JPH0787889A - 可塑性水中油型乳化油脂組成物 - Google Patents
可塑性水中油型乳化油脂組成物Info
- Publication number
- JPH0787889A JPH0787889A JP5238384A JP23838493A JPH0787889A JP H0787889 A JPH0787889 A JP H0787889A JP 5238384 A JP5238384 A JP 5238384A JP 23838493 A JP23838493 A JP 23838493A JP H0787889 A JPH0787889 A JP H0787889A
- Authority
- JP
- Japan
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- protein
- oil
- fat
- containing food
- water
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- Edible Oils And Fats (AREA)
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 呈味性が良く、食感も滑らかであり、常温で
の保型性に優れ、凍結解凍耐性があり、含気可能で、加
熱調理にも耐えられる、食用の可塑性水中油型乳化油脂
組成物を提供すること。 【構成】 本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物は、
5〜50重量%の油脂、0.05〜3重量%乳化剤、蛋
白質含有食品、及び水からなる乳化物であって、上記蛋
白質含有食品中の蛋白質は、1g中の遊離のSH基が3
0μモル以上で且つ全SH基が180μモル以上の蛋白
質であり、上記蛋白質含有食品は対水蛋白質濃度が4〜
18重量%になるように配合されており、上記油脂は、
上記蛋白質含有食品中の蛋白質で覆われた無数の油脂球
とされており、上記油脂球は、均質化処理により凝集さ
れ、該油脂球同士が上記蛋白質含有食品中の蛋白質の分
子間のSS結合によって乳化物全体に亘って実質的に連
結しているものである。
の保型性に優れ、凍結解凍耐性があり、含気可能で、加
熱調理にも耐えられる、食用の可塑性水中油型乳化油脂
組成物を提供すること。 【構成】 本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物は、
5〜50重量%の油脂、0.05〜3重量%乳化剤、蛋
白質含有食品、及び水からなる乳化物であって、上記蛋
白質含有食品中の蛋白質は、1g中の遊離のSH基が3
0μモル以上で且つ全SH基が180μモル以上の蛋白
質であり、上記蛋白質含有食品は対水蛋白質濃度が4〜
18重量%になるように配合されており、上記油脂は、
上記蛋白質含有食品中の蛋白質で覆われた無数の油脂球
とされており、上記油脂球は、均質化処理により凝集さ
れ、該油脂球同士が上記蛋白質含有食品中の蛋白質の分
子間のSS結合によって乳化物全体に亘って実質的に連
結しているものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可塑性水中油型乳化油
脂組成物に関する。詳しくは、呈味性が良く、食感も滑
らかであり、常温での保型性に優れ、凍結解凍耐性があ
り、含気可能で、加熱調理にも耐えられる、食用の可塑
性水中油型乳化油脂組成物に関する。
脂組成物に関する。詳しくは、呈味性が良く、食感も滑
らかであり、常温での保型性に優れ、凍結解凍耐性があ
り、含気可能で、加熱調理にも耐えられる、食用の可塑
性水中油型乳化油脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭63−178839号公報には、
油脂含量、乳化剤、対水蛋白質濃度、pHを規定した、
凍結耐性のある水中油型乳化油脂組成物が記載されてい
る。Food Technology 1976年、11月号、62ページには、
乳清を配合したホエーチーズの特徴について記載されて
いる。特公昭57−189640号公報には、未変性の
ラクトアルブミンとグルコノデルタラクトンを配合し
た、ゲル状食品の製造方法が記載されている。USP3
355298号公報には、生乳に全系の油脂含量が約7
〜25%となるように油脂を加え、乳化均質化し、酸を
加えることにより得られる、乳脂含量の低いサワークリ
ームタイプ製品の製造方法が記載されている。USP3
3−91002号公報には、水もしくは脱脂乳に、油
脂、蛋白質、炭水化物、乳化剤、ホエー分離防止剤、酸
を加えることにより得られるイミテーションサワークリ
ームの製造方法が記載されている。
油脂含量、乳化剤、対水蛋白質濃度、pHを規定した、
凍結耐性のある水中油型乳化油脂組成物が記載されてい
る。Food Technology 1976年、11月号、62ページには、
乳清を配合したホエーチーズの特徴について記載されて
いる。特公昭57−189640号公報には、未変性の
ラクトアルブミンとグルコノデルタラクトンを配合し
た、ゲル状食品の製造方法が記載されている。USP3
355298号公報には、生乳に全系の油脂含量が約7
〜25%となるように油脂を加え、乳化均質化し、酸を
加えることにより得られる、乳脂含量の低いサワークリ
ームタイプ製品の製造方法が記載されている。USP3
3−91002号公報には、水もしくは脱脂乳に、油
脂、蛋白質、炭水化物、乳化剤、ホエー分離防止剤、酸
を加えることにより得られるイミテーションサワークリ
ームの製造方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特公昭63−178839号公報に記載の水中油型乳化
油脂組成物では、pHが規定されており、酸味のないも
のが作れなかった。上記のFood Technology 1976年、11
月号、62ページに記載の乳清を配合したホエーチーズ
は、乳糖の結晶によって、構造が支えられているので、
乳糖の結晶によって、食感がザラつくという欠点を持っ
ていた。上記の特公昭57−189640号公報に記載
のゲル状食品は、可塑性物でなく、固形物なので、脆
く、利用できる範囲が狭くなる欠点がある。上記のUS
P3355298号公報及びUSP3391002号公
報に記載の製造方法はともに、冷蔵流通を前提としてお
り、常温での保型性が考慮されていない。
特公昭63−178839号公報に記載の水中油型乳化
油脂組成物では、pHが規定されており、酸味のないも
のが作れなかった。上記のFood Technology 1976年、11
月号、62ページに記載の乳清を配合したホエーチーズ
は、乳糖の結晶によって、構造が支えられているので、
乳糖の結晶によって、食感がザラつくという欠点を持っ
ていた。上記の特公昭57−189640号公報に記載
のゲル状食品は、可塑性物でなく、固形物なので、脆
く、利用できる範囲が狭くなる欠点がある。上記のUS
P3355298号公報及びUSP3391002号公
報に記載の製造方法はともに、冷蔵流通を前提としてお
り、常温での保型性が考慮されていない。
【0004】従って、本発明の目的は、呈味性が良く、
食感も滑らかであり、常温での保型性に優れ、凍結解凍
耐性があり、含気可能で、加熱調理にも耐えられる、食
用の可塑性水中油型乳化油脂組成物を提供することにあ
る。
食感も滑らかであり、常温での保型性に優れ、凍結解凍
耐性があり、含気可能で、加熱調理にも耐えられる、食
用の可塑性水中油型乳化油脂組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、油脂の配合量、乳化剤の配合量、蛋白質含有
食品の対水蛋白質濃度を特定し、該蛋白質含有食品中の
蛋白質の遊離のSH基と全SH基を特定量以上含む蛋白
質含有食品を配合し、該油脂を該蛋白質含有食品中の蛋
白質に覆われた無数の油脂球として均質化処理により凝
集させ、該油脂球同士を該蛋白質含有食品中の蛋白質の
分子間のSS結合によって乳化物全体に亘って実質的に
連結させることにより、上記目的を達成し得ることを知
見した。
した結果、油脂の配合量、乳化剤の配合量、蛋白質含有
食品の対水蛋白質濃度を特定し、該蛋白質含有食品中の
蛋白質の遊離のSH基と全SH基を特定量以上含む蛋白
質含有食品を配合し、該油脂を該蛋白質含有食品中の蛋
白質に覆われた無数の油脂球として均質化処理により凝
集させ、該油脂球同士を該蛋白質含有食品中の蛋白質の
分子間のSS結合によって乳化物全体に亘って実質的に
連結させることにより、上記目的を達成し得ることを知
見した。
【0006】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
であり、5〜50重量%の油脂、0.05〜3重量%の
乳化剤、蛋白質含有食品、及び水からなる乳化物であっ
て、上記蛋白質含有食品中の蛋白質は、1g中の遊離の
SH基が30μモル以上で且つ全SH基が180μモル
以上の蛋白質であり、上記蛋白質含有食品は対水蛋白質
濃度が4〜18重量%になるように配合されており、上
記油脂は、上記蛋白質含有食品中の蛋白質で覆われた無
数の油脂球とされており、上記油脂球は、均質化処理に
より凝集され、該油脂球同士が上記蛋白質含有食品中の
蛋白質の分子間のSS結合によって乳化物全体に亘って
実質的に連結している、可塑性水中油型乳化油脂組成物
を提供するものである。
であり、5〜50重量%の油脂、0.05〜3重量%の
乳化剤、蛋白質含有食品、及び水からなる乳化物であっ
て、上記蛋白質含有食品中の蛋白質は、1g中の遊離の
SH基が30μモル以上で且つ全SH基が180μモル
以上の蛋白質であり、上記蛋白質含有食品は対水蛋白質
濃度が4〜18重量%になるように配合されており、上
記油脂は、上記蛋白質含有食品中の蛋白質で覆われた無
数の油脂球とされており、上記油脂球は、均質化処理に
より凝集され、該油脂球同士が上記蛋白質含有食品中の
蛋白質の分子間のSS結合によって乳化物全体に亘って
実質的に連結している、可塑性水中油型乳化油脂組成物
を提供するものである。
【0007】以下、本発明の可塑性水中油型乳化油脂組
成物について詳述する。本発明で用いられる蛋白質含有
食品中の蛋白質は、1g中に遊離のSH基が30μモル
以上で且つ全SH基が180μモル以上の蛋白質であ
る。
成物について詳述する。本発明で用いられる蛋白質含有
食品中の蛋白質は、1g中に遊離のSH基が30μモル
以上で且つ全SH基が180μモル以上の蛋白質であ
る。
【0008】上記蛋白質含有食品は、上記条件を満たす
蛋白質を含有するものであれば、特に限定されず、血清
蛋白、乳清蛋白、魚肉蛋白、ゴマ蛋白、ココナツ蛋白、
小麦蛋白、オキアミ蛋白、卵白蛋白及び大豆蛋白等の蛋
白質含有食品、及び該蛋白質含有食品の各種加工品等が
挙げられ、これらの内から1種又は2種以上を適宜選択
して使用することができる。尚、上記蛋白質含有食品と
しては、実質上蛋白質のみからなるものであってもよ
い。
蛋白質を含有するものであれば、特に限定されず、血清
蛋白、乳清蛋白、魚肉蛋白、ゴマ蛋白、ココナツ蛋白、
小麦蛋白、オキアミ蛋白、卵白蛋白及び大豆蛋白等の蛋
白質含有食品、及び該蛋白質含有食品の各種加工品等が
挙げられ、これらの内から1種又は2種以上を適宜選択
して使用することができる。尚、上記蛋白質含有食品と
しては、実質上蛋白質のみからなるものであってもよ
い。
【0009】上記蛋白質含有食品中の純蛋白質含量は、
280nmにおける下記〔数1〕を、ベックマンDB分
光光度計で測定し、測定値に係数10を掛けた値とす
る。
280nmにおける下記〔数1〕を、ベックマンDB分
光光度計で測定し、測定値に係数10を掛けた値とす
る。
【0010】
【数1】
【0011】上記蛋白質含有食品中の遊離のSH基含量
は、以下のように測定する。 蛋白質含有食品の1%水溶液を調整する。 0.5mlの1%水溶液に、2.5mlの8M尿素入りト
リスグリシン緩衝液と、0.02mlのEllman's試薬を加
える。(トリスグリシン緩衝液は、10.4gのトリ
ス、6.9gのグリシン、1.2gのエチレンジアミン
四酢酸(EDTA)の1リットル水溶液で、pH8.0
の緩衝液である。) 412nmの吸光度を測定する。 得られた吸光度から、次式により、遊離のSH基含量
を算出する。 (μモル遊離SH基/g蛋白質)=(73.53A412
×6.04)/c 但し、cは、(蛋白質濃度 mg 蛋白質)/ml、A412
は、412nmの吸光度を表す。
は、以下のように測定する。 蛋白質含有食品の1%水溶液を調整する。 0.5mlの1%水溶液に、2.5mlの8M尿素入りト
リスグリシン緩衝液と、0.02mlのEllman's試薬を加
える。(トリスグリシン緩衝液は、10.4gのトリ
ス、6.9gのグリシン、1.2gのエチレンジアミン
四酢酸(EDTA)の1リットル水溶液で、pH8.0
の緩衝液である。) 412nmの吸光度を測定する。 得られた吸光度から、次式により、遊離のSH基含量
を算出する。 (μモル遊離SH基/g蛋白質)=(73.53A412
×6.04)/c 但し、cは、(蛋白質濃度 mg 蛋白質)/ml、A412
は、412nmの吸光度を表す。
【0012】上記蛋白質含有食品中の全SH基含量は、
以下のように測定する。 蛋白質含有食品の1%水溶液を調整する。 0.2mlの1%水溶液に、1mlの10M尿素入りトリ
スグリシン緩衝液と、0.02mlの2−メルカプトエタ
ノールを加え、25℃で1時間インキュベートする。 10mlの12%トリカルボン酸(以下、TCAと略
す)を加え、25℃で1時間インキュベートする。 5000×Gで10分間、遠心分離する。 上澄みを捨て、沈殿物に5mlの12%TCA水溶液を
加え、5000×Gで、10分間遠心分離する。 得られた沈殿に、上記と同様の操作をし、2−メル
カプトエタノールを除く。 沈殿物に3mlの8M尿素入りトリスグリシン緩衝液を
加え、溶解し0.03mlのElman's 試薬を加える。 412nmの吸光度を測定する。 得られた吸光度から、次式により、全SH基含量を算
出する。 (μモル全SH基/g蛋白質)=(73.53A412 ×
15)/c 但し、cは、(蛋白質濃度 mg 蛋白質)/ml、A412
は、412nmの吸光度を表す。
以下のように測定する。 蛋白質含有食品の1%水溶液を調整する。 0.2mlの1%水溶液に、1mlの10M尿素入りトリ
スグリシン緩衝液と、0.02mlの2−メルカプトエタ
ノールを加え、25℃で1時間インキュベートする。 10mlの12%トリカルボン酸(以下、TCAと略
す)を加え、25℃で1時間インキュベートする。 5000×Gで10分間、遠心分離する。 上澄みを捨て、沈殿物に5mlの12%TCA水溶液を
加え、5000×Gで、10分間遠心分離する。 得られた沈殿に、上記と同様の操作をし、2−メル
カプトエタノールを除く。 沈殿物に3mlの8M尿素入りトリスグリシン緩衝液を
加え、溶解し0.03mlのElman's 試薬を加える。 412nmの吸光度を測定する。 得られた吸光度から、次式により、全SH基含量を算
出する。 (μモル全SH基/g蛋白質)=(73.53A412 ×
15)/c 但し、cは、(蛋白質濃度 mg 蛋白質)/ml、A412
は、412nmの吸光度を表す。
【0013】上記蛋白質含有食品中の蛋白質1g中に、
遊離のSH基が30μモル未満であったり、全SH基が
180μモル未満であるときは、水中油型乳化油脂組成
物は可塑化しない。
遊離のSH基が30μモル未満であったり、全SH基が
180μモル未満であるときは、水中油型乳化油脂組成
物は可塑化しない。
【0014】上記蛋白質含有食品の配合量は、対水蛋白
質濃度が4.0〜18.0重量%、好ましくは6.0〜
16.0重量%である。4.0重量%未満では、水中油
型乳化油脂組成物が可塑化せず、18.0重量%を越え
ると、製造時に著しい粘度増加をきたし、製造不能とな
る。
質濃度が4.0〜18.0重量%、好ましくは6.0〜
16.0重量%である。4.0重量%未満では、水中油
型乳化油脂組成物が可塑化せず、18.0重量%を越え
ると、製造時に著しい粘度増加をきたし、製造不能とな
る。
【0015】尚、上記蛋白質含有食品を配合するときの
対水蛋白質濃度は、以下の式によって求められる。 対水蛋白質濃度(重量%)=[{(P×L)/100}
/{W+(P×L)/100}]×100 W:乳化物全体に対する水の含量(重量%) P:蛋白質含有食品中の純蛋白質含量(重量%) L:乳化物全体に対する蛋白質含有食品の配合量(重量
%)
対水蛋白質濃度は、以下の式によって求められる。 対水蛋白質濃度(重量%)=[{(P×L)/100}
/{W+(P×L)/100}]×100 W:乳化物全体に対する水の含量(重量%) P:蛋白質含有食品中の純蛋白質含量(重量%) L:乳化物全体に対する蛋白質含有食品の配合量(重量
%)
【0016】本発明で用いられる油脂は、上記蛋白質含
有食品中の蛋白質で覆われた無数の油脂球とされてい
る。上記油脂としては、パーム油、大豆油、菜種油、ヒ
マワリ油、サフラワー油、米油、牛脂、乳脂、豚脂、カ
カオ脂、魚油、鯨油等の天然油脂、該天然油脂に水素添
加、分別及びエステル交換の内、1種又は2種以上の処
理を施した加工油脂等が挙げられ、これらの内から1種
又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
有食品中の蛋白質で覆われた無数の油脂球とされてい
る。上記油脂としては、パーム油、大豆油、菜種油、ヒ
マワリ油、サフラワー油、米油、牛脂、乳脂、豚脂、カ
カオ脂、魚油、鯨油等の天然油脂、該天然油脂に水素添
加、分別及びエステル交換の内、1種又は2種以上の処
理を施した加工油脂等が挙げられ、これらの内から1種
又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
【0017】上記油脂の配合量は、5〜50重量%、好
ましくは10〜45重量%である。5重量%未満では、
食感の劣るものとなったり、乳化物が可塑化しなかった
りし、50重量%を越えると、製造時に粘度が高くなり
すぎて製造不能となる。
ましくは10〜45重量%である。5重量%未満では、
食感の劣るものとなったり、乳化物が可塑化しなかった
りし、50重量%を越えると、製造時に粘度が高くなり
すぎて製造不能となる。
【0018】本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物を
均質化処理する方法は、特に限定去れないが、予備乳化
し均質化処理した上記油脂球同士が、局部的に最密充填
状態になり、乳化物全体に連結していかなくなるような
事態は避ける必要がある。局部的に最密充填状態が存在
すると、乳化物は可塑化しなくなる。均質化処理する機
器としては、ホモジナイザー、高回転強剪断型攪拌分散
機、コロイドミル、超音波式乳化機等が挙げられる。
均質化処理する方法は、特に限定去れないが、予備乳化
し均質化処理した上記油脂球同士が、局部的に最密充填
状態になり、乳化物全体に連結していかなくなるような
事態は避ける必要がある。局部的に最密充填状態が存在
すると、乳化物は可塑化しなくなる。均質化処理する機
器としては、ホモジナイザー、高回転強剪断型攪拌分散
機、コロイドミル、超音波式乳化機等が挙げられる。
【0019】上記油脂球は、均質化処理により凝集さ
れ、該油脂球同士が上記蛋白質含有食品中の蛋白質の分
子間のSS結合によって乳化物全体に亘って実質的に連
結している。上記油脂球は、その粒径が、特に限定され
ないが、10μ以下、好ましくは0.5〜4μである。
れ、該油脂球同士が上記蛋白質含有食品中の蛋白質の分
子間のSS結合によって乳化物全体に亘って実質的に連
結している。上記油脂球は、その粒径が、特に限定され
ないが、10μ以下、好ましくは0.5〜4μである。
【0020】本発明で用いられる乳化剤としては、グリ
セリン脂肪酸エステル、クエン酸モノグリセライド、グ
リセリン脂肪酸エステルの誘導体、蔗糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、レシチン、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン重合脂
肪酸エステル、ポリグリセリン重合脂肪酸エステルから
なる群より選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
セリン脂肪酸エステル、クエン酸モノグリセライド、グ
リセリン脂肪酸エステルの誘導体、蔗糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、レシチン、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン重合脂
肪酸エステル、ポリグリセリン重合脂肪酸エステルから
なる群より選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
【0021】上記乳化剤の配合量は、0.05〜3重量
%、好ましくは0.2〜2重量%である。0.05重量
%未満では、滑らかな食感が得られず、3重量%を越え
ると、風味が悪くなる。
%、好ましくは0.2〜2重量%である。0.05重量
%未満では、滑らかな食感が得られず、3重量%を越え
ると、風味が悪くなる。
【0022】本発明では、必要に応じて、酸化剤及び/
又は還元剤を加えることができ、該酸化剤及び/又は還
元剤を加えると、上記蛋白質含有食品中の蛋白質間のS
S結合の生成を促進したり抑制したりする効果があり、
これにより本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物の硬
さを制御することができる。
又は還元剤を加えることができ、該酸化剤及び/又は還
元剤を加えると、上記蛋白質含有食品中の蛋白質間のS
S結合の生成を促進したり抑制したりする効果があり、
これにより本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物の硬
さを制御することができる。
【0023】上記酸化剤及び/又は還元剤としては、L
−システイン、シスチン、グルタチオン、臭素酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム、アスコルビン酸、アスコルビ
ン酸ナトリウム、アスコルビン酸ステアリル酸エステ
ル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、エリソルビ
ン酸、エリソルビン酸エステル、デヒドロアスコルビン
酸、次亜塩素酸ナトリウム、フェリシアン化カリウム、
亜硫酸水素ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム、亜硝酸
ナトリウム、チオグリコールからなる群より選ばれる1
種又は2種以上が挙げられる。上記酸化剤及び/又は還
元剤の配合量は、特に限定されないが、1%以下が好ま
しい。
−システイン、シスチン、グルタチオン、臭素酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム、アスコルビン酸、アスコルビ
ン酸ナトリウム、アスコルビン酸ステアリル酸エステ
ル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、エリソルビ
ン酸、エリソルビン酸エステル、デヒドロアスコルビン
酸、次亜塩素酸ナトリウム、フェリシアン化カリウム、
亜硫酸水素ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム、亜硝酸
ナトリウム、チオグリコールからなる群より選ばれる1
種又は2種以上が挙げられる。上記酸化剤及び/又は還
元剤の配合量は、特に限定されないが、1%以下が好ま
しい。
【0024】本発明では、必要に応じて、上記以外の任
意の添加物を配合することができ、該添加物としては、
食塩や塩化カリウム等の塩味剤、全脂粉乳、脱脂粉乳、
生クリーム、脱脂乳、生乳、濃縮脱脂乳、濃縮乳、練
乳、バターミルク、バターミルク粉、カゼインカルシウ
ム、カゼインナトリウム、バター、発酵バター、チーズ
類、ヨーグルト、ケフィア、発酵乳等の乳製品、全卵、
卵黄、澱粉、ゼラチン、ガム質等の粘度調整剤、酢酸、
乳酸、クエン酸、酒石酸、フマール酸、コハク酸、リン
ゴ酸、グルコン酸、アジピン酸、フィチン酸、グルコノ
デルタラクトン、アスコルビン酸等の酸味料、ぶどう
糖、蔗糖、糖アルコール、マンニット、ソルビトール、
マルチトール等の甘味剤、果実、果汁、コーヒー、ピー
ナッツペースト、アーモンドペースト、香辛料、カカオ
マス、ココアパウダー、アミノ酸、核酸等の呈味剤、各
種酸化防止剤、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
リンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、コハク酸ナト
リウム、フマル酸ナトリウム等の酸味調整剤、色素剤、
ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウ
ム、エチルアルコール等の食品保存剤、各種天然日持ち
向上剤、加熱殺菌した穀類、豆類、野菜類、肉類、魚介
類、グアニジン塩酸塩、尿素、エチレングリコール、グ
リセリン、プロパノール、亜リン酸ナトリウム、ナフタ
レンスルホン酸ナトリウム、ラウリンスルホン酸ナトリ
ウム等が挙げられ、これらを単独若しくは混合物とし
て、本発明の目的に反しない範囲内で配合することがで
きる。
意の添加物を配合することができ、該添加物としては、
食塩や塩化カリウム等の塩味剤、全脂粉乳、脱脂粉乳、
生クリーム、脱脂乳、生乳、濃縮脱脂乳、濃縮乳、練
乳、バターミルク、バターミルク粉、カゼインカルシウ
ム、カゼインナトリウム、バター、発酵バター、チーズ
類、ヨーグルト、ケフィア、発酵乳等の乳製品、全卵、
卵黄、澱粉、ゼラチン、ガム質等の粘度調整剤、酢酸、
乳酸、クエン酸、酒石酸、フマール酸、コハク酸、リン
ゴ酸、グルコン酸、アジピン酸、フィチン酸、グルコノ
デルタラクトン、アスコルビン酸等の酸味料、ぶどう
糖、蔗糖、糖アルコール、マンニット、ソルビトール、
マルチトール等の甘味剤、果実、果汁、コーヒー、ピー
ナッツペースト、アーモンドペースト、香辛料、カカオ
マス、ココアパウダー、アミノ酸、核酸等の呈味剤、各
種酸化防止剤、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
リンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、コハク酸ナト
リウム、フマル酸ナトリウム等の酸味調整剤、色素剤、
ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウ
ム、エチルアルコール等の食品保存剤、各種天然日持ち
向上剤、加熱殺菌した穀類、豆類、野菜類、肉類、魚介
類、グアニジン塩酸塩、尿素、エチレングリコール、グ
リセリン、プロパノール、亜リン酸ナトリウム、ナフタ
レンスルホン酸ナトリウム、ラウリンスルホン酸ナトリ
ウム等が挙げられ、これらを単独若しくは混合物とし
て、本発明の目的に反しない範囲内で配合することがで
きる。
【0025】本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物
は、必要に応じて、製造後または製造時に空気、窒素等
により含気させてもよい。
は、必要に応じて、製造後または製造時に空気、窒素等
により含気させてもよい。
【0026】上記可塑性水中油型乳化油脂組成物は、乳
化及び均質化処理の後の工程で、殺菌処理を施した後、
又は殺菌処理をせずに、冷却する。冷却は、徐冷却より
急速冷却の方が、滑らかな食感を得るために、好まし
い。急速冷却する機器としては、密閉型連続式チューブ
冷却機、例えばボーテーター、コンビネーター、パーフ
ェクター等のマーガリン製造機やプレート型熱交換機等
が挙げられる。冷却は30℃以下まで行い、冷却の際
に、力学的な作用で、水中油型乳化油脂組成物の油脂球
を破壊しないように配慮する必要がある。
化及び均質化処理の後の工程で、殺菌処理を施した後、
又は殺菌処理をせずに、冷却する。冷却は、徐冷却より
急速冷却の方が、滑らかな食感を得るために、好まし
い。急速冷却する機器としては、密閉型連続式チューブ
冷却機、例えばボーテーター、コンビネーター、パーフ
ェクター等のマーガリン製造機やプレート型熱交換機等
が挙げられる。冷却は30℃以下まで行い、冷却の際
に、力学的な作用で、水中油型乳化油脂組成物の油脂球
を破壊しないように配慮する必要がある。
【0027】また、本発明の可塑性水中油型乳化油脂組
成物は、例えば次のようにして製造される。油溶性乳化
剤を用いるときは該乳化剤を、50〜90℃に加温した
5〜50重量%の油脂に溶解して、油相を作る。一方、
1g中の遊離のSH基が30μモル以上で、且つ全SH
基が180μモル以上の蛋白質を含む蛋白質含有食品、
水溶性乳化剤及び糖類を用いるときは該蛋白質含有食
品、水溶性乳化剤及び糖類を、水と混合して水相を調製
する。次いで、上記水相に上記油脂を加えて水中油型に
予備乳化し、得られた予備乳化物を、上記の均質化処理
する機器で均質化処理する。均質化処理後、殺菌し、次
いで上記の急速冷却する機器で30℃以下に冷却するこ
とにより、本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物が得
られる。
成物は、例えば次のようにして製造される。油溶性乳化
剤を用いるときは該乳化剤を、50〜90℃に加温した
5〜50重量%の油脂に溶解して、油相を作る。一方、
1g中の遊離のSH基が30μモル以上で、且つ全SH
基が180μモル以上の蛋白質を含む蛋白質含有食品、
水溶性乳化剤及び糖類を用いるときは該蛋白質含有食
品、水溶性乳化剤及び糖類を、水と混合して水相を調製
する。次いで、上記水相に上記油脂を加えて水中油型に
予備乳化し、得られた予備乳化物を、上記の均質化処理
する機器で均質化処理する。均質化処理後、殺菌し、次
いで上記の急速冷却する機器で30℃以下に冷却するこ
とにより、本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物が得
られる。
【0028】
【作用】本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物が有す
る顕著な効果は、以下の作用によって成り立っていると
考えられる。 蛋白質で覆われた油脂球が、乳化物中の油相と水相の
界面を減少させることによるエネルギーレベルの低下に
より安定しようとする熱力学的力によって凝集し、可塑
性水中油型乳化油脂組成物の微細構造の模式図である図
1に示す如く、蛋白質間の何らかの親和力により、連結
している。 凝集による油脂球の充填が、図2の模式図に示す如
く、最密充填になっていない。 油脂球同士を連結させる蛋白質分子間の親和力がSS
結合である。
る顕著な効果は、以下の作用によって成り立っていると
考えられる。 蛋白質で覆われた油脂球が、乳化物中の油相と水相の
界面を減少させることによるエネルギーレベルの低下に
より安定しようとする熱力学的力によって凝集し、可塑
性水中油型乳化油脂組成物の微細構造の模式図である図
1に示す如く、蛋白質間の何らかの親和力により、連結
している。 凝集による油脂球の充填が、図2の模式図に示す如
く、最密充填になっていない。 油脂球同士を連結させる蛋白質分子間の親和力がSS
結合である。
【0029】下記の実施例1及び比較例1から、上記
の作用が類推できる。比較例1は、実施例1のパーム油
を水に置き換えたものだが、実施例1は可塑化している
のに対し、比較例1は液状である。実施例1では、油脂
球と水相の界面に薄く拡がった蛋白質が、油脂球の凝集
を介して、3次元のネットワーク構造をつくり、系全体
を可塑化していると考えられる(図1及び図2参照)。
これに対し、比較例1では、油脂球の介在がないので、
蛋白質が、直接連結しなければ系全体が、可塑化又は固
形化し得ないので、実施例1と同じ蛋白質含量の比較例
1では、濃度が不足し、液状になったと考えられる。
の作用が類推できる。比較例1は、実施例1のパーム油
を水に置き換えたものだが、実施例1は可塑化している
のに対し、比較例1は液状である。実施例1では、油脂
球と水相の界面に薄く拡がった蛋白質が、油脂球の凝集
を介して、3次元のネットワーク構造をつくり、系全体
を可塑化していると考えられる(図1及び図2参照)。
これに対し、比較例1では、油脂球の介在がないので、
蛋白質が、直接連結しなければ系全体が、可塑化又は固
形化し得ないので、実施例1と同じ蛋白質含量の比較例
1では、濃度が不足し、液状になったと考えられる。
【0030】油脂球が均一の粒径を持ち、球形のまま変
形しないとするならば、油脂球が最密状態にある時の、
油脂球全部が全系に占める容積分率は0.7402であ
る。油脂や水相の比重や、乳化剤、蛋白質含有食品の配
合を考慮して、最低でも、65重量%以上の油脂を配合
しなければ、油脂球の最密状態の充填による可塑化は考
えられない。本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物で
は、製造時の粘度増加による問題発生を防ぐため、油脂
の配合量を5〜50重量%としている。このことから、
上記の作用が類推できる。更に、2段バルブのホモジ
ナイザーを用いて、油脂球の最密状態の充填を防いだ実
施例1が可塑化していて、最密充填を防いでいない、1
段バルブのホモジナイザーを用いた比較例2が、可塑化
していないことからも、上記の作用が類推できる。比
較例2では、局部的に油脂球の最密状態は存在し、これ
により、油脂球同士の連結が所々で切れ、全系に拡がっ
ていないと考えられる(図3(a)及び(b)参照)。
形しないとするならば、油脂球が最密状態にある時の、
油脂球全部が全系に占める容積分率は0.7402であ
る。油脂や水相の比重や、乳化剤、蛋白質含有食品の配
合を考慮して、最低でも、65重量%以上の油脂を配合
しなければ、油脂球の最密状態の充填による可塑化は考
えられない。本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物で
は、製造時の粘度増加による問題発生を防ぐため、油脂
の配合量を5〜50重量%としている。このことから、
上記の作用が類推できる。更に、2段バルブのホモジ
ナイザーを用いて、油脂球の最密状態の充填を防いだ実
施例1が可塑化していて、最密充填を防いでいない、1
段バルブのホモジナイザーを用いた比較例2が、可塑化
していないことからも、上記の作用が類推できる。比
較例2では、局部的に油脂球の最密状態は存在し、これ
により、油脂球同士の連結が所々で切れ、全系に拡がっ
ていないと考えられる(図3(a)及び(b)参照)。
【0031】上記の作用は、実施例1と実施例2〜1
7との比較から類推できる。実施例2〜5は酸化剤を配
合したもので、実施例6〜9は還元剤を配合したもので
ある。どちらも蛋白質間のSS結合に最も直接的な関係
をもつもので、酸化剤を配合したものは、実施例1より
顕著に硬く、還元剤を配合したものは軟らかくなってい
る。このことから、乳化物の可塑化に上記SS結合が関
与していると考えられる。実施例10〜14では、主と
して水素結合や疎水結合に関与するとされている試薬が
配合されている。実施例10〜14の乳化物は、実施例
1に比べ、若干軟らかくなっている。このことから、乳
化物の可塑化には、蛋白質間のSS結合ほどではない
が、水素結合や疎水結合もわずかに関与していると考え
られる。実施例15〜17では、塩結合に関与するとさ
れている試薬が配合されている。実施例15〜17の乳
化物の硬さは、実施例1の乳化物の硬さと殆ど同じであ
る。このことから、塩結合はあまり関与していないと考
えられる。
7との比較から類推できる。実施例2〜5は酸化剤を配
合したもので、実施例6〜9は還元剤を配合したもので
ある。どちらも蛋白質間のSS結合に最も直接的な関係
をもつもので、酸化剤を配合したものは、実施例1より
顕著に硬く、還元剤を配合したものは軟らかくなってい
る。このことから、乳化物の可塑化に上記SS結合が関
与していると考えられる。実施例10〜14では、主と
して水素結合や疎水結合に関与するとされている試薬が
配合されている。実施例10〜14の乳化物は、実施例
1に比べ、若干軟らかくなっている。このことから、乳
化物の可塑化には、蛋白質間のSS結合ほどではない
が、水素結合や疎水結合もわずかに関与していると考え
られる。実施例15〜17では、塩結合に関与するとさ
れている試薬が配合されている。実施例15〜17の乳
化物の硬さは、実施例1の乳化物の硬さと殆ど同じであ
る。このことから、塩結合はあまり関与していないと考
えられる。
【0032】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げ、本発明を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0033】実施例1〜37及び比較例1〜14 下記表1〜表7に記載の配合組成(配合量単位:重量
%)に従って、まず、油溶性乳化剤を用いた場合には、
該乳化剤を70℃に加温した油脂に溶解して油相を調製
し、また、蛋白質含有食品、水溶性乳化剤及び糖類を用
いた場合には、該蛋白質含有食品、水溶性乳化剤及び糖
類を、水と混合して水相を調製した。次いで、上記水相
に上記油相を加えて、水中油型に予備乳化し、この予備
乳化物を三和機械(株)製ホモジナイザーで均質化処理
した。ホモジナイザーのバルブ圧力は表1〜表7の通り
である。次いで、密閉型表面掻取式熱交換機により90
℃で加熱殺菌後、密閉型連続式チューブ冷却機を用いて
25℃に冷却し、酸を配合する場合は加え、可塑性水中
油型乳化油脂組成物を得た。得られた可塑性水中油型乳
化油脂組成物について以下の性状試験をそれぞれ行っ
た。
%)に従って、まず、油溶性乳化剤を用いた場合には、
該乳化剤を70℃に加温した油脂に溶解して油相を調製
し、また、蛋白質含有食品、水溶性乳化剤及び糖類を用
いた場合には、該蛋白質含有食品、水溶性乳化剤及び糖
類を、水と混合して水相を調製した。次いで、上記水相
に上記油相を加えて、水中油型に予備乳化し、この予備
乳化物を三和機械(株)製ホモジナイザーで均質化処理
した。ホモジナイザーのバルブ圧力は表1〜表7の通り
である。次いで、密閉型表面掻取式熱交換機により90
℃で加熱殺菌後、密閉型連続式チューブ冷却機を用いて
25℃に冷却し、酸を配合する場合は加え、可塑性水中
油型乳化油脂組成物を得た。得られた可塑性水中油型乳
化油脂組成物について以下の性状試験をそれぞれ行っ
た。
【0034】性状試験 (1) 硬さ 試料を、5℃に7日間放置し、不動工業(株)製レオメ
ーターを使い、直径5mmの平板アダプター、2cm/min
の試料台上昇速度で測定した。その測定値は表1〜表7
の通りである。
ーターを使い、直径5mmの平板アダプター、2cm/min
の試料台上昇速度で測定した。その測定値は表1〜表7
の通りである。
【0035】以下の(2) 〜 (5)の官能評価は、5名のパ
ネラーにより、3回づつ評価を行い、各々の性状試験の
評価基準によって、点数を付けた。点数の合計値が12
〜15のとき◎、8〜11のとき○、4〜7のとき△、
0〜3のとき×とした。
ネラーにより、3回づつ評価を行い、各々の性状試験の
評価基準によって、点数を付けた。点数の合計値が12
〜15のとき◎、8〜11のとき○、4〜7のとき△、
0〜3のとき×とした。
【0036】(2) 食感 呈味製 味の感じ易さを、官能的に評価。 3点:ホイップクリームのように味を感じ易い。 2点:ホイップクリームより、若干、味を感じにくい。 1点:わずかに油っぽかったりして、味を感じにくい。 0点:味を殆ど感じない。
【0037】舌ざわり 口にしたときの滑らかさを、官能的に評価。 3点:滑らかである。 2点:若干口溶けがもたつく。 1点:口溶けがもたついたり、わずかにザラを感じたり
する。 0点:ザラを強く感じ、不快である。
する。 0点:ザラを強く感じ、不快である。
【0038】風味 不快な風味がするかどうか、官能的に評価。 3点:風味良好。 2点:わずかに異味を感じる。 1点:異味を感じる。 0点:異味が強く、不快である。
【0039】(3) 常温放置試験 試料10gをリスパック(株)製ポリカップにとり、3
5℃に1晩放置後、離水、凝集物の有無及び保型性を官
能的に評価する。 離水 3点:離水がない。 2点:離水がわずかに確認できる。 1点:離水がある。 0点:離水によって、乳化物が破壊されている。
5℃に1晩放置後、離水、凝集物の有無及び保型性を官
能的に評価する。 離水 3点:離水がない。 2点:離水がわずかに確認できる。 1点:離水がある。 0点:離水によって、乳化物が破壊されている。
【0040】凝集物 3点:食感が滑らかで、凝集物が確認できない。 2点:凝集物は確認できないが、食感の滑らかさにかけ
る。 1点:凝集物が確認できる。 0点:凝集物が多く、食感が不快である。
る。 1点:凝集物が確認できる。 0点:凝集物が多く、食感が不快である。
【0041】保型性 3点:試料のエッジが残っている。 2点:エッジはなくなっているが、試料全体は保型して
いる。 1点:試料はつぶれているが、流れ出していない。 0点:試料全体が融けて、流れ出している。
いる。 1点:試料はつぶれているが、流れ出していない。 0点:試料全体が融けて、流れ出している。
【0042】(4) 凍結解凍試験 試料100gをグンゼ(株)製3層フィルムポリ袋にと
り、−20℃で1晩放置後20℃で解凍し、離水と凝集
物の有無を官能的に評価する。 離水。上記(3) の評価基準と同じ。 凝集物。上記(3) の評価基準と同じ。
り、−20℃で1晩放置後20℃で解凍し、離水と凝集
物の有無を官能的に評価する。 離水。上記(3) の評価基準と同じ。 凝集物。上記(3) の評価基準と同じ。
【0043】(5) 加熱調理 食パンに試料30gをのせ、180℃で5分間焼成し、
焼き残り具合を見る。 3点:試料が、盛り上がったまま焼き残る。 2点:試料が若干つぶれるが、焼き残る。 1点:試料がつぶれる。 0点:試料が流れ出す。
焼き残り具合を見る。 3点:試料が、盛り上がったまま焼き残る。 2点:試料が若干つぶれるが、焼き残る。 1点:試料がつぶれる。 0点:試料が流れ出す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】上記表1〜表7における、乳化剤、蛋白質
含有食品は下記の通りである。 ・グリセリン脂肪酸エステル:エマルジーMS(理研ビ
タミン(株)製) ・クエン酸モノグリセライド:ポエムK−30(理研ビ
タミン(株)製) ・蔗糖脂肪酸エステル:リョートーシュガーエステルS
1170(三菱化成食品(株)製) ・ソルビタン脂肪酸エステル:ポエムSM302(理研
ビタミン(株)製) ・プロピレングリコール脂肪酸エステル:ニッコールP
MS−1C(日光ケミカルズ(株)製) ・レシチン:味の素KKのレシチン(味の素(株)製) ・ポリオキシエチレン脂肪酸エステル:Myrj(花王アト
ラス(株)製) ・ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル:Twee
n60 (花王アトラス(株)製) ・グリセリン重合脂肪酸エステル:太陽化学(株)サン
プル ・ポリグリセリン重合脂肪酸エステル:サンソフト81
8H(太陽化学(株)製) ・乳清蛋白A:蛋白質含量75%、遊離SH基39.3
μモル/g蛋白質、全SH基194.8μモル/g蛋白
質 ・乳清蛋白B:蛋白質含量80%、遊離SH基37.1
μモル/g蛋白質、全SH基209.8μモル/g蛋白
質 ・乳清蛋白C:蛋白質含量75%、遊離SH基25.3
μモル/g蛋白質、全SH基198.2μモル/g蛋白
質 ・乳清蛋白D:蛋白質含量80%、遊離SH基35.4
μモル/g蛋白質、全SH基173.2μモル/g蛋白
質 ・乳清蛋白E:蛋白質含量75%、遊離SH基23.9
μモル/g蛋白質、全SH基165.3μモル/g蛋白
質 ・脱脂粉乳:蛋白質含量34%、遊離SH基3.9μモ
ル/g蛋白質、全SH基70.3μモル/g蛋白質
含有食品は下記の通りである。 ・グリセリン脂肪酸エステル:エマルジーMS(理研ビ
タミン(株)製) ・クエン酸モノグリセライド:ポエムK−30(理研ビ
タミン(株)製) ・蔗糖脂肪酸エステル:リョートーシュガーエステルS
1170(三菱化成食品(株)製) ・ソルビタン脂肪酸エステル:ポエムSM302(理研
ビタミン(株)製) ・プロピレングリコール脂肪酸エステル:ニッコールP
MS−1C(日光ケミカルズ(株)製) ・レシチン:味の素KKのレシチン(味の素(株)製) ・ポリオキシエチレン脂肪酸エステル:Myrj(花王アト
ラス(株)製) ・ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル:Twee
n60 (花王アトラス(株)製) ・グリセリン重合脂肪酸エステル:太陽化学(株)サン
プル ・ポリグリセリン重合脂肪酸エステル:サンソフト81
8H(太陽化学(株)製) ・乳清蛋白A:蛋白質含量75%、遊離SH基39.3
μモル/g蛋白質、全SH基194.8μモル/g蛋白
質 ・乳清蛋白B:蛋白質含量80%、遊離SH基37.1
μモル/g蛋白質、全SH基209.8μモル/g蛋白
質 ・乳清蛋白C:蛋白質含量75%、遊離SH基25.3
μモル/g蛋白質、全SH基198.2μモル/g蛋白
質 ・乳清蛋白D:蛋白質含量80%、遊離SH基35.4
μモル/g蛋白質、全SH基173.2μモル/g蛋白
質 ・乳清蛋白E:蛋白質含量75%、遊離SH基23.9
μモル/g蛋白質、全SH基165.3μモル/g蛋白
質 ・脱脂粉乳:蛋白質含量34%、遊離SH基3.9μモ
ル/g蛋白質、全SH基70.3μモル/g蛋白質
【0052】上記表1〜表7に示す結果から次のことが
明らかである。本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物
(実施例1〜37)は、食感、常温放置耐性、凍結解凍
耐性、加熱調理耐性に問題がなかった。
明らかである。本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物
(実施例1〜37)は、食感、常温放置耐性、凍結解凍
耐性、加熱調理耐性に問題がなかった。
【0053】これに対し、配合油脂分が5重量%未満の
可塑性水中油型乳化油脂組成物(比較例3)は、可塑化
せず、50%を越える場合(比較例4)は均質化処理
後、ひどく増粘し製造不能となった。また、乳化剤量が
0.05重量%未満の場合(比較例5)は食感、常温放
置時の離水と凝集物、凍結解凍耐性に問題があり、3重
量%を越える場合(比較例6)は、風味上の問題を生じ
た。配合する蛋白質含有食品の蛋白質1g中の遊離SH
基が30μモル未満であったり、又は全SH基が180
μモル未満である場合(比較例7〜9、12)は、乳化
物は可塑化しない。更に、対水蛋白質濃度が4重量%未
満の場合(比較例10)は、常温放置耐性、凍結解凍耐
性、加熱調理耐性に問題があり、18重量%を越える場
合(比較例11)は、均質化処理後に著しい増粘をきた
し、製造不能となった。また特公昭63−178839
号公報に記載の例(比較例13)は酸味が必須のため風
味上の問題があり、USP3355298及びUSP3
391002号公報に記載の例(比較例14)は風味、
常温放置耐性、凍結解凍耐性、加熱調理耐性に問題があ
った。
可塑性水中油型乳化油脂組成物(比較例3)は、可塑化
せず、50%を越える場合(比較例4)は均質化処理
後、ひどく増粘し製造不能となった。また、乳化剤量が
0.05重量%未満の場合(比較例5)は食感、常温放
置時の離水と凝集物、凍結解凍耐性に問題があり、3重
量%を越える場合(比較例6)は、風味上の問題を生じ
た。配合する蛋白質含有食品の蛋白質1g中の遊離SH
基が30μモル未満であったり、又は全SH基が180
μモル未満である場合(比較例7〜9、12)は、乳化
物は可塑化しない。更に、対水蛋白質濃度が4重量%未
満の場合(比較例10)は、常温放置耐性、凍結解凍耐
性、加熱調理耐性に問題があり、18重量%を越える場
合(比較例11)は、均質化処理後に著しい増粘をきた
し、製造不能となった。また特公昭63−178839
号公報に記載の例(比較例13)は酸味が必須のため風
味上の問題があり、USP3355298及びUSP3
391002号公報に記載の例(比較例14)は風味、
常温放置耐性、凍結解凍耐性、加熱調理耐性に問題があ
った。
【0054】
【発明の効果】本発明の可塑性水中油型乳化油脂組成物
は、呈味性が良く、食感も滑らかであり、常温での保型
性に優れ、凍結解凍耐性があり、含気可能で、加熱調理
にも耐えられる、食用のものである。
は、呈味性が良く、食感も滑らかであり、常温での保型
性に優れ、凍結解凍耐性があり、含気可能で、加熱調理
にも耐えられる、食用のものである。
【図1】図1は、蛋白質(結着性の物質)に覆われた油
脂球が凝集していて、油脂球同士が蛋白質間の化学結合
により、乳化物全体に凍結している状態を示す模式図。
脂球が凝集していて、油脂球同士が蛋白質間の化学結合
により、乳化物全体に凍結している状態を示す模式図。
【図2】図2は、油脂球が最密状態でない充填をしてい
る状態(実施例)を示す模式図。
る状態(実施例)を示す模式図。
【図3】図3(a)及び(b)は、何れも油脂球が最密
状態で充填されている状態(比較例)を示す模式図。
状態で充填されている状態(比較例)を示す模式図。
Claims (1)
- 【請求項1】 5〜50重量%の油脂、0.05〜3重
量%の乳化剤、蛋白質含有食品、及び水からなる乳化物
であって、 上記蛋白質含有食品中の蛋白質は、1g中の遊離のSH
基が30μモル以上で且つ全SH基が180μモル以上
の蛋白質であり、上記蛋白質含有食品は対水蛋白質濃度
が4〜18重量%になるように配合されており、 上記油脂は、上記蛋白質含有食品中の蛋白質で覆われた
無数の油脂球とされており、 上記油脂球は、均質化処理により凝集され、該油脂球同
士が上記蛋白質含有食品中の蛋白質の分子間のSS結合
によって乳化物全体に亘って実質的に連結している、可
塑性水中油型乳化油脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5238384A JPH0787889A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 可塑性水中油型乳化油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP5238384A JPH0787889A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 可塑性水中油型乳化油脂組成物 |
Publications (1)
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JPH0787889A true JPH0787889A (ja) | 1995-04-04 |
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ID=17029395
Family Applications (1)
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JP (1) | JPH0787889A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001082712A1 (en) * | 2000-05-04 | 2001-11-08 | Unilever N.V. | Pourable frying composition |
WO2011136662A1 (en) * | 2010-04-26 | 2011-11-03 | Massey University | Emulsion |
CN107197955A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-09-26 | 华南理工大学 | 一种稳定的食品级低脂猪油基水包油乳液及其制备 |
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1993
- 1993-09-24 JP JP5238384A patent/JPH0787889A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2001082712A1 (en) * | 2000-05-04 | 2001-11-08 | Unilever N.V. | Pourable frying composition |
WO2011136662A1 (en) * | 2010-04-26 | 2011-11-03 | Massey University | Emulsion |
US8993019B2 (en) | 2010-04-26 | 2015-03-31 | Massey University | Emulsion |
CN107197955A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-09-26 | 华南理工大学 | 一种稳定的食品级低脂猪油基水包油乳液及其制备 |
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