体部23Aが基台2
0に揺動自在に取り付けられ、そのピストンロッド23
aの先端23Bがランス支持ケース18に軸承されてい
る場合には、炉体2Aの傾動中、伸縮シリンダー23の
作動力は解除状態とされる。例えば、図10のように、
炉体2Aが左側へ傾くと、プローブ27の先端は溶鋼面
7aからの位置が深くなる。一方、図11のように右側
へ傾くと、プローブ27の先端は溶鋼面7aからの位置
が浅くなる。そこで、いずれの傾動角においても、プロ
ーブ27の先端が溶鋼面7aから略一定の浸漬深さdの
位置を維持するように、炉体2Aの傾動角に応じてピニ
オン15が駆動され、ランス9が炉体2A内へさらに挿
入しまたは引き出す作動が行われる。もちろん、そのよ
うな作動を必要としない場合には、ピニオン15を正逆
回転させる必要はなく、ランス9をランス支持ケース1
8に対してロックしておけばよい。
【0016】上記の例においても、高所空間に制限のあ
る狭い電気炉建屋内の付帯設備と干渉させることなく、
ランス装置30を炉前に配置したり退避して格納するこ
とが容易となる。そして、ランス9を炉体2Aに挿入さ
せた状態で、その傾動動作に自然と追従して揺動させる
ことができ、ランス9を連続して炉体2A内に挿入して
おくことができる。伸縮シリンダー23,23のピスト
ンロッド23aを、電気炉2の傾動中に受け座24から
離隔させておく場合には、前記の例と同様に、ランス9
の動きを炉体2Aの傾動動作に従属させることができ、
また、必要に応じて、ランス支持ケース18を大きく傾
斜させ、ランス9を直立に近い状態まで立てかけること
ができる。伸縮シリンダー23の両端部を回動可能に支
承しておく場合には、その作動力を解除しておけば、ラ
ンス9の揺動を炉体2Aの動きに自然と追従させること
ができる。また、伸縮シリンダー23を少なくとも一つ
備えておくだけで、ランス装置の簡素化が実現される。
ただ、炉体2Aに挿入されたプローブ27の先端は、炉
体2Aが傾動されている間に溶鋼7中における位置が変
動する。しかし、ピニオン15を駆動することによって
ランス9をさらに挿入しまた引き出すことができるの
で、炉体2Aの傾動中にランス9の先端を所望深さに維
持しておくことができる。
【0017】図12は、さらに異なる例のランス装置4
0である。この例は、炉体2Aに設けられている作業口
6に円弧状のランス9を挿入するようにしたものであ
る。作業口6は炉体2Aの中央高さ位置にあり、架台1
3の背丈は低いものとなっている。ランス装置40の構
成は、図9の場合のランス9,基台20に揺動自在に支
承されたランス支持ケース18,少なくとも二つの伸縮
シリンダー23,23,ランス9に形成されたラック1
4に噛み合ってランス9を長手方向へ変位させるピニオ
ン15,そのランス9の変位を案内するガイドローラ1
6などと同様である。一方、作業口6はその蓋6a(図
9参照)をあけて種々の作業をするためのものであるの
で、その口内には、前述した支持ローラ25(図1参
照)は設けられていない。なお、伸縮シリンダー23,
23は常にランス支持ケース18を支持してランス9の
姿勢を保持する必要があるので、炉体2Aが傾動される
際も、受け座24から離隔した状態にされたり、作動力
を解除した状態にされることはない。また、図13に示
した状態では、ランス9が作業口6の上壁と干渉するの
を避けるため、図14の状態では、ランス9が作業口6
の下壁と干渉するのを避けるために、炉体2Aの傾動動
作に連動して伸縮作動する伸縮シリンダー23,23に
より、ランス9が揺動される。なお、炉体2Aの傾動角
によっては、プローブ27の先端の位置が溶鋼面7aか
ら一定の浸漬深さdに維持されない場合、炉体2Aの傾
動に追従してピニオン15を正逆駆動して、ランス9を
さらに少し挿入しまたは少し引き出すようにすればよ
い。図13の場合のように、炉体2Aが左の方向へ傾動
されたときには、プローブ27の先端の位置は溶鋼面7
aから深くなるので、ランス9の挿入量を減少させもし
くはさせずして、伸縮作動している伸縮シリンダー2
3,23の伸縮量を調整することによって、プローブ2
7を持ち上げ、その所望深さをとらせることができる。
【0018】この例でも、図9の場合と同様の効果が得
られる。それのみならず、電気炉2に設けられている作
業口6を利用するので、特別に挿入孔10(図1参照)
といったものを炉壁に設ける必要がなくなる。
【0019】ちなみに、図12の場合に、作業口6の上
下方向の寸法が大きいと、炉体2Aが傾動しても、ラン
ス9が作業口6の上壁や下壁に干渉しないことがある。
その場合には、作業口6を挿通しているランス9を、炉
体2Aの傾動に追従させることなく静止させておけばよ
い。この場合において、炉体2Aの傾動角によっては、
プローブ27の先端の位置が溶鋼面7aから一定の浸漬
深さdに維持されないときには、炉体2Aの傾動に追従
してピニオン15を正逆駆動したり、伸縮シリンダー2
3,23の伸縮量を調整すればよい。この例において
も、図9の場合と同様の効果が得られる。それのみなら
ず、上下寸法の大きい作業口6を利用するので、ランス
支持ケース18を炉体2Aの傾動に連動して姿勢変化さ
せる必要がなく、作動上の制御が簡単となる。
【0020】以上のいずれの例においても、ピニオン1
5の駆動や伸縮シリンダー23の作動は、炉体2Aの形
状、挿入孔10や作業口6の位置や大きさ、ランス9の
寸法や形状さらにはその挙動、ランス装置の炉前配置位
置や大きさなどを予め把握しておけば、コンピュータに
よって連続制御することができる。また、炉体の傾動機
構としては、図3や図8に示したリングギヤーと傾動ラ
ックとからなるものを例にしたが、本発明の目的を達成
させることができるようなものであれば、いずれの傾動
機構を採用しても差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電気炉用ランス装置が炉前に配置された状態
の正面図。
【図2】 図1の平面矢視図。
【図3】 挿入されたランスを炉体の中から見た状態で
あって、図1の右矢視相当図。
【図4】 ランス支持ケースの横断面図。
【図5】 ランス支持ケースがランスをガイドしている
状態の拡大図。
【図6】 挿入孔における支持ローラの設置状態図。
【図7】 格納状態にあるランス装置の正面図。
【図8】 傾動形態の異なる電気炉における揺動状態説
明図。
【図9】 異なる例のランス装置の正面図。
【図10】 炉体が左に傾動した状態でのランス挿入
図。
【図11】 炉体が右に傾動した状態でのランス挿入
図。
【図12】 さらに異なる例におけるランス装置の正面
図。
【図13】 炉体が左に傾動した状態でのランス挿入
図。
【図14】 炉体が右に傾動した状態でのランス挿入
図。
【符号の説明】
1,30,40…ランス装置、2…電気炉、2A…炉
体、2M,2N…傾動軸線、6…作業口、7a…溶鋼
面、9…ランス、10…挿入孔、14…ラック、15…
ピニオン、16…ガイドローラ、18…ランス支持ケー
ス、19…支持ピン、20…基台、23…伸縮シリンダ
ー、23A…本体部、23B…先端、23a…ピストン
ロッド、24…受け座、25…支持ローラ、31…支持
ピン、d…浸漬深さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本庄 昭郎 千葉県船橋市南海神2丁目2番1号 合同 製鐵株式会社内 (72)発明者 霜出 尚志 大阪府大阪市西淀川区西島1丁目1番2号 合同製鐵株式会社内 (72)発明者 南 正道 大阪府大阪市西淀川区西島1丁目1番2号 合同製鐵株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属精錬用の電気炉内に挿入されるラン
    スと、そのランスに形成されたラックに噛み合って該ラ
    ンスを長手方向へ変位させるピニオンと、そのランスの
    変位を案内するガイドローラとを備えたランス装置にお
    いて、 前記ランスは前下がりの上方に凸となる円弧状に形成さ
    れ、 前記ピニオンとガイドローラとを備え、上記ランスを前
    記電気炉の傾動軸線に対して略平行な方向へ変位させる
    ためのランス支持ケースが、上記傾動軸線に対して直角
    な方向へ延びる支持ピンを介して、旋回可能な基台に揺
    動自在に支承され、 前記基台には、上記ランス支持ケースの姿勢を保持しま
    たは変更するための伸縮シリンダーが設置され、 前記電気炉の側壁には、上記ランスを挿通させる挿入孔
    が、前記傾動軸線に略平行して貫通するように開口さ
    れ、 その挿入孔内には、挿通された上記ランスを支持しかつ
    該ランスの変位を案内する支持ローラが設けられ、 前記電気炉が精錬中に傾動するとき、前記支持ピンを中
    心に揺動するランス支持ケースと前記支持ローラとによ
    って支持された状態の前記ランスが、上記電気炉の傾動
    に追従して揺動しかつ旋回するようになっていることを
    特徴とする電気炉用ランス装置。
  2. 【請求項2】 前記伸縮シリンダーは少なくとも二つが
    前記支持ピンを境にして前後に配置され、各伸縮シリン
    ダーの本体部が前記基台に固定され、前記ランス支持ケ
    ースには、その伸縮シリンダーのピストンロッドの先端
    を当接させる受け座が、それぞれの伸縮シリンダーに対
    応して設置され、前記電気炉が精錬中に傾動するとき、
    上記伸縮シリンダーのピストンロッドが縮小され、その
    ピストンロッドの先端が、前記受け座から離隔した状態
    とされるようにしたことを特徴とする請求項1に記載さ
    れた電気炉用ランス装置。
  3. 【請求項3】 前記伸縮シリンダーは少なくとも一つ設
    けられ、その本体部が前記基台に揺動自在に取り付けら
    れ、その伸縮シリンダーのピストンロッドの先端が前記
    ランス支持ケースに軸承され、前記電気炉が精錬中に傾
    動するとき、上記伸縮シリンダーの作動力を解除状態と
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載された
    電気炉用ランス装置。
  4. 【請求項4】 金属精錬用の電気炉内に挿入されるラン
    スと、そのランスに形成されたラックに噛み合って該ラ
    ンスを長手方向へ変位させるピニオンと、そのランスの
    変位を案内するガイドローラとを備えたランス装置にお
    いて、 前記ランスは前下がりの上方に凸となる円弧状に形成さ
    れ、 前記ピニオンとガイドローラとを備え、上記ランスを前
    記電気炉の傾動軸線に対して直角な方向へ変位させるた
    めのランス支持ケースが、上記傾動軸線に対して平行な
    方向へ延びる支持ピンを介して、基台に揺動自在に支承
    され、 前記基台には、上記ランス支持ケースの姿勢を保持しま
    たは変更するための伸縮シリンダーが設置され、 前記電気炉の側壁には、上記ランスを挿通させる挿入孔
    が、前記傾動軸線に略直交して貫通するように開口さ
    れ、 その挿入孔内には、挿通された上記ランスを支持しかつ
    該ランスの変位を案内する支持ローラが設けられ、 前記電気炉が精錬中に傾動するとき、前記支持ピンを中
    心に揺動するランス支持ケースと前記支持ローラとによ
    って支持された状態の前記ランスが、上記電気炉の傾動
    に追従して揺動するようになっていることを特徴とする
    電気炉用ランス装置。
  5. 【請求項5】 前記伸縮シリンダーは少なくとも二つが
    前記支持ピンを境にして前後に配置され、各伸縮シリン
    ダーの本体部が前記基台に固定され、前記ランス支持ケ
    ースには、その伸縮シリンダーのピストンロッドの先端
    を当接させる受け座が、それぞれの伸縮シリンダーに対
    応して設置され、前記電気炉が精錬中に傾動するとき、
    上記伸縮シリンダーのピストンロッドが縮小され、その
    ピストンロッドの先端が、前記受け座から離隔した状態
    とされるようにしたことを特徴とする請求項4に記載さ
    れた電気炉用ランス装置。
  6. 【請求項6】 前記伸縮シリンダーは少なくとも一つ設
    けられ、その本体部が前記基台に揺動自在に取り付けら
    れ、その伸縮シリンダーのピストンロッドの先端が前記
    ランス支持ケースに軸承され、前記電気炉が精錬中に傾
    動するとき、上記伸縮シリンダーの作動力を解除状態と
    するようにしたことを特徴とする請求項4に記載された
    電気炉用ランス装置。
  7. 【請求項7】 前記ランスは、前記電気炉がいずれの傾
    動角をとっても、その先端が溶鋼面から略一定の浸漬深
    さの位置を維持するように、該電気炉の傾動角に応じて
    前記ピニオンを駆動し、該ランスを電気炉内へさらに挿
    入しまたは引き出すようになっていることを特徴とする
    請求項4に記載された電気炉用ランス装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載された円弧状のランス
    と、基台に揺動自在に支承されたランス支持ケースと、
    そのランス支持ケースを支持する伸縮シリンダーとを有
    し、金属精錬用の電気炉内に挿入される前記ランスに形
    成されたラックに噛み合って該ランスを長手方向へ変位
    させるピニオンと、そのランスの変位を案内するガイド
    ローラとを備えたランス装置において、 前記電気炉が精錬中に傾動するとき、前記支持ピンを中
    心に揺動するランス支持ケースによって支持された状態
    で、前記電気炉の傾動軸線に略直交して貫通するように
    該電気炉の側壁に開口された作業口を挿通する前記ラン
    スが、上記電気炉の傾動動作に連動して作動する前記伸
    縮シリンダーによって、揺動するようになっていること
    を特徴とする電気炉用ランス装置。
  9. 【請求項9】 前記ランスは、前記電気炉のいずれの傾
    動角においても、その先端が溶鋼面から略一定の浸漬深
    さの位置を維持するように、該電気炉の傾動角に応じて
    前記ピニオンを駆動し、該ランスを電気炉内へさらに挿
    入しまたは引き出すようになっていることを特徴とする
    請求項8に記載された電気炉用ランス装置。
  10. 【請求項10】 前記ランスは、前記電気炉のいずれの
    傾動角においても、その先端が溶鋼面から略一定の浸漬
    深さの位置を維持するように、該電気炉の傾動角に応じ
    て前記伸縮シリンダーを伸縮作動させ、該ランスの先端
    の位置を変更できるようになっていることを特徴とする
    請求項8に記載された電気炉用ランス装置。
  11. 【請求項11】 請求項4に記載された円弧状のランス
    と、基台に揺動自在に支承されたランス支持ケースと、
    そのランス支持ケースを支持する伸縮シリンダーとを有
    し、金属精錬用の電気炉内に挿入される前記ランスに形
    成されたラックに噛み合って該ランスを長手方向へ変位
    させるピニオンと、そのランスの変位を案内するガイド
    ローラとを備えたランス装置において、 前記電気炉が精錬中に傾動するとき、前記支持ピンを中
    心に揺動するランス支持ケースによって支持された状態
    で、前記電気炉の傾動軸線に略直交して貫通するように
    該電気炉の側壁に開口された上下寸法の大きい作業口を
    挿通する前記ランスが、上記電気炉の傾動動作に追従す
    ることなく静止するようになっていることを特徴とする
    電気炉用ランス装置。
  12. 【請求項12】 前記ランスは、前記電気炉のいずれの
    傾動角においても、その先端が溶鋼面から略一定の浸漬
    深さの位置を維持するように、該電気炉の傾動角に応じ
    て前記ピニオンを駆動し、該ランスを電気炉内へさらに
    挿入しまたは引き出すようになっていることを特徴とす
    る請求項11に記載された電気炉用ランス装置。
  13. 【請求項13】 前記ランスは、前記電気炉のいずれの
    傾動角においても、その先端が溶鋼面から略一定の浸漬
    深さの位置を維持するように、該電気炉の傾動角に応じ
    て前記伸縮シリンダーを伸縮作動させ、該ランスの先端
    位置を変更できるようになっていることを特徴とする請
    求項11に記載された電気炉用ランス装置。
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