JPH0784455A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0784455A
JPH0784455A JP5229202A JP22920293A JPH0784455A JP H0784455 A JPH0784455 A JP H0784455A JP 5229202 A JP5229202 A JP 5229202A JP 22920293 A JP22920293 A JP 22920293A JP H0784455 A JPH0784455 A JP H0784455A
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JP
Japan
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electrostatic latent
toner
image carrier
residual toner
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JP5229202A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Saegusa
久芳 三枝
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】残留トナーの均一化も行う帯電接触子を使用し
たクリーナレスタイプのものにおいて、帯電接触子への
残留トナーの付着を防止する。 【構成】靜電潜像保持体20表面の残留トナーを吸引回
収するとともに光ビーム21により形成された靜電潜像
にトナーを付着してトナー像を形成する現像装置23
と、この現像装置により形成されたトナー像を転写紙3
0に転写する転写装置29と、この転写装置による転写
後に靜電潜像保持体表面の残留トナー22′の分布を均
一化し、同時に靜電潜像保持体表面を帯電する接触帯電
子33とを設け、残留トナーの帯電量を帯電接触子と静
電潜像保持体との間で発生するクーロン力により、静電
潜像保持体側に保持される値に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接触帯電を使用した電
子写真方式に基づいて画像形成を行う画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置は、現像にて静電
潜像保持体上に形成したトナー像を転写紙等の像支持体
上に転写して画像形成を行うが、転写後に静電潜像保持
体上には残留トナーが残るため、この残留トナーによる
画像形成への影響を除去する必要がある。
【0003】残留トナーによる画像形成への影響を除去
する方式としては残留トナーをクリーニングするクリー
ニング装置を使用する方式やクリーニング装置を使用せ
ずに、現像装置により現像と同時に残留トナーを現像装
置内に回収する方式がある。
【0004】現像と同時に残留トナーを現像装置内に回
収する方式を使用した画像形成装置は、クリーナレス画
像形成装置と呼ばれ、例えば特開昭59−133573
号公報や特開昭59−157661号公報などによって
知られている。
【0005】これらの公報にはクリーナレス画像形成装
置の基本思想が開示されており、その骨子は次のように
要約される。すなわち図11に要部構成を断面的に示す
ように、レーザプリンタに代表される電子写真方式の画
像形成装置においては、周知の反転現像法を使用する場
合が多い。反転現像法においては、トナー2を感光体ド
ラム(靜電潜像保持体)1と同極性に帯電し、感光体ド
ラム1表面の電荷が存在しない部分(もしくは電荷量が
少ない部分)にその帯電したトナー2を付着させ、電荷
が存在する部分には付着させない。
【0006】このような選択的なトナーの付着を実現さ
せるためには、現像装置(現像手段)3内のトナー保持
体4に感光体ドラム1表面の帯電部分の電位V0 と非帯
電部分の電位V1 の間の電圧、Vb (|V1 |<|Vb
|<|V0 |)を印加し、帯電部分との間の電界によっ
て感光体ドラム1にトナー2を付着させる。感光体ドラ
ム1に付着したトナー2は周知の転写装置(転写手段)
5によって転写紙(像支持体)6に転写される。この転
写工程においては、一般にすべてのトナーが転写される
ことはなく、転写後の感光体ドラム1面上には転写残り
トナー、すなわち残留トナー2′が画像状に分布してい
る。
【0007】クリーナレスでない通常の画像形成装置に
おいては、図中破線で示すようにクリーニング装置7を
設け、このクリーニング装置7のクリーニングブレード
により残留トナー2′をかき落して回収した後、除電ラ
ンプ8によって感光体ドラム1面上の電荷を除去し、再
び靜電潜像形成工程(帯電器9による均一帯電工程と、
光ビーム10による露光工程)に至る。
【0008】これに対し、クリーナレス画像形成装置に
おいては、クリーニング装置7を用いずに残留トナー
2′を現像工程に至らしめ、現像と同時に現像装置3内
に回収する。すなわち光ビーム10の露光によって形成
した潜像のうち、帯電部分(すなわち、未露光部もしく
は非画像部)に存在する残留トナー2′は、帯電器9に
よって潜像と同極性に帯電される。このため、トナー保
持体4から感光体ドラム1へトナー2が転移することを
制御する電界(すなわちV0 とVb の電位差による電
界)によって残留トナー2′はトナー保持体4へ転移す
る。同時に非帯電部分(すなわち、露光部もしくは画像
部)に存在する残留トナー2′はトナー保持体4から感
光体ドラム1へ向かう力を受け感光体ドラム1面上に残
る。またこの非帯電部分にはトナー保持体4から新たな
トナー2が転移する。こうして現像と同時に残留トナー
のクリーニングが行われる。
【0009】このように、クリーナレス画像形成装置に
おいては、クリーニング装置7やクリーニングされたト
ナー(すなわち廃トナー)を収納する廃トナーボックス
が不要となるため、装置の小型化及び簡略化が容易にな
る。また、残留トナー2′は現像装置3に回収されて再
使用されるため、廃トナーが生じることもなく経済的で
あること、クリーニングブレードによって感光体ドラム
1を摺擦することがないので、感光体ドラム1の長寿命
化が可能になるなど、多くのメリットが得られる。
【0010】しかしながら、このクリーナレス画像形成
装置においては、次の理由によりゴースト像が現れる場
合がある。
【0011】第1に、高湿度環境下においては、転写紙
6が吸湿し低抵抗化するため、一般に転写効率が低下
し、多量のトナーが感光体ドラム1面上に残留する傾向
がある。残留トナー量が過大になると、現像装置3にお
いて完全にクリーニングすることができなくなり、非画
像部に残留トナー2′が残ってしまうため、転写画像の
白地部にポジのゴーストが現れる。(以下、ポジゴース
トもしくはポジメモリと称する。)第2に、残留トナー
量が過大になると、光ビーム10による露光工程におい
て残留トナー2′が光ビーム10を遮光するため感光体
ドラム1の表面電位の減衰が不十分となり、V0 とV1
の中間の電位状態(V1 ′とする。)となってしまう。
このような部位においては、現像電圧がVb −V1 ′と
なり、周囲の露光部の現像電圧Vb −V1 よりも小さな
値となるため、トナー保持体4から感光体ドラム1への
トナー転移量が周囲に比べて少なく、従って転写画像の
画像部には残留トナー像が白抜け像(以降、ネガゴース
トもしくはネガメモリと称する。)となって現れること
になる。この現象は、網点画像やライン画像の集合から
なるハーフトーン画像において顕著に現れる。
【0012】これに対し、特開平4−34566号公報
には、図12に示すように、帯電器9に代えて残留トナ
ー像を均一化すると共に帯電を行う導電性ブラシローラ
12を設け、この導電性ブラシローラ12に電源13か
ら電圧を印加し、この導電性ブラシローラ12を感光体
ドラム1に接触させることにより帯電を行い、かつ残留
トナー2′を慣らして均一化することによりゴーストを
除去ことが開示されている。すなわち、導電性ブラシロ
ーラ12により感光体ドラム1が均一に帯電されると
き、同時に感光体ドラム1上の残留トナー2′が摺動さ
れ、かつ所要の電圧が印加される。これにより残留トナ
ー2′の分布が乱され、全体的に残留トナー2′が均一
化される。従って残留トナー2′が次の画像形成時にゴ
ーストをもたらすことが無くなる。
【0013】また、感光体ドラム1に対する帯電は、帯
電器9を使用したコロナ帯電に比較してオゾンや窒素酸
化物の生成が少ないため、人体や感光体ドラム1などに
悪影響を与えないという効果がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように帯電
に導電性ブラシを使用した場合、感光体ドラムに静電的
に付着している残留トナーが導電性ブラシに付着し、そ
の付着したトナーが抵抗となり、導電性ブラシによる感
光体ドラムへの帯電性能を劣化させ、その結果画像形成
品質が低下する問題があった。
【0015】そこで本発明は、静電潜像保持体を帯電す
るとともに残留トナーを均一化する帯電接触子を使用し
たクリーナレスタイプのものにおいて、帯電接触子への
残留トナーの付着を防止でき、従って帯電接触子の帯電
性能の劣化を防止でき、常に良好な画像形成品質を維持
できる画像形成装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
回転する靜電潜像保持体と、この静電潜像保持体の表面
に接触し、その静電潜像保持体表面を均一に帯電する接
触帯電子と、この接触帯電子により帯電した静電潜像保
持体の表面電荷の一部を減衰せしめ靜電潜像を形成する
手段と、この手段により形成した静電潜像にトナーを付
着させてトナー像を形成するとともに靜電潜像保持体の
表面から転写後に残った残留トナーを吸引回収する現像
手段と、この現像手段により形成したトナー像を像支持
体上に転写する転写手段とからなり、帯電手段の帯電領
域に進入する静電潜像保持体表面のトナー層厚をd
t [m]、静電潜像保持体層厚をdp [m]、静電潜像
保持体誘電率をεp 、帯電領域に進入する静電潜像保持
体のトナー濃度をmt [Kg/m2 ]、トナー誘電率をε
t、静電潜像保持体の表面電位をV0 、接触帯電子の表
面電位をVb としたとき、帯電手段の帯電領域に進入す
る静電潜像保持体表面のトナー帯電量q[C/Kg]を、
静電潜像保持体の帯電極性が正の場合には、
【数3】 静電潜像保持体の帯電極性が負の場合には、
【数4】 に規制したことにある。
【0017】請求項2対応の発明は、回転する靜電潜像
保持体と、この静電潜像保持体の表面に接触し、その静
電潜像保持体表面を均一に帯電する接触帯電子と、この
接触帯電子により帯電した静電潜像保持体の表面電荷の
一部を減衰せしめ靜電潜像を形成する手段と、この手段
により形成した静電潜像にトナーを付着させてトナー像
を形成するとともに靜電潜像保持体の表面から転写後に
残った残留トナーを吸引回収する現像手段と、この現像
手段により形成したトナー像を像支持体上に転写する転
写手段と、静電潜像保持体の回転方向に対して転写手段
の下流側でかつ接触帯電子の上流側に転写後に残った残
留トナーの電荷量を調整するトナー電荷量調整手段を設
けたものである。
【0018】
【作用】請求項1対応の発明においては、接触帯電子に
より接触帯電する位置にある静電潜像保持体上の残留ト
ナーの帯電量q[C/Kg]を、静電潜像保持体の帯電極
性が正の場合には、
【数5】 静電潜像保持体の帯電極性が負の場合には、
【数6】 に規制しているので、残留トナーの接触帯電子への付着
が抑制される。
【0019】請求項2対応の発明においては、トナー電
荷量調整手段より接触帯電する位置にある静電潜像保持
体上の残留トナーの電荷量を調整できるので、残留トナ
ーの帯電量を残留トナーの接触帯電子への付着を抑制す
る値に設定することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、この実施例は請求項1に対応した実施例
について述べる。
【0021】図1に示すように、例えば負帯電型の有機
感光体ドラムからなる靜電潜像保持体20を設け、帯電
した靜電潜像保持体20の表面電荷の一部を露光手段か
らの光ビーム21によって減衰せしめその靜電潜像保持
体20上に靜電潜像を形成するようになっている。
【0022】23は例えば一成分非磁性現像装置(現像
手段)で、この現像装置23は前記靜電潜像保持体20
に接触して設けられ、帯電したトナー22aをその靜電
潜像保持体20に送出す現像ローラ(トナー保持体)2
4、この現像ローラ24に内部に収納しているトナー2
2を供給するトナー供給ローラ25及び前記現像ローラ
24によって送出されるトナー22aの量を規制するト
ナー規制ブレード26を設けている。
【0023】前記現像装置23は、前記靜電潜像保持体
20の表面の残留トナー22′を内部に吸引回収すると
ともに露光手段からの光ビーム21により形成した靜電
潜像にトナーを付着させて現像を行いトナー像を形成す
るようになっている。
【0024】前記現像装置23は、前記靜電潜像保持体
20と同極性に帯電したトナー22aを用いてその靜電
潜像保持体20の表面の電荷が存在しない部分(もしく
は電荷量が少ない部分)にトナー22aを付着させ、電
荷が存在する部分にはトナー22aを付着させないよう
になっている。
【0025】具体的には前記現像装置23内の現像ロー
ラ24に靜電潜像保持体20の表面の帯電部分の電位V
0 と非帯電部分の電位V1 の間の電圧、Vb (|V1
<|Vb |<|V0 |)を印加し、帯電部分との間の電
界によって前記靜電潜像保持体20にトナー22aを付
着させるようになっている。前記現像ローラ24には電
源27から負の直流電圧を印加し、前記トナー供給ロー
ラ25には電源28から負の直流電圧を印加している。
【0026】前記現像装置23により形成されたトナー
像を転写装置(転写手段)29によって転写紙(像支持
体)30上に転写するようになっている。
【0027】前記転写装置29は、例えばスコロトロン
型のコロナ帯電器からなり、放電ワイヤ29aに電源3
1から正の直流電圧を印加し、グリッド29bに電源3
2から正の直流電圧を印加している。
【0028】前記静電潜像保持体20の回転方向(図中
矢印で示す方向)に対して転写装置29の下流側でかつ
露光手段(光ビーム21の位置)の上流側に、残留トナ
ー像を均一化すると共に帯電を行う帯電接触子33を設
け、転写装置29による転写後に静電潜像保持体20上
に残った残留トナー22′の分布を均一化し、同時に靜
電潜像保持体20の表面を帯電するようにしている。
【0029】前記帯電接触子33は、例えば導電性ブラ
シからなり、この導電性ブラシは、体積抵抗が104
108 Ω・cmの導電性繊維を導電性の金属プレートに接
着ししたものを使用している。ブラシを構成する繊維の
太さは、0.5〜10デニール、植毛密度は5000本
/cm2 〜10万本/cm2 、繊維の長さが2〜10mmの範
囲のものが望ましい。
【0030】前記帯電接触子33には電源34から負の
直流電圧を印加するようになっている。
【0031】先ず、本実施例の基本的な作用について説
明する。
【0032】図3は接触帯電子を使用して帯電する場合
の帯電工程をモデル化した図で、ここでは転写残りトナ
ーである残留トナー22′の層を均一な誘電体層として
考え、また接触帯電子33と静電潜像保持体20との接
触幅は、静電潜像保持体20の層厚及び残留トナー2
2′の層厚に比べて充分に薄いため、静電潜像保持体層
と残留トナー層を平行板と考えてモデル化している。
【0033】静電潜像保持体層に電荷が無く、残留トナ
ー層にのみ電荷があると仮定して、ポアソンの式を適用
させると、 d2 φp /dx2 =0 …(1) d2 φt /dx2 =−ρ/εt …(2) ここで使用した記号は図3で定義したものである。電荷
量σは単位面積あたりの電荷量である。境界条件は、 εp dφp (0) /dx=−σd …(3) εt dφt (dp )/dx−εp dφp (dp )/dx=−σp …(4) −εt dφt (dp +dt )/dx=−σt …(5) 電位が連続しているので、 φp (0) =0 …(6) φp (dp )=φt (dp ) …(7) φt (dp +dt )=Vb …(8) 上記各式(1) 〜(8) を解くと、残留トナー層内の電界φ
t /dxは、 φt /dx=q×mt /{(εt ×dt ){−X+dt 2 /(2Aεt )+dp } −(V0 −Vb )/(εt ×A) …(9) ここで、A=dp /εp +dt /εt 、残留トナー層内
で電界が0となる点をX0 とすると、 X0 =−dt /(q×mt ×A)(V0 −Vb ) +dt 2 /(2Aεt )+dp …(10) このX0 が接触帯電子33表面より静電潜像保持体20
と反対側にあるとき、 X0 >dp +dt …(11) となり、このとき残留トナー22′はクーロン力によ
り、静電潜像保持体20に保持される。すなわち、接触
帯電子33に残留トナー22′は付着しないことにな
る。
【0034】ここで、上記(10)式より、qについて解く
と、静電潜像保持体20が負帯電においては、
【数7】 の場合を図示すると図2の(a) に示すように残留トナー
22′は静電潜像保持体20に保持された状態となる。
【0035】また、q>0の場合を図示すると図2の
(b) に示すように残留トナー22′は接触帯電子33に
付着する。
【0036】さらに、
【数8】 の場合を図示すると図2の(c) に示すように残留トナー
22′は静電潜像保持体20に付着する。
【0037】例えば、静電潜像保持体層厚;dp =2×
10-5[m]、残留トナー層厚;dt =3×10
-6[m]、静電潜像保持体誘電率;εp =3.4×
ε0 、残留トナー濃度;mt =1.5×10-4[Kg/m
2 ]、残留トナー誘電率;εt =1.1×ε0 、静電潜
像保持体表面電位;V0 =−500V、接触帯電子表面
電位;Vb =−1000V、真空中の誘電率;ε0
8.85×10-12 、とした場合に、X0 >dp +dt
を満たすためには、残留トナー22′の帯電量qは、 −4 C/Kg<q<0 …(12) となる。
【0038】静電潜像保持体20の表面を均一に負帯電
させるためには、帯電接触子33に電源34から負の電
圧を印加する。帯電接触子33と静電潜像保持体20と
の接触の深さは0.5mm以上が望ましい。
【0039】そこで帯電接触子33のブラシの毛足の長
さを5mm、ブラシを構成する繊維の体積抵抗を106 Ω
・cm、帯電接触子33に−1000Vの直流電圧を印加
したときの結果について説明する。
【0040】静電潜像保持体20の表面を上記条件にて
接触帯電子33により−500V程度に均一に帯電す
る。この帯電面にレーザの光ビーム21で露光を行い、
現像装置23にて例えば特開昭59−15661号公報
等により周知の非磁性1成分接触式現像法による現像
(現像同時クリーニング)を行う。
【0041】そして転写装置29により静電潜像保持体
20上に現像により形成されたトナー像を転写紙30に
転写する。転写後の転写紙30は定着器(図示せず)に
より定着されることになる。
【0042】一方、転写後の静電潜像保持体20には転
写残りの残留トナー22′が存在する。
【0043】帯電接触子33が静電潜像保持体20を帯
電するとき、残留トナー22′が帯電接触子33に付着
しその付着量が増大すると、静電潜像保持体20の表面
電位が不均一となり、転写紙30に形成される画像に黒
筋等が発生するという問題がある。特にハーフトーンの
画像形成の場合にはこの黒筋が顕著に発生する。
【0044】そこで残留トナー22′の帯電量を前述し
た(12)式を満足するように設定することにより、残留ト
ナー22′は帯電接触子33と静電潜像保持体20との
間で発生するクーロン力により、静電潜像保持体20側
に保持され、帯電接触子33への付着を防止する。
【0045】残留トナー22′の電荷量は、転写前のト
ナー22aの電荷量に依存するため、転写前のトナー2
2aの帯電量を制御することは残留トナー22′の帯電
量を制御する上で重要な要因となる。
【0046】そこでトナー22aの帯電量を以下の方法
により制御する。
【0047】(a) トナー22に含有する帯電制御剤やキ
ャリアの種類及び含有率を調整する。すなわち、トナー
自身の帯電特性を調整する。
【0048】(b) 前記トナー供給ローラ25のバイアス
を調整する。すなわち、トナー22とトナー供給ローラ
25が接触することによってトナー自身が帯電するた
め、トナー供給ローラ25のバイアスを調整することに
よりトナー22aの帯電量が調整できる。
【0049】(c) 現像ローラ24とトナー規制ブレード
26の接触圧力を調整する。すなわち、現像装置23内
のトナー22はトナー規制ブレード26によりトナー層
厚が規定される。このときトナー22とトナー規制ブレ
ード26との摩擦によりトナーが帯電される。従って、
トナー規制ブレード26の現像ローラ24への接触圧力
を調整することにより、トナー22aの帯電量を調整で
きる。
【0050】(d) 現像ローラ24と静電潜像保持体20
との周速比を調整する。すなわち現像ローラ24上のト
ナー層が静電力により静電潜像保持体20に付着する。
このとき現像ローラ24と静電潜像保持体20との摩擦
によりトナー22が帯電される。従って、現像ローラ2
4と静電潜像保持体20との周速比を調整することによ
り、トナー22aの帯電量を調整できる。
【0051】以上の方法で転写前のトナー22aの帯電
量を制御することにより残留トナー22′の帯電量を調
整し、前述した(12)式を満足するようにする。
【0052】こうして残留トナー22′の帯電量qが(1
2)式を満足すると、残留トナー22′に働くクーロン力
は残留トナー22′を静電潜像保持体20の側に引きつ
け、接触帯電子33への付着を防止する。
【0053】実際に、静電潜像保持体層厚;dp =2×
10-5[m]、残留トナー層厚;dt =3×10
-6[m]、静電潜像保持体誘電率;εp =3.4×
ε0 、残留トナー濃度;mt =1.5×10-4[Kg/m
2 ]、残留トナー誘電率;εt =1.1×ε0 、静電潜
像保持体表面電位;V0 =−500V、接触帯電子表面
電位;Vb =−1000V、真空中の誘電率;ε0
8.85×10-12 、残留トナーの平均帯電量;−13
mC/Kgの条件で評価を行った。この条件は前述した数7
式を満足するものになっている。
【0054】この条件にて残留トナーの多い黒べた印字
を行ったときの累計帯電子付着トナー量と累計残留トナ
ー量との関係は図5にグラフで示すようになった。すな
わち、累計残留トナー量が4.0gのとき累計帯電子付
着トナー量が0.13gであることからも判るように、
接触帯電子33と静電潜像保持体20との接触部を通過
する残留トナー22′のほとんどが接触帯電子33に付
着せずに通過している。
【0055】これは、クーロン力が残留トナー22′を
静電潜像保持体20上に保持するよう働いているためで
ある。
【0056】また、同時に測定した静電潜像保持体表面
電位から、累計帯電子付着トナー量と静電潜像保持体表
面電位との関係は図6にグラフで示すようになった。こ
のグラフからも判るように、静電潜像保持体表面電位の
変化から見ても接触帯電子33に対するトナーの付着量
は少ない。また、累計帯電子付着トナー量が0.12g
のとき静電潜像保持体表面電位は30V程度低下してい
るが、この程度の低下では印字品質上問題はなかった。
【0057】残留トナーのごく一部が接触帯電子33に
付着した理由は、物理的な力(ファンデルワールス力や
摩擦力等)によって付着したと推測される。
【0058】また、静電潜像保持体表面電位が多少異な
るが、同様の前述した数7式を満足する条件下で、実際
の文字印字を行い、印字枚数の増加に伴う静電潜像保持
体表面電位の変化を測定したところ図7にグラフで示す
ような結果が得られた。なお、転写紙30に印字される
黒部(トナー部)の割合は5%程度である。
【0059】このグラフからも判るように、初期印字時
と10,000枚印字時との静電潜像保持体表面電位の
差が50V程度あるが、この程度の差は印字品質上問題
にならなかった。
【0060】静電潜像保持体表面電位の低下の原因とし
ては、物理的な力による接触帯電子33への残留トナー
22′の付着、静電潜像保持体表面の劣化によるものと
考えられる。
【0061】以上のことから、前述した数7式を満足し
ていれば、クーロン力により残留トナー22′を静電潜
像保持体20上に保持できるため、帯電接触子33の帯
電性能の劣化を防止でき、常に良好な画像形成品質を維
持できる。
【0062】次に残留トナー22′の電荷量測定方法に
ついて述べる。
【0063】これは図4に示すように、静電潜像保持体
20上に残留トナー22′がある場合、明所にて静電潜
像保持体20を絶縁した状態で、電荷の測定が可能なク
ーロンメータ40を静電潜像保持体20に接触させる。
【0064】この状態で静電潜像保持体20の表面に付
着した残留トナー22′をポンプ41により吸引する。
残留トナー22′を静電潜像保持体20から引き離すと
き、残留トナー22′の保持している電荷の絶対値が等
しく、極性が逆である電荷が静電潜像保持体20に発生
し、それをクーロンメータ41により計測する。またこ
のとき、静電潜像保持体20から残留トナー22′が引
き離されるため、この重量変化を精密秤で計測すること
により、残留トナー22′の単位重量あたりの電荷量を
計測することができる。
【0065】なお、本実施例ではトナーの帯電量qを直
接調整する例について述べたが必ずしもこれに限定する
ものではなく、前述した(10)式及び(11)式を満足すれば
他の値を調整してトナーの帯電量qを調整してもよい。
【0066】次に本発明の他の実施例を図面を参照して
述べる。この実施例は請求項2に対応した実施例につい
て述べる。
【0067】なお、前記実施例と同一の部分には同一の
符号を付して詳細な説明は省略する。この実施例におい
ても前記実施例と同様前述した(10)式、(11)式及び(12)
式を満足する構成となっている。
【0068】これは図8に示すように、静電潜像保持体
20の回転方向に対して転写装置29の下流側でかつ接
触帯電子33の上流側に、転写後に残った残留トナー2
2′の電荷量を調整するトナー電荷量調整手段であるス
コロトロン型コロナ帯電器35を設けている。
【0069】このコロナ帯電器35は、放電ワイヤ35
aに電源36から負の直流電圧を印加し、グリッド35
bに電源37から負の直流電圧を印加している。
【0070】転写装置29でトナー像を転写した後に静
電潜像保持体20上の残った残留トナー22′の帯電量
は一般に図10に示すような分布となる。特に環境条件
が変化した場合、正帯電している残留トナー221 ′が
増大することがある。負帯電している残留トナー2
2 ′は前述した(12)式を満たしているが、正帯電して
いる残留トナー221 ′は前述した(12)式を満たしてい
ない。従って、正帯電している残留トナー221 ′が帯
電接触子33に付着するという問題が発生する。
【0071】そこで正帯電している残留トナー221
を強制的に負帯電させる必要がある。コロナ帯電器35
のグリッド電位を調整することで残留トナー22′に供
給するコロナ電荷量を調整できる。
【0072】コロナ帯電器35の放電ワイヤ35aに−
40μA、グリッド35bに−500Vの電圧を印加す
ると、正帯電している残留トナー221 ′に微小の負電
荷が供給され、図9に示すように、正帯電している残留
トナー221 ′の電荷極性がプラスからマイナスに変化
し負帯電残留トナー222 ′に変化させることができ
た。
【0073】このときコロナ帯電器35から発生するオ
ゾンが懸念されるが、放電ワイヤ35aに印加する電流
が少ないため発生するオゾン量は0.09ppmと低
く、従来のコロナ帯電器の場合の1/6程度で悪影響は
ない。
【0074】また、このとき静電潜像保持体20の表面
電位もコロナ帯電器35により変化するが、コロナ帯電
器35による電位変化が少ないため、そのまま帯電接触
子33で帯電を行っても画像形成の品質に影響は無かっ
た。
【0075】仮にコロナ帯電器35による影響で画像形
成の品質に影響を与える可能性があってもコロナ帯電器
35と帯電接触子33との間に除電ランプ38を配置し
て静電潜像保持体20に蓄積している電荷を放出すれば
コロナ帯電器35による影響を防止することができる。
そして残留トナー22′は抵抗が高いため、接触してい
る静電潜像保持体20の電位が変化しても残留トナー2
2′の帯電量はほとんど変化しない。従って残留トナー
22′が帯電接触子33に接触するときの残留トナー2
2′の帯電量は前述した(12)式の関係を満たすことにな
り、残留トナー22′の帯電接触子33への付着を防止
できる。
【0076】なお、本実施例はトナー電荷量調整手段と
してスコロトロン型コロナ帯電器を使用した例について
述べたがこれに限定するものではなく、要は残留トナー
の電荷量を変化できるものであればよい。例えば、静電
潜像保持体と非接触の位置にコロナチャージャ・針導電
子・導電性ゴムローラ・導電性ブラシを設けてコロナ放
電により残留トナーを帯電できるものや静電潜像保持体
と接触して導電性ブラシや導電性ゴムローラを設け、電
荷注入により残留トナーを帯電できるものであってもよ
い。
【0077】なお、前記各実施例では接触帯電子として
導電性ブラシを使用したものについて述べたが必ずしも
これに限定するものではなく、導電性ゴムローラであっ
てもよい。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、静
電潜像保持体を帯電するとともに残留トナーを均一化す
る帯電接触子を使用したクリーナレスタイプのものにお
いて、帯電接触子への残留トナーの付着を防止でき、従
って帯電接触子の帯電性能の劣化を防止でき、常に良好
な画像形成品質を維持できる画像形成装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図。
【図2】同実施例において残留トナーに作用するクーロ
ン力の関係を示す図。
【図3】同実施例の接触帯電法をモデル化して説明する
ための図。
【図4】残留トナーの電荷量測定法を説明するための
図。
【図5】同実施例における具体例の累計帯電子付着トナ
ー量と累計残留トナー量との関係を示すグラフ。
【図6】同実施例における具体例の累計帯電子付着トナ
ー量と静電潜像保持体表面電位との関係を示すグラフ。
【図7】同実施例における具体例の印字枚数と静電潜像
保持体表面電位との関係を示すグラフ。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部断面図。
【図9】同実施例におけるトナー電荷量調整用のスコロ
トロン型コロナ帯電器の作用を説明するための図。
【図10】同実施例における残留トナーの帯電量分布を
示すグラフ。
【図11】従来例を示す要部断面図。
【図12】他の従来例を示す要部断面図。
【符号の説明】
20…靜電潜像保持体 22′…残留トナー 23…現像装置 29…転写装置 33…接触帯電子
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 303 21/10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する靜電潜像保持体と、この静電潜
    像保持体の表面に接触し、その静電潜像保持体表面を均
    一に帯電する接触帯電子と、この接触帯電子により帯電
    した前記静電潜像保持体の表面電荷の一部を減衰せしめ
    靜電潜像を形成する手段と、この手段により形成した静
    電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成するととも
    に前記靜電潜像保持体の表面から転写後に残った残留ト
    ナーを吸引回収する現像手段と、この現像手段により形
    成したトナー像を像支持体上に転写する転写手段とから
    なり、 前記帯電手段の帯電領域に進入する静電潜像保持体表面
    のトナー層厚をdt [m]、静電潜像保持体層厚をdp
    [m]、静電潜像保持体誘電率をεp 、帯電領域に進入
    する静電潜像保持体のトナー濃度をmt [Kg/m2 ]、
    トナー誘電率をεt 、静電潜像保持体の表面電位を
    0 、接触帯電子の表面電位をVb としたとき、前記帯
    電手段の帯電領域に進入する静電潜像保持体表面のトナ
    ー帯電量q[C/Kg]を、 前記静電潜像保持体の帯電極性が正の場合には、 【数1】 前記静電潜像保持体の帯電極性が負の場合には、 【数2】 に規制したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 回転する靜電潜像保持体と、この静電潜
    像保持体の表面に接触し、その静電潜像保持体表面を均
    一に帯電する接触帯電子と、この接触帯電子により帯電
    した前記静電潜像保持体の表面電荷の一部を減衰せしめ
    靜電潜像を形成する手段と、この手段により形成した静
    電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成するととも
    に前記靜電潜像保持体の表面から転写後に残った残留ト
    ナーを吸引回収する現像手段と、この現像手段により形
    成したトナー像を像支持体上に転写する転写手段と、前
    記静電潜像保持体の回転方向に対して前記転写手段の下
    流側でかつ前記接触帯電子の上流側に転写後に残った残
    留トナーの電荷量を調整するトナー電荷量調整手段を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
JP5229202A 1993-09-14 1993-09-14 画像形成装置 Pending JPH0784455A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308672A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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JP2006308672A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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