JPH0783052A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

内燃機関の冷却装置

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JPH0783052A
JPH0783052A JP30525293A JP30525293A JPH0783052A JP H0783052 A JPH0783052 A JP H0783052A JP 30525293 A JP30525293 A JP 30525293A JP 30525293 A JP30525293 A JP 30525293A JP H0783052 A JPH0783052 A JP H0783052A
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博之 福永
Yasutoshi Yamanaka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関内部を通過する水量を変えること無
く、低負荷時には冷却水温を高温にでき、高負荷時には
冷却水温を低温にすることのできる内燃機関の冷却装置
を提供することを目的とする。 【構成】 内燃機関11より排出された冷却水の経路
が、ラジエータ15を通過して冷却水を冷却できる冷却
水路12と、ラジエータ15を迂回するバイパス流路1
3と、第1導水路17と、第2導水路18とからなる。
インテークマニホルドに連結された流量調整弁19によ
り、負圧が大きく低負荷である時には第2導水路18に
流入させる流量割合を多くして冷却水温を上昇させる。
負圧が小さく高負荷である時には冷却水を第1導水路1
7に流入させる流量割合を多くしてサーモスタット14
の感温部に流す。サーモスタット14は、その付近の冷
却水温に合わせて冷却水路12を通る冷却水流量を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷式内燃機関の冷却
装置に関し、特に、冷却水温の制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の水冷式内燃機関の水温制御は、サ
ーモスタットにより自動的に行なわれ、運転条件によら
ず、ほぼ一定に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低負荷
時には、冷却水温をより高温に設定することにより燃費
向上を図る必要があった。この理由として、内燃機関内
の油温は冷却水温とともに上昇するため、冷却水温が高
ければ油温が高くなり、その分、摩擦(フリクション)
が低下することと、温度が高くなるために燃料の霧化の
促進やボア壁温の上昇によるクエンチエリアの減少が起
こり、燃焼効率が向上することの2点が挙げられる。
【0004】一方、高負荷時には、冷却水温より低温に
設定すればノッキング抑制,充填効率向上による出力向
上を図ることが可能である。ところで、特開平4−14
13号公報に示す如く、エンジンに入る冷却水の一部を
外付のポンプで吸い出して、ラジエータに送り込み、冷
却水をエンジンの中に入れないことで冷却水を加熱せ
ず、再びラジエータに戻すものがある。冷却水をエンジ
ンに通さずにラジエータに戻すのであるから、この構造
によればラジエータ出口部の水温は確かに下がる。
【0005】しかしながら、サーモスタットにより水温
はほぼ一定に温調されるため、エンジンに入る水温は変
わらない。また、エンジン内部を通過する冷却水量は確
実に減少するから、エンジン入口部と出口部の水温差が
拡大し、その分エンジンの壁温分布のアンバランスが助
長され、出力低下のみならず耐久性や信頼性を悪化させ
る恐れがある。
【0006】そこで、本発明は内燃機関内部を通過する
水量を変えることなく、低負荷時には冷却水温を高温に
でき、高負荷時には冷却水温を低温にすることのできる
内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、内燃機関の冷却水を冷却するための熱交
換器と、この内燃機関より流出する冷却水を前記熱交換
器に導出し、前記熱交換器により冷却された冷却水を内
燃機関に導入する冷却水路と、この冷却水路と並列に配
され、前記内燃機関より流出する冷却水が流入し、前記
熱交換器を迂回して、前記熱交換器の後流側の前記冷却
水路に流出させる第1のバイパス流路と、この第1のバ
イパス流路が前記熱交換器の後流側にて前記冷却水路と
連結する位置に配され、冷却水温を検出して、この冷却
水温に応じて前記冷却水路と前記バイパス流路のそれぞ
れを流れる流量の比を調節する流量制御弁と、前記冷却
水路の途中に設けられた冷却水循環用のポンプと、前記
内燃機関の負荷状態を検出する負荷状態検出手段と、前
記第1のバイパス流路の途中から冷却水が流入し、前記
流量制御弁と前記内燃機関との間の前記冷却水路に流出
させる第2のバイパス流路と、前記第1のバイパス流路
の途中にて、前記第2のバイパス流路が連結された位置
に配され、前記負荷状態検出手段により検出された前記
内燃機関の状態が所定の負荷よりも低い低負荷状態であ
る時には、前記第2のバイパス流路に前記第1のバイパ
ス流路より多く冷却水を流入させ、前記負荷状態検出手
段により検出された前記内燃機関の状態が所定の負荷以
上の高負荷状態である時には、前記第1のバイパス流路
に前記第2のバイパス流路より多く冷却水を流入させる
流量調整弁と、を備える内燃機関の冷却装置を採用する
ものである。
【0008】また、請求項2記載の本発明によれば、前
記負荷状態検出手段は、前記内燃機関に混合気を供給す
る吸気管内の負圧を検出し、前記流量調整弁は、この負
圧に応じて流量の分配を調整する請求項1記載の内燃機
関の冷却装置を採用するものである。更に、請求項3記
載の本発明によれば、前記内燃機関は、吸気側先行冷却
通路を有する水冷式の内燃機関であって、内燃機関の冷
却水の排出側と吸気側先行冷却通路の後流側とを連結す
る第3のバイパス流路を設け、前記冷却水が所定温度以
下である暖機時には、このバイパス流路内に冷却水を流
入する請求項1もしくは請求項2記載の内燃機関の冷却
装置を採用するものである。
【0009】更に、請求項4記載の本発明によれば、前
記冷却水の温度を検出する水温検出手段を備え、この水
温検出手段にて検出された温度が所定温度以上である時
に、前記流量調整弁は前記第1のバイパス流路に前記第
2のバイパス流路より多く冷却水を流入させる請求項1
ないし請求項3に記載の内燃機関の冷却装置を採用する
ものである。
【0010】さらに、請求項5記載の本発明によれば、
前記第2のバイパス流路は、前記内燃機関の吸気管に設
けられた吸気加熱手段を経由することを特徴とする請求
項1における内燃機関の冷却装置を採用するものであ
る。
【0011】
【作用】上記構成よりなる本発明の内燃機関の冷却装置
によれば、負荷状態検出手段により内燃機関の負荷状態
を検出し、この負荷状態が低負荷状態である時には、流
量調整弁が第1のバイパス流路内に流入する冷却水より
第2のバイパス流路内に流入する冷却水を多くさせる。
すると、冷却水の多くは、第1のバイパス流路と冷却水
路との連結する位置に配された流量制御弁を迂回して内
燃機関に流入する。この時には、内燃機関にて熱くなっ
た冷却水が流量制御弁の感温部には少ししか流れず、こ
の流量制御弁の感温部の付近の冷却水の温度が低温とな
り、流量制御弁が閉弁側で安定する。従って、冷却水は
内燃機関にて加熱された冷却水を冷却するための熱交換
器を迂回したままで流れる流量が多く、熱交換器にて冷
却される流量が少なくなるので高水温になる。
【0012】一方、負荷状態検出手段にて検出された内
燃機関の負荷状態が高負荷状態である時には、流量調整
弁が第1のバイパス流路内に流れてきた冷却水の多くを
そのまま第1のバイパス流路に流す。従って、流量制御
弁の感温部は内燃機関にて加熱された冷却水の温度を直
接受けることができる。そのため、この流量制御弁の感
温部の付近の冷却水の温度が高温となり、流量制御弁が
開弁側で安定する。よって、冷却水路中に流れる冷却水
流量が多くなり、熱交換器にて冷却される流量が多くな
る。この時、熱交換器を迂回したままで流れる冷却水の
流量が少なくなるので、低水温になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の内燃機関の冷却装置の実施例
について、図面とともに説明する。図1に第1実施例の
構成図を示す。本発明の内燃機関の冷却装置10は、図
1に示す如く、内燃機関としてのエンジン11と、この
エンジン11と放熱用の熱交換器であるラジエータ15
との間を結ぶ冷却水路12と、この冷却水路12と並列
に配されラジエータ15を迂回するバイパス流路13
と、冷却水路12の途中に配され温度に従って流量の分
配を制御する流量制御弁としてのサーモスタット14
と、冷却水を循環させるポンプ16と、バイパス流路1
3からの冷却水をこのバイパス流路13の一部である第
1導水路17と第2バイパス流路に対応する第2導水路
18とに切り換える流量調整弁19とからなる。
【0014】流量調整弁19は、バイパス流路13の下
流端131に配されるものである。この流量調整弁19
は、ケーシング196とダイヤフラム191との間にダ
イヤフラム室197を形成し、この間にスプリング19
2を設ける。ダイヤフラム191の下部には、円柱形状
の駆動力伝達部193と、この駆動力伝達部193の端
部に設けられ、バイパス流路13と第1導水路17との
連通孔171もしくはバイパス流路13と第2導水路1
8との連通孔181を開閉可能な弁体194とを設け
る。ダイヤフラム室197は、吸気管(図示省、以下イ
ンマニと呼ぶ)に連通されており、このインマニの負圧
により弁体194が上下動する。
【0015】第1導水路17は、切換弁19とサーモス
タット14との間に配され、バイパス流路13からこの
第1導水路17内に流入した冷却水は、サーモスタット
14の感温部に当たるように流出される。一方、第2導
水路18は、流量調整弁19と、サーモスタット14と
ポンプ16との間の冷却水路12との間に配され、バイ
パス流路13からこの第2導水路18内に流入した冷却
水は、サーモスタット14の感温部に当たらないように
迂回してポンプ16に流入する。
【0016】次に、本実施例の作用について説明する。
エンジン11が低負荷で運転されている時には、インマ
ニの負圧が大きいため流量調整弁19のダイヤフラム室
197内に大きな負圧が作用し、所定の圧力よりも高い
圧力がダイヤフラム室197内にかかると、スプリング
192に打ち勝って弁体194を引き上げる。
【0017】その結果、バイパス流路13を通る冷却水
の大部分は、第2導水路18を通ってポンプ16により
吸引されて、エンジン11内に戻される。第2導水路1
8を通った冷却水は、サーモスタット14の感温部には
当たらないからサーモスタット14は閉弁側で安定し、
その結果、冷却水温は高温に維持される。一方、エンジ
ン11が低負荷でなく高負荷のような状態で運転されて
いる時には、インマニの負圧が減少するためにインマニ
の負圧が所定の圧力よりも低い圧力になり、弁体194
が下降して、バイパス流路13を通る冷却水の大部分は
第1導水路17を通って、サーモスタット14の感温部
に当たった後、ポンプ16に吸引される。
【0018】その結果、バイパス流路13内の高温の冷
却水がサーモスタット14の感温部に当たるため、サー
モスタット14は開弁側で安定し、冷却水温は低温に維
持される。なお、流量調整弁19は、インマニの負圧に
応じて第1導水路17と第2導水路18のそれぞれを通
る冷却水量の分配を連続的に変えることができるため、
低負荷から高負荷へ変化する際、あるいは高負荷から低
負荷へ変化する際に、設定水温を高水温から低水温へ、
あるいは低水温から高水温へとスムーズに変化させるこ
とができ、ドライバビリティーの悪化をまねくことはな
い。
【0019】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図2に本実施例の構成図を示す。上記の第1実施例
において、流量調整弁19のダイヤフラム室197内と
インマニとを連結する配管の途中にVSV(バキューム
・スイッチング・バルブ)9を設置し、演算処理装置で
あるCPU21にて制御して駆動させる。CPU21に
はエンジン11から吐出された冷却水の温度を検出する
水温センサ22の出力を入力し、さらにスロットル開
度,エンジン回転数を入力する。
【0020】このCPU21の制御方法を図7に示すフ
ローチャートに基づき説明する。エンジン11を始動す
るイグニッションをオンすると、CPU21は図7に示
すようにステップ100にて制御を開始する。次に、ス
テップ110にてスロットル開度θおよびエンジン回転
数Neを読み込む。ステップ120ではステップ100
にて読み込まれたスロットル開度θおよびエンジン回転
数Neに基づき冷却水の目標水温T0 を設定する。この
目標水温T0 の設定は、θ,Neの関数fにより計算し
てもよいし、T0 (θ,Ne)のマップを用意してお
き、このマップから比例計算等により求めてもよい。
【0021】次のステップ130では、インマニとダイ
ヤフラム室197との間に配されたVSV20の開度で
あるデューティ比Dを算出する。デューティ比Dの算出
は、目標水温T0 の関数gにより計算してもよいし、目
標水温T0 に従ったマップD(T0 )を用意しておき、
このマップD(T0 )から比例計算等により求めてもよ
い。
【0022】なお、デューティ比Dが大きいほど、イン
マニの負圧がそのままダイヤフラム室197に伝わるの
でダイヤフラム室197の負圧が大きくなる。ダイヤフ
ラム室197内の負圧が大きくなれば弁体194を引き
上げることができるので、冷却水が第2導水路18に導
かれて水温は上昇する。ステップ140では、ステップ
130にて算出されたデューティ比DをVSV20に出
力して、VSV20の開度を制御する。
【0023】次のステップ150では、水温センサ22
により冷却水温Tを検出する。ステップ160ではステ
ップ150にて検出された冷却水温Tと、目標水温T 0
に所定温度ΔT1 を加えた温度(T0 +ΔT1 )とを比
較する。実際の冷却水温Tが温度(T0 +ΔT1 )より
も高い温度である時には、実際の冷却水温Tが目標水温
0 よりも所定温度ΔT1 以上高い温度になっており、
目標水温T0 に制御されていないために補正する必要が
あると判断し、「Yes」としてステップ180に移行
する。
【0024】このステップ160にて、冷却水温T0
温度(T0 +ΔT1 )よりも低ければ、「No」と判断
して、ステップ170に移行する。ステップ170で
は、ステップ150にて検出された冷却水温Tと、目標
水温T0 から所定温度ΔT2 を引いた温度(T0 −ΔT
2 )とを比較する。実際の冷却水温Tが温度(T0 −Δ
2 )よりも高い温度である時には、冷却水温Tが目標
水温T0 に制御されており補正の必要がないとして、ス
テップ110に戻る。
【0025】冷却水温T0 が温度(T0 −ΔT2 )より
も低い温度である時には、冷却水温Tが目標水温T0
りも所定温度ΔT2 以上低い温度になっており、目標水
温T 0 に制御されていないために補正する必要があると
判断し、「Yes」としてステップ190に移行する。
ステップ180は、ステップ160にて冷却水温Tが目
標水温T0 よりも高い温度に制御されていると判断され
た時に移行してくるステップである。従って、冷却水温
Tを下げるために、ステップ130にて算出されたデュ
ーティ比Dから所定量のデューティ比ΔD1 を引いて、
新しくデューティ比Dを算出する。
【0026】ステップ130にて算出されたデューティ
比Dから所定量のデューティ比ΔD 1 を引くことで、デ
ューティ比Dを小さくすると、VSV20の開度が小さ
くなり、ダイヤフラム室197に伝わるインマニの負圧
が小さくなる。ダイヤフラム室197にかかるインマニ
の負圧が小さくなれば、弁体194は連通孔181をふ
せぎ、連通孔171を開放する方向に動くので、高い温
度の冷却水がサーモスタット14の感温部にあたり、ラ
ジエータ15内を流入する冷却水の流量割合が多くな
り、温度が下がる。
【0027】一方、ステップ170にて冷却水温Tが目
標水温T0 よりも所定温度ΔT2 以上低い温度になって
いると判断され、ステップ190に移行すると冷却水温
Tを上げるために、ステップ130にて算出されたデュ
ーティ比に所定量のデューティ比ΔD2 を加えて新しく
デューティ比を算出する。デューティ比が大きくなれ
ば、VSV20の開度が大きくなるのでインマニの負圧
がダイヤフラム室197内に伝わる。すると、弁体19
4が上昇して冷却水が第2導水路18を流入し、サーモ
スタット14には冷却水の温度が伝わらないようにす
る。従って、デューティ比が大きくなれば冷却水の温度
が上昇する。
【0028】次に、ステップ200では上記のステップ
180およびステップ190にて新しく算出されたデュ
ーティ比DをVSV20に出力する。そして、ステップ
110に移行する。上記のフローチャートに繰り返すこ
とで温度の制御を行なう。このようなシステムとすれば
その時の運転条件に合わせたきめ細かい水温制御を行な
うことができる。
【0029】さらにまた、燃料の性状や種類,例えばレ
ギュラーかハイオクか、あるいは、メタノールか軽油か
といった情報をCPU21に与え、この情報をもとにC
PU21に燃料の性状や種類により、目標水温Toを求
める関数fあるいは、To(θ,Ne)のマップを変形
させて、あるいはまた、あらかじめ燃料毎に、別々に記
憶しておいた関数やマップを読み出させて、燃料の性状
や種類に合わせた水温制御を行なうこともできる。な
お、CPU21に対して燃料の性状や種類の情報を与え
る手段としては、センサを用いてもよいし、運転者が切
り換えスイッチ等を用いて、指令してもよい。
【0030】さらに、図2のCPU21の入力信号とし
て、ノック信号を追加した図9の構成を用いれば、ノッ
ク発生の有無により、さらにきめ細かい水温制御を行な
うことができる。すなわち、エンジン11の運転条件に
合わせるだけでなく、大気圧、大気温度といった環境条
件が変わっても、最適な水温制御を実現できる。あるい
は、ターボチャージャ付エンジンのように過給する場合
にも有効な制御方法である。
【0031】次に、図9の構成におけるCPU21の制
御方法を図10に示すフローチャートに基づき説明す
る。ステップ100からステップ200までは、図7と
同様に制御される。ステップ210にて、ノック信号が
「有」の場合には、吸入圧力が高いか、吸入温度が高い
ためにノックが発生したと考え、水温をより下げること
でノックを抑制すべきと判断し、ステップ220にて、
所定量のデューティ比ΔD3 を引いて、新しくディーテ
ィ比を算出する。そして、ステップ230にて、VSV
20に出力し、ステップ110に戻る。なお、ステップ
210でノック信号が「無」の場合には、ステップ11
0に戻す。また、ステップ170でNOと判定された場
合には、ステップ210へ行き、ノック信号の有無の判
定を行なう。
【0032】特に、水温が高くなりすぎて危険と判断さ
れる時には、VSV20によりインマニの負圧をカット
すると良い。インマニの負圧をカットすれば、スプリン
グ192がダイヤフラム193を押し下げる力の方が強
くなり、弁体194が下降して第1導水路17内を冷却
水が流れる。このようにすれば温度の高い冷却水がサー
モスタット14の感温部に向けて流れるため、サーモス
タット14が開弁側で安定し、ラジエータ15にて熱交
換される冷却水の流量割合が多くなるので水温が下が
り、オーバーヒート等の危険な状態を未然に防止するこ
とができる。
【0033】なお、本実施例では、インマニの負圧をダ
イヤフラム室197に加える構成としたが、これに限ら
ず所定量の負圧を与えることのできるバキュームタンク
に接続し、スロットル開度やエンジン回転数のみにより
エンジンの負荷状態を検出しても良い。次に、流量調整
弁19の構造の他の例を図3,図11及び図14に示
す。
【0034】図3の流量調整弁23は、アクチュエータ
としてのダイヤフラム24,25がシャフト26の両端
に接合され、シャフト26の途中には、弁体27を設け
てある。ダイヤフラム24の図示上部空間241はイン
マニに連結されており、このダイヤフラム24にはイン
マニの負圧が作用している。この上部空間241内に
は、ダイヤフラム24を図示下側方向に押し下げるスプ
リング242が配されている。また、ダイヤフラム25
の図示下部空間251は大気中に開放している。
【0035】低負荷時にはインマニの負圧が大きいため
に大きな吸引力がダイヤフラム24に働く。この負圧に
よる吸引力がスプリング242の押し下げ力よりも大き
い時には、弁体27がダイヤフラム24と共に引き上げ
られる。その結果、バイパス流路13より流入する冷却
水の大部分は、連通孔28を通って室30に入り第2導
水路18へ流れてサーモスタット14を通らずにエンジ
ン11に流入させ、水温を上昇させる。
【0036】逆に、高負荷時には弁体27はインマニの
負圧が小さいために連通孔28を閉じる方向へ動き、バ
イパス流路13から流入した冷却水の大部分は、連通孔
29を通って室31へ入り、第1導水路17へ流れてサ
ーモスタット14に高温の冷却水を当て、サーモスタッ
ト14によりラジエータ15を通る流量割合が多くなり
水温を低下させる。
【0037】ところで、バイパス流路13から流入した
冷却水は、その一部がしぼり通路32,しぼり通路33
で分岐されて流入し、それぞれダイヤフラム隣室34,
35に入り、すきま36,37を通って第1導水路17
及び第2導水路18へ常に流れており、ダイヤフラム隣
室34,35の水圧は常に同一となり、ダイヤフラム2
4にかかる水圧分の押し上げ力はダイヤフラム25にか
かる水圧による押し下げ力でキャンセルされ、インマニ
の負圧のみでダイヤフラムアクチュエータによる弁体2
7の動きを制御できる。
【0038】また、図3の上記流量調整弁23の変形例
を図14に示す。なお、図3の流量調整弁23と同じ構
造部分には同じ番号を付して説明を省略する。図14に
示す流量調整弁61において、62,63は水圧低減ポ
ートである。この水圧低減ポート62,63は、図3の
流量調整弁23におけるしぼり通路32,33及びすき
ま36,37に対応するものであり、バイパス流路13
より冷却水が流入する。図3の流量調整弁23では、ダ
イヤフラム隣室34,35内に流入した冷却水がすきま
36,37を通って第1導水路17と第2導水路18に
流出する構成としたが、本実施例の流量調整弁61は、
上記のすきま36,37を必要最小限の大きさとし、ダ
イヤフラム隣室34,35の側壁より第1導水路17と
第2をと水路18に連通する水圧低減ポート62,63
を設ける。図3に示す流量調整弁23では、シャフト2
6の周囲にすきま36,37を設けているため、シャフ
ト26がぐらつき、弁体27でのシールが完全に行えな
くなる可能性があるが、本実施例のものでは、このよう
な不具合が無い。なお、621,631はしぼりであ
る。
【0039】図15には、図3,図14の流量調整弁2
3,61において、すきま36,37を最小限の大きさ
とし、かつ、水圧低減ポート62,63に対応するもの
を設けない構成図を示す。この図15の構成のもので
は、図16の破線のaライン,bラインのように、行き
と帰りで幾分、ヒステリシスをもっており、そのヒステ
リシスの大きさは、エンジンの回転数が高くなる程、大
きくなる。例えばインマニ負圧が十分大きい時は、図1
5のように弁体は右側いっぱいの位置に引きつけられて
おり、水の全量がアウトレットからインレットパイプ部
へ流れるように制御される。この時、水圧P1 と水圧P
3 はほぼ等しくなるものの、水圧P2 は、水の流れがな
くなるので、水圧P1 と比べて低い圧力となる。このた
め、弁体27には、弁体27の面積をSB として、(P
1 −P2 )×SB の弁体押付力が働く。そして、水圧P
1 と水圧P2 を実測すると、図17のようになり、回転
数が高くなる程、(P1−P2 )が回転数に比例して増
大するため、弁体27の押付力も回転数に比例して大き
くなる。
【0040】図15の状態からインマニ負圧を下げてい
った時は、図16のbラインのように、cラインより左
側へずれたライン上を動き、そのずれの大きさは、回転
数に比例して大きくなる。cラインは、弁体押付力がな
かったと仮定した時のラインであり、行きと帰りでヒス
テリシスのないラインである。また、インマニ負圧が十
分小さくて、弁体27が左側いっぱいの位置にある時に
は、上記とは逆に、水圧P1 と水圧P2 はほぼ等しくな
るが、水圧P3 が水圧P1 と比べて低くなるので、(P
1 −P3 )×SB の弁体押付力が働き、この状態からイ
ンマニ負圧を上げていった時に、図16のaラインのよ
うにcラインより右側へずれたライン上を動き、そのず
れの大きさは、回転数に比例して大きくなる。
【0041】しかしながら、上記にて説明した図3,図
14に示す流量調整弁23,61では、すきま36,3
7及び水圧低減ポート62,63が設けてあるため、上
記弁体押付力をキャンセルすることができるものであ
る。説明のために、まず、図18に示す如く、一方のダ
イヤフラム室35にのみ水圧低減ポート62を設けたも
のについて説明する。図18は、弁体が図15に示す状
態にあった時の弁体押付力をキャンセルさせるものであ
り、図16のbラインをcラインに、回転数によらず一
致させることができる。すなわち、ダイヤフラム隣室3
5に水圧低減ポート62を設けることにより、水圧P1
と水圧P2 の差(P1 −P2 )のルートに比例した微小
流量qがダイヤフラム隣室35内を流れる。すると、ダ
イヤフラム隣室35内の圧力は、ダイヤフラム隣室34
内の圧力に比べ、ΔPだけ低下し、ダイヤフラムの面積
をSD とすると、ΔP×SD で表わされる弁体戻し力
が、前述の弁体押付力(P1 −P2 )×SB と逆向きに
働く。圧力低下分ΔPは、微小流量qの2乗に比例し、
qはしぼり径をφdとした時、d2 ×√(P1 −P2
に比例し、(P1 −P2 )は回転数Neに比例するた
め、ΔP∝Neとなり、結局、弁体押付力(P1
2 )×SB と弁体戻し力ΔP×SD の大きさはお互い
に比例する。したがって、弁体押付力と弁体戻し力の大
きさをを同一にさせるように上記しぼり径φdを選定す
ることにより、弁体押付力をキャンセルさせることがで
き、図16のbラインをcラインに、回転数によらず、
一致させることができる。
【0042】もちろん、本方法は、bラインをcライン
に一致させるようにするばかりでなく、図16のbライ
ンを右側に移動させる手段を与えるものであり、必要に
応じて、右側への移動量を自由に設定することができ
る。たとえば、bラインをcラインよりもさらに右側へ
移動させて、高回転時には、cラインよりも大きいイン
マニ負圧の時に、弁が動くように設定することもでき
る。
【0043】一方、図16のaラインを左側に移動させ
るためには、ダイヤフラム隣室34側に同様の水圧低減
ポートを設ければ、上記と同様の理由によりaラインを
左側に移動させる移動量を自由に設定することができ
る。図14(A)は、インマニ負圧が十分に小さい時で
あり、弁体27が左側一杯の位置にある状態を示してい
る。水の主流は、アウトレットからサーモスタット部へ
流れるので、水圧P1 と水圧P2 は、ほぼ等しくなり、
水圧低減ポート62内を水はほとんど流れない。このた
め、ダイヤフラム隣室35内の水圧は、水圧P1 に近い
値となる。しかるに、水圧低減ポート63内は、dA 2
√(P1 −P 3 )に比例した微小流量qA が流れるか
ら、ダイヤフラム隣室34内の水圧は、ダイヤフラム隣
室35内の水圧に比べΔPA だけ低下し、ΔPA ×SD
の弁体戻し力が右方向に働き、弁体押付力(P1
3 )×SB に抗するから、図16のaラインを左側へ
移動させることができる。
【0044】同様に、インマニ負圧が十分に大きく、弁
体27が図14(B)の位置にある時には、図14
(A)の場合とは逆に、水圧低減ポート63内を水は流
れず、水圧低減ポート62内をdB 2 √(P1 −P2
に比例した微小流量qB が流れるから、ダイヤフラム隣
室35内の水圧は、ダイヤフラム隣室34内の水圧に比
べ、ΔPB だけ低下し、ΔPB ×SD の弁体戻し力が左
方向に働き、弁体押付力(P1 −P2 )×SB に抗する
から、図16のbラインを右側へ移動させることができ
る。
【0045】よって、しぼり径φdA あるいはφdB
選定によって、図16の特性を全くヒステリシスのない
cラインに設定できるのは、もちろんのこと、必要に応
じてヒステリシスをもった任意の特性に設定することも
できる。また、流量調整弁の他の例を図11に示す。図
11の流量調整弁53は、バタフライバルブ54のシャ
フト55をうずまきバネ56にて、図11に示した位置
に押し付けられており、第1導水路17への流れを遮断
して、第2導水路18への流れのみを許容する。シャフ
ト55にはレバー57が設けてあり、ワイヤ58が、プ
ーリ59を介して、アクセルペダル60に接続されてい
る。
【0046】この流量調整弁53は、アクセルペダル6
0が踏み込まれて負荷が大きくなった時には、ワイヤ5
8により、バタフライバルブ54が右回りに回動し、第
1導水路17へも冷却水が流れはじめる。そして、アク
セルペダル60を踏み込めば、踏み込むほど、つまり、
負荷が大きくなれば大きくなるほど、第1導水路17へ
流れる水量が多くなり、その分、第2導水路18に流れ
る水量が減っていき、ついには、第1導水路17へのみ
流れるようにすることができる。つまり、負荷に応じ
て、第1導水路17へと第2導水路18への流量比を変
えることができ、低負荷の時は水温を上昇させ、高負荷
の時は、水温を低下させることができる。
【0047】次に、本発明の第3実施例について図4と
ともに説明する。本実施例はエンジンの暖機時の水温上
昇を早める方法も含めた装置である。図4に示すエンジ
ンは、吸気側先行冷却通路41を備えた吸気側先行冷却
方式のエンジン40である。吸気側先行冷却とは、ラジ
エータ15の出口からの低温の冷却水をまずエンジン4
0内のシリンダヘッドの吸気ポート側の冷却水通路(先
行冷却通路)41に流し、その後ポンプ16で昇圧して
シリンダブロックやシリンダヘッドの排気ポート側の冷
却水通路に流すようにしたものである。これにより、吸
気ポート側には、常にラジエータ15から流出した低温
の冷却水が流れるため吸気ポートを常に低温に保持する
ことができ、特に暖機完了後の高負荷時出力の増大を図
ることができる。
【0048】一方、暖機中はサーモスタット14の主弁
141は閉じており、ラジエータ15からの冷却水はエ
ンジン40内に入っていかない。この時、バイパス弁1
42は主弁141とは逆に全開状態となり、エンジン4
0内の冷却水は内部バイパス流路42から先行冷却通路
41を通って再びポンプ16に吸い戻されてエンジン4
0内だけで循環し、水温の上昇を早めるように構成され
ている。
【0049】本実施例では、この水温上昇をさらに早め
るために図4に示すように切換弁43を用いるものであ
る。切換弁43は流量調整弁19と同様の構造である。
内部バイパス流路42は、暖機時の内部循環量として必
要量を確保するための径を有しており、本発明者が実験
で用いたエンジン40の内部バイパス流路42の径はφ
13〔mm〕であった。この径をより小さくするか完全に
なくしてしまい、この内部バイパス流路42の断面積の
減少した分に相当する径を有するバイパス流路44を設
ける。
【0050】なお、このバイパス流路44は、図4にお
いて冷却水路12から取り出したが、基本的にはポンプ
16の吐出側であればどこからでも良い。また、バイパ
ス流路44の途中には切換弁43が設置されており、ダ
イヤフラム室437にはVSV20を介して、インテー
クマニホールドの負圧が作用するように配管されてお
り、CPU21がポンプ16の入口側に配された水温セ
ンサ46で検出された水温を判断して、所定温度より低
い温度である時には、VSV20を作動させてインテー
クマニホールドと切換弁43のダイヤフラム室437と
を導通させる。
【0051】その結果、インマニの負圧がダイヤフラム
431に作用して弁体434を引き上げ、バイパス流路
44からの冷却水はバイパス流路45を通ってポンプ1
6の入口部に流出されて、このポンプ16により吸引さ
れる。この構成では、先行冷却通路41内の冷却水の流
れは、内部バイパス流路42の径を小さくしてあるか、
あるいは完全になくしてあるためによどんだ状態とな
る。
【0052】このため、吸気ポート側の壁温が上昇する
ので、エンジン40に吸入される吸入空気が加熱され吸
入空気温度が上昇する。吸入空気温度が上昇するとエン
ジン40の冷却損失熱量Qwが増大するため、その分水
温の上昇を早めることができる。図5は、この水温上昇
を実験的に確認したものであり、図4の切換弁43と、
流量調整弁19とバイパス流路44,45,13、およ
び第1導水路17と第2導水路18がなく、内部バイパ
ス流路42の径がφ13〔mm〕である従来の冷却装置
と、図4の切換弁43の弁体434を引き上げて冷却水
をバイパス流路44からバイパス流路45を通ってポン
プ16の入口部に戻し、内部バイパス流路42の径をφ
6.5〔mm〕とした本発明の実施例とを比較したもので
ある。運転条件は常温からのエンジン始動直後のファー
ストアイドル運転とする。実験結果に示すように、エン
ジン40の始動直後は回転数が高いが、水温が上昇する
につれて徐々に低下していく。
【0053】本発明の装置は、従来の装置と比べ吸気温
の上昇が早まり、上記のごとく水温(ポンプ入口水温)
の上昇を早めることができた。その結果、エンジン回転
数の下降も早めることができた。図6は同じ条件におい
て実験した際のエミッションの特性を示したものである
が、空燃比A/Fを14.5に制御するフィードバック
状態に移行する時間が従来と比べて20秒程早まり、そ
の分CO,THCエミッションを減少させることができ
た。
【0054】また、フィードバック状態に入る前まで
は、空燃比A/Fはリッチ側に設定されているが、この
状態にある期間が短縮され、しかも図5に示すようにエ
ンジン回転数も現状より低くできるから、暖機中の燃費
も減少する。なお、図4に示す装置では暖機中にインマ
ニの負圧をダイヤフラム室437に作用させて弁体43
4を制御するのであるがスロットルを踏み込んだ状態、
つまり高負荷状態にある時はインマニの負圧が小さく弁
体434を引き上げるにいたらない場合が考えられる。
しかし、そのような高負荷状態の時はもともと暖機が早
いわけであり、弁体434が下がった状態でも一向にか
まわない。
【0055】また、他の実施例として切換弁43を電磁
弁のような電気的に作動できる弁、あるいはエンジン油
圧を用いて作動させる弁に置き換えれば、水温が低い時
は常に弁体434を引き上げるようにすることは可能で
ある。さらに、暖機が完了し水温が所定温度を越えた時
には、CPU21によりVSV20を作動させて、ダイ
ヤフラム室437を大気に導通させる。その結果、弁体
434は下降し、冷却水はバイパス流路13を通って流
量調整弁19に入る。流量調整弁19は図1に示す第1
実施例と同じものであり、第1導水路17と第2導水路
18への冷却水の分配をインマニの負圧に応じて変化さ
せるものである。
【0056】従って、暖機完了後は第1実施例と同様の
水温制御を行なうことができる。さらに、図4の切換弁
43,流量調整弁19を図3のような構造にしても良
い。また、水温が高くなりすぎた場合の危険回避方法の
実施例を、図8に基づき説明する。なお、第2実施例と
同じ構成部分については同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0057】図8に示す第4実施例は、図2に示す第2
実施例において、流路調整弁19の替わりに図3に示す
流路調整弁23を用い、VSV20、CPU21、水温
センサ22の替わりにTVSV(サーモスタティック・
バキューム・スイッチング・バルブ)50を用いた例で
ある。なお、本実施例は、エンジンに吸気側先行冷却方
式のエンジン40を用いた例である。TVSV50は、
その感温部501が先行冷却通路41内に突出して設け
られており、この先行冷却通路41内を流入する冷却水
の温度を検出し、感温部501にて検出された温度に従
ってバルブを切り換える。また、TVSV50には、イ
ンマニの負圧と大気が導入されている。
【0058】TVSV50の感温部501にて検出した
冷却水の温度が所定温度以下の場合には、上部空間24
1にインマニの負圧がかかり、下部空間251に大気圧
がかかるようにする。一方、TVSV50の感温部50
1にて検出した冷却水の温度が所定温度より高い場合に
は、上部空間241に大気圧がかかり、下部空間251
にインマニの負圧がかかるように構成する。冷却水の温
度が所定温度以下の場合には、上部空間241にインマ
ニの負圧がかかり、下部空間251に大気圧がかかるの
で、インマニの負圧によりダイヤフラム24が制御さ
れ、冷却水が流入する第1導水路17と第2導水路18
との流量が制御されて冷却水温が適温に制御される。
【0059】一方、冷却水の温度が所定温度以上の場合
には、下部空間251にインマニの負圧がかかり、上部
空間241に大気圧がかかるので、ダイヤフラム24、
25は、スプリング242が図示左方向に押す力と、下
部空間251内にかかるインマニの負圧がダイヤフラム
を図示左方向に引っ張る力とにより、弁体27が図示左
方向に押される。この弁体27により連通孔28が塞が
れ、冷却水は連通孔29を通って第1導水路17内を流
入する。第1導水路17内に流入した冷却水はサーモス
タット14の感温部143に直接当たる。すると、サー
モスタット14の感温部143は、冷却水が所定温度よ
り高い温度である事を検出してサーモスタット14の主
弁141を大きく開弁し、冷却水をエンジン40を経由
してラジエータ15内に流入させる。従って、冷却水は
ラジエータ15により冷却されるので、冷却水温を低下
させることができる。
【0060】なお、本実施例では吸気側先行冷却方式の
エンジン40を用いて、先行冷却通路41内の冷却水中
にTVSV50の感温部501を配する構成としたが、
この吸気側先行冷却方式のエンジン40に限らず、第1
実施例、第2実施例にて用いたエンジンでも良い。ま
た、本実施例では吸気側先行冷却通路41内を流入する
冷却水の温度を検出する構成としたが、これに限らず、
冷却水路12、バイパス流路13、第1導水路17、第
2導水路18からなる何れの冷却水路系にて測定しても
良い。
【0061】また、TVSV50の替わりにBVSV
(バイメタル・バキューム・スイッチング・バルブ)を
用い、このBVSVのバイメタル部分を冷却水路系中に
設けても良い。BVSVによれば、バイメタル部分が冷
却水温を検知し、TVSV50と同様にインマニの負圧
と大気圧とを切り換えることができる。次に、ノックコ
ントロールシステム(KCS)を併用した水温制御を行
う第5実施例について図12,図13に基づき説明す
る。
【0062】図12に本実施例の構成図を示す。図9に
示す実施例とほぼ同様の構成であるが、CPU21内に
は、KCSの制御ロジックが含まれており、ノック信号
を受けてCPU21内部で演算を行い、エンジンの点火
時期がトレースノック点になるように制御する機能が備
わっている所が、図9に示す実施例と異なる。ここで、
KCSの機能を説明する。KCSとは、エンジンの運転
条件によらず、トレースノック点(ノック限界近傍、微
小なノッキング状態又はノッキング発生の直前状態)に
なるように、点火時期を制御するシステムである。
【0063】しかし、あくまでも、点火時期をトレース
ノック点に制御するのみであり、トレースノック点がエ
ンジンの燃費や出力にとって最適であるとは限らない。
エンジンの燃費や出力にとって、最適な点火時期とは、
MBT(Minimum Spark Advance
for Best Torpue、フラットな軸トル
クに至る直前の点火時期)である。そして、エンジンが
高負荷状態にある時には、通常、MBTよりも遅角側で
ノッキングが発生するため、MBTより遅角側のトレー
スノック点で運転せざるを得ないわけである。したがっ
て、トレースノック点が極力、MBTに近づくように水
温を制御すれば、エンジンの燃費や出力の向上を図るこ
とができる。その制御を行なうのが、図12のシステム
である。
【0064】このシステム中のCPU21の制御方法を
図13のフローチャートに基づき説明する。ステップ1
00にて制御を開始すると、ステップ110にて、エン
ジン条件として、スロットル開度θ、エンジン回転数N
eを読み込む。次に、ステップ115にて、今回読み込
んだエンジン条件が、前回読み込んだエンジン条件と変
わったか否かを判断し、Yesならステップ125へ行
き、目標水温Toと目標点火時期θigoを設定する。
この目標点火時期θigoは、前述のMBTと一致する
様に設定してもよいし、安全を見込んでMBTより遅角
側で、MBTに近い所に設定してもよい。
【0065】その後、ステップ130で、デューティ比
Dを目標水温Toに応じて算出し、次のステップ140
でVSV20にデューティ比Dを出力する。次のステッ
プ150では、水温センサ22により冷却水温Tを検出
する。一方、ステップ115で、エンジン条件が前回と
変わっておらず、NOと判断された時には、ステップ1
50に移る。
【0066】ステップ150からステップ200まで
は、図10と全く同じであるので、説明は省略する。た
だし、ステップ170において、NOと判断された時
は、水温Tが、目標水温To近傍に制御されていると判
断されたことになり、ステップ210へ移行する。ま
た、ステップ200にてデューティ比Dを出力した後
は、ステップ110に戻る。
【0067】さて、ステップ210では、実際の点火時
期θigを、KCS内部の演算により出力された点火時
期を読み出す等の手段を用いて検出する。ステップ22
0では、目標点火時期θigoとの差(θigo−θi
g)に応じて、目標水温Toを変更する。ここで、点火
時期θig及び目標点火時期θigoは、TDCを基準
にした時の進角量とすると、差(θigo−θig)が
正ならば、実点火時期θigが目標点火時期θigoよ
り遅角していることになるから、ノッキングが起こりや
すくなっていると判断し、目標水温Toを下げる。逆
に、差(θigo−θig)が負ならば、進角しすぎと
判断し、目標水温をToを上げる。差(θigo−θi
g)が0ならば、目標通りなのであるから、目標水温T
oは変更しない。
【0068】上記内容を実現する演算式として、例えば
次の数式がある。
【0069】
【数1】To=To−K(θigo−θig) ただし、Kは定数である。また、他には、差(θigo
−θig)をΔθigとして、関数あるいはマップkに
より目標水温Toの変更量ΔToを下記数式2の如く求
め、さらに下記数式3を用いて目標水温Toを求めても
良い。
【0070】
【数2】ΔTo=k(Δθig)
【0071】
【数3】To=To−ΔTo なお、上記内容が実現できればその算出方法は問わな
い。その後、ステップ230にて、新たな目標水温To
に対するデューティ比Dを算出し、ステップ240にて
出力した後、ステップ110に戻る。
【0072】なお、図13のステップ115を図7及び
図10のステップ110,ステップ120の間に入れ
て、Yesの場合はステップ120へ、NOの場合はス
テップ150へ行くようにして、図13と同様にしても
よい。次に、本願発明における第6の実施例について、
図19に基づいて説明する。尚、前述の実施例における
同一の構成については、同符号を付して、その詳細な説
明を省略する。全体的な構成は、図8における第4実施
例と同様であり、第4実施例におけるTVSV(サーモ
スタティック・バキューム・スイッチング・バルブ)5
0のかわりにインテークマニホールドの負圧が直接、流
量調整弁23に接続されており、該負圧によって弁体2
7が操作される。また、吸気管通路300には、吸入口
付近にエアクリーナ310が設けられ、インテークマニ
ホールドの手前付近には、スロットルバルブ330が設
けられている。
【0073】さらに吸気管通路300には、エアクリー
ナ310とスロットルバルブ330の間に、第2導水路
18が導かれるインターウォーマ320が設けられてい
る。インターウォーマ320はヒータコア321が内部
に形成されており、ヒータコア321内に導かれた第2
導水路18は、その後、ポンプ16の入口部にバイパス
される。
【0074】以上のような構成から、エンジン40が低
負荷で運転された場合、インテークマニホールドの負圧
が大きいため、流量調整弁23に導かれたインテークマ
ニホールドの負圧により弁体27が図中、右方向に移動
し、バイパス流路13と第1導水路17の連通を閉鎖
し、逆にバイパス流路13と第2導水路18を連通す
る。そのため、バイパス流路13の冷却水は、第2導水
路18を通ってインターウォーマ320に入り、ヒータ
コア321により吸気を加熱し、その後ポンプ16の入
口部に流入する。
【0075】また、エンジン40の吸気ポート側には、
先行冷却水通路41が設けられており、流量調整弁23
により第1導水通路17への冷却水の流入が阻止される
ことから先行冷却水通路41内の流速が遅くなり、イン
テークマニホールド側の壁温が上昇し、これによる吸気
の加熱も同時に行われるようになる。かくして低負荷時
の吸気温が大きく上昇し、燃費のさらなる低減が図られ
る。
【0076】また、高負荷時においては、インテークマ
ニホールドの負圧が小さくなり弁体27が図中、左方向
に移動し、バイパス流路13を通った高温の冷却水は第
1導水路17に導かれ、サーモスタット14の感温部付
近へ流入されるため、サーモスタット14は開弁側で安
定し、ラジエータ15を流れる冷却水が多くエンジン4
0へ供給されエンジン40内の水温が低下するととも
に、インターウォーマ320への冷却水の流入がストッ
プするため、吸気温の加熱が停止し、大気温の状態でエ
ンジンへの吸気が行われる。尚、第6実施例における構
成は、低負荷の暖気運転中において、吸気温の上昇によ
る冷却損失熱量Qwの増大を図ることができるため、水
温上昇を大幅に早めることができ、暖気中の燃費も大幅
に向上させることができる。また、上記実施例において
は、インタウォーマ320をスロットルバルブ330と
エアクリーナ310との間の吸気管通路に設けたが、吸
入空気を加熱することが可能な場所であれば、この場所
に限らずどの場所に設けても構わない。また、インター
ウォーマ320の構成も、同様の作用を生じるものであ
れば、上記構成に限らないことは言うまでもない。さら
に、前記第1乃至第5実施例に記載された各構成も適宜
適用可能である。
【0077】上記実施例においては、弁体27がいずれ
か一方へ完全に移動し、通路を閉鎖した状態について説
明したが、弁体27は、負圧に応じて連続的にその軸方
向に移動可能であり、それにより、第1導水路17、第
2導水路18への冷却水の量を連続的に制御し、各通路
への最適な流量のバランスを形成することにより、より
高精度な温度制御を実現することができる。
【0078】また、吸入空気を加熱する他の実施例とし
て第7の実施例を図20に示す。図20においては、第
6実施例における構成に加え、吸入空気管通路300に
は、さらに吸入空気をバイパスする吸気バイパス通路3
40が設けられており、インターウォーマ320が、こ
の吸気バイパス通路340に設けられている。さらに、
各通路には、エアクリーナ310より導かれた吸気をい
ずれか一方にのみ導くように切り換える切り換えバルブ
360が設けられており、ダイヤフラム式アクチュエー
タ350とリンク機構等によって連結され、ダイヤフラ
ム式アクチュエータ350の駆動により吸気管通路の開
閉切り換え動作が行われる。さらにダイヤフラム式アク
チュエータ350には、インテークマニホールドの負圧
が導かれており、該負圧によってダイヤフラム式アクチ
ュエータ350が駆動する。
【0079】従って、低負荷時には、インテークマニホ
ールドの負圧が大きくダイヤフラム式アクチュエータ3
50のダイヤフラム350aを吸引し、それとともにリ
ンク機構等によって連結された切り換えバルブ360が
駆動し、吸気管通路300を閉鎖するとともに、吸気バ
イパス通路340を開通させる。そのため吸気バイパス
通路340へ導かれた吸入空気はインターウォーマ32
0で加熱されエンジンに供給される。一方高負荷時にお
いては、インテークマニホールドの負圧が小さく、ダイ
ヤフラム350aの吸引力が低下してスプリング350
bによりダイヤフラム350aが押し戻される結果、そ
れとリンクされた切り換えバルブ360が作動し、吸気
管通路300を開通させるとともに、吸気バイパス通路
340を閉鎖する。従って、高負荷時には、エアクリー
ナ310からの大気温の吸入空気が即座に供給され、エ
ンジン40に吸入される。
【0080】以上のような構成により、負荷に応じて吸
気温度が即座に切り換わり、応答に優れた吸気温度制御
を行うことができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内燃機関
の冷却装置によれば、内燃機関内部を通過する水量を変
えることなく、低負荷状態である時には内燃機関内に流
入する冷却水の温度を高温にする事ができ、高負荷状態
である時には内燃機関内に流入する冷却水の温度を低温
にする事ができるという優れた効果を得ることができ
る。また、バイパスされた冷却水を吸気管通路へ導くこ
とによって、吸入空気を加熱し、低負荷時における燃費
低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の冷却装置の第1実施例を示
す構成図である。
【図2】本発明の内燃機関の冷却装置の第2実施例を示
す構成図である。
【図3】流量調整弁の他の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図4】本発明の内燃機関の冷却装置の第3実施例を示
す構成図である。
【図5】本発明の第3実施例における実験結果を示す図
である。
【図6】本発明の第3実施例における実験結果を示す図
である。
【図7】本発明の第2実施例における制御部の制御を示
すフローチャートである。
【図8】本発明の内燃機関の冷却装置の第4実施例を示
す構成図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図10】図9に示す実施例における制御部の制御を示
すフローチャートである。
【図11】流量調整弁の他の実施例を示す図である。
【図12】本発明の第5実施例を示す構成図である。
【図13】本発明の第5実施例における制御部の制御を
示すフローチャートである。
【図14】(A),(B)とも流量調整弁の他の実施例
を示す要部断面図である。
【図15】流量調整弁を示す図である。
【図16】インマニ負圧と弁位置との関係を示す図であ
る。
【図17】エンジン回転数と水圧との関係を示す図であ
る。
【図18】流量制御弁を示す図である。
【図19】本発明の内燃機関の冷却装置の第6実施例を
示す構成図である。
【図20】本発明の内燃機関の冷却装置の第7実施例を
示す構成図である。
【符号の説明】
10 冷却装置 11 内燃機関 12 冷却水路 13 バイパス流路(第1のバイパス流路) 14 サーモスタット(流量制御弁) 15 ラジエータ(熱交換器) 16 ポンプ 17 第1導水路(第1のバイパス流路) 18 第2導水路(第2のバイパス流路) 19 流量調整弁 20 VSV 21 CPU 22 水温センサ 43 切換弁 44 バイパス流路 45 バイパス流路 50 TVSV
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 博之 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 山中 保利 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の冷却水を冷却するための熱交
    換器と、 この内燃機関より流出する冷却水を前記熱交換器に導出
    し、前記熱交換器により冷却された冷却水を内燃機関に
    導入する冷却水路と、 この冷却水路と並列に配され、前記内燃機関より流出す
    る冷却水が流入し、前記熱交換器を迂回して、前記熱交
    換器の後流側の前記冷却水路に流出させる第1のバイパ
    ス流路と、 この第1のバイパス流路が前記熱交換器の後流側にて前
    記冷却水路と連結する位置に配され、冷却水温を検出し
    て、この冷却水温に応じて前記冷却水路と前記バイパス
    流路のそれぞれを流れる流量の比を調節する流量制御弁
    と、 前記冷却水路の途中に設けられた冷却水循環用のポンプ
    と、 前記内燃機関の負荷状態を検出する負荷状態検出手段
    と、 前記第1のバイパス流路の途中から冷却水が流入し、前
    記流量制御弁と前記内燃機関との間の前記冷却水路に流
    出させる第2のバイパス流路と、 前記第1のバイパス流路の途中にて、前記第2のバイパ
    ス流路が連結された位置に配され、前記負荷状態検出手
    段により検出された前記内燃機関の状態が所定の負荷よ
    りも低い低負荷状態である時には、前記第2のバイパス
    流路に前記第1のバイパス流路より多く冷却水を流入さ
    せ、前記負荷状態検出手段により検出された前記内燃機
    関の状態が所定の負荷以上の高負荷状態である時には、
    前記第1のバイパス流路に前記第2のバイパス流路より
    多く冷却水を流入させる流量調整弁と、 を備える内燃機関の冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷状態検出手段は、前記内燃機関
    に混合気を供給する吸気管内の負圧を検出し、 前記流量調整弁は、この負圧に応じて流量の分配を調整
    する請求項1記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関は、吸気側先行冷却通路を
    有する水冷式の内燃機関であって、 内燃機関の冷却水の排出側と吸気側先行冷却通路の後流
    側とを連結する第3のバイパス流路を設け、 前記冷却水が所定温度以下である暖機時には、このバイ
    パス流路内に冷却水を流入する請求項1もしくは請求項
    2記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却水の温度を検出する水温検出手
    段を備え、この水温検出手段にて検出された温度が所定
    温度以上である時に、前記流量調整弁は前記第1のバイ
    パス流路に前記第2のバイパス流路より多く冷却水を流
    入させる請求項1ないし請求項3に記載の内燃機関の冷
    却装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のバイパス流路は、前記内燃機
    関の吸気管に設けられた吸気加熱手段を経由することを
    特徴とする請求項1における内燃機関の冷却装置。
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