JPH0785939A - 電線ジョイント装置と電線ジョイント方法及び電線検尺方法 - Google Patents

電線ジョイント装置と電線ジョイント方法及び電線検尺方法

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JPH0785939A
JPH0785939A JP23133493A JP23133493A JPH0785939A JP H0785939 A JPH0785939 A JP H0785939A JP 23133493 A JP23133493 A JP 23133493A JP 23133493 A JP23133493 A JP 23133493A JP H0785939 A JPH0785939 A JP H0785939A
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line
electric wire
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Shuji Mimuro
修二 三室
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基線と枝線を自動的に接続させる装置と方法
を提供する。 【構成】 枝線2の端部を枝線搬送爪13から取り外す
第一チャック爪18と第二チャック爪27と、枝線の他
端部をジョイント圧着機6内に移送させる移動クランプ
28と、基線クランプ46を両側に有する反転ヘッド3
9を基線検尺ローラ44からの基線送り方向に直線的に
往復移動可能なリニア移動装置4とを具備する。そし
て、枝線2をチャック爪でジョイント圧着機6に移送
し、基線検尺ローラ44の電線送り方向に直線的に往復
移動可能な反転ヘッド39を有するリニア移動装置4の
反転ヘッドで基線3を把持して、基線検尺ローラの回転
と反転ヘッドの直線移動と反転ヘッドの反転とで基線の
所望の位置を中剥き機47上に位置させて皮剥きする。
また、電線検尺ローラの回転運動と、リニア移動装置4
の反転ヘッド39の直線運動と、反転ヘッドの反転運動
とによる電線の移動距離の総和により電線の検尺を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基線と枝線とを同一機
内で検尺・切断・皮剥きをして自動的に接続させる電線
ジョイント装置と電線ジョイント方法、及び検尺ローラ
とリニア移動装置とその反転ヘッドとを用いた電線検尺
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10〜11は特開昭55−14467
1号公報に記載された従来の電線処理装置を示すもので
ある。この装置81は、電線曲り矯正ローラ82と、一
対の電線検尺ローラ83と、該検尺ローラ83から送り
出された電線84を反転させる反転円板85と、該反転
円板85のクランプ86(図11)に把持された電線8
4の基部を切断するカッタ87と、支持台88上にUタ
ーンして載置される電線84をクランプする搬送爪89
と、電線84の両端部を皮剥きする皮剥き機90と、皮
剥き検査機91と、端子圧着機92とにより構成され
る。
【0003】該反転円板85は、図11の如く電線導出
ノズル93内に進入した検尺ローラ83により送り出さ
れた電線84の先端部を一方のクランプ86′で把持し
た状態で180°回転させ、該検尺ローラ83でさらに
電線84を送り出して反転円板85の前方に電線84を
U字状に突出させるものである。該電線84の基部は他
方のクランプ86で把持され、前記カッタ87で切断さ
れる。そして電線84の両端部84aは該クランプ86
から前述のチェーン駆動の搬送爪89に移し換えられ、
該両端部84aに端子94が圧着される。
【0004】しかしながら上記装置81は一本の電線8
4の両端部84aに端子94を圧着させるためのもので
あり、該電線84の中間部に図示しない岐線を接続させ
るためには、別の工程で岐線の一端部に端子を圧着させ
ると共に該岐線の他端部を皮剥きし、さらに別の工程
で、基線84の中間部に皮剥き部を形成し、その皮剥き
部に該枝線の他端部を端子でジョイント圧着させる必要
があった。そのため、電線のジョイント作業には多くの
工数がかかり、また電線のジョイント位置の変更を行う
場合には、中剥き位置を変える作業が面倒でさらに多く
の手間を要していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した点
に鑑み、基線と枝線を同一の装置で中間接続でき、しか
も電線の中間皮剥き位置の変更を容易に行える電線ジョ
イント装置と電線ジョイント方法及び検尺方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、枝線を送り出す枝線検尺ローラと、両側
に枝線クランプを有して反転可能な反転円板と、枝線を
切断する枝線カッタと、該枝線クランプから枝線の両端
部を受け渡される枝線搬送爪と、該枝線の両端部を皮剥
きする枝線皮剥き機と、該枝線の一端部に端子を圧着す
る枝線圧着機と、該枝線に対する基線を送り出す基線検
尺ローラと、該基線検尺ローラから送り出された基線の
中間部を皮剥きする中剥き機と、該基線の両端部をクラ
ンプする基線搬送爪と、該基線を切断する基線カッタ
と、該基線の両端部を皮剥きする基線皮剥き機と、該基
線の両端部に端子を圧着する基線圧着機と、該枝線の他
端部と該基線の中間部とを接続させるジョイント圧着機
とを備える電線ジョイント装置において、前記枝線の一
端部を枝線搬送爪から取り外す第一チャック爪と、該枝
線の他端部を枝線搬送爪から取り外す第二チャック爪
と、該第二チャック爪から該枝線の他端部を受け渡さ
れ、該他端部を前記ジョイント圧着機内に移送させる移
動クランプと、前記基線検尺ローラから送り出される基
線に対する基線クランプを両側に有する反転ヘッドを該
基線検尺ローラからの基線送り方向に直線的に往復移動
可能なリニア移動装置とを具備し、該反転ヘッドが該基
線の中剥き部を該ジョイント圧着機内に位置させて前記
枝線の他端部と接続させ、且つ該基線クランプから該基
線の両端部を前記基線搬送爪に受け渡し可能である電線
ジョイント装置を採用する。
【0007】また、電線ジョイント方法として、枝線搬
送爪に把持された枝線をチャック爪で取り外してジョイ
ント圧着機に移送し、基線検尺ローラで送られる基線
を、該基線検尺ローラの電線送り方向に直線的に往復移
動可能な反転ヘッドを有するリニア移動装置の該反転ヘ
ッドで把持して、該基線検尺ローラの回転動作と該反転
ヘッドの直線移動と該反転ヘッドの反転動作とを適宜用
いて、該基線の所望の位置を該基線検尺ローラと該反転
ヘッドとの間の中剥き機上に位置させて皮剥きすると共
に、該基線の中剥き部を該ジョイント圧着機内に移送さ
せて該中剥き部と前記枝線とを接続させることを特徴と
する。
【0008】そして、電線検尺ローラの回転運動と、電
線を把持して該電線検尺ローラの電線送り方向に直線的
に往復移動可能な反転ヘッドを有するリニア移動装置の
該反転ヘッドの直線運動と、該反転ヘッドの回転運動と
による電線の移動距離の総和により電線の検尺を行う電
線検尺方法を採用する。
【0009】
【作用】一端に端子を有する枝線はチャック爪により搬
送爪から取り外され、移動クランプに受け渡される。移
動クランプは移動して枝線の皮剥きされた端部をジョイ
ント圧着機内に位置させる。一方、基線はリニア移動装
置の反転ヘッドの一方のクランプで先端方を把持されて
直線的に延ばされ、且つ反転されると共に、検尺ローラ
でヘッド前方にU字状に繰り出される。該基線の中剥き
位置すなわちジョイント位置は反転ヘッドの直線移動と
回転と検尺ローラの回転の三通りの検尺手段の組み合わ
せにより所望の位置が決定される。そして基線の中剥き
部は回転ヘッドの直線運動でジョイント圧着機内に移動
され、枝線の皮剥き部と重なった状態で接続される。ジ
ョイントが完了した基線は反転ヘッドのクランプから基
線搬送爪に移し変えられて両端部の端子圧着が行われ
る。
【0010】
【実施例】図1〜7は本発明に係る電線ジョイント装置
を示すものである。該電線ジョイント装置1は、図1の
如く右側から枝線2を供給し、中央から基線3を供給し
てリニア移動装置4により該基線3の中剥き部5(図
3)を中央前方のジョイント圧着機6に移動させ、該ジ
ョイント圧着機6により基線3と枝線2とを接続させた
後、左側へ移送しつつ基線3の両端部の端子圧着を行わ
せるものである。
【0011】該枝線2は、図示しない電線ロールから水
平な種別ノズル7を経て曲り矯正ローラ8を通り検尺ロ
ーラ9で長さを検尺されつつ前方へ押し出され、反転円
板10の一方のクランプ11に先端方を把持された状態
で反転され、他方のクランプ12を開いた状態で前方に
U字状に繰り出された後、クランプ12を閉じる。そし
て枝線カッタ73で切断され、チェーン駆動の枝線搬送
爪13に把持されて皮剥き機14により両端部の被覆を
除去され、皮剥き検査装置15を経て、圧着機16によ
り一端部に端子17を圧着される。ここまでの工程は既
存のものである。
【0012】そして、前後及び上下に移動可能な第一チ
ャック爪18により搬送爪13から枝線2の一端部(端
子側)が取り外され、前後及び上下に移動可能な一対の
曲り直し爪19(詳細は別出願)により前方に延ばされ
てU字状の曲りが矯正される。
【0013】該第一チャック爪18は図2の如く搬送爪
13の前後に掴み部18aを有する逆凹字状に形成され
て該搬送爪13を逃げる形状となっており、開閉シリン
ダ20を介して縦シリンダ21で上下方向に、横シリン
ダ22でガイドバー23上を前後方向にそれぞれ移動可
能である。第一チャック爪18が下降して枝線2を掴む
と搬送爪13が開き、第一チャック爪18は上昇して前
進し、枝線2の一端部を離す。一端部側が自由になった
枝線2は図1の曲り直し爪19により他端部側から一端
部側にかけて曲り矯正される。
【0014】該曲り直し爪19は閉じた状態でループ状
となり、ループ24内を端子17付きの枝線2が遊嵌に
通り抜ける。なお枝線2が長い場合はループ24を開い
て枝線2を外す。該曲り直し爪19も縦シリンダ25と
横シリンダ26により上下及び前後に移動可能である。
【0015】曲り矯正後に該枝線2の他端部(皮剥き
側)は第二チャック爪27により搬送爪13から取り外
され、搬送爪13後方の移動クランプ28に受け渡され
る。図3,4の如く該第二チャック爪27も前記第一チ
ャック爪18と同様に搬送爪13を逃げる掴み部27a
を有し、縦シリンダ29と横シリンダ30とで上下及び
前後に移動可能である。該第二チャック爪27は搬送爪
13の上方に対向して開閉シリンダ31により開閉し、
枝線2を掴んで移動クランプ28に受け渡す。
【0016】図3,4の如く該移動クランプ28は搬送
爪13の後方で搬送爪13と平行に位置し、装置本体3
2に設置された横シリンダ33と該横シリンダ33上の
前後シリンダ34とにより搬送爪13の移動方向及びそ
れと直交する方向に移動可能である。該移動クランプ2
8は開閉シリンダ35により左右に開閉し、上方の第二
チャック爪27の中央の凹部27b内に係入した状態で
枝線2を受け取り、横シリンダ33により搬送爪移動方
向に移動し、前後シリンダ34により後方に移動して、
ジョイント圧着機6の上型36と下型37の間に枝線2
の他端方の皮剥き部2aを位置させる。該下型37には
ジョイント用のU字状端子38が自動セットされる。
【0017】なお該ジョイント圧着機6は図4の如く移
動クランプ28の横移動と平行に図示しない送り機構に
より横方向に移動可能であり、移動前において、図3の
基線3を把持したリニア移動装置4の反転ヘッド39の
直進路を確保する。また、該ジョイント圧着機6の別の
例として端子38を使わずに基線3と枝線2とをジョイ
ント熱圧着させるものでもよい。
【0018】該リニア移動装置4は図1,5の如く搬送
爪13,40の移動方向に対して直交する方向に設置さ
れ、反転ヘッド39を基線3の導出方向に直線的に往復
移動可能である。該基線3はテンション検知機41を経
て前記枝線2と同様に種別ノズル42から矯正ローラ4
3を通って一対の基線検尺ローラ44に送られ、先端方
を反転ヘッド39の一方のクランプ46aに把持され、
反転ヘッド39を反転した状態(図1)で該検尺ローラ
44により前方にU字状に繰り出される。
【0019】該検尺ローラ44の前方には基線3の中間
部の被覆を剥ぐ中剥き機47が設置され、該中剥き機4
7の前方には一対のカッタ48aを有する切断機48が
設置され、該切断機48の前方にチェーン駆動の基線搬
送爪40が設置される。そして基線3の中剥き位置はリ
ニア移動装置4の反転ヘッド39の直線移動と該反転ヘ
ッド39の反転動作と検尺ローラ44の回動の三手段に
より所望の位置に設定され、中剥き部5(図3)は該反
転ヘッド39の前進により図3の如くジョイント圧着機
6の上型36と下型37との間に移送され、枝線2の端
末皮剥き部2a上に重なって位置する。
【0020】該リニア移動装置4は、図5,6の如くの
上部レール49に係合した横スライダ50と、該横スラ
イダ50の延長板51に貫通したネジ軸52と、該横ス
ライダ50上に設置されて該ネジ軸52をプーリ駆動す
る上下動用サーボモータ53と、該ネジ軸52の下部に
固定された上下移動台54と、該移動台54に回動自在
に貫通したヘッド軸55と、該移動台54上に設置され
て該ヘッド軸55をプーリ駆動する反転用サーボモータ
56と、該ヘッド軸55の先端に固定された前記反転ヘ
ッド39とにより概ね構成される。なお該横スライダ5
0は装置本体57内のモータ58によるネジ軸59の回
動等で駆動される。また上下移動台54にはスライド突
部60が形成され、横スライダ50の延長板51に該ス
ライド突部60に対する上下方向のガイド61が形成さ
れている。
【0021】該反転ヘッド39は、図5〜7の如く両側
にアーム状に設けられた一対の基線クランプ46a,4
6bと、半円状の後部アール62を有して周上に基線挿
通用の周溝63を形成したヘッド本体64と、該クラン
プ46を開閉する前方のアクチュエータ65とにより構
成される。該基線クランプ46は図5の如く前記チャッ
ク爪27と同様に逆凹字状に形成され、切断機48前方
の基線搬送爪40を中央の凹溝46c内に入れた状態で
ジョイント終了後の基線3を該搬送爪40に受け渡し可
能である。また該凹溝46cは切断機48上の位置決め
バー67に係合して反転ヘッド39の初期位置が設定さ
れる。基線搬送爪40の前方には基線補助クランプ68
を設けてジョイント圧着時の基線3の弛みを防止するこ
とも可能である。
【0022】中剥き機47の一対のカッタ47aで被覆
を皮剥きされた(一例として被覆を長手方向片側に寄せ
られた)基線3の中剥き部5(図3)は、反転ヘッド3
9に把持されて直線的に前進しジョイント圧着機6内
(上型36と下型37の間)に位置する。なお反転ヘッ
ド39の移動に際してジョイント圧着機6は干渉しない
ように図4の鎖線の如く横方向へ移動可能である。該中
剥き部5の位置設定は反転ヘッド39の直線移動と反転
移動と検尺ローラ44の回動とを適宜組み合わせて行わ
れる。
【0023】図8(a) 〜(g) は枝線2と基線3のジョイ
ント位置の設定と基線3の長さの設定とを行わせる検尺
方法の一例を示すものである。すなわち先ず(a) の如く
曲り矯正ローラ43から検尺ローラ44を経て送られた
基線3の先端方を反転ヘッド39の一方のクランプ46
aで把持する。次いで(b) の如く反転ヘッド39を基線
搬送爪40(図5)のライン40′まで前進させて18
0°反転させ、基線3をヘッド39の後部アール62に
沿わせてU字状に屈曲させる。さらに(c) の如く他方の
クランプ46bを開いたまま検尺ローラ44を回転させ
て基線3を送り出し、ヘッド39の前方に基線3をU字
状に突出させる。その後、中剥き機47で基線3の中剥
きを行う。
【0024】そして(d) の如く該反転ヘッド39を更に
前進させて基線3の中剥き部5(図3)をジョイント圧
着位置イ(ジョイント圧着機6(図3)内)に位置さ
せ、中剥き部5と枝線3の端部とを端子38で圧着接続
させる。次いでクランプ46bを開いて反転ヘッド39
を搬送爪40のライン40′まで後退させる。その後、
検尺ローラ44により基線3を更に繰り出す。さらに、
(f) の如く切断機48の一対のカッタ48aで基線3の
基部を切断し、U字状の基線3を反転ヘッド39のクラ
ンプ46から搬送爪40に受け渡す。最後に(g) の如く
反転ヘッド39が直線的に後退すると共に再度反転して
原位置に復帰する。この方法により枝線2は基線3の基
端寄りにジョイントされる。
【0025】図9(a) 〜(f) は検尺方法の他の例を示す
ものである。この例は(a) の如く反転ヘッド39が初期
位置で基線3をクランプした状態で中剥き機47により
基線3の中剥きを行い、(b) の如く反転ヘッド39の前
進により中剥き部5をジョイント圧着位置イに位置さ
せ、枝線2を接続後、(c) の如く反転ヘッド39を反転
し、(d) の如く反転ヘッド39を後退させると同時に、
検尺ローラ44で基線3を前方に繰り出し、(e) の如く
基線3をカッタ48aで切断して搬送爪40に受け渡
し、(f) の如く反転ヘッド39を更に後退させて反転し
て元位置に復帰させるものである。この方法により枝線
2は基線3の先端寄りにジョイントされる。
【0026】またその他の例として図8(b) において反
転ヘッド39を反転させると同時に中剥きし、該反転ヘ
ッド39をそのまま前進させてジョイント位置イを出す
ことも可能である。なお、反転ヘッド39の直進動作は
例えばリニア移動装置4の駆動モータの信号(回転数)
から検尺長さを演算させ、反転ヘッド39の反転動作は
反転の有無により検尺長さを加算させ、検尺ローラ44
の回転動作はローラ駆動モータの信号から検尺長さを演
算させ得る。またジョイント位置イや基線長さのデータ
入力はパソコンのキーボード操作で行い得る。
【0027】ジョイント圧着して搬送爪40に受け渡さ
れた基線3は基線両端部に対する図示しないトリム機を
経て図1の如く皮剥き機69により両端部を皮剥きさ
れ、皮剥き検査70を経て、圧着機71により両端皮剥
き部3aに順次端子72を圧着されて、図示しない載置
装置のハンドにより製品溜め部に一定数をストックさ
れ、結束用のテーピング機を経て製品受け部に搬送され
る。これらは全て電線ジョイント装置1において自動的
に行われる。
【0028】
【発明の効果】以上の如くに、本発明によれば、一つの
装置で基線の中間部に枝線を接続させることができるか
ら、ジョイント作業を極めて効率的に行うことができ
る。さらに、リニア移動装置の反転ヘッドの直進動作と
反転動作と検尺ローラの回転動作とを適宜組み合わせ
て、基線におけるジョイント位置と基線の全長とを簡単
確実に変更でき、枝線の長さ変更と合わせて多種のジョ
イント電線の製造を一つの装置で効率的に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線ジョイント装置を示す全体斜
視図である。
【図2】枝線の一端部を搬送爪からチャック爪で取り外
す状態を示す側面図である。
【図3】枝線の他端部を移動クランプに受け渡してジョ
イント圧着機内に搬送する状態を示す側面図である。
【図4】同じく正面図である。
【図5】基線をリニア移動装置の反転ヘッドで直進且つ
反転させる状態を示す側面図である。
【図6】リニア移動装置を示す正面図である。
【図7】反転ヘッドを示す図6の矢視A下面図である。
【図8】(a) 〜(g) はリニア移動装置と検尺ローラとを
用いた電線検尺方法の一例を示す平面図である。
【図9】(a) 〜(f) は同じく電線検尺方法の他の例を示
す平面図である。
【図10】従来の電線処理装置を示す全体斜視図であ
る。
【図11】同じく反転円板と検尺ローラを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
2 枝線 4 リニア移動装置 5 中剥き部 6 ジョイント圧着機 9,44 検尺ローラ 10 反転円板 11,12,46a,46b クランプ 13,40 搬送爪 14,69 皮剥き機 17,38,72 端子 16,71 圧着機 47 中剥き機 18 第一チャック爪 27 第二チャック爪 28 移動クランプ 39 反転ヘッド 48a,73 カッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枝線を送り出す枝線検尺ローラと、両側
    に枝線クランプを有して反転可能な反転円板と、枝線を
    切断する枝線カッタと、該枝線クランプから枝線の両端
    部を受け渡される枝線搬送爪と、該枝線の両端部を皮剥
    きする枝線皮剥き機と、該枝線の一端部に端子を圧着す
    る枝線圧着機と、該枝線に対する基線を送り出す基線検
    尺ローラと、該基線検尺ローラから送り出された基線の
    中間部を皮剥きする中剥き機と、該基線の両端部をクラ
    ンプする基線搬送爪と、該基線を切断する基線カッタ
    と、該基線の両端部を皮剥きする基線皮剥き機と、該基
    線の両端部に端子を圧着する基線圧着機と、該枝線の他
    端部と該基線の中間部とを接続させるジョイント圧着機
    とを備える電線ジョイント装置において、 前記枝線の一端部を枝線搬送爪から取り外す第一チャッ
    ク爪と、該枝線の他端部を枝線搬送爪から取り外す第二
    チャック爪と、該第二チャック爪から該枝線の他端部を
    受け渡され、該他端部を前記ジョイント圧着機内に移送
    させる移動クランプと、前記基線検尺ローラから送り出
    される基線に対する基線クランプを両側に有する反転ヘ
    ッドを該基線検尺ローラからの基線送り方向に直線的に
    往復移動可能なリニア移動装置とを具備し、該反転ヘッ
    ドが該基線の中剥き部を該ジョイント圧着機内に位置さ
    せて前記枝線の他端部と接続させ、且つ該基線クランプ
    から該基線の両端部を前記基線搬送爪に受け渡し可能で
    あることを特徴とする電線ジョイント装置。
  2. 【請求項2】 枝線搬送爪に把持された枝線をチャック
    爪で取り外してジョイント圧着機に移送し、基線検尺ロ
    ーラで送られる基線を、該基線検尺ローラの電線送り方
    向に直線的に往復移動可能な反転ヘッドを有するリニア
    移動装置の該反転ヘッドで把持して、該基線検尺ローラ
    の回転動作と該反転ヘッドの直線移動と該反転ヘッドの
    反転動作とを適宜用いて、該基線の所望の位置を該基線
    検尺ローラと該反転ヘッドとの間の中剥き機上に位置さ
    せて皮剥きすると共に、該基線の中剥き部を該ジョイン
    ト圧着機内に移送させて該中剥き部と前記枝線とを接続
    させることを特徴とする電線ジョイント方法。
  3. 【請求項3】 電線検尺ローラの回転運動と、電線を把
    持して該電線検尺ローラの電線送り方向に直線的に往復
    移動可能な反転ヘッドを有するリニア移動装置の該反転
    ヘッドの直線運動と、該反転ヘッドの反転運動とによる
    電線の移動距離の総和により電線の検尺を行うことを特
    徴とする電線検尺方法。
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