JPH0788454B2 - 塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents
塩化ビニル樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0788454B2 JPH0788454B2 JP20768586A JP20768586A JPH0788454B2 JP H0788454 B2 JPH0788454 B2 JP H0788454B2 JP 20768586 A JP20768586 A JP 20768586A JP 20768586 A JP20768586 A JP 20768586A JP H0788454 B2 JPH0788454 B2 JP H0788454B2
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- JP
- Japan
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- vinyl chloride
- chloride resin
- resin composition
- weight
- parts
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主としてストレッチフィルム、ボトル等の食
品包装容器、医療用チューブ、容器、カテーテル等の医
療用部品、玩具、台所用手袋等の安全性を特に必要とす
る塩化ビニル組成物及び長靴、フィルム、シート等雑
貨、カーテン、ブラインド、スダレ、椅子、壁紙、床材
等家具、内装材、水道管等の硬質塩ビ管、非移行電線等
直接水に接する、又は多湿下に放置される用途で耐水性
を特に必要とする塩化ビニル組成物に関する。
品包装容器、医療用チューブ、容器、カテーテル等の医
療用部品、玩具、台所用手袋等の安全性を特に必要とす
る塩化ビニル組成物及び長靴、フィルム、シート等雑
貨、カーテン、ブラインド、スダレ、椅子、壁紙、床材
等家具、内装材、水道管等の硬質塩ビ管、非移行電線等
直接水に接する、又は多湿下に放置される用途で耐水性
を特に必要とする塩化ビニル組成物に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来より塩化ビニル樹脂に可塑剤、安定剤等を併用し、
塩化ビニル樹脂の加工性の幅の大きい点を生かして様々
な成形品が製作されている。特に安定剤として金属石鹸
の他に、非金属耐熱添加剤、例えばペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール及び/又はソルビトール、
マンニトール等のポリオールを併用し、塩化ビニル樹脂
の耐熱性向上を計っている。しかしながら、これらのポ
リオールはいずれも吸湿性が高いため、塩化ビニル樹脂
に配合すると、吸湿又は吸水を呈し、強度の低下、抽出
減量の増大、非ブルーム性等の物性を大幅に低下する傾
向がある。
塩化ビニル樹脂の加工性の幅の大きい点を生かして様々
な成形品が製作されている。特に安定剤として金属石鹸
の他に、非金属耐熱添加剤、例えばペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール及び/又はソルビトール、
マンニトール等のポリオールを併用し、塩化ビニル樹脂
の耐熱性向上を計っている。しかしながら、これらのポ
リオールはいずれも吸湿性が高いため、塩化ビニル樹脂
に配合すると、吸湿又は吸水を呈し、強度の低下、抽出
減量の増大、非ブルーム性等の物性を大幅に低下する傾
向がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、これらの点について鋭意研究した結果、ポ
リ塩化ビニルに還元麦芽糖を併用することにより耐湿、
耐水安定性を保ち、且つ耐熱性を向上させることを見出
したものである。
リ塩化ビニルに還元麦芽糖を併用することにより耐湿、
耐水安定性を保ち、且つ耐熱性を向上させることを見出
したものである。
本発明で使用されるポリ塩化ビニル(PVC)とは、塩化
ビニルのホモ重合体あるいは該単量体と共重合する単量
体、例えばα−オレフィン、塩化オレフィン、ビニルア
ルコール、アルキルビニルエーテル、ビニルエステル、
不飽和酸、不飽和酸エステル等を少量共重合せしめて得
られる塩化ビニル系重合体のことであり、これらの単独
又は混合物を意味する。
ビニルのホモ重合体あるいは該単量体と共重合する単量
体、例えばα−オレフィン、塩化オレフィン、ビニルア
ルコール、アルキルビニルエーテル、ビニルエステル、
不飽和酸、不飽和酸エステル等を少量共重合せしめて得
られる塩化ビニル系重合体のことであり、これらの単独
又は混合物を意味する。
又、本発明で用いられる還元麦芽糖とは、下記構造式 で表わされる単体又は複合体(単体をポリ塩化ビニルの
添加剤に混ぜたものである)であり、その形状は粉末、
ブロック状、液状でも良い。又、その使用量としては、
ポリ塩化ビニル100重量部に対し、還元麦芽糖として0.0
1〜50重量部、好ましくは0.1〜20重量部である。還元麦
芽糖の量が0.01重量部未満では、添加効果が乏しく、又
50重量部を越えるとポリ塩化ビニルとの相溶性が悪くな
る。
添加剤に混ぜたものである)であり、その形状は粉末、
ブロック状、液状でも良い。又、その使用量としては、
ポリ塩化ビニル100重量部に対し、還元麦芽糖として0.0
1〜50重量部、好ましくは0.1〜20重量部である。還元麦
芽糖の量が0.01重量部未満では、添加効果が乏しく、又
50重量部を越えるとポリ塩化ビニルとの相溶性が悪くな
る。
本発明の組成物は、軟質で用いられる場合には、通常可
塑剤、安定剤が配合される。かかる可塑剤としては、フ
タル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、リン酸、ア
ジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸とモノアルコール
又はフェノール、クレゾール等とのモノメリックタイプ
のエステル、又はグリセリン、グリコールとモノカルボ
ン酸とのモノメリックタイプのエステル、エポキシ化植
物油、アジピン酸及び/又はセバチン酸及び/又はアゼ
ライン酸と水酸基を2個以上保有する多価アルコールと
のポリエステルで、末端を1価アルコール又は1価カル
ボン酸で封止してある可塑剤が挙げられる。又、安定剤
としては、その主成分の金属がバリウム、カルシウム、
マグネシウム、亜鉛、アルミニウムの中から選ばれた少
なくとも1個以上の金属と、炭素数12〜22の脂肪酸とか
らなる金属石鹸を好ましくは2種以上含有するものであ
り、金属石鹸はポリ塩化ビニル100重量部に対し、0.1〜
5.0重量部の範囲で使用するのが好ましい。
塑剤、安定剤が配合される。かかる可塑剤としては、フ
タル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、リン酸、ア
ジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸とモノアルコール
又はフェノール、クレゾール等とのモノメリックタイプ
のエステル、又はグリセリン、グリコールとモノカルボ
ン酸とのモノメリックタイプのエステル、エポキシ化植
物油、アジピン酸及び/又はセバチン酸及び/又はアゼ
ライン酸と水酸基を2個以上保有する多価アルコールと
のポリエステルで、末端を1価アルコール又は1価カル
ボン酸で封止してある可塑剤が挙げられる。又、安定剤
としては、その主成分の金属がバリウム、カルシウム、
マグネシウム、亜鉛、アルミニウムの中から選ばれた少
なくとも1個以上の金属と、炭素数12〜22の脂肪酸とか
らなる金属石鹸を好ましくは2種以上含有するものであ
り、金属石鹸はポリ塩化ビニル100重量部に対し、0.1〜
5.0重量部の範囲で使用するのが好ましい。
更に本発明の組成物には、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル−エチレン共重合樹
脂、ポリエステルエラストマー、ニトリル−ブタジエン
系ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、エチルセルロー
ス、ポリエチレンテレフタレート等のポリマーと併用し
ても良く、又、他の有機非金属添加剤も、本発明の目的
を阻害しない限りに於いて使用出来る。更に本発明の組
成物は、クレー、炭酸カルシウム、タルク、酸化アルミ
ニウム等の充填剤、フェノール及び/又はビスフェノー
ル型の酸化防止剤、ノニオン系の界面活性剤、ブロム系
難燃剤、紫外線吸収剤、着色剤、滑剤等も併用すること
も出来る。
脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル−エチレン共重合樹
脂、ポリエステルエラストマー、ニトリル−ブタジエン
系ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、エチルセルロー
ス、ポリエチレンテレフタレート等のポリマーと併用し
ても良く、又、他の有機非金属添加剤も、本発明の目的
を阻害しない限りに於いて使用出来る。更に本発明の組
成物は、クレー、炭酸カルシウム、タルク、酸化アルミ
ニウム等の充填剤、フェノール及び/又はビスフェノー
ル型の酸化防止剤、ノニオン系の界面活性剤、ブロム系
難燃剤、紫外線吸収剤、着色剤、滑剤等も併用すること
も出来る。
(発明の効果) 本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、還元麦芽糖を含有す
ることにより、組成物の耐湿、耐水性に優れ、強度残率
の保持、抽出減量、非ブルーム性を大幅に改良されたも
のである。
ることにより、組成物の耐湿、耐水性に優れ、強度残率
の保持、抽出減量、非ブルーム性を大幅に改良されたも
のである。
(実施例) 次いで、本発明を実施例及び比較例により更に説明す
る。尚、例中の部は重量基準である。
る。尚、例中の部は重量基準である。
実施例1〜4及び比較例1〜4 第1表に於ける各原料を用い、170℃で7分間ロール混
練して軟質塩化ビニル樹脂組成物を得た。得られた組成
物の性能を第1表に示す。尚、第1表中の実施例1〜2
及び比較例1〜3はポリエステル系可塑剤、実施例3〜
4及び比較例4はアジピン酸系可塑剤配合で、前者は一
般用途、後者は食品包装容器等を対象とした。
練して軟質塩化ビニル樹脂組成物を得た。得られた組成
物の性能を第1表に示す。尚、第1表中の実施例1〜2
及び比較例1〜3はポリエステル系可塑剤、実施例3〜
4及び比較例4はアジピン酸系可塑剤配合で、前者は一
般用途、後者は食品包装容器等を対象とした。
第1表中の非ブリード性は、70℃×相対湿度90%で目視
観察した。
観察した。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリ塩化ビニル100重量部に対し、下記構
造式〔I〕で表わされる還元麦芽糖を0.01〜50重量部含
有することを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物。 (記) 構造式〔I〕:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20768586A JPH0788454B2 (ja) | 1986-09-05 | 1986-09-05 | 塩化ビニル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20768586A JPH0788454B2 (ja) | 1986-09-05 | 1986-09-05 | 塩化ビニル樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6363737A JPS6363737A (ja) | 1988-03-22 |
JPH0788454B2 true JPH0788454B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=16543879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20768586A Expired - Lifetime JPH0788454B2 (ja) | 1986-09-05 | 1986-09-05 | 塩化ビニル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788454B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW342404B (en) * | 1994-04-15 | 1998-10-11 | Ciba Sc Holding Ag | Stabilized polyvinyl chloride |
DE10130888A1 (de) | 2001-06-27 | 2003-01-30 | Henkel Teroson Gmbh | Haftvermittler für Plastisole |
-
1986
- 1986-09-05 JP JP20768586A patent/JPH0788454B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6363737A (ja) | 1988-03-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |