JPH0785979A - 防災用照明回路及びこれを用いた防災用照明装置 - Google Patents

防災用照明回路及びこれを用いた防災用照明装置

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JPH0785979A
JPH0785979A JP5190663A JP19066393A JPH0785979A JP H0785979 A JPH0785979 A JP H0785979A JP 5190663 A JP5190663 A JP 5190663A JP 19066393 A JP19066393 A JP 19066393A JP H0785979 A JPH0785979 A JP H0785979A
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JP
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circuit
discharge lamp
power supply
power
output
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JP5190663A
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English (en)
Inventor
Sadao Kondo
禎男 近藤
Mitsuho Kotabe
光保 小田部
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流電源により直接始動させるような場合で
あっても確実に始動点灯できるようにすること。 【構成】 交流電源からの電力が整流回路を通して供給
されて放電灯23を点灯させる高周波発生回路22と、
停電時に前記交流電源に代えて前記高周波発生回路に電
力を供給させる直流電源とを備えた防災用照明回路35
において、前記直流電源側への切換えを検出する交流/
直流判別回路24を設け、前記直流電源側への切換え検
出に基づき前記放電灯に対する出力を低減させるように
前記高周波発生回路22の動作を制御する制御回路26
を設け、前記直流電源側への切換え検出時点から前記制
御回路による出力を低減させる制御開始時点までを所定
時間遅延させる遅延回路27を設けて、切換え検出時点
で即座に出力を低減させる制御を行わず、所定時間遅延
させてから行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源と直流電源と
の何れでも点灯できる高周波発生回路を用いた防災用照
明回路及びこれを用いた防災用照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防災用照明回路として、通常の室
内照明用の放電灯中の一部を防災用に割振り、割振られ
た防災用の放電灯を停電発生時に直流電源に基づき継続
して点灯させることにより、停電発生時に室内などがま
っ暗にならないようにしたものがある。この場合、停電
時には通常時の明るさに比べてかなり暗い状態の点灯
(例えば、十数%の明るさ)でも充分であり、かつ、用
いる直流電源の消費電力を極力抑える観点からも、停電
時には放電灯に供給する電力を低減させるように制御す
るのがよい。
【0003】このようなことから、交流電源と直流電源
との何れでも点灯でき、かつ、直流電源供給時(=停電
時)に供給する電力を低減させるようにしたものとし
て、図8に示すようなものがある。これは、特公昭63
−19078号公報中の第1図として示されたものであ
る。まず、交流電源1と直流電源2とが切換え自在に設
けられ、これらの電源1,2には全波整流回路3を介し
てインバータ回路構成の高周波発生回路4が接続され、
この高周波発生回路4中のインバータトランス5の出力
側に防災用となる放電灯6が接続されている。7はコン
デンサによる限流用インピーダンス素子である。また、
8,9は放電灯6のフィラメントに流れる電流を制限す
るバラストコンデンサである。
【0004】前記限流用インピーダンス素子7には同
種、ここでは、コンデンサによるインピーダンス素子1
0が直列に接続されている。また、このインピーダンス
素子10に並列にリレー接点11aが接続されている。
【0005】ここに、電源1,2側に対しては前記リレ
ー接点11aの開閉を制御するリレーコイル11を含む
制御回路12が設けられている。この制御回路12はリ
レーコイル11とこのリレーコイル11に並列に接続さ
れたコンデンサ13とコンデンサ13に直列で直流電源
2とは逆極性に電源ラインに接続されたダイオード14
とにより構成されている。
【0006】このような構成により、まず、交流電源1
が供給されている通常時には、ダイオード14で半波整
流された後、コンデンサ13に充電されるので、リレー
コイル11が励磁され、リレー接点11aを閉じてイン
ピーダンス素子10を短絡状態とする。一方で、交流電
源1の電圧は全波整流回路3で脈流なる直流電圧に変換
されて高周波発生回路4に供給され、数十kHzの高周
波に変換される。このような高周波電力がインバータト
ランス5により放電灯6の両端に印加されて点灯する。
その後、限流インピーダンス素子7で限流された電流が
放電灯6に流れ、点灯状態を維持する。
【0007】一方、非常時で交流電源1が停電した場合
を説明する。この場合、電源としては直流電源2に切換
えられる。この時、逆極性のダイオード14の存在によ
り、コンデンサ13は充電されないことになり、リレー
コイル11が励磁されないので、リレー接点11aは開
放状態となる。よって、限流インピーダンス素子7にイ
ンピーダンス素子10が直列接続された状態となる。一
方、直流電源2の電圧は全波整流回路3を介して高周波
発生回路4に供給され、上述の場合と同様に、高周波電
力に変換されて放電灯6の両端に印加される。これによ
り、放電灯6は始動点灯し、始動後はインピーダンス素
子7,10の直列回路により制限された電流が放電灯6
に流れ、放電灯6は交流電源1に基づく通常時よりも減
光された状態で点灯を維持し、防災灯として機能するこ
とになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような防災用照明
回路構成の場合、直流電源2に基づく直流電圧で始動点
灯させようとする時、当初から出力を低減させるように
制御された状態(図示例であれば、リレー接点11aが
開放された状態)で立上ることになり、放電灯6の両端
に始動に必要な2次電圧が発生せず、点灯しない場合を
生じ得るものである。即ち、通常は交流電源1に基づく
電力供給を受けて点灯した状態で停電が発生した場合に
防災用の減光点灯に移行するため、始動性が特に問題と
はならないが、例えば、停電テストを行うために直流電
源2に基づき始動させたい場合もあり、不点灯が生ずる
のは好ましくない。特に、低温環境時、放電灯6の寿命
末期時、或いは、配線長が長い、といった悪条件下で
は、直流電源2に基づく始動点灯が困難となり得る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、交流電源からの電力が整流回路を通して供給されて
放電灯を点灯させる高周波発生回路と、停電時に前記交
流電源に代えて前記高周波発生回路に電力を供給させる
直流電源とを備えた防災用照明回路において、前記直流
電源側への切換えを検出する交流/直流判別回路を設
け、前記直流電源側への切換え検出に基づき前記放電灯
に対する出力を低減させるように前記高周波発生回路の
動作を制御する制御回路を設け、前記直流電源側への切
換え検出時点から前記制御回路による出力を低減させる
制御開始時点までを所定時間遅延させる遅延回路を設け
た。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明中、遅延回路に代えて、制御回路中に前記直流電源
側への切換え検出時点から出力を低減させる制御開始時
点までの所定時間の間前記放電灯に対する出力を上昇さ
せる切換え時点制御部を設けた。
【0011】請求項3記載の発明では、器具本体と、こ
の器具本体に装着された放電灯と、交流電源及び直流電
源が別置とされて前記放電灯を点灯させる請求項1又は
2記載の防災用照明回路とにより防災用照明装置を構成
した。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明においては、電源が直流電
源に切換えられた場合、交流/直流判別回路により検出
されて制御回路を通して放電灯に対する出力を低減させ
るように高周波発生回路を制御することになるが、切換
え検出時点で即座に出力を低減させる制御を行わず、遅
延回路により所定時間遅延させてから行うことにより、
直流電源により直接始動させるような場合であっても放
電灯には充分な電力が供給され、確実に始動点灯するこ
とになる。
【0013】請求項2記載の発明においても、電源が直
流電源に切換えられた場合、交流/直流判別回路により
検出されて制御回路を通して放電灯に対する出力を低減
させるように高周波発生回路を制御することになるが、
切換え検出時点では切換え時点制御部によって所定時間
だけ放電灯に対する出力を上昇させるので、直流電源に
より直接始動させるような場合であっても放電灯には充
分な電力が供給され、確実に始動点灯することになる。
【0014】請求項3記載の発明においては、このよう
な防災用照明回路を用いるので、あらゆるケースを想定
しても放電灯が始動点灯しないような不都合を回避し得
るものとなる。
【0015】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1ないし
図4に基づいて説明する。まず、図8に示した場合と同
様に、交流電源と直流電源(何れも図示せず)とを備え
て、例えば停電発生時に直流電源側に切換えられるよう
に構成された電源別置型として構成されている。このよ
うなAC/DC電源ラインに対しては整流平滑回路21
を介して例えば1石式インバータ回路構成の高周波発振
回路(高周波発生回路)22が接続され、防災用に割振
られた放電灯23が負荷として接続されている。
【0016】一方、前記AC/DC電源ラインに対して
は整流平滑回路21より前段にて、交流/直流判別回路
24が接続されている。この交流/直流判別回路24と
して、まず、全波整流回路25が設けられている。この
全波整流回路25の出力端子間には抵抗R1 とツェナダ
イオードZD1 と抵抗R2 との直列回路が接続されてい
る。この直列回路に対して抵抗R3 とダイオードD1
を介してコンデンサC1 が並列に接続されている。ま
た、コンデンサC1 の両端には抵抗R4 とトランジスタ
1 との直列回路が並列に接続されている。この抵抗R
4 とトランジスタQ1 との接続中点がベースに接続され
るとともに抵抗R1 ,R3 の接続中点とコレクタとの間
に抵抗R5 ,R6 が接続されたトランジスタQ2 が設け
られている。このトランジスタQ2 と前記抵抗R5 とに
対してコンデンサC2 が並列に接続されている。さら
に、抵抗R4 とトランジスタQ2 とに対して、抵抗R7
とトランジスタQ3 との直列回路が並列に接続され、ト
ランジスタQ3 のベースと前記コンデンサC2 の一端と
の間にはツェナダイオードZD2 が接続されている。さ
らに、前記抵抗R7 に直列にフォトダイオードPD1
接続されている。このようにして交流/直流判別回路2
4が形成されている。
【0017】一方、前記高周波発振回路22に対しては
その発振動作を制御するための制御回路26が接続され
ている。この制御回路26は前記フォトダイオードPD
1 とフォトカプラをなすフォトトランジスタPT1 を含
むものとして構成されている。この制御回路26及び前
記高周波発振回路22の具体的な構成及び動作について
は後述するが、前記フォトダイオードPD1 の発光を受
けてフォトトランジスタPT1 が導通することにより、
放電灯23に対する出力を低減させるように前記高周波
発生回路22の動作を制御するように構成されている。
【0018】このような基本構成における動作について
図2を参照して説明する。まず、交流電源から電力が供
給されている通常時を考える。この場合、AC/DC電
源ラインからのAC電力が全波整流回路25により整流
されるため、その出力である電圧V1 は図2(a)に示
すような全波整流電圧となる(ピーク電圧が141
V)。ここに、トランジスタQ1 はツェナダイオードZ
1 が導通した時のみオンすることになる。よって、ツ
ェナダイオードZD1 のツェナ電圧VZD1 を同図(a)
中に示すように設定しておけば、トランジスタQ1 は同
図(b)に示すようにオン・オフ動作をする。このよう
なトランジスタQ1 がベースに接続されたトランジスタ
2 はこのオン・オフとは逆に、同図(c)に示すよう
にオン・オフ動作をする。そこで、ツェナダイオードZ
2 の一端における電圧V2 を考えると、同図(d)に
示すように、トランジスタQ2 のオフ時には抵抗R6
コンデンサC2 の時定数に従い滑らかに上昇し、トラン
ジスタQ2 がオンするとコンデンサC2 に蓄えられた電
位が抵抗R5 を通じて放電されることになる。このよう
に充電・放電を繰返す電圧V1 に対して、ツェナダイオ
ードZD2 のツェナ電圧VZD 2 を同図(d)に示すよう
に大きめに設定しておけば、交流電源使用時には、電圧
2 がこのツェナ電圧VZD2 を超えることはなく、トラ
ンジスタQ3 がオンすることはない。よって、フォトダ
イオードPD1 も発光せず、フォトトランジスタPT1
を導通させることもない。つまり、交流電源使用時には
交流/直流判別回路24によって制御回路26の動作が
制御されることはない。
【0019】一方、停電発生により交流電源から直流電
源に切換えられた場合を考える。この場合、全波整流回
路25を介して電圧V1 はフラットな100Vとなるの
で、トランジスタQ1 はオンしたまま、従って、トラン
ジスタQ2 はオフのままとなり、ツェナダイオードZD
2 の一端の電位V2 は同図(e)に示すように上昇し放
しとなり、放電されることがないので、遂にはツェナ電
圧VZD2 を超えることになり、ツェナダイオードZD2
が導通する。同図(e)中のTは、停電発生時点を示
す。よって、トランジスタQ3 がオンすることになり、
フォトダイオードPD1 が発光し、制御回路26中のフ
ォトトランジスタPT1 を導通させる。
【0020】制御回路26ではフォトトランジスタPT
1 が導通することにより、例えば、高周波発振回路22
におけるスイッチング素子のオン・デューティを可変さ
せ、そのオン幅を狭める方向に制御することで、放電灯
23に対する出力電圧を低下させることにより、直流電
源による点灯時には交流電源による点灯時よりも減光状
態で防災用として必要な明るさを確保した点灯を維持す
るように制御する。
【0021】このような基本構成を図8に示した構成と
対比した場合、図8の場合には、直流電源への切換え検
出に基づき放電灯に対する出力ラインの一部を直接切換
え制御して出力を低減させているので、相対的に高圧、
大電流を制御しなければならないため、あまり好ましい
とはいえないが、本実施例の基本構成によれば制御回路
26を介して高周波発振回路22自身の動作を制御して
出力を低減させているので、小電力部の制御でよいとい
う点で有利な構成といえる。
【0022】しかして、本実施例では前記交流/直流判
別回路24の出力側に遅延回路27が付加されて構成さ
れている。即ち、ツェナダイオードZD2 とトランジス
タQ3 との間に、コンデンサC3 と抵抗R8 とその接続
中点にベースが接続されたトランジスタQ4 とによる遅
延回路27を接続したものである。
【0023】このような遅延回路27は、直流電源によ
り直接始動点灯させるケースを考慮したものである。即
ち、直流電源使用時であると判別された場合には、放電
灯23に対する出力を極力絞るように制御しているの
で、遅延回路27がない場合において直流電源にて直接
始動させようとする時に放電灯23の両端に始動に必要
な2次電圧が確保できないことがある。
【0024】この点、遅延回路27が存在することによ
り、直流電源による直接始動時にも確実に始動点灯動作
をすることになる。即ち、直流電力が入力された場合、
前述したようにツェナダイオードZD2 が導通する。す
ると、コンデンサC3 と抵抗R8 との回路に対して電流
が流れるが、当初は、コンデンサC3 の電荷がゼロであ
るので、コンデンサC3 による電圧降下はない。このた
め、トランジスタQ4はオンするため、トランジスタQ3
のベース電位V3 はゼロレベルとなる。即ち、ツェナ
ダイオードZD2 が導通してもトランジスタQ3 が即座
にオンしないことになる。その後、コンデンサC3 は充
電が進み、その電荷が徐々にたまることにより、コンデ
ンサC3 による電圧降下が生じてくる。このため、トラ
ンジスタQ4 のベース電位が徐々に低下し、遂にはオフ
するに至る。この時点で、トランジスタQ3 がオンし
て、フォトダイオードPD1 を発光させることで、上述
したような本来の停電時の防災用点灯制御がなされる。
【0025】即ち、図3に略図的に示すように、停電発
生時点で即座に放電灯23に対する出力が低減されず、
遅延回路27による遅延時間tを経てから出力を低減さ
せる制御を開始させるものとなる。よって、停電発生時
に相当する時点で、直流電源により直接始動させようと
する場合であっても、その時点から遅延時間tが経つま
では制御回路26による出力低減制御が開始されないの
で、この間に放電灯23の両端には充分な2次電圧が印
加されることになり、確実に始動点灯することになる。
【0026】ところで、前記整流平滑回路21、高周波
発振回路22及び制御回路26を具体化した構成例を図
4を参照して説明する。なお、遅延回路27を含む交流
/直流判別回路24の詳細構成は省略して示す。まず、
AC/DC電源ラインには整流平滑回路21を構成する
全波整流回路(整流回路)28、高周波バイパス用コン
デンサC4 が順に接続されている。また、高周波発振回
路22は1石式インバータ回路構成のもので、高周波バ
イパス用コンデンサC4 の両端間には絶縁トランス29
の1次巻線N1 とダイオードD3 ,D4 とが接続されて
いる。この1次巻線N1 にはコンデンサC5 が並列に接
続され、1次側共振回路が形成されている。
【0027】ついで、前記絶縁トランス29の2次巻線
2 には前記放電灯23とコンデンサC6 とカレントト
ランス30の入力巻線NI と直流カットコンデンサC7
との直列回路が閉ループを形成する形で接続されてい
る。前記コンデンサC6 はフィラメント予熱回路を形成
するものである。また、入力巻線NI と直流カットコン
デンサC7 との直列回路に対しては直流バイパス抵抗R
9 が並列に接続されている。
【0028】一方、前記絶縁トランス29の1次巻線N
1 と高周波バイパス用コンデンサC4 との間には、1石
式インバータ回路31の主要部をなす発振トランジスタ
5が接続されている。また、発振トランジスタQ5
ベース・エミッタ間には前記カレントトランス30の出
力巻線NO を介在させてコンデンサC8 、ダイオードD
6 、コンデンサC9 、オン時間制御用トランジスタQ6
が接続されている。このようにしてカレントトランス帰
還による1石式インバータ回路31が形成されている。
【0029】さらに、前記放電灯23に対してはそのラ
ンプ電圧の変動を検出する電圧変動検出回路32が接続
されている。
【0030】また、前記高周波バイパス用コンデンサC
4 の出力側には制御用電源を形成する抵抗R10,R11
コンデンサC10とが接続されている。そして、この抵抗
11とコンデンサC10との接続中点には抵抗R12、制御
用トランジスタQ7 、抵抗R13,R14が直列に接続され
ている。抵抗R13,R14の接続中点が前記オン時間制御
用トランジスタQ6 のゲートに接続されている。また、
前記制御用トランジスタQ7 のベースには抵抗R16と可
変抵抗VRと抵抗R17の直列回路とコンデンサC11とが
並列に接続されている。さらに、制御用トランジスタQ
7 のベースと絶縁トランス29の1次巻線N1 との間に
はダイオードD7 、抵抗R18,R19が接続されている。
【0031】なお、前記電圧変動検出回路32中のフォ
トダイオードPD2 の発光を受けて導通するフォトトラ
ンジスタPT2 が前記抵抗R17に並列に接続されてい
る。また、前記電圧変動検出回路32中のフォトダイオ
ードPD3 の発光を受けて導通するフォトトランジスタ
PT3 が抵抗R20と直列に接続され、その接続中点がコ
ンデンサC10に並列なトランジスタQ8 のベースに接続
された状態で設けられている。
【0032】しかして、前記交流/直流判別回路24中
のフォトダイオードPD1 の発光を受けるフォトトラン
ジスタPT1 は抵抗R21とともに前記コンデンサC10
並列に接続されて設けられている。
【0033】このような構成において、抵抗R30,R31
による始動回路を介して発振トランジスタQ5 のベース
に電圧が印加され、この発振トランジスタQ5 がオンす
る。これにより、絶縁トランス29の1次巻線N1 に通
電され、2次巻線N2 に誘起電圧が発生する。この誘起
電圧によりカレントトランス30に電流が流れ、コンデ
ンサC8 ,C9 への充電及びその放電により発振トラン
ジスタQ5 のオン・オフが制御され、放電灯23に駆動
電力が供給される。
【0034】このような放電灯23の点灯状態におい
て、ランプ電圧の変動が電圧変動検出回路32で検出さ
れると、その状況に応じて、フォトダイオードPD2
はPD3 が発光し、対応するフォトトランジスタPT2
又はPT3 を導通させ、制御回路26による制御状態を
可変させて、発振トランジスタQ5 のオン・デューティ
を制御する。
【0035】しかして、前述したような停電発生に伴い
直流電源に切換えられたことが検出され、遅延回路27
による所定の遅延時間tを経た後で、フォトダイオード
PD1 が発光すると、フォトトランジスタPT1 が導通
する。これにより、制御回路26においてコンデンサC
10が短絡された状態となり、制御用トランジスタQ7
コレクタ・エミッタ間に印加される電圧レベルが変更さ
れ、制御回路としての動作電圧が切換えられる。これに
より、1石式インバータ回路31における発振トランジ
スタQ5 のオン・デューティが、フォトトランジスタP
1 のオフ時(交流電源利用時)に比べて、そのオン幅
が狭くなるように制御され、1石式インバータ回路31
から放電灯23に対する出力が低減され、放電灯23が
防災灯として必要なレベルで点灯する低い電圧に抑えら
れる。
【0036】つづいて、請求項2記載の発明の一実施例
を図5及び図6により説明する。前記実施例で示した部
分と同一部分は同一符号を用いて示す。本実施例は、制
御回路26中に、直流電源使用時に出力を低減させるた
めのフォトトランジスタPT1 の他に、逆に出力を上昇
させるように動作して切換え時点制御部を構成するフォ
トトランジスタPT4 を追加したものである。このフォ
トトランジスタPT4を導通制御するためのフォトダイ
オードPD4 が遅延回路27中のトランジスタQ4 のエ
ミッタに接続して設けられている。
【0037】よって、フォトダイオードD4 は交流/直
流判別回路24による停電発生検出時点から遅延回路2
7の動作する遅延時間tの間だけ発光するものとなり、
この遅延時間tの間、フォトトランジスタPT4 が導通
することにより、制御回路26としての動作電圧が切換
えられ、図6に示すように、通常時よりも高周波発振回
路22から放電灯23に与えられる出力が上昇するよう
に制御される。遅延時間t経過後は、フォトダイオード
PD4 が消えるのでフォトトランジスタPT4もオフ
し、上昇制御は停止される。同時に、遅延時間t経過時
点ではフォトダイオードPD1 が発光してフォトトラン
ジスタPT1 が導通するので、当初の通り、直流電源使
用時に適した出力レベルに低減される。これにより、図
6に示すように放電灯23に与えられる出力レベルが低
減される。
【0038】本実施例によれば、交流電源から直流電源
への切換え時点では、所定時間(遅延時間t)の間は出
力レベルを上昇させるように動作制御するので、仮に、
停電発生に相当する時点から、直流電源により直接始動
させるような場合であっても放電灯23の両端に充分な
2次電圧を印加して始動点灯させることができる。特
に、交流電源使用時の電源電圧のピーク値が約141V
であるのに対して直流電源使用時の電源電圧のピーク値
は100Vであり、低めであるので、直流電源により直
接始動させる場合に出力を高めれば始動はより確実なも
のとなる。特に、低温環境時、放電灯寿命末期時、或い
は、配線長が長い、といった悪条件下であっても、本実
施例方式によれば、確実に始動点灯させ得るものとな
り、防災用として信頼性の高いものとなる。
【0039】ちなみに、出力を上昇させるように制御さ
せるフォトトランジスタPT4 は、例えば、図4に示し
た構成の制御回路26において、同じく、出力を上昇さ
せるように機能するフォトトランジスタPT2 に並列に
設ければよい。
【0040】さらに、請求項3記載の発明の一実施例を
図7により説明する。本実施例は、防災用照明システム
の構成例を示し、複数本、例えば、3本の放電灯の内、
1本が前述したような防災用を兼用する放電灯23とさ
れ、残りの2本が一般用の放電灯33とされている。こ
こに、放電灯33は天井34面に直付けで取付けられて
いる。また、前記放電灯23はこの放電灯23を含めて
構成された図1又は図5に示したような防災用照明回路
35とともに器具本体36に装着され、天井34面に直
付けされている。
【0041】これにより、交流電源使用時には放電灯2
3,33が全て所定の明るさで点灯する一般照明がなさ
れ、停電発生により直流電源に切換えられた場合には放
電灯23のみが減光状態で点灯維持し、防災用として機
能する照明システムとなる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、交流電源
からの電力が整流回路を通して供給されて放電灯を点灯
させる高周波発生回路と、停電時に前記交流電源に代え
て前記高周波発生回路に電力を供給させる直流電源とを
備えた防災用照明回路において、前記直流電源側への切
換えを検出する交流/直流判別回路を設け、前記直流電
源側への切換え検出に基づき前記放電灯に対する出力を
低減させるように前記高周波発生回路の動作を制御する
制御回路を設け、前記直流電源側への切換え検出時点か
ら前記制御回路による出力を低減させる制御開始時点ま
でを所定時間遅延させる遅延回路を設けたので、停電発
生により電源が直流電源に切換えられた場合、交流/直
流判別回路により検出されて制御回路を通して放電灯に
対する出力を低減させるように高周波発生回路を制御す
ることになるが、切換え検出時点で即座に出力を低減さ
せる制御を行わず、遅延回路により所定時間遅延させて
から行うため、直流電源により直接始動させるような場
合であっても放電灯には充分な電力を供給して確実に始
動点灯させることができ、防災用として信頼性の高いも
のとなる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明中、遅延回路に代えて、制御回路中に前記直流
電源側への切換え検出時点から出力を低減させる制御開
始時点までの所定時間の間前記放電灯に対する出力を上
昇させる切換え時点制御部を設けたので、停電発生によ
り電源が直流電源に切換えられた場合、交流/直流判別
回路により検出されて制御回路を通して放電灯に対する
出力を低減させるように高周波発生回路を制御すること
になるが、切換え検出時点では切換え時点制御部によっ
て所定時間だけ放電灯に対する出力を上昇させるため、
直流電源により直接始動させるような場合であっても放
電灯には充分な電力を供給して確実に始動点灯させるこ
とができ、防災用として信頼性の高いものとなる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、このような
防災用照明回路を用いるので、あらゆるケースを想定し
ても放電灯が始動点灯しないような不都合を回避するこ
とができ、信頼性の高い防災システムを構築することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示すブロック
図である。
【図2】基本動作を説明するための波形図である。
【図3】特徴的な制御を略図的に示すタイミングチャー
トである。
【図4】全体的な具体的構成例を示す回路図である。
【図5】請求項2記載の発明の一実施例を示すブロック
図である。
【図6】特徴的な制御を略図的に示すタイミングチャー
トである。
【図7】請求項3記載の発明の一実施例を示す概略断面
図である。
【図8】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
22 高周波発生回路 23 放電灯 24 交流/直流判別回路 26 制御回路 27 遅延回路 28 整流回路 35 防災用照明回路 36 器具本体 PT4 切換え時点制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの電力が整流回路を通して
    供給されて放電灯を点灯させる高周波発生回路と、停電
    時に前記交流電源に代えて前記高周波発生回路に電力を
    供給させる直流電源とを備えた防災用照明回路におい
    て、前記直流電源側への切換えを検出する交流/直流判
    別回路を設け、前記直流電源側への切換え検出に基づき
    前記放電灯に対する出力を低減させるように前記高周波
    発生回路の動作を制御する制御回路を設け、前記直流電
    源側への切換え検出時点から前記制御回路による出力を
    低減させる制御開始時点までを所定時間遅延させる遅延
    回路を設けたことを特徴とする防災用照明回路。
  2. 【請求項2】 交流電源からの電力が整流回路を通して
    供給されて放電灯を点灯させる高周波発生回路と、停電
    時に前記交流電源に代えて前記高周波発生回路に電力を
    供給させる直流電源とを備えた防災用照明回路におい
    て、前記直流電源側への切換えを検出する交流/直流判
    別回路を設け、前記直流電源側への切換え検出に基づき
    前記放電灯に対する出力を低減させるように前記高周波
    発生回路の動作を制御する制御回路を設け、この制御回
    路中に前記直流電源側への切換え検出時点から出力を低
    減させる制御開始時点までの所定時間の間前記放電灯に
    対する出力を上昇させる切換え時点制御部を設けたこと
    を特徴とする防災用照明回路。
  3. 【請求項3】 器具本体と、この器具本体に装着された
    放電灯と、交流電源及び直流電源が別置とされて前記放
    電灯を点灯させる請求項1又は2記載の防災用照明回路
    とよりなることを特徴とする防災用照明装置。
JP5190663A 1993-07-30 1993-07-30 防災用照明回路及びこれを用いた防災用照明装置 Pending JPH0785979A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012528460A (ja) * 2009-05-28 2012-11-12 クリー インコーポレイテッド 入力電源検知及び調光回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012528460A (ja) * 2009-05-28 2012-11-12 クリー インコーポレイテッド 入力電源検知及び調光回路

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