JPH11202017A - 電力ケーブル線路の事故点標定装置の動作確認方法 - Google Patents

電力ケーブル線路の事故点標定装置の動作確認方法

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JPH11202017A
JPH11202017A JP713998A JP713998A JPH11202017A JP H11202017 A JPH11202017 A JP H11202017A JP 713998 A JP713998 A JP 713998A JP 713998 A JP713998 A JP 713998A JP H11202017 A JPH11202017 A JP H11202017A
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Hideto Nakamura
秀人 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ設置区間内の任意の絶縁接続部の絶縁
筒間に三相一括で模擬地絡パルスを注入することによ
り、正確な事故点標定装置の動作及び精度の確認をでき
るようにすること。 【解決手段】 各端末部3−1,3−2および/または
絶縁接続部2−1〜2−mで検出される地絡電庄サージ
信号の時間差より地絡事故点を標定する事故点標定装置
において、センサ4−1,4−2の設置区間内の任意の
絶縁接続部2−mの絶縁筒間にパルス発生器10から三
相一括で模擬地絡パルスを注入して前記事故点標定装置
を作動させる。そして、事故点装置が事故発生点と標定
する位置と、実際に模擬地絡パルスを注入した絶縁接続
部との距離関係を調べ、装置が正しく勤作しているかど
うかの動作確認及び精度の確認を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブル線路
において事故点を標定するために使用される事故点標定
装置の動作確認方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は事故点標定装置の一例を示す図で
ある。同図において、1は電力ケーブル、2−1〜2−
nは絶縁接続部であり、変電所と変電所を接続するケー
ブル線路の両端末部3−1,3−2にセンサ4−1,4
−2が設置されている。電力ケーブル線路1に地絡事故
が発生すると、地絡サージ波はケーブル線路1を伝搬し
センサ4−1、4−2に到達する。センサ4−1により
検出された地絡サージ波は子局5から伝送路7を介して
親局6に送られ、親局6は、地絡サージ波のセンサ4−
1への到達時刻と、センサ4−2への到達時刻の差から
地絡事故発生地点を標定する。上記事故点標定装置の動
作確認を行うには、従来、変電所の開閉器を開閉動作さ
せ、その際、生ずる開閉サージをセンサ4−1,4−2
で検出し、センサ4−1、4−2に到達するサージ波の
時間差により動作の確認を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法は、センサ設置区間外に設置された開閉器の開閉動作
により動作確認用のパルスを注入しているため、両端末
部3−1,3−2に到来するパルスの時間差は常に一定
となる。したがって、この時間差からパルス注入側の端
末部もしくはケーブル線路外との判定は容易であり、こ
の方法では、ケーブル線路内で事故が発生した場合の事
故発生点と、事故点標定装置が標定した事故点との確
認、つまり、標定精度の確認とは言い難い。本発明は、
上記事情に鑑みなされたものであって、その目的とする
ところは、センサ設置区間内の任意の絶縁接続部の絶縁
筒間に三相一括で模擬地絡パルスを注入してケーブル線
路内で模擬地絡を起こすことにより、従来と比較して正
確な事故点標定装置の動作及び精度の確認をできるよう
にすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、各端末部および/または絶縁接続部にお
いて検出される地絡電庄サージ信号の時間差より地絡事
故点を標定する事故点標定装置において、センサ設置区
間内の任意の絶縁接続部の絶縁筒間に三相一括で模擬地
絡パルスを注入して前記事故点標定装置を作動させ、事
故点装置が事故発生点と標定する位置と、実際に模擬地
絡パルスを注入した絶縁接続部との距離関係を調べるこ
とで、前記装置が正しく勤作しているかどうかの動作確
認及び精度の確認を行うようにしたものである。
【0005】すなわち、本発明の請求項1の発明は、ケ
ーブルの絶縁接続部の防食層上に、絶縁筒を挟むように
一対の金属電極を設置して上記絶縁接続部の金属シース
と金属電極間に静電結合を形成するとともに、上記一対
の金属電極間三相分を並列にパルス発生器と接続し、パ
ルス発生器から模擬地絡パルスを絶縁接続部の絶縁筒間
に設置してある金属電極に注入し、両金属電極間に電圧
を誘起させることで、ケーブル導体と金属シース間に模
擬地絡サージ波形を発生させて事故点標定装置の動作確
認を行うものである。本発明の請求項2の発明は、ケー
ブルの絶縁接続部の絶縁筒を挟むように設置してある防
食層保護装置端子間3相分を並列にパルス発生器と直接
接続し、パルス発生器から模擬地絡パルスを絶縁接続部
の絶縁筒を挟んだ金属シース間に電極を介すことなく直
接注入することで、ケーブル導体と金属シース間に模擬
地絡サージ波形を発生させ、事故点標定装置の動作確認
を行うものである。本発明の請求項1および請求項2の
発明においては、上記のように電力ケーブルの絶縁接続
部より模擬地絡パルス信号を注入できるようにしたの
で、事故点標定装置のセンサ設置区間内において、任意
の絶縁接続部で模擬地絡を起こすことができ、従来の事
故点標定装置で実施しているセンサ設置区間外からのパ
ルス注入による動作確認と比較して、より信頼度の高い
動作確認を行うことが出来る。
【0006】ここで、単相で絶縁接続部の絶縁筒間にパ
ルスを注入した場合、ケーブルの同軸構造が絶縁接続部
の絶縁筒部で崩れているため信号が概略半分近くに減衰
し、n個の絶縁接続部を通過すると注入した信号は、1
/2n に減衰する。これに対し、三相一括で信号を注入
した場合、絶縁接続部にクロスボンド線があり、これが
同軸構造に近い構造となるため、信号が絶縁接続部を通
過してもほとんど減衰することはなく、パルスを長距離
伝搬させることが可能となる。
【0007】これは次の理由による。図5は単相にパル
スを注入した場合、ケーブル導体およびシースに発生す
る電圧を示す図である。同図は、A相に電圧eのパルス
を注入した場合の各相のケーブル導体−大地間およびシ
ース−大地間に発生する電圧を示している。同図に示す
ように、導体−大地間に注入された電圧eが絶縁接続部
を透過すると、透過側のA相のケーブル導体−大地間に
は電圧e、シース−大地間には電圧2meが生ずる。ま
た、透過側のB相のケーブル導体−大地間には電圧−m
e、シース−大地間には電圧−2meが生じ、C相のケ
ーブル導体−大地間には電圧meが生ずる。ここで、上
記mは次の式で表される(詳細については、例えば飯塚
喜八郎監修「電力ケーブルハンドブック」PP650-652,19
89年 3月25日、電気書院発行、等を参照されたい)。 m=(Zs −Zm )/{4Zc +3(Zs −Zm )} なお、Zc は導体−シース間サージインピーダンス、Z
s はシース−大地間サージインピーダンス、Zm はシー
ス間相互サージインピーダンスである。このため、A相
のみにパルスを注入した場合、A相の導体−シース間に
はe−2me、B相、C相の導体−シース間にはmeの
電圧が発生することとなり、絶縁接続部を通過する毎に
信号が減衰する。すなわち、単相で絶縁接続部の絶縁筒
間にパルスを注入した場合、パルス信号を長距離伝送さ
せることは出来ない。
【0008】これに対し、三相一括で信号を注入した場
合には、次のように、信号が絶縁接続部を通過してもほ
とんど減衰することがない。図6は各相に電圧eのパル
スを注入した場合に、ケーブル導体およびシースに発生
する電圧を示す図である。同図に示すように、各相の導
体−大地間に注入された電圧eが絶縁接続部を透過する
と、透過側の各相のケーブル導体−大地間には電圧e、
シース−大地間の電圧は0となり、注入された電圧eの
パルスはほとんど減衰することなく、絶縁接続部を透過
する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施例を
示す図であり、同図は、絶縁接続部の絶縁筒間に金属電
極を設置して模擬地絡パルスを注入した場合を示してい
る。なお、同図に示す事故点検知システムにおいては、
地絡サージ電圧を検出するセンサ4−1,4−2がケー
ブル両端末部3−1,3−2に設置されているが、地絡
サージ電圧を検出するセンサ4−1,4−2をケーブル
線路内の絶縁接続部に設置してもよい。
【0010】図1において、1は電力ケーブル、2−1
〜2−nは絶縁接続箱、3−1、3−2はケーブル端末
部、4−1,4−2は地絡サージ電圧を検出するセンサ
である。センサ4−1,4−2はケーブル端末部3−
1、3−2の防食層上に絶縁筒を挟むように設置された
金属電極4a,4a’と、両端が金属電極4a,4a’
に接続された検出インピーダンス4bから構成されてい
る。ケーブル端末部3−1,3−2の金属シースと金属
電極4a,4a’間には静電容量が形成され、地絡事故
が発生すると、地絡サージ電圧が検出インピーダンス4
bの両端に誘起する。
【0011】5は子局、6は親局、7は、子局5と親局
6間の情報を伝達するための伝送路であり、光ファイバ
等で構成される。8、9,10はケーブル線路に模擬地
絡パルス信号を注入するための装置である。8は任意の
絶縁接続箱2−mの防食層上に絶縁筒を挟むように設置
された一対の金属電極であり、金属電極8と絶縁接続部
2−mの金属シース間には静電容量が形成される。対に
なった金属電極8間にリード線9を介して、単発もしく
は繰り返し波形の数kVのインパルスを発生するパルス
発生器10が接続される。また、三相一括で模擬地絡パ
ルスを注入できるように各相の金属電極8は、リード線
9で並列に接続されている。
【0012】図2は、図1に示した子局、親局の構成の
一例を示す図である。同図において、3−1,3−2は
ケーブル端末、4−1および4−2はそれぞれケーブル
端末3−1,3−2に設置されたセンサであり、4−1
および4−2の出力がそれぞれ子局5、親局6に送られ
る。子局5、親局6において、211、212はそれぞ
れセンサ4−1,4−2の出力を増幅するアンプであ
り、アンプ211,212の出力はA/D変換器22
1,222、および、トリガ回路241、242に与え
られる。231,232はA/D変換器221,222
の出力を記憶するメモリであり、センサ4−1および4
−2により検出された地絡サージ電圧は、アンプ21
1,212で増幅され、A/D変換器221,222に
よりデジタル信号に変換されてメモリ231,232に
記憶される。
【0013】また、251,252はカウンタであり、
カウンタ251,252は、通常、クロック処理回路2
61,262が出力するクロックパルスをカウントして
おり、フルカウント値になると0に戻り、0から再びカ
ウントを開始する。そして、センサ4−1および4−2
により地絡サージ電圧が検出されると、トリガ回路24
1,242がトリガパルスを出力し、カウンタ251,
252のカウントを停止させる。
【0014】291,292は光/電気変換器、30
1、302は電気/光変換器であり、親局6に設けられ
たクロック発生回路31が出力するクロックパルスは電
気/光変換器302、伝送路7、光/電気変換器291
を介して子局のクロック処理回路261に送られる。ま
た、後述するようにシステムの立ち上げ時には、親局6
のクロック発生回路31から出力される単パルスが電気
/光変換器302、伝送路7、光/電気変換器291を
介して子局5に伝送され、スイッチSW、電気/光変換
器301、伝送路7、光/電気変換器292を介して親
局に戻され、親局6において、親局6と子局5間のパル
ス伝搬時間が計測される。
【0015】271,272はプロセッサ、281,2
82は伝送回路であり、地絡事故が発生すると、子局5
のカウンタ251のカウント値はプロセッサ271に取
り込まれ、伝送回路281、伝送路7、伝送回路282
を介して親局6のプロセッサ272へ伝送される。一
方、親局6のプロセッサ272は、地絡事故が発生した
とき自局のカウンタ252のカウント値を取り込み、子
局5から伝送されたカウント値と自局のカウンタ252
のカウント値に基づき地絡事故点を標定する。
【0016】図2において、子局5、親局6の電源を投
入すると、クロック発生回路31からクロックパルス信
号が発生する。このクロックパルス信号は親局6のクロ
ック処理回路262に与えられ、カウンタ252はクロ
ック処理回路262が出力するクロックパルスによりカ
ウントを開始する。また、同時にクロック発生回路31
からのクロックパルス信号は電気/光変換器302、伝
送路7、光/電気変換器291を介して子局のクロック
処理回路261に送られ、カウンタ251は、クロック
処理回路261が出力するクロックパルスによりカウン
トを開始する。なお、このとき、子局5、親局6のカウ
ンタはまだ同期がとられておらず、そのカウント値は一
致していない。
【0017】親局6では、子局の電源が入り子局が動作
したことを確認すると、親局6−子局5間のパルス伝搬
時間の測定を開始する。すなわち、親局6から子局5に
パルス伝搬時間の測定開始を通知して、子局5のスイッ
チSWをオンにさせたのち、クロックパルス発生回路3
1から単パルスを発信する。単パルスは電気/光変換器
302、伝送路7、光/電気変換器291を介して子局
5に伝送され、子局5のスイッチSWを介して、電気/
光変換器301、伝送路7、光/電気変換器292の経
路で親局6に送り返される。そして親局6で、単パルス
が折り返し戻ってくるまでの時間を計測する。この時間
の半分が、親局6−子局5間のパルス伝搬時間となり、
このパルス伝搬時間は親局6で保存される。そして、後
述するように地絡事故発生時、子局から送られてきたカ
ウント値に上記パルス伝搬時間に対応した値を加算し、
このカウント値と、親局6のカウンタ252のカウント
値の差に基づき、地絡事故点を標定する。
【0018】以上のようにして、パルス伝搬時間の測定
が行われると、次いで親局6から子局5にカウンタ25
1をリセットする信号が送出され、親局6のカウンタ2
52、および、子局5のカウンタ251が同時にリセッ
トされる。これにより子局5および親局6のカウンタ2
51,252は同期してカウントを開始する。以上の動
作を一日に一回程度行い、親局6と子局5のカウント値
の同期をとる。
【0019】上記事故点標定装置において、地絡事故点
の標定は次のように行われる。ケーブル線路に地絡事故
が発生すると、地絡サージ波はケーブル線路を伝搬しセ
ンサ4−1,4−2に到達する。子局5のセンサ4−1
により検出された地絡サージ電圧は、アンプ211によ
り増幅され、トリガ回路241に入力されるとともに、
A/D変換器221でデジタル信号に変換されメモリ2
31に記憶される。トリガ回路241に地絡サージ電圧
が入力すると、トリガ回路241はトリガパルスを出力
し、このトリガパルスによりカウンタ251はカウント
動作を停止する。
【0020】子局5のプロセッサ271は、地絡事故が
発生したとき、上記カウンタ251a〜251cのカウ
ント値を取り込み、カウント値を伝送回路281、伝送
路7を介して親局6の伝送回路282へ伝送する。一
方、親局6のセンサ4−2で地絡サージ電圧が検出され
ると上記と同様にトリガ回路242のトリガパルスによ
りカウンタ252はカウント動作を停止し、親局6のプ
ロセッサ272は上記カウンタ252a〜252cのカ
ウント値を取り込む。そして、前記したように子局から
送られてきたカウント値に、予め保存されている親局−
子局間のパルス伝搬時間対応した値を加算し、伝搬時間
を補正したカウント値を求め、このカウント値と、親局
6のカウンタ値を比較し、その時間差から事故発生点を
標定する。
【0021】次に、図1に戻り、本実施例における事故
点標定装置の動作確認方法について説明する。パルス発
生器10から模擬地絡パルス信号を発生させると各相の
金属電極8と絶縁接続箱2−mの金属シース間に電圧が
誘起され、同様にケーブルの導体と金属シース間にも模
擬地絡パルス電圧が誘起される。この導体と金属シース
間に誘起された模擬地絡パルス信号はケーブルの両端未
部3−1、3−2に向かって伝搬し、それぞれのセンサ
4−1,4−2によって検出される。検出器4−1,4
−2によって検出された信号は、子局5、親局6にそれ
ぞれ入力される。
【0022】子局5は、前記したようにセンサ4−1に
より模擬地絡パルス信号が検出された時点のカウント値
を伝送路7を介して親局に伝送する。一方、親局6は、
前記したように子局5から伝送されてきたカウンタのカ
ウント値を親局6−子局5間のパルス伝搬時間で補正
し、このカウント値と、センサ4−2により模擬パルス
信号が検出された時点のカウント値とからセンサ4−
1,4−2への模擬地絡パルス信号の到達時間差を求
め、事故発生点(模擬パルスの注入位置)を標定する。
この標定結果と実際に模擬地絡パルス信号を注入した絶
縁接続箱2−mの位置を比較すれば事故点標定装置が正
しく動作しているかどうかの確認をすることが出来る。
【0023】図3は、本発明の第2の実施例を示す図で
あり、本実施例は、絶縁接続箱の絶縁筒を挟んだ防食層
保護装置端子間に模擬地絡パルスを注入する実施例を示
している。図3において、11は、任意の絶縁接続箱2
−mの防食層保護装置端子であり、絶縁筒を挟んで配置
されている。この対になった防食層保護装置端子11間
をリード線9でパルス発生器10に接続する。また、三
相一括となるように各相の防食層保護装置端子11間を
リード線9で並列接続する。パルス発生器10から模擬
地絡パルス信号を発生させると絶縁筒を挟んだ絶縁接続
箱の金属シース間に模擬地絡サージ電圧が発生する。こ
の発生した模擬地絡サージ電圧は、ケーブルの導体と金
属シース間をケーブルの両端末部に向かって伝搬する。
これを図1と同様に検出し、事故点標定装置の動作確認
を行う。
【0024】なお、注入する模擬地絡パルス信号の大き
さは、金属電極間に注入した場合でも、防食層保護装置
端子間に注入した場合でも絶縁接続箱の絶縁筒間に設置
してある防食層保護装置の動作電圧より大きなパルスを
注入することが出来ないため、検出される模擬地絡サー
ジ電圧波形は、実際の地絡サージ電圧波形よりも小さく
なる場合がある。この場合、動作確認時には、センサ4
−1,4−2と子局5及び親局6の間にアンプを入れ、
センサ4−1,4−2の出力信号を増幅させる必要があ
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明においては、
電力ケーブルの絶縁接続箱の絶縁筒間に三相一括で模擬
地絡パルスを注入することで、ケーブル線路内に模擬地
絡を起こすことが出来るため、従来と比較して正確な事
故点標定装置の動作確認を行うことが出来る。また、三
相一括でパルスを注入することにより、単相で信号を注
入した場合より大きな信号を端末部に伝搬させることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の事故点標定装置の動作
確認方法を示す図である。
【図2】子局、親局の構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の模擬パルスの注入方法
を示す図である。
【図4】事故点標定装置の従来の動作確認方法を示す図
である。
【図5】単相にパルスを注入した場合に発生する電圧を
示す図である。
【図6】3相一括でパルスを注入した場合に発生する電
圧を示す図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2−1〜2−n 絶縁接続箱 3−1、3−2 ケーブル端末部 4−1,4−2 センサ 5 子局 6 親局 7 伝送路 8 金属電極 9 リ一ド線 10 パルス発生器 11 防食層保護装置端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルの端末部および/または絶
    縁接続部の防食層上に、絶縁筒を挟むように一対の金属
    電極を設置して前記端末部および/または絶縁接続部の
    金属シースと金属電極間に静電結合を形成し、 地絡事故発生時に上記金属電極に誘起される地絡電圧サ
    ージを検出し、各端末部および/または絶縁接続部にお
    いて検出される地絡電圧サージ信号の時間差より地絡事
    故点を標定する事故点標定装置の動作確認方法であっ
    て、 任意の絶縁接続部の防食層上に絶縁筒を挟むように1対
    の金属電極を設置し、金属電極間に模擬地絡パルスを3
    相一括で注入することによって、上記事故点標定装置を
    動作させ、模擬地絡パルスの注入個所と事故点標定装置
    の標定結果とが一致するかを確認することを特徴とする
    事故点標定装置の動作確認方法。
  2. 【請求項2】 電力ケーブルの端末部および/または絶
    縁接続部の防食層上に、絶縁筒を挟むように一対の金属
    電極を設置して前記端末部および/または絶縁接続部の
    金属シースと金属電極間に静電結合を形成し、 地絡事故発生時に上記金属電極に誘起される地絡電圧サ
    ージを検出し、各端末部および/または絶縁接続部にお
    いて検出される地絡電圧サージ信号の時間差より地絡事
    故点を標定する事故点標定装置の動作確認方法であっ
    て、 任意の絶縁接続部の絶縁筒を挟んだ防食層保護装置端子
    間に模擬地絡パルスを3相一括で注入することによっ
    て、上記事故点標定装置を動作させ、模擬地絡パルスの
    注入個所と事故点標定装置の標定結果とが一致するかを
    確認することを特徴とする事故点標定装置の動作確認方
    法。
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