JPH078350B2 - 防錆剤の塗布方法 - Google Patents

防錆剤の塗布方法

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JPH078350B2
JPH078350B2 JP61066555A JP6655586A JPH078350B2 JP H078350 B2 JPH078350 B2 JP H078350B2 JP 61066555 A JP61066555 A JP 61066555A JP 6655586 A JP6655586 A JP 6655586A JP H078350 B2 JPH078350 B2 JP H078350B2
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rust preventive
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寛 高橋
久和 宮崎
光緒 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両や船舶の保守等に大きな役割を持つ錆止
め塗装に関し、更に詳しくは防錆、防蝕が求められてい
る金属製品に防錆剤を塗布する方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、防錆剤の塗布方法としては各種方法が知られてい
るが、工業的には、人力の省力化、塗装仕上げの迅速
化、塗装工程の易管理化等から、被塗装物の種類による
けれども最も広汎的にはスプレー塗装が採用されてき
た。該方法は一般的に防錆剤をそのまま塗料タンクに入
れ、30〜100kg/cm2の圧力を加えて防錆剤を適当な噴
霧、噴射パターンを有するノズルから、いわゆるエアレ
ススプレーあるいはエアスプレー方式で被塗装物に塗布
していた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、かかる従来の塗布方法においては、噴霧
用として調整された防錆剤は粘度設定に限度があるた
め、塗装直後は防錆剤が垂れ落ち易いという欠点があっ
た。このことは、より長期に渡る防錆効果を期待すべく
多量に防錆剤を塗布する程顕著となり、塗布作業時から
乾燥工程に至るまでのかなり長時間に渡り塗布した防錆
剤が垂れ落ち、作業上および環境上の問題があった。
近年、この問題に対処するため、流動中は粘度が低く、
静止して粘度が高くなる、いわゆるチキソトロピック性
ワックスや、高温で低粘度化して噴霧でき、被塗装物に
付着して温度が低下すると高粘度になるホットワックス
材料の開発が試みられているが、未だ十分に満足できる
ようなものは提供されていない。
本発明は前記の問題点を解決するためのものであり、そ
の目的とするところは防錆剤を塗布する場合、その作業
中及び作業後も防錆剤の垂れ落ちを生じない防錆剤の塗
布方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) すなわち本発明の防錆剤の塗布方法は、防錆剤の溶剤成
分の一部を僅少ないし大部分の割合で防錆剤の固定成分
と相溶性のある液化ガスに置換したものを被塗装物表面
に対して吹付塗装し、塗布された塗膜を発泡させること
を特徴とするものである。
ここで防錆剤とは、錆止め処理のために塗布するもの
で、従来かかる目的のために塗布されていたものがその
まま使用できる。防錆剤は主に、石油スルフォネート、
合成スルフォネート、ラノリン金属塩、オイル、マイク
ロワックス、ペトロラタム、ワックス等より成り防錆塗
膜を形成する固形成分と、これを希釈し吹き付け塗装を
可能ならしめる溶剤成分(例えばトルエン、キシレン)
から成る。また防錆剤は固形成分として、酸化亜鉛、酸
化鉛、クロム酸亜鉛等の錆止め顔料が配合され、また更
に可塑剤、増粘剤、硬化剤等が適宜選択配合されること
が多い。
また、本発明で用いる液化ガスは、上記の防錆剤とうま
く混合するようなガス、即ち防錆剤の固形成分と相溶性
のあるガスであればよく、防錆剤の種類、性質等に応じ
て適宜選択して使用すべきものである。適用可能な液化
ガスとしては、例えば一般に噴霧剤としてまた場合によ
り発泡剤として使用される液化石油ガス(LPG)、液化
天然ガス(LNG)やフロンガス等が挙げられる。
防錆剤の溶剤成分の一部を液化ガスに置換したものは、
防錆剤の固形成分、残りの溶剤成分及び液化ガスが適当
な割合で混合され、さらに必要に応じ他の添加剤が配合
されて、適当なタンクやボンベ等の容器に充填したもの
であってよい。あるいは、防錆剤と液化ガスを各々別個
の容器に入れ、それら容器と噴霧ノズルを繋げる管を途
中で接続し、そこにまたはその先に設けたミキサーによ
り均一に混合されるようになっているものであってもよ
い。
本発明においては、液化ガスの他、発泡剤や界面活性剤
等を防錆剤に添加してもよい。発泡剤の添加は、泡の表
面張力と持続力により、塗装表面上の防錆剤の流動をよ
り一層抑えることができる。また、界面活性剤は発泡度
合や泡持続性の調節に役立つ。
(作用) 従来は、防錆剤をそのまま吹き付けて塗装する方法が取
られていた。塗装表面における防錆剤の垂れを無くすた
めの手段として、防錆剤の溶剤成分を減らし固形成分の
割合を増大して、防錆剤の粘性を上げるという方法が考
えられるが、この方法では、吹付け作業が悪化するた
め、溶剤量の減少にも一定の限界があり、防錆剤の垂れ
を完全に防止できるものではなかった。
これに対し、本発明の方法では、防錆剤の溶剤成分の一
部をその固形成分と相溶性のある液化ガスで置換したも
のが使用される。固形成分と相溶性のある液化ガスは、
防錆剤との混合液中においては、相分離を起こすことな
く、固形成分の溶媒として働き、混合液全体の粘性を防
錆剤のみに比して一層低下せしめる。よって、かかる混
合液の吹付塗装がいたって容易になる。また、かかる混
合液を用いて吹付塗装をしたとき、塗布された塗膜は液
化ガスの気化により発泡し、泡立った状態となる。この
場合、液化ガスは、吹付け噴霧時に及びその後の短時間
で大気中に飛散するため、形成された防錆剤の塗膜は、
吹付け塗装後ただちに粘性が増大し、容易には流動し難
いものとなり、さらに硬化も速やかに進行する。すなわ
ち、本発明の方法により、吹付前においては防錆剤が低
粘性(易流動性)の液に保たれ、また吹付後においては
防錆剤塗膜の流動性が急速に低下する。従って、良好な
吹付作業性が得られると共に、防錆剤塗膜の垂れを完全
に防止できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。もっと
も、本発明は次の実施例により何ら限定されるものでは
ない。
実施例1 図に示すように、吹付塗装装置の耐圧ボンベ1に、防錆
剤Aとして溶剤タイプワックス製剤(固形成分40〜50
%)200部を、液化ガスBとしてフロン40部を夫々充填
し、よく振って混合した。該混合物の塗布は噴射ガン5
の先端に取り付けた防錆塗装用の一般的噴霧パターンを
有するノズル6から吹き付けて行なった。なお図中、2
は圧力メーター、3はコック、4はホースを示す。
而して、種々の被塗装物に対し吹付塗装を行ない、その
際の塗装作業性を検討したところ、従来のエアレス塗布
法では30〜100kg/cm2の塗布圧力を必要とするのに対
し、実施例1の塗装方法では塗布圧力1〜5kg/cm2程度
で十分に塗装できることが確認された。
実施例2 図に示す装置を使用し、実施例1と同じ防錆剤A(固形
成分70%)200部と、実施例1と同じ液化ガスB60部とを
耐圧ボンベ1に夫々充填し、被塗装物に対し吹付塗装を
行なった。その際の塗装作業性を検討したところ、実施
例1と同様に、1〜5kg/cm2の低い塗布圧力で十分に塗
装できることが確認された。さらに、被塗装物の表面に
塗布量を階段的に変えて吹き付け、塗布された防錆剤の
垂れ落ち性を検討した結果、従来のエアレス塗布法に比
べ、垂れ落ちの発生しない限度において2〜4倍膜厚の
防錆剤塗布が可能であることが確認された。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の防錆剤の塗布方法は、液
化ガスとの置換により、防錆剤液の粘度が低下するた
め、防錆剤の吹付噴霧を低圧条件で、加温を要さずに、
円滑に行なうことができ、吹付作業性が著しく改良さ
れ、また吹付噴霧後液化ガスが気化、発散するため、溶
剤成分の比が小さく、流動し難く垂れ難いウェット塗膜
を吹付噴霧後速やかに形成することができる。
また、本発明の塗布方法は、高圧塗装が不要であり、作
業の安全性が高く、またポンプ設備も殆ど不要となる。
その上、本発明の方法は、高NVであっても加温する必要
が無く、常温または比較的低い温度で塗布することがで
き、この点からも安全な方法といえる。
また、本発明の塗布方法は、垂れ落ち性が改善されるた
め、防錆効果を高めようと厚く塗布する場合でも、乾燥
工程を含む二重塗布の必要がなく一時に塗布できる。そ
して作業スペースや設備投資の低減にもつながる。
その上、本発明は防錆材料の変更を殆んどすることな
く、またその防錆効果を落とすことなく垂れ落ち性を低
減させた塗布方法を提供した点で意義がある。しかも本
発明の方法はVOC規制への有効な手段となる。
更に、防錆剤及び液化ガスはエアゾール罐等の軽便な容
器に充填しておくことが可能であるから、物品の生産工
程においてだけでなく、例えば物品の購入者が必要に応
じて塗布することも可能である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の防錆剤の塗布方法の一実施例を示す図であ
る。 図中、 A……防錆剤、B……液化ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 幹一 愛知県岡崎市八帖南町2丁目3番地1 (56)参考文献 特開 昭56−87474(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防錆剤の溶剤成分の一部を僅少ないし大部
    分の割合で防錆剤の固形成分と相溶性のある液化ガスに
    置換したものを被塗装物表面に対して吹付塗装し、塗布
    された塗膜を発泡させることを特徴とする防錆剤の塗布
    方法。
JP61066555A 1986-03-25 1986-03-25 防錆剤の塗布方法 Expired - Lifetime JPH078350B2 (ja)

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JP61066555A JPH078350B2 (ja) 1986-03-25 1986-03-25 防錆剤の塗布方法

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JP61066555A JPH078350B2 (ja) 1986-03-25 1986-03-25 防錆剤の塗布方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62225277A JPS62225277A (ja) 1987-10-03
JPH078350B2 true JPH078350B2 (ja) 1995-02-01

Family

ID=13319277

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JP61066555A Expired - Lifetime JPH078350B2 (ja) 1986-03-25 1986-03-25 防錆剤の塗布方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS591393B2 (ja) * 1979-12-19 1984-01-11 大日本塗料株式会社 防食被覆方法

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JPS62225277A (ja) 1987-10-03

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