JPH0787040A - Fm−am変換復調装置 - Google Patents

Fm−am変換復調装置

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JPH0787040A
JPH0787040A JP30231893A JP30231893A JPH0787040A JP H0787040 A JPH0787040 A JP H0787040A JP 30231893 A JP30231893 A JP 30231893A JP 30231893 A JP30231893 A JP 30231893A JP H0787040 A JPH0787040 A JP H0787040A
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signal
level
output
mixer
modulation
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JP30231893A
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English (en)
Inventor
Keisuke Suzuki
鈴木  啓介
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FM−AM変換復調装置において、両側波の
うち常にレベルの高い方の側波を選択して復調すること
により歪の軽減、S/N比の改善を図ることである。 【構成】 BPF4,8、MIX5,9、LPF7,1
1、包絡線検波器12,13が夫々第1,第2のレベル
検出手段を構成し、OSC6からの信号S5(t)がMIX
5に、180°移相器10を介してMIX7に供給され
ている。第1、第2のレベル検出手段は上、下側波のレ
ベルを検出し、電圧比較器14がレベルの比較を行い、
その比較結果に応じてスイッチ15が上または下側波を
選択し、微分器16を介してMIX19に与える。MI
X19にはサブキャリア信号S20(t)が加えられ、LP
F21を介して変調信号(L−R)が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はFMステレオのサブ信号
のFM−AM変換復調装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のFMステレオのサブ信号の
FM−AM変換復調装置の一構成例を示す。同図におい
て、31は入力端子、32,35,41はミキサ(MI
X)、33は電圧制御発振器(VCO)、34はバンド
パスフィルタ、36は発振器(OSC)、37,43は
ローパスフィルタ(LPF)、38は微分器、39は9
0°移相器、40は増幅器(AMP)、42はサブキャ
リア同期信号発生器、44は出力端子である。
【0003】入力端子31には、サブ信号で変調したF
M信号を入力する。このFM信号の変調信号をBcosωa
tとすると、入力FM信号S31(t)は、
【数1】 S31(t)=Acos{ωc1t+ωd∫(Bcosωatcosωst)dt} (1) A:入力信号振幅 ωc1:キャリア角周波数
ωd:最大角周波数偏移 B:サブ変調信号振幅 ωa:サブ変調信号角周波数 ωs:サブキャリア角周波数
【0004】S31(t)の波形、及びスペクトルを図6
((a−1),(a−2))に示す。S31(t)はミキサ32
に入力されVCO33の出力S32(t)を乗算する。S
32(t)はωc2を中心角周波数、kを定数として次式のよ
うにあらわされる。S32(t)の波形、及びスペクトルを
図6((b−1),(b−2))に示す。
【数2】 S32(t)=cos{ωc2t+kωd∫(Bcosωatcosωst)dt} (2) MIX32の出力S33(t)は次式のようになる。
【数3】 S33(t)=S31(t)×S32(t) =(A/2)cos{(ωc1c2)t+(1-k)ωdB∫(cosωatcosωst)dt} +(A/2)cos{(ωc1c2)t+(1+k)ωdB∫(cosωatcosωst)dt} (3)
【0005】ここで、(ωc1−ωc2)=ωcとすると、B
PF34の帯域は(ωc+ωs±ωa)、または(ωc−ωs±
ωa)であるので、式(3)の第2項の成分は後にBPF
34で除去されるので、以下の式では省略する。式
(3)を展開すると、
【数4】 S33(t)=(A/2)cosωctcos{(1-k)ωdB/(2ωs+2ωa)sin(ωsa)t +(1-k)ωdB/(2ωs-2ωa)sin(ωsa)t} -(A/2)sinωctsin{(1-k)ωdB/(2ωs+2ωa)sin(ωsa)t +(1-k)ωdB/(2ωs−2ωa)sin(ωsa)t} (4)
【0006】サブ信号の下側波、及び上側波の変調指数
を、それぞれβ1,β2とおくとβ1=(1−k)ωdB/(2
ωs−2ωa)、β2=(1−k)ωdB/(2ωs+2ωa)と表わ
せる。ここで、kの値はβ1,β2≪1を満足させるもの
であるとすると、式(4)は次のように展開できる。
【数5】 S33(t)=(A/2)cosωct-(Aβ1/4){cos(ωcsa)t-cos(ωcsa)t} -(Aβ2/4){cos(ωcsa)t-cos(ωcsa)t} (5)
【0007】で表わされ、S33(t)は図7((c−1),
(c−2))に示される波形、及びスペクトルとなる。こ
れをBPF34に通過させる。BPF34の帯域は(ωc
+ωs±ωa)、または(ωc−ωs±ωa)とする。どちらの
帯域を用いても同様なので、以下の説明ではBPF34
の帯域が(ωc+ωs±ωa)の場合について述べる。BP
F34の出力S34(t)
【数6】 S34(t)=(Aβ1/4)cos(ωcsa)t+(Aβ2/4)cos(ωcsa)t (6) となり、変調信号ωaで(ωc+ωs)をDSB−SC変調
した形となる。このS34(t)の波形、及びスペクトルを
図7((d−1),(d−2))に示す。このBPF34の
出力S34(t)とOSC36の出力信号S35(t)とをMIX
35で乗算する。ここでS35(t)はωcと同一角周波数成
分とする。
【数7】 S35(t)=cosωct (7)
【0008】MIX35出力S36(t)
【数8】 S36(t)=S34(t)×S35(t) =(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t +(Aβ1/8)cos(2ωcsa)t+(Aβ2/8)cos(2ωcsa)t (8) S36(t)の高周波成分(2ωc+ωs成分)をLPF37
により除去することによりS37(t)が得られる。
【数9】 S37(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (9)
【0009】ここで、式(1)に示したように変調信号
は積分されているため、DSB−SC信号の上・下側波
は振幅が異なってしまう(下側波の方が振幅が大きく、
変調信号ωaの周波数が高くなると、その差は大きくな
る)。上・下側波は振幅を揃えるために微分器38によ
り補正を行う。微分器38の出力をS38(t)とすると、
【数10】 S38(t)=-(1-k)(ABωd/16){sin(ωsa)t+sin(ωsa)t} (10) S38(t)の波形、及びスペクトルは図7((e−1),(e
−2))に示す。この出力は移相器39、及びMIX4
1に入力されるが、まず移相器39に入力されるものに
ついてみてみる。移相器39でS38(t)の位相を(π/
2)シフトすると、移相器39の出力S39(t)は、
【数11】 S39(t)=(1-k)(ABωd/16){cos(ωsa)t+cos(ωsa)t} (11)
【0010】AMP40での増幅率をk1とすると、A
MP40の出力S40(t)
【数12】 S40(t)=k1(1-k)(ABωd/16){cos(ωsa)t+cos(ωsa)t} =k1(1-k)(ABωd/8)cosωatcosωst (12) S40(t)をVCO33に入力し、FM変調出力S41(t)
得る。S41(t)の中心角周波数をωc2、VCO33の変
調利得をk2とすると
【数13】 S41(t)=cos{ωc2t+k12(1-k)(ABωd/8)∫(cosωatcosωst)dt (13)
【0011】ここで、S41(t)=S32(t)が成り立たなけ
ればならないので、k1,k2の値は以下の式を満足する
ように設定する。 k=k12(1-k)A/8 次にMIX41に入力されたほうのS38(t)についてみ
てみると、この信号はサブキャリア同期信号発生器42
より出力される角周波数ωsの正弦波信号S42(t)と乗算
される(S42(t)の波形を図7(f−1)に示す)。
【数14】 S42(t)=sinωst (14) MIX41の出力S43(t)
【数15】 S43(t)=S38(t)×S42(t) =-(1-k)(ABωd/16){sin(ωsa)t+sin(ωsa)t}sinωst =-(1-k)(ABωd/16)cosωat +(1-k)(ABωd/32){cos(2ωs−ωa)t+cos(2ωsa)t} (15)
【0012】S43(t)は図7((g−1),(g−2))に
示す波形、スペクトルとなり、これからLPF43で高
周波成分を除去することにより、図7((h−1),(h
−2))に波形、及びスペクトルを示すS44(t)が得られ
る。
【数16】 S44(t)=-(1-k)(ABωd/16)cosωat (16) ここでAを一定とすると−(1-k)(Aωd/16)は定数なの
で、これをmとおくと、
【数17】 S44(t)=mBcosωat (17) Bcosωatはサブ信号の変調信号であるので、S44(t)
として変調信号(L−R信号)成分が出力端子44に得
られるわけである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
装置では、復調にはどちらか一方の側波を固定して用
い、もう一方の側波を無駄にしていた。従ってマルチパ
スの影響を受け、歪特性、S/N比が良くなかった。
【0014】本発明の目的は上下両側波またはその隣接
帯成分のレベル差に応じてレベルの高い方の側波を選択
しまたは両側波を合成して復調に用いることにより、歪
の軽減、S/N比の改善等を図ったFM−AM変換復調
装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明のFM−AM変換復調装置はFMステレ
オのサブ信号で変調した入力FM信号を第1のFM信号
でAM変調する第1のAM変調手段と、第1のAM変調
手段の出力信号から上側波帯成分のレベルをあらわす第
1のレベル信号を得る第1のレベル検出手段と、第1の
AM変調手段の出力信号から下側波帯成分のレベルをあ
らわす第2のレベル信号を得る第2のレベル検出手段
と、第1のレベル信号と第2のレベル信号を比較するレ
ベル比較手段と、レベル比較手段の出力に応じて上側波
帯成分または下側波帯成分を選択する選択手段と、選択
手段の出力信号をサブキャリア信号でAM変調する第2
のAM変調手段と、選択手段の出力信号に基づいて第1
のFM信号を生成するFM信号発生手段と、第2のAM
変調手段の出力信号からサブ信号の変調信号を抽出する
変調信号抽出手段と、を備えたことを要旨とする。
【0016】また第2の発明のFM−AM変換復調装置
は、FMステレオのサブ信号で変調した入力FM信号を
第1のFM信号でAM変調する第1のAM変調手段と、
第1のAM変調手段の出力信号から上側波帯成分のレベ
ルをあらわす第1のレベル信号を得る第1のレベル検出
手段と、第1のAM変調手段の出力信号から下側波帯成
分のレベルをあらわす第2のレベル信号を得る第2のレ
ベル検出手段と、第1のレベル信号と第2のレベル信号
を比較するレベル比較手段と、レベル比較手段の出力に
応じて上側波帯成分及び下側波帯成分の一方を選択する
か、または両方を合成する選択合成手段と、選択合成手
段の出力信号をサブキャリア信号でAM変調する第2の
AM変調手段と、選択合成手段の出力信号に基づいて第
1のFM信号を生成するFM信号発生手段と、第2のA
M変調手段の出力信号からサブ信号の変調信号を抽出す
る変調信号抽出手段と、を備えたことを要旨とする。
【0017】更に第3の発明のFM−AM変換復調装置
は、FMステレオのサブ信号で変調した入力FM信号を
第1のFM信号でAM変調する第1のAM変調手段と、
第1のAM変調手段の出力信号から上側波帯の隣接帯成
分のレベルをあらわす第1のレベル信号を得る第1のレ
ベル検出手段と、第1のAM変調手段の出力信号から下
側波帯の隣接帯成分のレベルをあらわす第2のレベル信
号を得る第2のレベル検出手段と、第1のレベル信号と
第2のレベル信号を比較するレベル比較手段と、レベル
比較手段の出力に応じて上側波帯成分または下側波帯成
分を選択する選択手段と、選択手段の出力信号をサブキ
ャリア信号でAM変調する第2のAM変調手段と、選択
手段の出力信号に基づいて第1のFM信号を生成するF
M信号発生手段と、第2のAM変調手段の出力信号から
サブ信号の変調信号を抽出する変調信号抽出手段と、を
備えたことを要旨とする。
【0018】
【作用】第1の発明の装置では、上側波帯成分と、下側
波帯成分のレベル比較を行い、常にレベルの高い方の成
分を選択しAM変換後、ベースバンドの差信号(L−
R)を得ている。
【0019】第2の発明の装置では、レベル差が、所定
値以上の場合はレベルの高い方の成分を選択し、また所
定値以下の場合は両成分を合成してAM変換後、ベース
バンドの差信号(L−R)を得ている。
【0020】第3の発明の装置では、上下側波帯の隣接
帯成分のレベル比較を行い、常にレベルの低い隣接帯成
分をもつ方の上または下側波帯成分を選択しAM変換
後、ベースバンドの差信号(L−R)を得ている。
【0021】
【実施例】以下図面に示す本発明の実施例を説明する。
図1は第1の発明のFM−AM変換復調装置の一実施例
である。同図において、1は入力端子、2,5,9及び
19はミキサ(AM変調手段)、3は電圧制御発振器
(VCO)、4及び8はバンドパスフィルタ(BP
F)、6は発振器(OSC)、7,11及び21はロー
パスフィルタ(LPF)、10は180°移相器、12
及び13は包絡線検波器、14は電圧比較器、15はス
イッチ、16は微分器、17は90°移相器、18は増
幅器(AMP)、20はサブキャリア同期信号発生回
路、22は出力端子である。
【0022】入力端子1には、サブ信号で変調したFM
信号を入力する。変調信号をBcosωatとすると、入力
FM信号S1(t)は、
【数18】 S1(t)=Acos{ωc1t+ωd∫(Bcosωatcosωst)dt} (18) A:入力信号振幅 ωc1:キャリア角周波数
ωd:最大角周波数偏移 B:サブ変調信号振幅 ωa:サブ変調信号角周波数 ωs:サブキャリア角周波数
【0023】S1(t)の波形、及びスペクトルを図2
((a−1),(a−2))に示す。S1(t)にVCO3の出
力S2(t)を乗算する。S2(t)はωc2を中心角周波数、k
を定数として次式のようにあらわされる。S2(t)の波形
及びスペクトルを図2((b−1),(b−2))に示す。
【数19】 S2(t)=cos{ωc2t+kωd∫(Bcosωatcosωst)dt} (19) MIX2の出力S3(t)は次式のようになる。
【数20】 S3(t)=S1(t)×S2(t) =(A/2)cos{(ωc1c2)t+(1-k)ωdB∫(cosωatcosωst)dt} +(A/2)cos{(ωc1c2)t+(1+k)ωdB∫(cosωatcosωst)dt} (20)
【0024】ここで、(ωc1−ωc2)=ωcとすると、B
PF4の帯域は(ωc+ωs±ωa)、BPF8の帯域は(ω
c−ωs±ωa)であるので、式(20)の第2項の成分は
後にBPF4またはBPF8で除去されるので以下の式
では省略する。式(20)を展開すると、
【数21】 S3(t)=(A/2)cosωctcos{(1-k)ωdB/(2ωs+2ωa)sin(ωsa)t +(1-k)ωdB/(2ωs-2ωa)sin(ωsa)t} -(A/2)sinωctsin{(1-k)ωdB/(2ωs+2ωa)sin(ωsa)t +(1-k)ωdB/(2ωs−2ωa)sin(ωsa)t} (21)
【0025】サブ信号の下側波、及び上側波の変調指数
を、それぞれβ1,β2とおくとβ1=(1−k)ωdB/(2
ωs−2ωa)、β2=(1−k)ωdB/(2ωs+2ωa)と表わ
せる。ここで、kの値はβ1,β2≪1を満足させるもの
であるとすると、式(21)は次のように展開できる。
【数22】 S3(t)=(A/2)cosωct-(Aβ1/4){cos(ωcsa)t-cos(ωcsa)t} -(Aβ2/4){cos(ωcsa)t-cos(ωcsa)t} (22)
【0026】で表わされ、図3((c−1),(c−2))
に示される波形、及びスペクトルとなる。S3(t)はBP
F4とBPF8に入力されるが、まずBPF4に入力さ
れるものについてみてみると、BPF4の帯域は(ωc
ωs±ωa)、なので、BPF4の出力S4(t)
【数23】 S4(t)=(Aβ1/4)cos(ωcsa)t+(Aβ2/4)cos(ωcsa)t (23) となり、変調信号ωaで(ωc+ωs)をDSB−SC変調
した形となる。この波形、及びスペクトルを図3((d
−1),(d−2))に示す。このBPF4の出力S4(t)
とOSC6の出力信号S5(t)とをMIX5で乗算する。
ここでS5(t)はωcと同一角周波数成分とする。
【数24】 S5(t)=cosωct (24)
【0027】MIX5出力S6(t)
【数25】 S6(t)=S4(t)×S5(t) =(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t +(Aβ1/8)cos(2ωcsa)t+(Aβ2/8)cos(2ωcsa)t (25) S6(t)の高周波成分(2ωc+ωs成分)をLPF7によ
り除去することによりS7(t)が得られる。
【数26】 S7(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (26)
【0028】次にBPF8に入力されるS3(t)について
みてみると、BPF8の帯域は(ωc−ωs±ωa)なの
で、BPF8の出力S8(t)は、
【数27】 S8(t)=(Aβ1/4)cos(ωcsa)t+(Aβ2/4)cos(ωcsa)t (27) となり変調信号ωaで(ωcs)をDSB−SC変調し
た形となる。この波形、及びスペクトルを図3((e−
1),(e−2))に示す。このBPF8の出力S8(t)
MIX9で乗算されるのは移相器10でOSC6の出力
5(t)の位相をπシフトしたものであり、これをS9(t)
とすると、
【数28】 S9(t)=-cosωct (28)
【0029】MIX9の出力S10(t)
【数29】 S10(t)=S8(t)×S9(t) =(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t +(Aβ1/8)cos(2ωcsa)t+(Aβ2/8)cos(2ωcsa)t (29) S10(t)の高周波成分(2ωc+ωs成分)をLPF11
により除去することによりS11(t)が得られる。
【数30】 S11(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (30) S7(t)とS11(t)のレベルを比較するために、それぞれ
を包絡線検波器12と包絡線検波器13に入力し、正の
包絡線成分を検出する。包絡線検波器12の出力をS
12(t)、包絡線検波器13の出力をS13(t)とし次式のよ
うに表わす。
【数31】 S12(t)=V1[U] (31)
【数32】 S13(t)=V2[U] (32)
【0030】電圧比較器14ではS12(t)とS13(t)の比
較により正の電圧V[U]またはO[U]をS14(t)として出
力する。また、V1−V2≒0のときは不安定に切り替わ
るのを防ぐためS14(t)はV[U]または0[U]のどちらか
に固定とする。V1−V2>0のときは、
【数33】 S14(t)=V[U] (33) V1−V2<0のときは、
【数34】 S14(t)=0[U] (34) V1−v2≒0のときは、
【数35】 S14(t)=0[U]またはV[U] (35)
【0031】スイッチ15は電圧比較器14からの制御
信号により切り替わるスイッチであり、スイッチ15の
出力をS15(t)とすると、S14(t)=V[U]のときは、
【数36】 S15(t)=S7(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (36)
【数37】S14(t)=0[U]のときは、 S15(t)=S11(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (37)
【0032】S7(t)とS11(t)は式の上では等しいが、
実際の放送では伝搬の途中で様々な妨害を受け、それぞ
れのレベルは常に変化している。スイッチ15は結果と
してS7(t)とS11(t)のうちレベルが高い方、言い替え
れば上側波成分と下側波成分のうちレベルの高い方をS
15(t)として出力する。S15(t)の波形、及びスペクトル
は図3((f−1),(f−2))に示す。
【0033】ここで、S15(t)をDSB−SC信号とし
てみると、式(18)に示したように変調信号は積分さ
れているため、図3(f−2)からもわかるようにDSB
−SC信号の上・下側波は振幅が異なってしまう(下側
波の方が振幅が大きく、変調信号ωaの周波数が高くな
ると、その差は大きくなる。)上・下側波は振幅を揃え
るために微分器16により補正を行う。微分器16の出
力をS16(t)とすると、
【数38】 S16(t)=-(1-k)(ABωd/16){sin(ωsa)t+sin(ωsa)t} (38) S16(t)の波形、及びスペクトルは図3((g−1),(g
−2))に示す。この出力は移相器17、及びMIX1
9に入力されるが、まず移相器17に入力されるものに
ついてみてみる。移相器17で位相を(π/2)動かす
と、移相器17の出力S17(t)
【数39】 S17(t)=(1-k)(ABωd/16){cos(ωsa)t+cos(ωsa)t} (39)
【0034】AMP18での増幅率をk1とすると、A
MP18の出力S18(t)
【数40】 S18(t)=k1(1-k)(ABωd/16){cos(ωsa)t+cos(ωsa)t} =k1(1-k)(ABωd/8)cosωatcosωst (40) S18(t)をVCO3に入力し、FM変調出力S19(t)を得
る。S19(t)の中心角周波数をωc2、VCO3の変調利
得をk2とすると
【数41】 S19(t)=cos{ωc2t+k12(1-k)(ABωd/8)∫(cosωatcosωst)dt} (41)
【0035】ここで、S19(t)=S2(t)が成り立たなけ
ればならないので、k1,k2の値は以下の式を満足する
ように設定する。 k=k12(1-k)A/8 次にMIX19に入力されたほうのS16(t)についてみ
てみると、この信号はサブキャリア同期信号発生器20
より出力される角周波数ωsの正弦波信号S20(t)と乗算
される(S20(t)の波形を図3(h−1)に示す)。
【数42】 S20(t)=sinωst (42) MIX19の出力S21(t)
【数43】 S21(t)=S16(t)×S20(t) =-(1-k)(ABωd/16){sin(ωsa)t+sin(ωsa)t}sinωst =-(1-k)(ABωd/16)cosωat +(1-k)(ABωd/32){cos(2ωsa)t+cos(2ωsa)t} (43)
【0036】S21(t)は図3((i−1),(i−2))に
示す波形、スペクトルとなり、これをLPF21で高周
波成分を除去することにより、図4((j−1),(j−
2))に波形、及びスペクトルを示すS22(t)が得られ
る。
【数44】 S22(t)=-(1-k)(ABωd/16)cosωat (44) ここでAを一定とすると-(1-k)(Aωd/16)は定数なの
で、これをmとおくと、
【数45】 S22(t)=mBcosωat (45) Bcosωatはサブ信号の変調信号であるので、S22(t)
として変調信号(L−R信号)成分が出力端子22に得
られるわけである。
【0037】図8は第2の発明のFM−AM変換復調装
置の一実施例である。同図において、図1と同一符号は
同一または類似の回路をあらわし、23,24及び26
はスイッチ、25は合成器、27は増幅器で、スイッチ
23,24,26及び合成器25は前記選択合成手段を
構成し、増幅器27はレベル差補正手段を構成する。ま
た、各信号S1〜S13を表わす数式及び各信号の波形及
びスペクトルは図1の実施例の場合と同様なので、それ
らの表示は省略する。図8において、信号S7(t)とS
11(t)のレベルを比較するために、それぞれを包絡線検
波器12と包絡線検波器13に入力し正の包絡線を検出
する。包絡線検波器12の出力をS12(t)、包絡線検波
器13の出力をS13(t)とし次式のように表わす。
【数46】 S12(t)=V1[U] (46)
【数47】 S13(t)=V2[U] (47)
【0038】電圧比較器14の出力をS23(t)とする
と、S12(t)とS13(t)の差が、任意の一定電圧V3に対
し、V2−V1>V3のときは、
【数48】 S23(t)=V[U] (48) V2−V1≦V3のときは、
【数49】 S23(t)=0[U] (49) 電圧比較器14’の出力をS24(t)とするとS12(t)とS
13(t)の差が、任意の一定電圧V3に対し、V1−V2>V
3のときは、
【数50】 S24(t)=V[U] (50) V1−V2≦V3のときは、
【数51】 S24(t)=0[U] (51)
【0039】電圧比較器14の出力S23(t)はスイッチ
23及びスイッチ26に入力される。スイッチ23はS
23(t)=0[U]のときはオン、S23(t)=V[U]のときはオ
フの動作をする。よってスイッチ23の出力をS25(t)
とすると、V2−V1>V3のときは、
【数52】 S25(t)=0[U] (52) V2−V1≦V3のときは、
【数53】 S25(t)=S7(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (53)
【0040】電圧比較器14’の出力S24(t)はスイッ
チ24及びスイッチ26に入力される。スイッチ24は
24(t)=0[U]のときはオン、S24(t)=V[U]のときは
オフの動作をする。よってスイッチ24の出力をS
26(t)とすると、V1−V2>V3のときは、
【数54】 S26(t)=0[U] (54) V1−V2≦V3のときは、
【数55】 S26(t)=S11(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (55)
【0041】S25(t)とS26(t)は合成器25で合成され
る。合成器25の出力をS27(t)とすると、V1−V2
3のときは、
【数56】 S27(t)=S7(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (56) V2−V1>V3のときは、
【数57】 S27(t)=S11(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (57) |V1−V2|≦V3のときは、
【数58】 S27(t)=S7(t)+S11(t)=2(Aβ1/8)cos(ωsa)t+2(Aβ2/8)cos(ωsa)t (58)
【0042】ここで、式(58)についてみてみるとS
27(t)の信号振幅が2倍になっていることが分かる。こ
の際、ノイズ成分については相関性が薄いため√2倍に
しかならない。このためS/Nの改善が図れる。
【0043】次に合成器25の出力はスイッチ26に入
力される。スイッチ26はS23(t)=V[U]またはS
24(t)=V[U]のときにS27を増幅器27に入力、S
23(t)=S24(t)=0[U]のときにはS27を微分器16に
入力するように動作する。つまり|V1−V2|>V3
とき、増幅器27にスイッチ26の出力S28(t)が入力
される。増幅器27の増幅度は2なので増幅器27の出
力をS29(t)とすると、
【数59】 S29(t)=(Aβ1/4)cos(ωsa)t+(Aβ2/4)cos(ωsa)t (59) ここで微分器16に入力される信号についてみてみる
と、|V1−V2|>V3のときの入力信号は、
【数60】 S29(t)=(Aβ1/4)cos(ωsa)t+(Aβ2/4)cos(ωsa)t (60) |V1−V2|≦V3のときの入力信号は、
【数61】 S28(t)=(Aβ1/4)cos(ωsa)t+(Aβ2/4)cos(ωsa)t (61) となり同じ信号が得られていることが分かる。但しS
28(t)はS/Nの改善が図られたものであり、S29(t)
りもS/Nが良い。
【0044】ここで、S28(t),S29(t)をDSB−SC
信号としてみると、変調信号は積分されているため、D
SB−SC信号の上・下側波は振幅が異なってしまう
(下側波の方が振幅が大きく、変調信号ωaの周波数が
高くなると、その差が大きくなる)。上・下側波は振幅
を揃えるために微分器16により補正を行う。微分器1
6の出力をS'16(t)とすると、
【数62】 S'16(t)=-(1-k)(ABωd/8){sin(ωsa)t+sin(ωsa)t} (62)
【0045】この出力S'16(t)は移相器17、及びミキ
サ19に入力されるが、まず移相器17に入力されるも
のについてみてみる。移相器17でS'16(t)の位相を
(π/2)動かすと、移相器17の出力S'17(t)は、
【数63】 S'17(t)=(1-k)(ABωd/8){cos(ωsa)t+cos(ωsa)t} (63) 増幅器18の増幅率をk1とすると、その出力S'18(t)
は、
【数64】 S'18(t)=k1(1-k)(ABωd/8){cos(ωsa)t+cos(ωsa)t} =k1(1-k)(ABωd/4)cosωatcosωst (64) S'18(t)をVCO3に入力し、FM変調出力S'19(t)
得る。S'19(t)の中心角周波数をωc2、VCO3の変調
利得をk2とすると
【数65】 S'19(t)=cos{ωc2t+k12(1-k)(ABωd/4)∫(cosωatcosωst)dt} (65)
【0046】ここで、S'19(t)=S2(t)が成り立たなけ
ればならないので、k1,k2の値は以下の式を満足する
ように設定する。 k=k12(1-k)A/4 次にミキサ19に入力されたほうのS'16(t)についてみ
てみると、この信号はサブキャリア同期信号発生器20
より出力される角周波数ωsの正弦波信号S'20(t)と乗
算される。
【数66】 S'20(t)=sinωst (66) ミキサ19の出力S'21(t)
【数67】 S'21(t)=S'16(t)×S'20(t) =-(1-k)(ABωd/8){sin(ωsa)t+sin(ωsa)t}sinωst =-(1-k)(ABωd/8)cosωat +(1-k)(ABωd/16){cos(2ωsa)t+cos(2ωsa)t} (67)
【0047】S'21(t)はLPF21を通すことによりそ
の高周波成分を除去してS'22(t)が得られる。
【数68】 S'22(t)=−(1-k)(ABωd/8)cosωat (68) ここでAを一定とすると、−(1-k)(Aωd/8)は定数なの
で、これをmとおくと、
【数69】 S'22(t)=mBcosωat (69) 即ち、(45)式と同様に変調信号成分が出力端子22
に得られる。
【0048】図9は第3の発明のFM−AM変調復調装
置の一実施例で、図1と同一符号は同一または類似の回
路を表わし50及び51はBPF、52及び53は包絡
線検波器、54は電圧比較器、55はスイッチである。
BPF50及び51は隣接妨害検出手段の一例で前記式
(20)で、(ωc1−ωc2)=ωcとすると、BPF4
の通過帯域は(ωc+ωs±ωb)、BPF8の通過帯域
は(ωc−ωs±ωb)、BPF50の通過帯域は、通過
帯域幅をωbとすると(ωc+ωs+ωa〜ωc+ωs+ωa
+ωb)、BPF51の通過帯域は(ωc−ωs−ωa〜ω
c−ωs−ωa−ωb)である。ここでωbは、ごく小さい
値でありωc+ωs+ωa+ωb≪ωc1+ωc2の関係が成り
立つ。
【0049】FM放送において隣接妨害が存在する場
合、希望信号の周波数帯域のすぐ外側に隣接局の信号が
存在するわけである。従って隣接妨害を検出するには、
希望信号通過帯域のすぐ外側の帯域を取り出し、その帯
域の電界強度を調べればよい。ここでは下側波と上側波
のうちどちらが隣接妨害の影響を多く受けているかの情
報が必要なので、上側波の外側の帯域と下側波の外側の
帯域をBPFで取り出し、各々の帯域の電界強度を比較
する。例えば図10のような状況下ではBPF51の帯
域の電界強度に比べBPF50の帯域の電界強度が強
く、サブ信号の上側波の帯域(BPF4の帯域)が隣接
妨害の影響を受けている可能性が高い。この場合、下側
波(BPF8の帯域)を復調に利用する。
【0050】このようなことから、BPF50の通過帯
域は通過帯域幅をωbとすると(ωc+ωs+ωa〜ωc
ωs+ωa+ωb)、BPF51の通過帯域は(ωc−ωs
−ωa〜ωc−ωs−ωa−ωb)であり、通過帯域幅ω
bは、希望波に隣接する帯域の電界強度を検出するのが
目的なので狭くてよい。BPF50の出力をS30(t)
BPF51の出力をS31(t)とする。S30(t)は包絡線検
波器52に入力される。包絡線検波器52の出力をS
32(t)とする。S31(t)は包絡線検波器53に入力され
る。包絡線検波器53の出力をS33(t)とする。S32(t)
およびS33(t)は電圧比較器54に入力される。電圧比
較器54はS32(t)とS33(t)の電圧レベルを比較しS
32(t)のレベルが低いときには任意の直流電圧V[V]
を、S33(t)のレベルが低いときには0[V]を出力す
る。S32(t)=S33(t)のときは不安定に切り替わるのを
防ぐためV[V]、または0[V]に固定とする。電圧
比較器54の出力をS34(t)とすると、S32(t)<S
33(t)のときには、
【数70】 S34(t)=V[V] (70) S32(t)>S33(t)のときには、
【数71】 S34(t)=0[V] (71) S32(t)=S33(t)のときには、
【数72】 S34(t)=Vまたは0[V] (72)
【0051】スイッチ55はS34(t)を制御信号とし、
出力信号としてS7(t)とS11(t)を切り替える。S34(t)
=V[V]のときはS7(t)を出力し、S34(t)=0
[V]のときはS11(t)を出力する。即ちスイッチ55
の出力をS35(t)とすると、S32(t)<S33(t)のときに
は、
【数73】 S35(t)=S7(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (73) S32(t)>S33(t)のときには、
【数74】 S35(t)=S11(t)=(Aβ1/8)cos(ωsa)t+(Aβ2/8)cos(ωsa)t (74) S32(t)=S33(t)のときには、
【数75】 S35(t)=S7(t)またはS11(t) (75)
【0052】S7(t)とS11(t)は同じ形をしているが、
7(t)は上側波より得られたものであり、S11(t)は下
側波より得られたものである。S32(t)は上側波の外側
の電界強度、S33(t)は下側波の外側の電界強度であ
り、その値の少ない方が隣接妨害の影響が少ないと考え
られる。つまり、結果として隣接妨害の少ない方の側波
から得られた信号がS35(t)として与えられ、これが復
調に用いられる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように従来の方式では上下
両側波のうち取り出す側波を一方に固定し取り出してい
たが、第1の発明によればレベルの高い方の側波をリア
ルタイムで選択し取り出すことにより、マルチパスの影
響が軽減され、歪特性、S/N比等が改善される。また
第2の発明によれば、上下側波のレベル差に応じて両者
を合成または高いレベルの方を選択するので、両側波を
無駄無く利用してマルチパス、S/N比等の改善を図る
ことができる。更に第3の発明によれば、上下側波夫々
の外側に隣接する帯域の電界強度(レベル)を比較する
ことにより、隣接妨害の有無を検出し、常に隣接妨害の
影響の少ない方の側波を復調しているので、S/N比、
歪などを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】上記実施例の動作を説明するための波形及びス
ペクトル図である。
【図3】上記実施例の動作を説明するための波形及びス
ペクトル図である。
【図4】上記実施例の動作を説明するための波形及びス
ペクトル図である。
【図5】従来の装置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来の装置の動作を説明するための波形及びス
ペクトル図である。
【図7】従来の装置の動作を説明するための波形及びス
ペクトル図である。
【図8】第2の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】第3の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】図9の実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 MIX 3 VCO 4 BPF 5 MIX 6 OSC(発振器) 7 LPF 8 BPF 9 MIX 10 移相器 11 LPF 12 包絡線検波器 13 包絡線検波器 14 電圧比較器 15 スイッチ 16 微分器 17 移相器 18 AMP 19 MIX 20 サブキャリア同期信号発生回路 21 LPF 22 出力端子 23 スイッチ 24 スイッチ 26 スイッチ 25 合成器 27 増幅器 31 入力端子 32 MIX 33 VCO 34 BPF 35 MIX 36 OSC 37 LPF 38 微分器 39 移相器 40 AMP 41 MIX 42 サブキャリア同期信号発生器 43 LPF 44 出力端子 50 BPF 51 BPF 52 包絡線検出器 53 包絡線検出器 54 電圧比較器 55 スイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】図9は第3の発明のFM−AM変調復調装
置の一実施例で、図1と同一符号は同一または類似の回
路を表わし50及び51はBPF、52及び53は包絡
線検波器、54は電圧比較器、55はスイッチである。
BPF50及び51は隣接妨害検出手段の一例で前記式
(20)で、(ωc1−ωc2)=ωとすると、BP
F4の通過帯域は(ω+ω±ω )、BPF8の通
過帯域は(ω−ω±ω )、BPF50の通過帯域
は、通過帯域幅をωとすると(ω+ω+ω〜ω
+ω+ω+ω)、BPF51の通過帯域は(ω
−ω−ω〜ω−ω−ω−ω)である。こ
こでωは、ごく小さい値でありω+ω+ω+ω
≪ωc1+ωc2の関係が成り立つ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】このようなことから、BPF50の通過帯
域は通過帯域幅をωとすると(ω+ω+ω〜ω
+ω+ω+ω)、BPF51の通過帯域は(ω
−ω−ω〜ω−ω−ω−ω)であり、通
過帯域幅ωは、希望波に隣接する帯域の電界強度を検
出するのが目的なので狭くてよい。BPF50の出力を
50(t) 、BPF51の出力をS 51(t) とす
る。S 50(t) は包絡線検波器52に入力される。包
絡線検波器52の出力をS 52(t) とする。S
51(t) は包絡線検波器53に入力される。包絡線検
波器53の出力をS 53(t) とする。S 52(t)
よびS 53(t) は電圧比較器54に入力される。電圧
比較器54はS 52(t) とS 53(t) の電圧レベル
を比較しS 52(t) のレベルが低いときには任意の直
流電圧V[V]を、S 53(t) のレベルが低いときに
は0[V]を出力する。S 52(t) =S 53(t)
ときは不安定に切り替わるのを防ぐためV[V]、また
は0[V]に固定とする。電圧比較器54の出力をS
54(t) とすると、S 52(t) <S 53(t) のと
きには、
【数70】
【数71】
【数72】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】スイッチ55はS 54(t) を制御信号と
し、出力信号としてS7(t)とS11(t)を切り替
える。S 54(t) =V[V]のときはS7(t)を出
力し、S 54(t) =0[V]のときはS11(t)
出力する。即ちスイッチ55の出力をS 55(t) とす
ると、S 52(t) <S 53(t) のときには、
【数73】
【数74】
【数75】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】S7(t)とS11(t)は同じ形をして
いるが、S7(t)は上側波より得られたものであり、
11(t)は下側波より得られたものである。S
52(t) は上側波の外側の電界強度、S 53(t)
下側波の外側の電界強度であり、その値の少ない方が隣
接妨害の影響が少ないと考えられる。つまり、結果とし
て隣接妨害の少ない方の側波から得られた信号がS
55(t) として与えられ、これが復調に用いられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FMステレオのサブ信号で変調した入力
    FM信号を第1のFM信号でAM変調する第1のAM変
    調手段と、 第1のAM変調手段の出力信号から上側波帯成分のレベ
    ルをあらわす第1のレベル信号を得る第1のレベル検出
    手段と、 第1のAM変調手段の出力信号から下側波帯成分のレベ
    ルをあらわす第2のレベル信号を得る第2のレベル検出
    手段と、 第1のレベル信号と第2のレベル信号を比較するレベル
    比較手段と、 レベル比較手段の出力に応じて上側波帯成分または下側
    波帯成分を選択する選択手段と、 選択手段の出力信号をサブキャリア信号でAM変調する
    第2のAM変調手段と、 選択手段の出力信号に基づいて第1のFM信号を生成す
    るFM信号発生手段と、 第2のAM変調手段の出力信号からサブ信号の変調信号
    を抽出する変調信号抽出手段と、 を備えたことを特徴とするFM−AM変換復調装置。
  2. 【請求項2】 第1のレベル検出手段は、第1のバンド
    パスフィルタ、第1のミキサ、第1のローパスフィルタ
    及び第1の包絡線検波器を含み、第2のレベル検出手段
    は、第2のバンドパスフィルタ、第2のミキサ、第2の
    ローパスフィルタ及び第2の包絡線検波器を含み、第2
    のミキサには第1のミキサとは180°位相の異なる周
    波数信号を与えることを特徴とする請求項1に記載のF
    M−AM変換復調装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のAM変調手段は、微分器と、
    第3のミキサと、第3のミキサにサブキャリア信号を与
    えるサブキャリア同期信号発生器とを含むことを特徴と
    する請求項2に記載のFM−AM変換復調装置。
  4. 【請求項4】 前記FM信号発生手段は前記微分器の出
    力信号を90°移相する移相器、該移相器の出力信号に
    応答する電圧制御発振器を含むことを特徴とする請求項
    3に記載のFM−AM変換復調装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のAM変調手段は第4のミキサ
    を含み、第4のミキサは前記入力FM信号を電圧制御発
    振器から出力される第1のFM信号でAM変調すること
    を特徴とする請求項4に記載のFM−AM変換復調装
    置。
  6. 【請求項6】 FMステレオのサブ信号で変調した入力
    FM信号を第1のFM信号でAM変調する第1のAM変
    調手段と、 第1のAM変調手段の出力信号から上側波帯成分のレベ
    ルをあらわす第1のレベル信号を得る第1のレベル検出
    手段と、 第1のAM変調手段の出力信号から下側波帯成分のレベ
    ルをあらわす第2のレベル信号を得る第2のレベル検出
    手段と、 第1のレベル信号と第2のレベル信号を比較するレベル
    比較手段と、 レベル比較手段の出力に応じて上側波帯成分及び下側波
    帯成分の一方を選択するか、または両方を合成する選択
    合成手段と、 選択合成手段の出力信号をサブキャリア信号でAM変調
    する第2のAM変調手段と、 選択合成手段の出力信号に基づいて第1のFM信号を生
    成するFM信号発生手段と、 第2のAM変調手段の出力信号からサブ信号の変調信号
    を抽出する変調信号抽出手段と、 を備えたことを特徴とするFM−AM変換復調装置。
  7. 【請求項7】 前記選択合成手段は、第1及び第2のレ
    ベル信号の差が所定値以上の場合は、高いレベルの側波
    帯成分を選択し、所定値以下の場合は両側波帯成分を合
    成することを特徴とする請求項6に記載のFM−AM変
    換復調装置。
  8. 【請求項8】 前記選択合成手段の出力側にレベル差補
    正手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載のFM
    −AM変換復調装置。
  9. 【請求項9】 第1のレベル検出手段は、第1のバンド
    パスフィルタ、第1のミキサ、第1のローパスフィルタ
    及び第1の包絡線検波器を含み、第2のレベル検出手段
    は、第2のバンドパスフィルタ、第2のミキサ、第2の
    ローパスフィルタ及び第2の包絡線検波器を含み、第2
    のミキサには第1のミキサとは180°位相の異なる周
    波数信号を与えることを特徴とする請求項6に記載のF
    M−AM変換復調装置。
  10. 【請求項10】 前記第2のAM変調手段は、微分器
    と、第3のミキサと、第3のミキサにサブキャリア信号
    を与えるサブキャリア同期信号発生器とを含むことを特
    徴とする請求項9に記載のFM−AM変換復調装置。
  11. 【請求項11】 前記FM信号発生手段は前記微分器の
    出力信号を90°移相する移相器、該移相器の出力信号
    に応答する電圧制御発振器を含むことを特徴とする請求
    項10に記載のFM−AM変換復調装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のAM変調手段は第4のミキ
    サを含み、第4のミキサは前記入力FM信号を電圧制御
    発振器から出力される第1のFM信号でAM変調するこ
    とを特徴とする請求項11に記載のFM−AM変換復調
    装置。
  13. 【請求項13】 FMステレオのサブ信号で変調した入
    力FM信号を第1のFM信号でAM変調する第1のAM
    変調手段と、 第1のAM変調手段の出力信号から上側波帯の隣接帯成
    分のレベルをあらわす第1のレベル信号を得る第1のレ
    ベル検出手段と、 第1のAM変調手段の出力信号から下側波帯の隣接帯成
    分のレベルをあらわす第2のレベル信号を得る第2のレ
    ベル検出手段と、 第1のレベル信号と第2のレベル信号を比較するレベル
    比較手段と、 レベル比較手段の出力に応じて上側波帯成分または下側
    波帯成分を選択する選択手段と、 選択手段の出力信号をサブキャリア信号でAM変調する
    第2のAM変調手段と、 選択手段の出力信号に基づいて第1のFM信号を生成す
    るFM信号発生手段と、 第2のAM変調手段の出力信号からサブ信号の変調信号
    を抽出する変調信号抽出手段と、 を備えたことを特徴とするFM−AM変換復調装置。
  14. 【請求項14】 第1のレベル検出手段は、第1のバン
    ドパスフィルタ、第1のミキサ、第1のローパスフィル
    タ及び第1の包絡線検波器を含み、第2のレベル検出手
    段は、第2のバンドパスフィルタ、第2のミキサ、第2
    のローパスフィルタ及び第2の包絡線検波器を含み、第
    2のミキサには第1のミキサとは180°位相の異なる
    周波数信号を与えることを特徴とする請求項13に記載
    のFM−AM変換復調装置。
  15. 【請求項15】 前記第2のAM変調手段は、微分器
    と、第3のミキサと、第3のミキサにサブキャリア信号
    を与えるサブキャリア同期信号発生器とを含むことを特
    徴とする請求項14に記載のFM−AM変換復調装置。
  16. 【請求項16】 前記FM信号発生手段は前記微分器の
    出力信号を90°移相する移相器、該移相器の出力信号
    に応答する電圧制御発振器を含むことを特徴とする請求
    項15に記載のFM−AM変換復調装置。
  17. 【請求項17】 前記第1のAM変調手段は第4のミキ
    サを含み、第4のミキサは前記入力FM信号を電圧制御
    発振器から出力される第1のFM信号でAM変調するこ
    とを特徴とする請求項16に記載のFM−AM変換復調
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003502977A (ja) * 1999-06-17 2003-01-21 マルコニ データ システムズ リミテッド 超再生型am復調器
CN105356938A (zh) * 2015-12-07 2016-02-24 中国科学院上海光学精密机械研究所 幅频调制信号的检测装置

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