JPH0788122A - デンタルフロスのホルダー装置 - Google Patents

デンタルフロスのホルダー装置

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JPH0788122A
JPH0788122A JP23932393A JP23932393A JPH0788122A JP H0788122 A JPH0788122 A JP H0788122A JP 23932393 A JP23932393 A JP 23932393A JP 23932393 A JP23932393 A JP 23932393A JP H0788122 A JPH0788122 A JP H0788122A
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JP
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tooth
dental floss
rod
holder device
bridge member
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JP23932393A
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Makoto Yamamoto
真 山本
Tatsuki Yamamoto
龍樹 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯の矯正治療を行っている患者であっても、
歯冠隣接部の清掃を行うことができるデンタルフロスの
ホルダー装置を提供する。 【構成】 歯(50)を跨いで一端(23)が歯(50)の裏側に、
他端(24)が歯(50)の表側に位置することができるととも
に、その両端(23,24)にデンタルフロス(10)を掛け渡し
て固定することができる橋部材(20)を備えたデンタルフ
ロス(10)のホルダー装置(30)において、前記橋部材(20)
の開放側における一端または両端(23,24)付近を、棒状
に形成して棒状端部とする。そして、その棒状端部の長
さを歯冠隣接部の高さよりも長く形成するとともに、棒
状端部の太さを、矯正装置(60)が取り付けられた歯(50)
におけるアーチワイヤー(62)と歯(50)との間隙よりも細
く形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はデンタルフロスのホル
ダー装置、更に詳しくは、矯正治療を行っている患者に
も使いやすい、デンタルフロスをホールドするホルダー
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、歯冠隣接部清掃器具は、歯と
歯との間(歯冠隣接部)に溜まる歯垢を除去するための
清掃器具として有効であり、歯ブラシとの併用により、
虫歯、歯肉炎、慢性辺縁性歯周炎などの防止に役だって
いた。ここにいう歯冠隣接部清掃器具としては、「デン
タルフロス」と呼ばれる清掃用糸が提供されてきた。こ
のようなデンタルフロスは、その両端を指に巻き付けて
両手で握って歯と歯との間を通し、デンタルフロスを歯
の表裏方向に動かして歯冠隣接部を清掃するものであっ
た。
【0003】また、デンタルフロス単体では両手を使わ
なければならないことから、片手でデンタルフロスを使
うことを可能にする歯冠隣接部清掃器具として、図6に
示すようなデンタルフロスのホルダー装置も提供されて
きており、普及している。このデンタルフロスのホルダ
ー装置は、デンタルフロス10を両端に掛け渡すことが
できるアーチ状の橋部材20を備えたホルダー装置30
から形成されており、その橋部材20の両端にデンタル
フロス10を掛け渡して使用するものである。以下、橋
部材20の両端にデンタルフロス10を掛け渡したホル
ダー装置30は、「デンタルフロス付きホルダー装置」
と略記する。橋部材20における橋部材20から連続し
て設けられた把持部31の反対側に位置する端部を歯裏
端部21とし、その歯裏端部21とは反対側の端部を歯
表端部22とする。
【0004】このようなデンタルフロス付きホルダー装
置は、把持部31を片手で握り、橋部材20の歯裏端部
21を歯の裏側に、歯表端部22を歯の表側に位置さ
せ、デンタルフロス10を歯と歯との間を通し、把持部
31を歯の表裏方向に動かして歯冠隣接部を清掃するも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、歯の矯正治
療を行っている患者の口内には、歯の表面または裏面に
固定されるマルチブラケットと、そのマルチブラケット
を渡して張られるアーチワイヤーとからなる矯正装置が
存在している。矯正装置の存在する口内にあっては、マ
ルチブラケットの周囲、歯の歯茎側たる歯頸部及び歯冠
隣接部といった部位が清掃しにくく、歯垢が溜まり易
い。
【0006】ここで、マルチブラケットの周囲や歯頸部
は、歯ブラシによる丁寧なブラッシングを行えば歯垢を
除去することは可能である。しかし、歯冠隣接部にあっ
ては歯ブラシが届きにくく、丁寧なブラッシングによっ
ても歯垢を除去するのは困難であった。そこで、デンタ
ルフロスまたはデンタルフロス付きホルダー装置を使用
して歯冠隣接部に溜まった歯垢を除去することが考えら
れるが、歯冠隣接部におけるアーチワイヤーよりも歯茎
側には、デンタルフロスが届かない。従って、デンタル
フロスまたはデンタルフロス付きホルダー装置によって
は、歯冠隣接部におけるアーチワイヤーよりも歯茎側の
歯垢を除去することができない。
【0007】ところで、矯正装置には、患者自身が矯正
装置をを着脱できる可撤式矯正装置、部分的に矯正装置
を着脱できる半可撤式矯正装置、及び患者自身ではアー
チワイヤーの着脱を行えない固定式矯正装置がある。従
って、可撤式矯正装置または半可撤式矯正装置において
患者が矯正装置を外せば、歯冠隣接部に関しては矯正を
行っていない一般の人と同様に、デンタルフロスを歯冠
隣接部の歯茎まで届かせることができるので、歯冠隣接
部の清掃は可能である。
【0008】しかし、固定式矯正装置にあっては、前述
したように、歯ブラシを用いてもデンタルフロスを用い
ても、歯冠隣接部におけるアーチワイヤーよりも歯茎側
の清掃は行えない。また、可撤式矯正装置または半可撤
式矯正装置であっても、歯冠隣接部におけるアーチワイ
ヤーよりも歯茎側の清掃を行うためには、矯正装置を外
さなければならないという煩わしさがある。
【0009】本発明が解決すべき課題は、歯の矯正治療
を行っている患者であっても、歯冠隣接部の清掃を行う
ことができるデンタルフロスのホルダー装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1に記載したデン
タルフロスのホルダー装置は、歯(50)を跨いで一端(23)
が歯(50)の裏側に、他端(24)が歯(50)の表側に位置する
ことができるとともに、その両端(23,24)にデンタルフ
ロス(10)を掛け渡して固定することができる橋部材(20)
を備えたデンタルフロス(10)のホルダー装置(30)におい
て、前記橋部材(20)の開放側における一端(23または24
のどちらか一方)または両端(23,24)付近を、棒状に形成
して棒状端部とするとともに、その棒状端部の長さを歯
冠隣接部の高さよりも長く形成するとともに、棒状端部
の太さを、矯正装置(60)が取り付けられた歯(50)におけ
るアーチワイヤー(62)と歯(50)との間隙よりも細く形成
したことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載したデンタルフロス
のホルダー装置は、歯(50)を跨いで一端(23)が歯(50)の
裏側に、他端(24)が歯(50)の表側に位置することができ
るとともに、その両端(23,24)にデンタルフロス(10)を
掛け渡して固定することができる橋部材(20)を備えたデ
ンタルフロス(10)のホルダー装置(30)において、前記橋
部材(20)における歯(50)の表側に位置する端部付近を、
棒状に形成して表側棒状端部(24)とするとともに、その
表側棒状端部(24)の長さを歯冠隣接部の高さよりも長く
形成するとともに、表側棒状端部(24)の太さを、矯正装
置(60)が取り付けられた歯(50)におけるアーチワイヤー
(62)と歯(50)との間隙よりも細く形成し、更に、表側棒
状端部(24)の軸方向の形状を、その先端に向かって一旦
橋部材(20)の端部(23)から離れる方向に屈曲させ、その
屈曲部の先端側において橋部材(20)の端部(23)へ近づく
方向に再び屈曲させて略S字形をなすように形成したこ
とを特徴とする。
【0012】
【作 用】請求項1に記載したデンタルフロスのホルダ
ー装置は、以下のようにして使用する。まず、橋部材(2
0)の両端(23,24)にデンタルフロス(10)を掛け渡して固
定し、デンタルフロス付きホルダー装置とする。
【0013】次に、ホルダー装置(30)を保持し、橋部材
(20)の開放側における一端(23)を歯(50)の裏側に、他端
(24)を歯(50)の表側に位置させることによって、デンタ
ルフロス(10)を歯冠隣接部に位置させる。このとき、歯
の表側または裏側に矯正装置(60)が取り付けられている
場合には、その矯正装置(60)のアーチワイヤー(62)と歯
(50)との間に棒状端部を潜り込ませることによって、デ
ンタルフロス(10)を歯冠隣接部に位置させる。
【0014】デンタルフロス(10)を歯冠隣接部に位置さ
せることができたら、ホルダー装置(30)を、歯(50)の表
裏方向に往復させることによって、デンタルフロス(10)
で歯冠隣接部における歯垢の除去を行う。請求項2に記
載したデンタルフロスのホルダー装置の使用方法も、上
記した請求項1に記載したデンタルフロスのホルダー装
置とほぼ同様であり、異なる点は、歯の表側に矯正装置
(60)が取り付けられている場合である。
【0015】即ち、ホルダー装置(30)の表側棒状端部(2
4)の先端を矯正装置(60)のアーチワイヤー(62)と歯(50)
との間に位置させ、その表側棒状端部(24)の先端を中心
にホルダー装置(30)を回転させ、橋部材(20)の内側方向
に屈曲させて略S字形をなすように形成された表側棒状
端部(24)を、矯正装置(60)のアーチワイヤー(62)と歯(5
0)との間に潜り込ませるのである。
【0016】デンタルフロス(10)を歯冠隣接部に位置さ
せることができたら、請求項1に記載したデンタルフロ
スのホルダー装置と同様に、ホルダー装置(30)を、歯(5
0)の表裏方向に往復させることによって、デンタルフロ
ス(10)で歯冠隣接部における歯垢の除去を行う。
【0017】
【実施例】以下、本発明を、実施例及び図面に従って更
に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至図
5である。図1は、本発明の一実施例の構成を示すため
の全体斜視図であり、図2は、図1に示した実施例を使
用する様子を示す図である。図3は、本発明の第二の実
施例の構成を示すための全体斜視図であり、図4は、図
3に示した実施例を使用する様子を示す図である。図5
は、第三の実施例の構成を示すための全体斜視図であ
る。
【0018】まず、図1及び図2に基づいて、第一の実
施例の構成について説明する。この第一の実施例は、請
求項2に記載したデンタルフロスのホルダー装置の実施
例である。図1に示されるデンタルフロス付きホルダー
装置は、デンタルフロス10と、そのデンタルフロス1
0を両端に掛け渡すことができるU字形のアーチ形をし
た橋部材20を備えたホルダー装置30とから形成され
ている。また、そのホルダー装置30における橋部材2
0と反対側には、橋部材20から連続して太い棒状の把
持部31が設けられている。その把持部31にはデンタ
ルフロス10の予備を巻き付けた着脱可能なカートリッ
ジが設けられており、ホルダー装置30に掛け渡される
デンタルフロス10は、ここから供給される。更に、そ
のカートリッジには、デンタルフロス10を切るための
カッターが設けられている。
【0019】橋部材20における歯50の表側に位置す
る端部付近を、棒状に形成して表側棒状端部24とす
る。この表側棒状端部24の長さは、歯冠隣接部の高さ
よりも長く形成する。また、表側棒状端部24の太さ
は、矯正装置60が取り付けられた歯50におけるアー
チワイヤー62と歯50との間隙よりも細く形成する。
また、表側棒状端部24の軸方向の形状は、その先端に
向かって一旦橋部材20の外側方向に屈曲させ、その屈
曲部の先端側において橋部材20の内側方向に再び屈曲
させて略S字形をなすように形成している。更に、その
表側棒状端部24の先端には、デンタルフロス10を引
っかけるための溝が設けられている。
【0020】表側棒状端部24と反対側の端部は、歯裏
端部21としている。その歯裏端部21の先端にも、デ
ンタルフロス10を引っかけるための溝が設けられてい
る。その溝は、橋部材20の外側から連続して後記する
巻き付け部26にまで到っている。橋部材20における
表側棒状端部24の延長線上には、表側棒状端部24の
先端の溝に引っかけられたデンタルフロス10を一旦巻
き付けるための小さな円盤状の引掛け補助部25が設け
られている。更に、橋部材20と把持部31との境目辺
りであって、引掛け補助部25よりも把持部31側に
は、デンタルフロス10を緊張させて巻き付けるための
巻き付け部26が設けられている。
【0021】デンタルフロス10は、次のようにしてホ
ルダー装置30に取り付けられる。即ち、カートリッジ
からデンタルフロス10の一端を引き出し、巻き付け部
26に巻き付け、橋部材20の外側の溝を通して歯裏端
部21に到らせ、その歯裏端部21の溝に引っ掛けて表
側棒状端部24の先端の溝へ渡し、引掛け補助部25に
おける歯裏端部21側を通して巻き付け部26に巻き付
けて緊張させる。そして、カートリッジのカッターで、
余分なデンタルフロス10を切る。
【0022】次に、上記した実施例の使用方法につい
て、図2を用いて説明する。図2には、歯50の表側に
矯正装置60が取り付けられている状態を示してある。
即ち、歯50の表側にブラケット61が固定され、その
ブラケット61にアーチワイヤー62が掛け渡されてい
る。まず、歯裏端部21と表側棒状端部24とにデンタ
ルフロス10を掛け渡して巻き付け部26に固定し、デ
ンタルフロス付きホルダー装置とする。
【0023】次に、ホルダー装置30の把持部31を把
持し、ホルダー装置30の表側棒状端部24の先端を矯
正装置60のアーチワイヤー62と歯50との間に位置
させる。そして、その表側棒状端部24の先端を中心に
ホルダー装置30を回転させ、橋部材20の内側方向に
屈曲させて略S字形をなすように形成された表側棒状端
部24を、矯正装置60のアーチワイヤー62と歯50
との間に潜り込ませるのである。
【0024】デンタルフロス10を歯冠隣接部に位置さ
せることができたら、ホルダー装置30を歯50の表裏
方向に往復させることによって、デンタルフロス10で
歯冠隣接部における歯垢の除去を行う。次に、上記した
実施例の効果について説明する。上記した実施例によっ
て提供されるデンタルフロスのホルダー装置30によれ
ば、歯の表側に位置する矯正装置60によって歯の矯正
治療を行っている患者であっても、そのアーチワイヤー
62を外すことなく歯冠隣接部の清掃を行うことができ
る。
【0025】なお、上記した実施例によって提供される
デンタルフロスのホルダー装置30は、歯の矯正治療を
行っていない者であっても、歯冠隣接部の清掃を行うこ
とができることは、いうまでもない。次に、図3及び図
4に基づいて、第二の実施例について説明する。図3に
示されるデンタルフロス付きホルダー装置は、請求項1
記載の発明の実施例となるものであり、デンタルフロス
10と、そのデンタルフロス10を両端に掛け渡すこと
ができるJ字形のアーチ形をした橋部材20を備えたホ
ルダー装置30とから形成されている。また、そのホル
ダー装置30における橋部材20と反対側には、橋部材
20から連続して太い棒状の把持部31が設けられてい
る。その把持部31にはデンタルフロス10の予備を巻
き付けた着脱可能なカートリッジが設けられており、ホ
ルダー装置30に掛け渡されるデンタルフロス10は、
ここから供給される。
【0026】橋部材20における歯50の裏側に位置す
る端部付近を、棒状に形成して裏側棒状端部23とす
る。この裏側棒状端部23の長さは、歯冠隣接部の高さ
よりも長く形成する。また、裏側棒状端部23の太さ
は、矯正装置60が取り付けられた歯50におけるアー
チワイヤー62と歯50との間隙よりも細く形成する。
また、その裏側棒状端部23の先端には、デンタルフロ
ス10を引っかけるための溝が設けられている。更に、
裏側棒状端部23の根本から、橋部材20の外側を通し
て連続した溝を設けており、その溝は後記する巻き付け
部26にまで到っている。
【0027】橋部材20と把持部31との境目辺りに
は、デンタルフロス10を緊張させて巻き付けるための
巻き付け部26が設けられている。裏側棒状端部23
は、直線状をなしている。前実施例の表側棒状端部24
と異なってS字形をしていないのは、歯50の裏側にお
いてアーチワイヤー62と歯50との間隙に潜り込ませ
るには、直線状のほうが扱い易いからである。但し、直
線状に限られるわけではなく、矯正装置60の構成、形
状によっては直線状でなくてもよい。
【0028】裏側棒状端部23と反対側の端部は、歯表
端部22としている。その歯表端部22の先端にも、デ
ンタルフロス10を引っかけるための溝が設けられてい
る。デンタルフロス10は、次のようにしてホルダー装
置30に取り付けられる。即ち、カートリッジからデン
タルフロス10の一端を引き出し、その一端を巻き付け
部26に巻き付け、橋部材20の外側を通して裏側棒状
端部23に到らせ、その裏側棒状端部23の溝に引っ掛
けて歯表端部22の先端の溝へ渡し、巻き付け部26に
巻き付けて緊張させる。そして、カートリッジのカッタ
ーで、余分なデンタルフロス10を切る。
【0029】次に、上記した実施例の使用方法につい
て、図4を用いて説明する。図2には、歯50の裏側に
矯正装置60が取り付けられている状態を示してある。
即ち、歯50の裏側にブラケット61が固定され、その
ブラケット61にアーチワイヤー62が固定されてい
る。まず、橋部材20の両端、即ち歯表端部22と裏側
棒状端部23とにデンタルフロス10を掛け渡して巻き
付け部26に固定し、デンタルフロス付きホルダー装置
とする。
【0030】次に、ホルダー装置30の把持部31を把
持し、ホルダー装置30の裏側棒状端部23の先端を矯
正装置60のアーチワイヤー62と歯50との間に位置
させる。そして、その裏側棒状端部23の先端を中心に
ホルダー装置30を回転させ、裏側棒状端部23を、矯
正装置60のアーチワイヤー62と歯50との間に潜り
込ませるのである。
【0031】デンタルフロス10を歯冠隣接部に位置さ
せることができたら、ホルダー装置30を歯50の歯5
0の表裏方向に往復させることによって、デンタルフロ
ス10で歯冠隣接部における歯垢の除去を行う。次に、
上記した実施例の効果について説明する。上記した実施
例によって提供されるデンタルフロスのホルダー装置3
0によれば、歯の裏側に位置する矯正装置60によって
歯の矯正治療を行っている患者であっても、そのアーチ
ワイヤー62を外すことなく歯冠隣接部の清掃を行うこ
とができる。
【0032】なお、上記した実施例によって提供される
デンタルフロスのホルダー装置30は、歯の矯正治療を
行っていない者であっても、歯冠隣接部の清掃を行うこ
とができることは、いうまでもない。次に、図5に基づ
いて、第三の実施例について説明する。図5に示される
デンタルフロス付きホルダー装置は、請求項1または請
求項2記載の発明の実施例となるものであり、デンタル
フロス10と、そのデンタルフロス10を両端に掛け渡
すことができるJ字形のアーチ形をした橋部材20を備
えたホルダー装置30とから形成されている。また、そ
のホルダー装置30における橋部材20と反対側には、
橋部材20から連続して太い棒状の把持部31が設けら
れている。その把持部31にはデンタルフロス10の予
備を巻き付けた着脱可能なカートリッジが設けられてお
り、ホルダー装置30に掛け渡されるデンタルフロス1
0は、ここから供給される。
【0033】橋部材20における歯50の表側に位置す
る端部付近を、棒状に形成して表側棒状端部24とす
る。この表側棒状端部24の長さは、歯冠隣接部の高さ
よりも長く形成する。また、表側棒状端部24の太さ
は、矯正装置60が取り付けられた歯50におけるアー
チワイヤー62と歯50との間隙よりも細く形成する。
また、表側棒状端部24の軸方向の形状は、その先端に
向かって一旦橋部材20の外側方向に屈曲させ、その屈
曲部の先端側において橋部材20の内側方向に再び屈曲
させて略S字形をなすように形成している。更に、その
表側棒状端部24の先端には、デンタルフロス10を引
っかけるための溝が設けられている。
【0034】橋部材20における歯50の裏側に位置す
る端部付近を、棒状に形成して裏側棒状端部23とす
る。この裏側棒状端部23の長さは、歯冠隣接部の高さ
よりも長く形成する。また、裏側棒状端部23の太さ
は、矯正装置60が取り付けられた歯50におけるアー
チワイヤー62と歯50との間隙よりも細く形成する。
また、その表側棒状端部24の先端には、デンタルフロ
ス10を引っかけるための溝が設けられている。更に、
裏側棒状端部23の根本から、橋部材20の外側を通し
て連続した溝を設けており、その溝は後記する巻き付け
部26にまで到っている。
【0035】橋部材20における表側棒状端部24の延
長線上には、表側棒状端部24の先端の溝に引っかけら
れたデンタルフロス10を一旦巻き付けるための小さな
円盤状の引掛け補助部25が設けられている。更に、橋
部材20と把持部31との境目辺りであって、引掛け補
助部25よりも把持部31側には、デンタルフロス10
を緊張させて巻き付けるための巻き付け部26が設けら
れている。
【0036】デンタルフロス10は、次のようにしてホ
ルダー装置30に取り付けられる。即ち、カートリッジ
からデンタルフロス10の一端を引き出し、その一端を
巻き付け部26に巻き付け、橋部材20の外側の溝を通
して裏側棒状端部23に到らせ、その裏側棒状端部23
の溝に引っ掛けて表側棒状端部24の先端の溝へ渡し、
引掛け補助部25における裏側棒状端部23側を通して
巻き付け部26に巻き付けて緊張させる。そして、カー
トリッジのカッターで、余分なデンタルフロス10を切
る。
【0037】上記した第三の実施例の使用方法について
は、第一または第二の実施例の説明と同様であるため、
省略する。次に、第三の実施例の効果について説明す
る。上記した実施例によって提供されるデンタルフロス
のホルダー装置30によれば、歯の表側、裏側を問わず
矯正装置によって歯の矯正治療を行っている患者であっ
ても、歯冠隣接部の清掃を行うことができる。
【0038】なお、上記した実施例によって提供される
デンタルフロスのホルダー装置30は、歯の矯正治療を
行っていない者であっても、歯冠隣接部の清掃を行うこ
とができることは、いうまでもない。以下、上記実施例
のバリエーションについて説明する。橋部材20は、U
字形またはJ字形のアーチ形に限られず、例えばコ字形
であっても、V字形であってもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載したデンタルフロスのホ
ルダー装置によれば、歯の矯正治療を行っている患者で
あっても、矯正装置を外すことなく、歯冠隣接部の清掃
を行うことができるデンタルフロスホルダーにおけるホ
ルダー装置を提供することができた。
【0040】また、請求項2に記載したデンタルフロス
のホルダー装置によれば、更なる効果として、歯の表側
に矯正装置が取り付けられている場合、表側棒状端部
が、橋部材の内側方向に屈曲させて略S字形をなすよう
に形成されているので、表側棒状端部を、矯正装置のア
ーチワイヤーと歯との間に潜り込ませやすい、という効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の構成を示すための
全体斜視図である。
【図2】図1に示した実施例を使用する様子を示す図で
ある。
【図3】本発明の第二の実施例の構成を示すための全体
斜視図である。
【図4】図3に示した実施例を使用する様子を示す図で
ある。
【図5】第三の実施例の構成を示すための全体斜視図で
ある。
【図6】従来のデンタルフロスホルダーを示すための全
体斜視図である。
【符号の説明】
10 デンタルフロス 20 橋部材 21 歯裏端部 22 歯表端部 23 裏側棒状端
部 24 表側棒状端部 25 引掛け補助
部 26 巻き付け部 30 ホルダー装置 31 把持部 50 歯 60 矯正装置 61 ブラケット 62 アーチワイヤー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯を跨いで一端が歯の裏側に、他端が歯
    の表側に位置することができるとともに、その両端にデ
    ンタルフロスを掛け渡して固定することができる橋部材
    を備えたデンタルフロスのホルダー装置において、前記
    橋部材の開放側における一端または両端付近を、棒状に
    形成して棒状端部とするとともに、その棒状端部の長さ
    を歯冠隣接部の高さよりも長く形成するとともに、棒状
    端部の太さを、矯正装置が取り付けられた歯におけるア
    ーチワイヤーと歯との間隙よりも細く形成したことを特
    徴とするデンタルフロスのホルダー装置。
  2. 【請求項2】 歯を跨いで一端が歯の裏側に、他端が歯
    の表側に位置することができるとともに、その両端にデ
    ンタルフロスを掛け渡して固定することができる橋部材
    を備えたデンタルフロスのホルダー装置において、前記
    橋部材における歯の表側に位置する端部付近を、棒状に
    形成して表側棒状端部とするとともに、その表側棒状端
    部の長さを歯冠隣接部の高さよりも長く形成するととも
    に、表側棒状端部の太さを、矯正装置が取り付けられた
    歯におけるアーチワイヤーと歯との間隙よりも細く形成
    し、更に、表側棒状端部の軸方向の形状を、その先端に
    向かって一旦橋部材の外側方向に屈曲させ、その屈曲部
    の先端側において橋部材の内側方向に再び屈曲させて略
    S字形をなすように形成したことを特徴とするデンタル
    フロスのホルダー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6886745B1 (ja) * 2020-12-10 2021-06-16 耕二郎 北原 デンタルフロスホルダー

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