JPH0786257B2 - ユニット建物の耐火構造 - Google Patents

ユニット建物の耐火構造

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JPH0786257B2
JPH0786257B2 JP9307492A JP9307492A JPH0786257B2 JP H0786257 B2 JPH0786257 B2 JP H0786257B2 JP 9307492 A JP9307492 A JP 9307492A JP 9307492 A JP9307492 A JP 9307492A JP H0786257 B2 JPH0786257 B2 JP H0786257B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下階建物ユニットと上
階建物ユニットとを組合わせこれらを耐火構造としたユ
ニット建物の耐火構造に関する。
【0002】
【背景技術】図1,2に示すように、ユニット建物4は
複数の建物ユニット例えば1階,2階,3階建物ユニッ
ト1,2,3を建設現場で組合わせて建てられる。ここ
で各建物ユニット1等は、四隅の4本の柱10とこれらの
柱10の上端間および下端間同士を結合する上下梁11,12
からなる骨組み13に、予め工場で天井材や床材および壁
材14等を取付けて略箱形に構成されている。
【0003】このようなユニット建物のうち、共同住宅
や病院およびホテル等を用途とする三階建て以上のもの
については、建築基準法に基づき、柱,梁,床,壁,屋
根等の主要構造部が所定の耐火性能を有する耐火構造と
されていることが要求されている。そこで、一般的には
床材や天井材および壁材を耐火材で形成するとともに、
屋根も耐火材で葺き、柱,梁については耐火材で覆うこ
とで前記要求に対応している。
【0004】このうち建物ユニットの柱,梁等の主要構
造材を耐火材で覆う従来の耐火構造としては、前記主要
構造材の形状に対応させた耐火被覆材としての石綿セメ
ント珪酸カルシウム(ケイカル板)を、釘打ち等によっ
て直接主要構造材に取付けて覆うものが知られている。
特に、上下に隣合う下階建物ユニットと上階建物ユニッ
トの上梁と下梁との耐火構造としては、それぞれの梁を
単独で、すなわち上梁の前記上階建物ユニットの下梁と
の対向面に上梁のみを覆う耐火材を設け、下梁にはその
上面と側面とを覆う耐火材を設けるとともに、前記上梁
の耐火材と対向する面の他の部分を覆う耐火材も設け
て、それらを釘打ち等によって直接上梁,下梁に取付け
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
上下に隣合う下階建物ユニットと上階建物ユニットの上
梁と下梁とをそれぞれ単独に耐火材で覆っているので、
作業が面倒であり、かつ多くの作業時間を要していた。
また、上下の耐火材が重複する部分がでるので、材料の
無駄があり、作業効率も悪いという問題があった。
【0006】ここに本発明の目的は、材料の無駄をなく
し作業効率のよいユニット建物の耐火構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上下に
隣合う下階建物ユニットの上梁の外表面の少なくとも一
部を耐火材で被覆するとともに、この耐火材は一部が前
記隣合う上梁のそれぞれの外側の側面から互いに離れる
方向に所定幅延出し上階建物ユニットの下梁の外表面の
少なくとも一部を被覆するカバー部を有するユニット建
物の耐火構造としたものである。
【0008】
【作用】このような本発明では、建物ユニットを組合わ
せてユニット建物を建てる際、下階建物ユニットの上梁
を被覆する耐火材のカバー部が、上下に隣合う上階建物
ユニットの下梁の外表面を被覆する。下階建物ユニット
側の耐火材のカバー部で上階建物ユニットの下梁も被覆
できるので、前記下階建物ユニットの上梁に対向する面
に耐火材を被覆しなくてもよく、材料の無駄がなくなり
効率のよい耐火構造とされる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1,2に示すように、本実施例の住宅等のユ
ニット建物4は、前述のように3階建てとされている。
このようなユニット建物4を耐火構造とするために、外
壁14や床材15(図3参照)および図示しない天井材が耐
火材で構成されている。また、各建物ユニット3等の前
記柱10や上下梁11,12には耐火材が装着される。この耐
火材としては前記ケイカル板が使用されている。
【0010】図3,4には、ユニット建物4において下
階建物ユニットである2階建物ユニット2の上梁11に耐
火被覆具100 を装着し、この耐火被覆具100 で上階建物
ユニットである3階建物ユニット3の下梁12も覆う耐火
構造が示されている。耐火被覆具100 は、ケイカル板10
1 と、このケイカル板101 の内面の一部に固着された取
付け部材102 と、隣合う2階建物ユニット2の上梁11に
跨がる水平なケイカル板103 とで構成されている。
【0011】図3,4に示すように、2階建物ユニット
2の上梁11の内部には溝形鋼状の取付け梁16が固着され
ており、上梁11は取付け梁16との間で断面が一辺の長い
角パイプ状に形成されている。このような上梁11の建物
ユニット2の室内側の2面、すなわち上梁11の側面には
垂直なケイカル板31B が設けられており、この垂直なケ
イカル板31B の上端部には、前記隣合う上梁11のそれぞ
れの外側から離れる方向に所定距離延出したカバー部で
ある水平なケイカル板31A が一体的に固着されている。
ここにおいて、前記垂直なケイカル板31B と水平なケイ
カル板31A とで第1のケイカル板101 が構成される。ま
た、前記上梁11の下面には隣合う上梁11間に跨がり、釘
打ち23等により前記第1のケイカル板101 に固着された
第2のケイカル板103 が設けられている。
【0012】取付け部材102 は、耐熱性の高い例えばば
ね鋼等で形成されており、ケイカル板101,103 の内面全
面にわたって設けられている。取付け部材102 は上梁11
の下方側から上方側に向かって差し込まれ、取付け梁16
のウエブ面と上梁11のウエブ面とを挟持して取付けられ
る。そのため、取付け部材102 の係止部30B が前記上梁
11の高さと略等しい高さに形成されており、接触部30A
は、係止部30B の一端から折り曲げ形成され上梁11の下
面に当接し、基端部30D が上梁11の下部のフランジ面よ
りわずかに外側に位置するように、つまり隣合う建物ユ
ニット3等の上梁11側に突出して形成されている。そし
て、基端部30D から屈曲ガイド部30C が係止部30B と同
一方向に延びて形成されている。
【0013】また、図3に示すように、隣合う上梁11の
対向するウエブ面にはそこから外側に突出する突起11A
が固着されている。この突起11A は、基端部30D から折
曲がる屈曲ガイド部30C の形状に沿った傾斜辺を有して
おり、両者が係合することにより、取付け部材102 、つ
まり耐火被覆具100 が上梁11から抜けにくいようになっ
ている。
【0014】係止部30B の他端30E は、前記水平なケイ
カル板31A に沿って前記隣合う上梁11のそれぞれの外側
から離れる水平方向に所定距離延出して形成されてい
る。なお、前記取付け部材102 が上梁11に装着された
後、垂直なケイカル板31B と取付け部材102 の係止部30
B とを挟み込んで、天井材の小梁17が連結された枠組み
18がボルト締め19等によって前記取付け梁16に固定され
る。また、2階建物ユニット2の隣合う上梁11,11に耐
火被覆具100 が装着された後、水平なケイカル板31A と
3階建物ユニット3の下梁12および床材15との隙間に
は、耐火目地材22を埋込んでもよい。
【0015】このような2階建物ユニット2の上梁11の
耐火被覆具100 に対して、図3,4に示すように、3階
建物ユニット3の下梁12にはブラケット30を介して床材
15が取付けられており、隣合う下梁12には両者にわたる
耐火被覆具104 が設けられている。ここで前記両ブラケ
ット30は、前記両水平なケイカル板31A の外側端部より
もその幅が狭く形成されている。
【0016】次に、本実施例の作用を説明する。予め工
場で複数の建物ユニット3等を生産する。また予め工場
で、ケイカル板101 に取付け具102 を固着して、2階建
物ユニット2の上梁11に装着する耐火被覆具100 等も作
成する。
【0017】複数の建物ユニット3等を建設現場に搬入
し、これらを適宜組合わせてユニット建物4が建てられ
た後、このユニット建物4の所定箇所の柱10や梁11等に
耐火被覆具100 を装着する。すなわち、2階建物ユニッ
ト2の上梁11に耐火被覆具100 を装着するには、屈曲ガ
イド部30C で突起11A を乗り越えながら、ガイド部30C
と係止部20B とで上梁11と取付け梁16とを挟み込み、接
触部30A が上梁11の下面に当接するまで取付け部材102
を押し込む。次に、隣合う上梁11に跨がらせて第2のケ
イカル板103を取付ける。その後に、2階建物ユニット
2の上梁11と3階建物ユニット3の床材15との隙間に耐
火目地材22を埋込み、3階建物ユニット3の下梁12近傍
をカバーする。
【0018】これに対して3階建物ユニット側も下梁12
に耐火被覆具104 を装着し、床材15等も取付け耐火構造
としてある。
【0019】前述のような本実施例によれば次のような
効果がある。すなわち、ケイカル板101 の取付けは、取
付け部材102 を2階建物ユニット2の上梁11に押しつけ
れば、ばね鋼等で形成された係止部30B と屈曲ガイド部
30Cとで上梁11を挟持して係止されるので、釘打ち等に
よらなくてもよい。従って、ケイカル板101 を破損させ
ずに上梁11に装着することができる。
【0020】また、ケイカル板101 の装着は前述のよう
に取付け部材102 を上梁11に押しつけ、係止部30B と屈
曲ガイド部30C とで上梁11を挟持させればよいので、短
時間でかつ容易に行うことができる。
【0021】さらに、屈曲ガイド部30C の先端は、上梁
11に当接する部分を基点にして上梁11の表面から離れる
方向の外側に開く形状となっているので、取付け部材10
2 を上梁11に装着させる際、スムーズに行いやすい。ま
た、上梁11にはそのウエブ面から外側に突出する突起11
A が固着されており、屈曲ガイド部30C と突起11A との
係合を外すには取付け部材102 の弾性力に勝る力で引っ
張らなくてはならず、従って、取付け部材102 つまり耐
火被覆具100 が上梁11等の主要構造材から抜けにくいと
いう効果もある。
【0022】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、次に示すような変形等を含むものであ
る。すなわち、前記実施例では2階建物ユニット2の上
梁11に装着した耐火被覆具100 で、3階建物ユニット3
の下梁12を覆う耐火構造としたが、これに限らず、上下
階の建物ユニットを組合わせるものであればよく、1階
建物ユニット1の上梁11に装着した耐火被覆具で、2階
建物ユニット2の下梁12を覆う耐火構造とする際にも利
用できる。
【0023】また、前記実施例の屈曲ガイド部30C の形
状は、断面略く字形とされているが、これに限らず、屈
曲ガイド部30C を、例えば上梁11の角部に位置する屈曲
ガイド部30C の基端部30D 等に対して他端部が上梁11に
接するような半円状とし、そこから外に向かう小径の半
円状の先端とした形状としてもよい。要は、屈曲ガイド
部30C と係止部30B との弾性力で上梁11を挟持できれば
よい。
【0024】また、前記実施例では取付け部材102 はケ
イカル板101,103 の内面全面にわたって設けられている
が、これに限らず、所定幅に形成された取付け部材102
として、それを複数個適宜の間隔で取り付けるようにし
てもよい。このようにすれば、取付け部材102 が軽くな
るという効果がある。
【0025】その他、本発明の実施の際の具体的な構造
および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲であれ
ば他の構造等でもよい。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のユニッ
ト建物の耐火構造によれば、材料の無駄がなくなり、効
率のよい耐火構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るユニット建物の全体側
面図である。
【図2】同全体平面図で、図1におけるII-II 線断面図
である。
【図3】本実施例の要部を示す断面で、図2におけるII
I-III 線断面図である。
【図4】同要部の斜視図である。
【符号の説明】
2 2階建物ユニット 4 ユニット建物 11 上梁 12 下梁 30E カバー部 100 耐火被覆具 101 第1のケイカル板(耐火材) 102 取付け部材 103 第2のケイカル板(耐火材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に隣合う下階建物ユニットの上梁の
    外表面の少なくとも一部を耐火材で被覆するとともに、
    この耐火材は一部が前記隣合う上梁のそれぞれの外側の
    側面から互いに離れる方向に所定幅延出し上階建物ユニ
    ットの下梁の外表面の少なくとも一部を被覆するカバー
    部を有していることを特徴とするユニット建物の耐火構
    造。
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