JPH0788373A - カルボン酸直接還元用触媒および該触媒の製造方法ならびにアルコール化合物の製造方法 - Google Patents
カルボン酸直接還元用触媒および該触媒の製造方法ならびにアルコール化合物の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 担体にスズ化合物およびルテニウム化合物を
担持してなるカルボン酸直接還元用触媒であって、該触
媒の調製にあたり、担体にスズ化合物のみを担持した後
に酸素存在下で焼成する工程と、次いで該担体にルテニ
ウム化合物を担持した後に活性化処理を施す工程を設け
てなるカルボン酸直接還元用触媒。 【効果】 カルボン酸含有化合物からアルコール化合物
を直接製造できる。またかかる本発明の触媒を用いれ
ば、比較的低圧の条件下においても、カルボン酸含有化
合物からアルコール化合物を高収率で製造しうる。ま
た、本発明の触媒は製造工程上の問題もない。
担持してなるカルボン酸直接還元用触媒であって、該触
媒の調製にあたり、担体にスズ化合物のみを担持した後
に酸素存在下で焼成する工程と、次いで該担体にルテニ
ウム化合物を担持した後に活性化処理を施す工程を設け
てなるカルボン酸直接還元用触媒。 【効果】 カルボン酸含有化合物からアルコール化合物
を直接製造できる。またかかる本発明の触媒を用いれ
ば、比較的低圧の条件下においても、カルボン酸含有化
合物からアルコール化合物を高収率で製造しうる。ま
た、本発明の触媒は製造工程上の問題もない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルボン酸直接還元用
触媒および該触媒の製造方法ならびにアルコール化合物
の製造方法に関する。
触媒および該触媒の製造方法ならびにアルコール化合物
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カルボン酸含有化合物からア
ルコール化合物を製造する方法としては、カルボン酸を
エステル化した後に、銅クロム酸化物触媒等を用いて水
素化分解する方法が最も一般的である。しかし、かかる
方法では水素化分解に先立ち、エステル化工程が必須と
なるため製造上の不利がある。そのため、カルボン酸含
有化合物を直接水素化分解してアルコール化合物を製造
しうるカルボン酸直接還元用触媒が種々提案されてい
る。
ルコール化合物を製造する方法としては、カルボン酸を
エステル化した後に、銅クロム酸化物触媒等を用いて水
素化分解する方法が最も一般的である。しかし、かかる
方法では水素化分解に先立ち、エステル化工程が必須と
なるため製造上の不利がある。そのため、カルボン酸含
有化合物を直接水素化分解してアルコール化合物を製造
しうるカルボン酸直接還元用触媒が種々提案されてい
る。
【0003】かかるカルボン酸直接還元用触媒として
は、たとえば、7酸化2レニウムやスピネル型銅クロム
酸化物等が知られている。しかしながら、これらの触媒
を使用した水素化分解反応では200気圧以上の高圧下
で反応を行う必要があり工業的に不利である。
は、たとえば、7酸化2レニウムやスピネル型銅クロム
酸化物等が知られている。しかしながら、これらの触媒
を使用した水素化分解反応では200気圧以上の高圧下
で反応を行う必要があり工業的に不利である。
【0004】また、高活性のカルボン酸直接還元用触媒
としてはゾル−ゲル法で調製したルテニウム−スズ系触
媒が知られている。かかる触媒によれば比較的低圧(1
00kg/cm2 )の条件下でオレイン酸を直接水素化
分解して9−オクタデセン−1−オールを製造しうる
(特開平4−82852号公報)。しかし、かかるゾル
−ゲル法により触媒を調製する際にはゲル状物ができる
こと、さらには使用するスズ化合物(たとえばテトラエ
トキシスズ等)が不安定な物質であることなど、触媒の
製造工程上の問題が多い。なお、含浸法、共沈法などの
方法により製造したルテニウム−スズ系触媒ではカルボ
ン酸化合物からアルコール化合物への転化率が低く工業
的に実施できるレベルの活性を有するものは得られてい
ない。さらには、一般に触媒は活性種を担体に固定化す
るために焼成されるが、ルテニウムを含有してなる触媒
は焼成する際に毒性化合物を生じるといった問題もあ
る。
としてはゾル−ゲル法で調製したルテニウム−スズ系触
媒が知られている。かかる触媒によれば比較的低圧(1
00kg/cm2 )の条件下でオレイン酸を直接水素化
分解して9−オクタデセン−1−オールを製造しうる
(特開平4−82852号公報)。しかし、かかるゾル
−ゲル法により触媒を調製する際にはゲル状物ができる
こと、さらには使用するスズ化合物(たとえばテトラエ
トキシスズ等)が不安定な物質であることなど、触媒の
製造工程上の問題が多い。なお、含浸法、共沈法などの
方法により製造したルテニウム−スズ系触媒ではカルボ
ン酸化合物からアルコール化合物への転化率が低く工業
的に実施できるレベルの活性を有するものは得られてい
ない。さらには、一般に触媒は活性種を担体に固定化す
るために焼成されるが、ルテニウムを含有してなる触媒
は焼成する際に毒性化合物を生じるといった問題もあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、触媒製造工
程上の問題がなく、比較的低圧の条件下においても、カ
ルボン酸含有化合物からアルコール化合物を高収率で製
造しうるカルボン酸直接還元用触媒を提供することを目
的とする。
程上の問題がなく、比較的低圧の条件下においても、カ
ルボン酸含有化合物からアルコール化合物を高収率で製
造しうるカルボン酸直接還元用触媒を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、以下に示す特定
の処方により調製されてなるルテニウム−スズ系触媒に
よれば、前記課題を悉く解決しうることを見出した。本
発明はかかる新たな知見により完成されたものである。
を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、以下に示す特定
の処方により調製されてなるルテニウム−スズ系触媒に
よれば、前記課題を悉く解決しうることを見出した。本
発明はかかる新たな知見により完成されたものである。
【0007】すなわち、本発明は、担体にスズ化合物お
よびルテニウム化合物を担持してなるカルボン酸直接還
元用触媒であって、該触媒の調製にあたり、担体にスズ
化合物のみを担持した後に酸素存在下で焼成する工程
と、次いで該担体にルテニウム化合物を担持した後に活
性化処理を施す工程を設けてなるカルボン酸直接還元用
触媒、および前記触媒の製造方法、ならびに前記触媒の
存在下でカルボン酸含有化合物を水素化分解することを
特徴とするアルコール化合物の製造方法に関する。
よびルテニウム化合物を担持してなるカルボン酸直接還
元用触媒であって、該触媒の調製にあたり、担体にスズ
化合物のみを担持した後に酸素存在下で焼成する工程
と、次いで該担体にルテニウム化合物を担持した後に活
性化処理を施す工程を設けてなるカルボン酸直接還元用
触媒、および前記触媒の製造方法、ならびに前記触媒の
存在下でカルボン酸含有化合物を水素化分解することを
特徴とするアルコール化合物の製造方法に関する。
【0008】本発明のカルボン酸直接還元用触媒を調製
するにあたっては、まず担体にスズ化合物のみを担持し
た後に酸素存在下で焼成することが必須とされる。
するにあたっては、まず担体にスズ化合物のみを担持し
た後に酸素存在下で焼成することが必須とされる。
【0009】前記担体としては各種公知のものを使用で
き、たとえばアルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア
等があげられる。これらのなかでも特にアルミナが好ま
しい。また担体の形状は特に限定はされず粒状、球状、
押し出し成型状、ペレット状、ハニカム状などの成型
品、粉末状などの非成型品のいずれの形状のものを使用
してもよい。
き、たとえばアルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア
等があげられる。これらのなかでも特にアルミナが好ま
しい。また担体の形状は特に限定はされず粒状、球状、
押し出し成型状、ペレット状、ハニカム状などの成型
品、粉末状などの非成型品のいずれの形状のものを使用
してもよい。
【0010】また、スズ化合物としては酸化ビス−トリ
ブチルスズ、スズ酸カリウム、スズ酸ナトリウム、オク
チル酸スズおよび塩化トリブチルスズから選ばれる少な
くとも1種を使用するのが、高活性な触媒が得られる点
で好ましい。なお、かかるスズ化合物の担体への担持方
法は特に限定されず含浸法、共沈法、イオン交換法等の
各種公知の方法によればよい。
ブチルスズ、スズ酸カリウム、スズ酸ナトリウム、オク
チル酸スズおよび塩化トリブチルスズから選ばれる少な
くとも1種を使用するのが、高活性な触媒が得られる点
で好ましい。なお、かかるスズ化合物の担体への担持方
法は特に限定されず含浸法、共沈法、イオン交換法等の
各種公知の方法によればよい。
【0011】担体にスズ化合物を担持した後には、酸素
存在下で焼成を行わなければならない。触媒を調製する
にあたりこの段階で焼成しない場合は、高活性な触媒が
得られず、本発明の目的は達成されない。またスズ化合
物に加えてルテニウム化合物を担持した後に焼成した場
合には、高活性な触媒が得られないばかりでなく、毒性
化合物が生じるといった問題もある。
存在下で焼成を行わなければならない。触媒を調製する
にあたりこの段階で焼成しない場合は、高活性な触媒が
得られず、本発明の目的は達成されない。またスズ化合
物に加えてルテニウム化合物を担持した後に焼成した場
合には、高活性な触媒が得られないばかりでなく、毒性
化合物が生じるといった問題もある。
【0012】本発明においては焼成温度は通常400℃
程度以上とされる。400℃よりも低い温度では焼成の
効果がほとんどなく高活性な触媒が得られない。また焼
成温度の上限は特に限定されないが、金属酸化物の凝集
(シンタリング)や担体構造が破壊されること等を考慮
すれば通常1200℃程度以下とされる。本発明では特
に前記焼成温度の範囲のなかでも500〜900℃の範
囲とするのがよい。また、焼成時間は通常0.5〜10
時間程度とされる。焼成方法は特に限定されず、たとえ
ば、マッフル炉などを用いる方法、流通式の方法等を採
用できる。なお、酸素存在下とは空気、人工酸素、純酸
素、酸素を含む混合気体等の酸素を含む気流下または雰
囲気下をいう。
程度以上とされる。400℃よりも低い温度では焼成の
効果がほとんどなく高活性な触媒が得られない。また焼
成温度の上限は特に限定されないが、金属酸化物の凝集
(シンタリング)や担体構造が破壊されること等を考慮
すれば通常1200℃程度以下とされる。本発明では特
に前記焼成温度の範囲のなかでも500〜900℃の範
囲とするのがよい。また、焼成時間は通常0.5〜10
時間程度とされる。焼成方法は特に限定されず、たとえ
ば、マッフル炉などを用いる方法、流通式の方法等を採
用できる。なお、酸素存在下とは空気、人工酸素、純酸
素、酸素を含む混合気体等の酸素を含む気流下または雰
囲気下をいう。
【0013】本発明の触媒は、前記スズ化合物を担持し
焼成した担体に、さらにルテニウム化合物を担持した後
に活性化処理を施すことが必須とされる。
焼成した担体に、さらにルテニウム化合物を担持した後
に活性化処理を施すことが必須とされる。
【0014】ルテニウム化合物としては、たとえば、硝
酸ルテニウムニトロシル錯体、硝酸ルテニウム、塩化ル
テニウム等のルテニウム塩、アセチルアセトンルテニウ
ム等や、エチレンジアミン、フェナンスロリン、ビピリ
ジル等のキレート化剤と結合したルテニウムキレート錯
体、カルボニルルテニウム錯体、n−テノセン等の有機
ルテニウム錯体、ルテニウムアルコキシド等があげられ
る。なお、ルテニウム化合物の担体への担持方法はスズ
化合物と同様の含浸法、共沈法、イオン交換法等の各種
公知の方法を採用できる。
酸ルテニウムニトロシル錯体、硝酸ルテニウム、塩化ル
テニウム等のルテニウム塩、アセチルアセトンルテニウ
ム等や、エチレンジアミン、フェナンスロリン、ビピリ
ジル等のキレート化剤と結合したルテニウムキレート錯
体、カルボニルルテニウム錯体、n−テノセン等の有機
ルテニウム錯体、ルテニウムアルコキシド等があげられ
る。なお、ルテニウム化合物の担体への担持方法はスズ
化合物と同様の含浸法、共沈法、イオン交換法等の各種
公知の方法を採用できる。
【0015】ルテニウム化合物を担持した後には活性化
処理を施さなければならない。活性化処理の方法は特に
限定されず、例えば、気相還元法、液相還元法などを採
用できる。気相還元法としては、たとえば水素ガス流通
還元法や水蒸気気流中でヒドラジン等の還元剤を流通し
還元する方法等があげられる。具体的には、前記水素ガ
ス流通還元法による場合は、水素気流下に通常400℃
程度以上の条件で還元処理を行うのがよい。前記以下の
条件では還元強度が不十分であり高活性な触媒が得られ
ない。なお、還元強度が大きい場合は特に限定されない
が、エネルギーロス、金属のシンタリング等を考慮すれ
ば400〜1000℃程度の条件で還元処理を行うのが
好ましい。還元処理の時間は通常0.1時間程度以上、
好ましくは0.5〜20時間とするのがよい。また、液
相還元法としては、たとえばホルマリン還元法、ヒドラ
ジン還元法、リチウムアルミニウムハイドライド還元法
等があげられ、前記気相還元法と同等またはそれ以上の
還元強度となるような還元処理を行えばよい。
処理を施さなければならない。活性化処理の方法は特に
限定されず、例えば、気相還元法、液相還元法などを採
用できる。気相還元法としては、たとえば水素ガス流通
還元法や水蒸気気流中でヒドラジン等の還元剤を流通し
還元する方法等があげられる。具体的には、前記水素ガ
ス流通還元法による場合は、水素気流下に通常400℃
程度以上の条件で還元処理を行うのがよい。前記以下の
条件では還元強度が不十分であり高活性な触媒が得られ
ない。なお、還元強度が大きい場合は特に限定されない
が、エネルギーロス、金属のシンタリング等を考慮すれ
ば400〜1000℃程度の条件で還元処理を行うのが
好ましい。還元処理の時間は通常0.1時間程度以上、
好ましくは0.5〜20時間とするのがよい。また、液
相還元法としては、たとえばホルマリン還元法、ヒドラ
ジン還元法、リチウムアルミニウムハイドライド還元法
等があげられ、前記気相還元法と同等またはそれ以上の
還元強度となるような還元処理を行えばよい。
【0016】かくして得られる本発明の触媒におけるル
テニウム化合物およびスズ化合物の担持量は、ルテニウ
ム化合物の担持量が金属換算で通常0.01〜20重量
%程度、好ましくは0.1〜10重量%である。また、
ルテニウム化合物とスズ化合物との担持量の割合は、金
属のモル比で1:0.1〜1:20、好ましくは1:1
〜1:10である。スズ化合物およびルテニウム化合物
の担持量が前記範囲を外れる場合にはカルボン酸直接還
元用触媒として十分な活性を示さず好ましくない。
テニウム化合物およびスズ化合物の担持量は、ルテニウ
ム化合物の担持量が金属換算で通常0.01〜20重量
%程度、好ましくは0.1〜10重量%である。また、
ルテニウム化合物とスズ化合物との担持量の割合は、金
属のモル比で1:0.1〜1:20、好ましくは1:1
〜1:10である。スズ化合物およびルテニウム化合物
の担持量が前記範囲を外れる場合にはカルボン酸直接還
元用触媒として十分な活性を示さず好ましくない。
【0017】得られた本発明の触媒表面の活性金属の分
布状態、活性化状態は規定し難いが、これらの特性をガ
スの化学吸着量で表せば、本発明の触媒1gあたりの水
素吸着量は通常0〜0.5ml程度、一酸化炭素吸着量
は通常0〜4ml程度、酸素吸着量は通常1〜11ml
程度であるのがよい。
布状態、活性化状態は規定し難いが、これらの特性をガ
スの化学吸着量で表せば、本発明の触媒1gあたりの水
素吸着量は通常0〜0.5ml程度、一酸化炭素吸着量
は通常0〜4ml程度、酸素吸着量は通常1〜11ml
程度であるのがよい。
【0018】前記本発明のカルボン酸直接還元用触媒に
よれば、カルボン酸含有化合物のカルボキシル基を水素
化分解して、カルボン酸含有化合物に対応するアルコー
ル化合物を一段階で、しかも高収率で製造することがで
きる。
よれば、カルボン酸含有化合物のカルボキシル基を水素
化分解して、カルボン酸含有化合物に対応するアルコー
ル化合物を一段階で、しかも高収率で製造することがで
きる。
【0019】本発明のカルボン酸直接還元用触媒を適用
しうるカルボン酸含有化合物としては、分子中にカルボ
キシル基を有する各種公知の化合物があげられる。特に
本発明の触媒は、従来カルボン酸の還元が困難とされて
いた分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基を有する
カルボン酸含有化合物に適用できる他、カルボン酸が分
解されやすいとされていた芳香環を有するカルボン酸含
有化合物にも適用できるといった特徴を有する。かかる
カルボン酸含有化合物の具体例としては、たとえば、ロ
ジン、シクロヘキサンカルボン酸、ナフテン酸、シクロ
ペンタンカルボン酸、シクロヘプタンカルボン酸、メチ
ルシクロヘキサンカルボン酸等の脂環系カルボン酸類;
ギ酸、酢酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、1−ヘキサン
酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸、エライジン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、エイコ
セン酸等の直鎖もしくは分岐鎖状の飽和または不飽和の
脂肪族カルボン酸類;アセト酢酸、アクリル酸等の共役
基を有するカルボン酸類;安息香酸、フェニル酢酸、ベ
ンジル酸、ベンゾイル安息香酸等の芳香族カルボン酸
類;マンデル酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸等のヒドロキシ
カルボン酸類;各種アミノ酸類等があげられる。
しうるカルボン酸含有化合物としては、分子中にカルボ
キシル基を有する各種公知の化合物があげられる。特に
本発明の触媒は、従来カルボン酸の還元が困難とされて
いた分岐鎖状の飽和または不飽和の炭化水素基を有する
カルボン酸含有化合物に適用できる他、カルボン酸が分
解されやすいとされていた芳香環を有するカルボン酸含
有化合物にも適用できるといった特徴を有する。かかる
カルボン酸含有化合物の具体例としては、たとえば、ロ
ジン、シクロヘキサンカルボン酸、ナフテン酸、シクロ
ペンタンカルボン酸、シクロヘプタンカルボン酸、メチ
ルシクロヘキサンカルボン酸等の脂環系カルボン酸類;
ギ酸、酢酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、1−ヘキサン
酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸、エライジン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、エイコ
セン酸等の直鎖もしくは分岐鎖状の飽和または不飽和の
脂肪族カルボン酸類;アセト酢酸、アクリル酸等の共役
基を有するカルボン酸類;安息香酸、フェニル酢酸、ベ
ンジル酸、ベンゾイル安息香酸等の芳香族カルボン酸
類;マンデル酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸等のヒドロキシ
カルボン酸類;各種アミノ酸類等があげられる。
【0020】前記水素化分解の反応形式は回分式または
流通式(固定床式、流動床式等)のいずれの方法も採用
できる。
流通式(固定床式、流動床式等)のいずれの方法も採用
できる。
【0021】水素化分解の圧力は、反応形式として回分
式を採用する場合は通常10〜300Kg/cm2 程
度、好ましくは50〜200Kg/cm2 であり、一
方、流通式を採用する場合には通常1〜300Kg/c
m2 程度、好ましくは1〜200Kg/cm2 であり、
いずれの反応形式を採用した場合にも比較的低圧の条件
下でも水素化分解を行うことができる。特に反応形式と
して流通式、なかでも固定床式を採用した場合には、常
圧下で水素化分解を行った場合にもアルコール化合物を
得ることができるといった利点がある。なお、前記水素
化分解の圧力は、回分式の場合に10Kg/cm2 未
満、または流通式の場合に1Kg/cm2 未満の圧力を
排除するものではない。また、反応温度は、いずれの反
応形式の場合にも、通常150〜400℃程度、好まし
くは200〜300℃である。
式を採用する場合は通常10〜300Kg/cm2 程
度、好ましくは50〜200Kg/cm2 であり、一
方、流通式を採用する場合には通常1〜300Kg/c
m2 程度、好ましくは1〜200Kg/cm2 であり、
いずれの反応形式を採用した場合にも比較的低圧の条件
下でも水素化分解を行うことができる。特に反応形式と
して流通式、なかでも固定床式を採用した場合には、常
圧下で水素化分解を行った場合にもアルコール化合物を
得ることができるといった利点がある。なお、前記水素
化分解の圧力は、回分式の場合に10Kg/cm2 未
満、または流通式の場合に1Kg/cm2 未満の圧力を
排除するものではない。また、反応温度は、いずれの反
応形式の場合にも、通常150〜400℃程度、好まし
くは200〜300℃である。
【0022】また、流通式の場合には、(単位時間あた
りの水素供給量)/(単位時間あたりのカルボン酸含有
化合物供給量)の体積比が通常1〜5000程度、好ま
しくは500〜3000となるように水素およびカルボ
ン酸含有化合物を供給する。前記体積比が1未満の場合
には、反応性が低下するため好ましくない。一方、前記
体積比が5000を越える場合には反応性に影響を及ぼ
すものではないが無駄な水素を供給することになりコス
ト高となる。また、原料の液空間速度(LHSV)は、
通常0.01〜25程度、好ましくは0.1〜2であ
る。LHSVが0.01未満の場合には、反応時間が長
くなりコストの面で不利である。一方、LHSVが25
を越える場合には、反応性が低下するため好ましくな
い。
りの水素供給量)/(単位時間あたりのカルボン酸含有
化合物供給量)の体積比が通常1〜5000程度、好ま
しくは500〜3000となるように水素およびカルボ
ン酸含有化合物を供給する。前記体積比が1未満の場合
には、反応性が低下するため好ましくない。一方、前記
体積比が5000を越える場合には反応性に影響を及ぼ
すものではないが無駄な水素を供給することになりコス
ト高となる。また、原料の液空間速度(LHSV)は、
通常0.01〜25程度、好ましくは0.1〜2であ
る。LHSVが0.01未満の場合には、反応時間が長
くなりコストの面で不利である。一方、LHSVが25
を越える場合には、反応性が低下するため好ましくな
い。
【0023】回分式による場合には、触媒の使用量は、
カルボン酸化合物1重量部に対して通常0.1〜50重
量部程度、好ましくは1〜20重量部である。また反応
時間は通常1〜100時間程度、好ましくは1〜50時
間である。
カルボン酸化合物1重量部に対して通常0.1〜50重
量部程度、好ましくは1〜20重量部である。また反応
時間は通常1〜100時間程度、好ましくは1〜50時
間である。
【0024】また、水素化分解において溶媒は特に必要
としないが、トルエン、デカリン、ジオキサン、ジグラ
イム、n−ヘプタン、水、アセトン、ベンゼン、ピリジ
ン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン等の溶媒を使用してもよ
い。
としないが、トルエン、デカリン、ジオキサン、ジグラ
イム、n−ヘプタン、水、アセトン、ベンゼン、ピリジ
ン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン等の溶媒を使用してもよ
い。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、カルボン酸含有化合物
からアルコール化合物を直接製造しうるカルボン酸直接
還元触媒および該触媒の製造方法を提供できる。かかる
本発明の触媒を用いれば、比較的低圧の条件下において
も、カルボン酸含有化合物からアルコール化合物を高収
率で製造しうる。また、本発明の触媒は製造工程上の問
題もない。
からアルコール化合物を直接製造しうるカルボン酸直接
還元触媒および該触媒の製造方法を提供できる。かかる
本発明の触媒を用いれば、比較的低圧の条件下において
も、カルボン酸含有化合物からアルコール化合物を高収
率で製造しうる。また、本発明の触媒は製造工程上の問
題もない。
【0026】以下に実施例をあげて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。なお、各例中の%は、特記しない限り重量%
を表す。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。なお、各例中の%は、特記しない限り重量%
を表す。
【0027】実施例1 (1)触媒の製造方法 アルミナ15.0gに、20%スズ酸カリウム水溶液2
5gを加え、15時間撹拌して含浸した後、水を留去し
た。次いで、空気中、800℃で5時間焼成した後、放
冷した。次いで、5%硝酸ルテニウムニトロシル溶液1
8.0gを加え15時間撹拌して含浸した後、溶媒を留
去した。さらに、水素気流下、450℃で4時間還元処
理して触媒を調製した。
5gを加え、15時間撹拌して含浸した後、水を留去し
た。次いで、空気中、800℃で5時間焼成した後、放
冷した。次いで、5%硝酸ルテニウムニトロシル溶液1
8.0gを加え15時間撹拌して含浸した後、溶媒を留
去した。さらに、水素気流下、450℃で4時間還元処
理して触媒を調製した。
【0028】(2)水素化分解 内容積500mlの電磁撹拌式オートクレーブ中に、ロ
ジン(酸価166)50.0gおよびジグライム95g
を仕込み、前記(1)で製造した触媒5.0gを加え、
水素圧100Kg/cm2 、温度260℃の反応条件で
反応を行った。4時間反応した後、反応液から触媒を濾
別しエバポレーターで溶媒を留去して、水酸基価175
の生成物を得た。原料の酸価より算出した水酸基価の理
論値(175)からロジンアルコールの収率は100モ
ル%であった。なお、生成物はゲル濾過クロマトグラフ
ィー(以下、GPCという)および高速液体クロマトグ
ラフィー(以下、HPLCという)により、ロジンアル
コールのみが生成し、副生物がないことを確認した。
ジン(酸価166)50.0gおよびジグライム95g
を仕込み、前記(1)で製造した触媒5.0gを加え、
水素圧100Kg/cm2 、温度260℃の反応条件で
反応を行った。4時間反応した後、反応液から触媒を濾
別しエバポレーターで溶媒を留去して、水酸基価175
の生成物を得た。原料の酸価より算出した水酸基価の理
論値(175)からロジンアルコールの収率は100モ
ル%であった。なお、生成物はゲル濾過クロマトグラフ
ィー(以下、GPCという)および高速液体クロマトグ
ラフィー(以下、HPLCという)により、ロジンアル
コールのみが生成し、副生物がないことを確認した。
【0029】実施例2 実施例1の(1)においてスズ化合物として酸化ビス−
トリブチルスズの35%n−ヘプタン溶液30gを使用
した他は実施例1の(1)と同様に触媒を製造した。ま
た、実施例1の(2)において、触媒として前記触媒を
用いた他は、実施例1の(2)と同様の方法により水素
化分解を行い、水酸基価174の生成物を得た。原料の
酸価より算出した水酸基価の理論値(175)からロジ
ンアルコールの収率は99モル%であった。なお、生成
物はGPCおよびHPLCにより、ロジンアルコールの
みが生成し、副生物がないことを確認した。
トリブチルスズの35%n−ヘプタン溶液30gを使用
した他は実施例1の(1)と同様に触媒を製造した。ま
た、実施例1の(2)において、触媒として前記触媒を
用いた他は、実施例1の(2)と同様の方法により水素
化分解を行い、水酸基価174の生成物を得た。原料の
酸価より算出した水酸基価の理論値(175)からロジ
ンアルコールの収率は99モル%であった。なお、生成
物はGPCおよびHPLCにより、ロジンアルコールの
みが生成し、副生物がないことを確認した。
【0030】実施例3 実施例1の(1)においてスズ化合物として15%スズ
酸ナトリウム水溶液30gを使用した他は実施例1の
(1)と同様に触媒を製造した。また、実施例1の
(2)において、前記触媒を用いてた他は、実施例1の
(2)と同様の方法により水素化分解を行い、水酸基価
168の生成物を得た。原料の酸価より算出した水酸基
価の理論値(175)からロジンアルコールの収率は9
6モル%であった。なお、生成物はGPCおよびHPL
Cにより、ロジンアルコールのみが生成し、副生物がな
いことを確認した。
酸ナトリウム水溶液30gを使用した他は実施例1の
(1)と同様に触媒を製造した。また、実施例1の
(2)において、前記触媒を用いてた他は、実施例1の
(2)と同様の方法により水素化分解を行い、水酸基価
168の生成物を得た。原料の酸価より算出した水酸基
価の理論値(175)からロジンアルコールの収率は9
6モル%であった。なお、生成物はGPCおよびHPL
Cにより、ロジンアルコールのみが生成し、副生物がな
いことを確認した。
【0031】実施例4 実施例1の(1)においてスズ化合物として塩化トリブ
チルスズの35%n−ヘプタン溶液40gを使用した他
は実施例1の(1)と同様に触媒を製造した。また、実
施例1の(2)において、触媒として前記触媒を用いた
他は実施例1の(2)と同様の方法により水素化分解を
行い、水酸基価163の生成物を得た。原料の酸価より
算出した水酸基価の理論値(175)からロジンアルコ
ールの収率は93モル%であった。なお、生成物はGP
CおよびHPLCにより、ロジンアルコールのみが生成
し、副生物がないことを確認した。
チルスズの35%n−ヘプタン溶液40gを使用した他
は実施例1の(1)と同様に触媒を製造した。また、実
施例1の(2)において、触媒として前記触媒を用いた
他は実施例1の(2)と同様の方法により水素化分解を
行い、水酸基価163の生成物を得た。原料の酸価より
算出した水酸基価の理論値(175)からロジンアルコ
ールの収率は93モル%であった。なお、生成物はGP
CおよびHPLCにより、ロジンアルコールのみが生成
し、副生物がないことを確認した。
【0032】実施例5 実施例1の(2)において、原料としてロジンに代えて
ラウリン酸を使用したほかは実施例1の(2)と同様の
方法で水素化分解を行った。生成物をガスクロマトグラ
フィー(以下、GCという)およびGPCで分析した結
果、94モル%の収率でラウリルアルコールを得たこと
を確認した。
ラウリン酸を使用したほかは実施例1の(2)と同様の
方法で水素化分解を行った。生成物をガスクロマトグラ
フィー(以下、GCという)およびGPCで分析した結
果、94モル%の収率でラウリルアルコールを得たこと
を確認した。
【0033】実施例6 実施例1の(2)において、原料としてロジンに代えて
安息香酸を使用したほかは実施例1の(2)と同様の方
法で水素化分解を行った。生成物をGCおよびGPCで
分析した結果、94モル%の収率でベンジルアルコール
を得たことを確認した。
安息香酸を使用したほかは実施例1の(2)と同様の方
法で水素化分解を行った。生成物をGCおよびGPCで
分析した結果、94モル%の収率でベンジルアルコール
を得たことを確認した。
【0034】実施例7 実施例1の(2)において、原料としてロジンに代えて
1−ヘキサン酸を使用したほかは実施例1の(2)と同
様の方法で水素化分解を行った。生成物をGCおよびG
PCで分析した結果、86モル%の収率で1−ヘキサノ
ールを得たことを確認した。
1−ヘキサン酸を使用したほかは実施例1の(2)と同
様の方法で水素化分解を行った。生成物をGCおよびG
PCで分析した結果、86モル%の収率で1−ヘキサノ
ールを得たことを確認した。
【0035】実施例8 実施例1の(2)において、原料としてロジンに代えて
シクロヘキサンカルボン酸を使用したほかは実施例1の
(2)と同様の方法で水素化分解を行った。生成物をG
CおよびGPCで分析した結果、74モル%の収率でシ
クロヘキサンメタノールを得たことを確認した。
シクロヘキサンカルボン酸を使用したほかは実施例1の
(2)と同様の方法で水素化分解を行った。生成物をG
CおよびGPCで分析した結果、74モル%の収率でシ
クロヘキサンメタノールを得たことを確認した。
【0036】実施例9 実施例1の(2)において、原料としてロジンに代えて
2−エチルヘキサン酸を使用したほかは実施例1の
(2)と同様の方法で水素化分解を行った。生成物をG
CおよびGPCで分析した結果、67モル%の収率で2
−エチルヘキサノールを得たことを確認した。
2−エチルヘキサン酸を使用したほかは実施例1の
(2)と同様の方法で水素化分解を行った。生成物をG
CおよびGPCで分析した結果、67モル%の収率で2
−エチルヘキサノールを得たことを確認した。
【0037】実施例10 実施例1の(1)で調製した触媒60gを充填した固定
床式の反応器に、ロジンの20%ジエチレングリコール
ジブチルエーテル溶液を、反応温度260℃、反応圧力
25kg/cm2 、(単位時間あたりの水素供給量)/
(単位時間あたりの溶液中のロジンの供給量)の体積比
を2400、ロジン溶液の液空間速度(LHSV)0.
3の条件下で流通させ水素化分解反応を行った後、さら
に真空蒸留により精製し、水酸基価186の生成物を得
た。ロジンアルコールの水酸基価の理論値(186)か
らロジンアルコールの収率は100モル%であった。な
お、生成物はGPCおよびHPLCにより、ロジンアル
コールのみが生成し、副生物がないことを確認した。
床式の反応器に、ロジンの20%ジエチレングリコール
ジブチルエーテル溶液を、反応温度260℃、反応圧力
25kg/cm2 、(単位時間あたりの水素供給量)/
(単位時間あたりの溶液中のロジンの供給量)の体積比
を2400、ロジン溶液の液空間速度(LHSV)0.
3の条件下で流通させ水素化分解反応を行った後、さら
に真空蒸留により精製し、水酸基価186の生成物を得
た。ロジンアルコールの水酸基価の理論値(186)か
らロジンアルコールの収率は100モル%であった。な
お、生成物はGPCおよびHPLCにより、ロジンアル
コールのみが生成し、副生物がないことを確認した。
【0038】実施例11 実施例10において、反応温度を280℃、(単位時間
あたりの水素供給量)/(単位時間あたりの溶液中のロ
ジンの供給量)の体積比を1200に変えたほかは実施
例10と同様の方法で水素化分解反応を行い、水酸基価
186の生成物を得た。ロジンアルコールの水酸基価の
理論値(186)からロジンアルコールの収率は100
モル%であった。なお、生成物はGPCおよびHPLC
により、ロジンアルコールのみが生成し、副生物がない
ことを確認した。
あたりの水素供給量)/(単位時間あたりの溶液中のロ
ジンの供給量)の体積比を1200に変えたほかは実施
例10と同様の方法で水素化分解反応を行い、水酸基価
186の生成物を得た。ロジンアルコールの水酸基価の
理論値(186)からロジンアルコールの収率は100
モル%であった。なお、生成物はGPCおよびHPLC
により、ロジンアルコールのみが生成し、副生物がない
ことを確認した。
【0039】実施例12 実施例10において、反応圧力を10kg/cm2 に変
えたほかは実施例10と同様の方法で水素化分解反応を
行い、水酸基価186の生成物を得た。ロジンアルコー
ルの水酸基価の理論値(186)からロジンアルコール
の収率は100モル%であった。なお、生成物はGPC
およびHPLCにより、ロジンアルコールのみが生成
し、副生物がないことを確認した。
えたほかは実施例10と同様の方法で水素化分解反応を
行い、水酸基価186の生成物を得た。ロジンアルコー
ルの水酸基価の理論値(186)からロジンアルコール
の収率は100モル%であった。なお、生成物はGPC
およびHPLCにより、ロジンアルコールのみが生成
し、副生物がないことを確認した。
【0040】実施例13 実施例10において、LHSVを0.5に変えたほかは
実施例10と同様の方法で水素化分解反応を行い、水酸
基価186の生成物を得た。ロジンアルコールの水酸基
価の理論値(186)からロジンアルコールの収率は1
00モル%であった。なお、生成物はGPCおよびHP
LCにより、ロジンアルコールのみが生成し、副生物が
ないことを確認した。
実施例10と同様の方法で水素化分解反応を行い、水酸
基価186の生成物を得た。ロジンアルコールの水酸基
価の理論値(186)からロジンアルコールの収率は1
00モル%であった。なお、生成物はGPCおよびHP
LCにより、ロジンアルコールのみが生成し、副生物が
ないことを確認した。
【0041】比較例1 アルミナ15.0gに、塩化スズの15%イソプロピル
アルコール溶液40gを加え15時間撹拌した後、溶媒
を留去した。次いで、空気中、800℃で5時間焼成し
た後、放冷した。次いで、5%硝酸ルテニウムニトロシ
ル溶液18.0gを加え15時間撹拌して含浸した後、
溶媒を留去した。これを水素気流下、450℃で4時間
還元処理し、触媒を調製した。また、実施例1の(2)
において、触媒として前記触媒を使用した他は、実施例
1の(2)と同様の方法により水素化分解を行い、水酸
基価94の生成物を得た。原料の酸価より算出した水酸
基価の理論値からロジンアルコールの収率は54モル%
であった。
アルコール溶液40gを加え15時間撹拌した後、溶媒
を留去した。次いで、空気中、800℃で5時間焼成し
た後、放冷した。次いで、5%硝酸ルテニウムニトロシ
ル溶液18.0gを加え15時間撹拌して含浸した後、
溶媒を留去した。これを水素気流下、450℃で4時間
還元処理し、触媒を調製した。また、実施例1の(2)
において、触媒として前記触媒を使用した他は、実施例
1の(2)と同様の方法により水素化分解を行い、水酸
基価94の生成物を得た。原料の酸価より算出した水酸
基価の理論値からロジンアルコールの収率は54モル%
であった。
Claims (6)
- 【請求項1】 担体にスズ化合物およびルテニウム化合
物を担持してなるカルボン酸直接還元用触媒であって、
該触媒の調製にあたり、担体にスズ化合物のみを担持し
た後に酸素存在下で焼成する工程と、次いで該担体にル
テニウム化合物を担持した後に活性化処理を施す工程を
設けてなるカルボン酸直接還元用触媒。 - 【請求項2】 前記スズ化合物が酸化ビス−トリブチル
スズ、スズ酸カリウム、スズ酸ナトリウム、オクチル酸
スズおよび塩化トリブチルスズから選ばれる少なくとも
1種である請求項1記載のカルボン酸直接還元用触媒。 - 【請求項3】 前記焼成工程における焼成温度が400
℃以上である請求項1記載のカルボン酸直接還元用触
媒。 - 【請求項4】 前記活性化処理工程において、水素気流
下に温度400℃以上の条件で還元処理を施してなる請
求項1記載のカルボン酸直接還元用触媒。 - 【請求項5】 担体にスズ化合物を担持した後に酸素存
在下で焼成し、次いでルテニウム化合物を担持した後に
活性化処理を施すことを特徴とする請求項1記載のカル
ボン酸直接還元用触媒の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のカルボ
ン酸直接還元用触媒の存在下で、カルボン酸含有化合物
を水素化分解することを特徴とするアルコール化合物の
製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28783593A JP3381804B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-10-21 | カルボン酸直接還元用触媒および該触媒の製造方法ならびにアルコール化合物の製造方法 |
US08/280,460 US5426246A (en) | 1993-07-27 | 1994-07-26 | Catalyst for direct reduction of carboxylic acid, process for preparation thereof and process for preparation of alcohol compound using the catalyst |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20564293 | 1993-07-27 | ||
JP5-205642 | 1993-07-27 | ||
JP28783593A JP3381804B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-10-21 | カルボン酸直接還元用触媒および該触媒の製造方法ならびにアルコール化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0788373A true JPH0788373A (ja) | 1995-04-04 |
JP3381804B2 JP3381804B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=26515177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28783593A Expired - Fee Related JP3381804B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-10-21 | カルボン酸直接還元用触媒および該触媒の製造方法ならびにアルコール化合物の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5426246A (ja) |
JP (1) | JP3381804B2 (ja) |
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AU2003285106A1 (en) * | 2002-11-01 | 2004-06-07 | Cargill, Incorporated | Process for preparation of 1,3-propanediol |
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