JPH05210289A - 二重交流/二重周波数形のぬぐい作用のない現像 - Google Patents

二重交流/二重周波数形のぬぐい作用のない現像

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JPH05210289A
JPH05210289A JP4199794A JP19979492A JPH05210289A JP H05210289 A JPH05210289 A JP H05210289A JP 4199794 A JP4199794 A JP 4199794A JP 19979492 A JP19979492 A JP 19979492A JP H05210289 A JPH05210289 A JP H05210289A
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ダン・エイ・ヘイズ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ハイライトカラー像形成に使用されるぬぐい作
用(scraping force)のない、相互作用しない現像装置
を提供する。 【構成】現像装置においてワイヤ48及びドナー42間
と、ドナー及び受像体間とに印加する交流電圧に二重周
波数を用いることによって、線現像を低下させることな
く隙間寛容度を大きくすることができる。二重周波数と
は、ワイヤ電極48にある周波数の交流電圧を印加し、
同時にドナー構造体42に別の周波数の交流を印加する
ことを意味しており、トナー雲を像形成表面に対して適
切に位置決めすることができる。比較的低い周波数、例
えば2〜5kHzの交流がドナー42と像形成表面10
との間に印加される。ドナーローラに比較的低い周波数
の交流を印加することによって、現像隙間(すなわち電
極ワイヤから像表面までの隙間)寛容度が高まるため、
大きい隙間がドナーローラ42の振れ等の製造及び装置
セットアップ公差を許容することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、多色の乾燥トナーすなわち現像
剤を用いて静電潜像を可視化すること、特に相互作用を
生じない現像装置に関するものである。
【0002】本発明は、電子写真分野または印刷分野に
利用できる。従来の電子写真法を実施するには、最初に
感光体を均一に帯電させることによって電子写真表面上
に静電潜像を形成するのが一般的な手順である。感光体
は電荷保持表面を有している。原稿像に対応した活性化
照射パターンに従って電荷を選択的に消散させる。電荷
の選択的消散によって、照射されなかった領域に対応し
た潜像電荷パターンが像形成表面上に残る。
【0003】この電荷パターンは、それをトナーで現像
することによって可視化される。トナーは一般的に、静
電吸着によって電荷パターンに付着する着色粉である。
【0004】現像された像は、次に像形成表面に定着さ
れるか、または普通紙等の支持基材に転写されてから、
適当な定着法によってそれに定着される。
【0005】3レベルハイライトカラー電子写真法の概
念は、ガンドラッシュ(Gundlach)に発行された米国特許
第4,078,929号に記載されている。ガンドラッ
シュ特許は、1パスハイライトカラー像形成を達成する
手段として3レベル電子写真法を使用することを教示し
ている。その特許に開示されているように、電荷パター
ンは第1及び第2色のトナー粒子で現像される。一方の
色のトナー粒子は正に帯電させ、他方の色のトナー粒子
は負に帯電させている。一実施例では、トナー粒子は摩
擦電気的に相対的正及び相対的負のキャリア粒の混合物
を有する現像剤で供給される。それらのキャリア粒は、
それぞれ相対的負及び相対的正のトナー粒子を支持して
いる。一般的にそのような現像剤は、電荷パターンを支
持している像形成表面を横切るように流れ落ちることに
よって電荷パターンに供給される。別の実施例では、1
対の磁気ブラシによってトナー粒子が電荷パターンに与
えられる。各ブラシは1つの色で1つの電荷のトナーを
供給する。さらに別の実施例では、現像装置にほぼ背景
電圧のバイアスがかけられる。そのようなバイアスによ
って色が鮮やかに現像された像を得ることができる。
【0006】ガンドラッシュ(Gundlach)によって教示さ
れているハイライトカラー電子写真法では、電荷保持表
面すなわち感光体上の電子写真コントラストが、従来の
電子写真法のように2レベルではなく、3レベルに分割
される。感光体は一般的に900ボルトの電荷が与えら
れる。それが像の形状に露光されるので、帯電像領域に
相当する一方の像(続いて帯電領域現像、すなわちCA
Dで現像される)は、全感光体電位(Vcad またはV
ddp )のままである。他方の像は露光されて、それの残
留電位、すなわちVdad またはVc (一般的に100ボ
ルト)まで放電され、これは次に放電領域現像(DA
D)で現像される放電領域像に相当しており、背景領域
は、感光体電位をVcad 電位とVdad 電位の中間の電位
(一般的に500ボルト)まで低下させるように露光さ
れ、Vwhite またはVw と呼ばれる。CAD現像装置に
は一般的に、Vwhite よりもVcad に約100ボルト近
いバイアス(約600ボルト)がかけられており、DA
D現像装置には、Vwhite よりもVdad に約100ボル
ト近いバイアス(約400ボルト)がかけられている。
【0007】3レベルハイライトカラー電子写真法等の
印刷装置の概念を実行するには、先にトナーが付着して
いる像をぬぐい取らない、すなわちそれと相互作用しな
い現像装置が必要である。従来形磁気ブラシ現像やジャ
ンピング単成分現像等の市販の現像装置は受像体と相互
作用するので、先にトナーが付着している像が次の現像
でぬぐわれる。現在市販されている現像装置は像支持部
材と強く相互作用するので、ぬぐい作用のない、すなわ
ち相互作用しない現像装置が必要である。
【0008】上記問題を回避するため、第2ハウジング
内の磁気ブラシの磁気特性を変更する技法が知られてい
る。例えば、1982年1月5日付けでマツモトらに許
可された米国特許第4,308,821号には、最初に
現像された像が次の現像処理中に乱されたり破壊されな
いと言う2つの磁気ブラシを用いて2色の像を現像する
電子写真現像方法及び装置が開示されている。これは、
内部に磁石を配置した第2非磁性スリーブの磁束密度を
第1磁気スリーブの磁束密度よりも小さく設定すること
によって、または第2非磁性スリーブと静電潜像支持部
材の表面との間の距離を調節することによって、第2磁
気ブラシが第1磁気ブラシよりも軽く静電潜像支持部材
の表面と接触し、第2磁気ブラシのトナーぬぐい力(ton
er scraping force)が第1磁気ブラシの力よりも小さく
なるからである。さらに、トナーにそれぞれ異なった量
の電荷を加えることによって、高品質の2色カラー像を
形成することができる。
【0009】米国特許第3,457,900号は、ブラ
シと静電像支持表面との間に形成された空洞部へ現像剤
を放出速度よりも速く供給することによって、像にトナ
ーを付着させることができる現像剤のロールバックを形
成する単一の磁気ブラシを用いることを開示している。
ブラシの供給部分に強力磁石を配置し、ブラシの放出部
分に弱い磁石を配置することによって、磁気ブラシを放
出速度よりも速く供給することができる。
【0010】米国特許第3,900,001号は、従来
形電子写真像の現像に用いた静電写真現像装置を開示し
ている。現像剤は、静電荷パターンに合わせて現像剤支
持表面に付着するが、現像剤は磁気ブラシの形状を保持
しながら現像剤供給源から現像ゾーンへ搬送された後、
現像ゾーンから磁気的に拘束されないで現像剤支持表面
と接触する位置へ搬送される。
【0011】1984年12月4日付けでイタヤらに許
可された米国特許第4,486,089号に開示されて
いる電子写真複写機または静電記録装置用の磁気ブラシ
現像装置は、複数の磁気片を磁極が交互するように配置
したスリーブを設けている。各磁気片は、2つ以上の磁
気ピークを発生する形状をしている。スリーブと磁石は
対向方向に回転する。その結果、軟質現像体が得られ、
濃度の不均一及び像のはがれが防止されると言ってい
る。
【0012】1898年5月23日付けでパーカー(Par
ker)らに許可された米国特許第4,833,504号
は、それぞれに複数の磁気ローラを対応させた複数の現
像剤ハウジングを有する磁気ブラシ現像装置を開示して
いる。第2現像剤ハウジング内に配置された磁気ローラ
は、磁気力場の半径方向成分が電荷保持表面と磁気ロー
ラとの間に磁気のない現像ゾーンを形成するように構成
されている。現像剤は磁気的に拘束されないでそのゾー
ンを通過するので、第1現像剤ハウジングによって現像
された像が受ける外乱を最小限に抑えることができる。
また、現像剤は1つの磁気ローラから次のものへ送られ
る。この装置は、3レベル潜像の半分を現像すると同時
に、すでに現像済みの半分を最小の像外乱状態で第2ハ
ウジングを通過させることができる効果的な手段を提供
している。
【0013】1989年3月7日付けでフレッド.W.
シュミドリン(Fred W. Schmidlin)に許可された米国特
許第4,810,604号は、現像済みの第1像をぬぐ
ったり再現像することなくハイライトカラー像を形成す
る印刷装置を開示している。第1像は、従来形(すなわ
ち使用可能全電圧範囲)静電像形成技法に従って形成さ
れる。次の像は、第1像の転写後で定着の前または後に
第1像を支持しているコピー基材上に直接静電印刷によ
って形成される。このように、第4,810,604号
特許では、第1像を形成した電荷保持表面ではなく、コ
ピー基材に第2像を形成することによって、先に記録さ
れている像との現像剤の相互作用の問題を解決してい
る。
【0014】1984年10月23日に発行された米国
特許第4,478,505号は、浮動トナーの帯電を向
上させる現像装置に関するものである。それに開示され
ている装置は、現像剤粒子を現像剤供給手段からそれと
の間に隙間ができるように配置されている光導電体へ搬
送するコンベアを有している。現像剤粒子を搬送するた
めの現像剤供給通路が、現像剤供給手段と隙間との間に
設けられている。現像剤供給通路は、コンベアとそれか
ら所定間隔をおいて設けられた電極プレートとによって
形成されている。交流電源によって交流電界が現像剤供
給通路に加えられているため、現像剤粒子がコンベアと
電極プレートとの間を往復移動することによって、現像
剤粒子が摩擦によって十分かつ均一に帯電する。第4,
478,505号特許の図6に示されている実施例で
は、感光層及びドナー部材間の隙間にグリッドが配置さ
れている。
【0015】1986年2月4日付けでホソヤらに発行
された米国特許第4,568,955号には、像情報に
基づいた可視像が現像剤によって普通紙上に形成される
記録装置が開示されている。記録装置は、普通紙から所
定距離の位置でそれに向き合った、現像剤を支持してい
る現像ローラと、像情報に基づいて普通紙と現像ローラ
との間に電界を発生することによって現像ローラ上の現
像剤を普通紙へ進める記録電極及びそれに接続した信号
源と、現像ローラ上に設けられ、それから一方向へ延出
している、互いに絶縁した複数の電極とを有しており、
交流及び直流電源を電極に接続して、隣接電極間に交流
電界を発生することによって、その隣接電極間にある現
像剤をその間の電気力線に沿って振動させることによっ
て、現像剤を現像ローラから離脱させるようになってい
る。
【0016】1987年3月31日付けでホサカらに許
可された米国特許第4,656,427号は、絶縁性の
磁気粒子と絶縁トナー粒子との混合物である現像剤の層
が、磁気ブラシの一部を構成している現像剤スリーブの
表面に支持されている方法及び装置を開示している。現
像しようとする像を支持している潜像支持部材を磁気ブ
ラシに対して移動させる。ブラシは像支持部材から離し
て設けられ、その隙間に交流電界が形成されることによ
って、像及び非像領域へのトナーの転写及び過剰トナー
の戻り転写が行われる。
【0017】日本公報第62ー70881号は、電気バ
イアスをかけた複数のグリッドワイヤを磁気ブラシ現像
剤ローラと像形成表面との間に配置したトナー分離手段
を開示している。2成分現像剤を摩擦帯電させて、磁気
ブラシの磁極のN極及びS極の作用によって磁気キャリ
アをスリーブの外周面から離脱させる。
【0018】1989年9月19日付けでヘイズ(Hays)
らに許可され、本出願と同一の譲受人に譲渡されている
米国特許第4,868,600号は、現像ニップ内に配
置された自動スペーシング電極構造体によって与えられ
た交流電界によって、トナーがドナーから離脱し、それ
に伴って制御粉雲が発生するようにしたぬぐい作用のな
い現像装置を開示している。電極構造体は、トナー付着
ドナーと受像体との間の隙間内においてトナー付着ドナ
ーに近接配置されており、自動スペーシングは、ドナー
上のトナーによって行われる。そのようなスペーシング
によって、空気破壊の危険を伴わずに比較的大きい静電
界を形成することができる。
【0019】1989年10月20日に出願され、本出
願と同一の譲受人に譲渡されている米国特許出願第42
4,482号は、ハイライトカラー像形成に使用される
ぬぐい作用のない現像装置を開示している。2成分現像
剤を支持している磁気ブラシ構造体に近接配置されてい
る交流バイアス電極によって、トナーの制御雲が発生
し、これが相互作用を生じないで静電像を現像する。2
成分現像剤には、キャリア粒及びトナー粒子の混合物が
含まれる。2成分現像剤を磁気的に牽引できるようにす
ることによって、磁気ブラシ構造体の現像ローラまたは
シェルがシェルの内部に配置された固定磁石回りに回転
する従来形磁気ブラシ現像のように、現像剤が現像ゾー
ンへ搬送される。
【0020】一部のハイライト及び処理カラー電子印刷
の概念は、感光体または感電体上の静電潜像を多重電子
写真現像することに基づいている。これらの印刷装置の
概念は、先にトナーを付着させた像をぬぐったりそれと
相互作用をしない、すなわち現像装置の相互汚染を生じ
ない現像装置構造によって可能となる。磁気ブラシ現像
等の現在市販されている2成分現像装置及びジャンピン
グ等の単成分装置は像支持体と相互作用するので、ぬぐ
い作用のない、すなわち相互作用しない現像装置を確認
する必要がある。この必要性を主張している最近の現像
装置には、交流フリンジ電界によってトナー付着ドナー
ローラからトナーを離脱させることに基づいた粉雲現像
装置が含まれる。交流フリンジ電界は、現像ニップ内に
配置されたワイヤ等の自動スペーシング交流バイアス電
極構造体によって与えられる。この構造は、単成分現像
装置(上記第4,868,600号特許)、及び199
1年7月16日付けでフォルキンス(Folkins) らに許可
されている、2成分磁気ブラシ現像装置によってトナー
付着ドナーに供給される米国特許第5,032,872
号に記載されているぬぐい作用のない混成装置に組み込
まれている。第5,032,872号特許に記載されて
いるように、ぬぐい作用のない混成装置は、2成分磁気
ブラシ現像装置を用いて、1つまたは複数のドナーロー
ラにトナーを装荷することができる。
【0021】米国特許第5,010,367号は、ハイ
ライトカラー像形成に使用するためのぬぐい作用のな
い、すなわち相互作用しない現像装置を開示している。
線の現像度、及びトナーと受像体との間の相互作用度を
制御するため、現像剤ドナーローラの交流電圧をトナー
雲形成ワイヤ及びドナーローラ間の交流電圧と組み合わ
せることによって、ドナーからトナーを効果的に離脱さ
せて、トナー雲を形成できると共に、先にトナーが付着
している像をぬぐうことなく線及びべた部分を最適に現
像できるように雲の一端部を受像体に近接させることが
できるようにしている。この装置では、ドナーと受像体
との間、及びワイヤとドナーローラとの間に印加される
交流電圧が4〜10kHzである。第5,010,36
7号特許では周波数の範囲が特定化されているが、ここ
に挙げられた2つの電圧が同一周波数で印加されている
ことは、ドナー及びワイヤ電圧が同相または位相外れで
あるように特定されていることから明らかである。2つ
の周波数が同じでなければ、位相外れの電圧が使用され
た時、2つの電圧はある時点で同相となるであろう。同
様に、同相の電圧を使用した場合、ある時点で周波数が
同じでなくなり、2つの電圧が位相外れになるであろ
う。言い換えれば、第5,010,367号特許の2つ
の電圧が異なっていれば、2つの電圧の位相関係が長時
間に渡って維持されないであろう。
【0022】第5,010,367号特許では、ドナー
から像形成表面までの隙間が318μm、すなわちトナ
ー粒子及び電極ワイヤの寸法を考慮に入れると、電極ワ
イヤから像形成表面までが約250μmであった。25
0μmは比較的小さい隙間であり、そのような現像装置
の製造及びセットアップに問題を生じることは理解され
るであろう。現在の製造及び装置セットアップ公差を許
容するためには、電極ワイヤを像形成表面から250μ
m以上離せるようにすることが望ましい。
【0023】ワイヤと受像体との間の隙間を増加させる
と、トナー雲を受像体に対して適当な間隔に確保するた
めには、ドナーと受像体との間に比較的低い周波数の交
流電圧を印加することが必要になるであろう。この状況
において第5,010,367号特許の教示に従えば、
それに対応した低周波数の交流電圧がワイヤ及びドナー
間に印加される。しかし、不均一現像を伴うワイヤの過
剰振動を避けるためには、ワイヤ及びドナー間に比較的
高い周波数の交流を印加しなければならないことがわか
っている。
【0024】第5,010,367号特許に開示されて
いる装置では、像品質を低下させないでワイヤを対応の
像形成表面からさらに離して配置できることが望ましい
ことは理解されるであろう。
【0025】本発明によれば、ぬぐい作用のない現像装
置のワイヤ及びドナー間に二重周波数の交流電圧を印加
することによって、線現像の品質を低下させないで隙間
寛容度を大きくすることができる。二重周波数とは、あ
る周波数の交流電圧をワイヤ電極に印加することによっ
て、ワイヤ振動を最小に押さえることができるようにす
ると同時に、別の周波数の交流をドナー構造体に印加す
ることによって、像形成表面に対してトナー雲を適切に
位置決めできるようにすることを言っている。
【0026】比較的低周波数の、例えば2〜5kHzの
交流をドナーと像形成表面との間に印加する。比較的低
周波数の交流をドナーローラに印加することによって、
現像隙間すなわち電極ワイヤから像形成表面までの間隔
寛容度が高まり、ドナーローラの振れ等の製造及び装置
のセットアップ公差を許容する隙間を大きくすることが
できる。高周波数の、例えば5〜15kHzの交流を電
極とトナー付着ドナーとの間に印加してトナー雲を発生
させることによって、ワイヤ振動を最小限に抑えて現像
の均一度を相当に向上させることができる。
【0027】図1aは3レベル静電潜像を説明する感光
体電位対露光のグラフである。
【0028】図1bは1パスハイライトカラー潜像特性
を示す感光体電位の説明図である。
【0029】図2は本発明の特徴を備えた印刷装置の概
略説明図である。
【0030】図3は本発明による現像構造体の破断概略
図である。
【0031】図4は現像隙間の増加に伴って線の現像幅
が減少することから、線の現像幅が電極ワイヤから像形
成表面までの間隔の関数であることを示すグラフであ
る。
【0032】図5はワイヤ電極及びドナーに二重周波数
交流電圧を印加することの利点を説明するグラフであ
る。
【0033】図6は、ドナーと像形成表面との間に交流
が印加されていない時、像形成表面とワイヤ電極との隙
間が250、500及び750μmである場合の、べた
領域の光学濃度を現像電位の関数として示した比較グラ
フである。
【0034】図7は、ドナーと像形成表面との間に比較
的低周波数の交流が印加されている時、像形成表面とワ
イヤ電極との隙間が250、500及び750μmであ
る場合の、べた領域の光学濃度を現像電位の関数として
示した比較グラフである。
【0035】次に、3レベルハイライトカラー像形成の
概念の理解を高めるため、図1a及び1bを参照しなが
ら説明する。図1aは、3レベル静電潜像を詳細に説明
している。ここで、V0 は初期電荷レベル、Vddp は暗
放電電位(未露光)、Vw は白色放電レベル、Vc は感
光体残留電位(完全露光)である。
【0036】静電潜像の現像における色識別は、ハウジ
ング内のトナーの極性すなわち符号によって決まる方向
へ背景電圧Vw からオフセットした電圧の電気バイアス
をハウジングに加えることによって、感光体が直列状の
2つの現像ハウジングを通過する時に、すなわち1パス
で行われる。一方のハウジング(説明上第2ハウジング
とする)に摩擦電気特性を備えた黒色トナーを含む現像
剤が収容されていると、図1bに示されているように、
そのトナーは、感光体とVbb(Vblack bias)のバイア
スがかけられている現像ローラとの間の静電界によって
潜像の最も電荷が高い帯電(Vddp )領域へ進められ
る。反対に、第1ハウジング内のカラートナーは、その
トナーが感光体と第1ハウジング内においてVcb(V
color bias)のバイアスがかけられている現像ローラと
の間に存在している静電界によって潜像の残留電荷Vc
の部分へ進められるように、その摩擦電荷が選択されて
いる。
【0037】図2に示されているように、本発明を利用
できるハイライトカラー印刷装置に用いられる電荷保持
部材は、光導電表面及び導電性基材によって構成され
て、帯電部A、露光部B、現像部C、転写部D及びクリ
ーニング部Eを通過移動できるように取り付けられてい
る。ベルト10は矢印16の方向へ移動して、その連続
部分がその移動経路の周囲に配置された様々な処理部を
順次通過できるようにする。ベルト10は複数のローラ
18、20及び22に掛けられており、ローラ18は駆
動ローラとして使用され、他のものは感光ベルト10に
適当なテンションを与えるために使用できる。モータ2
3がローラ18を回転させることによって、ベルト10
が矢印16の方向へ前進する。ローラ18は、ベルト駆
動部等の適当な手段でモータ23に連結されている。
【0038】さらに図2を参照しながら説明すると、ベ
ルト10の連続部分は最初に帯電部Aを通過する。帯電
部Aでは、スコロトロン、コロトロンまたはデコロトロ
ン等のコロナ放電装置24がベルト10を選択的に高い
均一の正または負電位V0 に帯電させる。公知のよう
に、適当な制御装置を用いてコロナ放電装置24を制御
することができる。
【0039】次に、感光体表面の帯電部分は露光部Bへ
進む。露光部Bでは、均一に帯電している感光体すなわ
ち電荷保持表面10がレーザ利用の入力及び/または出
力走査装置25で露光されて、電荷保持表面が走査装置
からの出力に従って放電する。好ましくは、走査装置は
3レベルレーザラスター出力スキャナ(ROS)であ
る。あるいは、ROSの代わりに従来形電子写真露光装
置を用いることもできる。ROS及び装置の他のサブア
センブリの制御を行うため、電子サブシステム(ES
S)が設けられている。
【0040】感光体は、最初は電圧V0 に帯電するが、
約−900ボルトのVddp レベルまで暗減衰する。露光
部Bで露光されると、それは像のハイライトカラー(す
なわち黒色以外の色)部分でゼロまたは大地電位に近い
約−100ボルトのVc まで放電する。図1aを参照さ
れたい。感光体はまた、背景(白色)像領域で像通りに
約−500ボルトのVw まで放電する。
【0041】現像部Cでは、現像システム30が、現像
剤を静電潜像と接触する位置へ進める。現像システム3
0には第1及び第2現像装置32及び34が設けられて
いる。現像装置32は、1対の磁気ブラシローラ36及
び38を設けたハウジングを有している。ローラは、電
圧レベルがVc である電荷保持表面上の潜像と接触する
位置へ現像剤40を進める。現像剤は、例えばカラート
ナーと磁気キャリア粒を含んでいる。現像装置32に電
気接続された電源41によって現像剤ハウジングに適当
なバイアスがかけられている。電源41によって約−4
00ボルトの直流バイアスがローラ36及び38にかけ
られている。上記バイアス電圧を印加し、カラートナー
を適当に帯電させることによって、カラートナーでの放
電領域現像(DAD)が実施される。
【0042】第2現像装置34は、ローラ42の形状を
したドナー構造体を有している。ドナー構造体42は、
この場合は黒色トナーを有する単成分現像剤である現像
剤44を計量/帯電装置46によってそれに付着させ
て、電極構造体に隣接した領域へ搬送する。トナー計量
及び帯電は、磁気ブラシ現像構造体等の2成分現像シス
テムによっても行われる。ドナー構造体は、電荷保持表
面の移動方向に対して「順」または「逆」方向のいずれ
にも回転できる。ドナーローラ42はテフロン(TEFLON)
−S(E.I.デュポン(DuPont)・ド・ヌーモア(Nemou
rs) 社の商標)または陽極酸化アルミニウムで被覆する
ことが好ましい。
【0043】現像装置34にはさらに、電荷保持表面1
0とドナー構造体42との間の空間に電極構造体48が
配置されている。電極構造体は、ドナー構造体42に近
接配置した1本または複数本の細い(すなわち直径が5
0〜100μm)タングステンワイヤで形成されてい
る。ワイヤとドナーとの間の距離は約25μすなわちド
ナーローラ上のトナー層の厚さである。このように、ワ
イヤは、ドナー構造体上のトナーの厚さだけ自動的にド
ナー構造体から離されている。これのさらなる詳細な説
明については、1989年9月19日付けでヘイズらに
許可された米国特許第4,868,600号を参照され
たい。
【0044】図3に示されているように、交流電気バイ
アスが交流電圧源50によって電極構造体48にかけら
れている。この印加交流によって、ワイヤとドナー構造
体との間に交流静電界が形成され、これによってトナー
がドナー構造体の表面から離脱してドナー構造体42と
電荷保持表面との間にトナー雲を形成する。形成された
トナー雲の受像表面に対する近接度は、交流電源54及
び直流電源55によってドナーローラ及びワイヤ電極ア
センブリ間に印加され、交流電源を介して接地している
交流/直流バイアス電圧の印加によって制御される。
【0045】第5,010,367号特許に開示されて
いる装置では、交流電圧の大きさが比較的低く、約4k
Hz〜10kHzの周波数でのピークが200〜300
ボルト程度である。直流バイアス電源52は、ドナー構
造体42に対してワイヤ48に約0〜50ボルトを加え
る。電極とドナー構造体との間隔が約25μmである
時、200〜300ボルトの電圧が印加されると、空気
破壊の危険を伴わずに比較的大きい静電界が発生する。
構造体の各々に誘電被膜を設けることによって、印加交
流電圧の短絡を防止することができる。発生する電界強
さは8〜16ボルト/μm程度である。
【0046】前述したように第5,010,367号特
許のワイヤに約270ボルトの交流電圧を印加した時、
電源54によって約4kHz〜10kHzの周波数の交
流バイアスがかけられる。同時に、ドナーと受像体との
間に現像電界を形成できるように、電源55によって約
−600ボルトの直流バイアスがかけられることによっ
て、帯電領域現像(CAD)が実施される。
【0047】第5,010,367号特許では、ドナー
から像形成表面までの隙間が318μm、すなわちトナ
ー粒子及び電極ワイヤの寸法を考慮に入れると、電極ワ
イヤから像形成表面までが約250μmであった。25
0μmは比較的小さい隙間であり、そのような現像装置
の製造及びセットアップに問題を生じることは理解され
るであろう。現在の製造及び装置セットアップ公差を許
容するためには、電極ワイヤを像形成表面から250μ
m以上離せるようにすることが望ましい。
【0048】ワイヤと受像体との間の隙間を増加させる
と、トナー雲を受像体に対して適当な間隔に確保するた
めには、ドナーと受像体との間に比較的低い周波数の交
流電圧を印加することが必要になるであろう。この状況
において第5,010,367号特許の教示に従えば、
それに対応した低周波数の交流電圧がワイヤ及びドナー
間に印加される。しかし、不均一現像を伴うワイヤの過
剰振動を避けるためには、ワイヤ及びドナー間に比較的
高い周波数の交流を印加しなければならないことがわか
っている。
【0049】第5,010,367号特許に開示されて
いる装置では、像品質を低下させないでワイヤを対応の
像形成表面からさらに離して配置することが望ましいこ
とは理解されるであろう。
【0050】第5,010,367号特許では周波数の
範囲が特定化されているが、ここに挙げられた2つの電
圧が同一周波数で印加されていることは、ドナー及びワ
イヤ電圧が同相または位相外れであるように特定されて
いることから明らかである。2つの周波数が同じでなけ
れば、位相外れの電圧が使用された時、2つの電圧はあ
る時点で同相となるであろう。同様に、同相の電圧を使
用した場合、ある時点で周波数が同じでなくなり、2つ
の電圧が位相外れになるであろう。言い換えれば、第
5,010,367号特許の2つの電圧が異なっていれ
ば、2つの電圧の位相関係が長時間に渡って維持されな
いであろう。
【0051】本発明によれば、ぬぐい作用のない現像装
置のワイヤ及びドナーに印加される交流電圧に対して二
重周波数を用いることによって、現像隙間寛容度が得ら
れ、様々な現像隙間において線のぬぐい作用のない現像
を向上させる。トナー雲を発生させるために電極及びト
ナー付着ドナー間に高周波数、例えば5〜15kHzの
AChf50をかけると、現像の均一度が大幅に増加す
る。比較的低周波数、例えば2〜5kHzのAClf55
が、ドナーと像形成表面との間に加えられる。
【0052】二重周波数の概念をテストするため、処理
速度12cm/sで作動するブレッドボードの二重交流
周波数のぬぐい作用のない現像装置でコピーを作成し
た。−350ボルトのコントラスト電位が得られるよう
に、−450ボルトのVddp 及び−100ボルトの放電
(背景)電位に感光体を帯電して放電領域現像(DA
D)を使用した。ブレッドボードは、図3に示されてい
る構造に類似した形状であった。ドナーローラには、単
成分トナー計量/帯電処理でトナーを付着させたが、2
成分現像装置を用いてトナー層をドナーローラに付着さ
せてもよい。ぬぐい作用のない現像ニップに2つの73
μmタングステンワイヤを設けて、トナー付着ドナーロ
ーラに対して自動的に間隔をおいた状態で接触させ、周
波数10kHzでピークが300ボルトの交流電圧AC
w でバイアスをかけた。ワイヤにかける直流電圧DCw
は0ボルトにセットした。
【0053】ぬぐい作用のないニップによって形成され
たトナー雲が受像体に十分に接近していない場合、現像
された線の幅が狭くなるので、線像の現像は特に重要で
ある。様々な現像ゾーンワイヤ/受像体隙間において、
ドナー交流電圧ACD の振幅及び周波数の関数として、
幾つかの形式の線像を現像し、紙に転写して定着させ
た。線の幅をツァイス(Zeiss) マイクロ濃度計で測定し
た。
【0054】図4は、ACd =0で、ワイヤ電極に印加
された交流の周波数が10kHzである時、幾つかの線
形式の線幅を隙間の関数として示している。背景現像の
域値にセットされたドナーローラ直流バイアスVd にお
いて線幅を測定した。縦軸方向の目盛りは、入力目標上
での線幅を示している。上側のデータセットは、入力線
幅が473μmでピークコントラスト電位が334ボル
トの幅広高濃度線を示している。中間のデータセット
は、入力線幅が433μmでコントラスト電位が202
ボルトの幅広低濃度線を示している。下側のデータセッ
トは、入力幅が114μmでピークコントラスト電位が
226ボルトの細い高濃度線を示している。線幅はすべ
て、現像隙間の増加に伴って減少している。線が細くな
るのは、特に低入力濃度線(中間データセット)の場合
に著しい。交流だけをワイヤ電極に印加する(ACD
0)時に最良の線現像を得るためには、感光体とワイヤ
との間隔を機械的許容範囲の制約内で可能な限り小さく
しなければならない。
【0055】図5は、線幅を太くするために二重交流周
波数のぬぐい作用のない現像を用いる効果をグラフで示
している。各隙間設定において、ドナーに印加された交
流の周波数及びピーク振幅を最適化して、背景現像を伴
わないで最大線幅が得られるようにした。選択した特定
の周波数及び振幅に限定されるものではなく、各隙間設
定に対して他の組み合わせにすることもできる。隙間が
広くなるほど、トナー粒子移動の交流振幅の最適値が大
きくなる。図5から、二重交流が現像線幅を大幅に向上
させていることが明らかである。
【0056】二重周波数交流のぬぐい作用のない現像で
は、750μmもの大きい隙間でも線現像が可能である
ため、ドナーローラの振れ及び間隔の所定の公差に対し
てより均一なべた領域現像が期待できることから、現像
隙間の設定値を大きくすることが好ましい。しかし、処
理速度を12cm/s、隙間を500〜1250μmに
して作成したコピーを注意深く調べてみると、べた領域
が処理方向に平行な縁部で凹凸状になるコピー品質低下
が見られる。この効果は、隙間設定を大きくすると、特
に顕著になる。隙間設定が〜500μm以下では、この
効果は見られない。
【0057】隙間が大きくなるのに伴って、べた領域現
像が低下する。図6は、ACD =0である従来形のぬぐ
い作用のない現像において、隙間が250、500及び
750μmである場合の、べた領域の光学濃度を現像電
位の関数として示した比較グラフである。最適化二重周
波数設定の場合の対応データが、図7に示されている。
【0058】〜500μmの隙間設定では、感光体の帯
電(コントラスト電位)を増加させることによって、べ
た領域現像の低下を回復することができる。コントラス
ト電位の増加は、線幅も増加させるはずである。図5か
ら、幅広低濃度線の線幅が幅広高濃度線の幅よりもはる
かに小さいことに注意されたい。すなわち、最適化二重
周波数交流を用い、またべた領域現像の望ましくない損
失を回復できるように感光体の帯電を高くすれば、処理
速度〜12cm/sにおいて275〜500μmの現像
隙間でぬぐい作用のない現像が可能になる。
【0059】二重交流でトナー雲を受像体に接近させる
際に、現像がぬぐい作用を生じる状態が発生しやすい。
ぬぐい作用が生じる状態を確認するため、感光体上の像
を現像し、感光体を消去ランプで放電させてから、25
0ボルトのバックバイアス状態で像を再現像する装置テ
スト方法が考案された。250μmの隙間に対して3.
3kHz、600ボルトピークの二重交流状態でぬぐい
作用を観察する。像雑音が低く、方向効果がない高品質
印刷が望まれる用途では、この作動設定値が許容範囲で
ある。ぬぐい作用のないことが望まれる用途では、周波
数5kHzで600ボルトピークにすれば、良好な線現
像が得られ、像のぬぐい作用がないことがわかった。
【0060】現像に続いて、支持材用紙68(図2)が
転写部Dでトナー像と接触できるように送られる。支持
材用紙は、図示しない従来形用紙送り装置によって転写
部Dへ進められる。好ましくは用紙送り装置は、用紙束
の最上位置にある用紙に接触している送りローラを含
む。送りローラが回転することによって、最上位置にあ
る用紙が用紙束からシュートへ送り込まれ、シュートは
前進中の支持材用紙をタイミングを合わせてベルト10
の感光表面と接触するように送ることによって、その上
に現像されているトナー粉像が転写部Dで前進中の支持
材用紙に接触する。
【0061】感光体上に現像された合成像は正負の両方
のトナーで構成されているので、正の事前転写コロナ放
電部材70を設けて、トナーが負コロナ放電によって基
材に効果的に転写されるようにする。
【0062】転写部Dには、用紙68の裏面に適当な極
性のイオンを噴射するコロナ発生装置72が設けられて
いる。これによって、帯電トナー粉像がベルト10から
用紙68へ引き付けられる。転写後、用紙は矢印74の
方向へコンベヤ(図示せず)上に移され、コンベヤは用
紙を定着部Eへ送る。
【0063】定着部Eには定着アセンブリ76が設けら
れており、これは転写された粉像を用紙68に永久的に
付着させる。好ましくは、定着アセンブリ76には加熱
定着ローラ78とバックアップローラ80とが設けられ
る。用紙68は、トナー粉像が定着ローラ78に接触す
るようにして定着ローラ78とバックアップローラ80
との間を通過する。このようにして、トナー粉像は用紙
68に永久的に付着する。定着後、シュート(図示せ
ず)が前進中の用紙68を受けトレー(図示せず)へ送
り、その後にオペレータが印刷装置から取り出すことが
できる。
【0064】支持材用紙がベルト10の感光表面から離
れた後、感光表面の非結像領域に装荷されていた残留ト
ナー粒子が除去される。これらの粒子はクリーニング部
Fで取り除かれる。磁気ブラシクリーナハウジング82
がクリーニング部Fに設けられている。クリーナ装置
は、クリーナハウジング内のキャリア粒をローラ構造体
及び電荷保持表面に対してブラシ状の向きにする従来形
磁気ブラシローラ構造体を有している。また、残留トナ
ーをブラシから離脱させるための1対のトナー落としロ
ーラが設けられている。
【0065】クリーニングの後、放電ランプ(図示せ
ず)が感光表面に光を照射して、次の連続像形成サイク
ルのための帯電に先だってそれに残っている残留負静電
荷を消散させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 aは3レベル静電潜像を説明する感光体電位
対露光のグラフである。bは1パスハイライトカラー潜
像特性を示す感光体電位の説明図である。
【図2】 本発明の特徴を備えた印刷装置の概略説明図
である。
【図3】 本発明による現像構造体の破断概略図であ
る。
【図4】 現像隙間の増加に伴って線の現像幅が減少す
ることから、線の現像幅が電極ワイヤから像形成表面ま
での間隔の関数であることを示すグラフである。
【図5】 ワイヤ電極及びドナーに二重周波数交流電圧
を印加することの利点を説明するグラフである。
【図6】 ドナーと像形成表面との間に交流が印加され
ていない時、像形成表面とワイヤ電極との隙間が25
0、500及び750μmである場合の、べた領域の光
学濃度を現像電位の関数として示した比較グラフであ
る。
【図7】 ドナーと像形成表面との間に比較的低周波数
の交流が印加されている時、像形成表面とワイヤ電極と
の隙間が250、500及び750μmである場合の、
べた領域の光学濃度を現像電位の関数として示した比較
グラフである。
【符号の説明】
10 感光体、36,38 磁気ブラシローラ、41
バイアス電源、42 ドナーローラ、48 ワイヤ電
極、50,54 交流電源、52,55 直流電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤で受像表面上に像を形成する装置
    であって、 着色粒子の供給源と、 着色粒子を前記供給源から前記受像表面に隣接した領域
    へ搬送する手段と、 第1周波数で作動して、搬送された着色粒子から均一な
    着色粒子雲を形成する交流電圧源を含む手段と、 前記第1周波数とは異なった第2周波数で作動して、前
    記受像表面に対して強い相互作用を生じることなく、前
    記受像体から前記着色粒子雲までの間隔を制御する交流
    電圧源を含む手段とを有していることを特徴とする装
    置。
  2. 【請求項2】 現像剤で受像表面上に像を形成する方法
    であって、 着色粒子の供給源を設ける段階と、 現像剤を前記供給源から前記受像表面に隣接した領域へ
    搬送する段階と、 第1周波数の交流電圧を使用して、搬送された現像剤か
    ら着色粒子雲を形成する段階と、 前記第1周波数とは異なった第2周波数の交流電圧を使
    用して、前記受像表面に接触することなく、前記受像体
    から前記着色粒子雲までの間隔を制御する段階とを有し
    ており、前記制御段階が前記形成段階から独立している
    ことを特徴とする方法。
JP4199794A 1991-08-02 1992-07-27 二重交流/二重周波数形のぬぐい作用のない現像 Pending JPH05210289A (ja)

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Effective date: 19960920