JP2001183410A - ケーブルの事故点を特定する方法 - Google Patents

ケーブルの事故点を特定する方法

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JP2001183410A
JP2001183410A JP36601099A JP36601099A JP2001183410A JP 2001183410 A JP2001183410 A JP 2001183410A JP 36601099 A JP36601099 A JP 36601099A JP 36601099 A JP36601099 A JP 36601099A JP 2001183410 A JP2001183410 A JP 2001183410A
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cable
time
pulse
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pair
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JP36601099A
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English (en)
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Tomoji Minou
智次 美納
Manabu Shintaku
学 新宅
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル1の放電性地絡事故の発生地点を、
高精度で特定する。 【解決手段】 校正用ギャップ6部分での放電に基づく
パルスの到達時刻の差を、上記ケーブル1の両端部に設
けた測定器8a、8bにより測定して、上記パルスの伝
播速度を求める。又、上記校正用ギャップ6を外した状
態で、上記放電性地絡事故の発生地点で放電を生じさ
せ、その結果発生したサージ電流が上記ケーブル1の両
端部に達する時刻の差を、上記測定器8a、8bの測定
値から求める。これらの算出値及び測定値に基づいて上
記発生地点を、上記ケーブル1の端部からの距離として
特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るケーブルの事
故点を特定する方法は、例えば変電所等に於いて、地下
に埋設した高圧電力ケーブルの絶縁が劣化した場合に、
その劣化した場所の特定を行なう為に利用する。
【0002】
【従来の技術】変電所等に敷設したCVケーブル等の電
力ケーブルの絶縁被覆は、長期間に亙って多湿状態に置
かれる事で次第に劣化し、遂には絶縁破壊に結び付く放
電性地絡事故を発生する場合がある。上記電力ケーブル
が地中に埋設されたものである場合には、この様な放電
性地絡事故が地中で発生するので、修復の為に上記電力
ケーブルを掘り出すのに先立って、事故点、即ち、絶縁
が劣化している部分を特定する必要がある。この為に従
来から、直流高電圧の印加に伴ってこの絶縁が劣化して
いる部分で発生するサージ電流(パルス)が上記電力ケ
ーブルの両端に到達する時間の差を利用して、上記事故
点を特定する事が行なわれている。
【0003】即ち、放電性地絡事故を発生している電力
ケーブルの導体に直流高電圧を印加すると、事故点で放
電し、その結果発生したサージ電流が上記ケーブルの両
端に向けて進行する。そこで、この電力ケーブルの両端
に設置した1対の時計により、上記サージ電流が到達す
る時刻を計測し、到達した時刻の差と予め分っている上
記電力ケーブルの全長とから、上記事故点を特定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】地面を掘り返す量を少
なくすべく、事故点を高精度で特定する為には、サージ
電流が到達する時刻の差を、高精度で求める必要があ
る。これに対して、電力ケーブル内をサージ電流が流れ
る速度は極めて早い為、上記時刻の差は極く僅かであ
る。従って、例えば、事故点の特定精度を1mにする為
には、電力ケーブルの両端に設置する1対の時計の分解
能として、10nsec (10×10-9sec )と言った、
極めて高精度のものが必要で、しかも上記1対の時計同
士の誤差の値を高精度で把握しておく必要がある。本発
明のケーブルの事故点を特定する方法は、この様な事情
に鑑みて発明したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブルの事故
点を特定する方法は何れも、ケーブルの一端から、この
ケーブルの導体と遮蔽層との間に直流高電圧を印加し、
事故点での放電に基づいて発生し、上記ケーブルの両端
に向けて流れるパルスがこのケーブルの両端に達するま
でに要する時間の差△Tf を求める事により、上記事故
点を求めるものである。
【0006】特に、請求項1に記載したケーブルの事故
点を特定する方法に於いては、上記時間の差△Tf を求
める為に上記ケーブルの両端に配置する1対の時計とし
て、測定作業の間中(測定作業の能率により異なるが、
最低でも数秒間、好ましくは数十秒間程度の間中)必要
とする精度を維持できる高安定性を有するものを使用す
る。そして、上記1対の時計を互いに時刻を合わせてか
ら、上記ケーブルの両端に移動させ、このケーブルの一
端でこのケーブルの導体と遮蔽層との間に設けた校正用
ギャップで放電させる事で発生したパルスが上記ケーブ
ルの両端に到達するまでの時間の差△T1 を上記1対の
時計の測定値に基づいて求め、この時間の差△T1 と予
め分っている上記ケーブルの全長L0 とに基づいて、こ
のケーブル中を上記パルスが移動する速度vを求める校
正作業と、上記校正用ギャップを除いた状態で上記事故
点で放電させる事により発生したパルスが上記ケーブル
の両端に到達する時刻から上記時間の差△Tf を求める
事故点測定作業とを、時間を前後して行なう。次いで、
上記速度vを消去して、上記全長L0 と上記両時間の差
△T1 、△Tf とから、上記事故点の位置を、ケーブル
の端部からの距離として求める。
【0007】又、請求項2に記載したケーブルの事故点
を特定する方法に於いては、上記時間の差△Tf を求め
る為に上記ケーブルの両端に配置する1対の時計とし
て、測定作業の間中(測定作業の能率により異なるが、
最低でも数秒間、好ましくは数十秒間程度の間中)10
nsec 以下の同期を確保できるものを使用する。そし
て、上記事故点で放電させる事により発生したパルスが
上記ケーブルの両端に到達する時刻から上記時間の差△
f を求める事故点測定作業と、このケーブルの一端で
このケーブルの導体と遮蔽層との間に設けた第一の校正
用ギャップで放電させる事で発生したパルスが上記ケー
ブルの両端に到達するまでの時間の差△T1を上記1対
の時計の測定値に基づいて求める第一の校正作業と、上
記ケーブルの他端でこのケーブルの導体と遮蔽層との間
に設けた第二の校正用ギャップで放電させる事で発生し
たパルスが上記ケーブルの両端に到達するまでの時間の
差△T 2 を上記1対の時計の測定値に基づいて求める第
二の校正作業とを、時間を前後して行なうと共に、予め
分っている上記ケーブルの全長L0 と上記両時間の差△
1 、△T2 とから、上記1対の時計の誤差△T0 と上
記ケーブル中を上記パルスが移動する速度vとを求める
校正作業を行なう。次いで、上記誤差△T0 及び速度v
を消去して、上記3通りの時間の差△Tf 、△T1 、△
2 と上記ケーブルの全長L0 とから、上記事故点の位
置を、ケーブルの端部からの距離として求める。
【0008】更に、請求項3に記載したケーブルの事故
点を特定する方法に於いては、上記時間の差△Tf を求
める為に上記ケーブルの両端に配置する1対の時計とし
て、測定作業の間中10nsec 以下の同期を確保できる
ものを使用する。そして、上記事故点で放電させる事に
より発生したパルスが上記ケーブルの両端に到達する時
刻から上記時間の差△Tf を求める事故点測定作業と、
ケーブルの一端でこのケーブルの導体と遮蔽層との間に
設けた校正用ギャップで放電させる事で発生したパルス
が上記ケーブルの両端に到達するまでの時間の差△T1
を上記1対の時計の測定値に基づいて求める第一の校正
作業と、上記ケーブルの一端でこのケーブルの遮蔽層に
注入したパルスが上記ケーブルの両端に到達するまでの
時間の差△T2 を上記1対の時計の測定値に基づいて求
める第二の校正作業と、上記ケーブルの他端でこのケー
ブルの遮蔽層に注入したパルスが上記ケーブルの両端に
到達するまでの時間の差△T3 を上記1対の時計の測定
値に基づいて求める第三の校正作業とを、時間を前後し
て行ない、このうちの第二、第三の校正作業で求めた2
通りの時間の差△T2 、△T3 から、上記1対の時計の
誤差△T0 を求めると共に、予め分っている上記ケーブ
ルの全長L0 と第一〜第三の校正作業で求めた3通りの
時間の差△T1 、△T2 、△T3 とから、上記ケーブル
中を上記パルスが移動する速度vを求める。次いで、上
記誤差△T0 及び速度vを消去して、上記4通りの時間
の差△Tf 、△T1 、△T2 、△T3 と上記ケーブルの
全長L 0 とから、上記事故点の位置を、ケーブルの端部
からの距離として求める。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明のケーブルの事故点
を特定する方法によれば、サージ電流が到達する時刻の
差を高精度で求める事ができて、事故点の特定を高精度
で行なえる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜4は、請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。先ず、
図1により、絶縁破壊に結び付く放電性地絡事故を発生
しているケーブル1の事故点測定を行なうべく、各機器
をこのケーブル1の両端部に配設した状態を説明する。
周知の様にこのケーブル1は、電力を送る為の導体2の
周囲を絶縁層及び遮蔽層3で被覆して成る。通常時(放
電性短絡事故の未発生時)にはこの導体2の両端部を、
GISと呼ばれる接続装置4を介して、他のケーブルや
変電機等と接続している。上記ケーブル1の両端部のう
ち、作業現場側の一端(近端=図1〜4の左端)側の接
続装置は開放している。
【0011】そして、上記ケーブル1の一端部に於いて
上記導体2と遮蔽層3との間に高圧直流電源5を設け
て、これら導体2と遮蔽層3との間に、強制放電用の直
流高電圧を印加自在としている。又、上記一端部に於い
て、これら導体2と遮蔽層3との間に、校正用ギャップ
6を接続自在としている。更に、上記ケーブル1の両端
部で、上記遮蔽層3と接地との間にパルス結合器7a、
7bを設け、放電に伴ってこの遮蔽層3を送られてくる
サージ電流(パルス)を検出自在としている。そして、
上記各パルス結合器7a、7bにそれぞれ測定器8a、
8bを接続して、これら各パルス結合器7a、7bにパ
ルスが送り込まれてくる時刻を測定自在としている。本
例の場合、上記各測定器8a、8bとして、極めて安定
性の高い原子時計を使用している。又、これら各測定器
8a、8b同士は、PHS、携帯電話、専用回線、社内
電話等の通信手段12により接続して、測定データを、
作業者のいる、上記ケーブル1の一端側に集めて処理で
きる様にしている。
【0012】次に、上述した様な各機器の組み合わせに
より、上記ケーブル1の途中の放電性地絡事故の発生地
点を求める手順に就いて説明する。先ず、上記1対の測
定器8a、8bを、図1に示す様に上記ケーブル1の両
端に配置するのに先立ち、これら両測定器8a、8b同
士を近接させた状態のまま繋いで、互いの時刻を合わせ
る。この状態で、これら両測定器8a、8b同士の間の
時刻の測定誤差は、測定不能な、しかも実用上十分な程
度にまで小さく、実質上無視できる程度になる。そこ
で、これら両測定器8a、8bを、上記ケーブル1の両
端部に移動させると共に、上記各パルス結合器7a、7
bに接続して、これら各パルス結合器7a、7bがパル
スを検出した時刻を測定自在とする。尚、この状態で
は、図2に示す様に、上記両測定器8a、8bの指示値
(時刻)t1 、t2 には実質上は差がなく、t1 =t2
である。
【0013】次いで、図3に示す様に、前記高圧直流電
源5(図1参照)からの通電に基づき、上記ケーブル1
の一端に設けた前記校正用ギャップ6で放電させてパル
スを発生させる、校正作業を行なう。このパルスは、上
記ケーブル1の一端に設けたパルス結合器7aにより検
出され、このパルス結合器7aに接続した測定器8aが
その時刻を測定する。この測定器8aの測定時刻は、上
記パルスの発生時刻と実質上同時である。又、このパル
スは、上記ケーブル1の導体2及び遮蔽層3を通じて、
このケーブル1の他端に向けて送られるので、この他端
に設けたパルス結合器7bが上記パルスが上記ケーブル
1の他端に到達した時刻を、この測定器7bに接続した
測定器8bにより測定する。そして、これら両測定器8
a、8bの測定値の差(測定器7a、7bがパルスを検
出した時刻の差)△T1 を求める。そして、この差△T
1 と、予め分っている上記ケーブル1の全長L0 とに基
づいて、下記の(1)(2)の様に、このケーブル1中
を上記パルスが移動する速度vを求める校正作業を行な
う。 △T1 =(t1 +L0 /v)−t2 =L0 /v −−− (1) v=L0 /△T1 −−− (2) 上述の様にして上記1対の測定器8a、8bの測定値の
差△T1 を求める作業は複数回行ない、△T1 の平均値
を得て、その平均値を後の処理に利用する。従って、以
下に述べる△T1 は、平均値である。
【0014】続いて、図4に示す様に、上記校正用ギャ
ップ6を除いた状態で上記高圧直流電源5(図1参照)
からの通電に基づき、上記事故点で放電させる事により
パルスを発生させる、事故点測定作業を行なう。そし
て、このパルスが上記ケーブル1の両端に達するまでに
要する時間の差△Tf を求める。この為に、このケーブ
ル1の両端に設けた1対のパルス結合器7a、7bに接
続した測定器8a、8bが測定した時刻の差から、上記
時間の差△Tf を求める。事故点から上記ケーブル1の
一端までの距離をL1 とすれば、同じく他端までの距離
はL0 −L1 であるから、上記時間の差△Tf は、次の
(3)式で表される。 △Tf ={t2 +(L0 −L1 )/v}−(t1 +L1 /v) =(L0 −2L1 )/v −−− (3) この(3)式を整理して、事故点から上記ケーブル1の
一端までの距離L1 を求めると、次の(4)式の様にな
る。 L1 =(△T1 −△Tf )L0 /2△T1 −−− (4)
【0015】上述の様な本例の場合、上記各測定器8
a、8bとして、極めて安定性の高い原子時計を使用し
ている為、上記(4)式中の△T1 及び△Tf を高精度
で求める事ができる。この為、事故点の特定を高精度で
行なって、修復の為に上記ケーブル1を掘り出す作業に
要する手間の低減を図れる。尚、本例の場合には、上記
各測定器8a、8bとして高価なものを使用する代わり
に、測定作業並びに測定値の処理作業が容易である。
【0016】次に、図5〜9は、請求項2に対応する、
本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合
には、図5に示す様に、ケーブル1の両端部の接続装置
を開放している。そして、このケーブル1の一端側(図
5〜9の左端側)に、強制放電用の高圧直流電源5を設
ける他、両端部に、上述した第1例の場合と同様のパル
ス結合器7a、7bを設けている。そして、これら各パ
ルス結合器7a、7bにそれぞれ測定器9a、9bを結
合し、これら各測定器9a、9bにより、これら各パル
ス結合器7a、7bがパルスを検出した瞬間(時刻)を
測定自在としている。尚、本例の場合には、上記各測定
器9a、9bとして、測定作業の間中10nsec 以下の
同期を確保できるもの、具体的には恒温槽付水晶発振器
(OCXO)を使用している。尚、恒温槽付水晶発振器
は、事故点の特定精度を1m程度にする為に必要な精度
での同期を、数秒間維持できる程度の安定性を有する。
又、上記ケーブル1の両端部には、それぞれ電動ギャッ
プ10a、10bを、導体2と遮蔽層3との間に掛け渡
す状態で設けている。これら各電動ギャップ10a、1
0bは、上記各測定器9a、9bの精度校正用のもの
で、校正作業の為の放電を行なう際には、ギャップを狭
くして放電可能にし、それ以外の場合にはギャップを広
くして放電が行なわれない様にする。
【0017】次に、上述した様な各機器の組み合わせに
より、上記ケーブル1の途中の放電性地絡事故の発生地
点を特定する手順に就いて説明する。尚、以下の手順
は、コンピュータ等からの指示により、自動的に行な
う。上記両測定器9a、9bを、上記ケーブル1の両端
部に設けた上記各パルス結合器7a、7bに接続した状
態では、図6に示す様に、上記両測定器9a、9bの指
示値(時刻)はt1 、t2となるが、これら両指示値同
士の間には△T0 なる誤差が存在する(t2 =t1+△
0 )。
【0018】この状態で、図7に示す様に、前記高圧直
流電源5(図5参照)からの通電に基づき、上記ケーブ
ル1の途中の事故点で放電させる事によりパルスを発生
させる、事故点測定作業を行なう。そして、このパルス
が上記ケーブル1の両端に達するまでに要する時間の差
△Tf を求める。この為に、このケーブル1の両端に設
けた1対のパルス結合器7a、7bに接続した測定器9
a、9bが測定した時刻の差から、上記時間の差△Tf
を求める。事故点から上記ケーブル1の一端までの距離
をL1 とすれば、同じく他端までの距離はL0 −L1
あるから、上記時間の差△Tf は、次の(5)式で表さ
れる。 △Tf ={t2 +(L0 −L1 )/v}−(t1 +L1 /v) =△T0 +(L0 −2L1 )/v −−− (5)
【0019】次いで、この(5)式中に存在する△T0
なる誤差を消去する為の校正作業を行なう。この校正作
業では、先ず、図8に示す様に、上記ケーブル1の一端
側に設けた電動ギャップ10aで放電させて、その結果
発生したパルスを、上記ケーブル1の両端部に設けた前
記各パルス結合器7a、7bが検出する瞬間(時刻)
を、上記両測定器9a、9bにより測定し、その測定値
の差△T1 を求める。この△T1 は、次の(6)式で表
される。 △T1 =(t2 +L0 /v)−t1 =△T0 +L0 /v −−− (6) 上記校正作業では、次に(1〜2秒経過後、或はケーブ
ル1中の充電電圧が放電電圧に比べて十分に低くなった
後)、図9に示す様に、上記ケーブル1の他端側に設け
た電動ギャップ10bで放電させる。そして、その結果
発生したパルスを、上記ケーブル1の両端部に設けた前
記各パルス結合器7a、7bが検出する瞬間(時刻)
を、上記両測定器9a、9bにより測定し、その測定値
の差△T2を求める。この△T2 は、次の(7)式で表
される。 △T2 =t2 −(t1 +L0 /v)=△T0 −L0 /v −−− (7) この様な校正作業はそれぞれ複数回ずつ行ない、複数個
の測定データを平均して、上記△T1 及び△T2 を得
る。尚、例えば△T2 は負の値である。
【0020】これら(6)(7)式より、 △T0 =(△T1 +△T2 )/2 −−− (8) v=2L0 /(△T1 −△T2 ) −−− (9) 又、前記(5)式から、 L1 ={(△T0 −△Tf )v+L0 }/2 −−− (10) この(10)式に上記(8)(9)式を代入して、事故点
から上記ケーブル1の一端までの距離をL1 を求める
と、次の(11)式の様になる。 L1 =[{(△T1 +△T2 )/2−△Tf } {2L0 /(△T1 −△T2 )}+L0 ]/2 ={(△T1 −△Tf )/(△T1 −△T2 )}L0 −−− (11)
【0021】上述の様な本例によれば、ケーブルの両端
部に接続装置が設けられている場合、これら両接続装置
を開く必要があるが、前記各測定器9a、9b及び他の
機器も安価である為、設備に要する費用が比較的安価で
済む。そして、事故点の特定を高精度で行なって、修復
の為に上記ケーブル1を掘り出す作業に要する手間の低
減を図れる。
【0022】図10〜15は、請求項3に対応する、本
発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合に
は、図10に示す様に、ケーブル1の一端部の接続装置
のみを開放し、他端部の接続装置4は閉じたままとして
いる。そして、このケーブル1の一端側(図10〜15
の左端側)に、強制放電用の高圧直流電源5を設ける
他、両端部に、前述した第1例及び上述した第2例の場
合と同様のパルス結合器7a、7bを設けている。そし
て、これら各パルス結合器7a、7bにそれぞれ測定器
9a、9bを結合し、これら各測定器9a、9bによ
り、これら各パルス結合器7a、7bがパルスを検出し
た瞬間(時刻)を測定自在としている。本例の場合も、
測定作業の間中10nsec 以下の同期を確保できる上記
各測定器9a、9bとして、恒温槽付水晶発振器(OC
XO)を使用している。又、本例の場合には、上記ケー
ブル1の一端側にのみ電動ギャップ10を、導体2と遮
蔽層3との間に掛け渡す状態で設けている。更に、本例
の場合には、上記ケーブル1の両端部にそれぞれパルス
トランス11a、11bを設けて、上記遮蔽層3の両端
部にパルスを注入自在としている。
【0023】次に、上述した様な各機器の組み合わせに
より、上記ケーブル1の途中の放電性地絡事故の発生地
点を特定する手順に就いて説明する。上記両測定器9
a、9bを、上記ケーブル1の両端部に設けた上記各パ
ルス結合器7a、7bに接続した状態では、図11に示
す様に、上記両測定器9a、9bの指示値(時刻)はt
1 、t2 となるが、これら両指示値同士の間には△T0
なる誤差が存在する(t 2 =t1 +△T0 )。
【0024】この状態で、図12に示す様に、前記高圧
直流電源5(図10参照)からの通電に基づき、上記ケ
ーブル1の途中の事故点で放電させる事によりパルスを
発生させる、事故点測定作業を行なう。そして、このパ
ルスが上記ケーブル1の両端に達するまでに要する時間
の差△Tf を求める。この為に、このケーブル1の両端
に設けた1対のパルス結合器7a、7bに接続した測定
器9a、9bが測定した時刻の差から、上記時間の差△
f を求める。事故点から上記ケーブル1の一端までの
距離をL1 とすれば、同じく他端までの距離はL0 −L
1 であるから、上記時間の差△Tf は、次の(12)式で
表される。 △Tf ={t2 +(L0 −L1 )/v}−(t1 +L1 /v) =△T0 +(L0 −2L1 )/v −−− (12) 以上の操作は、前述した第2例の場合と同様である。
【0025】次いで、この(12)式中に存在する△T0
なる誤差を消去する為の校正作業を行なう。この校正作
業では、先ず、図13に示す様に、上記ケーブル1の一
端側に設けた電動ギャップ10で放電させて、その結果
発生したパルスを、上記ケーブル1の両端部に設けた前
記各パルス結合器7a、7bが検出する瞬間(時刻)
を、上記両測定器9a、9bにより測定し、その測定値
の差△T1 を求める。この△T1 は、次の(13)式で表
される。 △T1 =(t2 +L0 /v)−t1 =△T0 +L0 /v −−− (13)
【0026】上記校正作業では、次に、図14に示す様
に、上記ケーブル1の一端側に設けたパルストランス1
1aから遮蔽層3の一端側にパルスを注入する。そし
て、このパルスを、上記ケーブル1の両端部に設けた前
記各パルス結合器7a、7bが検出する瞬間(時刻)
を、上記両測定器9a、9bにより測定し、その測定値
の差△T2 を求める。この△T2 は、次の(14)式で表
される。 △T2 =(t2 +L0 /v´)−t1 =△T0 +L0 /v´ −−− (14) 尚、この(14)式及び次述する(15)式中、v´は、上
記遮蔽層3中のみ通過するパルスの伝播速度である。次
に、図15に示す様に、上記ケーブル1の他端側に設け
たパルストランス11bから遮蔽層3の他端側にパルス
を注入する。そして、このパルスを、上記ケーブル1の
両端部に設けた前記各パルス結合器7a、7bが検出す
る瞬間(時刻)を、上記両測定器9a、9bにより測定
し、その測定値の差△T3 を求める。この△T3 は、次
の(15)式で表される。 △T3 =t2 −(t1 +L0 /v´)=△T0 −L0 /v´ −−− (15)
【0027】これら(13)(14)(15)式より、 △T0 =(△T2 +△T3 )/2 −−− (16) v=2L0 /(2△T1 −△T2 −△T3 ) −−− (17) 又、上記(12)式から、 L1 ={(△T0 −△Tf )v+L0 }/2 −−− (18) この(18)式に上記(16)(17)式を代入して、事故点
から上記ケーブル1の一端までの距離をL1 を求める
と、次の(20)式の様になる。 L1 =[{(△T2 +△T3 )/2−△Tf } {2L0 /(2△T1 −△T2 −△T3 )}+L0 ]/2 ={(△T1 −△Tf )/(2△T1 −△T2 −△T3 )}L0 −−− (20)
【0028】上述の様な本例の場合、前記各測定器9
a、9b以外の機器のコストが嵩むが、ケーブルの両端
部に接続装置が設けられている場合でも、一端側の接続
装置を開くのみで足り、上記各測定器9a、9bも安価
である。そして、事故点の特定を高精度で行なって、修
復の為に上記ケーブル1を掘り出す作業に要する手間の
低減を図れる。尚、本例の場合も、上記各時間の差△T
f 、△T1 、△T2 、△T3 を求める作業は、必要に応
じてそれぞれ複数回ずつ行ない、複数の測定値を平均し
たものを、上記距離L1 を求める為に使用する。
【0029】
【発明の効果】本発明のケーブルの事故点を特定する方
法は、以上に述べた通り構成するので、ケーブルでの放
電性地絡事故の発生地点を精度良く特定できる。この
為、地中に埋設した電力ケーブルの掘り出し作業等に要
する手間を軽減して、修復作業に要する時間及び経費の
削減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例の実施状態を示す
回路図。
【図2】同じく第一行程を示す回路図。
【図3】同じく第二行程を示す回路図。
【図4】同じく第三行程を示す回路図。
【図5】本発明の実施の形態の第2例の実施状態を示す
回路図。
【図6】同じく第一行程を示す回路図。
【図7】同じく第二行程を示す回路図。
【図8】同じく第三行程を示す回路図。
【図9】同じく第四行程を示す回路図。
【図10】本発明の実施の形態の第3例の実施状態を示
す回路図。
【図11】同じく第一行程を示す回路図。
【図12】同じく第二行程を示す回路図。
【図13】同じく第三行程を示す回路図。
【図14】同じく第四行程を示す回路図。
【図15】同じく第五行程を示す回路図。
【符号の説明】
1 ケーブル 2 導体 3 遮蔽層 4 接続装置 5 高圧直流電源 6 校正用ギャップ 7a、7b パルス結合器 8a、8b 測定器 9a、9b 測定器 10、10a、10b 電動ギャップ 11a、11b パルストランス 12 通信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宅 学 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 Fターム(参考) 2G015 AA27 CA20 2G033 AA01 AB01 AC03 AD01 AE01 AF02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの一端から、ケーブルの導体と
    遮蔽層との間に直流高電圧を印加し、事故点での放電に
    基づいて発生し、上記ケーブルの両端に向けて流れるパ
    ルスがこのケーブルの両端に達するまでに要する時間の
    差△Tf を求める事により、上記事故点を求めるケーブ
    ルの事故点を特定する方法に於いて、上記時間の差△T
    f を求める為に上記ケーブルの両端に配置する1対の時
    計として、測定作業の間中必要とする精度を維持できる
    高安定性を有するものを使用し、上記1対の時計を互い
    に時刻を合わせてから、上記ケーブルの両端に移動さ
    せ、このケーブルの一端でこのケーブルの導体と遮蔽層
    との間に設けた校正用ギャップで放電させる事で発生し
    たパルスが上記ケーブルの両端に到達するまでの時間の
    差△T1 を上記1対の時計の測定値に基づいて求め、こ
    の時間の差△T1 と予め分っている上記ケーブルの全長
    0 とに基づいて、このケーブル中を上記パルスが移動
    する速度vを求める校正作業と、上記校正用ギャップを
    除いた状態で上記事故点で放電させる事により発生した
    パルスが上記ケーブルの両端に到達する時刻から上記時
    間の差△Tf を求める事故点測定作業とを、時間を前後
    して行ない、上記速度vを消去して、上記全長L0 と上
    記両時間の差△T1 、△Tf とから、上記事故点の位置
    を、ケーブルの端部からの距離として求める事を特徴と
    するケーブルの事故点を特定する方法。
  2. 【請求項2】 ケーブルの一端から、ケーブルの導体と
    遮蔽層との間に直流高電圧を印加し、事故点での放電に
    基づいて発生し、上記ケーブルの両端に向けて流れるパ
    ルスがこのケーブルの両端に達するまでに要する時間の
    差△Tf を求める事により、上記事故点を求めるケーブ
    ルの事故点を特定する方法に於いて、上記時間の差Tf
    を求める為に上記ケーブルの両端に配置する1対の時計
    として、測定作業の間中10nsec 以下の同期を確保で
    きるものを使用し、上記事故点で放電させる事により発
    生したパルスが上記ケーブルの両端に到達する時刻から
    上記時間の差△Tf を求める事故点測定作業と、このケ
    ーブルの一端でこのケーブルの導体と遮蔽層との間に設
    けた第一の校正用ギャップで放電させる事で発生したパ
    ルスが上記ケーブルの両端に到達するまでの時間の差△
    1 を上記1対の時計の測定値に基づいて求める第一の
    校正作業と、上記ケーブルの他端でこのケーブルの導体
    と遮蔽層との間に設けた第二の校正用ギャップで放電さ
    せる事で発生したパルスが上記ケーブルの両端に到達す
    るまでの時間の差△T2 を上記1対の時計の測定値に基
    づいて求める第二の校正作業とを、時間を前後して行な
    うと共に、予め分っている上記ケーブルの全長L0 と上
    記両時間の差△T1 、△T2とから、上記1対の時計の
    誤差△T0 と上記ケーブル中を上記パルスが移動する速
    度vとを求める校正作業を行ない、これら誤差△T0
    び速度vを消去して、上記3通りの時間の差△Tf 、△
    1 、△T2 と上記ケーブルの全長L0 とから、上記事
    故点の位置を、ケーブルの端部からの距離として求める
    事を特徴とするケーブルの事故点を特定する方法。
  3. 【請求項3】 ケーブルの一端から、ケーブルの導体と
    遮蔽層との間に直流高電圧を印加し、事故点での放電に
    基づいて発生し、上記ケーブルの両端に向けて流れるパ
    ルスがこのケーブルの両端に達するまでに要する時間の
    差△Tf を求める事により、上記事故点を求めるケーブ
    ルの事故点を特定する方法に於いて、上記時間の差△T
    f を求める為に上記1対のケーブルの両端に配置する1
    対の時計として、測定作業の間中10nsec 以下の同期
    を確保できるものを使用し、上記事故点で放電させる事
    により発生したパルスが上記ケーブルの両端に到達する
    時刻から上記時間の差△Tf を求める事故点測定作業
    と、ケーブルの一端でこのケーブルの導体と遮蔽層との
    間に設けた校正用ギャップで放電させる事で発生したパ
    ルスが上記ケーブルの両端に到達するまでの時間の差△
    1 を上記1対の時計の測定値に基づいて求める第一の
    校正作業と、上記ケーブルの一端でこのケーブルの遮蔽
    層に注入したパルスが上記ケーブルの両端に到達するま
    での時間の差△T2 を上記1対の時計の測定値に基づい
    て求める第二の校正作業と、上記ケーブルの他端でこの
    ケーブルの遮蔽層に注入したパルスが上記ケーブルの両
    端に到達するまでの時間の差△T3 を上記1対の時計の
    測定値に基づいて求める第三の校正作業とを、時間を前
    後して行ない、このうちの第二、第三の校正作業で求め
    た2通りの時間の差△T2 、△T3 から、上記1対の時
    計の誤差△T0 を求めると共に、予め分っている上記ケ
    ーブルの全長L0 と第一〜第三の校正作業で求めた3通
    りの時間の差△T1 、△T2 、△T3 とから、上記ケー
    ブル中を上記パルスが移動する速度vを求め、上記誤差
    △T0 及び速度vを消去して、上記4通りの時間の差△
    f 、△T1 、△T2 、△T3 と上記ケーブルの全長L
    0 とから、上記事故点の位置を、ケーブルの端部からの
    距離として求める事を特徴とするケーブルの事故点を特
    定する方法。
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