JPH0784688B2 - ジャカード機の経糸選択制御装置 - Google Patents

ジャカード機の経糸選択制御装置

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JPH0784688B2
JPH0784688B2 JP32972593A JP32972593A JPH0784688B2 JP H0784688 B2 JPH0784688 B2 JP H0784688B2 JP 32972593 A JP32972593 A JP 32972593A JP 32972593 A JP32972593 A JP 32972593A JP H0784688 B2 JPH0784688 B2 JP H0784688B2
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vertical
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佐伯隆士
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伊藤忠テクスマック株式会社
佐伯 隆士
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、織機、特にジャカー
ド機の経糸選択制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】織機の経糸選択機構は今日まで種々の形
式のものが開発されてきた。そのうちの一形式として
は、例えば各1本の経糸に連結された縦針を昇降フック
機構により選択的に係合駆動して経糸の上半開口を形成
し、また、非係合の縦針をそれ自体の支持ガイド機構
(地板)によりそのまま駆動して下半開口を形成し、こ
れによって完全な杼打開口を選択的に形成する機構があ
る。縦針をフックに係合させ、又は開放させるためには
概して電磁石が用いられるが、その電気エネルギー消費
を考慮し、近年の電子ジャカードではフックを待機状態
から縦針係合位置に移動させるための移動時間だけ電磁
石を付勢するようになっている。さらに、ソレノイドコ
アに対向するフック素子上の位置に永久磁石を用い、常
時は永久磁石の磁界による非励磁コアへの吸着力でフッ
クの離脱状態を維持し、ソレノイドコアに永久磁石を反
発する方向の励磁電流をパルス供給し、その後はリター
ンスプリングの復元力を加えることにより他の状態にも
たらす方式も存在する(実開平4−118483号)。
この後者の方式は、ソレノイドを1パルスの通電のみで
付勢することにより、フックの選択動作を完全に行って
消費電力を少なくし、ソレノイドの発熱を最低に抑える
ことはできるが、永久磁石の磁力とスプリング強度の調
整が微妙であり、また、スプリングの劣化による誤動作
が生じるおそれがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、永久磁石を
装備したフックをソレノイドにより反発駆動する方式に
おいて、一瞬の反発後は、リターンスプリングの復帰弾
力によっていた従来の縦針選択方式の欠点を無くすた
め、リターンスプリングの代わりに縦針選択装置組立体
上、その位置に現れる正面磁性体部分によりフック部材
の永久磁石を引き付け、これによって製造コストが低
く、かつ駆動電力も少ない、しかも、安定に動作可能な
経糸選択制御装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、a)下端が複数の通糸にそれぞれ連結さ
れた複数の縦針の下部を案内し、かつ縦針行程の下端を
規制するための地板と、 b)前記複数の縦針の上部をそれぞれ案内する複数の縦
針ガイド通路を正面側に配列し、かつ選択的に縦針と係
合してこれを前記地板に関し相対的に昇降駆動するため
のセレクトハウジングであって、各縦針ガイド通路に対
応する背面側に、その縦針ガイド通路を通る縦針裏面
に接離する方向において実質上直立した状態の微小角度
範囲内で揺動するように装備されたフックレバーと、
前記フックレバーの自由端近傍に装着された永久磁石、
及び前記永久磁石に対向して前記縦針通路と反対側の
位置に装着された電磁石であって、前記永久磁石に対向
した磁極と、磁極付け根に連なるヨーク部及びこのヨー
ク部の他端から前記磁極と同方向に突出した補助極を有
するもの、をそれぞれ有してなる前記セレクトハウジン
グとを備え、 c) 前記縦針には、前記セレクトハウジングの前記地板
に関する最下端位置より僅かに上方の位置において、前
記フックレバーの接近を許容してこれを受け入れる長孔
を設けるとともに、受け入れたフックレバーの上端を係
止することによりそのレバーの上昇に伴ってその縦針を
上昇させるための係止縁を前記長孔の上端に形成すると
ともに、前記セレクトハウジングが前記最下端位置まで
相対的に移動するとき、前記地板により先に下降行程の
下端位置を規制されるその縦針における前記長孔の下端
に、前記長孔内のフックレバーを長孔外に押し戻すため
のカム面を連設し、 d)前記セレクトハウジングが前記地板に関する相対的
な上昇行程において前記最下端位置より僅かに上方の位
置に達した時、前記複数の電磁石を選択的にパルス付勢
することにより、付勢された磁極を対応する前記フック
レバーの永久磁石と同極性対向関係としてこのレバーを
対応する縦針に向かって反発駆動するようにしたもので
ある。
【0005】本発明はまた、同規格の前記セレクトハウ
ジングを複数個用意して各ハウジングを同方向に整列さ
せて重畳し、これらのハウジングと共同する多数の縦針
を同一ジャカード機の経糸配列に適用することにより、
各ハウジングにおける各縦針ガイド通路に対応する前記
電磁石により反発駆動されたフックレバーが慣性により
対応する縦針の前記長孔中に揺動していく時、このハウ
ジングの正面側に隣接するハウジングの対応する位置に
おける前記電磁石のヨーク部が、前記揺動中のフックレ
バーの永久磁石における前面磁極の磁力線が及ぶ磁性体
として同磁極を引きつけ、前記フックレバーの揺動を促
進し、かつ前記長孔への完全移入状態を維持するもので
ある。
【0006】本発明はまた、最前側のセレクトハウジン
グの前面における少なくともフックレバー配列の永久磁
石に対応する位置に、金属板又は金属配列をあてがうこ
とにより、それらの金属板又は金属配列をそのハウジン
グにおけるフックレバーの永久磁石に対する揺動の促進
及び長孔内維持のための前記磁性体として作用させるも
のである。
【0007】本発明はさらに、前記セレクトハウジング
の整列重畳数を同一ジャカード機の経糸配列のすべてに
適用できる数とし、これら多数のセレクトハウジングを
複数ブロックに区分し、一端のブロックから他端のブロ
ックにかけて経糸配列の一端部から他端部までを順次受
け持たせるようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明の基本構成によれば、電磁石により反発
駆動されたフックレバーは対応する縦針のフックレバー
受入用長孔中に位置し、さらに、継続するセレクトハウ
ジングの相対的上昇においてそのフックレバーの上端が
長孔の上端係止縁に当接することにより、縦針を押し上
げ、ハウジング上昇行程の上端まで対応する縦針を上昇
させてこの縦針と上昇駆動されなかった縦針にそれぞれ
繋がった経糸間で開口を形成し、次に、開口を閉じるた
めのハウジング下降行程の終端部において地板により先
に下降行程の下端を規制された縦針のカム面で、そのフ
ックレバーを長孔外に押し出して初期状態に戻すもので
あり、このような開口形成動作が連続して選択的に行わ
れることになる。
【0009】上記の装置動作において、電磁石により反
発駆動されたフックレバーが慣性により対応する針の長
孔中に揺動していくとき、フックレバーの永久磁石の正
面側の極は、ハウジング配列構成上前方に位置する磁性
体を引き付け、その吸引力でフックレバーの長孔内への
移動を迅速、かつ確実に行うものである。
【0010】上記の磁性体は本発明において、複数のセ
レクトハウジングの重畳的整列の最前側のもの以外のセ
レクトハウジングにおいては当該ハウジングの正面側に
隣接するハウジングの対応する電磁石のヨーク部がその
磁性体の役割を果たし、最前側のセレクトハウジングの
正面におけるフックレバー配列の永久磁石に対応する位
置においては、金属板又は金属配列をあてがうことによ
り、前記磁性体として作用させることができる。
【0011】本発明においては、前述した通り、多数の
セレクトハウジングを複数ブロックに区分し、その区分
毎に係止選択範囲を限定して通糸の鉛直線に対する偏角
を小角度範囲に維持することにより、ジャカード機への
組み込み及び調整操作を極めて容易にすることができ
る。
【0012】
【実施例】図1及び図2は実施例の基本構造を示すもの
である。図において、1は金属又は合成樹脂プラスチッ
クからなる地板、2は可動フレーム3に支持された合成
樹脂プラスチックからなるセレクトハウジング、そし
て、4はセレクトハウジング2及び地板1に嵌合した縦
針であり、下端4aに形成された鉤部にジャカード機の
各経糸に連なる通糸の上端が結び付けられるものであ
る。
【0013】好ましくは図1において、地板1及びその
上方のセレクトハウジング2は互いに接近及び離間する
態様で相対的、かつ周期的に昇降動作し、その最大間隔
に達した折り返し時点で経糸開口を形成するものであ
る。縦針4は細幅にされた下部4bが地板1の対応する
挿通孔5に嵌入され、下部4bより広幅の上部4cがセ
レクトハウジングの対応する縦針ガイド通路6に嵌入さ
れて選択的にこのハウジングに駆動されて共に移動し、
又はこのガイド通路6内を上下方向に慴動するものであ
る。縦針の上部4cの正面はガイド通路6から露出して
いるが、ガイド通路6の側縁にはその上端及び下端と中
間よりやや低い位置においてあり溝を形成する縁7が設
けられ、これに対応して縦針4の両側部に形成された段
縁17がこのあり溝に係合してガイド通路6との係合状
態を維持するものである。
【0014】セレクトハウジング2には、この実施例に
おいて、8個の並列した縦針ガイド通路6が形成され
(したがって、このセレクトハウジング2には8本の縦
針4が装備される。)、各縦針ガイド通路6内の対応す
る縦針4に対向する位置には、下端を支点軸8に枢支さ
れたフックレバー9が装備される。このフックレバー9
の自由端、すなわち上端部はセレクトハウジング2の地
板1に関する最下端位置よりわずかに上方の位置におい
て、対応する縦針4に形成された長孔10内に移動可能
な位置となる。さらに、セレクトハウジング2におい
て、フックレバー9の背後にはその自由端近傍に対応し
た位置に電磁石11が設置される。電磁石11はE型鉄
心12とそのE型鉄心12の中央主磁石13に嵌着され
たソレノイドコイル14とからなっている。
【0015】図2は関連する縦針4とともにセレクトハ
ウジング2を複数個重畳的に整列配置した状態を示す一
部を断面とした配列図であり、上述した縦針4の長孔1
0とフックレバー9及びフックレバー9後方の電磁石1
1との関係がより詳細に示されている。図2の状態は、
前述したセレクトハウジング2の地板1に関する最下端
位置よりわずかに上方の位置であり、図示のフックレバ
ー9は電磁石11に反発駆動されれば、その上端部15
が縦針4の長孔10内に移動可能であることが理解され
るであろう。長孔10の上端はフックレバー上端15の
傾斜端面に対応して傾斜した係止縁10aを有し、長孔
10の下部にはフックレバー9の受床となる傾斜したカ
ム面10bが形成されている。フックレバー9には後述
する永久磁石16が両側磁極面をフックレバーの前後方
向に向けて装填されている。
【0016】次に、図3及び図4を参照して電磁石11
がフックレバー9の永久磁石16に作用してこれを反発
駆動する態様と、フックレバー9と縦針4とが係合する
態様をそれぞれ説明する。図3は前述したセレクトハウ
ジング2が、その相対的最下端位置よりやや上方の位置
まで上昇したところで、フックレバー9がその永久磁石
16と電磁石11のE型鉄心12との吸引作用により完
全に直立した後退位置に維持された状態を示すものであ
り、この状態から電磁石11のソレノイドコイル14が
所定方向に流れる直流パルスにより付勢されると、電磁
石11の中央主磁極13は永久磁石16の対向磁石面と
同一の磁気極性となり、これによる反発作用によりフッ
クレバー9は前方に押しやられ、その瞬間、電磁石11
を付勢したパルス電流が遮断されてその励磁作用はなく
なるが、フックレバー9の永久磁石16はすでに電磁石
11の支持極13から十分に離れているため、再びそれ
との間で引力を生ずることなく慣性により揺動し、やが
て対応する縦針4の長孔10の前面に位置する磁性体
(この場合、前隣のセレクトハウジングにおいて対応す
る位置にあるE型鉄心12の後部ヨーク12a)に対す
る永久磁石16の前端磁極面の引力作用により仮想線で
示した傾き位置に維持される。なお、フックレバー9の
先端は、前隣のセレクトハウジング2(図示せず)の電
磁石支持部にも当接し、それ以上は傾かない。この傾き
角度は、数度以下の微小角度であるため、フックレバー
9はなお実質的な直立状態にあるということができる。
この状態において、フックレバー9の先端部15は長孔
10の係止縁10aの直下に位置し、また、フックレバ
ー9の正面主要部は長孔10の下端部をなす斜面10b
に当接する。
【0017】このとき、セレクトハウジング2はその最
下端位置から最上端位置までの上昇行程を開始したばか
りであり、さらに、その上昇が進むと、フックレバー9
の先端部15は長孔10の係止縁10aに完全に当接
し、さらに、セレクトハウジング2とともに上昇してそ
の係止縁を押動し、対応する縦針4を上昇駆動すること
になる。したがって、セレクトハウジングがその上昇行
程の最上端まで移動すると、連動する縦針4に連結され
た通糸により対応する経糸が持ち上げられ、杼打開口が
形成される。一定の開口形成時間内において杼打が行わ
れた後、セレクトハウジング2は下降動作に転じ、再び
最下端位置のやや上方まで降下したとき、縦針4は地板
によって制止され、フックレバー9の上端部15は図3
の仮想線で示す通り、縦針4の係止縁10aから一定の
間隙を有し、フックレバー9の正面主要部は長孔10の
斜面10bに当接する。セレクトハウジングはなおわず
かに下降すると、フックレバー9の正面はこの斜面10
b上を慴動してカム作用を受けることになり、後方に押
動され、瞬時にして永久磁石16が当該セレクトハウジ
ング2の電磁石11における主磁極13を引き付けよう
とし、再び完全直立位置を維持するものである。この状
態で、最下端位置まで駆動されたセレクトハウジング2
は再び上昇行程に入り、前述したような電磁石11によ
る選択付勢可能な位置(図3)となり、以下、前記と同
様な経糸選択及び開口形成サイクルが繰り返されるわけ
である。
【0018】図2はセレクトハウジング2を重畳的に整
列させる状態を示しているが、これは例えば図5に示す
ように、8行10列で示したマトリクスの各列が8本の
縦針4を扱う各1個のセレクトハウジングであり、それ
が10枚重ねられた状態で実際のジャカード機の80本
の経糸に適用される。このマトリクスの下方に図示した
複数の線条は、ジャカード機における経糸配列を示すも
のであり、実施例において、その左端の経糸#1から順
次#80までは前記第1の縦針マトリクス18により操
作される。この場合、第1〜8番目までの経糸は第1列
目のセレクトハウジング2の第1〜8番目までの縦針4
が処理し、第9〜16番目の経糸は第2列目のセレクト
ハウジング2における第1〜8番目までの縦針4がそれ
ぞれ操作し、このようにして第80番目の経糸は第10
列目のセレクトハウジング2における第8番目の縦針4
に操作されることになる。同様にして、10個のセレク
トハウジングによる第2の縦針マトリクス19を形成
し、これによって第81番目の経糸から第160番目の
経糸までを取り扱うことになる。
【0019】本発明によれば、このように経糸をブロッ
ク分けし、そのブロック毎にその真上に位置させたセレ
クトハウジングの組を適用するため、縦針と経糸とを結
ぶ通糸の寸法又は角度がその最大値と最小値でそれほど
大きく相違しないことが明らかである。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の取り、スプリングを用い
ないため、機構が簡単で、製造コストが安く、しかも、
電磁石をパルス駆動するため、駆動電力が小さく、故障
の少ない係止選択制御装置を提供するものである。
【0021】また、本発明のセレクトハウジングを複数
個重畳的に整列させるため、従来のスプリングに代わる
駆動力補助及び係合位置保持手段としての磁性体を最前
列のハウジング以外は特別設ける必要なく、通糸の短縮
化と相まって効果的にジャカード機に組み付けることが
できる。
【0022】なお、電磁石のE型鉄心はそれが励磁され
た場合でも、中央主磁極と両側補助極、及び後部ヨーク
との間で完結した磁気回路を形成するため、電磁石が励
磁された場合でも、ヨーク部背面は何等極性を持たない
磁性体としてそのまま後方の永久磁石と作用するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるセレクトハウジングの
一部破断正面図である。
【図2】図1のセレクトハウジングを重畳的に配列した
状態の一部を示す部分断面‐側面図である。
【図3】セレクトハウジング中のフックレバーと対応す
る縦針4の関係を縦針選択可能位置において示す部分側
断面図である。
【図4】セレクトハウジング内における縦針とフックレ
バーとの係合状態を示す図3と同様な部分側面図であ
る。
【図5】本発明のセレクトハウジングの重畳配列と係止
配列との対応関係を示す略図である。
【符号の説明】
1 地板 2 セレクトハウジング 3 可動フレーム 4 縦針 4a 縦針の下端 4b 縦針の下部 4c 縦針の上部 5 挿通孔 6 縦針ガイド通路 7 縁 8 支点軸 9 フックレバー 10 長孔 10a 係止縁 10b 長孔の斜面 11 電磁石 12 E型鉄心 12a 鉄心の後部ヨーク 13 主磁石 14 ソレノイドコイル 15 フックレバーの先端部 16 永久磁石 17 段縁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)下端が複数の通糸にそれぞれ連結さ
    れた複数の縦針の下部を案内し、かつ縦針行程の下端を
    規制するための地板と、 b)前記複数の縦針の上部をそれぞれ案内する複数の縦
    針ガイド通路を正面側に配列し、かつ選択的に縦針と係
    合してこれを前記地板に関し相対的に昇降駆動するため
    のセレクトハウジングであって、各縦針ガイド通路に対
    応する背面側に、その縦針ガイド通路を通る縦針裏面
    に接離する方向において実質上直立した状態の微小角度
    範囲内で揺動するように装備されたフックレバーと、
    前記フックレバーの自由端近傍に装着された永久磁石、
    及び前記永久磁石に対向して前記縦針通路と反対側の
    位置に装着された電磁石であって、前記永久磁石に対向
    した磁極と、磁極付け根に連なるヨーク部及びこのヨー
    ク部の他端から前記磁極と同方向に突出した補助極を有
    するもの、をそれぞれ有してなる前記セレクトハウジン
    グとを備え、 c) 前記縦針には、前記セレクトハウジングの前記地板
    に関する最下端位置より僅かに上方の位置において、前
    記フックレバーの接近を許容してこれを受け入れる長孔
    を設けるとともに、受け入れたフックレバーの上端を係
    止することによりそのレバーの上昇に伴ってその縦針を
    上昇させるための係止縁を前記長孔の上端に形成すると
    ともに、前記セレクトハウジングが前記最下端位置まで
    相対的に移動するとき、前記地板により先に下降行程の
    下端位置を規制されるその縦針における前記長孔の下端
    に、前記長孔内のフックレバーを長孔外に押し戻すため
    のカム面を連設し、 d)前記セレクトハウジングが前記地板に関する相対的
    な上昇行程において前記最下端位置より僅かに上方の位
    置に達した時、前記複数の電磁石を選択的にパルス付勢
    することにより、付勢された磁極を対応する前記フック
    レバーの永久磁石と同極性対向関係としてこのレバーを
    対応する縦針に向かって反発駆動するようにしたことを
    特徴とするジャカード機の経糸選択制御ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された同規格の前記セレ
    クトハウジングを複数個用意して各ハウジングを同方向
    に整列させて重畳し、これらのハウジングと共同する多
    数の縦針を同一ジャカード機の経糸配列に適用すること
    により、各ハウジングにおける各縦針ガイド通路に対応
    する前記電磁石により反発駆動されたフックレバーが慣
    性により対応する縦針の前記長孔中に揺動していく時、
    このハウジングの正面側に隣接するハウジングの対応す
    る位置における前記電磁石のヨーク部が、前記揺動中の
    フックレバーの永久磁石における前面磁極の磁力線が及
    ぶ磁性体として同磁極を引きつけ、前記フックレバーの
    揺動を促進し、かつ前記長孔への完全移入状態を維持す
    るものであることを特徴とするジャカード機の経糸選択
    制御装置。
  3. 【請求項3】 最前側のセレクトハウジングの前面にお
    ける少なくともフックレバー配列の永久磁石に対応する
    位置に、金属板又は金属配列をあてがうことにより、そ
    れらの金属板又は金属配列をそのハウジングにおけるフ
    ックレバーの永久磁石に対する揺動の促進及び長孔内維
    持のための前記磁性体として作用させることを特徴とす
    る請求項2記載の経糸選択制御装置。
  4. 【請求項4】 前記セレクトハウジングの整列重畳数を
    同一ジャカード機の経糸配列のすべてに適用できる数と
    し、これら多数のセレクトハウジングを複数ブロックに
    区分し、一端のブロックから他端のブロックにかけて経
    糸配列の一端部から他端部までを順次受け持たせること
    を特徴とする請求項2又は3記載の経糸選択制御装置。
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