JPH0785072B2 - 毒物検知装置とこれを用いた水質監視システム - Google Patents

毒物検知装置とこれを用いた水質監視システム

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JPH0785072B2
JPH0785072B2 JP2406437A JP40643790A JPH0785072B2 JP H0785072 B2 JPH0785072 B2 JP H0785072B2 JP 2406437 A JP2406437 A JP 2406437A JP 40643790 A JP40643790 A JP 40643790A JP H0785072 B2 JPH0785072 B2 JP H0785072B2
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宏明 田中
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下排水処理プロセスの流
入水、河川水などの環境水および浄水場に流入する導水
の安全性を確認するために、微生物センサを用いて水中
の毒物を検知する毒物検知装置とこの装置を用いた水質
監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】フェノール, シアン, 砒素, 重金属など
の毒物が、不測の事故により工場の排水などに混入し、
下水処理場に流入した場合、下水処理プロセスにおいて
中心的な役割を果たす活性汚泥微生物 (以下単に活性汚
泥とも記す) が大きな阻害を受ける。
【0003】毒物の濃度が高い場合には活性汚泥の活性
が低下し、処理能力の回復までに多大の時間を必要とす
る。毒物の混入した下水の流入をあらかじめ検知するこ
とができれば、活性汚泥処理を行なう前段の最初沈殿槽
で中和処理を施すことにより、毒物の及ぼす影響を大幅
に軽減することができる。このため排水が処理場へ流入
した時点もしくは流入前の時点で毒物の存在をチェック
することが可能な装置が要望されている。
【0004】また、毒物の排出を規制する手段として、
特定の化学物質の排水中の濃度を規制する方法はある
が、現在までに開発されている測定法では、必ずしも全
ての毒物が測定できるわけではなく、この方法では全て
の公共用水域の水質保全を図るためには不十分である。
毒性物質の測定には、例えばシアンについては比色法や
イオン電極法, 重金属類については原子吸光法, 農薬類
についてはGC−MS法などがあるが、多種類にわたる
毒性物質を化学的に連続測定を行なうことは、技術的に
もまた経済的にも困難である。
【0005】一方、上水の場合には、流入水を規制する
手段として、生物学的な毒性試験方法が考えられてい
る。それは、検査対象となる水を満たしたプールに10
〜20匹の魚を放し飼いし、一定時間を経過した後の魚
の反応や致死率から、毒物の有無または毒性の度合いを
割り出すものである。しかし、この方法は魚の行動や健
康状態から水質の異常の有無を察知するという曖昧で定
量化しにくい面があり、魚の行動に影響する因子も考慮
して判断しなければならず、オペレータの経験に負う所
が大きく早期の検出は困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の方法では、結
果が判明するまでに時間がかかり、毒物の流入に対して
迅速に対応することができない。検知できる濃度レベ
ル (検出限界) が高い、即ち低濃度の毒物を検知するこ
とができないなどの実用上の問題がある。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は迅速かつ簡便に水中の毒物を検知する
ことが可能な毒物検知装置とこれを用いた水質監視シス
テムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の毒物検知装置は、a.亜硝酸生成細菌を固
定した固定化微生物膜を保持しこの固定化微生物膜の各
々の面に接する二つの液流路を設けたフローセルと、固
定化微生物膜の一方の面にガス透過膜を介して接触させ
た溶存酸素電極とを組み合わせた微生物センサ,b.固定
化微生物膜の一方の面に亜硝酸生成細菌の基質となるア
ンモニア態窒素を所定の濃度で含む緩衝溶液を循環させ
る循環系統,c.試料水と微生物センサ校正用の標準溶液
と洗浄水とを切り替え、試料水と標準溶液との溶存酸素
量を飽和させて固定化微生物膜の他方の面に送液する送
液系統,d.前記微生物センサの出力信号を演算処理し運
転を制御する演算・制御回路を備えたものであり、この
毒物検知装置を用いた水質監視システムは、毒物検知装
置に接続されその出力信号を受けて試料水を連続的に採
取する採水装置, この採水装置に採取された試料水を定
量分析する化学分析装置, この化学分析装置からの信号
を受けて毒物発生源を推定する毒物流出地域判定装置を
備えたものである。
【0009】
【作用】本発明の毒物検知装置は、独立栄養細菌である
亜硝酸生成細菌を固定化した固定化微生物膜と溶存酸素
電極を組み合わせた微生物センサを用い、センサ出力を
安定させるためにこの微生物センサに、亜硝酸生成細菌
の基質となるアンモニア態窒素および微量栄養成分を所
定濃度となるように添加した緩衝溶液を供給し、これに
よって得られる一定のセンサ出力が、測定試料水中の毒
物の混入の有無、毒物の濃度レベル、毒性レベル等によ
り変動するのを検知し、測定試料水中の毒物の混入の有
無を判定することができる。さらにこの毒物検知装置を
用いた水質監視システムは、毒物検知装置の出力信号に
より採水装置を駆動し連続的に試料水を採取し、化学的
手法による成分分析計を稼働させることにより、毒性物
質の特定と発生源の推定を行なうことができる。
【0010】
【実施例】本発明者らはこの発明を行なうに当たり、は
じめに種々の微生物について検討を加えたが、亜硝酸生
成細菌と硝酸生成細菌について、「薬剤感受性試験」に
よって毒物に対する細菌の感受性の程度を調べた。この
試験は、ブイヨン培地で毒物の2倍希釈系列を作り、こ
れに被検菌を接種し一定時間培養後、増殖阻止を示した
毒物の最小濃度を求める。この値がMIC〔Minimum In
hibitory Concentration: 最小 (増殖) 阻止濃度〕であ
り、MICが低い程被検菌はその毒物に対して感受性が
高く、逆にMICが高い程感受性が低い。また、毒物の
ない対照と同程度の増殖を示した最高濃度をMAC〔Ma
ximum growth Allowance Concentration: 最高 (増殖)
許容濃度〕という。したがって、MACはMICより一
段低い毒物濃度になる。
【0011】亜硝酸生成細菌, 硝酸生成細菌について、
毒物である有機塩素化合物の2,5−DCA(2,5−
Di Chloro Aniline), クロロホルム, O−クロロフェノ
ール(O−CP),四塩化炭素を使用し、横軸に各物質の
濃度(mg/l)、縦軸にMPN (Most Probable Numbe
r: 微生物の最確数) をとり、各々の物質の毒性を調べ
た結果を図1(a),(b),(c),(d)の特性線図に示
す。また、この結果からMIC値, MAC値の範囲を求
めると表1のようになる。
【0012】
【表1】
【0013】これらの実験結果から、どの毒物について
も亜硝酸生成細菌の方が硝酸生成細菌より毒性に対する
感受性が高いことがわかる。本発明は以上のようにし
て、亜硝酸生成細菌を用いるのが目的に適うとの結論を
得、毒物検知装置を構成したものである。
【0014】次に本発明の毒物検知装置について、図2
および図3を併用参照して説明する。図2は本発明の毒
物検知装置の構成図、図3は図2の毒物検知装置に組み
込む微生物センサの断面図である。
【0015】図2および図3に示す微生物センサ2は、
亜硝酸生成細菌を多孔膜に固定化した固定化微生物膜4
を保持し、この固定化微生物膜4の一方の面4aと他方
の面4bの各々の面に接する二つの液流路6および8を
設け、液流路6には緩衝溶液入口6aおよび出口6b
を、液流路8には試料水入口8aおよび出口8bを設け
たフローセル10と、試料水中の溶存酸素量を測定する
溶存酸素電極12とを組み合わせて構成してある。この
溶存酸素電極12は、固定化微生物膜4の一方の面4aに
弗素樹脂のガス透過膜14を介して、その白金カソード
12aが接触する。またこのガス透過膜14は、溶存酸
素電極12の本体12bにOリング16により固定され
る。
【0016】図2に示す本発明の毒物検知装置は、点
線で囲って示した恒温槽20内に設置された図2の微生
物センサ2の固定化微生物膜4の一方の面4aに、亜硝
酸生成細菌の基質となるアンモニア態窒素を所定の濃度
で含む緩衝溶液18をポンプ22により送液し、恒温槽
20内の熱交換器24を経てフローセル10の緩衝溶液
入口6a, 液流路6, 出口6bを経て循環される循環系
統54を有する。一方、測定対象の試料水26と、微生
物センサ2校正用の標準溶液28と洗浄水30とを各々
のバルブ26a,28a,30aにより切り替え、ポン
プ32によって送液し、試料水26と標準溶液28と
は、エアポンプ34によって溶存酸素量が飽和されて、
恒温槽20内の熱交換器36を経てフローセル10の試
料水入口8a, 液流路8, 出口8bを経て、固定化微生
物膜4の他方の面4bに送液する送液系統38を構成す
る。微生物センサ2の溶存酸素電極12からの出力信号
は、溶存酸素電極12から引き出される信号線40を経
て、計測部42, 制御部44, 演算部46, 表示器4
8, 記録計50からなる演算・制御回路52に入り、出
力信号が演算処理されて微生物センサ2による検知結果
が表示, 記録され、毒物検知装置1の運転を制御する。
【0017】次に毒物検知装置1の運転について説明す
る。循環系統54を運転し緩衝溶液18を循環させ、最
初に標準溶液28によって微生物センサ2の校正を行な
う。ここで緩衝溶液18は、pH8.0の燐酸緩衝溶液に
亜硝酸生成細菌の生育の栄養素となる例えば塩化カルシ
ウム (CaCl2 ),硫酸マグネシウム (MgSO4 ) などの物質
を含み、亜硝酸生成細菌の基質となるアンモニア態窒素
を2.0mg/lの濃度となるように添加した溶液であ
り、標準溶液28はO−クロロフェノール (O−CP)
などを一定の濃度で含んだ溶液である。
【0018】ポンプ22により循環系統54を運転する
と、緩衝溶液18は恒温槽20内の熱交換器24でほぼ
30℃に加温された後、微生物センサ2の固定化微生物
膜4の一方の面4aに接した後排出され、再び前記の順
序で循環される。バルブ26aおよび30aを閉じパル
ブ28aを開いて、ポンプ32, エアポンプ34により
送液系統38を運転すると、標準溶液28は溶存酸素量
が飽和されて、恒温槽20内の熱交換器36でほぼ30
℃に加温された後、微生物センサ2固定化微生物膜4の
他方の面4bに接し、系外に排出される。微生物センサ
2は、標準溶液28の成分濃度に応じて亜硝酸生成細菌
の活性が阻害され、呼吸量が減少しセンサ出力電流が増
加して、標準溶液28の成分濃度に対応したセンサ出力
電流が示されるから、これによって微生物センサ2を校
正する。
【0019】試料水26の水質を計測するときは、前記
と同様に循環系統54を運転して、緩衝溶液18を循環
させておき、バルブ28aおよび30aを閉じバルブ2
6aを開いて、ポンプ32, エアポンプ34により送液
系統38を運転すると、試料水26は溶存酸素量が飽和
されて、恒温槽20内の熱交換器36でほぼ30℃に加
温された後、微生物センサ2の固定化微生物膜4の他方
の面4bに接し、系外に排出される。測定終了後はバル
ブ26aを閉じ、バルブ30aを開き、洗浄水30をポ
ンプ32で送液して洗浄する。
【0020】以下に亜硝酸生成細菌を用いた微生物セン
サ2の測定原理について述べる。図4は微生物センサ2
の測定原理を説明するための模式図である。図4におい
てセンサ部2aは、毒性物質を識別することのできる固
定化微生物膜4と溶存酸素電極12からなり、固定化微
生物膜4は水中のアンモニアを選択的に資化して亜硝酸
に変換する亜硝酸生成細菌を、厚さ200μmのニトロ
セルローズ膜4cにサンドイッチして固定化している。
試料水26の流れを一点鎖線の矢印、緩衝溶液18の流
れを点線の矢印で示す。緩衝溶液18の中のNH4 +
溶存酸素とともにニトロセルローズ膜4cを透過してく
る。このとき、亜硝酸生成細菌によって、NH4 + →N
2 - の変換が起きる。一定濃度のNH4 + を供給する
と、この濃度と当量の溶存酸素が消費されるので、この
溶存酸素減少量を溶存酸素電極12で測定することによ
り、一定レベルの出力を得ることができる。
【0021】図5は横軸に時間, 縦軸にセンサ出力電流
をとって本発明の毒物検知装置1の測定例を示した線図
である。試料水26中に毒性物質が混入していない (0pp
m)場合、緩衝溶液18中のアンモニア態窒素を、固定化
微生物膜4内の亜硝酸生成細菌が緩衝溶液18中の溶存
酸素を消費しながら資化するので、溶存酸素電極12の
センサ出力電流は、緩衝溶液18中に添加してアンモニ
ア態窒素の濃度に対応した一定値となる。これは図5に
おいて、横軸の時間の(イ)(ロ)間、(ニ)(ホ)
間、(ト)より長い時間の各々におけるセンサ出力電流
=0.1μAに相当するものである。なお、緩衝溶液1
8は、循環される途中に解放空間で空気中の酸素が吸収
され、特にエアレーションしなくても微生物センサ2で
消費されて溶存酸素量が回復される。
【0022】試料水26中に毒性物質とされる有機塩素化
合物の一つであるO−クロロフェノール (O−CP) を
0.5ppm,1.0ppm となるように添加し、本発明の毒
物検知装置1で測定すると、図5に示すように、時間
(ロ)でO−CPを0.5ppm添加、時間(ハ)で0ppm
と、O−CPの濃度を変化させたとき、O−CPの濃
度に対応して、亜硝酸生成細菌の活性が阻害され、細菌
の酸素呼吸量が減少し、固定化微生物膜4近傍の溶存酸
素濃度のレベルが、O−CPが0ppm のときよりも増加
し、センサ出力電流が図5に示すように増加する。この
応答は可逆的であり、O−CPのない0ppm の試料水に
戻すと、センサ出力電流は元の0.1μAに復帰する。
【0023】図6は横軸にO−CP濃度、縦軸に(1)
式で定義されるセンサ相対出力差をとって、両者の関係
をプロットして示した線図である。 センサ相対出力差:D=1− (AC −AO ) /AO ─(1) 但し、AO :O−CP濃度0ppm のときのセンサ出力電流 AC :O−CP濃度Cppm のときのセンサ出力電流
【0024】図5, 図6に示す関係から、緩衝溶液18
中にアンモニア態窒素が過剰に含まれていれば、試料水
26中のアンモニア態窒素に無関係にO−CP濃度に依
存したセンサ出力電流が得られ、毒性物質の濃度, 毒性
レベルの推定が可能となる。
【0025】表2は各種毒性物質の検出限界濃度と応答
時間を示すが、低濃度でも検知し、その応答時間も10
〜15分程度であり、非常に早く検知できることがわか
る。表2中の検出可能濃度はセンサの出力低下が5%以
上のときとしている。
【0026】
【表2 】
【0027】これまでは、毒物検知装置1について述べ
てきたが、例えば工場などの排水の水質規制を迅速に行
なうために、この毒物検知装置1を用いた水質監視シス
テムが必要である。
【0028】図7はその水質監視システムの構成と水路
系統を示す模式図であり、図2と共通部分を同一符号で
表わしてある。図7において、毒物検知装置1の演算・
制御回路52に接続された採水装置60は、演算・制御
回路52からの信号により稼働し、ポンプ62を用いて
毒物検知装置1とは別に試料水26を採取して、順次複
数個の試料水容器64に一旦収容した後分析装置66に
送り、ここで試料水26を分析し毒性物質の特定を行な
う。この分析装置66に接続される毒物流出地域判定装
置68は、対象となる集水流域の工場などの毒物の流出
の可能性のある施設について、その毒物の成分などをあ
らかじめ記憶させてあり、分析装置66の測定結果を受
けて、毒物の発生源と考えられる地域や施設を推定し、
画面上に表示する装置である。このような水質監視シス
テムを活用することにより、上水や下水の処理プロセス
において、排水の流入前に毒性物質についての対策を立
てることが可能となる。
【0029】
【発明の効果】本発明の毒物検知装置は、以上述べてき
たように、毒物に対して敏感な独立栄養細菌である亜硝
酸生成細菌を固定化した固定化微生物膜と溶存酸素電極
を組み合わせた微生物センサを用い、この固定化微生物
膜の一方の面に緩衝溶液の循環系統と、他方の面に試料
水と標準溶液とを切り替える送液系統と、微生物センサ
出力の演算・制御回路を備えるように構成したため、試
料水中に毒性物質が混入したとき、この毒性物質により
微生物センサの亜硝酸生成細菌のアンモニア酸化活性が
低下し、これにより微生物センサ出力が増加して試料水
中に混入した毒物の存在を、短時間で迅速かつ高感度に
検知することが可能となり、例えば下水処理では活性汚
泥微生物の活性を低下させまたは死滅させる有機塩素化
合物の複数種の毒物が試料水中に混入したとき、これを
検知するのに有効である。また上水における魚の飼育に
よる毒物検知手段よりも維持管理が極めて容易である。
【0030】さらに、この毒物検知装置を利用した水質
監視システムは、連続モニタリングができ短時間に毒物
検知が可能であることは勿論、最終的には毒物を特定し
毒物流出地域がわかるので、工場などの排水の水質取締
りを早期に行なうことや、毒物に対する事前対策にも有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は亜硝酸生成細菌と硝酸生成細
菌について、毒性物質濃度とMPNとの関係を示す線図
【図2】本発明の毒物検知装置の構成と水路系統を示す
模式図
【図3】本発明の毒物検知装置に組み込む微生物センサ
の模式断面図
【図4】本発明の毒物検知装置に組み込む微生物センサ
の測定原理を説明するための模式図
【図5】本発明の毒物検知装置の測定例を示す時間−セ
ンサ出力電流線図
【図6】O−CP濃度とセンサ相対出力差との関係を示
す線図
【図7】本発明の水質監視システムの構成と水路系統を
示す模式図
【符号の説明】
1 毒物検知装置 2 微生物センサ 2a センサ部 4 固定化微生物膜 4a 一方の面 4b 他方の面 4c ニトロセルローズ膜 6 液流路 8 液流路 6a 緩衝溶液入口 6b 緩衝溶液出口 8a 試料水入口 8b 試料水出口 10 フローセル 12 溶存酸素電極 12a 白金カソード 12b 溶存酸素電極の本体 14 ガス透過膜 16 Oリング 18 緩衝溶液 20 恒温槽 22 ポンプ 32 ポンプ 62 ポンプ 24 熱交換器 36 熱交換器 26 試料水 28 標準溶液 30 洗浄水 26a バルブ 28a バルブ 30a バルブ 34 エアポンプ 38 送液系統 40 信号線 42 計測部 44 制御部 46 演算部 48 表示器 50 記録計 52 演算・制御回路 54 循環系統 60 採水装置 64 試料水容器 66 分析装置 68 毒物流出地域判定装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/404 G01N 27/30 341 Z 355 (72)発明者 田中 良春 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 飯竹 隆司 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 星川 寛 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−63850(JP,A) 特開 昭56−108950(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.亜硝酸生成細菌を固定した固定化微生物
    膜を保持しこの固定化微生物膜の各々の面に接する二つ
    の液流路を設けたフローセルと、前記固定化微生物膜の
    一方の面にガス透過膜を介して接触させた溶存酸素電極
    とを組み合わせた微生物センサ, b.前記固定化微生物膜の前記一方の面に前記亜硝酸生成
    細菌の基質となるアンモニア態窒素を所定の濃度で含む
    緩衝溶液を循環させる循環系統, c.試料水と前記微生物センサ校正用の標準溶液と洗浄水
    とを切り替え、前記試料水と前記標準溶液との溶存酸素
    量を飽和させて前記固定化微生物膜の他方の面に送液す
    る送液系統, d.前記微生物センサの出力信号を演算処理し運転を制御
    する演算・制御回路を備えたことを特徴とする毒物検知
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の毒物検知装置, この毒物検
    知装置の出力信号を受けて試料水を連続的に採取する採
    水装置, この採水装置に採取された試料水を定量分析す
    る化学分析装置, この化学分析装置からの信号を受けて
    毒物発生源を推定する毒物流出地域判定装置を備えたこ
    とを特徴とする水質監視システム。
JP2406437A 1990-02-05 1990-12-26 毒物検知装置とこれを用いた水質監視システム Expired - Lifetime JPH0785072B2 (ja)

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EP91101534A EP0441327B1 (en) 1990-02-05 1991-02-05 Toxic substance-detecting device and water quality-monitoring system employing the same
US07/649,863 US5160604A (en) 1990-02-05 1991-02-05 Toxic substance-detecting system with fixed microorganism membrane for water quality-monitoring

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JP2-25654 1990-02-05
JP2565490 1990-02-05
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