JPH0784845B2 - 内燃機関用マフラー - Google Patents

内燃機関用マフラー

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JPH0784845B2
JPH0784845B2 JP2014374A JP1437490A JPH0784845B2 JP H0784845 B2 JPH0784845 B2 JP H0784845B2 JP 2014374 A JP2014374 A JP 2014374A JP 1437490 A JP1437490 A JP 1437490A JP H0784845 B2 JPH0784845 B2 JP H0784845B2
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JP
Japan
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sound absorbing
absorbing material
muffler
sheet
combustion engine
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JP2014374A
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隆久 上田
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関用マフラーに関する。
[従来の技術] 内燃機関の排気系に介装されて、排気音を減衰させるマ
フラーに、音波のエネルギーを吸収する耐熱性の吸音材
を装入した吸音型マフラーは既に知られている。
この種のマフラーは、一般に、第7図に示すように、排
気通路20の途中の多数の小孔21,21を穿孔し、小孔21,21
が穿孔されている部分の排気通路20に並列に空洞22を形
成するとともに、この空洞22にグラスウール、ロックウ
ールおよびその他種々の吸音特性を有する素材によって
なる吸音材23を充填した構成になっている。
したがって、マフラー内に入ってきた音波は小孔21,21
から吸音材23に至って、吸音材23を振動させ、この振動
によって音波のエネルギーを吸収して消音を行なう。
[発明が解決しようとする課題] この種従来の吸音型マフラーは、構造が簡単である利点
を有してはいるものの、吸音材23を振動させて、音波の
エネルギーを吸収することのみによって消音するように
した構成であるから、特に、低周波領域の音波の消音を
期待できず、消音機能が比較的低い欠点を有している。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、構造簡単で
あり、しかも低周波領域の音波エネルギーを十分に吸収
できるだけでなく、高周波領域の音波エネルギーの吸収
性も高めて、広い周波数領域において非常に優れた消音
機能を発揮させることができる内燃機関用マフラーを提
供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明による内燃機関用マ
フラーは、排気通路に空洞部を形成した空洞型マフラー
において、前記空洞部に、扁平に形成されかつ長手方向
にカール加工されるとともに、所定長さに切断された多
数の金属製線条体を互いに交絡させて加工した密度1.8g
/cm3以上のシート状吸音材が内張りされていることを特
徴とするものである。
[作用] 本発明によれば、空洞部に内張りされるシート状吸音材
が、共振を受けやすい長さに切断された多数の金属製線
条体から構成されているために、マフラーの空洞部に入
ってくる音波で吸音材を振動させ、このような振動エネ
ルギーの低い低周波領域の振動を十分に吸収させること
が可能である。また、吸音材を構成する多数の金属製線
条体が比較的長さの短いものであることにより、振動エ
ネルギーの高い高周波領域の振動に対しては十分なエネ
ルギー吸収ができにくい傾向となるけれども、その比較
的長さの短い多数の金属製線条体を互いに交絡させて密
度1.8g/cm3以上に加圧されたシート状吸音材とすること
によって、該吸音材全体として高周波領域の振動に対す
る吸収性を高めることが可能である。これらの相乗作用
によって、低周波領域から高周波領域にまでわたる広い
周波数領域において優れた消音機能を発揮させることが
できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明にかかる内燃機関用マフラーの縦断側面
図を示し、図において、マフラー1は排気通路2に大径
の空洞部3を形成したいわゆる空洞型のもので、空洞部
3は、その軸方向中央部において上流側部材3Aと下流側
部材3Bに2分割され、両者3A,3Bが分解可能かつ気密に
一体結合されるとともに、上流側部材3Aの入口3aに排気
通路2における上流側通路2Aが気密に接続され、下流側
部材3Bの出口3bに排気通路2における下流側通路2Bが気
密に接続されており、内面にシート状吸音材4が内張さ
れている。そして、空洞部3の容積は、図示されていな
い内燃機関の排気量の15〜20倍程度に設定してある。
シート状吸音材4は、第2A図に示すように、たとえば、
ステンレス鋼線によってなる断面円形の細い線条体4A
を、圧延ロールによって第2B図に示すように、扁平なテ
ープ状連続体に形成したのち、この扁平に形成した線状
体4Aに張力を与えながら、適宜部材に角部を押付けて引
っ張り、そののち、線状体4Aから張力を取り除くことに
よって、自然にカール加工されたカール線条体を形成
し、このカール線条体を、第2C図に示すように所定長さ
に切断して金属製線条体4aを形成し、多数の金属製線条
体4aを、第3図に示すように互いに交絡させて加圧する
ことによって形成されている。
即ち、外径φ0.15mmのSUS304製の線条体4A(第2A図参
照)を圧延ロールによって、厚さ0.03mmの扁平なテープ
状連続体(第2B図参照)に形成したのち、これをカール
加工して巻径2mmのカール線状体を形成し、ついで、こ
のカール線状体を長さ約10mmに切断して、多数の金属製
線条体4a(第2C図参照)を形成する。
つぎに、多数の金属製線条体4aを第4図に示すシート状
吸音材製造装置5のホッパー50内に搬入し、ここから、
たとえばベルトコンベアによってなる搬送手段51上に供
給し、搬送手段51によって搬送しながらベルト掛けされ
た第1ロラー群52,52の下面を通過させることで厚さ寸
法を整え、ついでニードルローラ53,53によってニード
ルパンチすることで多数の金属製線条体4aを互いに交絡
させたのち、押えローラ群54,54によって押圧して厚さ
寸法をさらに縮小させて搬送手段51から搬出する。そし
て、加圧ローラ群55,55を通過させて厚さ2mm、密度1.8g
/cm3のシート4Xを連続成形し、これを巻取ドラム56で巻
取り、適宜切断したのちに複数枚重ね合わせて空洞部3
に内張する。
前述のシート状吸音材4は、切断された多数の金属製線
条体4aを互いに交絡させて加圧することによって形成さ
れていから、第5図のグラフで示すように、弾性に富
み、圧縮復元性がよい。したがって、すぐれた吸音特性
を有している。しかも、ステンレス鋼線を素材としてシ
ート状吸音材4を形成しているので耐熱性にもすぐれて
いるから、高温の排ガスにさらされても短期間で劣化す
ることがない。つまり耐ガスアタック性にすぐれた特性
を有し、マフラーの延命化に寄与する。
前記構成において、音波が第1図の上流側通路2Aから空
洞部3内に入ってくると、空洞3に内張りされているシ
ート状吸音材4を振動させる。つまり、シート状吸音材
4が共振を受けやすい長さに切断された多数の金属製線
条体4aから構成されているために、マフラー1の空洞部
3に入ってくる音波で該シート状吸音材4が振動され
て、振動エネルギーの低い低周波領域の振動が十分に吸
収されることになる。また、このように吸音材4を構成
する多数の金属製線条体4aが比較的長さの短いものであ
ることから、振動エネルギーの高い高周波領域の振動に
対しては十分なエネルギー吸収ができにくい傾向となる
が、ここで、その比較的長さの短い多数の金属製線条体
4aを互いに交絡させて密度1.8g/cm3以上に加圧されたシ
ート状吸音材4とすることによって、該吸音4材全体と
して高周波領域の振動に対する吸収性が高められること
になる。これらの相乗作用によって、低周波領域から高
周波領域にまでわたる広い周波数領域において優れた消
音機能が発揮される。
なお、前記実施例では、シート状吸音材4として、切断
された多数の金属製線条体4aを互いに交絡させて加圧す
ることによって形成したものを用いて説明しているが、
第6図に示すように、シート4X,4Xの間に金網6を配置
し、ニードルパンチによって一体化したシート条吸音材
4を用いてもよい。このシート状吸音材4は前記実施例
のシート状吸音材4よりも保形性にすぐれているといえ
る。
また、マフラー1のメンテナンスやシート状吸音材4の
交換などに際しては、上流側部材3Aと下流側部材3Bとを
分解すればよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、空洞部に内張りされる
シート状吸音材が、共振を受けやすい長さに切断された
多数の金属製線条体から構成されているために、マフラ
ーの空洞部に入ってくる音波で吸音材を振動させて、振
動エネルギーの低い低周波領域の振動を十分に吸収させ
ることができる。それでいて、多数の金属製線条体が比
較的長さの短いものであり、振動エネルギーの高い高周
波領域の振動に対して十分なエネルギー吸収ができにく
い傾向にあることに鑑み、その比較的長さの短い多数の
金属製線条体を互いに交絡させて密度1.8g/cm3以上に加
圧することによって、該吸音材全体として高周波領域の
振動に対する吸収性を高めることができる。このような
相乗作用によって、低周波領域から高周波領域にまでわ
たる広い周波数領域において非常に優れた消音機能を発
揮させることができる。
また、シート状吸音材は、長手方向にカール加工さると
ともに、所定長さに切断された多数の金属製線条体を互
いに交絡させて加圧して形成しているので、耐熱性にも
すぐれている。したがって、高温の排ガスにさらされて
も短期間で劣化することがない。つまり耐ガスアタック
性にすぐれた特性を有し、マフラーの延命化に寄与する
ことができる。
しかも、構造が簡単であるから、メンテナンスおよびシ
ート状吸音材の交換が容易であり、かつ低価格化を達成
できるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる内燃機関用マフラーの一実施例
を示す縦断側面図、第2A図ないし第2C図は所定長さに切
断された金属製線条体の製造工程図、第3図はシート状
吸音材の一例を示す拡大斜視図、第4図はシート状吸音
材製造装置の概略説明図、第5図はシート状吸音材の締
付面圧に対する圧縮量の関係を示すグラフ、第6図はシ
ート状吸音材の他の例を示す拡大斜視図、第7図は従来
の吸音型マフラーを示す概略断面図である。 1……マフラー 2……排気通路 3……空洞部 4……シート状吸音材 4a……切断された金属性線状体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気通路に空洞部を形成した空洞型マフラ
    ーにおいて、前記空洞部に、扁平に形成されかつ長手方
    向にカール加工されるとともに、所定長さに切断された
    多数の金属製線条体を互いに交絡させて加工した密度1.
    8g/cm3以上のシート状吸音材が内張りされていることを
    特徴とする内燃機関用マフラー。
JP2014374A 1990-01-24 1990-01-24 内燃機関用マフラー Expired - Lifetime JPH0784845B2 (ja)

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JP2014374A JPH0784845B2 (ja) 1990-01-24 1990-01-24 内燃機関用マフラー

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