JPH0783030A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置

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JPH0783030A
JPH0783030A JP5227200A JP22720093A JPH0783030A JP H0783030 A JPH0783030 A JP H0783030A JP 5227200 A JP5227200 A JP 5227200A JP 22720093 A JP22720093 A JP 22720093A JP H0783030 A JPH0783030 A JP H0783030A
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JP
Japan
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filter
flow rate
air supply
heater
temperature
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JP5227200A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Taniguchi
浩之 谷口
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】フィルタの外周部下流側のパティキュレ−トを
良好に燃焼可能な排気ガス浄化装置を提供する。 【構成】ステップ1163の予熱期間において再生時
(着火後)よりも小電力で電熱手段に通電し、かつ、給
気手段を運転する。このようにすれば、フィルタ全体が
均一に予熱される。好適な第1態様において、予熱期間
に、給気手段の給気流量に関する状態量に基づき電熱手
段への通電を制御してフィルタを所定の予熱温度まで均
一予熱する。このようにすれば、給気流量のばらつきに
かかわらず予熱温度の変動が抑止される。好適な第2態
様において、給気手段及び電熱手段への通電時に検出し
た電熱手段の抵抗値に基づいて給気手段の給気流量に関
する状態量を検出する。このようにすれば、装置構成が
簡略となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
排気中に含まれる微粒子成分(パティキュレ−ト)を捕
集し、再生する排気ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排気ガス浄化装置では、再生指令
の入力とともに、給気手段及びヒータに通電して、パテ
ィキュレ−トの着火及び燃焼を実施して、フィルタを再
生している。実公昭63−35152号公報は、温度セ
ンサでフィルタ近傍の温度をモニタしながら、再生時よ
り少ない電力で着火温度(例えば約600℃)以下の所
定温度(例えば約350℃)までヒータ通電(予熱)を
実施し、その後、大電力でのヒータ通電及び給気を開始
してパティキュレ−トの着火、燃焼を行うことを開示し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の再生方式に
よれば、予熱時に給気を行わないので給気される空気を
加熱するための電力を節約することができるが、予熱時
に給気を実施しないためにヒータ近傍のフィルタ部位だ
けが加熱されてしまいフィルタ全体が均一に予熱されな
いためにフィルタに熱歪みが生じ、フィルタの損傷(ク
ラックや溶損)や寿命低下の懸念が生じる。もちろん、
予熱電力を大幅に削減すればこれらの問題を回避できる
が、その代わりフィルタを所望の温度まで予熱できなか
ったり、又は、予熱所要時間を大幅に延長する必要が生
じたりするという新たな問題が生じてしまう。
【0004】また、フィルタ全体が均一に予熱されない
ために着火後のフィルタ各部の温度のばらつきにより再
生効率が低下するという懸念も生じる。更に、ヒータ近
傍のフィルタ部位だけが局部加熱されるので、例えばこ
の部位にパティキュレ−トが集中堆積した場合などにお
いて、パティキュレ−トの集中加熱によりパティキュレ
−トが給気なしに着火し、フィルタが溶損する可能性も
生じてしまう。
【0005】上記した問題は、再生指令とともに定電力
でのヒータ加熱と給気とを実施する場合においても同様
に生じる。すなわち、パティキュレ−ト着火のためにヒ
ータには大電力を給電するので、ヒータ近傍のフィルタ
部位の温度上昇速度が速く、フィルタに熱歪みが生じた
り、フィルタ各部の温度のばらつきにより再生効率が低
下するという懸念が生じる。もちろん、この場合にも加
熱電力を大幅に削減すればこれらの問題を回避できる
が、その代わり着火失敗の可能性が生じてしまう。
【0006】本発明は上記の問題に鑑みなされたもので
あり、着火前のフィルタ各部の均一予熱が可能で、着火
も確実な排気ガス浄化装置を提供することをその解決す
べき課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の排気ガス浄化装
置は、ディ−ゼルエンジンの排気経路に配設されて前記
ディ−ゼルエンジンから排出されるパティキュレートを
補集するフィルタと、前記フィルタの上流側端面に配設
されて通電により前記パティキュレ−トを燃焼させる電
熱手段と、前記フィルタの再生時に前記フィルタに給気
する給気手段と、前記フィルタの再生指令に基づいて前
記パティキュレ−トの着火前の予熱期間に再生時よりも
小電力を前記電熱手段に通電するとともに前記給気手段
を運転する制御手段とを備えることを特徴としている。
【0008】第1態様において、前記給気手段の給気流
量に関する状態量を検出する給気流量検出手段を備える
とともに、前記制御手段は、前記状態量に基づき電熱手
段への通電を制御して前記フィルタを所定の予熱温度ま
で均一予熱する予熱期間を設けるものである。第2態様
において、前記給気流量検出手段は、前記給気手段及び
前記電熱手段への通電時に検出した前記電熱手段の抵抗
値に基づいて前記給気手段の給気流量に関する状態量を
検出するものである。
【0009】
【作用及び発明の効果】本発明では、パティキュレ−ト
着火前の予熱期間において、再生時(着火後)よりも小
電力で電熱手段に通電し、かつ、給気手段を運転する。
このようにすれば、予熱時に給気を実施しない従来技術
及び一定の大電力で電熱手段に通電しつつ給気手段を運
転する従来技術に比べて、電熱手段近傍のフィルタ部位
だけが局部的に加熱されてしまうことがなく、フィルタ
全体を均一に予熱することができ、フィルタに熱歪み
(熱ストレス)が生じたり、フィルタの損傷(クラック
や溶損)や寿命低下が生じたりすることが無い。
【0010】また、この予熱によりフィルタ各部が均一
に加熱されるので、その後の再生(パティキュレ−ト燃
焼)においてもフィルタ各部の温度ばらつきが抑制で
き、それに伴うフィルタの熱ストレスを低減でき、また
延焼速度のばらつきも抑制でき、安定かつ良好なフィル
タ再生が実現する。好適な第1態様において、予熱期間
に、給気手段の給気流量に関する状態量に基づき電熱手
段への通電を制御してフィルタを所定の予熱温度まで均
一予熱する。
【0011】すなわち、この予熱時に給気流量が変動す
るとそれに応じてフィルタ及びパティキュレ−トの予熱
温度が変動し、この予熱温度の変動は着火後の最高温度
の変動、それによるフィルタの損傷及び再生効率の変動
を招く。更には、再生効率が変動する。この態様では、
予熱期間における給気流量に関する状態量に基づいて電
熱手段への通電電力を制御することにより、フィルタを
所定の予熱温度まで均一予熱するので、このような弊害
は解消される。
【0012】好適な第2態様において、給気流量検出手
段は、給気手段及び電熱手段への通電時に検出した電熱
手段の抵抗値に基づいて給気手段の給気流量に関する状
態量を検出する。このようにすれば、給気流量センサを
設けることなく、上記した第1態様の動作を実現するこ
とができ、装置構成を簡略化することができる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)本発明の排気ガス浄化装置の一実施例を図
1に示す。この排気ガス浄化装置は両端密閉のフィルタ
収容ケース1を有し、フィルタ収容ケース1内にはその
上流側から下流側へ、排気圧検出用の上流側圧力センサ
7、温度センサ6、ヒータ(本発明でいう電熱手段)1
1、フィルタ2、フィルタ下流圧力検出用の下流側圧力
センサ17が順番に配置されている。フィルタ収容ケー
ス1の上流側の端壁にはディーゼルエンジン20の排気
管3が配設されており、排気管3の途中から送気管10
が分岐されている。送気管10は電磁弁14を通じて給
気用のブロワ13の出口に連結され、給気用のブロワ1
3の入口は空気流量センサ15を通じて外部に開口して
いる。
【0014】一方、上記したヒータ11、ブロワ13を
駆動するモータMはコントローラ(制御手段)8により
駆動制御され、また、ディーゼルエンジン20に装着さ
れた回転数センサ18の出力信号はコントローラ8に出
力される。コントローラ8はA/Dコンバータ内蔵マイ
コン(図示せず)を具備しており、スイッチ55、56
を開閉制御してヒータ11、ブロワ13を制御するとと
もに、異常発生時に異常警報ランプ9を点灯する(異常
信号を出力する)。なお、コントローラ8は、空気流量
センサ15の信号に基づいてブロワ駆動モータMに印加
する電圧をデューティ比制御(フィードバック制御)に
より、ブロワ13の給気流量を目標レベルに精密制御し
ている。
【0015】5は給電装置であって、商用地上電源(図
示せず)に接続されるプラグ51、降圧トランス52、
全波整流器53からなり、全波整流器53から出力され
る直流電圧が半導体電力スイッチ55、56を通じてヒ
ータ11及びブロワ駆動モータMに供給される。フィル
タ2はハニカムセラミックフィルタ(日本碍子kk製、
直径5.66インチ×長さ6インチ)であって、多孔性
コ−ジェライトを素材として円柱形状に焼成されて膨張
性セラミックマットを介して上記ケース1に支持されて
いる。フィルタ2はその両端面を貫通する多数の通気孔
を有し、隣接する通気孔の一方は上流端で封栓され、そ
の他方は下流端で封栓されている。排気ガスは隣接する
通気孔間の多孔性隔壁を透過し、パティキュレ−トだけ
が通気孔内に捕集される。フィルタ2の両端面はケース
1の両端面に所定距離を隔てて対面している。
【0016】ヒータ3はカンタル線を素材とする電熱抵
抗線からなり、フィルタ2の再生時上流側に当たる端面
に沿って配設されている。以下、この装置の動作を説明
する。 (パティキュレ−ト捕集動作)ディ−ゼルエンジン20
から排出された排気ガスは排気管3を通じてケース1内
に導入され、排気ガス中のパティキュレ−トはフィルタ
2で捕集され、浄化された排気ガスは尾管4から外部に
排出される。
【0017】(フィルタ再生動作)次に、このフィルタ
2の再生動作を図2〜図3のフローチャートに従って説
明する。なお、この装置ではフィルタ再生動作をエンジ
ン停止期間に外部電源から受電して手動操作による起動
により開始するものとする。再生開始直前に電磁弁14
は開かれる。
【0018】まず、エンジン運転中に実施されるフィル
タ再生判別ルーチン(ステップ100〜111)及びエ
ンジン停止中に実施されるフィルタ再生実行ルーチン
(ステップ112〜116)からなるフィルタ再生ルー
チンを図2に示す。まず、エンジン20の起動とともに
フィルタ再生判別ルーチンがスタートされ、ステップ1
00にて、圧力センサ7、17が検出する排気圧力P
1,P2と、回転数センサ18が検出するエンジン回転
数nと、温度センサ6が検出する排気ガス温度Tに基づ
いて記憶マップからパティキュレ−ト捕集量Gをサーチ
する。
【0019】次に、ステップ108にて、サーチしたパ
ティキュレ−ト捕集量Gが所定のしきい値Gtを超過し
たかどうかを調べ、超過しなければステップ100にリ
ターンし、超過したらステップ111に進む。ステップ
111では、フィルタ再生を指令するランプ91を点灯
して、ルーチンを終了する。
【0020】その後、運転者がフィルタ再生を指令する
ランプ91の点灯を視認し、エンジン停止状態にて再生
スイッチ(図示せず)をオンすると、上記フィルタ再生
実行ルーチンが開始される。このルーチンでは、まずス
テップ112にてブロワ13を起動し、次に、内蔵のタ
イマーを起動し(114)、タイマー制御サブルーチン
を実行して再生動作を行い(116)、再生を終了す
る。
【0021】上記したタイマー制御サブルーチンについ
て図3を参照しつつ以下に説明する。このサブルーチン
は、タイマーに基づいて通電、給気流量制御を行うもの
であり、以下、前期放冷期間、予熱期間、着火期間、燃
焼伝播期間、後期放冷期間の順に制御動作を実行する。
なお、後期放冷期間は第1放冷期間と第2放冷期間とか
らなる。 (前期放冷期間)まずステップ1161にて、ブロワ1
3へ通電して給気流量を190リットル/分と大きく設
定し、1分間送風し、フィルタ2やヒータ11を常温に
まで冷却する。これは、エンジン排気ガスなどによる加
熱でフィルタ2やヒータ11の初期温度がばらつくと、
着火時期や最高温度がばらついてしまうから、予熱開始
前にそれらの温度を所定レベルに収束させるためであ
る。 (予熱期間)次のステップ1190にて後述する予熱電
力制御サブルーチン(1190)を実施した後、次のス
テップ1162にてヒータ11へ0.8kWの電力を給
電し、ブロワ13の給気流量を190リットル/分のま
まとし、ヒータ11へ給電後、10分経過するまで待機
した後(1163)ステップ1164に進む。
【0022】この大給気流量の送風によりフィルタ2の
各部は200〜300℃に均一に予熱される。 (着火期間)次のステップ1164にて、ヒータ11へ
の給電電力を1.3kWに増大し、かつ、ブロワ13の
給気流量を20リットル/分に大幅削減し、3分間継続
する(1165)。この加熱電力増大、給気流量低減に
よりフィルタ2の前端面のパティキュレ−トの温度が急
上昇し、着火する。なお、給気流量低減は給気温度やそ
れに触れるフィルタ上流側端部の温度を急速上昇させ、
これによりフィルタ上流側端面のパティキュレ−トに着
火される。 (燃焼伝播期間)次のステップ1166にて、ヒータ1
1への給電電力を1.2kWに小幅削減し、かつ、ブロ
ワ13の給気流量を20リットル/分のままとし、22
分間継続する(1167)。これにより、フィルタ2の
上流側端面から下流方向へ燃焼が進行する。
【0023】ただ、この実施例では、給気流量が少ない
ためにパティキュレ−ト燃焼に伴う発熱量はそれほど大
きくなく、かつ、いわゆる風圧が弱く酸素濃度が低下す
るので気流方向へ延焼しにくくなり、更に、燃焼がフィ
ルタ2の下流側へ進むにつれて熱収支が放熱側に傾くた
めに温度が低下し、フィルタ2の径方向中心部下流側で
は燃焼持続温度(約600℃)以下となって燃焼が停滞
する。この燃焼の停滞により、従来のようにフィルタ2
の径方向中心部が下流側端面まで燃焼が進み、空気抵抗
が減少して給気流量が径方向中心部を素通りすることが
防止される。そのため、フィルタ2の径方向中間部の中
流部は酸素の供給により下流部直前まで充分に燃焼を持
続し、また、フィルタ2の外周部上流側も同様の理由で
その中流部直前まで燃焼を持続する。
【0024】すなわち、この燃焼伝播モードによれば、
フィルタ2の径方向中心部下流側がフィルタ2の下流側
端面まで燃焼し尽くしてフィルタ2の径方向中心部の空
気抵抗が低下し、給気流量が径方向中心部を素通りする
ことにより、径方向中間部及び外周部に充分な酸素が供
給されずに、延焼が遅滞するのを防ぐことができる。な
お、この時の最高温度がパティキュレ−ト捕集量が8.
6グラムの場合に900℃となるように、給気流量やヒ
ータ通電電力が設定されている。 (後期放冷期間) (第1放冷)次のステップ1168にて、ヒータ11へ
の給電電力を停止するとともにブロワ13の給気流量を
60リットル/分に増大し、7分間継続する(116
9)。
【0025】このように給気流量を大幅に増大すると、
酸素供給量の増大、特に径方向中心部下流側への酸素供
給量の増大により、径方向中心部下流側にて燃焼が再開
され、また、径方向中間部下流側や外周部中流、下流側
での燃焼も加速され、急速かつ各部均一に再生が行われ
る。 (第2放冷)次のステップ1170にて、ブロワ13の
給気流量を190リットル/分に増大し、3分間継続す
る(1172)。
【0026】このように給気流量を最大流量に増大する
と、上記第1放冷モードにより高温となったフィルタ2
が高温環境下に長期間放置されることなく急速に冷却さ
れ、それらの劣化が抑止される。また、再生所要時間も
短縮することができる。その後、この冷却によりフィル
タ2が400℃以下になると、ブロワ13をオフし(1
174)、再生が終了する。
【0027】上記説明したように、この実施例では、パ
ティキュレ−ト着火前の予熱期間において、再生時(着
火後)よりも小電力でヒータ(電熱手段)11に通電
し、かつ、ブロワ(給気手段)13を運転する。このよ
うにすれば、ヒータ11近傍のフィルタ部位だけが局部
的に加熱されてしまうことがなく、フィルタ2の全体を
均一に予熱することができ、フィルタ2に熱歪み(熱ス
トレス)が生じたり、フィルタ2の損傷(クラックや溶
損)や寿命低下が生じたりすることが無い。
【0028】また、この予熱によりフィルタ2の各部が
均一に加熱されるので、その後の再生(パティキュレ−
ト燃焼)においてもフィルタ2の各部の温度ばらつきが
抑制でき、それに伴うフィルタ2のの熱ストレスを低減
でき、また延焼速度のばらつきも抑制でき、安定かつ良
好なフィルタ再生が実現する。次に、一定時間毎に実施
される割り込みルーチンである給気流量制御サブルーチ
ンを図4のフローチャートを参照して説明する。
【0029】まず、ブロワ(給気手段)13の駆動指令
が出ているかどうかを調べ(1181)、出ていなけれ
ばメインルーチンにリターンし、出ていれば給気流量セ
ンサ15から給気流量Fを読み込む(1182)。次
に、読み込んだ給気流量Fと現時点の目標給気流量Fx
(ここでは、190リットル/分)との差ΔFを算出し
(1183)、算出した差ΔFが所定値+αより大きい
かどうかを調べ(1184)、差ΔFが所定値+αより
大きければブロワ11への印加電圧のデューティ比Dを
所定値ΔDだけ削減する(1185)。
【0030】一方、ステップ1184にて、算出した差
ΔFが所定値+αより大きくなければ、算出した差ΔF
が所定値−αより小さいかどうかを調べ(1186)、
小さければブロワ11への印加電圧のデューティ比Dを
所定値ΔDだけ増加し(1187)、小さくなければス
テップ1188に進む。ステップ1188では、このよ
うにして補正したデューティ比Dにより、ブロワ13を
駆動するモータMに印加する電圧を断続制御し、これに
よりモータMの速度を制御して給気流量を制御する。
【0031】次に、図3のステップ1190の予熱電力
制御サブルーチンを図5のフローチャートを参照して説
明する。このフローチャートは、予熱期間に、ブロワ
(給気手段)13の給気流量を給気流量検出センサ15
の信号に基づいて検出し、検出した給気流量に基づきヒ
ータ(電熱手段)11への通電を制御してフィルタ2を
所定の予熱温度まで均一予熱するものである。
【0032】まず、給気流量センサ15から給気流量F
を読み込み(1191)、この給気流量Fに基づいてフ
ィルタ2に流入する給気温度が目標レベルとなるよう
に、内蔵のマップからヒータ11への給電電力P(又は
デューティ比)をサーチする(1192)。そしてサー
チした給電電力Pとなるように、ヒータ11への通電を
制御するスイッチ56の断続デューティ比を制御し(1
193)、メインルーチンにリターンする。
【0033】このようにすれば、給気流量によるモータ
Mのフィードバック制御にもかかわらずなんらかの原因
で給気流量をダウンした場合でも、それに対応してヒー
タ11への給電電力を削減するので、フィルタ2やヒー
タ11の損傷を防止することができる。次に、図3のス
テップ1190の予熱電力制御サブルーチンの他例を図
6のフローチャートを参照して説明する。
【0034】このフローチャートは、図5の制御におい
て、フィルタ出口温度を用いてフィルタ2の温度状態を
調べ、それに応じてヒータ11へ予熱期間に与える電力
量を制御するものである。まず、ステップ1192を実
行した後、フィルタ2の下流側に配設された温度センサ
6aからフィルタ2の出口温度Tを読み込み(119
4)、次に、読み込んだ出口温度Tに基づいて、フィル
タ2に流入する給気温度が目標レベルとなるように、内
蔵のマップからヒータ11への給電電力Pに掛ける補正
係数Kをサーチする(1195)。
【0035】そしてサーチした補正係数Kに上記でサー
チした給電電力Pを掛けて、給電電力Pを補正し(11
96)、ステップ1193に進む。なお、ステップ11
93で用いるマップは、温度Tが高い場合には給電電力
Pが相対的に小さくなり、温度Tが低い場合には給電電
力Pが相対的に大きくなるようにセットされている。
【0036】このようにすれば、エンジン停止直後な
ど、フィルタ2の温度が高い場合の予熱によりフィルタ
温度が高温となり過ぎることを防止することができる。 (実施例2)本発明の排気ガス浄化装置の他実施例を図
7のブロック図、及び図8及び図9のフローチャートを
参照して説明する。
【0037】図7は、図1から給気流量センサ15を省
略し、その代わりにヒータ11への印加電圧を検出する
分圧回路58と、ヒータ11への通電電流を検出する電
流センサ59とを備えている。なお、スイッチ55、5
6はローサイドスイッチとなっている。図8のフローチ
ャートは、図7の動作を示すものであって、図3のフロ
ーチャートにおいてステップ1190を省略し、その代
わりにステップ2000を追加したものである。ステッ
プ2000は、予熱電力制御サブルーチンであって、ス
テップ1163でヒータ通電後10分経過したかどうか
(すなわち予熱期間が終了したかどうかを調べ)、まだ
経過していない場合に実施される。
【0038】図9により、この予熱電力制御サブルーチ
ンを説明する。まず、再生動作開始とともに0にリセッ
トされた後述のフラグAが0かどうかを調べ(200
1)、0でなければメインルーチンにリターンする。0
であれば、ヒータ11への予熱通電後、所定時間(ここ
では30秒)経過したかどうかを調べ(2002)、経
過していなければメインルーチンにリターンし、経過し
ていれば、分圧回路58及び電流センサ59からヒータ
11の印加電圧Vと通電電流Iとを読み込む(200
3)。
【0039】次に、読み込んだ印加電圧Vと通電電流I
とから、ヒータ11の抵抗Rを算出し(2004)、算
出した抵抗Rに基づいてマップからヒータ11の温度T
hをサーチする(2005)。次に、サーチしたヒータ
11の温度Thに基づいて、ヒータ電力Pをサーチす
る。このヒータ11の温度Thは本発明でいう給気流量
に関連する状態量であり、給気流量が目標給気流量より
大きければ基準温度Tthより低下し、給気流量が目標
給気流量より小さければ基準温度Tthより上昇する。
したがって、この検出温度Thと基準温度Tthとの温
度差ΔTを求め、この温度差ΔTに応じて(又は検出温
度Thに応じて)、ヒータ11への通電電力Pを制御す
ればよい。
【0040】すなわち、温度差ΔTが正の所定値より大
きければ通電電力Pを温度差ΔTの絶対値に応じて削減
し、温度差ΔTが負の所定値より小さければ通電電力P
を温度差ΔTの絶対値に応じて増加すればよい。このよ
うにすれば、給気流量センサ15を設けることなく、正
確な予熱温度を達成することができ、しかも、フィルタ
2やヒータ11の再生開始直前の温度状態も加味するこ
ともできるので、非常に好都合である。
【0041】なお、温度センサ6、6aを用いることに
よりヒータ11の抵抗によるヒータ11の温度検出を行
うことも考えられるが、予熱時において、温度センサ
6、6aはヒータ11から離れているので、正確な温度
検出は困難であり、したがって給気流量の推定は不正確
となってしまう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気ガス浄化装置の一実施例を示すブ
ロック図、
【図2】その再生動作を示すフローチャート、
【図3】その再生動作を示すフローチャート、
【図4】その再生動作を示すフローチャート、
【図5】その再生動作を示すフローチャート、
【図6】図5の変形態様を示すフローチャート、
【図7】本発明の排気ガス浄化装置の他実施例を示すブ
ロック図、
【図8】その再生動作を示すフローチャート、
【図9】その再生動作を示すフローチャート、
【符号の説明】
2はフィルタ、6は温度センサ、7、17は圧力セン
サ、8はコントローラ(制御手段)、11はヒータ(電
熱手段)、13はブロワ(給気手段)、15は給気流量
検出センサ(本発明でいう給気流量検出手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディ−ゼルエンジンの排気経路に配設され
    て前記ディ−ゼルエンジンから排出されるパティキュレ
    ートを補集するフィルタと、 前記フィルタの上流側端面に配設されて通電により前記
    パティキュレ−トを燃焼させる電熱手段と、 前記フィルタの再生時に前記フィルタに給気する給気手
    段と、 前記フィルタの再生指令に基づいて前記パティキュレ−
    トの着火前の予熱期間に再生時よりも小電力を前記電熱
    手段に通電するとともに前記給気手段を運転する制御手
    段とを備えることを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】前記給気手段の給気流量に関する状態量を
    検出する給気流量検出手段を備えるとともに、前記制御
    手段は、前記状態量に基づき電熱手段への通電を制御し
    て前記フィルタを所定の予熱温度まで均一予熱する予熱
    期間を設けるものである請求項1記載の排気ガス浄化装
    置。
  3. 【請求項3】前記給気流量検出手段は、前記給気手段及
    び前記電熱手段への通電時に検出した前記電熱手段の抵
    抗値に基づいて前記給気手段の給気流量に関する状態量
    を検出するものである請求項2記載の排気ガス浄化装
    置。
JP5227200A 1993-05-20 1993-09-13 排気ガス浄化装置 Pending JPH0783030A (ja)

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