JPH0782992A - コンクリート中詰め型鋼製セグメントの主桁及び継手板の防食方法 - Google Patents

コンクリート中詰め型鋼製セグメントの主桁及び継手板の防食方法

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JPH0782992A
JPH0782992A JP5250045A JP25004593A JPH0782992A JP H0782992 A JPH0782992 A JP H0782992A JP 5250045 A JP5250045 A JP 5250045A JP 25004593 A JP25004593 A JP 25004593A JP H0782992 A JPH0782992 A JP H0782992A
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JP
Japan
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main girder
joint plate
metal foil
anticorrosion
inner end
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Withdrawn
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JP5250045A
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English (en)
Inventor
Minoru Hatada
実 鰰田
Yoichi Sano
陽一 佐野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内側端面の防食施工が作業性良く簡単かつ経
済的になされ、長期的な防食性の維持においても優れて
いる、コンクリート中詰め型鋼製セグメントの主桁と継
手板の防食方法を提供する。 【構成】 主桁と継手板の内側端面に防食金属箔を電気
的絶縁性のある接着剤で貼り付ける。防食金属箔を両側
に脚片部分のある溝型形状に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下水道、地下鉄道、
地下道路、電力電信用洞道、地下水路あるいは共同溝等
のトンネルをシールド工法で築造するときに坑道覆工材
として使用される鋼製セグメントの防食方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】シールド工法で築造されるトンネルの覆
工は通常、一次覆工と二次覆工に分けて施工される。一
次覆工はセグメントリングで構成され、二次覆工は現場
打ちコンクリートによってセグメントリングの内面側に
巻き立て施工される。二次覆工は鋼製セグメントの防食
や防水、補強、仕上げ等の目的で行われ、二次覆工厚は
トンネル断面の大きさや使用目的によっても差はある
が、一般に15〜30cm程度である。
【0003】このような現場打ちコンクリートによる二
次覆工には、相当の作業量と工期がかかるため、二次覆
工を省略する工法が提案されている。これはスキンプレ
ートと主桁と継手板で包囲され、縦リブで仕切られた鋼
製セグメントの内部空間に工場段階で中詰めコンクリー
トを予め打設して置く方式である。
【0004】しかしながら、このコンクリート中詰め型
鋼製セグメントでは、主桁と継手板がコンクリート打設
の型枠部材として使用されるため、主桁と継手板の内側
端面はコンクリートに被覆されないことになる。そのた
め、坑道内の気中に剥き出し状態となった主桁と継手板
の内側端面は腐食の危険に曝される。
【0005】主桁と継手板の防食のために内側端面に防
食塗装を施すことも提案されたが、内側端面のみの塗装
は却って手間がかかって経済的でなく、長期的な防食性
の維持の点でも問題がある。
【0006】中詰めコンクリートを主桁と継手板の内側
端面より高く盛り上げて打設することによって、隣接の
セグメント間に主桁と継手板の内端面を底面とする細溝
部を形成し、該細溝部にコーキング材を充填して防食す
ることも提案されたが、コーキングの作業足場の架設に
手間と費用がかかり省力化には適しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、コンクリート中詰め型鋼製セグメントの主桁及び継
手板の各内側端面の防食施工が作業性良く簡単かつ経済
的になされ、長期的な防食性の維持においても優れてい
る防食方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、添付図面中の参照
符号を用いて説明すると、本発明の防食方法では、坑道
内に露出するコンクリート中詰め型鋼製セグメント7の
主桁1と継手板2の内側端面1a,2aにチタン、アル
ミニウム、ステンレス等の防食金属箔3を接着剤4によ
って貼り付ける。
【0009】
【作用】中詰めコンクリート5によって被覆され得ない
主桁1と継手板2の内側端面1a,2aは、防食金属箔
3によって大気や水分等から完全に遮断されているた
め、これらの部分は腐食から的確に防護される。
【0010】
【実施例】防食金属箔3による主桁1と継手板2の被覆
は、主桁1の各内側端面1aに隣接した主桁1の各側面
縁部1b,1cと、継手板2の内側端面2aに隣接した
継手板2の各側面縁部2b,2cが中詰めコンクリート
5によって完全に被覆されるのであれば、主桁1と継手
板2の各内側端面1a,2aのみに限定して行われる。
【0011】この内側端面1a,2aのみに貼り付ける
方式では、防食性能は中詰めコンクリート5と防食金属
箔3の継ぎ目における露出部分の存否と水密性及び気密
性の度合いに左右されることになるので、より高い安全
性と確実性を期するのであれば、主桁1の側面縁部1
b,1cと継手板2の前記各側面縁部をも防食金属箔3
で被覆するのが望ましい。
【0012】図示の実施例では、このような被覆を簡便
に行う方策として、防食金属箔3は溝型形状に作製され
ており、主体部分3aの両側に脚片部分3b,3cを有
している。この防食金属箔3は主体部分3aによって主
桁1と継手板2の各内側端面1a,2aを被覆する一
方、該内側端面1a,2aに隣接した主桁1の各側面縁
部1b,1cと継手板2の各側面縁部2b,2cを脚片
部分3b,3cによって被覆する。防食金属箔3の脚片
部分3b,3cによる主桁1及び継手板2の内外側面の
被覆は、内側端面1a,2aに隣接した端縁部分に限定
して行えば足り、側面全部を被覆する必要はない。
【0013】防食金属箔3は平板形状に作製して置き、
主桁1と継手板2に貼り付ける過程で溝型形状に屈曲さ
せることもできる。平板形状であるにせよ、また溝型形
状であるにせよ、防食金属箔3の主桁1の側面縁部1
b,1cと継手板2の側面縁部2b,2cに対する貼り
付け作業のためには、縦リブ6等の内部の骨組部材を主
桁1と継手板2の各内側端面1a,2aより落とし込ん
で形成して置くのが望ましい。
【0014】図示の実施例では、溝型形状の防食金属箔
3の貼り付けの作業性を良くし、また隙間のない整然と
した貼り付けを行うために、縦リブ6等の内部の骨組部
材は、主桁1と継手板2の内側端面1a,2aより防食
金属箔3の脚片部分3b,3cの長さ分以上落とし込ま
れている。中詰めコンクリート5は、その表面が防食金
属箔3の主体部分3aの表面とほぼ同一面となるように
打設されている。そのため、防食金属箔3の脚片部分3
b,3cの一方は中詰めコンクリート5によって押え付
けられる。
【0015】図4に示したように隣り合う鋼製セグメン
ト7,7の継手板2,2同志をボルト締めしてセグメン
トリングに組み立てたとき、防食金属箔3の脚片部分3
b,3cの他方は継手板2,2間に押え付けられる。坑
道の覆工のため図5と図8に示したように主桁1,1同
志をボルト締めしてセグメントリングを接合したとき、
防食金属箔3の脚片部分3b,3cの他方は主桁1,1
間に押え付けられることになる。
【0016】防食金属箔3は、図7に示したように主桁
1の曲率半径に合致するように防食金属箔3を長手方向
に湾曲形成して置くこともできる。継ぎ目に露出部分が
生じないように、防食金属箔3は隣接の防食金属箔3に
一定幅をラップさせながら貼り付けるのが望ましい。
【0017】鋼製セグメント7と防食金属箔3は異種金
属となるため、異種金属間の電位差発生による腐食が問
題となるが、本実施例では接着剤4としてアクリル系等
の絶縁性の高い接着剤を使用することによって、鋼製セ
グメント7と防食金属箔3を電気的に絶縁している。
【0018】接着剤4は貼り付け作業時に防食金属箔3
または鋼製セグメント7に所要の幅及び厚さに塗布され
るが、防食金属箔3に予め塗布した接着剤層を保護テー
プで被覆して置き、貼り付け作業時に保護テープを剥離
して接着剤層を露出させることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明のコンクリート中詰
め型鋼製セグメントの主桁と継手板の防食方法では、中
詰めコンクリート5では被覆されない主桁1と継手板2
の内側端面1a,2aに、耐食性に優れた防食金属箔3
を接着剤4によって密着状態に貼り付けてあるため、主
桁1と継手板2の内側端面1a,2aの防食は的確にな
され、その防食効果は長期間継続して維持される。
【0020】しかも、この防食金属箔3の貼り付けは、
工場段階において特別の機械器具や熟練技能工を必要と
せずに簡単に行えるため、現場施工の塗装やコーキング
処理と比べて、防食施工の作業性と経済性は格段に改善
される。
【0021】また、縦リブ6等の内部の骨組部材を主桁
1と継手板2の内側端面1a,2aから落とし込んで形
成し、防食金属箔3を溝型形状にしたときには、防食金
属箔3の貼り付け作業が能率良く的確に行えるだけでな
く、防食金属箔3の脚片部分3b,3cの一方を中詰め
コンクリート5で押さえ付け、他方を組立時に隣接の鋼
製セグメント7の主桁1または継手板2で押さえ付ける
ことになるので、接着剤4による密着効果とあいまっ
て、防食金属箔3が鋼製セグメント7から剥れ落ちる恐
れはなく、そのため使用中に防食機能を喪失することが
ない。
【0022】電気的絶縁性のある接着剤4を使用するこ
とによって、防食金属箔3と鋼製セグメント7間の接触
電圧による腐食の発生を的確に防止することができ、こ
れによって防食金属箔3の優れた防食機能を半恒久的に
最大限に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防食方法を適用するコンクリート中詰
め型鋼製セグメントの一例を示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿った断面図である。
【図4】該鋼製セグメントを円周方向に接合してセグメ
ントリングに組み立てたときの部分断面図である。
【図5】該セグメントリングを軸線方向に接合したとき
の部分断面図である。
【図6】前記鋼製セグメントに使用した防食金属箔の部
分斜視図である。
【図7】湾曲形成した防食金属箔の斜視図である。
【図8】前記セグメントリングの接合部を模式的に示す
拡大略図である。
【符号の説明】
1 主桁 1a 主桁の内側端面 1b 主桁の側面縁部 1c 主桁の側面縁部 2 継手板 2a 継手板の内側端面 2b 継手板の側面縁部 2c 継手板の側面縁部 3 防食金属箔 3a 防食金属箔の主体部分 3b 防食金属箔の脚片部分 3c 防食金属箔の脚片部分 4 接着剤 5 中詰めコンクリート 6 縦リブ 7 鋼製セグメント 8 裏込め注入孔 9 ボルトボックス 10 スキンプレート 11 補強板 12 ボルト孔 13 シール材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主桁と継手板の内側端面にチタン、アル
    ミニウム、ステンレス等の防食金属箔を接着剤によって
    貼り付けたコンクリート中詰め型鋼製セグメントの主桁
    及び継手板の防食方法。
  2. 【請求項2】 縦リブ等の内部の骨組部材を主桁と継手
    板の各内側端面より落とし込み形成し、主桁と継手板の
    各内側端面及び該内側端面に隣接した主桁と継手板の各
    側面縁部に防食金属箔を貼り付けた、請求項1に記載の
    防食方法。
  3. 【請求項3】 防食金属箔を主体部分の両側に脚片部分
    のある溝型形状に形成し、防食金属箔の主体部分を主桁
    と継手板の各内側端面に貼り付け、該内側端面に隣接し
    た主桁と継手板の各側面縁部に防食金属箔の各脚片部分
    を貼り付けた、請求項1に記載の防食方法。
  4. 【請求項4】 防食金属箔を主体部分の両側に脚片部分
    のある溝型形状に形成し、縦リブ等の内部の骨組部材を
    防食金属箔の脚片部分の長さ分と同等又はそれ以上に主
    桁と継手板の各内側端面より落とし込み形成し、防食金
    属箔の主体部分を主桁と継手板の各内側端面に貼り付
    け、該内側端面に隣接した主桁と継手板の各側面縁部に
    防食金属箔の各脚片部分を貼り付けた、請求項3に記載
    の防食方法。
  5. 【請求項5】 電気的絶縁性のある接着剤を用いた請求
    項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の防食
    方法。
JP5250045A 1993-09-10 1993-09-10 コンクリート中詰め型鋼製セグメントの主桁及び継手板の防食方法 Withdrawn JPH0782992A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009221679A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Nippon Steel Corp コンクリート中詰め鋼製セグメント
JP2010019035A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Jfe Engineering Corp 鋼−コンクリート構造物の浸水防止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009221679A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Nippon Steel Corp コンクリート中詰め鋼製セグメント
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Effective date: 20001128