JPH0784600B2 - 潤滑組成物および添加剤濃縮物 - Google Patents

潤滑組成物および添加剤濃縮物

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JPH0784600B2
JPH0784600B2 JP4310636A JP31063692A JPH0784600B2 JP H0784600 B2 JPH0784600 B2 JP H0784600B2 JP 4310636 A JP4310636 A JP 4310636A JP 31063692 A JP31063692 A JP 31063692A JP H0784600 B2 JPH0784600 B2 JP H0784600B2
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ester
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carboxy
specific viscosity
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チャールズ・ピーターソン・ブライアント
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
    • C08F8/32Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups by reaction with amines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2800/00Copolymer characterised by the proportions of the comonomers expressed
    • C08F2800/20Copolymer characterised by the proportions of the comonomers expressed as weight or mass percentages

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明はカルボキシル基含有相互重合体
の窒素含有エステルを含有する潤滑組成物および添加剤
濃縮物に関する。さらに詳しくは、この発明は低分子量
オレフィンまたはスチレンと、α,β−不飽和脂肪族酸
またはその無水物もしくはそのエステルとから誘導され
た相互重合体であって長鎖脂肪族アルコールでエステル
化されかつ1つの第一もしくは第二アミノ基と少なくと
も1つの一官能性アミノ基とを有するポリアミノ化合物
で中和されたものに関する。この窒素含有エステルは流
動点下降剤として特に有用である。
【0002】潤滑油が原油から調製されて以来、精製業
者はこれら製品の低温における凝固にまつわる問題を経
験してきた。この問題の一部は油の大部分を構成する炭
化水素の低温における自然な剛化から生じている。この
種の凝固はケロセンのような溶媒を用いて油の粘度を減
少させることによって極めて簡単に是正できる。上記問
題の残りの部分は重質鉱油留分のほとんど全てに存在す
るパラフィンろうの低温における結晶化に起因する。結
晶化するとパラフィンろうは格子状網目構造を形成し、
これが油を吸収して、油の流れもしくは流動を制限する
かさ張ったゲル様構造を形成する。潤滑油留分から大部
分のパラフィンを除去するために脱ろうとして知られて
いる精製方法が開発されてはいるが、脱ろう後に残存す
る少量のろうが重大な問題を引きおこす。ワックスは、
少量であっても、適当な「流動点」試験によって測定し
て油が自由に流れる温度を摂氏単位で二桁のオーダーだ
け上昇させる。最終の痕跡量のろうを油から除去するこ
とは困難であり費用がかかるので、他の解決手段が望ま
れている。
【0003】種々の流動点下降剤が開発されているが、
市販されているものは主として有機重合体であり、テト
ラ(長鎖アルキル)シリケート、フェニルトリステアリ
ルオキシシランおよびペンタエリスリットテトラステア
レートのような単量体物質も効果的であることがわかっ
ている。現在市販されている流動点降下剤は次のタイプ
の重合体によって代表されると信じられる。すなわち、
ポリメタリクリレート、例えば種々の長鎖アルキルメタ
クリレートの共重合体(例えば、米国特許第2,65
5,479号参照);ポリアクリルアミド(例えば、米
国特許第2,387,501号参照);塩素化パラフィ
ンろうとナフタレンとのフリーデルークラフツ縮合生成
物(例えば、米国特許第1,815,022号および第
2,015,748号);塩素化パラフィンろうとフェ
ノールとのフリーデルークラフツ縮合生成物(例えば、
米国特許第2,191,498号参照);およびビニル
カルボキシレート例えばジアルキルフマレート共重合体
(例えば、米国特許第2,666,746号、第2,7
21,877号および第2,721,878号参照)。
【0004】マレイン酸無水物/アルファ- オレフィン
共重合体のエステルが流動点降下剤として示唆されてい
る。例えば、米国特許第2,977,334号には、マ
レイン酸無水物とエチレンとの共重合体であって、低分
子量もしくは高分子量アルコールでエステル化されたも
の、および(または)アミンでアミド化されたものを用
いることが記載されている。これら樹脂は機能性流体お
よび潤滑油を含む鉱油および合成油用の流動点変性剤、
ゲル化剤、増稠剤、粘度向上剤等として有用であると報
告されている。米国特許第2,992,987号は、8
個ないし24個の炭素原子を有する直鎖飽和炭化水素の
混合物で80%以上、好ましくは90〜100%エステ
ル化されたエチレンーマレイン酸無水物共重合体が流動
点降下剤として有用な潤滑剤添加剤であると記載されて
いる。エステル化されていないカルボキシル基は未反応
のまま残してもよいし、あるいはエチレンもしくはプロ
ピレンオキシドアルコールエステルや低級ジアルキルア
ミノ- 低級アルキレンアミンのような物質と反応させて
もよい。米国特許第3,329,658号および第3,
449号、250号には、マレイン酸無水物とアルファ
- オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、イソブチ
レンまたはスチレンとの共重合体から分散剤および清浄
剤としてばかりでなく流動点降下剤および粘度指数向上
剤としても有用であると記載されている。この共重合体
は10個ないし20個の炭素原子を有する脂肪族アルコ
ールもしくはその混合物で約30ないし約95%までエ
ステル化されており、残りのカルボキシ基は式 (ここで、R1 およびR2 は1個ないし4個の炭素原子
を有する脂肪族炭化水素基およびシクロヘキシル基より
なる群の中から選ばれた基、R3 は2個ないし4個の炭
素原子を有する脂肪族炭化水素基、およびR4 は炭化水
素原子および1個ないし4個の炭素原子を有する脂肪族
炭化水素基)で示されるアミンと反応している。
【0005】米国特許第3702300号および第39
33761号には、カルボキシ含有相互重合体であって
カルボキシ基のいくつかがエステル化され残りのカルボ
キシ基が1個の第一もしくは第二アミノ基を有しかつ少
なくとも1個の一官能性アミノ基を有するポリアミノ化
合物との反応によって中和されているものが記載されて
おり、この相互重合体は潤滑組成物および燃料中におい
て粘度指数向上剤およびスラッジ防止剤として有用であ
ることが示されている。そして、これら特許に記載され
ている混合エステルは当該エステル基において少なくと
も8個の脂肪族炭素原子を有する比較的高分子量のカル
ボキシルエステル基と当該エステル基において7個まで
の脂肪族炭素原子を有する比較的低分子量のカルボキシ
ルエステル基との双方を有することが重要であるとされ
ている。
【0006】多くの流動点降下剤が示唆され、多くのも
のが市販されてきているが、従来知られているものより
もより経済的でより効果的な流動点降下剤の開発がなお
続けられている。特に、流動点下降性に加えて他の望ま
しい特性を潤滑組成物に付与し得る流動点下降剤に多大
な興味が寄せられている。
【0007】この発明においては、流動点降下性ばかり
でなく粘度指数向上性等他の望ましい特性を付与し得
る、カルボキシ含有相互重合体の窒素含有エステルが利
用される。このエステルは、それが加えられた潤滑組成
物中において他の添加剤および汚染物(例えば、ごみ、
水、金属粒子等)の分散を向上させる。さらに、このエ
ステルは、それが添加された添加剤濃縮物の流動性を増
大させる。
【0008】広くいうと、この発明はエステルを含有す
る潤滑組成物および添加剤濃縮物を提供することを意図
しており、このエステルが、約0.05ないし約1の還
元比粘度を有し、かつ少なくとも二種の単量体であって
一方が低分子量オレフィンまたはスチレンであり他方が
α,β−不飽和脂肪酸またはその無水物もしくはエステ
ルであるものから誘導されたカルボキシ含有相互重合体
の窒素含有エステルであることを特徴とする。この窒素
含有エステルは滴定可能な酸性度を実質的に持たず、か
つ前記相互重合体のカルボキシ基から誘導された以下の
基の各々の少なくとも1個をその構造中に有することに
よって特徴づけられる。
【0009】(A) 当該エステル基中に少なくとも8個
の脂肪族炭素原子を有するカルボキシルエステル基、お
よび(B) 一個の第一もしくは第二アミノ基と少なくと
も一個の一官能性アミノ基とを有するポリアミノ化合物
から誘導されたカルボニル−ポリアミノ基。
【0010】ここで、エステル化されて上記(A) を提供
するところの上記相互重合体のカルボキシ基と、中和さ
れて上記(B) を提供するところの上記相互重合体のカル
ボキシ基とのモル比は約85:15ないし約99:1で
ある。
【0011】このカルボキシ含有相互重合体の窒素含有
エステルの製造方法は、少なくとも2種の単量体であっ
て一方が低分子量脂肪族オレフィンまたはスチレンであ
り他方がα,β−不飽和脂肪族酸またはその無水物もし
くはエステルであるものから誘導され、かつ約0.05
ないし約1の還元比粘度を有する相互重合体を提供し、
この相互重合体を少なくとも8個の脂肪族炭素原子を有
するアルコールで部分的にエステル化することによって
前記相互重合体のカルボキシ基の約85ないし約99%
をエステル基に転化し、残りのカルボキシ基を1個の第
一または第二アミノ基と少なくとも1個の一官能性アミ
ノ基を有するポリアミノ化合物で実質的に中和すること
からなる。
【0012】以下、この発明をさらに具体的に説明す
る。
【0013】この発明において重要な一つの要素は、こ
の発明に用いられる窒素含有エステルの各カルボキシル
エステル基が、エステル基において少なくとも8個の脂
肪族炭素原子を有することである。このような大きさの
カルボキシルエステル基の存在は、窒素含有エステルが
添加されている潤滑組成物に安定な流動点降下性を付与
するという点で重要である。
【0014】上記エステル基の大きさについて、このエ
ステル基は式 −C(O)(OR) で示され、かつエステル基中の炭素原子数はカルボニル
基の炭素原子とエステル基すなわち(OR)基の炭素原
子との総計であることが指摘される。
【0015】この発明の他の重要な要素は、特定のボリ
アミノ化合物すなわち1個の第一もしくは第二アミノ基
と少なくとも1個の一官能性アミノ基とを有するものか
ら誘導されたポリアミノ基が存在することである。この
ポリアミノ基が既述の割合で存在すると、潤滑組成物お
よび潤滑組成物用添加剤濃縮物中における当該エステル
の分散性が向上する。
【0016】また、この発明のさらに他の重要な要素
は、カルボキシ含有相互重合体のカルボキシ基のエステ
ル化の程度と中和の程度との関係である。エステル化さ
れるところの相互重合体のカルボキシ基とポリアミノ含
有基への転化によって中和されるカルボキシ基とのモル
比は一般に約85:15ないし99:1である。好まし
い比は95:5である。カルボニル- ポリアミノ基とし
て記述された場合はイミド、アミドまたはアミジンであ
ってよく、この「カルボニル- ポリアミノ」という語は
この発明の概念を定義する上で好都合な総括的表現であ
ると考えられる。特に、この結合はイミドまたは主とし
てイミドであることが有利である。
【0017】さらにまた、この発明の重要な要素はカル
ボキシ含有相互重合体の分子量である。この分子量は
「還元比粘度」の形で表現されており、これは重合体の
分子サイズを表現するための広く認識された手法であ
る。この還元比粘度(RSV)は式 RSV=(相対粘度−1)/濃度 (ここで、相対粘度は、希釈粘度計を用い、アセトン1
00ml中相互重合体1グラムの溶液の粘度とアセトン
の粘度とを30±0.02℃で測定することによって得
られる)に従って得られる値である。上式による計算の
ために、濃度はアセトン100mlにつき相互重合体
0.4グラムに調整される。還元比粘度の詳細について
はポールJ.フローリによる「プリンシプルズ・オブ・
ポリマー・ケミストリ」(1953年版)308頁以下
を参照。
【0018】この発明において、約0.05ないし約1
の還元比粘度を有する相互重合体が意図されているが、
約0.2または0.35ないし約0.8または1の還元
比粘度を有するものが好ましく、約0.35ないし約
0.5または約0.65ないし約0.75の還元比粘度
を持つものが特に有用である。
【0019】有用性および経済性の点から、エステル基
が8ないし24個、好ましくは約12個ないし約18
個、さらに好ましくは約14個または15個の脂肪族炭
素原子を有し、カルボニル- ポリアミノ基が第一アミノ
アルキル置換第三アミノ、特に複素環式アミンから誘導
されたものである窒素含有エステルが好ましい。エステ
ル基(すなわち、−(O)(OR)基)のカルボキシル
エステル基(すなわち(OR)基の具体例を挙げると、
イソオクチルオキシ、デシルオキシ、ドデシルオキシ、
トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシル
オキシ、オクタデシルオキシ、エイコシルオキシ、トリ
コシルオキシ、テトラコシルオキシ等である。ほとんど
の場合、アルコキシ基が好ましいカルボキシルエステル
基である。このカルボキシルエステル基中に極性置換基
が存在していてもよい。その例を挙げると、クロロ、ブ
ロモ、エーテル、ニトロ等である。上記カルボキシルエ
ステル基の混合物も提供できる。例えば、12ないし1
8個の炭素原子を有するカルボキシルエステル基の混合
物が有用であることがわかっている。14個および15
個の炭素原子を有するカルボキシルエステル基の混合物
が特に有利であることがわかっている。
【0020】カルボニル- ポリアミノ基の例を挙げる
と、1個の第一または第二アミノ基と少なくとも1個の
一官能性アミノ基例えば第三アミノ基もしくは複素環ア
ミノ基とを有するポリアミノ化合物から誘導されたもの
である。すなわち、ポリアミノ化合物は、第三アミノ置
換第一もしくは第二アミン、または他の置換第一もしく
は第二アミンであって当該置換基がピロール類、ピロリ
ドン類、カプロラクタム類、オキサドリドン類、オキサ
ドール類、チアゾール類、ピラゾール類、ピラゾリン
類、イミダゾール類、イミダゾリン類、チアジン類、オ
キサジン類、ジアジン類、オキシカルバミル類、チオカ
ルバミル類、ウラシル類、ヒダントイン類、チオヒダン
トイン類、グラニジン類、尿素類、スルホンアミド類、
ホスホルアミド類、フェノールチアジン類、アミジン類
等から誘導されたものであってよい。この種のポリアミ
ノ化合物の具体例を挙げると、ジメチルアミノ−エチル
アミン、ジブチルアミノ−エチルアミン、3−ジメチル
アミノ−1−プロピルアミン、4−メチルエチルアミノ
−1−ブチルアミン、ピリジル−エチルアミン、N−モ
ルホリノ- エチルアミン、テトラヒドロピリジル−エチ
ルアミン、ビス−(ジメチルアミノ)プロピルアミン、
ビス−(ジエチルアミノ)エチルアミン、N,N−ジメ
チル−p−フェニレンジアミン、ピペリジル−エチルア
ミン、1−アミノエチルピラゾール、1−(メチルアミ
ノ)ピラゾリン、1−メチル−4−アミノオクチルピラ
ゾール、1−アミノブチルイミダゾール、4−アミノエ
チルチアゾール、2−アミノエチルトリアジン、ジメチ
ルカルバミルプロピルアミン、N−メチル−N−アミノ
プロピルアセトアミド、N−アミノエチルスクシンイミ
ド、N−メチルアミノマレイミド、N−アミノブチル−
α−クロロスクシンイミド、3−アミノエチルウラシ
ル、2−アミノエチルピリジン、オルソ−アミノエチル
−N,N−ジメチルベンゼンスルファミド、N−アミノ
エチルフェノチアジン、N−アミノエチルアセトアミジ
ン、1−アミノフェニル−2−メチルイミダゾール、N
−メチル−N−アミノエチル−S−エチル−ジチオカル
バメート等である。好ましいポリアミノ化合物はN−ア
ミノアルキル置換モルホリン、例えばアミノプロピルモ
ルホリンを含む。ほとんどの場合、ポリアミノ化合物は
ただ1個の第一アミン基もしくは第二アミン基を有しか
つ好ましくは少なくとも1個の第三アミノ基を含有する
ものである。この第三アミノ基は、好ましくは、複素環
アミノ基である。ある場合には、ポリアミノ化合物は約
6個までのアミノ基を含有していてもよいが、ほとんど
の場合、ポリアミノ化合物は1個の第一アミノ基と1個
か2個の第三アミノ基を含有している。ポリアミノ化合
物は芳香族または脂肪族アミンであってよく、好ましく
は、アミノ−アルキル置換のモルホリン、ピペラジン、
ピリジン、ベンゾピロール、キノリン、ピロール等の複
素環式アミンである。これら化合物は、通常、4ないし
約30個好ましくは4ないし約12個の炭素原子を有す
るアミンである。これらポリアミン中に極性置換基が存
在していてもよい。
【0021】カルボキシ含有相互重合体には、主に、
α,β−不飽和酸またはその無水物、例えばマレイン酸
無水物またはイタコン酸無水物と(芳香族または脂肪
族)オレフィン例えばエチレン、プロピレン、スチレン
またはイソブテンとの相互重合体が含まれる。スチレン
−マレイン酸無水物相互重合体が特に有用である。これ
は、等モル量のスチレンとマレイン酸無水物とを他の1
種以上の相互重合性単量体の存在下または不存在下に重
合することによって得られる。スチレンの代りに、エチ
レン、プロピレンまたはイソブチンのような脂肪族オレ
フィンを用いてもよい。また、マレイン酸無水物の代り
に、アクリル酸もしくはメタクリル酸またはそのエステ
ルを用いてもよい。このような相互重合は当該分野でよ
く知られているので、ここで詳細に述べる必要はないと
思われる。他の重合性単量体を用いる場合、それは比較
的少量すなわち約0.3モル以下、通常約0.15モル
以下(オレフィンもしくはα,β−不飽和酸もしくはそ
の無水物のいずれか1モル当り)の割合で用いられる。
スチレンとマレイン酸無水物との相互重合方法はよく知
られている。他の相互重合性単量体の例を挙げると、酢
酸ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸、ビニルメチルエーテル、
ビニルエチルエーテル、塩化ビニル、イソブテン等のビ
ニル単量体である。
【0022】この発明に用いられる窒素含有エステル
は、まず、カルボキシ含有重合体をアルコールでエステ
ル化することによって相互重合体のカルボキシ基の少な
くとも約85%ないし約99%以下をエステルに転化
し、ついで残りのカルボキシ基を上記のようなポリアミ
ノ化合物で中和することによって最も都合よく得られ
る。この工程中2種以上のアルコールを用いてもよい。
したがって、例えば、8個ないし約24個の炭素原子を
有するアルコールの混合物からなるいわゆるオキソアル
コールのような市販のアルコール混合物を用いてもよ
い。特に有用なアルコールは、ドデシルアルコール、ト
リデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ペンタ
デシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ヘプタデ
シルアルコールおよびオクタデシルアルコールを含む市
販アルコール混合物または市販アルコール混合物の混合
物である。テトラデシルアルコールとペンタデシルアル
コールとの市販アルコール混合物が特に有用である。こ
れらアルコール混合物の好適な供給源はシェル・ケミカ
ル社から「ネオドール」という商品名で、およびコンチ
ネンタル・オイル・カンパニーから「アルフォール」と
いう商品名で販売されている技術等級のアルコールであ
る。他の有用なアルコールは、エステル化によって前記
のエステルを生成するものである。
【0023】エステル化の程度は、既述のように、約8
5ないし約99%、好ましくは約92ないし約97%の
カルボキシ基がエステルに転化されるものである。好ま
しくは、エステル化度は約95%である。
【0024】エステル化はカルボキシ含有相互重合体と
アルコールまたはアルコール混合物とをエステル化を行
なうための典型的な条件下で熱することによって達成さ
れる。エステル化の条件には、通常、少なくとも約80
℃、好ましくは約150℃ないし約350℃(ただし、
この温度は反応混合物の分解点よりも低い)の温度、お
よび反応が生じるにつれて行なうエステル化によって生
じる水の除去が含まれる。また、上記条件には、エステ
ル化を促進するための過剰のアルコールの使用、鉱油、
トルエン、ベンゼン、キシレン等のような溶媒もしくは
希釈剤の使用、並びにトルエンスルホン酸、硫酸、塩化
アルミニウム、三フッ化ホウ素- トリエチルアミン、塩
酸、硫酸アンモニウム、リン酸、ナトリウムメトキシド
等のエステル化触媒の使用も、場合によっては含まれ
る。これら条件およびその変更はよく知られている。
【0025】こうしてエステル化された相互重合体を、
次に、未エステル化カルボキシ基の実質的に全てが中和
される量のポリアミノ化合物と反応させる。この中和
は、好ましくは、少なくとも約80℃、しばしば約12
0℃ないし約300℃(ただし、反応混合物の分解点を
越えない)で行われる。ほとんどの場合、中和温度は約
150℃ないし250℃である。中和を実質的に完結
(中和されていない相互重合体に初めに存在していたカ
ルボキシ基の約2%以下)させるために、化学量論量よ
りもやや過剰のポリアミノ化合物が用いられる。
【0026】以下、この発明に用いられる窒素含有エス
テルの製造例を記す。他の指示がない限り、「部」およ
び「%」は重量基準である。
【0027】例 1 トルエン7585部中のスチレン536部およびマレイ
ン酸無水物505部の溶液を作り、この溶液を、99〜
101℃、480〜535mmHgの絶対圧力の下で、
触媒溶液(トルエン51.6部中に過酸化ベンゾイル
2.13部を溶かして調製)と接触させることによって
スチレン- マレイン酸無水物相互重合体を得た。触媒溶
液は、温度を99〜101℃に維持して1.5時間かけ
て加えた。鉱油2496部をこの混合物に加えた。この
混合物を99〜101℃、480〜535mmHgで4
時間維持した。得られた生成物は溶媒混合物の所望相互
重合体のスラリーであった。得られた相互重合体は0.
42の還元比粘度を持っていた。
【0028】例 2 例1のマレイン酸無水物/スチレン相互重合体のトルエ
ンスラリー2507部(固形分11.06%、揮発分8
8.94%)、ネオドール45(シェル・ケミカル社C
14およびC15直鎖第一アルコールの混合物)631部、
鉱油750部、およびエチル・アンチオキシダント73
3(エチル社製ブチルフェノールの異性体混合物)4.
2部を反応器に仕込んだ。この混合物を、0.5標準立
方フィート/時の割合で窒素パージしつつ、中程度の攪
拌下に、温度が115℃に達するまで熱した。水10.
53部中70%メタンスルホン酸(触媒)を20分間か
けて滴下した。窒素パージを1.0標準立方フィート/
時に増加させ、トルエン-水留分の除去によって温度を
上昇させた。この混合物を、0.1〜0.2標準立方フ
ィート/時の窒素パージ下に150℃で5時間保持し
た。この混合物にさらにメタンスルホン酸溶液15.8
0部を15分間かけて加えた。この混合物を150℃で
3.5時間保持した。エステル化度は95.08%であ
った。この混合物にアミノプロピルモルホリン35.2
部を20分間かけて加えた。この混合物を150℃でさ
らに30分間保持し、ついで攪拌しつつ冷却した。この
混合物を102mmHgで50℃から141℃までスト
リッピングし、そのまま冷却した。100℃で、鉱油6
17部を加えた。冷却を60℃まで行ない、その温度で
ケイソウ土36部を加え、100℃に熱した。この混合
物を100〜105℃で攪拌しながら1時間保持し、ろ
過して所望の生成物を得た。
【0029】例 3 ネオドール45(631部)の代りに、ネオドール45
(315.4部)とアルフォール1218(コンチネン
タル・オイル・カンパニー製C12〜C18合成直鎖第一ア
ルコールの混合物)312.5部とを用いた以外は例2
と同様にして所望の生成物を得た。
【0030】例 4 例1のマレイン酸無水物/スチレン相互重合体のトルエ
ンスラリー1125部(固形分13.46%、揮発分8
6.54%)、鉱油350部およびネオドール45(3
44部)を反応器に仕込んだ。この混合物を、中程度の
攪拌下、0.5標準立方フィート/時の窒素スウィープ
(sweep )下に、温度が110℃に達するまで熱した。
水9部中のパラトルエンスルホン酸8.55部を24分
間かけて滴下した。この混合物の温度をトルエン- 水留
分の除去によって152℃に上昇させた。0.5標準立
方フィート/時の窒素スウィープ下に、温度を、総酸価
によってエステル化が少なくとも95%完結したことが
示されるまで152〜156℃に保持した。アミノプロ
ピルモルホリン15.65部を10分間かけて滴下し
た。混合物の温度を155℃で1時間保持し、ついで窒
素スウィープ下に冷却した。エチル・アンチオキシダン
ト733(1.48部)を加えた。この混合物を143
℃、99mmHgでストリッピングした。これを窒素ス
ウィープ下に冷却した。鉱油を加えて63%希釈とし
た。エチル・アンチオキシダント733(1.79部)
を加え、この混合物を30分間攪拌した。0.5標準立
方フィート/時の窒素スウィープ下、攪拌しながら60
℃に熱した。ケイソウ土18部を加えた後、この混合物
を90℃に熱した。温度を90〜100℃で1時間保持
した後、ケイソウ土18部のパッドを通して熱ろう斗中
でろ過して所望の生成物を得た。
【0031】例 5 ネオドール45(344部)の代りに、ネオドール45
(172部)およびアルフォール1218(169部)
およびアルフォール1218(169部)を用いた以外
は例4の工程を行なって所望の生成物を得た。
【0032】例 6 例1の生成物101部、ネオドール91(シェル・ケミ
カル社製C9 ,C10およびC11アルコールの混合物)5
6部、TA−1618(プロクター・アンド・ギャンブ
ル社製C16およびC18アルコールの混合物)92部、ネ
オドール25(シェル・ケミカル社製C12,C13,C14
およびC15アルコールの混合物)62部、およびトルエ
ン437部を反応器に仕込んだ。これを攪拌し、熱し
た。メタンスルホン酸5部を加えた後、還流下に30時
間熱した。アミノプロピルモルホリン12.91部を加
え、この混合物を還流下にさらに4時間熱した。ケイソ
ウ土(30部)およびニュートラルパラフィン油302
部を加えた後、ストリッピングした。残分をろ過して橙
褐色粘稠液467.4部を得た。
【0033】例 7 例1の生成物202部、ネオドール91(112部)、
TA−1618(184部)、ネオドール25(124
部)およびトルエン(875部)を反応器に仕込んだ。
この混合物を熱し、攪拌した。メタンスルホン酸10部
を加えた後、還流下に31時間熱した。これにアミノプ
ロピルモルホリン27.91部を加え、還流下にさらに
5時間熱した。ケイソウ土60部を加えた後ストリッピ
ングして反応器中に重合体600部を残した。ニュート
ラルパラフィン油600部を加えた後、均質化した。こ
れを熱ろう斗を通してろ過して透明橙褐色粘稠液106
3部を得た。
【0034】例 8 例1の生成物101部、アルフォール810(コンチネ
ンタル・オイル・カンパニー社製C8 およびC10アルコ
ールの混合物)50部、TA−1618(92部)、ネ
オドール25(62部)およびトルエン437部を反応
器に仕込んだ。この混合物を熱し、攪拌した。メタンス
ルホン酸5部を加えた後、還流条件下に30時間熱し
た。アミノプロピルモルホリン15.6部を加えた後、
還流下にさらに5時間熱した。この混合物をストリッピ
ングして黄橙色粘稠液304部を得た。これにケイソウ
土30部およびニュートラルパラフィン油304部を加
え、均質化した。この混合物を熱ろう斗を通してろ過し
て透明こはく色の粘稠液511部を得た。
【0035】例 9 還元比粘度が0.69のマレイン酸無水物/スチレン相
互重合体のトルエンスラリー799部(17.82%重
合体)を反応容器に仕込んだ。反応容器を、内容物を攪
拌しながら15分間窒素でパージした。アルフォール1
218(153部)、ネオドール45(156部)およ
び93%硫酸5部を加えた後、トルエン125部を加え
た。この混合物を150〜156℃で18時間熱した。
アミノプロピルモルホリン1.3部を加えた後、さらに
1時間、150℃で熱した。この混合物を80℃に冷却
した後、エチル・アンチオキシダント733(1.84
部)を加えた。この混合物を140℃、100mmHg
でストリッピングした。これに鉱油302部およびエチ
ル・アンチオキシダント733(218部)を加え、攪
拌した。温度を90℃に保って窒素を吹き込んだ。ケイ
ソウ土44部を加え、90〜95℃で1時間攪拌した。
この混合物をケイソウ土をろ過して暗褐色透明粘稠液1
312部を得た。
【0036】例 10 還元比粘度が0.69のマレイン酸無水物/スチレン相
互重合体のトルエンスラリー973部(17.28%重
合体)を反応容器に仕込んだ。このスラリーを攪拌し、
0.75〜1.0標準立方フィート/時で窒素を20分
間吹き込んだ。ネオドール45(368部)および80
%硫酸6.84部を加えた後、150〜156℃で23
時間熱した。この加熱の初めから約9時間後にさらに8
0%硫酸1部およびトルエン50部を加えた。この加熱
の初めから約16時間後にさらにネオドール45(1
8.4部)および80%硫酸2部を加えた。アミノプロ
ピルモルホリン2.33部を加えた後153〜154℃
でさらに1時間20分熱した。これにエチル・アンチオ
キシダント733(2.06部)を加えた後142℃、
100mmHgでストリッピングした。ついで、鉱油4
81部を加え、この混合物を攪拌しながらエチル・アン
チオキシダント733(2.5部)を加えた。これにケ
イソウ土25部を加えた。温度を70℃で45分間保持
した後110℃に熱した。再びケイソウ土25部を加え
た後、この混合物をケイソウ土を通してろ過して所望の
生成物を得た。
【0037】例 11 マレイン酸無水物/スチレン相互重合体(還元比粘度
0.69)である固形分17.28%を含有するトルエ
ン- 鉱油スラリー699部、ネオドール45(139
部)、アルフォール1218(138部)、エチル・ア
ンチオキシダント733(2.9部)およびトルエン5
0部を反応器に仕込んだ。この混合物を、0.5標準立
方フィート/時の窒素パージ下に加熱した。70%メタ
ンスルホン酸3.9部を9分間かけて滴下した後、還流
下に35分間熱した。トルエン51部を加えた後、還流
下にさらに3時間15分熱した。70%メタンスルホン
酸3部を3分間かけて滴下した後、還流下に3時間15
分熱した。さらに、70%メタンスルホン酸3.9部を
12分間かけて滴下した後、混合物を150〜152℃
で3時間45分熱した。アミノプロピルモルホリン1
4.3部を15分間かけて滴下した後、混合物を149
〜150℃でさらに30分間保持した。これを140
℃、100mmHgでストリッピングした後50℃に冷
却した。これに鉱油338部およびケイソウ土19部を
加えた。温度を100〜105℃で1.5時間保持した
後、混合物をケイソウ土18部をろ過して所望の生成物
を得た。
【0038】この窒素含有エステルは天然または合成潤
滑油あるいはその安定な混合物のような潤滑粘度を有す
る種々の油に基いた様々な潤滑組成物において効果的に
用いられる。意図している潤滑組成物には、自動車用お
よびトラック用エンジン、2サイクルエンジン、航空機
用ピストンエンジン、舶用および鉄道用ジーゼルエンジ
ン等の火花点火式および圧縮点火式内燃機関用クランク
ケース潤滑剤が主に含まれる。もっとも、自動トランス
ミッション流体、伝達軸潤滑剤、歯車潤滑剤、金属加工
用潤滑剤、圧力流体、並びに他の潤滑油およびグリース
組成物もこの発明のエステルを添加することによって利
益を受ける。
【0039】天然油には、動物油および植物油(例え
ば、ラード油やヒマシ油)並びに液体石油やパラフィン
系、ナフテン系もしくはパラフィン- ナフテン混合系の
溶剤処理もしくは酸処理の鉱物性潤滑油が含まれる。石
炭や頁岩から誘導された潤滑性粘度を有する油も有用な
基油である。合成潤滑油には、重合および相互重合オレ
フィン〔例えば、ポリブチレン、ポリプロピレン、プロ
ピレン- イソブチレン共重合体、塩素化ポリブチレン
等)、アルキルベンゼン〔例えば、ドデシルベンゼン、
テトラデシルベンゼン、ジノニルベンゼン、ジ(2−エ
チルヘキシル)ベンゼン等〕、ポリフェニル(例えば、
ビフェニル、テルフェニル等)のような炭化水素油およ
びハロ置換炭化水素油が含まれる。
【0040】アルキレンオキシドの重合体および相互重
合体さらには末端ヒドロキシル基がエステル化、エーテ
ル化等によって変性されているその誘導体も公知の合成
潤滑油である。これらの例を挙げると、エチレンオキシ
ドまたはプロピレンオキシドの重合によって得た油、こ
れらポリオキシアルキレン重合体のアルキルおよびアリ
ールエーテル(例えば、平均分子量1000のメチルポ
リイソプロピレングリコールエーテル、分子量500〜
1000のポリエチレングリコールのジフェニルエーテ
ル、分子量1000〜1500のポリプロピレングリコ
ールのジエチルエーテル等)または酢酸エステル、混合
3 〜C8 脂肪酸エステル等のモノおよびポリカルボン
酸エステル、あるいはテトラエチレングリコールのC13
オキソ酸ジエステル等である。
【0041】他の好適な合成潤滑油はジカルボン酸(例
えば、フタル酸、コハク酸、マレイン酸、アゼライン
酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、アジピン酸、
リノール酸二量体等)と種々のアルコール(例えば、ブ
チルアルコール、ヘキシルアルコール、ドデシルアルコ
ール、2−エチルヘキシルアルコール、ペンタエリスッ
ト等)とのエステルである。これらエステルの具体例を
挙げると、アジピン酸ジブチル、セバシン酸ジ(2−エ
チルヘキシル)、フマル酸ジ−n−ヘキシル、セバシン
酸ジオクチル、アゼライン酸ジイソオクチル、アゼライ
ン酸ジイソデシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジデ
シル、セバシン酸ジエイコシル、リノール酸二量体の2
−エチルヘキシルジエステル、セバシン酸1モルとテト
ラエチレングリコール2モルおよび2−エチルヘキサン
酸2モルとを反応させて得た複合エステル等である。
【0042】ポリアルキル- 、ポリアリール- 、ポリア
ルコキシ- もしくはポリアリールオキシ- シロキサン油
およびシリケート油のようなシリコン系油も有用な合成
潤滑剤である(例えば、テトラエチルシリケート、テト
ライソプロピルシリケート、テトラ(2−エチルヘキシ
ル)シリケート、テトラ(4−メチル−2−エチルヘキ
シル)シリケート、テトラ(p-tert- ブチルフェニル)
シリケート、ヘキシル(4−メチル−2−ペントキシ
ン)ジシロキサン、ポリ(メチル)シロキサン、ポリ
(メチルフェニル)シロキサン等)。他の合成潤滑油に
は、リン含有酸の液状エステル(リン酸トリクレジル、
リン酸トリオクチル、デカンホスホン酸のジエチルエス
テル等)、重合テトラヒドラフラン等がある。
【0043】種々の潤滑剤の中で、クランクケース潤滑
剤および自動車トランスミッション流体がこの発明のエ
ステルを用いることによって特に改善される。一般に、
この発明の潤滑剤組成物は、流動点下降性を付与するの
に充分な量のこの発明の窒素含有エステルを含んでい
る。この量は0.01%と低くてもよいが、より普通に
は、約0.1〜約10%、好ましくは約0.1〜約1%
(最終組成物重量に対し)である。より高い濃度を用い
てもよい。
【0044】既述の通り、上記窒素含有エステルは潤滑
剤に流動点降下性を付与するのに特に適している。この
エステルは潤滑剤が流動する温度を低下させる。したが
って、このエステルはより低い使用温度における潤滑組
成物の使用性および潤滑性を向上させる。この発明のエ
ステルはクランクケース油および歯車油並びに自動トラ
ンスミッション流体および圧力油に用いて特に有用であ
る。
【0045】例2,3および6〜11の窒素含有エステ
ルをASTMポア・ポイント・オブ・ペトロリアム・オ
イルズD97−66(初期流動点の測定)、およびメソ
ッド201−フェデラル・テスト・メソッド・スタンダ
ードNo.791B(安定な流動点の測定)に供した。
比較のため以下のサンプルAおよびBも同じ試験に供し
た。これらの結果を下記表Iに示す。
【0046】サンプルAおよびBは米国特許第3702
300号および第3933761号に従って次のように
作った。
【0047】サンプルA トルエン7585部中のスチレン536部およびマレイ
ン酸無水物505部の溶液を作り、この溶液を99〜1
01℃、480〜535mmHg絶対圧力の下で過酸化
ベンゾイル1.55部とトルエン51.6部との混合物
に1.5時間接触させた。鉱油2228部を加えた後、
99〜101℃、480〜535mmHgの下に4時間
保持してストリッピングした。このストリッピングした
鉱油- 相互重合体スラリーに、鉱油77部、アルフォー
ル1218(1380部)、アルフォール810(24
4部)、66°ボーメ硫酸2.58部と混合したn−ブ
タノール133部、およびさらに66°ボーメ硫酸1
5.5部を加えた。この混合物を150〜160℃で2
0時間熱した後、水を留去した。硫酸2.58部をn−
ブタノール133部とともに加え、重合体のカルボキシ
基の95%がエステル化されるまでエステル化を続け
た。このエステル化重合体にアミノプロピルモルホリン
74.8部、エチル・アンチオキシダント733(8.
4部)を加えた後、150〜160℃/10mmHgに
熱してトルエンその他の揮発分を留去した。残分に鉱油
600部を加え、ろ過した。ろ液は窒素含有混合エステ
ルの鉱油溶液であった。
【0048】サンプルB トルエン7610部中のスチレン536部およびマレイ
ン酸505部の溶液を作り、これを99〜101℃、4
80〜535mmHg絶対圧力の下で触媒溶液(トルエ
ン55.2部中にペルカドックス16W−70(ヌーリ
・ケミカル社製過酸化物触媒)1.79部を溶解したも
の)と接触させることによってスチレン- マレイン酸無
水物相互重合体を得た。これに鉱油4125部を加え、
その間溶媒混合物を99〜101℃、480〜535m
mHg絶対圧力の下で留去した。重合体1000部、鉱
油4125部およびトルエン441部の混合物にネオド
ール45(690部)、アルフォール1218(690
部)、アルフォール810(244部)、鉱油83部、
66°ボーメ硫酸19.3部、並びに66°ボーメ硫酸
5.52部とn−ブタノール133部との混合物を加え
た。この混合物を150〜160℃で20時間熱した。
66°ボーメ硫酸5.52部をn−ブタノール133部
とともに加え、重合体のカルボキシ基の95%がエステ
ル化されるまでエステル化を続けた。このエステル化重
合体に、アミノプロピルモルホリン77.2部およびエ
チル・アンチオキシダント733(11.4部)を加え
た後、150〜160℃/10mmHgに熱してトルエ
ンその他の揮発分を留去した。残分に鉱油800部を加
え、ろ過した。ろ液は窒素含有混合エステルの鉱油溶液
であった。
【0049】以下の表Iにおける流動点試験において、
例2,3,6〜11およびサンプルAおよびBのエステ
ルは基油、粘度指数向上剤および分散剤と表Iに示す割
合で混合した。表Iにおいて粘度指数向上剤、分散剤お
よび基油に対し以下の記号を用いた。
【0050】V−1…エクソン社製エチレンプロピレン
ラバーであるパラトン715 V−2…希釈油91.07部、オルソリウム2035
(デュポン社製潤滑剤添加剤)8.80部および2,6
−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール0.13部の混合
物 V−3…希釈油10.85部と組成物(希釈油87.8
5部、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール0.
15部およびオルソリウム2052(デュポン社製エチ
レン- プロピレン- ジエンターポリマー)12.
00部)との混合物 V−4…シェルビス40(シェル社製スチレンイソプレ
ン共重合体粘度指数向上剤) D−1…ルブリゾール7502(ルブリゾール社製スク
シンイミドおよびエステル含有分散剤) D−2…ルブリゾール7802(ルブリゾール社製エス
テル、アミドおよびイミドの混合物含有分散剤) D−3…ルブリゾール7515A(ルブリゾール社製ス
クシンイミドおよびエステルの混合物含有分散剤) QS……クウェーカー・ステイト社製ベースストック OK……オルジェコンシュメンテルナス・フォーバンド
・K−ファブリケン製ベースストック 10W40,10W30…試験に供したベースストック
の等級
【表1】
【表2】
【表3】 この発明は上記窒素含有エステルに加えて他の添加剤を
用いることを意図している。この種の他の添加剤は、例
えば、灰生成型または無灰型の清浄剤および分散剤、腐
食防止剤および酸化防止剤、流動点降下剤、極圧剤、着
色安定剤、および消泡剤である。
【0051】灰生成型清浄剤の例を挙げると、スルホン
酸、カルボン酸、あるいはオレフィン重合体(例えば、
分子量1000のポリイソブテン)を三塩化リン、七硫
化リン、五硫化リン、三塩化リンと硫黄、白リンとハロ
ゲン化硫黄またはホスホロジチオ酸クロリドのようなリ
ン化剤で処理して得たもののように炭素- リン直接結合
を少なくとも一つ有することによって特徴づけられる有
機リン含有酸と、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金
属との油溶性中性および塩基性塩である。もっとも普通
に用いられる塩は、ナトリウム、カリウム、リチウム、
カルシウム、マグネシウム、ストロンチウムおよびバリ
ウムのそれである。
【0052】「塩基性塩」とは、金属が有機酸根よりも
化学量論的に多量に存在している金属塩を意味する。こ
の塩基性塩を製造するために普通用いられる方法は、酸
の鉱油溶液を化学量論的に過剰の金属系中和剤例えば、
金属酸化物、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩もしくはスル
フィドとともに50℃以上の温度で熱し、得られたもの
をろ過する方法である。大過剰の金属を導入するのを補
助するために中和工程で「促進剤」を用いることが知ら
れている。促進剤として有用な化合物の例を挙げると、
フェノール、ナフトール、アルキルフェノール、チオフ
ェノール、硫化アルキルフェノール、およびホルムアル
デヒドとフェノール系化合物との縮合生成物のようなフ
ェノール系物質;メタノール、2−プロパノール、オク
チルアルコール、セロソルブ、カルビトール、エチレン
グリコール、ステアリルアルコールおよびシクロヘキシ
ルアルコールのようなアルコール類;およびアニリン、
フェニレンジアミン、フェノチアジン、フェニル−β−
ナフチルアミンおよびドデシルアミンのようなアミン類
である。塩基性塩を製造するための特に効果的な方法は
酸を過剰の塩基性アルカリ土類金属系中和剤の少なくと
も1種およびアルコール系促進剤の少なくとも1種と混
合し、この混合物を昇温下例えば60〜200℃で炭酸
化することからなる。
【0053】無灰型清浄剤および分散剤は、その構造に
よっては燃焼して酸化ホウ素や五酸化リンのような不揮
発分を生ずるにもかかわらずそう呼ばれている。しか
し、通常、これは金属を含有しないので、燃焼によって
金属含有灰を生成することはない。その多くの種類が知
られており、そのいずれもがこの発明の潤滑剤に好適で
ある。以下その例を掲げる。
【0054】(1) 少なくとも約34個、好ましくは少
なくとも約54個の炭素原子を有するカルボン酸(また
はその誘導体)と、アミンのような窒素含有化合物、フ
ェノールやアルコールのような有機ヒドロキシ化合物お
よび(または)塩基性無機物質との反応生成物。この
「カルボン酸系分散剤」の例は英国特許第130652
8号や以下の米国特許に記載されている。
【0055】 第3163603号 第3351552号 第3541012号 〃3184474〃 〃3381022〃 〃3542678〃 〃3215707〃 〃3399141〃 〃3542680〃 〃3219666〃 〃3415750〃 〃3567637〃 〃3217310〃 〃3433744〃 〃3574101〃 〃3272746〃 〃3444170〃 〃3576743〃 〃3281357〃 〃3448048〃 〃3630904〃 〃3306908〃 〃3448049〃 〃3632510〃 〃3311558〃 〃3451933〃 〃3632511〃 〃3316177〃 〃3454607〃 〃3697428〃 〃3340281〃 〃3467668〃 〃3725441〃 〃3341542〃 〃3501405〃 〃3346493〃 〃3522179〃 〃Re26433〃 (2) 比較的高分子量の脂肪族もしくは脂環族ハライド
とアミン好ましくはポリアルキレンポリアミンとの反応
生成物。これらは「アミン系分散剤」ということがで
き、例えば以下の米国特許に記載されている。
【0056】 第3275554号 第3454555号 〃3438757〃 〃3565804〃 (3) 当該アルキル基が少なくとも約30個の炭素原子
を含有するアルキルフェノールとアルデヒド(ことにホ
ルムアルデヒド)およびアミン(ことにポリアルキレン
ポリアミン)との反応生成物。これは「マンニッヒ系分
散剤」と特徴づけることができ、以下の米国特許にその
例が記載されている。
【0057】 第3413374号 第3725480号 第3697574号 〃3726882〃 〃3725277〃 (4) 上記カルボン酸系、アミン系またはマンニッヒ系
分散剤を尿素、チオ尿素、二硫化炭素、アルデヒド、ケ
トン、カルボン酸、炭化水素置換コハク酸無水物、ニト
リル、エポキシド、ホウ素化合物、リン化合物等の試薬
で後処理して得た生成物。この種の物質は以下の米国特
許に記載されている。
【0058】 第3036003号 第3367943号 第3579450号 〃3087936〃 〃3373111〃 〃3591598〃 〃3200107〃 〃3403102〃 〃3600372〃 〃3216936〃 〃3442808〃 〃3639242〃 〃3254025〃 〃3455831〃 〃3649229〃 〃3256185〃 〃3455832〃 〃3649659〃 〃3278550〃 〃3493520〃 〃3658836〃 〃3280234〃 〃3502667〃 〃3697574〃 〃3281428〃 〃3513093〃 〃3702757〃 〃3282955〃 〃3533945〃 〃3703536〃 〃3312619〃 〃3539633〃 〃3704308〃 〃3366569〃 〃3573010〃 〃3708522〃 (5) メタクリル酸デシル、ビニルデシルエーテルおよ
び高分子量オレフィンのような油溶解性単量体と、アク
リル酸アミノアルキルやアクリルアミドおよびポリ(オ
キシエチレン)置換アクリレートのような極性基を有す
る単量体との相互重合体。これは「重合体系分散剤」と
特徴づけられ、以下の米国特許に記載されている。
【0059】 第3329658号 第3666730号 第3449250号 〃3687849〃 〃3519565〃 〃3702300〃 極圧剤、並びに腐食防止剤および酸化防止剤の例を挙げ
ると、塩素化ワックスのような塩素化脂肪族炭化水素、
二硫化ベンジル、二硫化ビス(クロルベンジル)、四硫
化ジブチル、オレイン酸の硫化メチルエステル、硫化ア
ルキルフェノール、硫化ジペンテンおよび硫化テンペン
のような有機硫化物・多硫化物、硫化リンとテレビンま
たはオレイン酸メチルとの反応生成物のようなホスホ硫
化炭化水素、亜リン酸ジブチル、亜リン酸ジヘプチル、
亜リン酸ジシクロヘキシル、亜リン酸ペンチルフェニ
ル、亜リン酸ジペンチルフェニル、亜リン酸トリデシ
ル、亜リン酸ジステアリル、亜リン酸オレイル4−ペン
チルフェニル、亜リン酸ポリプロピレン(分子量50
0)置換フェニル、亜リン酸ジイソブチル置換フェニル
等の亜リン酸ジ炭化水素もしくはトリ炭化水素を主体と
するリンエステル、ジオクチルジチオカルバミン酸亜鉛
およびジチオカルバミン酸バリウムヘプチルフェニルの
ようなチオカルバミン酸金属塩、ジシクロヘキシルホス
ホロジチオ酸亜鉛、ジオクチルホスホロジチオ酸亜鉛、
ジ(ヘプチルフェニル)ホスホロジチオ酸バリウム、ジ
ノニルホスホロジチオ酸カドミウム、および五硫化リン
とイソプロピルアルコールおよびn−ヘキシルアルコー
ルの当モル混合物との反応によって得たホスホロジチオ
酸の亜鉛塩のようなホスホロジチオ酸の第II族金属塩で
ある。
【0060】上記窒素含有エステルを含有する自動トラ
ンスミッション流体はいわゆるスリップ- スティック特
性を改善するために耐摩擦剤をしばしば含んでいる。こ
のような添加剤の例を挙げると、ステアリルアミンやオ
レイルアミンのような脂肪アミン;アミンとエチレンオ
キシドもしくはプロピレンオキシドとの反応生成物のよ
うなアルコキシル化アミン;およびアルコキシル化アミ
ンとホウ酸または酸化ホウ素との反応生成物のような他
のアミン誘導体である。他の例を挙げると、鯨油、硫化
鯨油、ステアリルアミンメチルオレエートおよび他の油
状物である。
【0061】上に列挙した添加剤はそれぞれ約0.01
〜約20重量%の割合で潤滑組成物中に含まれる。ほと
んどの場合、その量は約0.1〜約10重量%である。
【0062】上記窒素含有エステルはこれを潤滑剤に直
接加えることができる。しかしながら好ましくは、これ
を実質的に不活性の通常液状の有機希釈剤例えば鉱油、
ナフサ、ベンゼン、トルエンまたはキシレンで希釈して
濃縮物とするのがよい。この濃縮物はこの発明のエステ
ルを約0.1〜約80重量%、好ましくは約1または
2.5ないし約3.5または10重量%の割合で含有
し、これに加えて他の公知の添加剤(例えば、上記した
もの)の1種以上を含んでいてもよい。15%、20
%、30%または50%の濃度が用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C10N 20:02 30:02 40:04 40:25 (56)参考文献 特開 昭54−131607(JP,A) 特開 昭52−127905(JP,A) 特開 昭51−64510(JP,A) 米国特許3449250(US,A)

Claims (70)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油を多量に、およびエステルを少量
    含んでなる潤滑組成物において、該エステルが約0.0
    5ないし約1の還元比粘度を有し、かつ一方が低分子量
    脂肪族オレフィンまたはスチレンであり他方がα,β−
    不飽和脂肪族酸またはその無水物もしくはエステルであ
    るところの少なくとも2種の単量体から誘導されたカル
    ボキシ含有相互重合体の窒素含有エステルであって、滴
    定可能な酸性度を実質的に有さず、およびその構造中に
    該相互重合体のカルボキシ基から誘導された下記(A)
    および(B)の基それぞれを含有し、(A)基を提供す
    べくエステル化された該カルボキシ基と(B)基を提供
    すべく中和された該カルボキシ基とのモル比が約85:
    15ないし約99:1である窒素含有エステルであるこ
    とを特徴とする潤滑組成物: (A) エステル基中に少なくとも8個の脂肪族炭素原
    子を有するカルボキシルエステル基、 (B) 一個の第一または第二アミノ基と少なくとも一
    個の一官能性複素環式アミノ基とを有するポリアミノ化
    合物から誘導されたカルボニル−ポリアミノ基。
  2. 【請求項2】 還元比粘度が約0.2ないし約0.8で
    ある請求項1記載の潤滑組成物。
  3. 【請求項3】 還元比粘度が約0.35ないし約0.8
    である請求項1記載の潤滑組成物。
  4. 【請求項4】 還元比粘度が約0.35ないし約0.5
    0である請求項1記載の潤滑組成物。
  5. 【請求項5】 還元比粘度が約0.65ないし約0.7
    5である請求項1記載の潤滑組成物。
  6. 【請求項6】 低級脂肪族オレフィンがエチレン、プロ
    ピレンまたはイソブテンである請求項1記載の潤滑組成
    物。
  7. 【請求項7】 α,β−不飽和脂肪族酸またはその無水
    物もしくはエステルがマレイン酸もしくはその無水物、
    イタコン酸もしくはその無水物、またはアクリル酸もし
    くはそのエステルである請求項1記載の潤滑組成物。
  8. 【請求項8】 (A) のエステル基の各々が8ないし24
    個の炭素原子を有する請求項1記載の潤滑組成物。
  9. 【請求項9】 (A) のエステル基が12ないし18個の
    炭素原子を有するエステル基またはその混合物である請
    求項1記載の潤滑組成物。
  10. 【請求項10】 (A) のエステル基が14個または15
    個の炭素原子を有するエステル基、または14個および
    15個の炭素原子を有するエステル基の混合物である請
    求項1記載の潤滑組成物。
  11. 【請求項11】 (A) を提供すべくエステル化されたカ
    ルボキシ基と(B) を提供すべく中和されたカルボキシ基
    とのモル比が約95:5である請求項1記載の潤滑組成
    物。
  12. 【請求項12】 相互重合体がスチレン1モル量、マレ
    イン酸無水物1モル量、およびビニル単量体約0.3モ
    ル量以下のターポリマーである請求項1記載の潤滑組成
    物。
  13. 【請求項13】 ポリアミノ化合物がN−アミノアルキ
    ル置換モルホリンである請求項1記載の潤滑組成物。
  14. 【請求項14】 ポリアミノ化合物がアミノプロピルモ
    ルホリンである請求項1記載の潤滑組成物。
  15. 【請求項15】 約0.05ないし約1の還元比粘度を
    有し、かつ一方が低分子量脂肪族オレフィンまたはスチ
    レンであり他方がα,β−不飽和脂肪族酸またはその無
    水物もしくはエステルであるところの少なくとも2種の
    単量体から誘導されたカルボキシ含有相互重合体の窒素
    含有エステルであって、滴定可能な酸性度を実質的に有
    さず、およびその構造中に該相互重合体のカルボキシ基
    から誘導された下記(A) および(B) の基それぞれを含有
    し、(A) 基を提供すべくエステル化された該カルボキシ
    基と(B) 基を提供すべく中和された該カルボキシ基との
    モル比が約85:15ないし約99:1であり、流動点
    降下性を示す請求項1記載の潤滑組成物: (A) エステル基中に少なくとも8個の脂肪族炭素原子
    を有するカルボキシルエステル基、 (B) 一個の第一または第二アミノ基と少なくとも一個
    の複素環式アミノ基とを有するポリアミノ化合物から誘
    導されたカルボニル−ポリアミノ基。
  16. 【請求項16】 還元比粘度が約0.2ないし約0.8
    である請求項15記載の潤滑組成物。
  17. 【請求項17】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    8である請求項15記載の潤滑組成物。
  18. 【請求項18】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    50である請求項15記載の潤滑組成物。
  19. 【請求項19】 還元比粘度が約0.65ないし約0.
    75である請求項15記載の潤滑組成物。
  20. 【請求項20】 低級脂肪族オレフィンがエチレン、プ
    ロピレンまたはイソブテンである請求項15記載の潤滑
    組成物。
  21. 【請求項21】 α,β−不飽和脂肪族酸またはその無
    水物もしくはエステルがマレイン酸もしくはその無水
    物、イタコン酸もしくはその無水物、またはアクリル酸
    もしくはそのエステルである請求項15記載の潤滑組成
    物。
  22. 【請求項22】 (A) のエステル基が12ないし18個
    の炭素原子を有するエステル基またはその混合物である
    請求項15記載の潤滑組成物。
  23. 【請求項23】 (A) のエステル基が14個または15
    個の炭素原子を有するエステル基、または14個および
    15個の炭素原子を有するエステル基の混合物である請
    求項15記載の潤滑組成物。
  24. 【請求項24】 (A) を提供すべくエステル化されたカ
    ルボキシ基と(B) を提供すべく中和されたカルボキシ基
    とのモル比が約95:5である請求項15記載の潤滑組
    成物。
  25. 【請求項25】 ポリアミノ化合物がN−アミノアルキ
    ル置換モルホリンである請求項15記載の潤滑組成物。
  26. 【請求項26】 ポリアミノ化合物がアミノプロピルモ
    ルホリンである請求項15記載の潤滑組成物。
  27. 【請求項27】 約0.05ないし約1の還元比粘度を
    有し、かつ一方がスチレンであり他方がマレイン酸無水
    物であるところの少なくとも2種の単量体から誘導され
    たカルボキシ含有相互重合体の窒素含有エステルであっ
    て、滴定可能な酸性度を実質的に有さず、およびその構
    造中に該相互重合体のカルボキシ基から誘導された下記
    (A) および(B) の基それぞれを含有し、(A) 基を提供す
    べくエステル化された該カルボキシ基と(B) 基を提供す
    べく中和された該カルボキシ基とのモル比が約85:1
    5ないし約99:1である請求項1記載の潤滑組成物: (A) エステル基中に約12ないし約18個の炭素原子
    を有するカルボキシルエステル基、 (B) N−アミノアルキル置換モルホリンから誘導され
    たカルボニル−ポリアミノ基。
  28. 【請求項28】 還元比粘度が約0.2ないし約0.8
    である請求項27記載の潤滑組成物。
  29. 【請求項29】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    8である請求項27記載の潤滑組成物。
  30. 【請求項30】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    50である請求項27記載の潤滑組成物。
  31. 【請求項31】 還元比粘度が約0.65ないし約0.
    75である請求項27記載の潤滑組成物。
  32. 【請求項32】 (A) のエステル基の各々が14個また
    は15個の炭素原子を有する請求項27記載の潤滑組成
    物。
  33. 【請求項33】 (A) を提供すべくエステル化されたカ
    ルボキシ基と(B) を提供すべく中和されたカルボキシ基
    とのモル比が約95:5である請求項27記載の潤滑組
    成物。
  34. 【請求項34】 相互重合体がスチレン1モル量、マレ
    イン酸無水物1モル量、およびビニル単量体約0.3モ
    ル量以下のターポリマーである請求項27記載の潤滑組
    成物。
  35. 【請求項35】 N−アミノアルキル置換モルホリンが
    アミノプロピルモルホリンである請求項27記載の潤滑
    組成物。
  36. 【請求項36】 実質的に不活性の通常液状の有機希釈
    剤、およびエステルを約0.1ないし約80重量%含ん
    でなる添加剤濃縮物において、該エステルが約0.05
    ないし約1の還元比粘度を有し、かつ一方が低分子量脂
    肪族オレフィンまたはスチレンであり他方がα,β−不
    飽和脂肪族酸またはその無水物もしくはエステルである
    ところの少なくとも2種の単量体から誘導されたカルボ
    キシ含有相互重合体の窒素含有エステルであって、滴定
    可能な酸性度を実質的に有さず、およびその構造中に該
    相互重合体のカルボキシ基から誘導された下記(A)お
    よび(B)の基それぞれを含有し、(A)基を提供すべ
    くエステル化された該カルボキシ基と(B)基を提供す
    べく中和された該カルボキシ基とのモル比が約85:1
    5ないし約99:1である窒素含有エステルであること
    を特徴とする添加剤濃縮物: (A) エステル基中に少なくとも8個の脂肪族炭素原
    子を有するカルボキシルエステル基、 (B) 一個の第一または第二アミノ基と少なくとも一
    個の一官能性複素環式アミノ基とを有するポリアミノ化
    合物から誘導されたカルボニルーポリアミノ基。
  37. 【請求項37】 還元比粘度が約0.2ないし約0.8
    である請求項36記載の添加剤濃縮物。
  38. 【請求項38】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    8である請求項36記載の添加剤濃縮物。
  39. 【請求項39】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    50である請求項36記載の添加剤濃縮物。
  40. 【請求項40】 還元比粘度が約0.65ないし約0.
    75である請求項36記載の添加剤濃縮物。
  41. 【請求項41】 低級脂肪族オレフィンがエチレン、プ
    ロピレンまたはイソブテンである請求項36記載の添加
    剤濃縮物。
  42. 【請求項42】 α,β−不飽和脂肪族酸またはその無
    水物もしくはエステルがマレイン酸もしくはその無水
    物、イタコン酸もしくはその無水物、またはアクリル酸
    もしくはそのエステルである請求項36記載の添加剤濃
    縮物。
  43. 【請求項43】 (A) のエステル基の各々が8ないし2
    4個の炭素原子を有する請求項36記載の添加剤濃縮
    物。
  44. 【請求項44】 (A) のエステル基が12ないし18個
    の炭素原子を有するエステル基またはその混合物である
    請求項36記載の添加剤濃縮物。
  45. 【請求項45】 (A) のエステル基が14個または15
    個の炭素原子を有するエステル基、または14個および
    15個の炭素原子を有するエステル基の混合物である請
    求項36記載の添加剤濃縮物。
  46. 【請求項46】 (A) を提供すべくエステル化されたカ
    ルボキシ基と(B) を提供すべく中和されたカルボキシ基
    とのモル比が約95:5である請求項36記載の添加剤
    濃縮物。
  47. 【請求項47】 相互重合体がスチレン1モル量、マレ
    イン酸無水物1モル量、およびビニル単量体約0.3モ
    ル量以下のターポリマーである請求項36記載の添加剤
    濃縮物。
  48. 【請求項48】 ポリアミノ化合物がN−アミノアルキ
    ル置換モルホリンである請求項36記載の添加剤濃縮
    物。
  49. 【請求項49】 ポリアミノ化合物がアミノプロピルモ
    ルホリンである請求項36記載の添加剤濃縮物。
  50. 【請求項50】 約0.05ないし約1の還元比粘度を
    有し、かつ一方が低分子量脂肪族オレフィンまたはスチ
    レンであり他方がα,β−不飽和脂肪族酸またはその無
    水物もしくはエステルであるところの少なくとも2種の
    単量体から誘導されたカルボキシ含有相互重合体の窒素
    含有エステルであって、滴定可能な酸性度を実質的に有
    さず、およびその構造中に該相互重合体のカルボキシ基
    から誘導された下記(A) および(B) の基それぞれを含有
    し、(A) 基を提供すべくエステル化された該カルボキシ
    基と(B) 基を提供すべく中和された該カルボキシ基との
    モル比が約85:15ないし約99:1であり、流動点
    降下性を示す請求項36記載の添加剤濃縮物: (A) エステル基中に少なくとも8個の脂肪族炭素原子
    を有するカルボキシルエステル基、 (B) 一個の第一または第二アミノ基と少なくとも一個
    の複素環式アミノ基とを有するポリアミノ化合物から誘
    導されたカルボニル−ポリアミノ基。
  51. 【請求項51】 還元比粘度が約0.2ないし約0.8
    である請求項50記載の添加剤濃縮物。
  52. 【請求項52】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    8である請求項50記載の添加剤濃縮物。
  53. 【請求項53】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    50である請求項50記載の添加剤濃縮物。
  54. 【請求項54】 還元比粘度が約0.65ないし約0.
    75である請求項50記載の添加剤濃縮物。
  55. 【請求項55】 低級脂肪族オレフィンがエチレン、プ
    ロピレンまたはイソブテンである請求項50記載の添加
    剤濃縮物。
  56. 【請求項56】 α,β−不飽和脂肪族酸またはその無
    水物もしくはエステルがマレイン酸もしくはその無水
    物、イタコン酸もしくはその無水物、またはアクリル酸
    もしくはそのエステルである請求項50記載の添加剤濃
    縮物。
  57. 【請求項57】 (A) のエステル基が12ないし18個
    の炭素原子を有するエステル基またはその混合物である
    請求項50記載の添加剤濃縮物。
  58. 【請求項58】 (A) のエステル基が14個または15
    個の炭素原子を有するエステル基、または14個および
    15個の炭素原子を有するエステル基の混合物である請
    求項50記載の添加剤濃縮物。
  59. 【請求項59】 (A) を提供すべくエステル化されたカ
    ルボキシ基と(B) を提供すべく中和されたカルボキシ基
    とのモル比が約95:5である請求項50記載の添加剤
    濃縮物。
  60. 【請求項60】 ポリアミノ化合物がN−アミノアルキ
    ル置換モルホリンである請求項50記載の添加剤濃縮
    物。
  61. 【請求項61】 ポリアミノ化合物がアミノプロピルモ
    ルホリンである請求項50記載の添加剤濃縮物。
  62. 【請求項62】 約0.05ないし約1の還元比粘度を
    有し、かつ一方がスチレンであり他方がマレイン酸無水
    物であるところの少なくとも2種の単量体から誘導され
    たカルボキシ含有相互重合体の窒素含有エステルであっ
    て、滴定可能な酸性度を実質的に有さず、およびその構
    造中に該相互重合体のカルボキシ基から誘導された下記
    (A) および(B) の基それぞれを含有し、(A) 基を提供す
    べくエステル化された該カルボキシ基と(B) 基を提供す
    べく中和された該カルボキシ基とのモル比が約85:1
    5ないし約99:1である請求項36記載の添加剤濃縮
    物: (A) エステル基中に約12ないし約18個の炭素原子
    を有するカルボキシルエステル基、 (B) N−アミノアルキル置換モルホリンから誘導され
    たカルボニル−ポリアミノ基。
  63. 【請求項63】 還元比粘度が約0.2ないし約0.8
    である請求項62記載の添加剤濃縮物。
  64. 【請求項64】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    8である請求項62記載の添加剤濃縮物。
  65. 【請求項65】 還元比粘度が約0.35ないし約0.
    50である請求項62記載の添加剤濃縮物。
  66. 【請求項66】 還元比粘度が約0.65ないし約0.
    75である請求項62記載の添加剤濃縮物。
  67. 【請求項67】 (A) のエステル基の各々が14個また
    は15個の炭素原子を有する請求項62記載の添加剤濃
    縮物。
  68. 【請求項68】 (A) を提供すべくエステル化されたカ
    ルボキシ基と(B) を提供すべく中和されたカルボキシ基
    とのモル比が約95:5である請求項62記載の添加剤
    濃縮物。
  69. 【請求項69】 相互重合体がスチレン1モル量、マレ
    イン酸無水物1モル量、およびビニル単量体約0.3モ
    ル量以下のターポリマーである請求項62記載の添加剤
    濃縮物。
  70. 【請求項70】 N−アミノアルキル置換モルホリンが
    アミノプロピルモルホリンである請求項62記載の添加
    剤濃縮物。
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