JPH0788288B2 - 美爪料 - Google Patents
美爪料Info
- Publication number
- JPH0788288B2 JPH0788288B2 JP61150195A JP15019586A JPH0788288B2 JP H0788288 B2 JPH0788288 B2 JP H0788288B2 JP 61150195 A JP61150195 A JP 61150195A JP 15019586 A JP15019586 A JP 15019586A JP H0788288 B2 JPH0788288 B2 JP H0788288B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nail enamel
- gloss
- film
- nail
- coating film
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、極めて有用な美爪料に関し、さらに詳しく
は、皮膜形成剤としてニトロセルロースを主成分とする
美爪料において、従来の美爪料よりも有意に光沢の抑制
された塗膜を有し、しかもフィルム物性や使用性・経時
安定性の良好な美爪料に関するものである。
は、皮膜形成剤としてニトロセルロースを主成分とする
美爪料において、従来の美爪料よりも有意に光沢の抑制
された塗膜を有し、しかもフィルム物性や使用性・経時
安定性の良好な美爪料に関するものである。
[従来の技術] 従来一般に使用されている美爪料は、皮膜形成剤として
ニトロセルロースを主成分とするものであり、この種の
美爪料は、美爪料の重要な品質の一つである皮膜形成性
に優れ、塗膜に光沢を付与し、また爪表面へ塗り易く経
時安定性も良好なものである。
ニトロセルロースを主成分とするものであり、この種の
美爪料は、美爪料の重要な品質の一つである皮膜形成性
に優れ、塗膜に光沢を付与し、また爪表面へ塗り易く経
時安定性も良好なものである。
しかし、近年、消費者の化粧品への要求が多様化し、美
爪料においても、光沢を抑制したものも望まれるように
なってきた。
爪料においても、光沢を抑制したものも望まれるように
なってきた。
このような観点から、美爪料中に平均粒子径0.01〜30μ
のシリカを配合することによって塗膜の光沢を抑え、マ
ット感を与える技術が提案されている(特開昭60−1691
0号公報)。
のシリカを配合することによって塗膜の光沢を抑え、マ
ット感を与える技術が提案されている(特開昭60−1691
0号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] 上述の如く、従来、塗膜に光沢を有することが美爪料に
おける重要な要求品質であり、皮膜形成剤としてニトロ
セルロースを主成分とする美爪料においても樹脂等の他
成分を組み合せることにより、光沢性を高める手段を採
るのが常であった。
おける重要な要求品質であり、皮膜形成剤としてニトロ
セルロースを主成分とする美爪料においても樹脂等の他
成分を組み合せることにより、光沢性を高める手段を採
るのが常であった。
従って、逆に塗膜の光沢を抑制する試みは少なく、わず
かに上述した例があるに過ぎず、詳細に検討されていな
いのが実情であった。
かに上述した例があるに過ぎず、詳細に検討されていな
いのが実情であった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、係る点に鑑み、フィルム物性や使用性・
経時安定性を損うことなく塗膜の光沢が抑制された美爪
料を得るべく鋭意研究した結果、ナイロンパウダーを配
合することにより、顕著な光沢抑制効果が得られること
を見出し、本発明を完成するに到った。
経時安定性を損うことなく塗膜の光沢が抑制された美爪
料を得るべく鋭意研究した結果、ナイロンパウダーを配
合することにより、顕著な光沢抑制効果が得られること
を見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、皮膜形成剤としてニトロセルロー
スを主成分とする美爪料において、光沢抑制成分とし
て、多層状に重ねた板状以外のナイロンパウダーを1〜
10重量%配合することを特徴とするものである。
スを主成分とする美爪料において、光沢抑制成分とし
て、多層状に重ねた板状以外のナイロンパウダーを1〜
10重量%配合することを特徴とするものである。
本発明でいう美爪料とは、ネールエナメルの他、ネール
エナメルの接着性・耐久性の向上の為に用いられるベー
スコートや、ネールエナメルの皮膜強化等の為に用いら
れるトップコートをも含むものである。
エナメルの接着性・耐久性の向上の為に用いられるベー
スコートや、ネールエナメルの皮膜強化等の為に用いら
れるトップコートをも含むものである。
本発明に係る美爪料において主成分となるニトロセルロ
ースは、従来用いられている周知のもので良く、例え
ば、ニトロセルロース1/2″、ニトロセルロース1/4″等
が挙げられ、これらの1種又は2種以上が配合される。
配合量は5〜20重量%の範囲で通常使用される。
ースは、従来用いられている周知のもので良く、例え
ば、ニトロセルロース1/2″、ニトロセルロース1/4″等
が挙げられ、これらの1種又は2種以上が配合される。
配合量は5〜20重量%の範囲で通常使用される。
また、本発明に必須に使用される光沢抑制成分であるナ
イロンパウダーは、化粧料に一般に使用されるもので良
く、例えばナイロン6、ナイロン12等の粉末が挙げられ
る。平均粒子径は5〜30μのものが好ましく、製品の色
や他の配合成分等を考慮して適宜選定すれば良い。これ
らは必要に応じて任意に選択し、単独若しくは併用して
用いられる。配合量は1〜10重量%の範囲で用いれば十
分であるが、より好ましくは5〜10重量%である。
イロンパウダーは、化粧料に一般に使用されるもので良
く、例えばナイロン6、ナイロン12等の粉末が挙げられ
る。平均粒子径は5〜30μのものが好ましく、製品の色
や他の配合成分等を考慮して適宜選定すれば良い。これ
らは必要に応じて任意に選択し、単独若しくは併用して
用いられる。配合量は1〜10重量%の範囲で用いれば十
分であるが、より好ましくは5〜10重量%である。
上記範囲においてナイロンパウダーの配合量を変えるこ
とにより、塗膜の光沢の抑制の程度をコントロールする
ことができる。1重量%以下ではつや消し効果が充分で
なく、また、10重量%を越えると粘度が高くなって塗膜
強度や使用性に影響し、化粧もちも低下する傾向とな
る。ナイロンパウダーの形状については、多層状に重ね
た板状以外であれば、特に限定せず、その粒子径が上記
範囲のものであれば良い。
とにより、塗膜の光沢の抑制の程度をコントロールする
ことができる。1重量%以下ではつや消し効果が充分で
なく、また、10重量%を越えると粘度が高くなって塗膜
強度や使用性に影響し、化粧もちも低下する傾向とな
る。ナイロンパウダーの形状については、多層状に重ね
た板状以外であれば、特に限定せず、その粒子径が上記
範囲のものであれば良い。
さらに、本発明の美爪料には、上記必須成分以外に通常
美爪料に使用される樹脂、可塑剤、溶剤が配合される。
樹脂は、通常美爪料に使用されるものであり、アルキッ
ド樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂の他、セラック、ロ
ジン等の天然樹脂が挙げられ、5〜20重量%の範囲で配
合される。可塑剤はカンフル、フタル酸エステル、クエ
ン酸エステル等の周知のものであり、配合量は2〜8重
量%である。また溶剤はエステル系、アルコール系、芳
香族系のものであり、配合量は一般に60〜85重量%であ
る。
美爪料に使用される樹脂、可塑剤、溶剤が配合される。
樹脂は、通常美爪料に使用されるものであり、アルキッ
ド樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂の他、セラック、ロ
ジン等の天然樹脂が挙げられ、5〜20重量%の範囲で配
合される。可塑剤はカンフル、フタル酸エステル、クエ
ン酸エステル等の周知のものであり、配合量は2〜8重
量%である。また溶剤はエステル系、アルコール系、芳
香族系のものであり、配合量は一般に60〜85重量%であ
る。
本発明に係る美爪料には、上記成分の他、顔料、パール
光沢剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、その他微量成分
も適宜選択し本発明を妨げない範囲で配合し得る。
光沢剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、その他微量成分
も適宜選択し本発明を妨げない範囲で配合し得る。
[実施例] 次に、本発明について、実施例を挙げてさらに説明す
る。これらは本発明を何ら限定するものでない。
る。これらは本発明を何ら限定するものでない。
まず、表1に処方を示す実施例[1]〜[3]及び比較
例[1]〜[7]の10種の美爪料を調製し、本発明の効
果を確認するために、下記の実験を行い、検討した。表
中、配合量は重量部である。
例[1]〜[7]の10種の美爪料を調製し、本発明の効
果を確認するために、下記の実験を行い、検討した。表
中、配合量は重量部である。
(製法) 成分(1)〜(17)を混合し、常法に準じて製品とす
る。
る。
以上の如くして得られた試料を用い、まず、各種成分の
添加効果をみるために、実施例[2]、比較例[1]〜
[3]、[5]について塗膜の光沢、製品系の粘性を比
較し、その結果を表2に示した。
添加効果をみるために、実施例[2]、比較例[1]〜
[3]、[5]について塗膜の光沢、製品系の粘性を比
較し、その結果を表2に示した。
表2の結果から明らかな如く、ナイロンパウダーを配合
した実施例[2]の美爪料は、他の有機粉体を配合した
比較例[1]〜[3]の美爪料に比較して、塗膜の光沢
を抑制して比較例[4]のシリカを配合した美爪料と同
程度にマットな仕上りになると共に、粘性が著しく上昇
することもなく、使用性においても優れたものであっ
た。
した実施例[2]の美爪料は、他の有機粉体を配合した
比較例[1]〜[3]の美爪料に比較して、塗膜の光沢
を抑制して比較例[4]のシリカを配合した美爪料と同
程度にマットな仕上りになると共に、粘性が著しく上昇
することもなく、使用性においても優れたものであっ
た。
次に、美爪料中における粉体の配合量の変化による効果
をみるために、実施例[1]〜[3]、比較例[4]〜
[7]の試料について、塗膜の光沢、塗膜の硬度、製品
系の粘性の点から比較し、その結果を表3に示した。
をみるために、実施例[1]〜[3]、比較例[4]〜
[7]の試料について、塗膜の光沢、塗膜の硬度、製品
系の粘性の点から比較し、その結果を表3に示した。
実際の使用において官能で評価 ○ 非常に塗り易い △ やや塗りにくい × 非常に塗りにくい 表2の結果から明らかな如く、ナイロンパウダーを配合
した実施例[1]〜[3]の美爪料は、過度な光沢を抑
制するだけでなく、フィルム物性(塗膜の硬度)や製品
系の粘性に影響が少なく、極めて良好な結果を有してい
た。
した実施例[1]〜[3]の美爪料は、過度な光沢を抑
制するだけでなく、フィルム物性(塗膜の硬度)や製品
系の粘性に影響が少なく、極めて良好な結果を有してい
た。
[発明の効果] 以上詳述した如く、本発明は、皮膜形成剤としてニトロ
セルロースを主成分とする美爪料において、光沢抑制成
分として、多層状に重ねた板状以外のナイロンパウダー
を1〜10重量%配合した美爪料に係り、塗膜の光沢の抑
制効果が十分に発揮され、配合量の調整により光沢の抑
制の程度をコントロールすることのできるものである。
セルロースを主成分とする美爪料において、光沢抑制成
分として、多層状に重ねた板状以外のナイロンパウダー
を1〜10重量%配合した美爪料に係り、塗膜の光沢の抑
制効果が十分に発揮され、配合量の調整により光沢の抑
制の程度をコントロールすることのできるものである。
また、本発明の美爪料は、ナイロンパウダーを多量に配
合した場合にも、製品系の粘度の上昇の度合が低く、し
かもフィルム物性や使用性・経時安定性も損われず、極
めて有用なものである。
合した場合にも、製品系の粘度の上昇の度合が低く、し
かもフィルム物性や使用性・経時安定性も損われず、極
めて有用なものである。
すなわち、本発明により、従来の美爪料よりも光沢の抑
制された塗膜を有し、しかもフィルム物性や使用性・経
時安定性の良好な美爪料を容易に提供することが可能と
なったのである。
制された塗膜を有し、しかもフィルム物性や使用性・経
時安定性の良好な美爪料を容易に提供することが可能と
なったのである。
Claims (1)
- 【請求項1】皮膜形成剤としてニトロセルロースを主成
分とする美爪料において、光沢抑制成分として、多層状
に重ねた板状以外のナイロンパウダーを1〜10重量%配
合することを特徴とする光沢が抑制された美爪料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61150195A JPH0788288B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | 美爪料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61150195A JPH0788288B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | 美爪料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS635013A JPS635013A (ja) | 1988-01-11 |
JPH0788288B2 true JPH0788288B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=15491592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61150195A Expired - Fee Related JPH0788288B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | 美爪料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788288B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0780745B2 (ja) * | 1987-05-07 | 1995-08-30 | 日本ペイント株式会社 | ネイルエナメル |
US5071639A (en) * | 1988-03-22 | 1991-12-10 | Shiseido Company Ltd. | Nail cosmetic composition |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56123909A (en) * | 1980-03-06 | 1981-09-29 | Isehan:Kk | Nail reinforcing agent |
JPS58159404A (ja) * | 1982-03-17 | 1983-09-21 | Shiseido Co Ltd | 化粧料 |
-
1986
- 1986-06-26 JP JP61150195A patent/JPH0788288B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS635013A (ja) | 1988-01-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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