JPH0783989A - 電力ケーブルの部分放電発生位置標定方法および装置 - Google Patents

電力ケーブルの部分放電発生位置標定方法および装置

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JPH0783989A
JPH0783989A JP16363494A JP16363494A JPH0783989A JP H0783989 A JPH0783989 A JP H0783989A JP 16363494 A JP16363494 A JP 16363494A JP 16363494 A JP16363494 A JP 16363494A JP H0783989 A JPH0783989 A JP H0783989A
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憲繁 宮本
Toshimichi Matsui
俊道 松井
Masaki Matsuki
正基 松木
Toshiyuki Sato
敏幸 佐藤
Hidetoshi Yasui
英俊 安井
Yoshio Maruyama
義雄 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現地で直接かつ簡単に、伝搬速度や測定線の
伝送遅れや機器の遅れに相当する分を補正し、正確な部
分放電発生位置を標定すること。 【構成】 長尺電力ケーブル1の終端接続部もしくは各
中間接続部2に部分放電検出器を取り付け、少なくとも
2箇所の終端接続部、中間接続部2もしくはケーブルの
シース間から順次模擬パルスを注入して、ケーブルの所
定区間における部分放電パルスの伝送遅れと測定系の時
間遅れを測定箇所3で測定しておく。そして、実部分放
電発生した際、少なくとも2箇所の被測定箇所から得た
実部分放電パルス信号の時間差と、上記模擬パルス注入
時に得た伝送遅れ及び測定機器の時間遅れに基づき、実
部分放電発生位置を標定する。また、測定箇所3から模
擬パルスを注入して、上記終端接続部もしくは各絶縁接
続部間の伝送遅れと測定機器の時間遅れを測定し部分放
電発生箇所を標定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活線状態又は試験状態
にある長尺電力ケーブルの絶縁性能および絶縁劣化の程
度を評価するためのケーブルの部分放電測定において、
その発生部位を正確に標定する電力ケーブルの部分放電
発生位置標定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル等の電力ケーブルの絶縁破
壊の主要な原因には、外傷や施工不良および活線状態の
電力ケーブルに生じた水トリー等の欠陥がある。外傷や
施工不良では、ある大きさの部分放電が発生し、やがて
この部分絶縁破壊部(電気トリーと呼ぶ)が進展し、ケ
ーブルの全路破壊に至る。水トリー部やケーブル内部の
微細欠陥からの破壊も、同様に部分絶縁破壊を起こしな
がら最終的には全路破壊につながるのであり、ケーブル
破壊前には必ず部分放電パルス電流が流れる。
【0003】また、OFケーブルや管路気中ケーブル
(GIL)においても油浸紙やSF6ガス等の主要絶縁
部分のみならず、接続部、絶縁支持物当の複合絶縁部分
に欠陥があった場合や内部の金属粉等により部分放電が
生ずることがある。したがって、部分放電測定は、電力
ケーブルの絶縁評価手法として非常に重要である。特
に、現地で接続作業をする部分等は、工場での出荷試験
を経ないので、現地で部分放電測定を行うことがその信
頼性確保に重要である。
【0004】部分放電が発生した場合にその発生位置を
標定する方法として、従来から種々の方法が提案されて
いる。例えば、特願平1−184474号には、電力ケ
ーブルに沿って複数の電界光センサを配し、上記電界光
センサにより検出された部分放電パルスの到達時間差に
よりその発生位置を標定する方法が示されている。部分
放電発生位置を標定する方法としては、上記のように部
分放電パルスがケーブル内部を伝搬、反射する性質や伝
搬速度よりその発生位置を算定する方法がその代表例で
あった。
【0005】また、上記方法を更に発展させた方法とし
て、特願平3−237514号に示されるように、ケー
ブル内部を伝搬してきた部分放電パルスがシース絶縁接
続部でシース側に分波、伝搬する現象を利用した発生位
置標定手法が提案されているが、やはり、事前に各部の
伝搬速度等を把握しておき、伝搬時間差より位置を標定
するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した部
分放電パルスの伝搬や反射より発生位置を算出する方法
では、伝搬速度や反射点等を事前に測定しておく必要が
あり、一般的に工場内で数百m単位で測定した値は測定
誤差が大きく、現地の長尺ケーブルにおいて、この値を
利用し部分放電発生位置を算定すると、標定位置の誤差
が大きくなるという欠点があった。
【0007】さらに、通常は、接続部に取り付けられた
検出部から集中測定部まで同軸ケーブルや光ファイバ・
ケーブルのような測定線が引き込まれるが、この部分の
伝搬速度も事前に測定しておき補正する必要があった。
この場合でも、伝搬速度や測定線長さの測定誤差や、測
定機器内部の位相遅れ等の影響を受け易く、結局、部分
放電発生位置標定の誤差拡大につながるという問題があ
った。
【0008】本発明は上記した従来技術の問題点に鑑み
なされたものであって、現地で直接かつ簡単に、伝搬速
度や測定線の伝送遅れや機器の遅れに相当する分を補正
し、正確な部分放電発生位置を標定することができる電
力ケーブルの部分放電発生位置標定方法および装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。同図において、1は電力ケーブル、2は中間接続
部、3は測定箇所、3aは終端接続部もしくは各中間接
続部において検出された部分放電パルスもしくは模擬パ
ルスを測定する測定部、3bは測定箇所に設けられた模
擬パルス発生器、4,5は中間接続部近傍に設けられた
それぞれ第1および第2の模擬パルス発生器、6は測定
信号、模擬パルスを伝送する伝送路である。
【0010】上記課題を解決するため、本発明の請求項
1の発明は、長尺電力ケーブル1の終端接続部もしくは
各中間接続部2に部分放電検出器を取り付け、終端接続
部、各中間接続部1、もしくは、ケーブル1の少なくと
も2箇所以上の箇所において検出された部分放電パルス
信号の到達時間差により部分放電発生位置を標定する電
力ケーブルの部分放電発生位置標定方法において、予
め、少なくとも2箇所の終端接続部、中間接続部もしく
はケーブルの導体シース間から順次模擬パルスを注入し
て、ケーブルの所定区間における部分放電パルスの伝送
遅れと測定系の時間遅れを測定しておき、実部分放電発
生した際、少なくとも2箇所の被測定箇所から得た実部
分放電パルス信号の時間差と、上記模擬パルス注入時に
得た伝送遅れ及び測定系の時間遅れに基づき、実部分放
電発生位置を標定するようにしたものである。
【0011】本発明の請求項2の発明は、請求項1の発
明において、終端接続部もしくは中間接続部2に取り付
けられた箔電極より、模擬パルスを注入するようにした
ものである。本発明の請求項3の発明は、請求項1また
は請求項2の発明において、実部分放電パルスおよび模
擬パルスを測定する箇所および、模擬パルスを注入する
箇所が被測定絶縁接続部およびケーブルから離れた場所
としたものである。
【0012】本発明の請求項4の発明は、請求項1,2
または請求項3の発明において、模擬パルス注入手段を
少なくとも2以上の箇所に設け、各模擬パルス注入手段
からタイマにより所定の時間差をもって終端接続部、中
間接続部もしくはケーブルの導体シース間に模擬パルス
を注入するようにしたものである。本発明の請求項5の
発明は、長尺電力ケーブル1の終端接続部もしくは各中
間接続部2に取り付けられた部分放電検出器と、少なく
とも2以上の箇所に設置された部分放電検出器により検
出された部分放電パルスの到達時間差を求める手段と、
上記到達時間差より部分放電発生位置を標定する手段と
を備えた部分放電発生位置測定システムにおいて、少な
くとも2箇所の終端接続部、中間接続部2もしくはケー
ブルのシース間から順次模擬パルス注入する模擬パルス
発生手段3b,4,5と、少なくとも2以上の箇所に設
置された部分放電検出器により検出される模擬パルスの
測定箇所3における到達時間差からケーブルの所定区間
における部分放電パルスの伝送遅れと測定系の時間遅れ
を測定する手段と、部分放電が発生したときに部分放電
検出器により検出された部分放電パルスの測定箇所3に
おける到達時間差と上記模擬パルスを注入することによ
り得た部分放電パルスの伝送遅れと測定系の時間遅れよ
り、部分放電発生位置を標定する手段とを設けたもので
ある。
【0013】本発明の請求項6の発明は、請求項5の発
明において、課電位相の内の予め指定された特定位相の
信号のみを通過させるゲート回路と、ゲート回路を通過
した信号を平均化処理する平均化処理回路を設け、上記
ゲート回路を通過した部分放電パルス信号を平均化処理
するようにしたものである。本発明の請求項7の発明
は、請求項5の発明において、入力信号の絶対値を出力
する絶対値回路と絶対値回路の出力を平均化処理する平
均化処理回路を設け、部分放電パルス信号を絶対値回路
により絶対値に変換し、絶対値に変換された部分放電パ
ルス信号を平均化処理するようにしたものである。
【0014】
【作用】
(1)基礎定数の算出 部分放電パルス信号の到達時間差により部分放電発生位
置を標定するため、最初に基礎定数を求める。図2に示
すように、絶縁接続部2のAジョイント、Bジョイント
の距離をL、その間のパルス伝搬時間をt、Aジョイン
トからAジョイントの測定部3aまでの伝搬時間を
A 、BジョイントからBジョイントの測定部3aまで
の伝搬時間をtB とする。
【0015】ここで、図2(a)に示すように、Aジョ
イントに模擬パルス発生器4より模擬パルスを注入し、
AジョイントとBジョイントの測定部3aでそれぞれ観
測されるV1 とV2 のパルスの到達時間差を測定部3a
で求め、これをt1 とする。なお、測定部3aは同一場
所に設けられ、同一のオッシロスコープ上で何方かのパ
ルスによりトリガを掛けることにより、パルスV1 とV
2 の時間差の測定が可能である。
【0016】次に図2(b)に示すように、上記と同様
に、Bジョイントに模擬パルス発生器5より模擬パルス
を注入し、AジョイントとBジョイントの測定部3aで
それぞれ観測されるV1 とV2 のパルスの到達時間差を
測定部3aで求め、これをt 2 とする。ついで、次のよ
うにして、AジョイントとBジョイントとの間のパルス
の伝搬時間tと、伝送路6による伝送遅れを含めた測定
系の遅れ時間の差Kを求める。 Aジョイントに模擬パルスを注入した時に測定部3
aで観測される時間差t 1 は次のようになる。
【0017】 t1 =t+tB −tA (1) Bジョイントに模擬パルスを注入した時に測定部3
aで観測される時間差t 2 は次のようになる。 t2 =t+tA −tB (2) 上記(1)と(2)式よりAジョイントとBジョイ
ントとの間のパルスの伝搬時間tと、測定機器の遅れ時
間の差Kを求めると下式のようになる。
【0018】 K=tB −tA =1/2(t1 −t2 ) (3) t=1/2(t1 +t2 ) (4) (2)実部分放電測定信号からの部分放電発生位置の標
定 図1に示すように、AジョイントからBジョイント側に
x 離れた位置Pに部分放電発生部位があったとする。
Pで発生した部分放電パルスはケーブル1の左右に伝搬
し、t1x,t2xの時間でAジョイント、Bジョイントに
達し、更に、t A とtB の時間を経て観測部3aで観測
される。
【0019】ここで、観測部3aのオッシロスコープ
で、AジョイントおよびBジョイントで検出された実部
分放電パルスV1 とV2 の到達時間差Δtを観測する
と、この観測値Δtと(1)で求めたパルスの伝搬時間
tと、測定系の遅れ時間の差Kから次のようにして、部
分放電発生位置Lx を算定することができる。 Δt=t2x+tB −(t1x+tA )=t2x−t1x+K (5) ここで、Fを部分放電発生箇所PからAジョイントとB
ジョイントに部分放電パルスが伝搬する時間の差とする
と、Fは次のように表される。
【0020】 F=t2x−t1x=Δt−K (6) 前記したようにt2x+t1x=tであるので、|F/t|
≦1のとき(部分放電発生箇所がAジョイントよりの場
合)、部分放電発生箇所とAジョイントとの部分放電パ
ルスの伝搬時間t1xは次の(7)式となる。 t1x=(t+K−Δt)/2 (7) したがって部分放電発生箇所(Aジョイントとの距離)
は次の(8)式となる。
【0021】 Lx =t1x×(L/t) (8) なお、F/t=−1のときは区間の境界点を含めた同図
のBジョイントの右側の区間が部分放電の発生点とな
り、F/t=1のときは区間の境界点を含めた同図のA
ジョイントの左側の区間が部分放電の発生点となる。ま
た、(8)式における(L/t)は部分放電パルスの伝
搬速度vと等しい。
【0022】なお、上記説明は、2ジョイントからの部
分放電発生位置の標定であるが、その他の任意の2ジョ
イントを用いて、部分放電の発生位置を標定し、それら
の結果を比較することにより、より信頼性の高い標定を
行うこともできる。また、上記説明は、Aジョイント、
Bジョイントから模擬パルスを注入しているが、図1に
示すように、測定箇所3から模擬パルス発生器3bによ
り模擬パルスを注入し、部分放電の発生位置を同様に標
定することもできる。
【0023】本発明は上記した原理に基づき、部分放電
発生箇所を標定するようにしたものであり、請求項1,
2,5の発明においては、現地で実ケーブルを用いて、
そのまま簡単に、部分放電パルスの伝搬遅れや測定系の
遅れに相当する分を補正することができるので、効率良
く、かつ精度の高い位置標定を行うことが可能となる。
【0024】請求項3の発明においては、実部分放電パ
ルスおよび模擬パルスを測定する箇所および模擬パルス
を注入する箇所を被測定中間接続部およびケーブルから
離れた場所としたので、実ケーブルの近傍に模擬パルス
発生器を設置する等の作業を行う必要がなく、効率の良
い標定が可能となる。請求項4の発明においては、模擬
パルス注入手段を少なくとも2以上の箇所に設け、各模
擬パルス注入手段からタイマにより所定の時間差をもっ
て終端接続部、中間接続部もしくはケーブルの導体シー
ス間に模擬パルスを注入するようにしたので、人手を要
することなく模擬パルスを注入することができ効率的な
測定を行うことができる。
【0025】請求項6の発明においては、課電位相の内
の予め指定された特定位相の信号のみを通過させるゲー
ト回路と、ゲート回路を通過した信号を平均化処理する
平均化処理回路を設け、上記ゲート回路を通過した部分
放電パルス信号を平均化処理するようにしたので、確度
の高い部分放電発生位置の標定を行うことができる。請
求項7の発明においては、部分放電パルス信号を絶対値
回路により絶対値に変換し、絶対値に変換された部分放
電パルス信号を平均化処理するようにしたので、請求項
6と同様な効果を得ることができ、また、立ち上がりの
正または負をを区別することがなく単純に平均化処理す
ることができる。
【0026】
【実施例】
(1)実施例1 上記した原理を確認するため、図3に示すシステムによ
り確認試験を行った。同図において、1は275kV、
2500mm2 CVケーブルであり、このケーブルに絶縁
接続部S1,S2,S3を作り、絶縁接続部S1,S
2,S3のシース絶縁部に一対の箔電極12を取り付け
た。
【0027】そして、検出時には、箔電極12に検出イ
ンピーダンス13を接続し、検出インピーダンス13に
オッシロスコープ11を接続してパルスを検出した。ま
た、パルス注入時には、箔電極12にパルス・ジェネレ
ータ14を接続しパルスを注入した。なお、箔電極12
としては250mm×250mmの銅板を使用した。まず、
絶縁接続部S1およびS3からパルス・ジェネレータ1
4により模擬パルスを注入し、模擬パルスを絶縁接続部
S1から注入した場合の検出パルスの時間差t1 と模擬
パルスを絶縁接続部S3から注入した場合の検出パルス
の時間差t2 をオッシロスコープ11により観測した。
【0028】次に、絶縁接続部S1から25m 離れた絶
縁接続部S2から模擬パルスを注入して、絶縁接続部S
1において検出されたパルスのオッシロスコープ11へ
の到達時間と絶縁接続部S3において検出されたパルス
のオッシロスコープ11への到達時間との差Δtを観測
した。図4(a)は上記結果を示した表であり、また、
同図(b)は観測された波形を示している。
【0029】同図(a)に示すように、7回試験を行っ
て、測定値t1,t2,ΔtからK, T,vを求め、パルス
注入位置の標定を行った結果、絶縁接続部S1から25
m 離れたパルス注入位置に対して、約±1mの範囲で標
定することができた。これは、絶縁接続部S1とS2の
距離約100m に対して、誤差が約2パーセントであ
る。 (2)実施例2 図5は本発明を実線路に適用した第1の実施例を示す図
であり、同図において、1は275kVのCVケーブ
ル、21は普通接続部、22は絶縁接続部であり、絶縁
接続部JB2,JB3,JB5,JB6のシース絶縁部
をはさんだ両側に250mm×250mmの箔電極23が取
り付けられており、箔電極23に検出インピーダンス2
4が接続されている。
【0030】25は増幅器、26は電気信号を光信号に
変換する電気光変換器であり、絶縁接続部JB2,JB
3,JB5,JB6で検出された信号は増幅器25で増
幅されて電気光変換器26により光信号に変換され、光
ファイバ27(数百m〜10km)を介して測定室30
に伝送される。測定室30において、31は光ファイバ
27により伝送された光信号を電気信号に変換する光電
気変換器、32は切替スイッチであり、切替スイッチ3
2により、光電気変換器31の出力の内、任意の2出力
を選択することができる。33は切替スイッチ32の出
力を増幅する増幅器、34は部分放電測定部、36はオ
ッシロスコープ、37はインタフェース、35,38は
部分放電発生位置の標定等の処理を行う処理装置であ
る。
【0031】同図において、予め、絶縁接続部JB2,
JB3,JB5,JB6の内の少なくとも2箇所の絶縁
接続部近傍にパルス発生器を設置し、パルス発生器より
箔電極23を介して模擬パルスを注入し、オッシロスコ
ープ36により前記した検出パルスの時間差t1 ,t2
を求め、求めた検出パルスの時間差t1 ,t2 をインタ
フェース37を介して処理装置38に与える。そして、
処理装置38により、絶縁接続部間のパルスの伝搬時間
tと、測定機器の遅れ時間の差Kを求めて記憶してお
く。
【0032】部分放電が発生すると、部分放電パルスが
絶縁接続部の箔電極23、検出インピーダンス24によ
り検出され、光ファイバ27を介して測定室30に伝送
される。測定室30に伝送された部分放電パルスは切替
スイッチ32、増幅器33を介して、部分放電測定部3
4およびオッシロスコープ36に送られる。部分放電測
定器34により部分放電の発生が検出されると、オッシ
ロスコープ36により、2箇所の絶縁接続部において検
出された実部分放電パルスの到達時間差Δtが求められ
る。
【0033】求めた到達時間差Δtは、インタフェース
37を介して処理装置38に与えられ、上記した絶縁接
続部間のパルスの伝搬時間t、測定機器の遅れ時間の差
K、および、測定したΔtより部分放電発生箇所が標定
される。なお、予め、絶縁接続部JB2,JB3,JB
5,JB6の2以上の箇所から模擬パルスを注入してそ
れぞれにおける絶縁接続部間のパルスの伝搬時間tと、
測定機器の遅れ時間の差Kを求めて処理装置38記憶し
ておき、部分放電発生時、処理装置38が上記tとKお
よび、それぞれの2箇所において検出されたΔtの値よ
り部分放電発生箇所を標定して、それらを比較すること
により、より精度の高い標定を行うことができる。
【0034】また、図5に示すように、予め例えばケー
ブル終端部の2箇所に第1、第2の模擬パルス注入手段
28、28’を設け、該模擬パルス注入手段28,2
8’に受信器29,29’を取り付けておくとともに、
測定室30に送信器39を設け、該送信器39から所定
時間差で模擬パルス注入信号を出力することにより、模
擬パルスを所定時間差で自動的に注入することもでき
る。
【0035】すなわち、模擬パルスを注入する際、測定
室30に設置された処理装置38から、まず、第1の模
擬パルス注入信号を出力し、送信器39から無線で受信
器29に伝送し、第1の模擬パルス注入手段28から模
擬パルスを注入する。ついで、タイマによりカウントさ
れる所定時間後、処理装置38から第2の模擬パルス注
入信号を出力し、上記と同様に、送信器39から無線で
受信器29’に伝送し、第2の模擬パルス注入手段2
8’から模擬パルスを注入する。
【0036】上記のように構成することにより、人手を
要することなく、模擬パルスを注入することができる。
また、模擬パルス注入手段28、28’を終端接続部に
設ければ、ケーブルを布設したトンネル内に作業者が入
ることなく模擬パルスを注入することができ、作業効率
を向上させることができる。さらに、模擬パルス注入指
令を無線で送ることが可能となる。
【0037】なお、模擬パルス注入信号を第1、第2の
模擬パルス注入手段28、28’に伝送する手段として
は、上記のように無線を用いる以外に、例えば、電話回
線を利用したり、あるいは専用回線を用いることもでき
る。また、模擬パルス注入手段28,28’の設置箇所
は図5に示したような終端接続部に限定されるものでは
なく、絶縁接続部もしくはケーブルの任意の箇所に設け
ることができ、模擬パルス注入手段を2箇所以上設けて
もよい。
【0038】さらに、上記説明においては、第1、第2
の模擬パルス注入信号を処理装置38から出力するよう
にしているが、タイマー等から構成される模擬パルス注
入信号出力装置を別途設けて第1、第2の模擬パルス注
入信号を送信するようにしてもよい。ところで、上記の
ように2箇所以上の部分放電パルス信号の到達時間差に
より部分放電位置を標定する際、パルスの立ち上がりで
到達時間差を求める場合には、測定信号にノイズ成分が
あると、正確にパルス立ち上がり時間を求めることがで
きず、位置標定結果に含まれる誤差が大きくなる。
【0039】図6は上記した問題に対処するための実施
例を示す図であり、本実施例は、課電位相のある特定位
相に発生する部分放電パルスを平均化処理することによ
り確度の高い位置標定を行えるようにしたものである。
すなわち、部分放電の原波形は減衰振動波形であり、パ
ルスの立ち上がりが正極性と負極性のものが存在する。
したがって、波形の立ち上がりを精度よく測定しようと
する場合、単純に原波形を平均化処理すると、得られる
波形は立ち上がり点が乱れ希望にそぐわないものとな
る。
【0040】そこで、ゲート回路を用いてパルス立ち上
がりが正極性の信号と負極性の信号に弁別し、どちらか
一方の信号のみを平均化処理することにより精度良くパ
ルスの立ち上がり部を測定しようとするものである。図
6において、50は課電位相のある特定位相に発生する
部分放電パルスを通過させる位相ゲート、51は平均化
処理回路、35はオッシロスコープである。
【0041】同図において、時間差をもって検出された
2つの部分放電信号は位相ゲート50に入力される。位
相ゲート50には、予めゲートが動作する位相領域が設
定されており、パルスの立ち上がりが正極性のパルス、
またはパルスの立ち上がりが負極性のパルスのみ弁別し
出力する。平均化処理回路51は上記のようにして立ち
上がり極性が弁別された信号を指定の回数分、平均化す
る。平均化した信号がオッシロスコープ35に入力さ
れ、2つの部分放電パルスの到達時間差が求められる。
なお、オッシロスコープ35に平均化処理機能が付いて
いる場合には、立ち上がりを弁別した信号を直接オッシ
ロスコープに入力してもよい。
【0042】平均化された部分放電信号はランダムに発
生しているノイズの成分が減少するため、パルスの立ち
上がり部分がシャープとなり、より正確に測定すること
が可能となる。このため、2つの部分放電パルスの到達
時間差に含まれる読取誤差を軽減することができ確度の
高い位置標定を行うことができる。なお、上記実施例に
おいては、ゲート回路を用いて特定位相の部分放電パル
ス信号を通過させるようにしているが、上記ゲート回路
に換え、絶対値回路を設け、部分放電パルス信号を絶対
値回路により絶対値に変換し、変換された部分放電パル
ス信号を平均化処理しても同様な効果を得ることができ
る。また、絶対値回路を用いた場合には、立ち上がりが
正または負という区別をする事なく単純に平均化処理す
ることができる。
【0043】図7は平均値回路を設けない場合と、設け
た場合のそれぞれの位置標定結果を示す図である。同図
は平均化処理しない場合および平均化処理した場合にお
ける部分放電パルスの到達時間差Δtと位置標定結果
(スリットS1から部分放電発生位置までの距離)を示
しており、以下の条件で測定を行った結果を示してい
る。
【0044】すなわち、22kVのCVケーブルに3箇
所のスリットS1,S2,S3を設け、スリットS1−
S2間、S1−S3間の長さをそれぞれ50mおよび1
00mとした。スリットS1とS2にはシース絶縁部を
挟むようにして一対の箔電極を取り付け、箔電極から2
0cmの被覆線を介して検出インピーダンスに接続し、
検出インピーダンスから位相ゲート43までの測定線に
等しい長さの同軸ケーブルを使用した。
【0045】また、スリットS2にはケーブル外導上に
針刺し欠陥部を作り、部分放電が発生するようにした。
位相ゲートは設定位相は−45°〜90°に設定し、立
ち上がり正極生の部分放電のみを選択した。そして、上
記22kVケーブルに42kVを課電し、部分放電を発
生させて位置標定を行い図7に示す結果が得られた。
【0046】図7から明らかなように、平均化処理しな
い場合の位置標定結果の平均値は54.2mであるのに
対し、平均化処理した場合の位置標定結果の平均値は5
0.9mであり、平均化処理した場合の方がスリットS
1からスリットS2までの距離50mに近い結果が得ら
れた。 (3)実施例3 図8は本発明を実線路に適用した第2の実施例を示す図
であり、図5に示した実施例においては、模擬パルスの
注入を絶縁接続部の近傍で行ったが、本実施例において
は、測定室30にパルス発生器を設け、模擬パルスを光
ファイバ27’を介して絶縁接続部に送るようにしたも
のである。
【0047】同図において、図5に示したものと同一の
ものには同一の符号が付されており、同図においては、
図5の実施例に、模擬パルスを絶縁接続部に送るための
操作を行う操作部41,模擬パルスを発生するパルス発
生器42、パルス発生器42の出力を増幅する増幅器4
3、増幅器43の出力を選択的に出力する切替スイッチ
44を設けたものである。また、光ファイバ27’を2
芯として信号を双方向に伝送できるようにするととも
に、図5における、増幅器25、電気光変換器26、光
電気変換器31をそれぞれ、双方向に信号を伝送できる
ようにするため、双方向増幅器25’、電気光変換器/
光電気変換器26’、電気光変換器/光電気変換器3
1’に換え、さらに、検出インピーダンス24に直列に
スイッチを設け、模擬パルスの注入時には、上記スイッ
チを開き、かつ、模擬パルスは箔電極23間に印加さ
れ、ケーブルに注入されるように構成したものである。
【0048】同図において、模擬パルスを注入するに
は、模擬パルスを注入する絶縁接続部を選択して、切替
スイッチ44により、増幅器43の出力を該当する電気
光変換器/光電気変換器31’に接続する。この際、模
擬パルスを注入するラインの切替スイッチ32は開いて
おく。ついで、操作部41を操作して、パルス発生器4
2から模擬パルスを発生させ、増幅器43→切替スイッ
チ44→電気光変換器/光電気変換器31’→光ファイ
バ27’→電気光変換器/光電気変換器26’→増幅器
25’を介して絶縁接続部の箔電極23に印加する。ま
たその際、切替えスイッチ44から制御信号を絶縁接続
部に送り、検出インピーダンス23’に設けたスイッチ
を開く。
【0049】これによりケーブル1内に模擬パルスが注
入され、注入された模擬パルスは他の絶縁接続部で検出
され、上記したのと逆なルートで測定室30に送られ、
オッシロスコープ36により前記した時間t1 ,t2
求められる。処理装置37は求めた時間t1 ,t2
り、第1の実施例と同様、絶縁接続部間のパルスの伝搬
時間tと、測定機器の遅れ時間の差Kを求めて記憶す
る。
【0050】ついで、部分放電が発生すると、図5に示
した実施例と同様、部分放電パルスが測定室30に伝送
されオッシロスコープ36により、部分放電パルスの到
達時間差Δtが求められる。求めた到達時間差Δtは、
インタフェース37を介して処理装置38に与えられ、
上記した絶縁接続部間のパルスの伝搬時間t、測定機器
の遅れ時間の差K、および、測定したΔtより部分放電
発生箇所が標定される。
【0051】例えば、図1の原理図において、Cジョイ
ントとAジョイントとの間の伝送遅れをtAC、Bジョイ
ントとDジョイントとの間の伝送遅れをtBD、Cジョイ
ントと測定箇所との間の測定系の遅れをtc 、Dジョイ
ントと測定箇所との間の測定系の遅れをtD とすると、
測定部V3からCジョイントに模擬パルスを注入し、B
ジョイントおよびAジョイントで模擬パルスを検出した
場合、測定箇所における模擬パルスの到達時間差t1
次の(9)式で表される。
【0052】 t1 =tC +tAC+t+tB −tC −tAC−tA =t+tB −tA (9) また、測定部V4からDジョイントに模擬パルスを注入
し、BジョイントおよびAジョイントで模擬パルスを検
出した場合、測定箇所における模擬パルスの到達時間差
2 は次の(10)式で表される。
【0053】 t2 =tD +tBD+t+tA −tD −tBD−tB =t+tA −tB (10) 上記(9)(10)式は、前記した(1)(2)式と同
じであるので、前記したのと同様、絶縁接続部間のパル
スの伝搬時間tと、測定機器の遅れ時間の差Kを求める
ことができ、部分放電が発生した場合、Aジョイントと
Bジョイントにおいて検出された部分放電パルスにより
部分放電の発生箇所の標定を行うことができる。
【0054】上記のように、模擬パルスを注入する接続
部と、部分放電を測定する接続部を異ならせておけば、
模擬パルスを注入する側の絶縁接続部間の伝送遅れ、測
定系の遅れをキャンセルすることができ、直接、絶縁接
続部から模擬パルスを注入したのと同等な効果を得るこ
とができる。なお、上記実施例において、処理装置38
が各測定点に自動的に模擬パルスを注入して上記tとK
を計算し、部分放電発生時、求めた時間Δtと上記tと
Kにより部分放電発生箇所を自動的に標定するように構
成することも可能である。
【0055】また、上記実施例においては、絶縁接続部
に箔電極を設けて、部分放電パルスの検出、模擬パルス
の注入を行っているが、ケーブル1にスリットを切っ
て、シース絶縁部を作り、そこに箔電極23を取り付け
て、部分放電パルスを検出したり模擬パルスを注入する
ことにより、更に高い精度で部分放電発生位置を標定を
行うことができる。この場合には、外部半導電層はその
ままで、金属部分だけにスリットを入れる事でも測定可
能である。
【0056】さらに、本実施例においても、図6に示し
たゲート回路(もしくは絶対値回路)と平均化処理回路
を設け、測定確度を向上させることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、予め、被測定対象となる少なくとも2箇所の終端接
続部、中間接続部もしくはケーブルのシース間から順次
模擬パルスを注入して、ケーブルの所定区間における部
分放電パルスの伝送遅れと測定系の時間遅れを測定して
おき、実部分放電発生した際、少なくとも2箇所の被測
定箇所から得た実部分放電パルス信号の時間差と、上記
模擬パルスを注入時に得た伝送遅れ及び測定機器の時間
遅れに基づき、実部分放電発生位置を標定するようにし
たので、次の効果を得ることができる。 現地で実ケーブルを用いて、そのまま時間補正を行
うことができるので、効率良く、かつ、精度の高い部分
放電発生箇所の標定を行うことができる。 測定線、測定機器の時間遅れを同時に補正できるた
め、精度の高い部分放電発生箇所の標定を行うことがで
きる。 測定室から模擬パルスを注入できるようにすること
により、ケーブル布設現場まで行って模擬パルスを注入
する必要がなく、効率的な作業を行うことができる。 模擬パルス注入手段を少なくとも2以上の箇所に設
け、各模擬パルス注入手段からタイマにより所定の時間
差をもって終端接続部、中間接続部もしくはケーブルの
導体シース間に模擬パルスを注入することにより、人手
を要することなく模擬パルスを注入することができ効率
的な測定を行うことができる。 課電位相の内の予め指定された特定位相の信号のみ
を通過させるゲート回路もしくは絶対値回路と、ゲート
回路を通過した信号を平均化処理する平均化処理回路を
設け、上記ゲート回路もしくは絶対値回路を通過した部
分放電パルス信号を平均化処理することにより、確度の
高い部分放電発生位置の標定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の原理を説明する図である。
【図3】本発明の原理を確認する確認試験の実施例を示
す図である。
【図4】確認試験における結果を示す図である。
【図5】本発明を実線路に適用した第1の実施例を示す
図である。
【図6】図5の実施例において位置標定確度を向上させ
る実施例を示す図である。
【図7】図6の実施例の測定結果を示す図である。
【図8】本発明を実線路に適用した第2の実施例を示す
図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2,22 絶縁接続部 3 測定箇所 3a 測定部 3b,4,5 模擬パルス発生器 6 伝送路 12,23 箔電極 13,24,23’ 検出インピーダンス 11,36 オッシロスコープ 21 普通接続部 25,33,43 増幅器 25’ 双方向増幅器 26 電気光変換器 26’ 電気光変換器/光電気変換
器 27,27’ 光ファイバ 28、28’ 模擬パルス注入手段 29,29’ 受信器 30 測定室 31 光電気変換器 31’ 電気光変換器/光電気変換
器 32,44 切替スイッチ 34 部分放電測定部 37 インタフェース 35,38 処理装置 39 送信器 41 操作部 42 パルス発生器 50 位相ゲート 51 平均化処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 俊道 愛知県名古屋市熱田区横田2丁目3番24号 中部電力株式会社中央送変電建設所内 (72)発明者 松木 正基 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 敏幸 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 安井 英俊 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 丸山 義雄 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺電力ケーブルの終端接続部もしくは
    各中間接続部に部分放電検出器を取り付け、終端接続
    部、各中間接続部、もしくは、ケーブルの少なくとも2
    箇所以上の箇所において検出された部分放電パルス信号
    の到達時間差により部分放電発生位置を標定する電力ケ
    ーブルの部分放電発生位置標定方法において、 予め、少なくとも2箇所の終端接続部、中間接続部もし
    くはケーブルの導体シース間から順次模擬パルスを注入
    して、ケーブルの所定区間における部分放電パルスの伝
    送遅れと測定系の時間遅れを測定しておき、 実部分放電発生した際、少なくとも2箇所の被測定箇所
    から得た実部分放電パルス信号の時間差と、上記模擬パ
    ルス注入時に得た伝送遅れ及び測定系の時間遅れに基づ
    き、実部分放電発生位置を標定することを特徴とする電
    力ケーブルの部分放電発生位置標定方法。
  2. 【請求項2】 終端接続部もしくは中間接続部に取り付
    けられた箔電極より、模擬パルスを注入することを特徴
    とする請求項1の電力ケーブルの部分放電発生位置標定
    方法。
  3. 【請求項3】 実部分放電パルスおよび模擬パルスを測
    定する箇所および、模擬パルスを注入する箇所が被測定
    中間接続部およびケーブルから離れた場所としたことを
    特徴とする請求項1または請求項2の電力ケーブルの部
    分放電発生位置標定方法。
  4. 【請求項4】 模擬パルス注入手段を少なくとも2以上
    の箇所に設け、 各模擬パルス注入手段からタイマにより所定の時間差を
    もって終端接続部、中間接続部もしくはケーブルの導体
    シース間に模擬パルスを注入することを特徴とする請求
    項1,2または請求項3の電力ケーブルの部分放電発生
    位置標定方法。
  5. 【請求項5】 長尺電力ケーブルの終端接続部もしくは
    各中間接続部に取り付けられた部分放電検出器と、少な
    くとも2以上の箇所に設置された部分放電検出器により
    検出された部分放電パルスの到達時間差を求める手段
    と、上記到達時間差より部分放電発生位置を標定する手
    段とを備えた部分放電発生位置測定装置において、 少なくとも2箇所の終端接続部、中間接続部もしくはケ
    ーブルのシース間から順次模擬パルス注入する模擬パル
    ス発生手段と、 少なくとも2以上の箇所に設置された部分放電検出器に
    より検出される模擬パルスの測定箇所における到達時間
    差からケーブルの所定区間における部分放電パルスの伝
    送遅れと測定系の時間遅れを測定する手段と、 部分放電が発生したときに部分放電検出器により検出さ
    れた部分放電パルスの測定箇所における到達時間差と上
    記模擬パルスを注入することにより得た部分放電パルス
    の伝送遅れと測定系の時間遅れより、部分放電発生位置
    を標定する手段とを備えたことを特徴とする部分放電発
    生位置測定装置。
  6. 【請求項6】 課電位相の内の予め指定された特定位相
    の信号のみを通過させるゲート回路と、ゲート回路を通
    過した信号を平均化処理する平均化処理回路を設け、 上記ゲート回路を通過した部分放電パルス信号を平均化
    処理することを特徴とする請求項5の部分放電発生位置
    測定装置。
  7. 【請求項7】 入力信号の絶対値を出力する絶対値回路
    と絶対値回路の出力を平均化処理する平均化処理回路を
    設け、 部分放電パルス信号を絶対値回路により絶対値に変換
    し、絶対値に変換された部分放電パルス信号を平均化処
    理することを特徴とする請求項5の部分放電発生位置測
    定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20140131117A (ko) * 2013-05-03 2014-11-12 한국전력공사 부분방전 검출장치의 시험장치 및 방법
CN108957267A (zh) * 2018-09-11 2018-12-07 国网福建省电力有限公司泉州供电公司 一种电缆局部放电双端检测装置及方法
CN115856525A (zh) * 2022-11-08 2023-03-28 武汉朗德电气有限公司 一种电缆局部放电在线监测方法及系统

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