JPH0784403B2 - 新規イノソース誘導体 - Google Patents

新規イノソース誘導体

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JPH0784403B2
JPH0784403B2 JP62050875A JP5087587A JPH0784403B2 JP H0784403 B2 JPH0784403 B2 JP H0784403B2 JP 62050875 A JP62050875 A JP 62050875A JP 5087587 A JP5087587 A JP 5087587A JP H0784403 B2 JPH0784403 B2 JP H0784403B2
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はα−グルコシダーゼ阻害作用を有し、人や動物
の過血糖症状およびそれに起因する種々の疾病、例え
ば、糖尿病,肥満症,脂肪過多症などの予防剤や治療剤
として有用な擬似アミノ糖およびその誘導体の新規製造
法並びにその擬似アミノ糖およびその誘導体の原料とな
りうる新規イノソース誘導体に関する。
従来の技術 本発明者らは先に擬似アミノ糖の一種であるバリオール
アミンおよびそのN−置換誘導体が強いα−グルコシダ
ーゼ阻害活性を示すことを見出すとともに、その製造法
として、バリオールアミンのアミノ基とアルデヒド類ま
たはケトン類とを反応させ、ついで還元反応に付す方法
や、バリオールアミンのアミノ基とオキシラン誘導体あ
るいはハロゲン誘導体とを反応させる方法(特開昭57−
200335,58−59946,58−162597,58−216149,59−73549,5
9−95297)を見出した。
発明が解決しようとする問題点 擬似アミノ糖の一種であるバリオールアミンのN−置換
誘導体のこれまでの製造方法はいずれも原料としてバリ
オールアミンを用いる方法であった。このバリオールア
ミンはストレプトミセス・ハイグロスコピクス・サブス
ピーシス・リモネウス(Streptomyces hygroscopicus
subsp.limoneus)の培養液から単離する方法(特開昭
57−169446)、あるいはバリダマイシンを分解反応に付
すことにより得られるバリエナミンあるいはバリダミン
を原料としてバリオールアミンを合成する方法(特開昭
57−179174,58−46044)等が知られている。前者の直接
発酵法による製造法は最も簡潔な方法ではあるが、現時
点ではまだ収量の面で工業的方法としては問題がある。
後者の方法のうち、特にバリエナミンを経由する方法
は、工業的製造法としても優れた方法であるが、後者の
方法の中間原料として用いるバリエナミン(あるいはバ
リダミン)の分子量がその出発原料であるバリダマイシ
ンの分子量の約1/2.7であるため得られるバリエナミン
が割高となる欠点がある。従って、N−置換バリオール
アミン誘電体のより有利な合成原料が望まれていた。
また、これまでバリオールアミンのN−置換誘電体を合
成するために、そのバリオールアミン部分を構築する原
料としてバリオールアミンそのものを用いる場合には、
そのN−置換基部分を構築する原料として、対応する構
造のアルデヒド類,ケトン類,オキシラン誘導体および
ハロゲン誘導体が用いられてきた。しかし、本発明者ら
は、もしバリオールアミン部分を構築する原料としてイ
ノソース誘導体を用いることができれば、N−置換基部
分を構築する原料として対応する第一アミンを用いるこ
とが可能であり、この第一アミンが対応するアルデヒド
類,ケトン類,オキシラン誘導体およびハロゲン誘導体
よりも有利に入手し得る場合には、バリオールアミンを
原料とする場合よりも有利に目的物を製造しうるのでは
ないかと考えた。
問題点を解決するための手段 そこで本発明者らは、前述の問題点を解決するため鋭意
研究を重ねた結果、セドヘプチュロース(D−アルトロ
−2−ヘプチュロース)の2,7−アンヒドロ糖であるセ
ドヘプチュローサン(2,7−アンヒドロ−β−D−アル
トロ−2−ヘプチュロピラノース)を原料として一般式 (式中、R1は水酸基の保護基を示す。)で表わされる新
規イノソース誘導体を製造することに成功し、ついでこ
の一般式〔I〕の化合物と一般式R2−NH2〔II〕(式
中、R2はアミン残基または水酸基を示す。)で表わされ
る第一アミンまたはヒドロキシルアミンとを反応させ、
ついで還元反応に付し、所望により脱保護基反応に付す
ことにより一般式 (式中、R3は水素原子または水酸基の保護基を示し、A
はアミン残基または水素原子を示し、結合手はR配位
またはS配位の結合手を示す。)で表わされる擬似アミ
ノ糖またはその誘導体を製造することに成功した。
上記一般式〔II〕中、R2はアミン残基または水酸基であ
るが、アミン残基の代表的なものとしては保護されてい
てもよい水酸基および/または置換されていてもよいフ
ェニル基を有していてもよい炭素数1〜7の鎖状または
環状炭化水素基が挙げられる。
この一般式R2−NH2で表わされる第一アミンの具体例と
しては例えば、エタノールアミン,3−アミノ−1−プロ
パノール,2−アミノ−1−プロパノール,2−アミノ−1,
3−プロパンジオール,1−アミノ−2−プロパノール,2
−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ブタノール,トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン,2−アミノ−2−メ
チル−1,3−プロパンジオール,2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノール,2−アミノ−3−メチル−1−ブタ
ノール,3−アミノ−1,2−プロパンジオール,4−アミノ
−1,2−ブタンジオール,2−アミノ−1−ブタノール,2
−アミノ−1,4−ブタンジオール,2−アミノ−1,5−ペン
タンジオール,5−アミノ−1−ペンタノール,6−アミノ
−1−ヘキサノール,メチルアミン,エチルアミン,プ
ロピルアミン,ブチルアミン,ベンジルアミン,フェネ
チルアミン,アミノジフェニルメタン,2−アミノ−1−
フェニルエタノール,2−アミノ−2−フェニルエタノー
ル,2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール,2−ア
ミノ−3−ヒドロキシ−3−フェニル−1−プロパノー
ル,2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−
プロパノール,β−アミノ−α−メチルフェネチルアル
コール等の水酸基および/または置換されていてもよい
フェニル基を有していてもよい直鎖状アルキルアミン
類、例えば、1−アミノ−1−デオキシ−D−グルチト
ール,2−アミノ−2−デオキシ−D−グルチトール,1−
アミノ−1−デオキシ−D−マンニトール,2−アミノ−
2−デオキシ−D−ガラクチトール,1−アミノ−1−デ
オキシ−D−リビトール,4−アミノ−4−デオキシ−D
−エリスリトール等のアミノ−デオキシ−アルジトール
類、例えば、トランス−2−アミノシクロヘキサン−1
−オール,トランス−3−アミノシクロヘキサン−1−
オール,シス−3−アミノシクロヘキサン−1−オー
ル,トランス−2−アミノ−1−フェニルシクロヘキサ
ン−1−オール,シス−2−アミノ−1−フェニルシク
ロヘキサン−1−オール,シクロヘキシルアミン,シク
ロペンチルアミン,1−アミノ−1−シクロペンタンメタ
ノール,2−アミノシクロペンタノール等の水酸基および
/またはフェニル基で置換されていてもよい環状アルキ
ルアミン類、例えば、ミオ−イノサミン−1,ミオ−イノ
サミン−2,ミオ−イノサミン−4,ネオ−イノサミン−2,
エピ−イノサミン−2,ムコ−イノサミン−3,シロ−イノ
サミン等のイノサミン類、例えば、2−アミノメチル−
ミオイノシトール等のC−(アミノメチル)イノシトー
ル類、例えば、ストレプタミン,デオキシストレプタミ
ン,ホータミン,スポラミン,イスタミン等のジアミノ
シクリトール類、例えば、バリエナミン,バリダミン,
ヒドロキシバリダミン,バリオールアミン,2−ヒドロキ
シ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチルアミン等
の擬似アミノ糖類等が挙げられる。又、上記の化合物の
水酸基は保護されていてもよい。
上記〔II〕および〔III〕式中、Aで表わされるアミン
残基の具体的な例としては、上述のR2−NH2で表わされ
る第一アミンの例として列記したアミン類のアミン残基
(すなわちR2)がすべて挙げられる。
上記〔I〕および〔III〕式中のR1およびR3で示される
水酸基の保護基としては、糖の化学で水酸基の保護基と
して用いられる保護基、例えばアシル型保護基、エーテ
ル型保護基、アセタール型保護基、ケタール型保護基、
オルトエステル型保護基等が用いられる。
アシル型保護基としては例えば、ハロゲン,炭素数1〜
5の低級アルコキシル基,ハロゲンを有していてもよい
フェノキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜5のア
ルカノイル基、ニトロ基,フェニル基,ハロゲンで置換
されていてもよい炭素数1〜5の低級アルキル基,炭素
数2〜6の低級アルキルオキシカルボニル基で置換され
ていてもよいベンゾイル基、ハロゲンで置換されていて
もよい炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、炭素数
3〜5のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数1〜5
の低級アルコキシル基またはニトロ基で置換されていて
もよいベンジルオキシカルボニル基またはニトロ置換フ
ェノキシカルボニル基等が用いられる。
上記のハロゲンとしてはふっ素,塩素,臭素,よう素
が、炭素数1〜5のアルキル基としては、例えばメチ
ル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブ
チル,sec−ブチル,tert−ブチル,ペンチル,イソペン
チル,ネオペンチル基等が、炭素数1〜5のアルカノイ
ル基としては、例えばホルミル,アセチル,プロピオニ
ル,ブチリル,イソブチリル,イソバレリル,ピバロイ
ル基等が炭素数1〜5のアルコキシル基としては例えば
ハロゲンで置換されていてもよいメトキシル,エトキシ
ル,プロポキシル,ブトキシル,ペンチルオキシ,ビニ
ルオキシ,アリルオキシ基等が用いられる。
上記の炭素数3〜5のアルケニルオキシカルボニル基に
おける炭素数2〜4のアルケニル基としてはビニル,ア
リル,イソプロペニル,1−プロペニル,1−ブテニル,2−
ブテニル,3−ブテニル等が用いられる。
アシル型保護基の例を更に具体的に示せば、ホルミル,
アセチル,クロロアセチル,ジクロロアセチル,トリク
ロロアセチル,トリフルオロアセチル,メトキシアセチ
ル,トリフェニルメトキシアセチル,フェノキシアセチ
ル,p−クロロフェノキシアセチル,プロピオニル,イソ
プロピオニル,3−フェニルプロピオニル,イソブチリ
ル,ピバロイル;ベンゾイル,p−ニトロベンゾイル,p−
フェニルベンゾイル,o−(ジブロモメチル)ベンゾイ
ル,o−(メトキシカルボニル)ベンゾイル,2,4,6−トリ
メチルベンゾイル;メトキシカルボニル,エトキシカル
ボニル,2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル,イソブ
チルオキシカルボニル;ビニルオキシカルボニル,アリ
ルオキシカルボニル;ベンジルオキシカルボニル,p−メ
トキシベンジルオキシカルボニル,3,4−ジメトキシベン
ジルオキシカルボニル,p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル;p−ニトロフェノキシカルボニル等である。
エーテル型保護基としては例えば、ハロゲン,炭素数1
〜5の低級アルコキシル基,ベンジルオキシ基,フェニ
ル基で置換されていてもよい炭素数1〜5の低級アルキ
ル基;炭素数2〜4のアルケニル基;炭素数1〜5の低
級アルキル基,フェニル基,ベンジル基等が置換基であ
るトリ置換シリル基;炭素数1〜5の低級アルコキシル
基,ニトロ基で置換されていてもよいベンジル基;炭素
数1〜5の低級アルコキシル基,ハロゲンで置換されて
いてもよいテトラヒドロピラニル基またはテトヒドロフ
ラニル基等が用いられる。
上記のハロゲン、炭素数1〜5の低級アルキル基、炭素
数1〜5の低級アルコキシル基および炭素数2〜4のア
ルケニル基はアシル型保護基の場合と同様のものが用い
られる。
エーテル型保護基を更に具体的に示せば、メチル,メト
キシメチル,ベンジルオキシメチル,tert−ブトキシメ
チル,2−メトキシエトキシメチル,2,2,2−トリクロロメ
トキシメチル,エチル,1−エトキシエチル,1−メチル−
1−メトキシエチル,2,2,2−トリクロロエチル,プロピ
ル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,t
ert−ブチル,エトキシエチル,トリフェニルメチル,p
−メトキシフェニルジフェニルメチル;アリル;トリメ
チルシリル,tert−ブチルジメチルシリル,tert−ブチル
ジフェニルシリル;ベンジル,p−メトキシベンジル,p−
ニトロベンジル,p−クロロベンジル;テトラヒドロピラ
ニル,3−ブロモテトラヒドロピラニル,4−メトキシテト
ラヒドロピラニル,テトラヒドロフラニル等である。
アセタール型,ケタール型およびオルトエステル型保護
基は好ましくは1〜10の炭素数からなる。その具体例を
示せば、メチレン,エチリデン,1−tert−ブチルエチリ
デン,1−フェニルエチリデン,2,2,2−トリクロロエチリ
デン;イソプロピリデン,ブチリデン,シクロペンチリ
デン,シクロヘキシリデン,シクロヘプチリデン;ベン
ジリデン,p−メトキシベンジリデン,2,4−ジブロモメト
キシベンジリデン,p−ジメチルアミノベンジリデン,o−
ニトロベンジリデン;メトキシメチレン,エトキシメチ
レン,ジメトキシメチレン,1−メトキシエチリデン,1,2
−ジメトキシエチリデン等である。
またジブチルスタニル,トリブチルスタニル等のスタン
オキサン型保護基,環状カルボナート型保護基,環状ボ
ロナート型保護基等も同様に用いられる。
化合物中のR1およびR3で示される水酸基の保護基の種類
はすべて同じであってもよいし、2種以上の異なった保
護基を含んでいてもよい。また、例えば、環状アセター
ル型,環状ケタール型,環状オルトエステル型,環状カ
ルボナート型,環状ボロナート型,スタンオキサン型保
護基の場合のように2つの水酸基を一つの保護基で保護
してもよい。
化合物〔I〕の原料であるセド−ヘプチュロースはある
種の細菌や放線菌等の微生物の培養液中に蓄積されるこ
とが知られており〔例えば、ザ・ジャーナル・オブ・バ
イオケミストリー[J.Biochem.(Tokyo),第54巻,107
〜108頁(1963年);特公昭57−5240参照]、これらの
微生物の培養液中からセド−ヘプチュロースを精製単離
することができる。更にセド−ヘプチュロースを希鉱酸
例えば希硫酸中で加熱することによって2,7−アンヒド
ロ糖であるセド−ヘプチュローサンを結晶として単離す
ることができる。セド−ヘプチュローサンよりD−イド
−ヘプチュローサン(2,7−アンヒドロ−β−D−イド
−2−ヘプチュロピラノース)の製造は、例えば以下に
示す反応工程、すなわち、i)セド−ヘプチュローサン
の4,5位の水酸基を保護基、例えばイソプロピリデン基
で保護する工程.ii)1,3位の水酸基を保護基、例えばベ
ンゾイル基(Bz)で保護する工程.iii)4,5位の水酸基
の保護基を脱離させる工程.iv)4位の水酸基を保護
基、例えばベンゾイル基で保護する工程.v)5位の水酸
基を有機スルホニル化、例えばイミダゾリルスルホニル
化する工程.vi)アシルオキシアニオン、例えばベンゾ
イルオキシアニオンを反応させ、5位の水酸基の立体配
置を反転させる工程.vii)必要ならば水酸基の保護基を
脱離させる工程.を経て製造することができる。
またセドヘプチュローサンより2,7−アンヒドロ−β−
D−アルビノ−2,5−ヘプトジウロピラノースを経由す
るD−イド−ヘプチュローサン(2,7−アンヒドロ−β
−D−イド−2−ヘプチュロピラノース)およびその1,
3,4,5−テトラ−O−アセチル誘導体を製造する方法が
ヘインズ(K.Heyns)らによって報告されており〔ヒェ
ーミッシェ・ベリヒテ(Chem.Ber.),第108巻,3611〜3
618頁(1975年)〕、またD−グリコ−D−イド−ヘプ
チトールの微生物酸化反応を経由してD−イド−ヘプチ
ュロースおよび2,7−アンヒドロ−β−D−イド−ヘプ
チュロピラノースを製造する方法がプラット(J.W.Prat
t)らによって報告されている〔ジャーナル・オブ・ザ
・アメリカン・ケミカル・ソサエティ〔J.Am.Chem.So
c.),第74巻,2210−2214頁(1952年)〕ので、これら
の公知の方法を用いることによってもD−イド−ヘプチ
ュローサン(下記の式VIIにおいてR1=Hの化合物)お
よびその水酸基が水酸基の保護基で保護された化合物を
製造することができる。
以下に、水酸基が保護基で保護されているD−イド−ヘ
プチュローサン〔VII〕から化合物〔I〕を製造する方
法を詳細に説明する。なお下記の製造工程図の〔I〕〜
〔VII〕式において、R1,R2,R3およびAは前記と同義で
ありR4は水素原子またはアノメリック水酸基の保護基;X
はよう素,臭素,塩素,ふっ素等のハロゲン原子を意味
する。
製造工程1 化合物〔VI〕は化合物〔VII〕の2,7−アンヒドロ結合の
開裂反応に付すことによって製造することができる。化
合物〔VI〕のR1で示される水酸基の保護基の好ましい例
としてはベンゾイル基が挙げられる。このアンヒドロ結
合の開裂反応においては糖のアンヒドロ結合の開裂反応
として慣用の方法〔例えば、アドバンスズ・イン・カー
ボハイドレート・ケミストリー・アンド・バイオケミス
トリー(Adv.Carbohydr.Chem.Biochem.),第34巻,63−
69頁(1977年)に記載されているツェルニィーおよびス
タネク(Cerny and Stanek)の“アルドヘキソーズの1,
6−アンヒドロ誘導体”と題する総説参照〕が用いられ
る。アンヒドロ結合の開裂は、例えば酸の存在下で行な
われる。適当な酸としては硫酸,塩酸(塩化水素酸),
臭素水素酸(臭化水素),硝酸,過塩素酸等の無機酸;p
−トルエンスルホン酸,酢酸,無水酢酸,トリフルオロ
酢酸,無水トリフルオロ酢酸等の有機酸;三ふっ化ほう
素,三塩化ほう素,三臭化ほう素,塩化亜鉛,塩化アル
ミニウム,四塩化チタン,塩化第二すず,五塩化りん,
五臭化りん,五酸化りん等のルイス酸等があげられる。
これらの酸は単独で用いてもよいし、二種以上混合して
用いてもよい。本開裂反応は、通常、溶媒中で行なわれ
る。この場合溶媒としての機能と同時に反応試薬として
の機能を兼ねて用いることができる。溶媒としては水,
メタノール,エタノール,プロパノール,トリメトキシ
メタン,エチルエーテル,クロロホルム,ジクロロメタ
ン,アセトン,酢酸,トリフルオロ酢酸,無水酢酸,無
水トリフルオロ酢酸、その他この反応に悪影響を及ぼさ
ない溶媒が単独または混合溶媒として使用され得る。好
ましくはメタノール溶媒中、トリメトキシメタンおよび
塩化亜鉛と反応させる方法、トリメトキシメタン溶液
中、トリフルオロ酢酸及び無水トリフルオロ酢酸と反応
させる方法等が挙げられ、この場合にはR4がメチル基で
ある化合物が得られる。通常、反応温度は特に限定され
ず、冷却下、室温あるいは加温下に反応が行なわれる。
反応後必要ならばアノメリック水酸基を含む水酸基の保
護基の脱離および再導入を行なってもよい。
製造工程2 化合物〔V〕は化合物〔VI〕をハロゲン化反応に付すこ
とによって製造することができる。(化合物〔V〕のC
−3,C−4およびC−5の二級水酸基は必ずしも保護さ
れていなくてもよいが、C−1の一級水酸基およびC−
2のアノメリック水酸基は保護されていることが望まし
い。) 該ハロゲン化反応は糖の水酸基のハロゲン化のために慣
用の方法〔例えば、アメリカ化学会刊:化学の進歩シリ
ーズ74(advances in chemistry series74):デオキシ
糖(Deoxy Sugars),159−201頁(1968年)に記載され
ているハネシアン(S.Hanessian)の“ハロデオキシ糖
の合成へのアプローチ”と題する総説,およびアドバン
スズ・イン・カーボハイドレート・ケミストリー・アン
ド・バイオケミストリー(Adv.Carbohydr.Chem.Bioche
m.),第28巻,225−306頁(1973年)に記載されている
スザレク(W.A.Szarek)の“デオキシハロゲノ糖”と題
する総説等参照〕を用いて行なうことができる。
このハロゲン化反応に適したハロゲン化の方法として
は、例えばトリフェニルホスフィンのようなりんを含む
試薬とN−ヨードこはく酸イミド,N−ブロモこはく酸イ
ミド,N−クロロこはく酸イミド等のN−ハロこはく酸イ
ミド類、好ましくはN−ヨードこはく酸イミドを反応さ
せる方法や、水酸基をp−トリルスルホニル,メチルス
ルホニル,トリフルオロメタンスルホニル,イミダゾリ
ルスルホニル基等の有機スルホニル基でスルホニル化し
て活性化した後、ハロゲン化金属MX(Mはリチウム,ナ
トリウム,カリウム等のアルカリ金属,Xはふっ素,塩
素,臭素,よう素等のハロゲン原子を示す)、好ましく
は、よう化ナトリウムを反応させる方法等が挙げられ
る。
該ハロゲン化反応は通常、溶媒中で行なわれる。溶媒と
してはN,N−ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキ
シド,ピリジン,アセトン,2,4−ペンタンジオン,2−ブ
タノン,エチレングリコール,メタノール,エタノー
ル,グリセロール,ジオキサン,テトラヒドロフラン,
クロロホルム,テトラクロロエタン,四塩化炭素,ベン
ゼン等が挙げられる。その他この反応に悪影響を及ぼさ
ない溶媒が単独または混合溶媒として使用され得る。通
常、反応温度は特に限定されず、冷却下、室温あるいは
加温下に反応が行なわれる。
製造工程3 6,7−不飽和化合物〔IV〕は7−ハロゲノ化合物〔V〕
を脱ハロゲン化水素反応に付すことにより製造すること
ができる。このハロゲン化水素の脱離反応は不飽和糖の
製造法として慣用の方法〔例えば、アメリカ化学会刊:
化学の進歩シリーズ74(advances in chemistry series
74):デオキシ糖(Deoxy Sugars),120−140頁(1968
年)に記載されているホーク(L.Hough)らの“不飽和
糖の合成と反応”に関する総説等参照〕を用いて行なう
ことができる。この反応は好ましくは化合物〔V〕をピ
リジン溶媒中で無水のふっ化銀と反応させることによっ
て行なわれる。
製造工程4 化合物〔I〕は化合物〔IV〕をシクロヘキサノン環形成
反応〔フェリア(R.J.Ferrier),ジャーナル・オブ・
ザ・ケミカル・ソサエティ・パーキンI(J.Chem.Soc.P
erkin I),1455−1458頁(1979)参照〕に付すことに
よって得られる。例えば、化合物〔IV〕を含水アセトン
等の含水有機溶媒中で、塩化第二水銀,酢酸第二水銀,
トリフルオロ酢酸第二水銀,硫酸第二水銀等の第二水銀
塩と処理することによって化合物〔I〕を得ることがで
きる。反応温度は通常、10℃ないし反応溶媒の還流温度
の範囲であり、反応時間は反応温度によっても異なる
が、通常2ないし10時間の範囲である。
製造工程5 一般式〔III〕(但し、式中、Aはアミン残基を示す、R
3および結合手は前記と同意義。)で表わされる擬似
アミノ等誘導体は化合物〔I〕と一般式〔II〕(但し、
式中、R2はアミン残基を示す。)で表わされる第一アミ
ンとを反応させて得られるシッフ塩基を還元反応に付
し、所望により脱保護基反応に付すことによって製造す
ることができる。本反応において、化合物〔I〕と上記
の第一アミン〔II〕との縮合反応によるシッフ塩基形成
反応および形成されたシッフ塩基の還元反応は、同一の
反応容器中で連続的に行うこともできる。
化合物〔I〕と上記の第一アミン〔II〕との縮合反応お
よび得られるシッフ塩基の還元反応は一般に溶媒中で行
なわれる。適当な溶媒としては、水;メタノール,ブタ
ノール等のアルコール類;アセトニトリル;ジメチルス
ルホキシド;N,N−ジメチルホルムアミド,N−メチルアセ
トアミド等のアミド類;メチルセロソルブ,ジメチルセ
ロソルブ,ジエチレングリコールジメチルエーテル等の
グライム類;ジオキサン,テトラヒドロフラン,ジエチ
ルエーテル等のエーテル類、または、これらの混合溶媒
が用いられる。また、還元するシッフ塩基の種類によっ
ては、これらの溶媒とベンゼン,トルエン等の芳香族炭
化水素類または酢酸エチル等のエステル類との混合溶媒
を用いることができる。
該シッフ塩基の形成反応における反応温度は特に限定さ
れないが、通常、室温ないし100℃程度にまで加熱して
行なわれる。反応時間は反応温度により差異があるが、
通常、数分ないし24時間程度反応させることによって目
的を達することができる。
形成されたシッフ塩基の還元反応のためには各種の水素
化金属錯体還元剤、例えば水素化ほう素ナトリウム,水
素化ほう素カリウム,水素化ほう素リチウム,水素化ト
リメトキシほう素ナトリウム等の水素化ほう素アルカリ
金属、例えば、シアノ水素化ほう素ナトリウム等のシア
ノ水素化ほう素アルカリ金属、例えば水素化アルミニウ
ムリチウム等の水素化アルミニウムアルカリ金属、例え
ばジメチルアミンボラン等のジアルキルアミンボラン等
が有利に用いられる。なお、シアノ水素化ほう素アルカ
リ金属、例えばシアノ水素化ほう素ナトリウムを用いる
場合には、酸性の条件、例えば塩酸,酢酸等の存在下に
反応を行なうことが好ましい。
この還元反応の反応温度は特に限定されないが、通常、
室温、場合によっては、特に反応の初期においては氷冷
下に、また場合によっては100℃程度にまで加熱して行
なわれ、還元するシッフ塩基および還元剤の種類によっ
て差異がある。反応時間も反応温度により、また還元す
るシッフ塩基や還元剤の種類によって差異があるが、通
常、数分ないし24時間程度反応させることによって目的
を達することができる。
形成されたシッフ塩基の還元反応として接触還元の手段
を用いることもできる。すなわち、シッフ塩基を適当な
溶媒中で接触還元用触媒の存在下に水素気流中で振盪ま
たは撹拌することにより行なわれる。接触還元用触媒と
しては、例えば白金黒,二酸化白金,パラジウム黒,パ
ラジウムカーボン,ラネーニッケル等が用いられ、通常
用いられる溶媒としては、例えば、水;メタノール,エ
タノール等のアルコール類;ジオキサン,テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミドま
たは、これらの混合溶媒等が用いられる。反応は通常、
室温常圧で行なわれるが、加圧下に行ってもよく、また
加温してもよい。
一般式〔III〕においてAが水素原子である化合物は、
例えば化合物〔I〕と一般式〔II〕においてR2が水酸基
である化合物、すなわちヒドロキシルアミンを反応さ
せ、得られたオキシムを還元反応に付すことよって製造
することができる。またヒドロキシルアミンの代わりに
O−メチルヒドロキシルアミンやO−ベンジルヒドロキ
シルアミン等のO−置換ヒドロキシルアミンを化合物
〔I〕と反応させ、得られたO−アルキルオキシム類や
O−アラルキルオキシム類を還元反応に付すことによっ
ても製造することができる。得られたオキシム類のヒド
ロキシイミノ基のアミノ基への還元反応はシクリトール
部分の水酸基が保護された状態で行なってもよいし、あ
るいは水酸基の保護基を離脱させた後に行なってもよ
い。
還元反応は、例えば適当な溶媒中で酸化白金等の白金触
媒,パラジウムカーボン等のパラジウム触媒,ラネーニ
ッケル等のニツケル触媒,ロジウム炭素等のロジウム触
媒等を触媒とする接触還元に付すことにによって、ま
た、適当な溶媒中で、例えば、水素化アルミニウムリチ
ウム等の水素化アルミニウム誘導体を用いて、より好ま
しくは窒素,アルゴン等の不活性ガスの雰囲気中で還元
することによって行うことができる。また、一般式〔II
I〕においてAが水素原子である化合物は、化合物〔II
I〕のうち、そのA部分が、例えばベンジル基,p−メト
キシベンジル基,3,4−ジメトキシベンジル基,ジ(p−
メトキシフェニル)メチル基のような一般にアミノ基の
保護基としても用いられる基が置換分である化合物を化
合物〔I〕より合成した後、例えば接触還元による水素
化分解反応、液体アンモニア中金属ナトリウムとの反
応、酸(例えば濃硫酸−無水トリフルオロ酢酸,酢酸,
トリフルオロ酢酸,ぎ酸等)との反応等の一般にアミノ
基の保護基の脱離反応として用いられる反応に付すこと
によっても製造することができる。
化合物〔III〕が保護されている水酸基を有している場
合、水酸基の保護基の脱離反応はそれ自体公知の方法を
用いて行なうことができる。例えば、シクロヘキシリデ
ン基,イソプロピリデン基,ベンジリデン基などのアセ
タール型保護基やトリチル基などは塩酸,酢酸,スルホ
ン酸型樹脂などの酸で加水分解することによって、例え
ばアセチル基,ベンゾイル基などのアシル型保護基はア
ンモニア,水酸化ナトリウム,水酸化バリウム,ナトリ
ウムメトキシドなどのアルカリで加水分解することによ
って、また、ベンジル基,p−メトキシベンジル基などの
ベンジルエーテル型保護基は接触還元反応,接触・トラ
ンスファー・水素化(catalytic transfer hydrogenati
on)反応などの水素化分解反応あるいは液体アンモニア
中での金属ナトリウムによる還元分解反応等に付すこと
によって脱離することができる。
このようにして得られる化合物〔I〕,〔III〕および
それらの合成中間体などは自体公知の手段、例えば、ろ
過,遠心分離,濃縮,減圧濃縮,乾燥,凍結乾燥,吸
着,脱着,各種溶媒に対する溶解度の差を利用する方法
(例えば、溶媒抽出,転溶,沈殿,結晶化,再結晶化な
ど),クロマトグラフィー(例えば、イオン交換樹脂,
活性炭,ハイポーラスポリマー,セファデックス,セフ
ァデックスイオン交換体,セルローズ,イオン交換セル
ローズ,シリカゲル,アルミナなどを用いるクロマトグ
ラフィー)などにより単離、精製できる。
本発明に含まれる化合物〔III〕の塩としては、薬学的
に許容できる化合物〔III〕との塩が用いられる。この
ような塩としては、例えば塩酸,臭化水酸基,硫酸,り
ん酸,硝酸などの無機酸、例えば酢酸,りんご酸,くえ
ん酸,アスコルビン酸,マンデル酸,メタンスルホン酸
などの有機酸等との塩が用いられる。
なお、化合物〔III〕のうちR3が水素原子で、結合手
がS配位である化合物、すなわち 一般式 (式中、Aは水素原子またはアミン残基を示す。)で表
わされるバリオールアミンおよびそのN−置換誘導体お
よびそれらの塩は毒性もほとんどなく(ラットLD50500m
g/kg以上)、α−グルコシダーゼ阻害作用を有し、人間
および人間以外の動物の炭水化物の代謝を抑制するため
に、例えば血糖上昇抑制作用を有しており、過血糖症状
および過血糖に起因する種々の疾患、例えば糖尿病,前
糖尿病,肥満症,脂肪過多症,過脂肪血症(動脈硬化
症)および口腔微生物による糖代謝に帰因する疾病(例
えば、虫歯等)の治療および予防に有用な化合物であ
る。
発明の効果 化合物〔I〕は種々のN−置換バリオールアミン誘導体
やその他のバリオールアミン関連化合物の製造のための
中間原料化合物としてバリオールアミンに匹敵する有用
な化合物である。例えば、N−置換バリオールアミン誘
導体の合成において、N−置換基部分を構築する原料化
合物がアミノ化合物として入手しやすい場合には化合物
〔I〕を中間原料として用いる法がバリオールアミンを
中間原料として用いるよりも容易に目的物を合成するこ
とが可能である。
更に、化合物〔I〕の製造のための出発原料として用い
られるセドヘプチュロースは前記したようにある種の細
菌や放線菌等の培養液中に多量に蓄積されることが知ら
れており、発酵生産によって安価に製造することが可能
である。また、セドヘプチュローサンや2,7−アンヒド
ロ−β−イド−ヘプチュロピラノース(D−イドヘプチ
ュローサン)はセドヘプチュロースを原料として安価に
製造することが可能であるので、本発明の方法はN−置
換バリオールアミン誘導体の製造法として有用な方法で
ある。
その他、化合物[I]は、そのカルボニル基を水酸基へ
の還元反応に付し、所望により脱保護基反応に付すこと
によって、(1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−1−C
−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4,5−シクロヘキサン
ペントール,(1)−(1(OH)2,4/1,3,5)−1−
C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4,5−シクロヘキサ
ンペントール,およびそれらのO−置換誘導体を合成す
るための原料としても有用な化合物である。これらのペ
ントール誘導体もまた化合物[III]およびその類縁化
合物の合成のための原料として用いることができる。
以下に、参考例および実施例を挙げて本発明を更に具体
的に説明するが本発明の範囲はこれに限定されるもので
はない。
参考例1 4,5−O−イソプロピリデンセドヘプチュローサン セドヘプチュローサン(2,7−アンヒドロ−β−D−ア
ルトロ−2−ヘプチュロピラノース,25g)の結晶を粉末
化し、アセトン(320ml)に懸濁させ、濃硫酸(2.5ml)
を加え室温で18時間撹拌した。生じた結晶をろ取し、ア
セトンで洗浄して4,5−O−イソプロピリデンセドヘプ
チュローサン(28g)を得た。
元素分析:C10H16O6 計算値(%):C,51.75;H,6.94 実験値(%):C:51.58;H,6.97 参考例2 1,3−ジ−O−ベンゾイル−4,5−O−イソプロピリデン
セドヘプチュローサン 4,5−O−イソプロピリデンセドヘプチュローサン(5.0
g)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(85ml)とピ
リジン(5ml)の混合溶媒に懸濁し、冷却下(約−30
℃)に塩化ベンゾイル(9ml)を滴下し、更に−5〜−1
0℃で2.5時間撹拌した。反応液を氷水(約200ml)中に
加え、生じた油状物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル抽出液を2N塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルのカラムクロマト(500ml)
に付し、トルエン−酢酸エチル(10:1v/v)で溶出し
た。溶出画分を減圧濃度乾固し、残留物を更に減圧下に
一夜乾燥して1,3−ジ−O−ベンゾイル−4,5−O−イソ
プロピリデンセドヘプチュローサンの白色粉末(8.8g)
を得た。
参考例3 1,3−ジ−O−ベンゾイルセドヘプチュローサン 1,3−ジ−O−ベンゾイル−4,5−O−イソプロピリデン
セドヘプチュローサン(8.8g)を80%(v/v)酢酸(90m
l)に溶解し、70〜75℃で2時間撹拌した。反応液に水
(170ml)を加えて減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル
に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、酢酸
エチル溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶
媒を留去した。残留物にエチルエーテル−石油エーテル
(3:1v/v)(280ml)を加えて冷蔵庫中に一夜放置して
1,3−ジ−O−ベンゾイルセドヘプチュローサンの結晶
(7.3g)を得た。
参考例4 1,3,4−トリ−O−ベンゾイルセドヘプチュローサン 1,3−ジ−O−ベンゾイルセドヘプチュローサン(14.1
g)のジクロロメタン(140ml)溶液にピリジン(4.7m
l)を加え、冷却下(−40℃以下)に塩化ベンゾイル
(5.64g)のジクロロメタン溶液(50ml)を滴下し、冷
却下(−40〜−30℃)に2.5時間撹拌した。反応液を氷
水中に加え、30分間撹拌後、ジクロロメタン層を分離
し、更に水層をジクロロメタンで抽出した。ジクロロメ
タン抽出液を2N塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留
去した。残留物にエチルエーテル−石油エーテル(1:10
v/v)(1)を加えて冷蔵庫中に一夜放置すると1,3,4
−トリ−O−ベンゾイルセドヘプチュローサンの結晶
(17.5g)が得られた。
NMR(CDCl3)δ:2.51(1H,d,J=6Hz,−OH),3.9〜4.25
(2H,m,7−CH2),4.25〜4.5〔1H,m,5−CH;D2Oを加える
とδ4.38(dd,J=3Hz,5Hz)に変化する〕,4.58(2H,s,1
−CH2),4.7〜4.9(1H,m,6−CH),5.46(1H,dd,J=3Hz,
9Hz,4−CH),5.94(1H,d,J=9Hz,3−CH),7.1〜7.7(9
H,m)および7.8〜8.2(6H,m)(C6H5×3). 元素分析:C28H24O9 計算値(%):C,66.66;H,4.80 実験値(%):C,67,04;H,4.74 参考例5 1,3,4−トリ−O−ベンゾイル−5−O(イミダゾリル
スルホニル)セドヘプチュローサン 1,3,4−トリ−O−ベンゾイルセドヘプチュローサン
(9.48g)をDMF(100ml)に溶解し、−40℃以下に冷却
下に塩化スルフリル(3.2ml)を加えた後、約−40℃で2
0分間撹拌した。反応液を再び−40℃以下に冷却下にイ
ミダゾール(13.6g)を加えた後、冷却浴を除き、室温
で1.5時間撹拌した。反応液を氷水(300ml)中に加え、
生じた油状物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出
液を2N塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。
残留物をシリカゲルのカラムクロマト(600ml)に付
し、トルエン−酢酸エチル(3:2v/v)で溶出した。溶出
画分を減圧濃縮し、残留物に石油エーテル(約100ml)
を加え冷蔵庫中に一夜放置して1,3,4−トリ−O−ベン
ゾイル−5−O−(イミダゾリルスルホニル)セドヘプ
チュローサンの白色粉末(9.5g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:4.04(1H,dd,J=5Hz,J=8Hz,7−CH),
4.08(1H,d,J=8Hz,7−CH),4.59(2H,s,1−CH2),4.75
〜4.90(1H,m,6−CH),5.27(1H,dd,J=2.5Hz,4Hz,5−C
H),5.49(1H,dd,J=4Hz,9.5Hz,4−CH),5.92(1H,d,J
=9.5Hz,3−CH),6.78,7.15および7.18(各1H,s,イミダ
ゾール),7.2〜7.7(9H,m)および7.8〜8.2(6H,m)(C
6H5×3). 元素分析:C31H26N2O11S 計算値(%):C,58.67;H,4.13;N,4.41 実験値(%);C,58.71;H,4.10;N,4.43 参考例6 2,7−アンヒドロ−1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−
β−D−イド−2−ヘプチュロピラノース 1,3,4−トリ−O−ベンゾイル−5−O−(イミダゾリ
ルスルホニル)セドヘプチュローサン(9.5g)をトルエ
ン(140ml)に溶解し、安息香酸テトラ−n−ブチルア
ンモニウム(11g)を加え、100℃で3時間撹拌した。減
圧下に反応液の溶媒を留去後、残留物を酢酸エチルと水
に分配し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を集め2N塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残留
物をシリカゲルカラムクロマト(1)に付し、トルエ
ン−酢酸エチル(19:1v/v)で溶出した。溶出画分を減
圧下に濃縮乾固して2,7−アンヒドロ−1,3,4,5−テトラ
−O−ベンゾイル−β−D−イド−2−ヘプチュロピラ
ノースの白色粉末(6.8g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:4.02(1H,dd,J=4.5Hz,8Hz,7−CH),4.
05(1H,d,J=8Hz,7−CH),4.60(2H,s,1−CH2),5.10
(1H,t,J=4.5Hz,6−CH),5.54(1H,dd,J=4.5Hz,8.5H
z,5−CH),5.80(1H,d,J=8.5Hz,3−CH),6.80(1H,t,J
=8.5Hz,4−CH),7.2〜7.7(12H,m)および7.8〜8.2(8
H,m)(C6H5×4). 元素分析:C35H28O10 計算値(%):C,69.07;H,4.64 実験値(%);C,69.34;H,4.67 参考例7 メチル 1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−D−イド
−2−ヘプチュロピラノシド 2,7−アンヒドロ−1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−
β−D−イド−2−ヘプチュロピラノース(3.0g)をメ
タノール(30ml)をオルトぎ酸メチル(15ml)の混合液
に溶解し、塩化亜鉛(3.0g)を加えて室温で40時間撹拌
した。反応液を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に
分配した。酢酸エチル層を2N塩酸と飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下
に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルのカラムクロマ
ト(200ml)に付し、トルエン−酢酸エチル(5:1v/v)
で溶出した。溶出画分を減圧下に濃縮乾固してメチル
1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−D−イド−2−ヘ
プチュロピラノシドの白色粉末(1.05g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.36(1H,ブロードs,−OH),3.69(3H,
s,−OCH3),3.97(1H,dd,J=6.5Hz,9.5Hz,7−CH),4.21
(1H,dd,J=7Hz,9.5Hz,7−CH),4.56(2H,s,1−CH2),
4.60〜4.75(1H,m,6−CH),5.31(1H,dd,J=5Hz,8.5Hz,
5−CH),5.82(1H,d,J=8.5Hz,3−CH),5.96(1H,t,J=
8.5Hz,4−CH),7.15〜7.7(12H,m)および7.8〜8.2(8
H,m)(C6H5×4)。
元素分析:C36H32O11 計算値(%):C,67.49;H,5.03 実験値(%):C,66.98;H,4.74 参考例8 メチル 1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−7−デオ
キシ−7−ヨード−D−イド−2−ヘプチュロピラノシ
ド メチル 1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−D−イド
−2−ヘプチュロピラノシド(950mg)をDMF(16ml)に
溶解し、トリフェニルホスフィン(1.65g)とN−ヨー
ドこはく酸イミド(1.2g)を加えて室温で一夜撹拌し
た。反応液を氷水(100ml)に加え、生じた油状物を酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出液を飽和チオ硫酸
ナトリウム溶液、2N塩酸および飽和炭酸水素ナトリウム
溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下に溶
媒を留去した。残留物をシリカゲルのカラムクロマト
(200ml)に付し、トルエン−酢酸エチル(10:1v/v)で
溶出した。溶出画分を減圧下に濃縮乾固してメチル1,3,
4,5−テトラ−O−ベンゾイル−7−デオキシ−7−ヨ
ード−D−イド−2−ヘプチュロピラノシドの白色粉末
(780mg)を得た。
参考例9 メチル 1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−7−デオ
キシ−L−キシロ−2−ヘプト−6−エノウロピラノシ
ド〔すなわち、メチル 1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾ
イル−7−デオキシ−D−イド−2−ヘプト−6−エノ
ウロピラノシド〕 メチル 1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−7−デオ
キシ−7−ヨード−D−イド−2−ヘプチュロピラノシ
ド(500mg)をピリジン(5ml)に溶解し、ふっ化銀(1.
0g)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液にエチルエ
ーテル(100ml)を加えて不溶物をろ過し、エチルエー
テルで洗浄した。ろ液と洗液を集めて減圧濃縮し、残留
物を酢酸エチルに溶解し、2N塩酸と飽和炭酸水素ナトリ
ウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に
溶媒を留去した。残留物をシリカゲルのカラムクロマト
(100ml)に付し、トルエン−酢酸エチル(9:1v/v)で
溶出した。溶出画分を減圧下に濃縮乾固してメチル 1,
3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−7−デオキシ−L−
キシロ−2−ヘプト−6−エノウロピラノシドの白色粉
末(249mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:3.68(3H,s,−OCH3),4,45(2H,ブロー
ドs,1−CH2),5.32(1H,d,J=9Hz,5−CHまたは3−C
H),5.64(1H,d,J=9Hz,3−CHまたは5−CH),5.81(1
H,t,J=9Hz,4−CH),5.91および6.03(各1H,s,7−C
H2),7.2〜7.7(12H,m)および7.8〜8.2(8H,m)(C6H5
×4)。
元素分析:C36H30O10 計算値(%):C,69.56;H,4.86 実験値(%);C,70.03;H,5.09 参考例10 (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−1−C−(ヒドロ
キシメチル)−1,2,3,4,5−シクロヘキサンペントール
および(1)−(1(OH),2,4/1,3,5)−1−C−
(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4,5−シクロヘキサンペ
ントール 2D−2,4,5(OH)/3,5)−2,3,4−トリ−O−ベンゾイル
−5−(ベンゾイルオキシメチル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロキシシクロヘキサノン(1.0g)をメタノール−テ
トラヒドロフラン(1:1,30ml)に溶解し、氷水で冷却下
に水素化ほう素ナトリウム(250mg)を加え、同温度で
2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残留物を酢酸エ
チルと水に分配した。酢酸エチル層を2N塩酸と飽和炭酸
水素ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮した。残留物をメタノール−アセトン−
2N水酸化ナトリウム(2:6:3,220ml)に溶解し、室温で
一夜攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物に水(約50
ml)を加え濾過した。濾液をダウエックス50W×8(H+
型,250ml)のカラムクロマトに付し、水で溶出し、溶出
画分を減圧濃縮した。残留物をダウエックス1×2(OH
-型,400ml)のカラムクロマトに付し、水で溶出した。
先に溶出された画分(570〜760ml)と後に溶出された画
分(765〜1050ml)に分離した。後に溶出された画分を
減圧濃縮し、残留物を再びダウエックス1×2(OH-型,
600ml)のカラムクロマトに付し、水で溶出し、先に溶
出された画分(0.75〜1.03)と後に溶出された画分
(1.1〜1.4)に分離した。後に溶出された画分を減圧
濃縮後、凍結乾燥して(1)−(1(OH),2,4,5/1,
3)−1−C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4,5−シク
ロヘキサンペントールの白色粉末(49mg)を得た。1回
目と2回目のダウエックス1×2のカラムクロマトで先
に溶出された画分を集め、減圧濃縮後、凍結乾燥して
(1)−(1(OH),2,4/1,3,5)−1−C−(ヒドロ
キシメチル)−1,2,3,4,5−シクロヘキサンペントール
の白色粉末(68mg)を得た。
(1)−(1(OH),2,4/1,3,5)−1−C−(ヒドロ
キシメチル)−1,2,3,4,5−シクロヘキサンペントール
(先に溶出された異性体): NMR(D2O)δ:1.63(1H,dd,J=12Hz,14Hz),2.14(1H,d
d,J=5Hz,14Hz),3.25〜4.1(6H,m). (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−1−C−(ヒドロ
キシメチル)−1,2,3,4,5−シクロヘキサンペントール
(後に溶出された異性体): NMR(D2O)δ:1.79(1H,dd,J=3Hz,15.5Hz),2.12(1H,
dd,J=4Hz,15.5Hz),3.4〜4.45(6H,m). 実施例1 2D−(2,4,5(OH)/3,5)−2,3,4−トリ−O−ベンゾイ
ル−5−(ベンゾイルオキシメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロキシシクロヘキサノン メチル 1,3,4,5−テトラ−O−ベンゾイル−7−デオ
キシ−L−キシロ−2−ヘプト−6−エノウロピラノシ
ド[すなわち、1,3,4,5−テトラ−O−ベーベンゾイル
−7−デオキシ−D−イド−2−ヘプト−6−エノウロ
ピラノシド](620mg)を80%(v/v)アセトン水(40m
l)に溶解し、塩化第二水銀(275mg)を加えて室温で8
時間撹拌した。反応液を約20mlに減圧濃縮し、濃縮液に
酢酸エチル(100ml)と水(100ml)を加え、撹拌後、酢
酸エチル層を分離し、2N塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム
溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に
溶媒を留去した。残留物をシリカゲルのカラムクロマト
(60ml)に付し、トルエン−酢酸エチル(5:1v/v)で溶
出した。溶出画分を減圧下に濃縮乾固して2D−(2,4,5
(OH)/3,5)−2,3,4−トリ−O−ベンゾイル−5−
(ベンゾイルオキシメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ
キシシクロヘキサノンの白色粉末(248mg)を得た。
薄層クロマトグラフィー(TLC;シリカゲル60F−254,メ
ルク社製):トルエン−酢酸エチル(2:1v/v),Rf0.52;
トルエン−アセトン(9:1v/v),Rf0.31;n−ヘキサン−
酢酸エチル(3:2v/v),Rf0.38; 溶解性:メタノール,酢酸エチル,トルエン,アセト
ン,クロロホルムに可溶、水,石油エーテルに不溶; ▲〔α〕22 D▼−28.2゜(c=1,CHCl3); NMR(CDCl3)δ:2.38(1H,ブロードs,−OH),2.88およ
び3.04(各1H,ABq,J=14.5Hz,6−CH2),4.81(2H,s,−C
H2O−),5.43(1H,d,J=10Hz,4−CH),5.81(1H,t,J=1
0Hz,3−CH),6.11(1H,d,J=10Hz,2−CH),7.2〜7.7(2
H,m)および7.8〜8.3(8H,m)(C6H5×4). 元素分析:C35H28O10 計算値(%):C,69.07;H,4.64 実験値(%);C,68.74 H,5.03 実施例2 (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−〔〔2−ヒド
ロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル〕アミノ〕−
1−C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキ
サンテトロール 2D−(2,4,5(OH)/3,5)−2,3,4−トリ−O−ベンゾイ
ル−5−(ベンゾイルオキシメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロキシシクロヘキサノン(410mg)と2−アミノ
−1,3−プロパンジオール(280mg)を酢酸−エタノール
(1:9v/v,15ml)に溶解し、室温で30分間撹拌後、シア
ノ水素化ほう素ナトリウム(300mg)を加えて室温で一
夜撹拌した。反応液を減圧下に濃縮乾固し、残留物をメ
タノール−アセトン−1N水酸化ナトリウム(1:1:2v/v,1
00ml)に溶解し、室温で5.5時間撹拌後、減圧下に有機
溶媒を留去した。濃縮液を2N塩酸でpH1に調節し、酢酸
エチルで洗浄後、ダウエックス50W×8(H+型,100ml)
を加えて30分間室温で撹拌した。この反応混合物をダウ
エックス50W×8(H+型,50ml)を充填したカラムの上に
加え、カラムを水洗後、0.5Nアンモニア水で溶出した。
溶出画分を減圧濃縮し、残留物をアンバ−ライトCG−50
(NH4 +型,250ml)のカラムクロマトに付し、水で溶出し
た。溶出画分を減圧濃縮し、残留物にエタノールを加え
て15分間過熱還流した後、減圧濃縮した。濃縮液(約2m
l)を一夜室温に放置すると(1)−(1(OH),2,4,
5/1,3)−5−〔〔2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシ
メチル)エチル〕アミノ〕−1−C−(ヒドロキシメチ
ル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロールの白色粉末
が得られた。
▲〔α〕24 D▼+26.9゜(C=1,H2O); NMR(D2O)δ:1.54(1H,dd,J=3Hz,15Hz,6−CHax),2.1
0(1H,dd,J=3Hz,15Hz,6−CHeq),2.90(1H,quint.,J=
5Hz,−N−CH),3.35〜4.0(10H,m). 実施例3 (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−〔(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ〕−1−C−(ヒドロキシメチ
ル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロールおよび(1
)−(1(OH),2,4/1,3,5)−5−〔(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ〕−1−C−(ヒドロキシメチル)−
1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール 2D−(2,4,5(OH)/3,5)−2,3,4−トリ−O−ベンゾイ
ル−5−(ベンゾイルオキシメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロキシシクロヘキサノン(880mg)とエタノール
アミン(1.0ml)をメタノール(50ml)に溶解し、シア
ノ水素化ほう素ナトリウム(1.0g)を加えて室温で一夜
撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物を水(50m
l)と酢酸エチル(50ml)に分配させた。酢酸エチル層
を分取し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を合わせて、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をメ
タノール(130ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム(70m
l)を加えて室温で一夜撹拌した。反応液を2N塩酸でpH4
に調節後、減圧濃縮した。残留物を水(50ml)と酢酸エ
チル(50ml)に分配し、水層を分取し、更に酢酸エチル
で洗浄後、ダウエックス50W×8(H+型,400ml)のカラ
ムに吸着させ、カラムを水洗後、0.5Nアンモニア水で溶
出した。溶出画分を減圧濃縮し、アンバーライトCG−50
(NH4 +型,250ml)のカラムに吸着させ、カラムを水洗
後、0.1Nアンモニア水で溶出した。溶出画分を減圧下に
濃縮乾固し、残留物をダウエックス1×2(OH-型,400m
l)のカラムクロマトに付し、水で溶出した。先に溶出
される画分(360〜480ml)を減圧濃縮後、凍結乾燥する
と(1)−(1(OH),2,4/1,3,5)−5−〔(2−ヒ
ドロキシエチル)アミノ)−1−C−(ヒドロキシメチ
ル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール(59mg)
が、後に溶出される画分(520〜680ml)を減圧濃縮後、
凍結乾燥すると(1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5
−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−C−(ヒ
ドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロー
ル(228mg)が得られた。
(1)−(1(OH),2,4/1,3,5)−5−〔(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ)−1−C−(ヒドロキシメチ
ル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール(先に溶出
された異性体): NMR(D2O)δ:1.16(1H,t,J=12Hz,6−CHax),2.50(1
H,dd,J=4Hz,12Hz,6−CHeq),2.50〜3.05(3H,m,5−CH,
N−CH2),3.25〜3.95(7H,m). (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−〔(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ)−1−C−(ヒドロキシメチ
ル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール(後に溶出
された異性体): NMR(D2O)δ:1.52(1H,dd,J=3Hz,15Hz,6−CHax),2.1
4(1H,dd,J=3.5Hz,15Hz,6−CHeq),2.25〜3.15(2H,m,
N−CH2),3.25(1H,q,J=3Hz,5−CH),3.35〜4.0(7H,
m). 元素分析:C9H19NO6 計算値(%):C,45.56;H,8.07;N,5.90 実験値(%);C,45.59;H,8.03;N,5.99 実施例4 (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−〔〔()−
α−(ヒドロキシメチル)ベンジル〕アミノ〕−1−C
−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテ
トロール 2D−(2,4,5(OH)/3,5)−2,3,4−トリ−O−ベンゾイ
ル−5−(ベンゾイルオキシメチル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロキシシクロヘキサノン(860mg)とD−フェニ
ルグリシノ−ル・酢酸塩(950mg)をDMF(45ml)に溶解
し、シアノ水素化ほう素ナトリウム(650mg)を加えて5
5℃で12時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物を
酢酸エチル(100ml)と水(50ml)に分配した。酢酸エ
チル層を2%酢酸(v/v)および飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮
した。残留物をメタノール−アセトン(5:3v/v,80ml)
に溶解し、1N水酸化ナトリウム(20ml)を加えて室温で
3.5時間撹拌した。反応液を2N塩酸でpH3に調節後、減圧
濃縮した。残留物を水(100ml)と酢酸エチル(50ml)
に分配し、水層を分離し、酢酸エチルで洗浄後、ダウエ
ックス50W×8(H+型,150ml)のカラムクロマトに付
し、水洗後、0.5Nアンモニア水で溶出した。溶出画分を
減圧濃縮後、アンバ−ライトCG−50(NH4 +型,180ml)の
カラムクロマトに付し、水で溶出した。溶出画分を減圧
濃縮し、冷蔵庫中に放置するとN−〔()−α−(ヒ
ドロキシメチル)ベンジル〕バリオールアミンの白色結
晶(150mg)が得られた。融点 157−158℃; ▲〔α〕24 D▼−10.6゜(c=1,H2O), −6.5゜(c=1,0.1NHCl); NMR(D2O)δ:1.43(1H,dd,J=3.5Hz,15Hz,6−CHax),
1.73(1H,dd,J=3.5Hz,15Hz,6−CHeq),3.25−3.7(4H,
m),3.7−4.0(5H,m),7.58(5H,s,Ph). 実施例5 (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−アミノ−1−
C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサン
テトロール(バリオールアミン) a) 2D−(2,4,5(OH)/3,5)−2,3,4−トリ−O−ベ
ンゾイル−5−(ベンゾイルオキシメチル)−2,3,4,5
−テトラヒドロキシシクロヘキサノン(1.0g)のメタノ
ール溶液(200ml)に塩酸ヒドロキシルアミン(400mg)
およびピリジン(2ml)を加え、室温で一夜撹拌した。
反応液を減圧濃縮し、残留物に酢酸エチル(100ml)お
よび水(20ml)を加えて分配し、酢酸エチル層を分取し
た。酢酸エチル層を2N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム溶
液および水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥濃縮乾
固した。残留物をシリカゲル(約100ml)のカラムクロ
マトに付し、トルエン−酢酸エチル(10:1v/v)で洗浄
後、トルエン−酢酸エチル(5:1v/v)で溶出した。溶出
画分を減圧濃縮乾固して2D−(2,4,5(OH)/3,5)−2,
3,4−トリ−O−ベンゾイル−5−(ベンゾイルオキシ
メチル)−2,3,4,5−テトラヒドロキシシクロヘキサノ
ン オキシムの白色粉末(410mg)を得た。
b) 上記のシクロヘキサノン オキシム(410mg)を
メタノール(20ml)に溶解し、濃アンモニア水(4ml)
を加え、室温で一夜撹拌した。反応液に水を加えて減圧
濃縮乾固し、更に水を加えて減圧濃縮した。濃縮液(約
50ml)に酢酸(2ml)を加え、酢酸エチルで洗浄し、水
層を減圧濃縮して有機溶媒を留去した後、再び水を加え
て約50mlとした。この水溶液に二酸化白金(200mg)を
加え、水素気流中、室温で4時間撹拌した。触媒をろ
去、水洗し、ろ液および洗液を減圧濃縮乾固した。残留
物をアンバ−ライトCG−50(NH4 +型,180ml)のカラムク
ロマトに付し、水(300ml)で洗浄後、0.05Nアンモニア
水で溶出した。溶出画分(1330〜1880ml)を減圧濃縮
後、凍結乾燥してバリオールアミンの白色粉末(69mg)
を得た。
実施例6 (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−2,3,4−トリ−O
−ベンジル−5−[[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキ
シメチル)エチル]アミノ]−1−C−(ベンジルオキ
シメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール (1)−(1(OH),2,4/1,3)−2,3,4−トリ−O−
ベンジル−1−C−(ベンジルオキシメチル)−5−オ
キソ−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール[本化合物
は白色結晶で、融点 84〜85℃; ▲[α]22 D▼+45.1゜(c=1,CHCl3); IR(KBr):3440,1735cm-1; NMR(CDCl3)δ2.45(1H,d,J=15Hz),2.82(1H,d,J=1
5Hz),3.15(1H,d,J=9Hz),3.53(1H,d,J=9Hz),3.95
〜4.15(3H,m),4.40〜5.05(8H,m),7.05〜7.55(20H,
m); 元素分析:C35H36O6 計算値(%):C,76.06;H,6.57 実験値(%):C,76.11;H,6.47 の物性を示す。](600mg)と2−アミノ−1,3−プロパ
ンジオール(230mg)をメタノール(40ml)に溶解し、
室温で24時間攪拌後、氷水で冷却下に水素化ほう素ナト
リウム(1.0g)を加え、氷水で冷却下に16時間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチル(140m
l)と水(50ml)に分配した。酢酸エチル層を分離し、
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。
残留物をシリカゲルのカラムクロマト(60ml)に付し、
酢酸エチルで溶出した。溶出画分を減圧濃縮し、更に減
圧下に乾燥して(1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−2,
3,4−トリ−O−ベンジル−5−[[2−ヒドロキシ−
1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ]−1−C−
(ベンジルオキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサン
テトロールの白色粉末(380mg)を得た。
▲[α]22 D▼+30.0゜(c=1,CHCl3). 元素分析:C38H45NO7 計算値(%):C,72.70;H,7.23;N,2.23 実験値(%);C,72.43;H,7.27;N,2.31 実施例7 (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−[[2−ヒド
ロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ]−
1−C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキ
サンテトロール (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−2,3,4−トリ−O
−ベンジル−5−[[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキ
シメチル)エチル]アミノ]−1−C−(ベンジルオキ
シメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール(200
mg)を90%ぎ酸−メタノール(1:19v/v,20ml)に溶解
し、パラジウム黒(100mg)を加えて窒素気流中室温で
一夜攪拌した。触媒を濾過し、50%(v/v)メタノール
水で洗浄後、濾液と洗液を集め、減圧濃縮した。残留物
をダウエックス50W×8(H+型,70ml)のカラムクロマト
に付し、カラムを水洗後、0.5アンモニア水で溶出し
た。溶出画分を減圧濃縮し、残留物をアンバ−ライトCG
−50(N▲H+ 4▼型,180ml)のカラムクロマトに付し、
水で溶出した。溶出画分を減圧濃縮乾固し、残留物にエ
タノール(10ml)を加えて約10分間加熱還流後、冷蔵庫
中に一夜放置して(1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−
5−[[2−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ]−
1−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサン
テトロールの白色結晶(80mg)を得た。
実施例8 (1)−(1(OH),2,4/1,3)−2,3,4−トリ−O−
ベンジル−1−C−(ベンジルオキシメチル)−5−ヒ
ドロキシイミノ−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール (1)−(1(OH),2,4/1,3)−2,3,4−トリ−O−
ベンジル−1−C−(ベンジルオキシメチル)−5−オ
キソ−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール(500mg)を
メタノール(10ml)に溶液し、塩酸ヒドロキシルアミン
(1.0g)および酢酸ナトリウム(500mg)を加え、室温
で一夜攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物に酢酸エ
チル(60ml)と水(25ml)を加えて攪拌した。酢酸エチ
ル層を分離し、2N塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム溶液で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマト(100ml)に付し、
トルエン−酢酸エチル(4:1v/v)で溶出した。
溶出画分を減圧濃縮乾固して(1)−(1(OH),2,4
/1,3)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−C−(ベン
ジルオキシメチル)−5−ヒドロキシイミノ−1,2,3,4
−シクロヘキサンテトロール(420mg)を無色シロップ
として得た。
▲[α]22 D▼+61.7゜(c=1,CHCl3); NMR(CDCl3+D2O)δ;2.29(1H,d,J=15Hz),3.24(1H,
d,J=9Hz),3.24(1H,d,J=9Hz),3.25(1H,d,J=15H
z),3.56(1H,d,J=9Hz),3.77(1H,d,J=8Hz),4.01
(1H,d,J=8Hz),4.4〜5.0(8H,m),7.05〜7.5(20H,
m) 元素分析:C35H37NO6 計算値(%):C,74.05;H,6.57;N,2.47 実験値(%);C,73.77;H,6.62;N,2.72 実施例9 (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−アミノ−1−
C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサン
テトロールおよび(1)−(1(OH),2,4/1,3,5)−
5−アミノ−1−C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4
−シクロヘキサンテトロール (1)−(1(OH),2,4/1,3)−2,3,4−トリ−O−
ベンジル−1−C−(ベンジルオキシメチル)−5−ヒ
ドロキシイミノ−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロール
(330mg)をメタノール(60ml)に溶解し、ラネーニッ
ケル(200mg)を加え、3.5〜3.9kg/cm2の加圧下に室温
で24時間接触還元した。触媒を濾過し、メタノールで洗
浄後、濾液と洗液を合わせ減圧濃縮した。残留物を90%
ぎ酸−メタノール(1:19v/v,20ml)に溶解し、パラジウ
ム黒(100mg)を加え、窒素気流中室温で40時間攪拌し
た。触媒を濾過し、水−メタノール(1:1v/v)で洗浄
後、濾液と洗液を合わせ減圧濃縮した。
残留物をアンバ−ライトCG−50(N▲H+ 4▼型,100ml)
のカラムクロマトに付し、カラムを水洗後、0.1Nアンモ
ニア水で溶出した。先に溶出された画分(280〜380ml)
と後に溶出された画分(420〜600ml)に分離し、れぞれ
の溶出画分を減圧濃縮した。残留物をそれぞれダウエッ
クス1×2(OH-型,150ml)のカラムクロマトに付し水
で溶出し、溶出画分を減圧濃縮した。アンバ−ライトCG
−50カラムクロマトで先に溶出された画分より(1
−(1(OH),2,4/1,3,5)−5−アミノ−1−C−(ヒ
ドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテトロー
ルの白色粉末(10mg)を、後に溶出された画分より(1
)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−アミノ−1−C−
(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサンテト
ロール白色粉末(70mg)を得た。
(1)−(1(OH),2,4/1,3,5)−5−アミノ−1−
C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサン
テトロール(先に溶出された異性体); ▲[α]25 D▼+19.0゜(c=0.3,H2O); NMR(D2O)δ1.51(1H,dd,J=11Hz,14Hz),1.99(1H,d
d,J=4.5Hz,14Hz),2.85〜3.85(6H,m). (1)−(1(OH),2,4,5/1,3)−5−アミノ−1−
C−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−シクロヘキサン
テトロール(後に溶出された異性体); ▲[α]25 D▼+19.6゜(c=1,H2O); NMR(D2O)δ1.74(1H,dd,J=4Hz,15.5Hz),2.00(1H,d
d,J=3Hz,15.5Hz),3.35〜3.72(5H,m),3.91(1H,t,J
=9.5Hz). 元素分析 C7H15NO5・H2O 計算値(%):C,39.80;H,8.11;N,6.63 実験値(%);C,39.89;H,8.18;N,6.56

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1は水酸基の保護基を示す。)で表わされる新
    規イノソース誘導体。
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