JPH0782548A - シーリング材表面の汚れ防止方法 - Google Patents

シーリング材表面の汚れ防止方法

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JPH0782548A
JPH0782548A JP25115493A JP25115493A JPH0782548A JP H0782548 A JPH0782548 A JP H0782548A JP 25115493 A JP25115493 A JP 25115493A JP 25115493 A JP25115493 A JP 25115493A JP H0782548 A JPH0782548 A JP H0782548A
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JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
coating material
group
coating
organoalkoxysilane
Prior art date
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Pending
Application number
JP25115493A
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English (en)
Inventor
Yasushi Otaki
靖史 大瀧
Hideyuki Hanaoka
秀行 花岡
Kinji Yamada
欣司 山田
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般建築物の内外装の目地部に適用するシー
リング材表面の経時的な汚れを防止する。 【構成】 シーリング材の表面に 一般式 : RSi(OR′)3 〔式中、Rは炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数1〜
5のアルキル基を示す。〕で表わされるオルガノアルコ
キシシランの加水分解部分縮合物を含有する無機コーテ
ィング材を塗装することを特徴とするシーリング材表面
の汚れ防止方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般の建築物の内外装
の目地部などのすきまに適用するシーリング材表面へ
埃、塵などの汚れの経時的な付着を防止する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般の建築物の内外装は、外観を良くす
るために多数のパネルやタイルなどで表面を仕上げてい
くことが多い。シーリング材は、パネルやタイルなどの
接合部や隙間を充填するものであり、水密性、気密性な
どを目的として変性シリコーン系、変性ポリサルファイ
ド系、ポリウレタン系のものなどが用いられている。こ
のシーリング材により防水性能は確保されているが、目
地部に露出したシーリング材表面にべとつき(タック)
が残るため、埃、塵などの経時的な付着が起きやすく、
シーリング材表面と周囲の基材との汚れの差が出るた
め、建築物の美観を損なうという問題があった。
【0003】例えば、特開平2−182767号公報に
は、シーリング材の表面にフッ素樹脂を主成分とするコ
ーティング材を塗布することによるシーリング材表面の
汚れ付着防止方法が開示されている。しかしながら、前
記特開平2−182767号公報に記載された方法で
は、汚れ付着防止効果の長期に亘る持続性が十分とはい
えず、建材パネルなどの内外装用途のシーリング材表面
汚れ付着防止用として使用した場合、継続的にシーリン
グ材表面の汚れが進み、美観が損なわれるという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記状況を鑑
み、シーリング材表面に着塵防止剤として無機コーティ
ング材を塗布し、シーリング材表面の汚れを防止するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シーリング材
表面を特定のオルガノアルコキシシラン加水分解部分縮
合物を含有するコーティング材で被覆することにより、
埃、塵などの付着による汚れをなくし、外観上の美観を
保とうとするものである。
【0006】すなわち本発明は、シーリング材表面に RSi(OR′)3 ………………………………… (I) 〔式中、Rは炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数1〜
5のアルキル基を示す。〕で表わされるオルガノアルコ
キシシランの加水分解部分縮合物を含有する無機コーテ
ィング材で被覆することを特徴とするものである。
【0007】(I)式のオルガノアルコキシシラン中の
Rは、炭素数1〜8の有機基であり、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基などの
アルキル基、その他γ−クロロプロピル基、ビニル基、
3,3,3−トリフロロプロピル基、γ−グリシドキシ
プロピル基、γ−メタクリルオキシプロピル基、γ−メ
ルカプトプロピル基、フェニル基、3,4−エポキシシ
クロヘキシルエチル基、γ−アミノプロピル基などが挙
げられる。また、オルガノアルコキシシラン中のR′
は、炭素数1〜5のアルキル基であり、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基などが挙げ
られる。
【0008】これらのオルガノアルコキシシランの具体
例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリ
エトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n
−プロピルトリエトキシシラン、i−プロピルトリメト
キシシラン、i−プロピルトリエトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフロロプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルト
リエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキ
シルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシク
ロヘキシルエチルトリエトキシシランなどが挙げられ
る。
【0009】これらのオルガノアルコキシシランは1種
単独で使用することも、また2種以上を併用することも
できる。また、一般式RSi(OR′)3 で表示される
オルガノアルコキシシランのうち、50モル%以上がC
3 Si(OR′)3 であることが好ましい。さらに、
必要に応じて種々のジアルキルジアルコキシシラン、テ
トラアルコキシシランなどを併用し、共縮合することも
可能である。かかるオルガノアルコキシシランは、加水
分解によってアルコールを遊離すると共に、重縮合を生
起し、オルガノポリシロキサンを生成する。
【0010】本発明において無機コーティング材は、前
記アルコキシシランの加水分解部分縮合物単独でも、ま
たコロイド状シリカおよび/またはコロイド状アルミナ
を併用することもできる。かかるコロイド状シリカ、コ
ロイド状アルミナは、前記オルガノポリシロキサンから
得られる無機コーティング材によって形成される塗膜の
密着性、耐クラック性、曲げ加工性、および硬度向上を
目的に使用するものである。
【0011】コロイド状シリカおよび/またはコロイド
状アルミナの無機コーティング材中における割合は、オ
ルガノアルコキシシランの加水分解部分縮合物の固形分
100重量部に対して、固形分換算で好ましくは5〜5
0重量部、特に好ましくは8〜40重量部である。5重
量部未満では得られる無機コーティング材によって形成
される塗膜の硬度が十分でなく、しかもクラックが入り
やすくなる。一方、50重量部を超えると相対的にその
他の成分量が多くなり、増粘しすぎたり、塗膜の密着性
が低下する。コロイド状シリカ、コロイド状アルミナを
併用すると、無機コーティング材によって形成される塗
膜のクラック防止、密着性および曲げ加工性を向上する
ことができる。
【0012】ここでコロイド状シリカとは、高純度の無
水ケイ酸を水または親水性有機溶媒に分散した分散液で
あり、平均粒子径が5〜30mμ、固形分濃度が10〜
40%程度のものである。このようなコロイド状シリカ
としては、例えば、日産化学工業(株)製、スノーテッ
クス、イソプロパノールシリカゾル、メタノールゾル;
触媒化成工業(株)製、カタロイド、オスカル;米国デ
ュポン社製、Ludox;米国モンサント社製、Syt
on;米国ナルコケミカル社製、Nalcoagなどを
挙げることができる。
【0013】次に、コロイド状アルミナとは、通常、水
を分散媒とするpH2.5〜6の範囲のアルミナゾル、
または親水性有機溶媒に分散したアルミナゾルであり、
アルミナ、擬ベーマイト、ベーマイトなどを5〜30重
量%程度含有したもので、通常その平均粒径が5〜20
0mμ、好ましくは10〜100mμ程度のものであ
る。このようなコロイド状アルミナとしては、例えば、
日産化学工業(株)製のアルミナゾル−100、アルミ
ナゾル−200、アルミナゾル−520などを挙げるこ
とができる。
【0014】本発明の無機コーティング材としては、特
開昭63−117074記載の組成物が特に好適に使用
できる。本発明の無機コーティング材をシーリング材表
面に刷毛塗り、またはスプレーガンなどの塗装手段によ
り、厚さ0.1〜10μm程度の塗膜を形成し、室温〜
100℃程度の温度で10分〜12時間程度硬化、乾燥
する。このようにして得られたシーリング材表面は、化
学的に安定な強固な塗膜が被覆しており、埃、塵などの
付着防止に優れ、外観上シーリング材と周囲の基材との
汚れの差がなく、美観を保つことができる。本発明が適
用できるシーリング材としては、変性シリコーン系、変
性ポリサルファイド系、ポリウレタン系、アクリル系重
合体、SBゴムやアクリルゴムの発泡体、熱可塑性エラ
ストマーなどの種々のものを挙げることができる。
【0015】
【実施例】次に、実施例を挙げて説明する。 実施例1 スレート2板を用い、10mm幅の目地を作り、1成分
形変性シリコーン系シーリング材を充填する。かかるシ
ーリング材は、セメダイン株式会社より、商品名「PO
Sシール」として市販されている。これに塗布するコー
ティング材として、メチルトリメトキシシラン加水分解
部分縮合物およびコロイダルシリシカからなる固形分2
5重量%のコーティング材を合成した。このコーティン
グ材を上記シーリング材表面にエアスプレーにて均一に
吹き付け、室温乾燥し、硬化後に塗膜厚が3μmになる
ように塗装した。そのまま試験片を南面45度の角度の
屋外曝露台に取り付け、曝露し、表面状態を観察した。
【0016】実施例2 乾燥、硬化を60℃熱風乾燥10分で行なった以外は、
実施例1と同様にした。 実施例3 シーリング材として、ポリウレタン系シーリング材を用
いた以外は、実施例1と同様にした。かかるシーリング
材は、セメダイン株式会社より、商品名「セメダインS
700」として市販されている。 実施例4 シーリング材として、実施例3で使用したポリウレタン
系シーリング材を用いた以外は、実施例2と同様にし
た。
【0017】比較例1 シーリング材の表面にコーティング材を塗布しなかった
以外は、実施例1と同様にした。 比較例2 シーリング材の表面にコーティング材を塗布しなかった
以外は、実施例2と同様にした。 比較例3 シーリング材の表面にコーティング材を塗布しなかった
以外は、実施例3と同様にした。 比較例4 シーリング材表面にコーティング材を塗布しなかった以
外は、実施例4と同様にした。
【0018】比較例5 コーティング材として、フッ素樹脂系のコーティング材
を用いた以外は、実施例1と同様にした。かかるコーテ
ィング材は、旭硝子コート アンド レジン株式会社よ
り、商品名「ボンフロン900」として市販されてい
る。 比較例6 コーティング材として、比較例5で用いたフッ素樹脂系
のコーティング材を用いた以外は、実施例2と同様にし
た。
【0019】前記、実施例1〜4、比較例1〜6の結果
を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかなように、実施例で得られ
たコーティング材を塗布した場合は、すべて汚れ付着防
止効果があり、また長期に亘る汚れ防止効果の持続性も
良好だった。比較例1〜4のコーティングなしは、汚れ
がすぐ目立ち、比較例5〜6のフッ素コーティング材塗
布は、汚れ防止効果はあったが、長期に亘る汚れ防止効
果の持続性はなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明のコーティング材が塗布されたシ
ーリング材表面は、化学的に安定な強固な塗膜が被覆し
ており、埃、塵などの付着防止に優れ、外観上シーリン
グ材と周囲の基材との汚れの差がなく、美観を保つこと
ができ、屋内外の外装用シーリング材表面コーティング
に用いて極めて有用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シーリング材の表面に 一般式 : RSi(OR′)3 〔式中、Rは炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数1〜
    5のアルキル基を示す。〕で表わされるオルガノアルコ
    キシシランの加水分解部分縮合物を含有する無機コーテ
    ィング材を塗装することを特徴とするシーリング材表面
    の汚れ防止方法。
JP25115493A 1993-09-13 1993-09-13 シーリング材表面の汚れ防止方法 Pending JPH0782548A (ja)

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JP25115493A JPH0782548A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 シーリング材表面の汚れ防止方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09100461A (ja) * 1995-10-03 1997-04-15 Shin Etsu Polymer Co Ltd シリコーンゴム系目地部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09100461A (ja) * 1995-10-03 1997-04-15 Shin Etsu Polymer Co Ltd シリコーンゴム系目地部材

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Legal Events

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A02 Decision of refusal

Effective date: 20040330

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