JPH078571A - 自動指向局所散水方式の住宅用スプリンクラー装置 - Google Patents

自動指向局所散水方式の住宅用スプリンクラー装置

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JPH078571A
JPH078571A JP9593192A JP9593192A JPH078571A JP H078571 A JPH078571 A JP H078571A JP 9593192 A JP9593192 A JP 9593192A JP 9593192 A JP9593192 A JP 9593192A JP H078571 A JPH078571 A JP H078571A
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文和 太田
Takashi Odajima
隆 小田島
Hiroshi Hasegawa
博 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 散水が燃焼している局所のみにできて水損が
少なく、水圧1kgf/cm2、流量30l/min程度でも充分に
消火することができるスプリンクラー装置を提供するこ
と。 【構成】 略垂直下向き位置から所定距離上向き位置の
略扇形の領域を検出可能な炎検出器3および該炎検出器
の検出領域とほぼ同様な領域に水を散布可能な散水ノズ
ル8を有し、天井に水平方向に旋回可能に設けられた指
向旋回部材2と、指向旋回部材2の散水ノズル8と生活
用水供給配管27とを連結し、生活用水供給配管から散水
ノズルに水を供給する配管22と、この配管と生活用水供
給配管との連結部に設置された三方切換弁28と、これら
を制御する電子制御回路25とを具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動指向局所散水方
式の住宅用スプリンクラー装置、さらに詳しくは住宅防
火に供するものとして初期消火性能の向上を達成でき、
必要水量の確保が充分期待できないような給水状況の悪
い箇所においても消火能力を発揮することができるスプ
リンクラー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からあるスプリンクラー装置は、ス
プリンクラーヘッドの感熱部分が一定時間内に一定温度
以上の雰囲気になると、感熱部分が溶融してスプリンク
ラーヘッドを中心として防護範囲全域に均等散水する構
造のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な従来のスプリンクラー装置においては、次のような問
題点がある。 (1)スプリンクラーヘッドの感熱部分が一定時間内に
一定温度以上の雰囲気にならないと感熱部分が溶融しな
いため、散水時にヘッドの周りの温度が往々にして200
℃〜300℃になることがあり、このような温度段階では
一般住宅にあっては既に火勢が強く、寝たきり老人や身
体障害者等の災害弱者の救出が容易でなく、安全性に欠
けるところがあった。 (2)防護範囲全域に散水するため、燃焼していない所
にも水がかかり、水損が多くなる。 (3)水圧1kgf/cm2以上、毎分30l程度の給水量を確
保しなければならず、設備条件によっては同水圧、同水
量を供給し難く、一般の水道給水では有効な消火を成し
難い。 (4)一般家庭に敷設されている配管は13mm、20mm口径
のものが多い。このような敷設配管のうち、口径13mm配
管は標準流量が17l/min程度であり、住宅用スプリンク
ラー装置に必要とされる30l/minを散水することがむず
かしい。
【0004】そこでこの発明は、前記のような従来の問
題点を解決し、雰囲気温度が所定温度になると散水でき
て安全性を向上でき、しかも散水が燃焼している局所の
みにできて水損が少なく、水圧1kgf/cm2、流量30l/m
in程度でも充分に消火することができ、配管も13mm、20
mm口径のもので充分なスプリンクラー装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、天井に設けられた火災感
知器と、略垂直下向き位置から所定距離上向き位置の略
扇形の領域を検出可能な炎検出器および該炎検出器の検
出領域とほぼ同様な領域に水を散布可能な散水ノズルを
有し、天井に水平方向に旋回可能に設けられた指向旋回
部材と、この指向旋回部材を水平旋回させる駆動部材
と、前記指向旋回部材の散水ノズルと生活用水供給配管
とを連結し、生活用水供給配管から散水ノズルに水を供
給する配管と、この配管と生活用水供給配管との連結部
に設置された三方切換弁と、この三方切換弁を切換作動
する作動部材と、前記各部材を制御する制御部材とを具
えている。制御部材は指向旋回部材を水平回動させたと
きに炎検出器が検出する火元からの炎の受光信号から、
赤外線検出信号、炎ゆらぎ信号、位置演算、最下角記
憶、最上角記憶を演算処理して火災位置を判断する演算
処理部を有し、この演算処理部の判断により火災感知器
が火災を感知したとき駆動部材で指向旋回部材を火災位
置まで水平旋回指向制御して停止させ、かつ作動部材で
三方切換弁を切り換えて生活用水供給配管から散水ノズ
ルに水を供給するようになっている。
【0006】請求項2に記載の発明は、天井に設けられ
た火災感知器と、略垂直下向き位置から所定距離上向き
位置の略扇形の領域を検出可能な炎検出器および該炎検
出器の検出領域とほぼ同様な領域に回動可能となってい
る放水ノズルを有し、天井に水平方向に旋回可能に設け
られた指向旋回部材と、この指向旋回部材を水平旋回さ
せる駆動部材と、前記指向旋回部材に設けられ、放水ノ
ズルを回動させる第2駆動部材と、前記指向旋回部材の
放水ノズルと生活用水供給配管とを連結し、生活用水供
給配管から放水ノズルに水を供給する配管と、この配管
と生活用水供給配管との連結部に設置された三方切換弁
と、この三方切換弁を切換作動する作動部材と、前記各
部材を制御する制御部材とを具えている。制御部材は指
向旋回部材を水平旋回させたときに炎検出器が検出する
火元からの炎の受光信号から、赤外線検出信号、炎ゆら
ぎ信号、位置演算、最下角記憶、最上角記憶を演算処理
して火災位置を判断する演算処理部を有し、この演算処
理部の判断により火災感知器が火災を感知したとき駆動
部材で指向旋回部材を火災位置まで水平旋回指向制御し
て停止させるとともに、第2駆動部材で放水ノズルを火
災位置まで回動指向制御させ、かつ作動部材で三方切換
弁を切り換えて生活用水供給配管から放水ノズルに水を
供給するようになっている。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明の場合、火災感知器が異
常を感知すると、その信号が制御部材の演算処理部に入
力されて指向旋回部材の駆動部材に駆動信号が送られ、
指向旋回部材が水平旋回を開始する。そして、炎検出器
が炎を検出すると、炎検出器は受光信号を制御部材の演
算処理部に送る。演算処理部ではこの受光信号から赤外
線検出信号、炎ゆらぎ信号、位置演算、最下角記憶、最
上角記憶を演算処理して火災位置を判断する。これによ
り制御部材から指向旋回部材に駆動信号が送られ、指向
旋回部材が水平旋回して散水ノズルを火災位置に指向制
御させる。また、これと同時に三方切換弁の作動部材に
作動信号が送られ、これにより三方切換弁が切り換わり
生活用水供給配管から散水ノズルに水が流れ、該ノズル
から火災位置に向けて散水が行なわれる。
【0008】請求項2に記載の発明の場合、前記におい
て制御部材の演算処理部による火災位置の判断後、制御
部材から駆動部材と第2駆動部材に駆動信号が送られ、
指向旋回部材が水平旋回、かつ放水ノズルが回動して放
水ノズルを火災位置に指向制御させ、該ノズルから火災
位置に向けて放水が行なわれる。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す全体の概略
正面図、図2は要部の一部破断の拡大斜視図、図3は要
部の概略拡大斜視図である。図1において1は天井に設
けられた火災感知器、2は天井に水平方向に旋回可能に
設けられた指向旋回部材、3は指向旋回部材2の本体4
に隣接して設けた円筒部5内に設けられ、火元イの炎ロ
から発せられる赤外線放射位置を検出する炎検出器で、
図3に示すように略垂直下向き位置から所定距離上向き
位置の略扇形の領域Xを検出可能な複数個の受光素子3
aないし3hが円筒部5内の円弧基板6に所定の取付角
度で1列に設けられて構成されている。AないしHは各
々の受光素子3aないし3hが検知可能な領域で、領域
Xの一部をなす。7は結像用のレンズである。8は本体
4に設けられた散水ノズルで、炎検出器3の検出領域と
ほぼ同様な領域Xに水を散布可能になっている。
【0010】図2に示すように指向旋回部材2の本体4
の上部の旋回軸10は内部に流路を有し、天井に設けた軸
受基台11に回転可能に支持されている。12,13は水密用
のOリングであり、これにOリング間の旋回軸10の周り
には環状凹溝15が形成され、該環状凹溝と対向する旋回
軸10には環状凹溝15と前記流路を連通する透孔16が円周
方向に1個又は複数個穿設されている。軸受基台11から
上方に突出した旋回軸10の端部にはウォームホイール17
が固定されている。ウォームホイール17には軸受基台11
に設置した駆動モータ18の軸に設けたウォーム19が噛合
されており、モータ18を駆動すると、旋回軸10が回転し
て指向旋回部材2が水平方向に旋回されるようになって
いる。21はウォーム19に取付けられた角度検出器で、ウ
ォーム19の回転数から指向旋回部材2の基準位置からの
旋回角度を求められるようになっている。22は環状凹溝
15を臨む軸受基台11に該凹溝と連通して取付けられた放
出導管、23はモータ18、角度検出器21、炎検出器3等と
電子制御回路25とを結ぶ電線である。
【0011】図1で27は放出導管22が連結されている生
活用水供給配管で、該配管には三方切換弁28が設置され
ていて、供給配管27の生活用水を放出導管22と生活用水
使用側へ切り換えられるようになっている。三方切換弁
28は平常時には供給配管27から生活用水使用側へ生活用
水が流れるよう、散水時には供給配管27から放出導管22
側へ生活用水が流れるように図示しないモータにより切
換作動される。30は試験用閉塞弁、31はドレン弁であ
る。また、33は手動操作用の筐体で、該筐体には手動発
信機34、警報器35、作動表示灯36、電源スイッチ37が組
み込まれている。
【0012】図4は電子制御回路25を含む回路ブロック
図で、電子制御回路25には指向旋回部材2を水平回動さ
せたときに炎検出器3、すなわち受光素子3aないし3h
が検出する火元イの炎ロからの受光信号により図5に示
すような赤外線検出信号、炎ゆらぎ信号を処理する赤外
線受光処理回路40、図6,7に示すような前記赤外線検
出信号、炎ゆらぎ信号のほか、位置演算、最下角記憶、
最上角記憶の信号の平均処理を行なって火災位置を判断
する演算処理部としてのCPUユニット41が設けられて
いる。
【0013】次にこの実施例の作用を図8,9および図
10のフローチャートを参照して説明する。天井に設けら
れている火災感知器1が異常を感知すると、その信号が
感知器信号処理回路を経て電子制御回路25のCPUユニ
ット41に入力されて警報器35および指向旋回部材2のモ
ータ18に駆動信号が送られ、警報器35が鳴動するととも
に、指向旋回部材2が基準位置から水平旋回を開始す
る。この水平旋回は基準位置から一方側に360°旋回し
た後、今度は反対の他方側に360°旋回するというよう
に交互に旋回方向が変わる。一例として図8,9に示す
ような位置関係で受光素子3aないし3hが炎ロの一端
を検出した場合、受光素子3aないし3hは受光信号
C,D,Eを赤外線受光処理回路40に送出する。受光処
理回路40では各々の受光素子3aないし3hからの出力
値に対し受光感度設定器に予め設定されている受光感度
設定値(図5(A)で点線で示す値)と比較し、強力な
入力(例えば白熱電灯、キセノン閃光等)をキャンセル
する光量制限回路を経て炎特有の出力値のみを設定値以
上の信号として抽出してCPUユニット41に送出する。
一方、これと並行して受光信号が受光感度設定値を越え
て変動した値を低周波増幅し、炎のゆらぎ信号(パルス
状)にしてCPUユニット41に送出する。
【0014】CPUユニット41では受光処理回路40から
入力した各々の受光素子3aないし3hからの赤外線検
出信号と炎のゆらぎ信号を個々に順序よく入力するよう
に受光素子アドレス信号を送りタイミングを合わせ、赤
外線検出信号のうち1秒間積算値が微小なもの(例えば
3回以上)および商用電源周波数以上のものを排除した
値のもののみに対し図6,7のような論理演算処理を行
ない、角度検出器21から入力される出力値からこれを第
1検出角度として記憶する。これと同時にモータ18の駆
動が止まって旋回が停止し、1秒間各々の受光素子3a
ないし3hから送出される受光信号から赤外線検出信号
の有無、炎ゆらぎ信号の有無、火災位置演算、最下角
(火元)記憶、最上角(延焼範囲)記憶を行ない、CP
Uユニット41はその値を記憶する。
【0015】この1秒間の信号処理が終わると、指向旋
回部材2がさらに水平旋回してCPUユニット41内に予
め設定されている微小角送りの値と同値を角度検出器21
が図9の微小角旋回1を送出するまで旋回する。その
後、旋回を停止し、前記と同様な信号処理を1秒間の間
に行なう。以後、微小角旋回2,3と順次炎ロを検出し
なくなるまで行ない、炎ロを検出しなくなった位置を角
度検出器21の出力値から第2検出角度として記憶する。
【0016】前記の第1検出角度、各微小角旋回1,
2,3、および第2検出角度ごとの最下角(火元)記
憶、最上角(延焼範囲)記憶の信号処理が完了した後、
CPUユニット41は今まで入力した値をもとに平均処理
を行なって火災による赤外線の入力が大なる箇所を演算
し、火災位置、すなわちを火元イおよび炎ロによる延焼
が及ぶ範囲を判断する。
【0017】これによりCPUユニット41からモータ18
に駆動信号が送出され、指向旋回部材2が水平旋回して
散水ノズル8を火災位置に指向制御させる。また、これ
と同時に三方切換弁28のモータに作動信号が送出され、
これにより三方切換弁28が供給配管27から放出導管22側
へ生活用水が流れるように切り換えられ、放出導管22を
経て散水ノズル8から火災位置に向けて散水が行なわれ
る。そして、火元イが徐々に離れた位置の床面になって
も、CPUユニット41には燃焼範囲に消火散水範囲を近
づけた指向旋回制御をするように補正値が設定されてい
るので、CPUユニット41は炎検出器3からみた火元お
よび燃焼範囲に見合った値を加算して消火散水範囲を決
定する。
【0018】図11,12,13は別の実施例を示す。この実
施例においてはほとんどの構成が前記実施例と同様であ
るので、同様の部分には同一の符号を付し、説明を省略
することとする。この実施例で前記実施例と相違すると
ころは、散水ノズル8に代えて放水ノズル51が設けら
れ、この放水ノズルが炎検出器3の検出領域とほぼ同様
な領域Xにわたり回動可能になっていることである。52
は放水ノズル51を回動させる駆動モータで、モータ軸に
取付けられたギア53、このギアと噛合したギア54を介し
てギア54を取付けた軸55を回動し、該軸上のノズル51を
回動するようになっている。尚、この例の場合、水は旋
回軸10内の流路から本体4内に入り、ここからさらに軸
55の基部56内に形成した流路に入ってノズル51に至る。
【0019】この実施例における作用は、指向旋回部材
2が水平旋回して放水ノズル51を火災位置に指向制御さ
せた後、ノズル51がさらに領域Xにわたり回動されて火
災位置に指向制御される点以外、同様である。
【0020】前記各実施例は好ましい一例を示したにす
ぎず、実施に際する構成部材の設計は発明の要旨を変え
ない範囲で任意に変更して行なうことができ、この例の
形状、構造と同一のものに限定されるものではない。
【0021】
【発明の効果】請求項1,2の発明は前記のような構成
からなるので、雰囲気温度が所定温度になると散水でき
て安全性を向上できる。しかも形状の一定しない火災を
指向旋回部材の旋回駆動を一時停止させて炎検出器から
の信号を演算処理して平均化することにより誤差のない
正確な火災位置の検出が可能となるとともに、燃焼して
いる局所のみに散水又は放水できて初期消火性能の向上
を達成することができ、水損も少ない。また、必要水量
の確保が充分期待できないような給水状況の悪い箇所に
おいても充分に消火能力を発揮することができるという
幾多の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す全体の概略正面図で
ある。
【図2】要部の一部破断の拡大斜視図である。
【図3】要部の概略拡大斜視図である。
【図4】電子制御回路を含む回路ブロック図である。
【図5】(A)は受光素子による受光信号、(B)は赤
外線検出信号、(C)は炎ゆらぎ信号を示す作用説明図
である。
【図6】(A)は赤外線検出信号、(B)は炎ゆらぎ信
号、(C)は位置演算のそれぞれ処理信号を示す作用説
明図である。
【図7】(A)は最下角記憶、(B)は最上角記憶、
(C)は平均処理のそれぞれ処理信号を示す作用説明図
である。
【図8】作用説明用の概略正面図である。
【図9】作用説明用の概略平面図である。
【図10】作用説明用のフローチャートである。
【図11】別の実施例を示す図2と対応する拡大斜視図
である。
【図12】同上の一部破断の拡大斜視図である。
【図13】同上の図4と対応する回路ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 火災感知器 2 指向旋回部材 3 炎検出器 3aないし3h 受光素子 4 本体 8 散水ノズル 10 旋回軸 18 駆動モータ 21 角度検出器 25 電子制御回路 27 生活用水供給配管 28 三方切換弁 40 赤外線受光処理回路 41 CPUユニット
フロントページの続き (72)発明者 脇 賢 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目13番20号 東京 消防庁消防科学研究所内 (72)発明者 太田 文和 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目13番20号 東京 消防庁消防科学研究所内 (72)発明者 小田島 隆 東京都千代田区三崎町2丁目4番7号 株 式会社エフエス製作所内 (72)発明者 長谷川 博 東京都千代田区三崎町2丁目4番7号 株 式会社エフエス製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に設けられた火災感知器と、略垂直
    下向き位置から所定距離上向き位置の略扇形の領域を検
    出可能な炎検出器および該炎検出器の検出領域とほぼ同
    様な領域に水を散布可能な散水ノズルを有し、天井に水
    平方向に旋回可能に設けられた指向旋回部材と、この指
    向旋回部材を水平旋回させる駆動部材と、前記指向旋回
    部材の散水ノズルと生活用水供給配管とを連結し、生活
    用水供給配管から散水ノズルに水を供給する配管と、こ
    の配管と生活用水供給配管との連結部に設置された三方
    切換弁と、この三方切換弁を切換作動する作動部材と、
    前記各部材を制御する制御部材とを具え、この制御部材
    は指向旋回部材を水平回動させたときに炎検出器が検出
    する火元からの炎の受光信号から、赤外線検出信号、炎
    ゆらぎ信号、位置演算、最下角記憶、最上角記憶を演算
    処理して火災位置を判断する演算処理部を有し、この演
    算処理部の判断により火災感知器が火災を感知したとき
    駆動部材で指向旋回部材を火災位置まで水平旋回指向制
    御して停止させ、かつ作動部材で三方切換弁を切り換え
    て生活用水供給配管から散水ノズルに水を供給するよう
    になっていることを特徴とする自動指向局所散水方式の
    住宅用スプリンクラー装置。
  2. 【請求項2】 天井に設けられた火災感知器と、略垂直
    下向き位置から所定距離上向き位置の略扇形の領域を検
    出可能な炎検出器および該炎検出器の検出領域とほぼ同
    様な領域に回動可能となっている放水ノズルを有し、天
    井に水平方向に旋回可能に設けられた指向旋回部材と、
    この指向旋回部材を水平旋回させる駆動部材と、前記指
    向旋回部材に設けられ、放水ノズルを回動させる第2駆
    動部材と、前記指向旋回部材の放水ノズルと生活用水供
    給配管とを連結し、生活用水供給配管から放水ノズルに
    水を供給する配管と、この配管と生活用水供給配管との
    連結部に設置された三方切換弁と、この三方切換弁を切
    換作動する作動部材と、前記各部材を制御する制御部材
    とを具え、この制御部材は指向旋回部材を水平旋回させ
    たときに炎検出器が検出する火元からの炎の受光信号か
    ら、赤外線検出信号、炎ゆらぎ信号、位置演算、最下角
    記憶、最上角記憶を演算処理して火災位置を判断する演
    算処理部を有し、この演算処理部の判断により火災感知
    器が火災を感知したとき駆動部材で指向旋回部材を火災
    位置まで水平旋回指向制御して停止させるとともに、第
    2駆動部材で放水ノズルを火災位置まで回動指向制御し
    て停止させ、かつ作動部材で三方切換弁を切り換えて生
    活用水供給配管から放水ノズルに水を供給するようにな
    っていることを特徴とする自動指向局所散水方式の住宅
    用スプリンクラー装置。
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