JPH0785303A - オブジェクト操作支援装置 - Google Patents

オブジェクト操作支援装置

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JPH0785303A
JPH0785303A JP5189399A JP18939993A JPH0785303A JP H0785303 A JPH0785303 A JP H0785303A JP 5189399 A JP5189399 A JP 5189399A JP 18939993 A JP18939993 A JP 18939993A JP H0785303 A JPH0785303 A JP H0785303A
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直子 阪田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスプレイ上に構成された3次元仮想空間に
表示されているオブジェクトの操作が簡単で、オペレー
タの負担を軽減することができるオブジェクト操作支援
装置を提供する。 【構成】ディスプレイ14上に構成された3次元仮想空
間に表示されているオブジェクトの操作のためのコマン
ドを入力するコマンド入力部1と、3次元仮想空間内の
オペレータによる操作位置の位置データを入力するため
の位置データ入力部2と、コマンド入力部1により入力
されたコマンドを判定するコマンド判定部3と、判定さ
れたコマンドがオブジェクト移動コマンドである場合に
該オブジェクトを3次元仮想空間内の位置データ入力部
2により入力された位置データで示される操作位置まで
移動させ、またオブジェクト返還コマンドである場合に
該オブジェクトを移動前の予め登録された元の位置に返
還するオブジェクト移動/返還処理部10とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ上に構成
された3次元仮想空間に表示されているオブジェクトを
オペレータが仮想の手などにより操作する際の支援を行
うブジェクト操作支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイ上に構成された3次元仮想
空間にオブジェクトを表示し、オペレータがコマンドを
入力してオブジェクトを操作する技術は、CADシステ
ムや、運転訓練のためのシミュレータシステムなどに応
用されている。この場合、3次元仮想空間に例えば仮想
的な手を表示し、その手の表示をオペレータによるコマ
ンド入力により動かして、操作対象であるオブジェクト
を移動させたり掴んだりといった操作を行うことが行わ
れる。
【0003】しかし、現在の技術ではディスプレイ上で
手が表示された位置からオブジェクトまでの距離感覚を
オペレータがとらえることが難しいため、手をオブジェ
クトの位置まで移動させて掴むといった操作は容易でな
い。このためオブジェクトの操作に時間がかかり、オペ
レータの負担が大きい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術ではディスプレイ上の3次元仮想空間に表示され
た手などの表示位置から操作対象のオブジェクトまでの
距離感覚を捉えることが難しいため、オブジェクトの操
作が容易でなく操作に時間がかかり、オペレータの負担
が大きいという問題があった。
【0005】本発明の目的は、オブジェクトの操作が簡
単で、オペレータの負担を軽減することができるオブジ
ェクト操作支援装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明はディスプレイ上に構成された3次元仮想空
間に表示されたオペレータの手などによる操作位置は固
定として、従来とは逆に操作対象のオブジェクトを操作
位置に向けて移動させることで操作を行い、また必要に
応じて操作をしてから操作対象のオブジェクトを元の位
置に返還するようにしたことを骨子とする。
【0007】すなわち、本発明によるオブジェクト操作
支援装置は、ディスプレイ上に構成された3次元仮想空
間に表示されたオブジェクトの操作のためのコマンドを
入力するコマンド入力手段と、3次元仮想空間内のオペ
レータによる操作位置の位置データを入力するための位
置データ入力手段と、コマンド入力手段により入力され
たコマンドを判定するコマンド判定手段と、コマンド判
定手段によりコマンドがオブジェクト移動コマンドであ
る場合に該オブジェクトを3次元仮想空間内の位置デー
タ入力手段により入力された位置データで示される操作
位置まで移動させるオブジェクト移動手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明によるオブジェクト操作支援
装置は、ディスプレイ上に構成された3次元仮想空間に
表示され、かつ操作可能と定義されている複数のオブジ
ェクトの中から操作位置との距離が最も短いオブジェク
トを操作対象のオブジェクトとして判定するオブジェク
ト判定手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明によるオブジェクト操作支援
装置は、オブジェクト移動手段が操作位置と操作対象の
オブジェクトとの間に設定された直線パスに沿って該操
作対象のオブジェクトを移動させる際の移動速度を設定
するためのオブジェクト移動速度設定手段をさらに備え
たことを特徴とする。
【0010】このオブジェクト移動速度設定手段は、上
記の移動時間をオペレータが操作感が良いと感じる1乃
至2秒程度の固定の時間に設定するようにしてもよい
し、オペレータの好みによって任意に設定できるように
してもよい。
【0011】さらに、本発明によるオブジェクト操作支
援装置は、ディスプレイ上に構成された3次元仮想空間
に表示されたオブジェクトの操作のためのコマンドを入
力するコマンド入力手段と、3次元仮想空間内のオペレ
ータによる操作位置の位置データを入力するための位置
データ入力手段と、コマンド入力手段により入力された
コマンドを判定するコマンド判定手段と、コマンド判定
手段によりコマンドがオブジェクト移動コマンドである
場合に該オブジェクトを3次元仮想空間内の位置データ
入力手段により入力された位置データで示される操作位
置まで移動させ、コマンド判定手段により判定されたコ
マンドがオブジェクト返還コマンドである場合に該オブ
ジェクトを予め登録された元の位置に返還させるオブジ
ェクト移動/返還手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明においては、予め定義したコマンド入力
によって操作対象のオブジェクトからオペレータの手な
どによる操作位置に近付いてくるので、オペレータと操
作対象のオブジェクトとの正確な距離が分からなくとも
確実に操作を行うことができる。従って、オペレータの
負担が軽減され、かつディスプレイ上に表示された3次
元仮想空間における作業効率が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明のオブジェクト操作支援装置を採
用したシステムの全体構成を示すブロック図である。
【0014】図1において、コマンド入力部1はオペレ
ータがディスプレイ14上に構成された3次元仮想空間
に表示されているオブジェクトを移動させたり、予め登
録された元の位置に返還するなどの操作のためのコマン
ドを入力するためのものであり、例えばデータグロー
ブ、キーボード、音声入力装置、あるいはマウスなどの
ポインティングデバイスが使用される。
【0015】位置データ入力部2は、オペレータが3次
元仮想空間上のオブジェクトを操作する位置(以下、操
作位置いう)、言い換えればグラフィック表示された仮
想の手などの表示位置の位置データを入力するためのも
のであり、オペレータの手に装着された磁気センサまた
は超音波センサなどが用いられる。
【0016】コマンド判定部3は、コマンド入力部1か
らのオペレータによるコマンド入力を判定して、オブジ
ェクト移動コマンドまたはオブジェクト返還コマンドを
出力するものであり、これらのコマンドは座標判定部4
とオブジェクト判定部6に入力される。
【0017】座標判定部4は、コマンド判定部3からの
オブジェクト移動コマンドまたはオブジェクト返還コマ
ンドを受けたとき、位置データ入力部2より出力される
位置データから3次元仮想空間における操作位置の座標
を判定するものであり、判定結果として操作位置の座標
データをオブジェクト距離計算部7に出力する。
【0018】オブジェクト座標記憶部5は、各オブジェ
クトの初期登録座標データと現在の座標データをそのオ
ブジェクトが移動可能なオブジェクトかどうかを示すフ
ラグと共に予め記憶したメモリであり、その内容はオブ
ジェクト判定部6に読み出される。
【0019】オブジェクト判定部6は、コマンド判定部
3から出力されるオブジェクト移動コマンドまたはオブ
ジェクト返還コマンドと、オブジェクト座標記憶部5か
ら読み出される各オブジェクトの初期登録座標データ、
現在の座標データおよびフラグを基に、ディスプレイ1
4において表示され、かつ移動可能と定義されているオ
ブジェクトを検索して判定し、該オブジェクトの初期登
録座標データと現在の座標データをオブジェクト距離計
算部7に出力する。
【0020】オブジェクト距離計算部7は、座標判定部
4から出力される3次元仮想空間における操作位置の座
標データと、オブジェクト判定部6から出力される移動
可能なオブジェクトの現在の座標データとから、オペレ
ータの指示する操作位置と各オブジェクトとの距離を計
算すると共に、この距離が最も近いオブジェクトを操作
対象のオブジェクトと判定するものであり、その計算結
果と判定結果はオブジェクト速度計算部9に出力され
る。
【0021】オブジェクト移動時間記憶部8は、操作対
象のオブジェクトを移動させる際の予め設定されたオブ
ジェクトの移動時間を示す移動時間データを記憶したメ
モリであり、その内容はオブジェクト速度計算部9に読
み出される。
【0022】オブジェクト速度計算部9は、オブジェク
ト距離計算部7から出力されるオペレータの指示する操
作位置とこれに最も近いオブジェクトとの距離と、オブ
ジェクト移動時間記憶部8から読み出された移動時間デ
ータにより、操作対象のオブジェクトを移動させる際の
移動速度を計算するものであり、その計算結果はオブジ
ェクト移動/返還処理部10に出力される。
【0023】オブジェクト移動/返還処理部10は、操
作位置までの距離が最も近いオブジェクトつまり操作対
象のオブジェクトと、操作位置との間の直線パスを設定
し、そのオブジェクトを操作位置までオブジェクト速度
計算部9により求められた移動速度で移動させたり、元
の位置まで変換するための処理を行うものであり、その
処理結果はオブジェクト表示データ生成部12に出力さ
れる。
【0024】オブジェクト形状記憶部11は、3次元仮
想空間に表示される各オブジェクトの形状を記憶したも
のであり、その内容はオブジェクト表示データ生成部1
2に読み出される。
【0025】オブジェクト表示データ生成部12は、オ
ブジェクト移動/返還処理部10の処理結果とオブジェ
クト形状記憶部11から読み出されるデータを基に、オ
ブジェクトの表示データを生成して表示制御部13に出
力する。
【0026】表示制御部13は、オブジェクト表示デー
タ生成部12で生成された表示データをディスプレイ1
4に表示するための制御を行う表示制御部である。ま
た、オペレータによる操作位置に表示される仮想の手な
どの表示物の表示データも表示制御部13により生成さ
れる。
【0027】次に、本実施例のオブジェクト操作支援装
置の具体的な応用例として、CAD(計算機支援設計)
システムを例にとり説明する。
【0028】図1におけるコマンド入力部1のコマンド
入力方法としては、前述したようにキーボードによるキ
ー入力、マウスによるメニュー選択、データグローブを
使用してのジェスチャ入力などがあるが、ここではデー
タグローブによるジェスチャ入力を用いるものとする。
図2は、データグローブによるジェスチャ入力の一例で
あり、(a)は操作対象のオブジェクトを操作位置に移
動させる場合、(b)は操作対象に移動させたオブジェ
クトを元の位置に変換する場合をそれぞれ示している。
【0029】また、図1における位置データ入力部2に
おけるオペレータによる操作位置の位置データの入力方
法は、図3に示すような磁気センサによるものとする。
さらに、ディスプレイ14としては、CRTディスプレ
イを想定する。
【0030】図4は、計算機によって作られ、ディスプ
レイ14上に構成されたCADの3次元仮想空間の表示
例であり、幾つかのオブジェクトA,B,Cが表示され
ている。これらのオブジェクトA,B,Cは、オペレー
タによって直接移動操作が可能なものと、不可能なもの
とに予め定義されており、この例ではA,Bが移動操作
可能なオブジェクト、Cが不可能なオブジェクトである
とする。このような定義を行う理由は、例えば加工など
の操作を加えたいオブジェクトと、全ての加工などの操
作が終った状態で現在の位置から動かしたくないオブジ
ェクトとがオペレータの手の表示位置(操作位置)から
等距離の位置にあるような場合に、動かしたくないオブ
ジェクトまで移動させてしまうことにより操作が煩雑に
なるのを避けるためである。
【0031】図5は、この場合の図1におけるオブジェ
クト座標記憶部5の内容を示した図であり、オブジェク
トA,B,Cの各々の初期登録座標と現在の座標のデー
タおよび各々のオブジェクトが移動可能なものか移動不
可能なものかどうかを示す移動フラグが記憶されてい
る。
【0032】今、移動可能なオブジェクトA,Bのうち
のある一つを操作するとする。例えば、オペレータがオ
ブジェクトAを3次元仮想空間内にグラフィック表示さ
れた手によって掴み、加工を施そうとしている場合を考
える。この場合、従来の技術に従えば、オペレータは手
の表示をオブジェクトAまで移動し、その手を伸ばして
オブジェクトAを掴もうとする。ところが、現在のディ
スプレイによる3次元仮想空間の表示では奥行きや距離
を捉えることが難しいので、この操作は本来の目的であ
る加工作業以前に、オブジェクトを掴んで引き寄せるこ
と自体が困難であるという問題がある。
【0033】これに対し、本発明に従い操作対象のオブ
ジェクトAに向かってコマンド入力部1のデータグロー
ブで、予め定義した図2(a)に示すようなジェスチャ
を行うことにより、図6(a)に示すようにオブジェク
トAの方をオペレータの仮想の手の表示位置(操作位
置)に引き寄せる形で移動すれば、オブジェクトAを掴
むという作業は非常に簡単なものとなる。
【0034】また、操作位置に一度移動させ引き寄せ
後、加工を施したオブジェクトAを予め登録された元の
位置に返還したい場合には、コマンド入力部1のデータ
グローブで、別に定義した図2(b)に示すようなジェ
スチャを行うことにより、図6(b)に示すように返還
することで、加工作業の効率化がより促進される。
【0035】なお、操作対象のオブジェクトAの移動や
返還を単なる座標変換で行った時には、オブジェクトA
がディスプレイ14の表示画面から突然消えて、どこに
移動あるいは返還したかが分からなくなるというような
混乱を来すことがある。そこで移動あるいは返還の通り
道として、操作位置とオブジェクトAの元の位置とを直
線で結んだ直線パスを設定し、その直線パスに沿って予
め設定された時間でオブジェクトAの移動や返還を行え
ば、このような混乱を避けることができる。
【0036】次に、オブジェクトを操作位置に移動する
場合の手順を図7に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0037】まず、コマンド入力部1から図2(a)に
示したようなジェスチャによりオブジェクト移動コマン
ドを入力し、これをコマンド判定部3が判定すると、オ
ブジェクト判定部6がディスプレイ14上の3次元仮想
空間内に表示されているオブジェクト中に移動可能なオ
ブジェクトがあるかどうかをオブジェクト座標記憶部5
内の移動フラグにより判定する(S101)。また、オ
ブジェクト移動コマンドの入力をコマンド判定部3が判
定すると、位置データ入力部2によって座標判定部4か
ら3次元仮想空間内の手の座標、つまり操作位置の座標
H(Xh,Yh,Zh)が読み出される。
【0038】ここで、S101において移動可能なオブ
ジェクトがあると判定された場合、移動可能と判定され
た各オブジェクトの座標と手の座標H(Xh,Yh,Z
h)との間の距離Dをオブジェクト距離計算部7により
計算する(S102)。この例では、移動可能なオブジ
ェクトはA,Bであり、例えばオブジェクトAの座標
(Xa,Ya,Za)と手の座標H(Xh,Yh,Z
h)間の距離Daは、次式(1) で計算される。
【0039】 Da={(Xa−Xh)2 +(Ya−Yh)2 +(Za−Zh)2 1/2 …(1) さらに、オブジェクト距離計算部7はS102で算出し
た距離Dを基に、最小のDを持つオブジェクト(この例
ではオブジェクトA、最小の距離はD=Da)を決定
し、オブジェクトAの座標と手の座標Hを通る直線Lを
次式(2) 〜(5) により求める(S103)。
【0040】 Xl=t(Xa−Xh)+Xa …(2) Yl=t(Ya−Yh)+Ya …(3) Zl=t(Za−Zh)+Za …(4) 但し、−1≦t≦0 …(5) 次に、オブジェクト移動速度計算部9において、式(1)
で求められた距離Daとオブジェクト移動時間記憶部8
に記憶されている移動時間Tから、次式(6) により移動
速度Vを求める(S104)。
【0041】 V=Da/T …(6) そして、オブジェクト移動/返還処理部10において、
式(2) 〜(5) で得られた直線Lの式の係数tを変化させ
てゆき、オブジェクトAの座標を変換することによっ
て、オブジェクトAをディスプレイ14上の3次元仮想
空間内に表示された手の座標H(Xh,Yh,Zh)の
位置(操作位置)まで、式(6) によって求められた速度
Vで移動させる処理を行う(S105)。
【0042】このオブジェクト移動/返還処理部10の
処理結果をオブジェクト表示データ生成部11および表
示制御部12を経てディスプレイ14に供給することに
より、図6(a)に示したような表示を行う。すなわ
ち、オブジェクトAが破線で示す元の位置である初期登
録座標A(Xa,Ya,Za)から、実線で示す操作位
置である座標H(Xh,Yh,Zh)まで移動する(引
き寄せられる)。
【0043】上述のように操作対象のオブジェクトAを
操作位置に移動させた後、オブジェクトAに何らかの加
工作業を施す。そして、必要があれば加工作業が終了し
たオブジェクトAを初期登録された元の位置に返還す
る。
【0044】そこで、次に加工作業の終了したオブジェ
クトを操作位置から元の位置に返還する場合の手順を図
8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0045】まず、コマンド入力部1から図2(b)に
示したようなジェスチャによりオブジェクト返還コマン
ドを入力し、これをコマンド判定部3が判定すると、オ
ブジェクト判定部6がディスプレイ14上の3次元仮想
空間内に表示されているオブジェクト中に、現在の座標
が初期登録座標と異なるオブジェクトがあるかどうかを
オブジェクト座標記憶部5を参照して判定する(S20
1)。また、オブジェクト返還コマンドの入力をコマン
ド判定部3が判定すると、位置データ入力部2によって
座標判定部4から3次元仮想空間内の手の座標、つまり
操作位置の座標H(Xh,Yh,Zh)が読み出され
る。
【0046】ここで、S201において現在の座標が初
期登録座標と異なるオブジェクトがあると判定された場
合、その各オブジェクトの現在の座標と手の座標H(X
h,Yh,Zh)との間の距離Dをオブジェクト距離計
算部7により計算する(S202)。この場合、現在の
座標が初期登録座標と異なるオブジェクトはAのみであ
り、このオブジェクトAの現在の座標A′(Xa′,Y
a′,Za′)と手の座標H(Xh,Yh,Zh)間の
距離Daは、次式(7) で計算される。
【0047】 Da={(Xa′−Xh)2 +(Ya′−Yh)2 +(Za′−Zh)2 1/2 …(7) さらに、オブジェクト距離計算部7はS202で計算し
た距離Dを基に、最小のDを持つオブジェクト(この例
ではオブジェクトA、最小の距離はD=Da)を決定
し、オブジェクトAの現在の座標A′(Xa′,Y
a′,Za′)と初期登録座標A(Xa,Ya,Za)
との距離D′および両座標を通る直線L′を次式(8) 〜
(12)により求める(S203)。
【0048】 D′={(Xa′−Xa)2 +(Ya′−Ya)2 +(Za′−Za)2 1/2 …(8) Xl′=t(Xa′−Xa)+Xa′ …(9) Yl′=t(Ya′−Ya)+Ya′ …(10) Zl′=t(Za′−Za)+Za′ …(11) 但し、−1≦t≦0 …(12) 次に、オブジェクト移動速度計算部9において、式(8)
で求められた距離D′とオブジェクト移動時間記憶部8
に記憶されている移動時間Tから、次式(13)により移動
速度V′を求める(S204)。
【0049】 V′=D′/T …(13) そして、オブジェクト移動/返還処理部10において、
式(9) 〜(10)で得られた直線L′の式の係数tを変化さ
せてゆき、オブジェクトAの座標を変換することによっ
て、オブジェクトAをディスプレイ14上の3次元仮想
空間内において現在の座標A′(Xa′,Ya′,Z
a′)から初期登録座標A(Xa,Ya,Za)の位置
まで、式(13) によって求められた速度V′で移動させ
て返還する処理を行う(S205)。
【0050】このオブジェクト移動/返還処理部10の
処理結果を先と同様にオブジェクト表示データ生成部1
1および表示制御部12を経てディスプレイ14に供給
することにより、図6(b)に示したような表示を行
う。すなわち、加工作業の終わったオブジェクトAが破
線で示す現在の座標A(Xa′,Ya′,Za′)の位
置(操作位置)から、実線で示す初期登録座標A(X
a,Ya,Za)の位置まで移動する(返還される)。
【0051】次に、本発明によるオブジェクト操作支援
装置の他の応用例として、バーチャル・リアリティ(V
R)技術を利用した運転訓練シミュレータシステムに応
用した場合の動作を説明する。
【0052】この場合も、コマンド入力部1におけるコ
マンドの入力方法は、データグローブをデバイスとした
ジェスチャによる入力方法とし、位置データ入力部2に
おけるオペレータによる位置データの入力方法は、磁気
センサによるものとする。一方、ディスプレイ14とし
てはヘッドマウントディスプレイを用いる。
【0053】バーチャル・リアリティを利用した運転訓
練シミュレータシステムは、計算機によって操作空間、
操作状況、操作対象をシミュレートし、訓練生はそこで
実際の現場の空間配置や、現場において起こり得るトラ
ブル状況、および操作物の操作方法などの訓練を行うも
のである。従来の技術では、このようなシミュレータシ
ステムにおいても、3次元仮想空間内でのオブジェクト
の操作、例えばレバーやドアのノブなどを掴むといった
操作を行うことが困難であり、これが操作方法を短時間
で習得するという本来の目的を遂行する上で妨げとなっ
ている。
【0054】そこで、例えばレバーを操作しようとする
際、ディスプレイ上の3次元仮想空間内にグラフィック
表示されている訓練生の仮想の手とレバーとの距離感覚
が把握できないためにレバーを掴めないような場合、先
と同様の方法で操作対象のオブジェクトであるレバーを
操作位置つまり手の表示位置の方に移動させるようにす
ると、レバーを掴むという操作を簡単に行うことが可能
となる。レバーの操作を終了した後、レバーを元の登録
位置に戻せば、3次元仮想空間内の各オブジェクト間の
関係が崩れることもない。
【0055】本発明は、次のように種々変形して実施す
ることができる。例えば、実施例ではオブジェクトの移
動時間を予め設定された値に固定したが、この値はオペ
レータにとって操作感の良い1乃至2秒といった値に設
定すれば、オペレータにより良い操作感を与えることが
できる。さらに、この時間をオプションとしてオペレー
タが自由に設定可能とすることもできる。
【0056】また、オブジェクトを選択する際に、選択
されたオブジェクトの表示形態を他のオブジェクトのそ
れと異ならせる(例えば、色を変える、点滅させるな
ど)ことにより、どのオブジェクトが選択されたかをオ
ペレータが認識し易いようにすることもできる。
【0057】さらに、実施例ではコマンドの入力方法と
してはデータグローブを使ったジェスチャによる入力、
オペレータの位置データの入力方法としては磁気センサ
による方法を用いたが、他の入力デバイスを使った方法
でも本発明を実施することができる。また、ディスプレ
イに関してもCRTやヘッドマウントディスプレイ以外
のデバイスを利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るオブジェクト操作支援
装置の構成を説明するためのブロック図
【図2】図1におけるコマンド入力部によるオブジェク
トの移動時および返還時の入力方法を説明するための図
【図3】図1における位置データ入力部の一例を示す図
【図4】同実施例におけるオブジェクトの操作状況を説
明するための図
【図5】図1におけるオブジェクト座標記憶部の内容の
一例を示す図
【図6】図1におけるディスプレイ上でのオブジェクト
の移動時および返還時の表示例を示す図
【図7】同実施例におけるオブジェクト移動/返還処理
の手順を示すフローチャート
【図8】同実施例におけるオブジェクト返還処理の手順
を示すフローチャート
【符号の説明】
1…コマンド入力部 2…位置データ入
力部 3…コマンド判定部 4…座標判定部 5…オブジェクト座標記憶部 6…オブジェクト
判定部 7…オブジェクト距離計算部 8…オブジェクト
移動時間記憶部 9…オブジェクト速度計算部 10…オブジェクト
移動/返還処理部 11…オブジェクト形状記憶部 12…オブジェク
ト表示データ生成部 13…表示制御部 14…ディスプレ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスプレイ上に構成された3次元仮想空
    間に表示されている操作対象のオブジェクトをオペレー
    タが操作する際の支援を行うオブジェクト操作支援装置
    において、 前記オブジェクトの操作のためのコマンドを入力するコ
    マンド入力手段と、 前記3次元仮想空間内の前記オペレータによる操作位置
    の位置データを入力するための位置データ入力手段と、 前記コマンド入力手段により入力されたコマンドを判定
    するコマンド判定手段と、 前記コマンド判定手段により前記コマンドがオブジェク
    ト移動コマンドである場合に前記オブジェクトを前記3
    次元仮想空間内の前記位置データ入力手段により入力さ
    れた位置データで示される操作位置まで移動させるオブ
    ジェクト移動手段とを備えたことを特徴とするオブジェ
    クト操作支援装置。
  2. 【請求項2】ディスプレイ上に構成された3次元仮想空
    間に表示されている操作対象のオブジェクトをオペレー
    タが操作する際の支援を行うオブジェクト操作支援装置
    において、 前記オブジェクトの操作のためのコマンドを入力するコ
    マンド入力手段と、 前記3次元仮想空間内の前記オペレータによる操作位置
    の位置データを入力するための位置データ入力手段と、 前記コマンド入力手段により入力されたコマンドを判定
    するコマンド判定手段と、 前記コマンド判定手段により判定されたコマンドがオブ
    ジェクト移動コマンドである場合に前記オブジェクトを
    前記3次元仮想空間内の前記位置データ入力手段により
    入力された位置データで示される操作位置まで移動さ
    せ、前記コマンド判定手段により判定されたコマンドが
    オブジェクト返還コマンドである場合に前記オブジェク
    トを予め登録された元の位置に返還させるオブジェクト
    移動/返還手段とを備えたことを特徴とするオブジェク
    ト操作支援装置。
  3. 【請求項3】前記ディスプレイ上に構成された3次元仮
    想空間に表示され、かつ移動可能と定義されている複数
    のオブジェクトの中から、前記操作位置との距離が最も
    短いオブジェクトを前記操作対象のオブジェクトとして
    判定するオブジェクト判定手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のオブジェクト操作支援装
    置。
  4. 【請求項4】前記オブジェクト移動手段が前記操作位置
    と前記操作対象のオブジェクトとの間に設定された直線
    パスに沿って該操作対象のオブジェクトを移動または返
    還させる際の移動速度を設定するためのオブジェクト移
    動速度設定手段を備えたことを特徴とする請求項1、2
    または3に記載のオブジェクト操作支援装置。
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