JPH078251Y2 - ヒ−タコアの弁機構 - Google Patents

ヒ−タコアの弁機構

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JPH078251Y2
JPH078251Y2 JP1986077582U JP7758286U JPH078251Y2 JP H078251 Y2 JPH078251 Y2 JP H078251Y2 JP 1986077582 U JP1986077582 U JP 1986077582U JP 7758286 U JP7758286 U JP 7758286U JP H078251 Y2 JPH078251 Y2 JP H078251Y2
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JP
Japan
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valve
cooling water
heater core
opening
inflow conduit
Prior art date
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JP1986077582U
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JPS62187909U (ja
Inventor
国昭 大木
Original Assignee
カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車に配置されるヒータコアの弁機構に関
する。
〔従来の技術〕
一般に、自動車では、車室内に温風を供給するため、例
えば実開昭59−186694号公報に開示されるようなヒータ
コアが配置されている。第3図は、この種のヒータコア
の冷却水流入側タンクの一部を示すもので、図におい
て、符号11は冷却水流入側タンクを示している。この冷
却水流入側タンク11の下部には、チューブ13と図示しな
いフィンとからなるコア部15が形成されている。冷却水
流入側タンク11には、エンジン冷却水を冷却水流入側タ
ンク11内に導入する流入用導管17が開口している。この
流入用導管17には、シャフト19により回動するバルブプ
レート21が配置されている。また、流入用導管17の内壁
には、シール23が配置されている。
以上のように構成されたヒータコアでは、シャフト19を
回動し、バルブプレート21を開とすることにより、エン
ジン冷却水は、流入用導管17から冷却水流入側タンク11
内に流入し、チューブ13を通った後、図示しない冷却水
出口側タンクに流入する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のヒータコアでは、バル
ブプレート21を開とすると、エンジン冷却水が図の矢符
Aのように直進するため、エンジン冷却水は、主に流入
用導管17に対抗して配置されるチューブ13に流入するこ
ととなり、エンジン冷却水の偏流が生じ、熱交換効率が
低減するという問題があった。
そこで、流入用導管17とチューブ13との間に、整流板を
配置することが行なわれているが、この場合には、整流
板の取り付け構造が非常に複雑になるという問題があっ
た。
〔考案の目的〕
本考案は、上記のような問題を解決したもので、冷却水
流入側タンク内におけるエンジン冷却水の偏流を確実に
解消することのできるヒータコアの弁機構を提供するこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案にかかわるヒータコアの冷却水流入側タンクに開
口すると共にこの開口が前記ヒータコアのチューブの開
口と対向するように流入用導管を配設し、かつこの流入
用導管に弁体を開閉自在に配置してなるヒータコアの弁
機構において、前記流入用導管の基部に形成される弁座
と、この弁座に前記冷却水流入側タンク側から当接する
と共に開弁時に前記冷却水流入側タンクの内面と前記ヒ
ータコアのチューブの先端との間に位置する平板状の弁
体と、この弁体の中央に一端を固定され、他端を前記流
入用導管から外部に水密に突出する弁棒と、この弁棒を
前記流入用導管の軸方向に移動する開閉機構とを備えた
ものである。
〔考案の作用〕
本考案においては、開閉機構により、弁棒を弁座側に移
動すると、弁体が弁座に当接し、流入用導管からのエン
ジン冷却水に流入が確実に阻止される。
一方、開閉機構により、弁棒を弁座側と反対方向に移動
すると、弁体と弁座との間に間隙が形成され、この部か
らエンジン冷却水が冷却水流入側タンク内に流入する。
しかして、この状態においては、弁体が流入用導管とチ
ューブとの間に位置することとなるため、弁体がエンジ
ン冷却水の整流作用を行なうこととなる。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の詳細を図面に示す一実施例について説明
する。
第1図および第2図は、本考案のヒータコアの弁機構の
一実施例を示すもので、図において、符号25は冷却水流
入側タンクを示している。この冷却水流入側タンク25の
下部には、チューブ27と図示しないフィンとからなるコ
ア部29が形成されている。冷却水流入側タンク25には、
エンジン冷却水を冷却水流入側タンク25内に導入する流
入用導管31が開口している。この流入用導管31の開口
は、コア部29のチューブ27の開口と対向している。そし
て、流入用導管31の基部には、例えば、シール用パッキ
ンからなる弁座33が形成されている。この弁座33の下方
には、冷却水流入側タンク25側から弁座33に当接する平
板状の弁体35が配置されている。この弁体35は、後述す
る弁棒37によって、開弁時に弁座33の位置から冷却水流
入側タンク25の内面とコア部29のチューブ27の先端との
間に位置に移動させられる。そして、弁体35の中央に
は、弁棒37の一端が固定され、弁棒37の他端は、流入用
導管31から外部に突出されている。この弁棒37は、パッ
キン39により、水密にシールされている。この弁棒37
は、開閉機構41により、流入用導管31の軸方向に移動さ
れる。開閉機構41は、弁棒37の一端に連結される第1の
リンク43と、このリンク43の他端に連結され、このリン
ク43を支点45を中心に回動する第2のリンク47とから構
成されている。なお、第2図において、符号51は、分割
板53により分離される冷却水流出側タンクを示してお
り、チューブ27からのエンジン冷却水が矢符Dに示すよ
うにして流入する。
以上のように構成されたヒータコアの弁機構では、例え
ば、手動により、開閉機構41の第2のリンク47を下方に
移動し、弁棒37を弁座33側に移動すると、弁体35が弁座
33に当接し、流入用導管31からのエンジン冷却水の流入
が確実に阻止される。
一方、開閉機構41の第2のリンク47を上方に移動し、弁
棒37を弁座33側と反対方向に移動すると、弁体35と弁座
33との間に間隙49が形成され、この部からエンジン冷却
水が冷却水流入側タンク25内に流入する。しかして、こ
の状態においては、弁体35が流入用導管31とチューブ27
のとの間に位置することとなるため、エンジン冷却水
は、矢符Bに示すように、弁体35に衝突し左右に分離さ
れ、偏流が確実に防止される。
すなわち、このように構成されたヒータコアの弁機構で
は、弁体35がエンジン冷却水の整流作用を行なうことと
なるため、別途整流板を設けることなく、流入用導管31
から冷却水流入側タンク25に流入するエンジン冷却水の
偏流を確実に防止し、熱交換効率を向上させると共に暖
房時に大切な温度分布の良い温風を得ることができる。
なお、以上述べた実施例では、リンク43,47により弁棒3
7を移動して例について述べたが、本考案は、かかる実
施例に限定されるものではなく、例えば、弁棒37をスプ
リングにより常に開方向に付勢しておき、弁棒37をワイ
ヤにより引くように構成しても良いことは勿論である。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、流入用導管の基部
に弁座を形成し、この弁座に弁棒の固定される平板状の
弁体を冷却水流入側タンク側から当接するようにしたの
で、弁体が整流板の作用をすることとなり、冷却水流入
側タンクに流入するエンジン冷却水の偏流を確実に防止
し、熱交換効率を向上させると共に暖房時に大切な温度
分布の良い温風が得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のヒータコアの弁機構の一実施例を示す
縦断面図、第2図は第1図のヒータコアの弁機構による
整流作用を説明する縦断面図、第3図は従来のヒータコ
アの弁機構を示す縦断面図である。 25…冷却水流入側タンク、31…流入用導管、33…弁座、
35…弁体、37…弁棒、41…開閉機構、43…第1のリン
ク、45…支点、47…第2のリンク。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータコアの冷却水流入側タンクに開口す
    ると共にこの開口が前記ヒータコアのチューブの開口と
    対向するように流入用導管を配設し、かつこの流入用導
    管に弁体を開閉自在に配置してなるヒータコアの弁機構
    において、前記流入用導管の基部に形成される弁座と、
    この弁座に前記冷却水流入側タンクから当接すると共に
    開弁時に前記冷却水流入側タンクの内面と前記ヒータコ
    アのチューブの先端との間に位置する平板状の弁体と、
    この弁体の中央に一端を固定され、他端を前記流入用導
    管から外部に水密に突出する弁棒と、この弁棒を前記流
    入用導管の軸方向に移動する開閉機構とを備えたことを
    特徴とするヒータコアの弁機構。
  2. 【請求項2】開閉機構は、弁棒の一端に連結される第1
    のリンクと、このリンクの他端に連結され、このリンク
    を支点を中心に回動する第2のリンクとからなる実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のヒータコアの弁機構。
JP1986077582U 1986-05-22 1986-05-22 ヒ−タコアの弁機構 Expired - Lifetime JPH078251Y2 (ja)

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JP1986077582U JPH078251Y2 (ja) 1986-05-22 1986-05-22 ヒ−タコアの弁機構

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JP1986077582U JPH078251Y2 (ja) 1986-05-22 1986-05-22 ヒ−タコアの弁機構

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Publication Number Publication Date
JPS62187909U JPS62187909U (ja) 1987-11-30
JPH078251Y2 true JPH078251Y2 (ja) 1995-03-01

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ID=30925721

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6042304U (ja) * 1983-09-02 1985-03-25 川崎製鉄株式会社 給油循環系統の油水分離装置

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JPS62187909U (ja) 1987-11-30

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