JP3740774B2 - 電源装置、点灯装置及び照明装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源より負荷に供給する駆動電流を半導体スイッチ手段で制御する際に、電力ロスを少なくできかつ電源波形が歪んだ場合でも安定した制御を行え、しかも部品点数を少なくすることができる電源装置、点灯装置及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、白熱電球や蛍光ランプ等を遠隔制御することが可能な調光式の照明装置が使用されるようになっている。
【0003】
例えば、調光式遠隔制御蛍光ランプ装置では、蛍光ランプのほかに、常夜灯としての豆球を備えているものが一般的であり、家庭用照明装置として広く用いられている。
【0004】
このような豆球付きの調光式遠隔制御照明装置では、蛍光ランプのオンオフ及び調光制御のほかに、豆球自体のオンオフもリモコンによる遠隔制御がなされる。このため、このような照明装置の豆球については、遠隔操作に基づいて照明装置内の制御部が半導体スイッチ等のスイッチ手段を制御することにより、負荷である豆球をオンオフ制御するよう構成となっている。
【0005】
図11は、上記のような豆球付きの調光式遠隔制御照明装置に用いられる電源装置を示している。
【0006】
図11において、符号1は、商用交流電源であり、日本国内にあっては電圧(実効値)が100Vで電源周波数が50Hz又は60Hzのものが一般的である。交流電源1からの2本の電源ラインの一方はトライアック等の半導体スイッチで構成されるスイッチ手段2を介して負荷3の一方の端子3aに接続されている。負荷3としては、豆球等の電球が用いられる。また、交流電源1からの2本の電源ラインのもう一方(即ちアースライン)は電源部4を介して負荷3のもう一方の端子3bに接続されている。
【0007】
電源部4は、交流電源1の電圧を全波整流する整流部を備え、その整流電圧に基づいて安定化直流電圧を得る構成となっている。電源同期部5は、電源部1内の整流部から全波整流電圧を入力し、その全波整流電圧波形がゼロクロス近傍まで下降したことを検出し、その検出タイミングに同期して同期パルス(即ち電源周期の1/2周期のパルス)を発生して、制御部6に供給している。
【0008】
制御部6は、前記電源部4からの直流電圧を電源として動作し、電源同期部5からの同期パルスに同期したトリガパルス(オンパルス)を発生して、トライアックで構成される前記スイッチ手段2を電源周期の1/2周期(即ち、交流電源周波数が50Hzの場合は10ms、60Hzの場合は約8.3ms)ごとにトリガすることにより、交流電源1から交流波形電圧を負荷3としての電球に供給して、点灯させる。なお、制御部6からのトリガパルスの出力タイミングをシフトすることにより、負荷3としての電球を調光制御することが可能であり、また制御部6から出力されるトリガパルスを停止させれば、スイッチ手段2が常時オフするので電球を消灯状態とすることができる。
【0009】
次に、図12の波形図を参照して、図11の回路動作を説明する。
図12において、(A),(C),(D),(G)は交流電源(AC)1が50Hz の場合の波形であり、(B),(E),(F),(H)は60Hz の場合の波形である。交流電源(AC)1が例えば50Hz の場合、電源部4の整流部から電源同期部5へ供給される全波整流電圧波形は、図12(C)に示すようになり、電源同期部5からは図12(D)に示すような電源周期の1/2周期の同期パルスが出力され、制御部6からはこの同期パルスに同期した図12(G)に示すようなトリガパルスが出力される。このトリガパルスは、そのパルス幅が図12(A)に示す交流電源波形のゼロクロスからこれを所定幅越えた時間幅となっている。このトリガパルスにより、スイッチ手段2を構成するトライアックのゲートにゲート電流が供給されてスイッチ手段がオン状態となり、かつ交流電源電圧が正又は負の方向に山形状に増加するので、つぎのゼロクロスポイント近辺になるまでオン状態が維持され、そのゼロクロス直後に再びゲートトリガパルスが周期的に供給されるので、図示の例では、スイッチ手段2はほぼ常時オンし続け、負荷3には、常時、交流電源1からほぼ全期間の電源電圧が供給され、その結果、負荷3としての電球は全光(調光されない状態)で点灯し続ける。
【0010】
60Hz の場合も、図12(B),(D),(F),(H)に示されるように電源周期が短くなるだけであり、上記の50Hzの場合の動作と同様である。
【0011】
上記のように全波で同期をとったトリガパルスでスイッチ手段2を駆動すれば、駆動に必要なゲート電流(駆動電流)が少なくて済む。即ち、スイッチ手段2としてのトライアックに、常時、駆動信号を供給し続ける場合の比べて、少ない駆動電流で同等のトライアック駆動を行え、電源部品も小さくて済む。しかしながら、上記構成では、ダイオードブリッジ等の部品数の多い全波整流回路が必要となりコスト高になると共に、整流部からの全波整流電圧に基づいて安定化直流電源を得ると、必要以上に電力ロスが多く装置内で不要な消費電流が多くなるという問題があった。これは、通常、制御部6などで必要とする電源としての直流電圧は、5V程度でよく、この程度の電圧は、交流100Vを全波整流し安定化することにより得なくても、その代わりに交流100Vを半波整流した後に安定化しても十分に安定した電圧5Vを得ることが可能であるためである。つまり、交流100Vの全波整流電圧から直流5Vを得る場合は、全波整流電圧から得た高い直流電圧値を抵抗回路で分圧するなどして取り出す必要があり、電力ロスが大きいわけである。
【0012】
そこで、電源部4の整流部における全波整流に代えて、半波整流を行うと、図12(C),(E)の全波整流波形が半波となり、そのため電源同期部5からは交流電源の交流1周期に同期した同期パルス(これは全波整流時のパルス数の1/2となる)が出力され、この半減した同期パルスに同期したトリガパルスがスイッチ手段2に供給されるため、交流スイッチとしてのスイッチ手段2は交流全期間に亘ってオンすることがなくなり、負荷3としての電球は点滅することになり、点灯装置としての性能を損なうことになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来の電源装置では、交流電源より負荷に供給する駆動電流をスイッチ手段で制御する際に、電力ロスが大きかったり、装置としての性能が損なわれるという問題があった。
【0014】
そこで、本発明は上記の問題に鑑み、交流電源より負荷に供給する駆動電流をスイッチ手段で制御する際に、電力ロスを少なくできかつ電源波形が歪んだ場合でも安定した制御を行え、しかも部品点数を少なくすることができる電源装置、点灯装置及び照明装置を提供することである。
【0016】
上記の説明において、交流電源の周波数は、50Hz 又は60Hz である。また、スイッチ手段は、トライアックなどによる半導体素子で構成される交流スイッチが用いられる。これらは、以下の説明においても同様である。
【0019】
請求項1記載の発明による電源装置は、交流電源で駆動される負荷と;トリガパルスの有無に応じてオンオフして前記交流電源より前記負荷に供給する駆動電流を制御するためのスイッチ手段と;前記交流電源の電圧を半波整流する整流部を備え、整流電圧に基づいて安定化直流電圧を得る電源部と;前記整流郁からの半被整流電圧に同期した同期パルスを発生する電源同期部と;を備え、前記電源同期部からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、前記交流電源の電源周波数として複数の異なった電源周波数がある場合、前記第1のパルスの立ち上がりから短い周期の電源周波数の略1/2周期である所定期間後に立ち上がるとともに、複数の異なった電源周波数の略半波時間後全てに亘る長めのパルス幅を有した第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとして前記スイッチ手段を駆動するパルス発生部を備えた制御部と;を具備したものである。
【0020】
請求項2記載の発明による電源装置は、交流電源で駆動される負荷と;トリガパルスの有無に応じてオンオフして前記交流電源より前記負荷に供給する駆動電流を制御ずるためのスイッチ手段と;前記交流電源の電圧を半波整流する整流部を備え、整流電圧に基づいて安定化直流電圧を得る電源部と;前記整流部からの半波整流電圧に同期した同期パルスを発生する電源同期部と;を備え、前記電源同期部からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、前記交流電源の電源周波数として複数の異なった電源周波数がある場合、前記第1のパルスの立ち上がりから短い周期の電源周波数の略1/2周期である所定期間後に立ち上がるとともに、複数の異なった電源周波数の複数の異なった電源周波数の略半波時間後の全てに亘る時間付近で複数個の第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとして前記スイッチ手段を駆動するパルス発生部を備えた制御部と;を具備したものである。
【0021】
請求項3記載の発明による電源装置は、交流電源で駆動される負荷と;トリガパルスの有無に応じてオンオフして前記交流電源より前記負荷に供給する駆動電流を制御するためのスイッチ手段と;前記交流電源の電圧を半波整流する整流部を備え、整流電圧に基づいて安定化直流電圧を得る電源部と;前記整流部からの半波整流電圧に同期した同期パルスを発生する電源同期部と;を備え、前記電源同期部からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、前記交流電源の電源周波数として複数の異なった電源周波数がある場合、前記第1のパルスの立ち上がりから短い周期の電源周波数の略1/2周期である所定期間後に立ち上がるとともに、複数の異なった電源周波数のそれぞれの略半波時間後の時間付近で各1個ずつの複数の第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとして前記スイッチ手段を駆動するパルス発生部を備えた制御部と;を具備したものである。
【0022】
請求項4記載の発明による点灯装置は、前記負荷は電球であって、該電球の電源装置として請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置を用いたことを特徴とするものである。
【0023】
請求項5記載の発明による照明装置は、請求項4記載の点灯装置と;この点灯装置における電球が装着される照明器具本体と;を具備したものである。
【0025】
以上の説明で、電源部では、整流部で交流電源電圧を半波整流する構成とするので、ブリッジ構成のダイオードで全波整流する場合に比べて整流回路の部品点数を削減することができると共に、全波整流電圧に基づいて安定化直流電源を得る場合に比べて必要以上に電力ロスを伴うことがなく電源装置内での不要な消費電流を少なくすることができる。通常、制御部などで必要とする電源としての直流電圧は、5V程度でよく、この程度の電圧は、交流100Vを全波整流し安定化することにより得なくても、交流100Vを半波整流した後に安定化しても十分に安定した電圧5Vを得ることが可能である。
【0028】
請求項1記載の発明においては、異なった電源周波数50Hz ,60Hz の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルス(或いは電源同期パルス)からカウンタ部にて時間カウントして所定時間経過した後のタイミングで立ち上がる第2のパルスとで、トリガパルスを形成してスイッチ手段に供給する。しかも、該第2のパルスのパルス幅は、50,60Hz の両方の交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる幅を有したものであるので、使用される交流電源10の電源周波数が50Hz の場合でも、60Hz の場合でも、トリガパルス(オンパルス)として共用することができる。従って、第1〜第3の実施の形態における制御部から、周波数判別部を削除した簡単な構成で、50Hz ,60Hz のどちらの交流電源にも対応し得る電源装置を構成することができる。しかも電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点をも有している。
【0029】
請求項2記載の発明においては、電源周波数50Hz の場合であっても、60Hz の場合であっても、50Hz ,60Hz の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルス(或いは電源同期パルス)からカウンタ部にて時間カウントして所定時間経過した後のタイミングで立ち上がる複数個の第2のパルスとで、トリガパルスを形成してスイッチ手段に供給する。しかも、該第2のパルスを構成する複数個のパルス全体の幅は、50,60Hz の両方の交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる幅を有したものであるので、使用される交流電源10の電源周波数が50Hz の場合でも、60Hz の場合でも、第2のパルスのうちのどれかパルスがトリガパルス(オンパルス)として作用してスイッチ手段を駆動することができる。
【0030】
また、交流電源電圧波形が歪んだ場合でも、複数個のパルスで構成される第2のパルスのどれかのパルスによって、その電源電圧のゼロクロス付近でスイッチ手段をオンすることが可能となり、電源電圧波形の全期間に亘ってスイッチ手段を導通させることが可能となる。その結果、交流電源からの交流電源電圧が部分的に制限されることなく負荷の例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じるのを防止することができる。
【0031】
しかも電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点を有することは、請求項1の発明と同様である。
【0032】
請求項3記載の発明においては、電源周波数50Hz の場合であっても、60Hz の場合であっても、50Hz ,60Hz の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルス(或いは電源同期パルス)からカウンタ部にて時間カウントして各電源周波数に対応した所定時間経過した後のタイミングで立ち上がる複数(実際には50Hz ,60Hz 用の2つ)のパルスからなる第2のパルスとを常時発生して、これら第1,第2のパルスでトリガパルスを形成してスイッチ手段に供給する。しかも、該第2のパルスを構成する各パルスの幅は、50,60Hz のそれぞれの交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる長めの幅を有しており、使用される交流電源の電源周波数が50Hz の場合でも、60Hz の場合でも、その電源周波数にかかわらずトリガパルス(オンパルス)として常時使用することができる。
【0033】
制御部から周波数判別部を削除した簡単な構成で、50Hz ,60Hz のどちらの交流電源にも対応し得る電源装置を構成することができる。
【0034】
また、交流電源電圧が歪んだ場合でも、各電源周波数の場合で、複数個のパルスで構成される第2のパルスの一方のパルス(長めのパルス)によって、その電源電圧のゼロクロス付近でスイッチ手段をオンすることが可能となり、電源電圧波形の全期間に亘ってスイッチ手段を導通させることが可能となる。その結果、交流電源からの交流電源電圧が部分的に制限されることなく負荷の例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じるのを防止することができる。
【0035】
しかも電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点を有することは、請求項1〜5の発明と同様である。
【0036】
請求項4記載の発明においては、点灯装置として請求項1〜3の発明に示した電源装置が用いられるので、電力ロスが少なく部品数も少なくて済む点灯装置を実現できる。
【0037】
請求項5記載の発明においては、照明装置として請求項4の発明に示した点灯装置が用いられるので、電力ロスが少なく部品数も少なくて済む照明装置を実現できる。
【0038】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の電源装置を示すブロック図である。
【0039】
図1において、符号10は、商用交流電源(AC)であり、電圧(実効値)が例えば100Vで電源周波数が50Hz又は60Hzのものである。交流電源10からの2本の電源ラインの一方はトライアック等の半導体スイッチで構成されるスイッチ手段20を介して負荷30の一方の端子30aに接続されている。負荷30としては、例えば電球が用いられる。また、交流電源10からの2本の電源ラインのもう一方(即ちアースライン)は電源部40を介して負荷30のもう一方の端子30bに接続されている。
【0040】
電源部40は、交流電源10の電圧を半波整流する整流部を備え、その整流電圧に基づいて安定化直流電圧を得る構成となっている。電源同期部50は、電源部10内の整流部からの半波整流電圧を入力し、その半波整流電圧波形がゼロクロス近傍まで下降したことを検出し、その検出タイミングに同期して同期パルス(即ち電源周期のパルス)を発生して、制御部60に供給している。
【0041】
制御部60は、前記電源部40からの直流電圧を電源として動作する、例えばマイクロコンピュータで構成されており、電源同期部50からの同期パルスに基づいて交流電源10の電源周波数を判別する周波数判別部と、該周波数判別部からの電源周波数に対応した判別出力に対応して、電源同期部50からの同期パルスから半波時間後を算出するカウンタ部と、電源同期部50からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、前記カウンタ部からの電源周波数に対応した半波時間後の時間に比較的短い所定のパルス幅を有した第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルス(オンパルス)として出力するパルス発生部とを備えており、トライアックで構成される前記スイッチ手段20を電源周期の1/2周期(即ち、交流電源周波数が50Hzの場合は10ms、60Hzの場合は約8.3ms)ごとにトリガすることにより、交流電源10から交流波形電圧を負荷30である例えば電球に供給して、これを点灯させる。なお、制御部60からのトリガパルスの出力タイミングをシフトすることにより、負荷30としての電球を調光制御することが可能であり、また制御部60から出力されるトリガパルスを停止させれば、スイッチ手段20が常時オフするので電球を消灯状態に制御することができる。
【0042】
次に、図2の波形図を参照して、図1の回路動作を説明する。図2において、(A),(J),(K),(N)は交流電源(AC)10が50Hz の場合の波形であり、(B),(L),(M),(P)は60Hz の場合の波形である。交流電源10が例えば50Hz の場合、電源部40の整流部から電源同期部50へ供給される半波整流電圧波形は、図2(J)に示すようになり、電源同期部50からは図2(K)に示すような電源周期の同期パルスが出力され、制御部60に供給される。制御部60では、周波数判別部において電源同期部50からの同期パルスの周期に基づいて電源周波数を判別し、例えば50Hzと判別すると、その判別結果に対応して、図2(K)の同期パルスの立ち下がりのタイミングでこの同期パルスに同期した図2(N)の実線に示すような電源周期(50Hzの場合は周期20ms、60Hzの場合は約16.7ms)の第1のパルスを出力する一方、この第1パルスの立ち上がり(或いは前記同期パルスの立ち下がり)から半波時間後の時間に図2(N)の点線にて示すような比較的短い所定幅の第2のパルスを出力する。従って、制御部60からは、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとしてスイッチ手段20に供給する。このトリガパルスにより、スイッチ手段20を構成するトライアックのゲートにゲート電流が供給されてスイッチ手段20がオン状態となって図2(A)に示す交流電源電圧が負荷30に供給される。交流電源電圧は正又は負の方向に山形状に増加するので、つぎのゼロクロスポイント近辺になるまでスイッチ手段20のオン状態が維持され、ゼロクロス直後に再びゲートトリガパルスが周期的に供給されるので、図示のトリガパルスの例では、スイッチ手段20がほぼ常時オンし続け、負荷30には、常時、交流電源10からほぼ全期間に亘って電源電圧が供給される。その結果、負荷30としての電球は全光(調光されない状態)で点灯し続ける。
【0043】
60Hz の場合も、図2(B),(L),(M),(P)に示されるように電源周期が短くなるだけであり、上記の50Hzの場合の動作と同様である。
【0044】
上記のように、電源部40では、整流部で交流電源電圧を半波整流する構成とするので、ブリッジ構成のダイオードで全波整流する場合に比べて整流回路の部品点数を削減することができると共に、整流部からの全波整流電圧に基づいて安定化直流電源を得る場合に比べて必要以上に電力ロスを伴うことがなく装置内での不要な消費電流を少なくすることができる。これは、通常、制御部60などで必要とする電源としての直流電圧は、5V程度でよく、この程度の電圧は、交流100Vを全波整流し安定化することにより得なくても、その代わりに交流100Vを半波整流した後に安定化しても十分に安定した電圧5Vを得ることが可能であるためである。一方、制御部60には、従来と比べて電源同期部50からの同期パルスの周期を測定する周波数判別部や、第1のパルスに基づいて第2のパルスを発生するために時間測定を行うカウンタ部を要するが、これら周波数判別部及びカウンタ部の各手段は、従来より制御部として用いられているマイクロコンピュータ内に構築できるため、特に部品を増やすことなく構成できるものである。
【0045】
なお、図1の制御部60では、電源同期部50からの同期パルスに基づきこれに同期した第1のパルスを発生する一方電源同期部50からの同期パルスからカウンタ部にて半波時間後を算出する動作を行い、その算出値に基づいて半波時間後に第2のパルスを発生させるように構成している。しかし、このような構成であると、図2(A)の一点鎖線W1 のように交流電源の電圧波形が乱れ歪んだりした場合、その半波整流電圧の波形も図2(J)の一点鎖線W2 のように山部分からゼロクロスに到達するタイミングがシフトし、このため図2(N)に示す第1のパルスから常に一定時間間隔(50Hz の場合10ms)離れて作成される第2のパルスとタイミングが一致しなくなり、スイッチ手段20が第2のパルスをトリガとしてオンし、図2(A)のW1の波形を有する交流電源電圧の正側(+)がスイッチ手段20を通過してゼロクロスに至ると、トライアックで構成されるスイッチ手段20を通過する電流がトライアック保持電流以下となってスイッチ手段20はオフし、しかもその時点(W1のゼロクロス)ではトリガパルスとしての第2のパルスはタイミング的に存在しないのでスイッチ手段20はオフ状態を持続し、結果として交流電源電圧の負側(−)はスイッチ手段20にてカットされることになる。その結果、交流電源10からの交流電源電圧は部分的に制限されて負荷30としての例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じる可能性がある。このような不具合は、電源電圧波形が乱れた場合のほか、複数の電源装置間で制御部60内のカウンタ部における時間測定にばらつきがあるために第2のパルスの発生タイミングが装置毎にばらつく場合にも生じ得るものである。そこで、制御部60における第2のパルスの発生形態を変えた実施の形態を、以下に説明する。
【0046】
図3は、本発明の第2の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図である。 本実施の形態では、装置構成は図1と同様であるが、図1における制御部60のパルス発生手段(図示略)において発生する第2のパルスの発生タイミングを第1のパルス(或いは電源同期パルス)から略半波時間後に設定すると共に、第2のパルスのパルス幅を、図2の実施の形態の場合よりも長めに設定するものである。即ち、本実施の形態では、図1における制御部60を、電源部40からの直流電圧を電源として動作し、電源同期部50からの同期パルスに基づいて交流電源10の電源周波数を判別する周波数判別部と、周波数判別部からの電源周波数に対応した判別出力に対応して、電源同期部50からの同期パルスから略半波時間後を算出するカウンタ部と、電源同期部50からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、カウンタ部からの電源周波数に対応した略半波時間後の時間付近で長めのパルス幅を有した第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとしてスイッチ手段20を駆動するパルス発生部とで構成するものである。
【0047】
このようにすれば、例えば電源周波数50Hz の場合で説明すると、図3(A)の一点鎖線W1 のように電源電圧波形が歪んだ場合でも、図3(N)のように長めのパルス幅を有した第2のパルスによって、その電源電圧のゼロクロス付近でスイッチ手段20をオンすることが可能となり、電源電圧波形の全期間に亘ってスイッチ手段20を導通させることが可能となる。その結果、交流電源10からの交流電源電圧が部分的に制限されることなく負荷30としての例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じるのを防止することができる。
【0048】
60Hz の場合も、図3(B),(P)に示されるように電源周期が短くなるだけであり、上記の50Hzの場合の動作と同様であり、同様の効果が得られる。
【0049】
図4は、本発明の第3の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図である。 本実施の形態では、装置構成は図1と同様であるが、図1における制御部60のパルス発生手段(図示略)において発生する第2のパルスの発生タイミングを第1のパルス(或いは電源同期パルス)から略半波時間後に設定すると共に、第2のパルスを、略半波時間後の付近で複数個発生するものである。即ち、本実施の形態では、図1における制御部60を、電源部40からの直流電圧を電源として動作し、電源同期部50からの同期パルスに基づいて交流電源10の電源周波数を判別する周波数判別部と、周波数判別部からの電源周波数に対応した判別出力に対応して、電源同期部50からの同期パルスから略半波時間後を算出するカウンタ部と、電源同期部50からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、カウンタ部からの電源周波数に対応した略半波時間後の時間付近で複数個の第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとしてスイッチ手段20を駆動するパルス発生部とで構成するものである。このとき、第2のパルスを構成する個々のパルスのパルス幅は、図3のように長めの幅にすることを要しない。
【0050】
このようにすれば、例えば電源周波数50Hz の場合で説明すると、図4(A)の一点鎖線W1 のように電源電圧波形が歪んだ場合でも、図4(N)のように複数個のパルスで構成される第2のパルスのどれかのパルスによって、その電源電圧のゼロクロス付近でスイッチ手段20をオンすることが可能となり、電源電圧波形の全期間に亘ってスイッチ手段20を導通させることが可能となる。その結果、交流電源10からの交流電源電圧が部分的に制限されることなく負荷30としての例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じるのを防止することができる。
【0051】
60Hz の場合も、図4(B),(P)に示されるように電源周期が短くなるだけであり、上記の50Hz の場合の動作と同様であり、同様の効果が得られる。
【0052】
以上述べた第1〜第3の実施の形態では、制御部60内に周波数判別部を有して、電源同期部50からの同期パルスに基づいて交流電源10の電源周波数を判別し(50Hz か60Hz かの判別を行い)、50Hz 又は60Hz の各場合に応じて、それぞれの電源同期パルスに基づいた第1のパルスと、それぞれの電源同期パルスに基づいた第2のパルスを発生するものであったが、周波数判別部を設けることなく交流電源10の電源周波数にかかわらず50Hz ,60Hz の両方に対応し得る第2のパルスを略半波時間後に発生させることも可能である。そこで、電源周波数にかかわらず50Hz ,60Hz の両方に対応し得るように、制御部60における第2のパルスの発生形態を変えた実施の形態を、以下に説明する。
【0053】
図5は本発明の第4の実施の形態の電源装置を示すブロック図である。
図5の実施の形態では、ブロック構成は図1と同様であるが、本実施の形態の制御部60Aは、図1の実施の形態の制御部60における周波数判別部は削除されており、制御部60A内のパルス発生手段(図示略)において発生する第2のパルスの発生タイミングを、50Hz ,60Hz にかかわらず第1のパルス(或いは電源同期パルス)から略半波時間後の所定時間経過後に設定すると共に、第2のパルスを、複数の異なった電源周波数(50Hz ,60Hz )の略半波時間後全てに亘る長めのパルス幅で発生する構成とするものである。その他の構成は、図1と同様である。
【0054】
即ち、制御部60Aは、電源部40からの直流電圧を電源として動作する、例えばマイクロコンピュータで構成されており、電源同期部50からの短い周期の方の(即ち60Hz の方の)同期パルスから略半波時間後を算出するカウンタ部と、電源同期部50からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、交流電源10の電源周波数として複数の異なった電源周波数(ここでは50Hz ,60Hz の2つの周波数)がある場合、いずれの電源周波数の場合であってもそのときの電源同期パルスの立ち上がりから所定時間t1 ,t2 経過後(ただしt1 =t2 =tで、時間tは60Hz の電源同期パルスの1/2周期とほぼ同等である)に立ち上がり、50Hz ,60Hz 両方の電源周波数の略半波時間後全てをカバーできる長めのパルス幅を有した第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとしてスイッチ手段20を駆動するパルス発生部とで構成されている。
【0055】
このようにすれば、電源周波数50Hz の場合であっても、60Hz の場合であっても、図6(N),(P)に示すように、図6(K),(M)に示す50Hz ,60Hz の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルス(或いは電源同期パルス)からカウンタ部にて時間カウントして所定時間t1 又はt2 (ただしt1 =t2 )経過した後のタイミングで立ち上がる第2のパルスとで、トリガパルスを形成してスイッチ手段20に供給される。しかも、該第2のパルスのパルス幅は、50,60Hz の両方の交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる幅を有したものであるので、使用される交流電源10の電源周波数が50Hz の場合でも、60Hz の場合でも、トリガパルス(オンパルス)として共用することができる。従って、図1〜図4の実施の形態とは異なり、制御部から周波数判別部を削除した簡単な構成で、50Hz ,60Hz のどちらの交流電源にも対応し得る電源装置を構成することができる。しかも電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点を有することは、図1〜図4の実施の形態と同様である。
【0056】
図7は、本発明の第5の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図である。 本実施の形態では、装置構成は図5と同様であるが、制御部60A内のパルス発生手段(図示略)において発生する第2のパルスの発生タイミングを、50Hz ,60Hz にかかわらず第1のパルス(或いは電源同期パルス)から略半波時間後に相当する所定時間経過後に設定すると共に、第2のパルスを、複数の異なった電源周波数(50Hz ,60Hz )の略半波時間後全てに亘る時間付近で複数個発生する構成とするものである。その他の構成は、図5の実施の形態と同様である。
【0057】
即ち、制御部60Aは、電源部40からの直流電圧を電源として動作する、例えばマイクロコンピュータで構成されており、電源同期部50からの短い周期の方の(即ち60Hz の方の)同期パルスから略半波時間後を算出するカウンタ部と、電源同期部50からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、交流電源10の電源周波数として複数の異なった電源周波数(ここでは50Hz ,60Hz の2つの周波数)がある場合、いずれの電源周波数の場合であってもそのときの電源同期パルスの立ち上がりから所定時間t1 ,t2 経過後(ただしt1 =t2 =tで、時間tは60Hz の電源同期パルスの1/2周期とほぼ同等である)に立ち上がり、50Hz ,60Hz 両方の電源周波数の略半波時間後全てをカバーできる時間付近で複数個の短めのパルスからなる第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとしてスイッチ手段20を駆動するパルス発生部とで構成されている。
【0058】
このようにすれば、電源周波数50Hz の場合であっても、60Hz の場合であっても、図7(N),(P)に示すように、図7(K),(M)に示す50Hz ,60Hz の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルス(或いは電源同期パルス)からカウンタ部にて時間カウントして所定時間t1 又はt2 (ただしt1 =t2 )経過した後のタイミングで立ち上がる複数個の第2のパルスとで、トリガパルスを形成してスイッチ手段20に供給される。しかも、該第2のパルスを構成する複数個のパルス全体の幅は、50,60Hz の両方の交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる幅を有したものであるので、使用される交流電源10の電源周波数が50Hz の場合でも、60Hz の場合でも、トリガパルス(オンパルス)として共用することができる。このとき、第2のパルスを構成する個々のパルスのパルス幅は、図6のように長めの幅にすることを要しない。
【0059】
従って、図1〜図4の実施の形態とは異なり、制御部から周波数判別部を削除した簡単な構成で、50Hz ,60Hz のどちらの交流電源にも対応し得る電源装置を構成することができる。しかも電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点を有することは、図1〜図4の実施の形態と同様である。
【0060】
また、例えば電源周波数50Hz の場合で説明すると、図7(A)の一点鎖線W1 のように電源電圧波形が歪んだ場合でも、図7(N)のように複数個のパルスで構成される第2のパルスのどれかのパルスによって、その電源電圧のゼロクロス付近でスイッチ手段20をオンすることが可能となり、電源電圧波形の全期間に亘ってスイッチ手段20を導通させることが可能となる。その結果、交流電源10からの交流電源電圧が部分的に制限されることなく負荷30の例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じるのを防止することができる。
【0061】
図8は、本発明の第6の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図である。 本実施の形態では、装置構成は図5と同様であるが、制御部60A内のパルス発生手段(図示略)において発生する第2のパルスの発生タイミングを、50Hz ,60Hz にかかわらず第1のパルス(或いは電源同期パルス)から周期の短い方(つまり60Hz の方)の略半波時間後に相当する所定時間経過後に設定すると共に、第2のパルスを、複数の異なった電源周波数(50Hz ,60Hz )の略半波時間後の時間付近で各1個ずつ複数個(50Hz ,60Hz 用の2つ)発生する構成とするものである。その他の構成は、図5の実施の形態と同様である。
【0062】
即ち、制御部60Aは、電源部40からの直流電圧を電源として動作する、例えばマイクロコンピュータで構成されており、電源同期部50からの短い周期の方の(即ち60Hz の方の)同期パルスから略半波時間後を算出するカウンタ部と、電源同期部50からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、交流電源10の電源周波数として複数の異なった電源周波数(ここでは50Hz ,60Hz の2つの周波数)がある場合、いずれの電源周波数の場合であってもそのときの電源同期パルスの立ち上がりから所定時間t1 ,t2 経過後(ただしt1 =t2 =tで、時間tは60Hz の電源同期パルスの1/2周期とほぼ同等である)に立ち上がり、50Hz ,60Hz 両方の電源周波数の略半波時間後の時間付近で各1個ずつの2つの長めのパルスからなる第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとしてスイッチ手段20を駆動するパルス発生部とで構成されている。
【0063】
このようにすれば、電源周波数50Hz の場合であっても、60Hz の場合であっても、図8(N),(P)に示すように、図8(K),(M)に示す50Hz ,60Hz の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルス(或いは電源同期パルス)からカウンタ部にて時間カウントして所定時間t1 又はt2 (ただしt1 =t2 )経過した後のタイミングで立ち上がる複数個の第2のパルスとで、トリガパルスを形成してスイッチ手段20に供給される。しかも、該第2のパルスを構成する各パルスの幅は、50,60Hz の両方の交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる長めの幅を有したものであるので、使用される交流電源10の電源周波数が50Hz の場合でも、60Hz の場合でも、トリガパルス(オンパルス)として共用することができる。このとき、第2のパルスを構成する個々のパルスのパルス幅は、図6に比べて長めの幅にすることを要しない。
【0064】
従って、図1〜図4の実施の形態とは異なり、制御部から周波数判別部を削除した簡単な構成で、50Hz ,60Hz のどちらの交流電源にも対応し得る電源装置を構成することができる。しかも電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点を有することは、図1〜図4の実施の形態と同様である。
【0065】
また、例えば電源周波数50Hz の場合で説明すると、図8(A)の一点鎖線W1 のように電源電圧波形が歪んだ場合でも、図8(N)のように複数個のパルスで構成される第2のパルスのどれかのパルスによって、その電源電圧のゼロクロス付近でスイッチ手段20をオンすることが可能となり、電源電圧波形の全期間に亘ってスイッチ手段20を導通させることが可能となる。その結果、交流電源10からの交流電源電圧が部分的に制限されることなく負荷30の例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じるのを防止することができる。
【0066】
図9に、図1の電源装置の具体的な回路図を示す。
図9において、コネクタCN1 には、AC入力端子、負荷への出力端子が設けられており、AC入力はダイオードD1 で構成される半波整流部を経て、抵抗R1 ,R2 ,R22,ツェナダイオードZD3 ,平滑コンデンサC1 ,コンデンサC2 の定電圧回路、及び抵抗R3 ,R4 ,トランジスタQ1 ,ツェナダイオードZD1 ,平滑コンデンサC3 のシリーズレギュレータによる直流安定化回路に供給され、出力として安定化直流電圧が取り出され、電源端子41から制御部60などの直流電源として使用されるようになっている。
【0067】
AC入力ラインの一方は、トライアックQ3 ,フォトカプラIC4 の受光素子(トリガ用ダイアック),コンデンサC11,抵抗R17,直流電源ラインに直列接続した抵抗R16,及び前記フォトカプラIC4 の発光素子(発光ダイオード)で構成されるスイッチ手段20を介して前記コネクタCN1 の負荷出力端子へ接続している。また、同じAC入力ラインの一方は、抵抗R23を介してコネクタCN2 の調光用続端子(DIM)に接続している。DIMには、図示しない調光器が接続するようになっている。
【0068】
前記コネクタCN1 には、図示しない交流電源10が接続すると共に図示しない負荷30が接続している。
【0069】
電源部40の一部を構成する半波整流部(D1 )の出力は、電源同期部50に供給されている。電源同期部50は、ダイオードD1 ,抵抗R5 ,ツェナダイオードZD2 ,抵抗R6 ,R7 ,R8 ,コンデンサC5 ,トランジスタQ2 ,コンデンサC6 ,抵抗R9 で構成され、半波整流電圧の正電圧(+)の期間のみツェナダイオードZD2 がオンし、その正電圧がトランジスタQ2 のベースに供給されてQ2 がオンし、その期間、電源同期出力は基準電位(GND)となり、半波整流電圧の基準電位の期間は、ZD2 はオフし、Q2 もオフして、電源同期出力は直流電源端子から与えられる直流電圧(例えば5V)に保持される。従って、電源同期部50から出力される電源同期パルスとしては、図2(K)又は図2(M)に示すような電源周期のパルスが得られる。
【0070】
制御部60は、マイクロコンピュータIC1 をリセットするためのIC2 と、停電等の電源が遮断されたときのバックアップメモリである集積回路IC3 等から構成されている。IC2 の周辺には、抵抗R10,コンデンサC7 ,抵抗R24,コンデンサC9 が接続されている。
【0071】
IC2 の動作用電源は、Q1 ,ZD1 ,R3 ,R4 を介して供給されている。
【0072】
また、IC1 には、電源同期部50からの電源同期パルスが供給され、さらにIC1 には、抵抗R11,コンデンサC8 による時定数回路が接続され、しかも集積回路IC3 ,抵抗R15,コンデンサC10が外部接続されている。IC1 の一端子は、抵抗R18,R20及びトランジスタQ4 からなるスイッチ手段のQ4 ベースに接続し、IC1 から調光器電源ラインをオン/オフするための制御信号がQ4 に供給されるようになっている。また、IC1 の別の一端子は、抵抗R19,R21及びトランジスタQ5 からなるスイッチ手段のQ4 ベースに接続し、IC1 のオン/オフ状態を示す信号をコネクタCN2 のON/OFF端子から出力し得るようになっている。
【0073】
このように制御部60には、電源同期部50から前述したような電源同期パルスが与えられると共に、コネクタCN2 に設けられているオン/オフ出力端子(ON/OFF)に制御部60内のマイクロコンピュータIC1 が動作しているか否かを示すオン/オフ信号を出力し、またCN2 のプルスイッチ入力端子(PULLSW)へは図示しないプルスイッチからのプルスイッチ制御信号(オン/オフ信号)が与えられ、前記コンデンサC7 を介してマイクロコンピュータIC1 の一端子に与えられる。マイクロコンピュータIC1 が動作しているときは、IC1 は図2〜図4で述べた第1,第2のパルスによるトリガパルスに相当する負パルスを発生し、これによって前記スイッチ手段20のフォトカプラIC4 の発光ダイオードを導通させ、トライアックQ3 をオンさせることができるようになっている。
【0074】
なお、以上述べた実施の形態で、負荷30を電球とした場合の電源装置は、点灯装置と言い換えることができる。
【0075】
図10は、図1〜図9で説明した電源装置における負荷を電球とした場合の点灯装置を搭載した照明装置を示す斜視図である。カバー部分のみを分解した状態を示している。
【0076】
図10において、照明装置300は、天井等に取り付けられた照明器具本
体301と、この照明器具本体301に装着されるカバー302とで構成されている。照明器具本体301には、その外面に円形の蛍光灯301a,301bが装着されており、これらの蛍光灯の略中央部分に常夜灯として用いられる豆球301cが装着されている。さらに、照明器具本体301の外周上にはプルスイッチ用の操作ひも301dが取り付けられている。
【0077】
そして、照明器具本体301の内部には、蛍光灯301a,301bを点灯するためのインバータ装置400と、豆球301cを点灯するための点灯装置500が配設されている。この点灯装置500として図1〜図9に示した電源装置が用いられるので、電力ロスが少なく部品数も少なくて済む点灯装置及び照明装置を実現できる。
【0081】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、異なった電源周波数の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルスから電源周波数にかかわらず常に一定時間後に立ち上がる第2のパルスを発生させ、しかも該第2のパルスのパルス幅は、50,60Hz の両方の交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる幅を有したものであるので、交流電源の電源周波数にかかわらず、トリガパルス(オンパルス)として共用することができる。従って、制御部から、周波数判別部を削除した簡単な構成とすることができ、しかも50Hz ,60Hz のどちらの交流電源にも対応し得る電源装置を構成することができる。電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点をも有している。
【0082】
請求項2の発明によれば、異なった電源周波数の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルスから電源周波数にかかわらず常に所定時間経過した後のタイミングで立ち上がる複数個のパルスからなる第2のパルスとを発生し、しかも該第2のパルスを構成する複数個のパルス全体の幅は、50,60Hz の両方の交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる幅を有したものであるので、交流電源の電源周波数にかかわらず、第2のパルスのうちのどれかパルスがトリガパルス(オンパルス)として作用してスイッチ手段を駆動することができる。
【0083】
また、交流電源電圧波形が歪んだ場合でも、複数個のパルスで構成される第2のパルスのどれかのパルスによって、その電源電圧のゼロクロス付近でスイッチ手段をオンすることが可能となり、電源電圧波形の全期間に亘ってスイッチ手段を導通させるので、交流電源電圧が部分的に制限されることなく負荷としての例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じるのを防止することができる。電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点をも有する。
【0084】
請求項3の発明によれば、異なった電源周波数の電源同期パルスに同期した第1のパルスと該第1のパルスから各電源周波数に対応した所定時間経過した後のタイミングで立ち上がる複数(実際には2つ)のパルスからなる第2のパルスとを常時発生して、しかも該第2のパルスを構成する各パルスの幅は、それぞれの交流電源電圧波形の半波時間後のゼロクロス付近をカバーできる長めの幅を有しており、交流電源の電源周波数にかかわらず、トリガパルス(オンパルス)として共用することができる。
【0085】
制御部から周波数判別部を削除した簡単な構成で、50Hz ,60Hz のどちらの交流電源にも対応し得る電源装置を構成することができる。
【0086】
また、交流電源電圧が歪んだ場合でも、各電源周波数の場合で、複数個のパルスで構成される第2のパルスの一方のパルス(長めのパルス)によって、その電源電圧のゼロクロス付近でスイッチ手段をオンすることが可能となり、電源電圧波形の全期間に亘ってスイッチ手段を導通させるので、交流電源電圧が部分的に制限されることなく負荷の例えば電球に供給されることになり、点滅したり明るさの低下を招いたりする不具合を生じるのを防止することができる。電力ロスが従来と比べて少ないこと、電源部の整流部の構成が半波整流回路で済み部品点数を削減できるなどの利点をも有している。
【0087】
請求項4の発明によれば、点灯装置として請求項1〜3の発明に示した電源装置が用いられるので、電力ロスが少なく部品数も少なくて済む点灯装置を実現することができる。
【0088】
請求項5の発明によれば、照明装置として請求項4の発明に示した点灯装置が用いられるので、電力ロスが少なく部品数も少なくて済む照明装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の電源装置のブロック図。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図。
【図4】本発明に係る第3の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図。
【図5】本発明に係る第4の実施の形態の電源装置を示すブロック図。
【図6】本発明に係る第4の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図。
【図7】本発明に係る第5の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図。
【図8】本発明に係る第6の実施の形態の電源装置の動作を説明する波形図。
【図9】図1の電源装置の具体的な回路図。
【図10】本発明に係る点灯装置を搭載した照明装置を示す斜視図。
【図11】従来の電源装置を示すブロック図。
【図12】図11の装置の動作を説明する波形図。
【符号の説明】
10…交流電源
20…スイッチ手段
30…負荷
40…電源部
50…電源同期部
60…制御部
60A…制御部
Claims (5)
- 交流電源で駆動される負荷と;
トリガパルスの有無に応じてオンオフして前記交流電源より前記負荷に供給する駆動電流を制御するためのスイッチ手段と;
前記交流電源の電圧を半波整流する整流部を備え、整流電圧に基づいて安定化直流電圧を得る電源部と;
前記整流郁からの半被整流電圧に同期した同期パルスを発生する電源同期部と;を備え、
前記電源同期部からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、前記交流電源の電源周波数として複数の異なった電源周波数がある場合、前記第1のパルスの立ち上がりから短い周期の電源周波数の略1/2周期である所定期間後に立ち上がるとともに、複数の異なった電源周波数の略半波時間後全てに亘る長めのパルス幅を有した第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとして前記スイッチ手段を駆動するパルス発生部を備えた制御部と;
を具備したことを特徴とする電源装置。 - 交流電源で駆動される負荷と;
トリガパルスの有無に応じてオンオフして前記交流電源より前記負荷に供給する駆動電流を制御ずるためのスイッチ手段と;
前記交流電源の電圧を半波整流する整流部を備え、整流電圧に基づいて安定化直流電圧を得る電源部と;
前記整流部からの半波整流電圧に同期した同期パルスを発生する電源同期部と;を備え、
前記電源同期部からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、前記交流電源の電源周波数として複数の異なった電源周波数がある場合、前記第1のパルスの立ち上がりから短い周期の電源周波数の略1/2周期である所定期間後に立ち上がるとともに、複数の異なった電源周波数の複数の異なった電源周波数の略半波時間後の全てに亘る時間付近で複数個の第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとして前記スイッチ手段を駆動するパルス発生部を備えた制御部と;
を具備したことを特徴とする電源装置。 - 交流電源で駆動される負荷と;
トリガパルスの有無に応じてオンオフして前記交流電源より前記負荷に供給する駆動電流を制御するためのスイッチ手段と;
前記交流電源の電圧を半波整流する整流部を備え、整流電圧に基づいて安定化直流電圧を得る電源部と;
前記整流部からの半波整流電圧に同期した同期パルスを発生する電源同期部と;を備え、
前記電源同期部からの同期パルスに同期した第1のパルスを出力すると共に、前記交流電源の電源周波数として複数の異なった電源周波数がある場合、前記第1のパルスの立ち上がりから短い周期の電源周波数の略1/2周期である所定期間後に立ち上がるとともに、複数の異なった電源周波数のそれぞれの略半波時間後の時間付近で各1個ずつの複数の第2のパルスを出力し、これら第1,第2のパルスを交互のトリガパルスとして前記スイッチ手段を駆動するパルス発生部を備えた制御部と;
を具備したことを特徴とする電源装置。 - 前記負荷は電球であって、該電球の電源装置として請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置を用いたことを特徴とする点灯装置。
- 請求項4記載の点灯装置と;
この点灯装置における電球が装着される照明器具本体と;
を具備したことを特徴とする照明装置。
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