JPH0784439A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH0784439A
JPH0784439A JP25000093A JP25000093A JPH0784439A JP H0784439 A JPH0784439 A JP H0784439A JP 25000093 A JP25000093 A JP 25000093A JP 25000093 A JP25000093 A JP 25000093A JP H0784439 A JPH0784439 A JP H0784439A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電子写真法を利用した画像形成方法におい
て、導電性粒子を含む粒子の集合体からなる粒状帯電剤
を介してバイアス電圧を印加する粒子帯電法により、感
光体を400ボルト以下の低電位に暗下に均一帯電さ
せ、ついで静電潜像を形成した後、現像バイアス電圧と
静電潜像の低電位部の電位差が400ボルト以下となるよ
うに現像バイアス電圧を印加して現像する。 【効果】 オゾンの発生を防止し、感光層厚が薄く高静
電容量の感光体の帯電立上り特性を改善し、高速プロセ
ス化・感光体の均一帯電が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームプリン
ター、複写機などに用いられる電子写真方式を利用した
画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】C.F.カールソンによる電子写真法の
発明(米国特許第2,297,691号明細書)以来、
この方法を基礎として各種の改良、開発がなされてい
る。カールソン方式に代表される電子写真方式は現在広
く用いられており、感光体の均一帯電→選択露光による
潜像の形成→現像剤によるトナー像の形成→転写→定着
を基本プロセスとする。従来の電子写真装置では、帯電
方式としてコロナ帯電法、ローラ帯電法、ブラシ帯電法
が主として採用されており、±400〜±800ボルト
の帯電電位に感光体を帯電させて画像露光を行ない、露
光後の電位を±10〜±200ボルトとしていた。
【0003】導電性粒子を感光体に接触させて用いる粒
子帯電法も知られている。粒子帯電法は、磁性粒子によ
り磁気ブラシを形成し、この磁性粒子を介して電荷を注
入する方法であり、103〜107Ω・cm程度の磁性粒
子を用い、1KVあるいはそれ以上の高バイアス電圧を
印加することにより感光体を帯電させていた。例えば、
特開昭61−57958号公報では、106Ω・cmの磁
性粒子に2000Vの帯電用バイアス電圧を印加してい
る。また、特開昭59−133569号公報では、導電
率10-7V/cmの磁性粒子を用いることにより、60
0Vの電圧印加で500Vの表面電位が得られるとして
いる。しかしながら、感光体を高電位に帯電させるとい
う点では、従来の粒子帯電法は前述の他の帯電法と変わ
るところがない。
【0004】また、現像方式としては、1成分または2
成分の磁気ブラシ現像剤、ジャンピング現像法、導電性
弾性ローラによる接触現像法があり、現像バイアス電圧
Vbとして±300〜±600ボルト程度を印加し、方
式によっては交流電圧を重畳していた。
【0005】しかしながら、上記の画像形成方法には、
下記のような種々の欠点があり、よりいっそうの改善が
またれていた。 (1) コロナ放電法では、オゾンの発生の問題があ
り、また、帯電器の寿命も1〜2万枚印字程度であっ
た。さらに、a−Si系感光体ではコロナ放電により感
光層の表面に反応堆積物が生成し、像流れの原因となっ
ていた。 (2) ローラ帯電法、ブラシ帯電法でも、オゾン、コ
ロナ生成物の発生は皆無ではなく、それらの帯電部材の
寿命も1〜5万枚程度以下であった。 (3) 帯電電位が高いため、感光層の層厚(以下、感
光体膜厚と呼ぶこともある)は、厚くする必要があり、
有機系感光体(OPC)で15〜30μm、a−Si系
感光体で30〜50μm必要であった。 (4) 薄い膜厚の感光体は絶縁破壊が生じるため使用
できず、また、薄い膜厚の感光体は静電容量が大きく、
帯電能力に余裕のないコロナ帯電法等では帯電能力の低
下が生じて不都合であった。 (5) a−Si系感光体は、プラズマグロー方式等で
感光層を形成するため感光層の堆積速度が遅く、感光体
膜厚の増加はコストの上昇に直結する。 (6) OPC系感光体は、繰返し使用の摩耗により感
光体膜厚が減少するため、感光体の寿命が短くなる。ま
た、膜厚が減少すると感光層の静電容量が増加するの
で、膜厚変動に応じて帯電電流を増加させていかないと
所定時間内に感光体を設定値まで帯電させることができ
ない。そのため、補正回路、印字枚数カウンター等の補
助手段を設け、膜厚変動に応じて帯電電流を制御する必
要が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来使用が
困難であった低帯圧感光体、高静電容量感光体の効率的
な利用を可能とするとともに、長期にわたって安定して
画像を形成することができ、しかも、安全で高速プロセ
ス化、低コスト化が可能な画像形成方法を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、暗下に感光体を均一帯電させる帯電工程と、選択的
な光照射により感光体の帯電電位を選択的に低下せしめ
て低電位部と高電位部とよりなる静電潜像を感光体上に
形成する潜像形成工程と、静電潜像が形成された感光体
と、トナーを含む現像剤とを接触せしめて、該接触部に
現像バイアス電圧を印加しつつ、トナーを静電潜像に選
択的に付着せしめてトナー像を形成する現像工程の各工
程を施す画像形成方法において、前記帯電工程におい
て、導電性粒子を含む粒子の集合体からなる粒状帯電剤
を介して帯電用バイアス電圧を印加することによって感
光体を帯電させる粒子帯電法により、感光体を400ボ
ルト以下(絶対値)に帯電させることを特徴とする。
【0008】また、繰返し使用により感光体の感光層が
摩耗して感光層の層厚が減少することを考慮し、感光層
の使用最小層厚を予め設定し、この使用最小層厚の感光
体においても、帯電工程における帯電処理時間内に所定
の帯電電位に感光層を帯電させるのに必要な帯電電流が
粒状帯電剤を介して感光層に流入するように、粒状帯電
剤の抗抵率を設定する。さらに、前記現像工程におい
て、現像バイアス電圧Vbと、静電潜像の低電位部Vl
との差の絶対値|Vb−Vl|が400ボルト以下とな
るように、感光体に対して現像バイアス電圧を印加する
ことにより良好な画像を形成することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の画像形成方法の実施例につ
いて示す説明図である。導電性支持体13上に感光層1
5が形成されたドラム状の感光体11の周囲には、帯電
ユニット21、露光ユニット(LED露光光学系4
1)、現像ユニット51、転写ユニット71、定着ユニ
ット81が配設されている。なお、感光体11として
は、ベルト状(シート状)のものを用いてもよい。感光
体11としては、a−Si系感光体、OPC系感光体
(有機感光体)、Se系感光体など適宜のものを採用で
きる。感光体11はP方向に回転し、まず、帯電ユニッ
ト21で暗下に帯電させられる。
【0010】帯電ユニット21は、マグローラ25を内
包し導電性の帯電スリーブ27を有する磁気ブラシロー
ラ23(磁性部材)と、磁性の粒状帯電剤29と、帯電
バイアス電源31とから構成されている。粒状帯電剤2
9は、帯電スリーブ27を介して帯電バイアス電源31
から電圧が印加され、感光体11に接触して感光体11
に電荷を注入し帯電させるものであり、磁気ブラシロー
ラ23に対して磁気的に結合していわゆる磁気ブラシを
形成し、磁気ブラシローラ23の回転(M方向)に伴な
って感光体11と接触しながら回転する。なお、磁気ブ
ラシローラ23を回転させなくとも、均一帯電は可能で
あり、感光体11の回転のみによっても粒状帯電剤を撹
拌・移動させることができる。表面が均一帯電された感
光体11は、ついでLED露光光学系41により画像露
光がなされる。画像露光により、露光部の表面電位が選
択的に低下し、低電位部と高電位部とからなる静電潜像
が形成される。
【0011】なお、図1に示した実施例ではプリンター
としての使用を念頭におき、LED露光光学系41によ
り、将来の画像部に相当する部位の電位を低下させてい
る。LED露光光学系41はLEDチップを記録画素の
数だけ直線状に配列したLEDアレイにセルフォックレ
ンズ等からなる結像光学系を組み合わせたものである
が、LED露光光学系に代えて、回転ミラーとf−θレ
ンズを用いるレーザ露光光学系、あるいは複写機へ応用
する場合はオリジナル原稿からの反射光を照射する複写
光学系などを用いることができる。また、感光体11の
内側から背面画像露光してもよい。
【0012】静電潜像が形成された感光体11は、つい
で、現像ユニット51により現像される。現像ユニット
51は、S方向に回転する現像ローラ53により現像剤
91を感光体11の表面に供給する。現像ローラ53の
導電性の現像スリーブ57には、感光体11と現像ロー
ラ53との間に現像バイアス電圧を印加する現像バイア
ス電源59が接続されている。現像ローラ53は、いく
つかの磁極(N,S極)を有するマグローラ55を導電
性の現像スリーブ57が内包してなる。
【0013】現像に際しては、現像バイアス電源59か
らバイアス電圧を印加して、現像ローラ53と感光体1
1との間に現像バイアス電界を発生せしめる。現像によ
り、現像剤91中のトナー93が、感光体の静電潜像に
対して選択的に付着し、感光体11上にトナーからなる
画像が形成される。このトナー93は、転写ユニット7
3で、転写バイアス電源75により負のバイアス電圧が
印加された転写ローラ73により、紙95に転写され
る。69は、紙95を送り出すレジストローラを示す。
【0014】ついで、転写トナーは、定着ユニット81
で定着ローラ83(加熱ローラ)により紙95に定着さ
れる。85は、加圧ローラを示す。転写時に転写されず
に感光体11上に残った残存トナーは、クリーニングブ
レード99で除かれる。以上の説明では主として、感光
体11を正帯電させ2成分現像剤を用い反転現像により
画像形成する場合を説明したが、1成分現像剤等の他の
現像剤、正規現像法等の他の現像プロセスを適用するこ
ともできる。
【0015】本発明では、帯電粒子の集合体である粒状
帯電剤29を介して、感光体11の感光層15に電荷を
注入し(帯電電流を流入させ)、暗下に感光層15を±
400ボルト未満、好ましくは±250ボルト以下、さ
らに好ましくは±30〜250ボルトの所定の帯電電位
まで帯電させる。粒子帯電法により安定して均一に感光
体を低電位に帯電させることができ、帯電電位むらによ
る画像濃度の低下等を防止して、ラチチュードがとれる
範囲を広げることができる。
【0016】また、低帯電電位の粒子帯電法であるの
で、オゾン、コロナ生成物等の有害な物質の発生がな
く、人体にも感光体にも安全であり、また、帯電用バイ
アス電源も低電圧電源でよく、危険性がなく、低コスト
化もできる。さらに、本発明による粒子帯電法による感
光体の低帯電電位、低電界現像プロセスによれば、絶縁
破壊電位の低い低耐圧感光体(例えば感光層層厚10μ
m程度あるいはそれ以下のOPC系感光体、同程度の膜
厚のa−Si系感光体)や、高静電容量感光体(例え
ば、上記の2例)を用いて安定な画像形成が可能とな
る。
【0017】図2は、感光層層厚とその絶縁破壊との関
係の一例を示すグラフである。従来のプロセスにおける
使用帯電電位は500〜1000ボルトであり、例えば
900ボルトの場合は10μmの感光層層厚で絶縁破壊
を生じるので、これ以下の薄さの感光層を使用すること
はできない。また、20μmであっても、OPC系感光
体のように繰返し使用の摩耗により層厚が減少する感光
体は、10μmまで摩耗した段階で感光体寿命が尽き
る。
【0018】これに対して400ボルト以下の帯電電位
を用いる本発明のプロセスでは、5μm以下の感光層で
も絶縁破壊を生じることなく十分使用できる。次に、感
光層層厚と静電容量との関係を説明する。感光層はコン
デンサ的に充放電を繰り返すことから、感光層層厚dが
薄くなると静電容量Cpが以下の数1の通りに反比例的
に増大する。
【0019】
【数1】Cp=εo・εr・A/d Qp=Cp・Vo I∝Qp=εo・εr・A・Vo/d=k/d Cp:静電容量 εo:真空の誘電率 εr:感光体の比誘電率 A:面積 d:感光層層厚 Qp:感光体の表面電荷量 Vo:帯電電位 k:定数
【0020】この関係の一例を示したのが図3のグラフ
であり、感光層に一定の帯電電位Voを得るためには、
感光層に流入させる帯電電流を増大させる必要がある。
本発明の粒子帯電法による低帯電電位プロセスでは、感
光層層厚の減少による必要帯電電流の増大に追従して、
短時間で感光体を所定の帯電電位Voまで帯電させるこ
とができる。図4はこの様子を示すグラフであり、所定
帯電電位Voを−150ボルトに設定し、初期感光層層
厚が20μmのOPC系感光体を帯電させるに必要な時
間、および摩耗により感光層層厚が5μmに減少したと
きの所定時間を示したものである。
【0021】t0:感光体が帯電処理領域を通過する時間 s1:感光層層厚20μmにおけるコロナ帯電法により帯
電電位が飽和する時間 s2:感光層層厚5μmにおけるコロナ帯電法により帯電
電位が飽和する時間 p1:感光層層厚20μmにおける粒子帯電法により帯電
電位が飽和する時間 p2:感光層層厚5μmにおける粒子帯電法により帯電電
位が飽和する時間 粒子帯電法によれば帯電の立上りが速く、層厚20μm
時には帯電時間p1 で150ボルトまで帯電して飽和、
また、層厚5μmとなり必要帯電電流が増大した場合で
も時間p2 で立上り、p1とp2との差が小さく、感光体
が帯電領域を通過する時間t0 を短く設定して高速プロ
セス化、帯電電位の均一化が可能となる。これに対して
コロナ帯電法では、層厚20μmのときは時間s1 で1
50ボルトに達するが、層厚5μmとなると飽和時間s
2 が極端に遅くなり、もはや実機における現実的な帯電
処理時間では処理しえなくなり、結局は感光層層厚の減
少とともに帯電電位の低下が発生して安定した画像形成
が不可能となる。
【0022】本発明では、装置設計上、感光体の帯電領
域通過時間t0 が決定されると、使用感光体の最終使用
層厚(図4の場合は5μm)に応じてp2 がt0 内とな
るように帯電電流Iを流し込めるように粒状帯電剤の抵
抗を決定すればよい。具体的には、抵抗の上限値は上記
の如く最終使用層厚の感光体容量に応じて決定し、下限
値は画像評価をしたときに許容される範囲の最大ピンホ
ールへ流入する電流で決定できる。この場合、感光体の
単位面積当たりの静電容量は、5.3×10-6ファラッ
ド(F)以上のものが好ましい。
【0023】粒状帯電剤全体としての体積固有抵抗値
は、上述の通り適宜設定しうるものであるが、102
108Ω・cm程度が好ましく、より好ましくは103
107Ω・cmである。また、粒状帯電剤の抵抗値を低
く設定する場合、全体を同一の導電性磁性粒子から構成
すると、感光層の微少欠陥に注入電荷が集中して異状帯
電電流が流れて感光層を破壊するおそれが生じるので、
比較的低抵抗の磁性粒子と高抵抗の磁性粒子とを混合
し、全体として必要な抵抗値を有する粒状帯電剤とする
ことが望ましい。
【0024】この場合、低抵抗性磁性粒子は、105Ω・
cm以下、好ましくは101〜105Ω・cm、さらに好
ましくは102〜104Ω・cmの体積固有抵抗とするこ
とが望ましく、一方、高抵抗性磁性粒子は105Ω・c
m以上、好ましくは105〜1015Ω・cm、さらに好
ましくは105〜1012Ω・cmの体積固有抵抗とするこ
とが望ましい。なお、本発明の体積固有抵抗は、底部に
電極を有する内径20mmのテフロン製筒体に粒子を
1.5g入れ、外径20mmφの電極を挿入し、上部か
ら1kgの荷重を掛けて測定した時の値である。粒状帯
電剤は1キロエールステッド(KOe)の磁場で40em
u/g以上の磁力を有することが好ましく、さらに好ま
しくは50〜100emu/gである。
【0025】低抵抗磁性粒子Aと高抵抗性磁性粒子Bと
の配合比率は、重量比でA/B=95/5〜5/95の
範囲が一般的に好適であり、好ましくは90/10〜1
0/90、さらに好ましくは80/20〜20/80で
ある。粒状帯電剤磁性粒子の平均粒径は50μm以下が
適当であり、好ましくは5〜45μmである。絶縁値で
400ボルト以下、好ましくは±30〜±250ボルト
の帯電電位Voに帯電された感光体は、ついで画像信号
露光が施され、露光後電位(静電潜像の低電位部電位)
Vlの静電潜像が形成され、現像剤により現像される。
現像は、現像バイアス電位の印加下に、以下の数2の条
件で行なうことが好ましい。
【0026】
【数2】ΔV=|Vb−Vl|=400ボルト以下、好
ましくは50〜300ボルト Vb:現像バイアス電圧 Vl:静電潜像の低電位部(露光部)電位
【0027】現像剤としては、導電性磁性現像剤が好適
であり、特に、導電性磁性キャリアと高抵抗トナーとを
混合した2成分系導電性磁性現像剤が好ましい。現像剤
としては、体積固有抵抗103〜107Ω・cmのものが
好適であり、好ましくは103〜106Ω・cmである。
導電性磁性キャリアは、体積固有抵抗が101〜105Ω
・cmが好適で、好ましくは102〜104Ω・cmであ
り、また、平均粒径は15〜70μmが好適で、好まし
くは25〜40μmである。
【0028】
【発明の効果】本発明の画像形成方法によれば、以下の
作用効果が得られる。 (1) 粒子帯電法により感光体を帯電させるため、オ
ゾン、コロナ生成物等の有害な物質を発生させないた
め、人体にも感光体にも安全であり、かつ、低電圧電源
で足りるため危険性もなく、低コスト化が可能である。
また、コロナ生成物の発生がないため像流れの発生がな
く、感光体表面を研磨、クリーニングする必要がなく、
感光体の特性の安定化、長寿命化が可能である。 (2) 粒子帯電法により、感光体を安定して低電位帯
電させることができ、帯電電位むらによる画像濃度の低
下等がなく、ラチチュード範囲を広げることができる。 (3) 従来利用することが困難であった低耐圧感光
体、高静電容量感光体の使用が可能となる。この結果、
例えばOPC系感光体であれば長寿命化が可能となり、
また、a−Si系感光体であれば感光層の薄層化が可能
になる等、種々の利益が得られる。 (4) 高静電容量感光体の帯電立上り特性を改良で
き、十分に速い立上り時間を実現できる。この結果、高
速プロセス化が可能となり、帯電電位の均一化も実現で
きる。 (5) 感光層の層厚の減少により感光層の静電容量が
大きく変化しても、格別に補正回路を設けなくとも帯電
電流を増加させて短時間に感光体を所定の電位まで帯電
させることができる。
【0029】
【実験例】
実験例1 図1に示した装置で、感光体として感光層層厚5μmの
OPC系感光体を用い画像形成を行なった。帯電工程で
は、平均粒径12μm、体積固有抵抗102Ω・cmの低
抵抗磁性粉20%と、平均粒径30μm、抵抗率106
Ω・cmの高抵抗磁性粉(鉄系)80%とを混合した体
積固有抵抗1×106・cmの粒状帯電剤を用い、帯電バ
イアス電圧−180ボルトを印加し、感光体の帯電電位
Vo=−150ボルトに帯電させた。なお、層厚5μm
のOPC系感光体の絶縁破壊電圧は、この粒子帯電法で
もコロナ帯電とほぼ同様に−500ボルトであり、実用
上問題がない電位設定であることが判った。画像露光に
より露光後電位Vl=−50ボルトの静電潜像を形成し
た。現像工程では、平均粒径35μm、体積固有抵抗1
3Ω・cmに平均粒径7μm、体積固有抵抗1013Ω・
cmの負帯電性トナーを10%を混合した導電性磁性現
像剤を用い、現像バイアス電圧Vb=−120ボルト、
すなわちΔV=|Vb−Vl|=70ボルトで現像し、
転写・定着したところ、画像濃度(ID)≧1.3の良
好な画像が得られた。
【0030】実験例2 図1に示した装置で、感光体として感光層層厚8μmの
a−Si系感光体を用い画像形成を行なった。帯電工程
では、平均粒径12μm、体積固有抵抗102Ω・cmの
低抵抗磁性粉20%と、平均粒径30μm、抵抗率10
6Ω・cmの高抵抗磁性粉(鉄系)80%とを混合した体
積固有抵抗1×106・cmの粒状帯電剤を用い、帯電バ
イアス電圧+170ボルトを印加し、感光体の帯電電位
Vo=+120ボルトに帯電させた。なお、層厚8μm
のa−Si系感光体の絶縁破壊電圧は、この粒子帯電法
で+300ボルトであり、実用上問題がない電位設定で
あることが判った。画像露光により露光後電位Vl=+
5ボルトの静電潜像を形成した。現像工程では、平均粒
径35μm、体積固有抵抗103Ω・cmに平均粒径7μ
m、体積固有抵抗1013Ω・cmの正帯電性トナーを1
0%を混合した導電性磁性現像剤を用い、現像バイアス
電圧Vb=+100ボルト、すなわちΔV=|Vb−V
l|=95ボルトで現像し、転写・定着したところ、画
像濃度(ID)≧1.3の良好な画像が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法について示す説明図であ
る。
【図2】感光層層厚と絶縁破壊電圧との関係を示すグラ
フである。
【図3】感光層層厚と、静電容量および帯電に必要な帯
電電流との関係を示すグラフである。
【図4】帯電電位の立上り時間を示すグラフである。 t0:感光体が帯電処理領域を通過する時間 s1:感光層層厚20μmにおけるコロナ帯電法により帯
電電位が飽和する時間 s2:感光層層厚5μmにおけるコロナ帯電法により帯電
電位が飽和する時間 p1:感光層層厚20μmにおける粒子帯電法により帯電
電位が飽和する時間 p2:感光層層厚5μmにおける粒子帯電法により帯電電
位が飽和する時間
【符号の説明】
11 感光体 13 導電性支持体 15 感光層 21 帯電ユニット 23 磁気ブラシローラ 25 マグローラ 27 帯電スリーブ 29 粒状帯電剤 31 帯電バイアス電源 41 LED露光光学系 51 現像ユニット 53 現像ローラ 55 マグローラ 57 スリーブ 59 現像バイアス電源 71 転写ユニット 73 転写ローラ 77 転写バイアス電源 81 定着ユニット 83 定着ローラ 85 加圧ローラ 91 現像剤 93 トナー 95 紙 99 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 進 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内 (72)発明者 山根 信司 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内 (72)発明者 向高 寿 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗下に感光体を均一帯電させる帯電工程
    と、 選択的な光照射により感光体の帯電電位を選択的に低下
    せしめて低電位部と高電位部とよりなる静電潜像を感光
    体上に形成する潜像形成工程と、 静電潜像が形成された感光体と、トナーを含む現像剤と
    を接触せしめて、該接触部に現像バイアス電圧を印加し
    つつ、トナーを静電潜像に選択的に付着せしめてトナー
    像を形成する現像工程の各工程を施す画像形成方法にお
    いて、 前記帯電工程において、導電性粒子を含む粒子の集合体
    からなる粒状帯電剤を介して帯電用バイアス電圧を印加
    することによって感光体を帯電させる粒子帯電法によ
    り、感光体を400ボルト以下(絶対値)に帯電させる
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 繰返し使用により感光体の感光層が摩耗
    して感光層の層厚が減少することを考慮し、感光層の使
    用最小層厚を予め設定し、この使用最小層厚の感光体に
    おいても、帯電工程における帯電処理時間内に所定の帯
    電電位に感光層を帯電させるのに必要な帯電電流が粒状
    帯電剤を介して感光層に流入するように、粒状帯電剤の
    抗抵率を設定する請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記現像工程において、現像バイアス電
    圧Vbと、静電潜像の低電位部Vlとの差の絶対値|V
    b−Vl|が400ボルト以下となるように、感光体に
    対して現像バイアス電圧を印加する請求項1または2に
    記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6163670A (en) * 1997-08-04 2000-12-19 Canon Kabushiki Kaisha Charging device and image forming apparatus
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JP2011128345A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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