JPH0782434A - 剛さと衝撃強さのバランスが高いポリオレフィン組成物 - Google Patents

剛さと衝撃強さのバランスが高いポリオレフィン組成物

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JPH0782434A
JPH0782434A JP6194036A JP19403694A JPH0782434A JP H0782434 A JPH0782434 A JP H0782434A JP 6194036 A JP6194036 A JP 6194036A JP 19403694 A JP19403694 A JP 19403694A JP H0782434 A JPH0782434 A JP H0782434A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリオレフィン組成物であって、(A)プロ
ピレンホモポリマー又はプロピレンとエチレン又はC
4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマー、(B)オレ
フィンポリマー組成物及び任意に(C)プロピレンポリ
マー組成物又は(D)オレフィンポリマーゴムを含むポ
リオレフィン組成物。 【効果】 高曲げモジュラス時の塗装性が改良され、収
縮が小さく、線膨張率が低く、光沢度が高く、成形性が
改良されたポリオレフィン組成物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィン組成物
に関する。更に詳細には、本発明は、低温時のコーティ
ング付着性、成形性、収縮率及び耐衝撃性が改良された
ポリオレフィン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂は、剛性、耐熱性
及び成形性が高い。しかしながら、自動車部品及び家庭
用電気製品のような高い耐衝撃性、低温作業性、寸法安
定性及び塗装性を要する用途においては、ポリプロピレ
ン系樹脂は不十分である。従って、上記ポリプロピレン
系樹脂の欠点を改良するために、例えばエチレンとα−
オレフィンとのコポリマーを加えることが試みられてい
る。米国特許第 5,001,182号には、樹脂組成物であっ
て、(a)プロピレンポリマー成分、プロピレン−エチ
レンコポリマー成分及びエチレンコポリマー成分を含む
結晶性プロピレン−エチレンブロックコポリマー;
(b)非結晶性エチレン−C3-6 α−オレフィンランダ
ムコポリマー成分;及び(c)タルク又は炭酸カルシウ
ム成分を含む樹脂組成物が記載されている。欧州特許第
0 519 725号には、熱可塑性ポリマー組成物であって、
熱可塑性ポリマー成分がエチレン- プロピレンゴム及び
エチレンコポリマー並びにプロピレンポリマーを含み、
これをタルクと混合する該組成物が開示されている。類
似の組成物が欧州特許第 0 496 625号にも開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、高
曲げモジュラス時の塗装性が改良され、収縮が小さく、
線膨張率が低く、光沢度が高く、成形性が改良されたポ
リオレフィン組成物であって、(A)結晶性プロピレン
ホモポリマー又はプロピレン及びエチレン又はC 4-8 α
−オレフィンの結晶性コポリマー、(B)オレフィンポ
リマー組成物及び任意に(C)プロピレンポリマー組成
物又は(D)オレフィンポリマーゴムを含む該ポリオレ
フィン組成物を提供するものである。本明細書に用いら
れる部及び%はすべて、特にことわらない限り重量によ
る。周囲温度あるいは室温は約25℃である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のポリオレフィン
組成物は下記のものを含んでいる: I.(A)結晶性プロピレンホモポリマー又はプロピレ
ンとエチレン又はC4-8α−オレフィンとの結晶性コポ
リマー10〜80重量%、好適には20〜80重量%、
最適には30〜60重量%及び(B)オレフィンポリマ
ー組成物10〜80重量%、好適には20〜80重量
%、最適には30〜60重量%;又はII.(A)結晶
性プロピレンホモポリマー又はプロピレンとエチレン又
はC4- 8 α−オレフィンとの結晶性コポリマー10〜8
0重量%、好適には10〜70重量%、最適には30〜
60重量%、(B)オレフィンポリマー組成物10〜8
0重量%、好適には30〜60重量%及び(C)プロピ
レンポリマー組成物10〜70重量%、好適には20〜
60重量%;又はIII.(A)結晶性プロピレンホモ
ポリマー又はプロピレンとエチレン又はC 4-8 α−オレ
フィンとの結晶性コポリマー10〜80重量%、好適に
は10〜70重量%、最適には30〜60重量%、
(B)オレフィンポリマー組成物10〜80重量%、好
適には10〜70重量%、最適には30〜60重量%及
び(D)オレフィンポリマーゴム5〜40重量%、好適
には10〜30重量%。
【0005】本発明のポリオレフィン組成物に用いられ
る成分(A)は、アイソタクチック指数が80より大き
く、好適には85〜99、最適には90〜99である結
晶性プロピレンホモポリマー又はプロピレンとエチレン
又はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマーであ
り、但し、オレフィンがエチレンの場合、重合したエチ
レンの最大含量は約10%、好適には4−9%であり、
オレフィンがC4-8 α−オレフィンの場合、重合したそ
の最大含量は約20%、好適には16%である。本発明
のポリオレフィン組成物に用いられる成分(B)は、実
質的に(i)キシレン中室温における溶解度が5%以
下、好適には3%以下である結晶性プロピレンホモポリ
マー又はエチレン又はα−オレフィン含量が0.5〜3%
であることが好ましくかつキシレン中室温における溶解
度が5%以下、好ましくは3%以下であるプロピレンと
エチレン又はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマ
ー25〜50重量%、好適には35〜50重量%;及び
(ii)エチレンとC4-8 α−オレフィンとの無定形コ
ポリマーであって、該α−オレフィン含量は10〜20
%であることが好ましく、該無定形コポリマーは室温で
キシレンに10〜40%可溶であることが好ましい該無
定形コポリマー50〜75重量%、好適には50〜65
重量%からなるオレフィンポリマー組成物である。
【0006】本発明の組成物に用いられる成分(C)は
下記のものからなる群より選ばれるプロピレンポリマー
組成物である: (1)実質的に下記のものからなるプロピレンポリマー
材料: (a)アイソタクチック指数が90、好適には99より
大きい結晶性ホモポリマーポリプロピレン又はプロピレ
ン含量が85重量%を超えかつアイソタクチック指数が
85、好適には90より大きいプロピレンと、エチレン
との、又はCH2 =CHRオレフィン(RはC2-6 アル
キル基である)との、あるいはそれらの組合せによる結
晶性コポリマー10〜60重量%、好適には20〜50
重量%; (b)エチレン含量が50%より大きく、好適には55
%より大きくかつ室温でキシレンに不溶であるエチレン
とプロピレンを含む半結晶性で、実質的に線状のコポリ
マー部分8〜40重量%、好適には10〜30重量%;
及び (c)ジエンを少量任意に含み、室温でキシレンに可溶
であり、エチレン40〜70重量%を含む無定形エチレ
ン−プロピレンコポリマー部分30〜60重量%好適に
は30〜50重量%、ここで各成分(a)、(b)及び
(c)は成分(C)100%として存在する;又は
【0007】(2)実質的に下記のものからなるプロピ
レンポリマー組成物: (a)アイソタクチック指数が80〜99%、好適には
85〜99%であるプロピレンホモポリマー又は(i)
プロピレン及びエチレン、(ii)プロピレン、エチレ
ン及びCH2 =CHRα−オレフィン(RはC2-8 直鎖
又は分枝鎖アルキルである)及び(iii)プロピレン
及び上記(a)(ii)で定義されたα−オレフィンから
なる群より選ばれたコポリマーであって、プロピレン8
5〜99%、好適には90〜99%を含みかつアイソタ
クチック指数が80〜99%、好適には85〜99%で
ある該コポリマー10〜50%、好適には10〜40
%、最適には20〜35%; (b)結晶化度が示差走査熱量測定(DSC)により約
20〜60%である半結晶性で、実質的に線状のコポリ
マー部分であって、(i)エチレン含量が55%を超え
るエチレン及びプロピレン;(ii)α−オレフィン含
量が1〜10%であり、エチレン及びα−オレフィン含
量が55%を超え98%まで、好適には60〜95%で
あるエチレン、プロピレン及び上記(a)(ii)で定義
されたα−オレフィン;及び(iii)該α−オレフィ
ン含量が55%を超え98%まで、好適には80〜95
%であるエチレン及び(a)(ii)で定義されたα−オ
レフィンからなる群より選ばれ、室温でキシレンに不溶
である該コポリマー部分2〜20%、好適には5〜15
%;及び
【0008】(c)(i)エチレン含量が20%から4
0%未満まで、好適には20〜38%、最適には25〜
38%であるエチレン及びプロピレン;(ii)α−オ
レフィンが1〜10%、好適には1〜5%の量で存在
し、エチレン及びα−オレフィンが20%から40%未
満までの量で存在するエチレン、プロピレン及び(a)
(ii)で定義されたα−オレフィン;及び(iii)
α−オレフィン含量が20%から40%未満まで、好適
には20〜38%、最適には25〜38%であり、ジエ
ンを0.5〜10%、好適には1〜5%任意に含むエチレ
ン及び(a)(ii)で定義されたα−オレフィンのコポ
リマーからなる群より選ばれたコポリマー部分であっ
て、室温でキシレンに可溶でありかつ固有粘度1.7〜3.
0dl/gを有する該コポリマー部分40〜80%、好適に
は50〜70%、ここでエチレン単位もしくは該α−オ
レフィン単位又は双方が組成物中に存在する場合エチレ
ン及びα−オレフィン単位の全量は15〜35%であ
り、全オレフィンポリマー組成物に対する(b)及び
(c)部分の全量は約65〜80%であることが好まし
く、(b)/(c)の重量比は0.1〜約0.3であること
が好ましく、(b+c)中のエチレン又はC4-8 α−オ
レフィン又はその組合わせの全含量は50%未満、好ま
しくは20〜45%であり、各成分(a)、(b)及び
(c)は合計100%として存在する。
【0009】成分(C)(1)のプロピレンポリマー材料
は、DSCで測定した少なくとも1本の溶融ピークが1
40℃より高い温度に存在し;屈曲モジュラスが700
MPa未満、好適には200〜500MPaであり;ビ
カー軟化点が50℃より高く;ショアー反発A硬さが8
0より大きく、ショアー反発D硬さが30より大きく;
75%ひずみにおける永久伸びが60%以下、好適には
20〜50%であり;引張応力が6MPa、好適には8
〜20MPaであり;−20℃及び−40℃におけるノ
ッチ付きアイゾット反発弾性が600J/mより大きい
ものとして確認される。成分(C)(2)のプロピレンポ
リマー材料は、DSCで測定した少なくとも1本の溶融
ピークが120℃より高い温度に存在し、ガラス転移に
相対する少なくとも1本のピークが−10〜−35℃の
温度に存在するものとして確認される。更に、これらの
組成物は曲げモジュラスが150MPa未満、通常20
〜100MPaであり;降伏時の引張強さが10〜20
MPa、破断時の伸びが400%を超え;75%ひずみ
における永久伸びが20〜50%であり;ショアー反発
D硬さが20〜35であり;曇り価40%未満、好適に
は35%未満であり;アイゾッド衝撃試験を−50℃で
行っても破壊しない(脆性衝撃破壊がない)。
【0010】本発明のポリ及び組成物に用いられる成分
(D)のオレフィンポリマーゴムは、エチレン含量40
〜80%、好適には50〜85%を有するエチレン−プ
ロピレンコポリマーゴム又はエチレン含量40〜77
%、好適には45〜75%及びジエン含量2〜10%、
好適には3〜8%を有するエチレン−プロピレン−共役
ジエンターポリマーである。適切なC4-8 α−オレフィ
ンとしては、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペ
ンテン−1、ヘキセン−1及びオクテン−1が挙げられ
る。ブテン−1が特に好ましい。ジエンが存在する場
合、代表的にはブタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5
−ヘキサジエン又はエチリデンノルボルネンジエンモノ
マーであり、典型的には成分(C)中に0.5〜10%、
好ましくは1〜5%の量で存在する。本発明の組成物
は、成分(A)、(B)、(C)及び(D)の他に、更
に平均径0.1〜10マイクロメーター、好ましくは1〜
5マクロメーターを有する粒子状の鉱物充填剤2〜50
重量%、好ましくは5〜20重量%を含むことができ
る。
【0011】本発明の組成物に有効な該鉱物充填剤の例
としては、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、慣用のク
レー、ウォラストナイト、ケイソウ土、酸化チタン及び
ゼオライトが挙げられる。鉱物充填剤はタルクであるこ
とが好ましい。(C)(1)及び(C)(2)のプロピレン
ポリマー材料は少なくとも2段を含む重合法で調製する
ことができ、成分(C)(1)の場合、1990年 4月27日出
願の同時係属中の米国特許出願第07/515,936号及び成分
(C)(2)の場合、1991年 7月23日出願の同時係属中の
米国特許出願第07/734,390号に記載されている触媒及び
方法を用いて、第1段階ではプロピレン又はプロピレン
とエチレン又は該α−オレフィン又はプロピレン、エチ
レン及びα−オレフィンを用いて(a)を生成し、次の
段階ではエチレンとプロピレン又は該α−オレフィン又
はエチレン、プロピレン及び該α−オレフィン及び任意
のジエンの混合液を(a)の存在下に重合して(b)及
び(c)を生成する。成分(B)のオレフィンポリマー
組成物は、通常、高度立体特異的チーグラー−ナッタ触
媒を用いて2段以上の連続重合で調製される。(B)
(i)部分は重合の第1段階で生成され、(B)(ii)
部分は第1段階で生成された(B)(i)部分の存在下に
次の重合段階で生成される。
【0012】成分(B)の重合は別個の反応器を用いて
液相、気相又は液−気相で行われ、これらはすべてバッ
チあるいは連続で行われる。例えば、希釈剤として液状
プロピレンを用いて(B)(i)部分を重合し、プロピレ
ンを部分的に脱ガスする以外は中間段階なしで気相で
(B)(ii)部分を重合することが可能である。これは
好ましい方法である。成分(B)の重合反応は、不活性
炭化水素溶媒又は液状もしくはガス状モノマーの存在下
に不活性雰囲気中で行われる。適切な不活性炭化水素溶
媒としては、プロパン、ブタン、ヘキサン及びヘプタン
のような飽和炭化水素がある。分子量を調節するため
に、連鎖移動剤として必要とされる水素を加えることが
できる。(B)(i)部分の重合及び(B)(ii)部分の
重合の反応温度は同じでも異なってもよく、(B)(i)
部分の重合の場合、通常40〜90℃、好ましくは50
〜80℃及び(B)(ii)部分の重合の場合、40〜7
0℃である。液状モノマーで行う場合、(B)(i)部分
の重合圧は用いられる操作温度において液状プロピレン
の蒸気圧に匹敵するものであるが、実際には触媒混合液
を供給するために用いられる少量の不活性希釈剤の蒸気
圧並びに任意のモノマーの超過圧及び分子量調節剤とし
て用いられる水素によって修正される。
【0013】(B)(i)部分の重合が気相で行われる場
合の圧力は5〜30気圧とすることができる。2段階に
相対する滞留時間は、(B)(i)と(B)(ii)部分の
所望比に左右され、通常、15分〜8時間である。成分
(B)の重合に用いられる触媒は、1)アイソタクチッ
ク指数が96%以上、好ましくは99%以上のポリプロ
ピレンを製造することができることを特徴とする活性塩
化マグネシウムに担持されたハロゲン含有チタン化合物
及び電子供与性化合物を含む固体成分、2)非ハロゲン
含有Al−トリアルキル化合物及び3)電子供与性化合
物(外部供与体)の反応生成物を含んでいる。適切なチ
タン化合物としては、チタンハライド及びアルコキシハ
ライドのょうな少なくとも1種のTi−ハロゲン結合を
有するものである。かさ密度の高い流動性球状粒子とし
てこれらのオレフィンポリマー組成物を得るために、固
体触媒成分はa)表面積が100m2/gより小さく、好ま
しくは50〜80m2/gであり、b)多孔性が0.25〜0.
4cc/gであり、c)X線スペクトルに塩化マグネシウム
反射が現れ、それにより角度2θ33.5°と35°との
間にハロが存在しかつ2θ14.95°に反射がないこと
を示さねばならない。θ=ブラッグ角。
【0014】固体触媒成分は、塩化マグネシウムとエタ
ノール、プロパノール、ブタノール及び2−エチルヘキ
サノールのようなアルコールを通常MgCl2 1モルに
対してアルコール3モル含む付加物を形成し、この付加
物を乳化し、エマルジョンを急速に冷却して付加物を球
状粒子に固化し、50〜130℃の温度をアルコール含
量がMgCl2 1モルに対して3モル〜1−1.5モルに
低下するのに十分な時間徐々に上げて微粒子付加物を部
分的に脱アルコールすることにより調製される。次い
で、部分的に脱アルコールされた付加物をTiCl4
0℃において懸濁して付加物のTiCl4 に対する濃度
を40−50g/l TiCl4 とする。次いで、この混合
液を80〜135℃の温度まで約1−2時間加熱する。
温度が40℃に達したときに、Mgの電子供与体に対す
る所望のモル比を得るように十分な量の電子供与体を加
える。電子供与性化合物は好ましくはアルキル、シクロ
アルキル及びアリールフタレート、例えばジイソブチ
ル、ジ−n−ブチル及びジ−n−オクチルフタレートよ
り選ばれ、TiCl4 に加えられる。熱処理の終わり
に、過剰量の熱TiCl4 をろ過又は沈降で分離し、T
iCl 4 による処理を1回以上繰り返す。次いで、この
固形物を適切な不活性炭化水素化合物、例えばヘキサン
又はヘプタンで洗浄し、乾燥する。
【0015】固体触媒成分は、典型的には次の特徴を有
する: 表面積: 100m2/g未満、好ましくは50〜
80m2/g 多孔性: 0.25−0.4cc/g 孔容積分布: 半径100Åより大きい孔50% X線スペクトル: 塩化マグネシウム反射が現れ、角度
2θ33.5〜35°に最大強度を有するハロを示し、2
θ14.95°に反射がない。 触媒は、固体触媒成分をトリアルキルアルミニウム化合
物、好ましくはトリエチルアルミニウム又はトリイソブ
チルアルミニウムと電子供与性化合物とを混合すること
により得られる。種々の電子供与性化合物は当該技術に
おいて既知である。好ましい電子供与性化合物は、式
R′R″Si(OR)2(R′及びR″は同一又は異なっ
てよくC1- 18直鎖又は分枝鎖アルキル、C5-18シクロア
ルキル又はC6-18アリール基であり、RはC1-4 アルキ
ル基である。)を有するシラン化合物である。用いられ
る典型的なシラン化合物としては、ジフェニルジメトキ
シシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、メチル
−t−ブチルジメトキシシラン、ジイソプロピルジメト
キシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、シク
ロヘキシルメチルジメトキシシラン及びフェニルトリメ
トキシシランが挙げられる。
【0016】Al/Ti比10〜200及びAl/シラ
ンモル比1/1〜1/100が典型的である。触媒を少
量のオレフィンモノマーと予備接触させ(予備重合)、
それにより触媒を炭化水素溶媒中懸濁液として維持しか
つ室温〜60℃の温度においてポリマー量を触媒重量の
0.5〜3倍生成するのに十分な時間重合することができ
る。この予備重合は、液状又はガス状モノマー中で行わ
れ、この場合にはポリマー量を触媒重量の1000倍ま
で生成することができる。本発明の熱可塑性オレフィン
ポリマー中の触媒残留物の含量及び量は、典型的には電
解質除去とも言われる触媒残留物除去が不要なほどごく
少量である。本発明の組成物は、上記鉱物充填剤の他
に、安定剤、他の充填剤及び補強剤、例えばカーボンブ
ラック、ガラスビーズ及び繊維を含めることもできる。
本発明のポリオレフィン組成物は、押出機又はバンバリ
ーミキサーのような慣用の混合装置で物理的にブレンド
あるいは混合するか又は一連の反応器内で連続重合する
ことにより化学的にブレンドすることができる。本発明
は、下記に示される本発明の実施例によって更に詳細に
説明される。下記に示される実施例において、成分
(B)は次の一般手順に従って調製した。
【0017】触媒の調製 不活性雰囲気中、攪拌機を備えた反応器に28.4gのM
gCl2 、49.5gの無水エタノール、100mlのRO
LOB/30ワセリン油及び粘度350csを有する10
0mlのシリコーン油を導入する。この成分をMgCl2
が溶解するまで120℃に加熱する。次いで、この熱反
応混合液をT-45 N Ultra Turrax 攪拌機を備え150ml
のワセリン油及び150mlのシリコーン油を含む150
0mlの容器に移す。温度を120℃に維持し、3000
rpm で3分間攪拌を続ける。次いで、この混合液を攪拌
機を備え0℃に冷却した1000mlの無水n−ヘプタン
を含む2リットルの容器に移す。得られた粒子をろ過で
回収し、500mlのn−ヘキサンで洗浄し、次いで温度
を30〜180℃にMgCl2 1モルに対して生成した
付加物のアルコール含量を3〜2.1モルに減少させるの
に十分な時間窒素流れ中で上昇させる。25gの付加物
を、攪拌機を備え625mlのTiCl4 を含有する反応
器に移し、0℃において攪拌しながら温度を1時間かけ
て100℃まで上げる。温度が40℃に達したときに、
ジイソブチルフタレートをマグネシウムのフタレートに
対するマグネシウムのモル比が8であるような量で加え
る。反応器の成分を攪拌しながら100℃まで2時間加
熱すると、固形物が沈降する。熱い液体をサイホンで移
し、550mlのTiCl4 を加える。この混合液を12
0℃に加熱し、攪拌しながら1時間維持する。固形物が
沈降し、熱い液体をサイホンで移す。得られた固形物を
200mlのn-ヘキサンで60℃で6回、次に室温で3回
以上洗浄する。
【0018】重合 重合は、生成物を1反応器からすぐ次の反応器に移す装
置を備えた一連の反応器で連続的に行われる。気相にお
いては、水素とモノマーを連続的に供給し、所望の濃度
を一定して維持するために分析される。反応器中0℃で
3分間、トリエチルアルミニウム(TEAL)活性化剤
及びジシクロヘキシルジメトキシシランの混合液、TE
AL/シラン重量比3−5を上記で得られた触媒成分と
そのTEAL/Tiモル比で接触させる。次いで、予備
接触した触媒を過剰の液状プロピレンを含有する反応器
に移し、25℃で24分間予備重合する。そのプレポリ
マーを第1気相反応器に移し、そこでプロピレンを単独
重合して(B)(i)部分を生成する。このようにして得
られた(B)(i)部分を第2反応器に移し、そこでエチ
レン及びブテン−1がプロピレンと共重合して(B)(i
i)部分を得る。第2段の重合反応の終わりに、粉末を
取出し、安定化し、次いで窒素流れ下60℃でオーブン
乾燥する。
【0019】成分、相対的操作条件及び試験結果を以下
に示す。第1反応器 温度、℃ 70 圧力、バール 22 H2 /C3 、モル% 0.05第2反応器 温度、℃ 70 圧力、バール 12 H2 /C2 、モル% 0.45 C2 /C2 +C4 、モル比 0.37最終生成物3 、重量% 35 C2 /C4 、重量% 65 エチレン含量、重量% 53 ブテン含量、重量% 12 キシレン可溶性、重量% 23 キシレン可溶性固有粘度(テトラリン中)、dl/g 1.4 MFR、g/10分 5.2 曲げモジュラス、MPa 600 引張強さ @ 降伏時、MPa 14.8 伸び @ 破断時、% >500 ノッチ付きアイゾット、J/m @ −30℃ 98 @ −40℃ 61
【0020】特にことわらない限り、次の分析法を用い
て本発明の組成物を確認する。 分析法 性質 方法 溶融流速(MFR)、g/10分 ASTM D1238-89 、条件L、 方法A 固有溶融粘度(IMV) ASTM D3835-79 比重 ASTM D792-86 引張強さ 降伏時及び破断時 ASTM D638-89 伸び 降伏時及び破断時 ASTM D638-89 曲げモジュラス(正接) ASTM D790-86 硬さ−ゴム特性 デュロメーター(ショアーD) ASTM D2240 ロックウェル ASTM D785-89 収縮率(予備及びあと焼き) ASTM D955-89 ダイナタップ ASTM D3763-86 線膨張率(CLTE) ASTM D696-79
【0021】塗料付着試験 − 塗料付着性を求めるた
めに、パネルにMorton HP21054-4B1付着促進剤を塗り、
約5μm(0.2ミル)のDFTを得、2分間フラッシュ
し、PPG HAP 09440 耐候性プライマーを下塗りして約2
5μm(1.0ミル)DFT最低を得、次いで10分間フ
ラッシュする。次いでパネルを250℃で30分間焼
き、付着試験の前に最低1時間冷却する。冷却後、パネ
ルにXの刃型と万能ナイフを用いてゲートから離れた左
下の角に線を引き、貫通の深さが塗膜からパネルに抜け
るようにする。パネルの表面のXにテープを貼る。パネ
ルのテープをパネル面に対して90°上方に速やかに引
っ張って剥がす。各テープについて5回行う。塗料付着
ロス(塗料の剥がれ)を各回モニターし、テープで覆わ
れた面の%として記録する。 促進耐候試験 − SAE J1960 説明書に従ってキセノン
耐候性を求めた。キセノンアーク装置を用いて、各材料
を2500 KJ/m2(J1960 を用いた速度1.3KJ/hr)に暴
露し、500 KJ/m2毎に色をチェックする。色のチェッ
クは、マックベスカラーアイ2020及びSAE J1545 による
比色計(モデル M2020 PL)を使用してシーラブカラース
ペース、D光源、10等級観測を用いて行われる。ΔE
=平方根((ΔL)2+(Δa)2+(Δb)2) 。自動車の仕
様には、ΔE<3.0で表面に目に見えるきずがないこと
が必要である。
【0022】テーバー式引っかき試験 − 高温(約8
2℃(180°F))における材料の塗布面の耐久性を
求める。パネルを上記塗料付着試験に従って調製する。
パネルを4×4の正方形に切り取り、各パネルの中心に
穴をあけて試験装置、テーバー社製のモデル:5130摩耗
機 w/引っかきキットに取り付ける。パネルを約82℃
(180°F)で1時間予熱した後、オーブンから一度
に取り出し、直ちに試験装置の試験台に留め、試験す
る。装置を100サイクルに設定し、約0.9kg(2lb)
を用いて約6mm(1/4″)の幅に荷重する。塗膜損傷
又は剥がれの最初の徴候が現れるときの回転(1サイク
ル/秒=1回転)で記録され、そのサイクル数が不合格
である。塗膜損傷のない全100サイクルが合格であ
る。
【0023】
【実施例】実施例1及び2 ポリマーA、ポリマーB、ポリマーD、カーボンブラッ
ク及び安定剤1を表1に示される量で均一な混合液が得
られるまで3分間Stewart Bolling Inc.製の1500ml
のBolling 00ミキサーで混合することを含む一般手順に
より、本発明のポリオレフィン組成物を製造する。次い
で、この混合液を約149〜約166℃(300〜33
0°F)のミキサーチャンバ温度で取り出す。次いで、
ReliableRubber & Plastic Machinery Co. Inc.製の2
−ロールミルを介してバッチに入れて造粒のために圧搾
する。次いで、Conair製のConair Wor-Tex JC-5L造粒機
で造粒する。次いで、この造粒材料をVanDorn Plastics
Machinery Co.製の120トンのVanDorn 射出成形機を
用いて試験品に射出成形する。性質を下記表2に示す。
【0024】比較例1 ポリマーFの物理的ブレンドを下記表1に示される量で
実施例1の一般手順に従って調製した。物理的性質を下
記表2に示す。
【0025】実施例3〜5 ポリマーDの代わりにポリマーEを下記表1に示される
種々の量で用いる以外は実施例1及び2の一般手順に従
って、組成物を調製する。物理的性質を表2に示す。
【0026】
【表1】 表1 成分* 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 1 1 2 3 4 5 ────────────────────────────────── ポリマー A - 50 50 50 55 55 ポリマー B - 20 30 30 25 30 ポリマー D - 30 20 - - - ポリマー E - - - 20 20 15 カーボンブラック - 4 4 4 4 4 安定剤 1 - 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 ポリマー F 100 - - - - - ──────────────────────────────────
【0027】*ポリマー A - MFR12dg/分を有す
るフレーク状のプロピレンホモポリマー。 ポリマー B - プロピレンホモポリマー35%及びエチ
レン53%を有するエチレン−ブテンコポリマー65%
を含有するオレフィンポリマー組成物、該組成物はキシ
レン可溶分23%を有する。 ポリマー D - (a) プロピレンホモポリマー40%、
(b) 半結晶性、実質的に線状プロピレン−エチレンコポ
リマー部分10%及び(c) 無定形エチレン−プロピレン
コポリマー部分50%を含有するプロピレンポリマー材
料、該組成物はキシレン可溶分51%を有する。 ポリマー E - (a) エチレン3.3%を有するプロピレン
−エチレンランダムコポリマー30%、(b) エチレン5
1.9%を有する半結晶性、実質的に線状エチレン−プロ
ピレンコポリマー部分7%及び(c) エチレン31.3%を
有する無定形エチレン−プロピレンコポリマー部分63
%を含有するプロピレンポリマー材料、該組成物はキシ
レン可溶分64%を有する。
【0028】カーボンブラック - カーボンブラック及
び Colonial rubber製の低密度線状ポリエチレン50:
50のコロニアル 2447 濃縮物。 安定剤 1 - Irganox B-225 2,2−ビス[[3− [3,5−
ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル] −1−オキソプロポキシ] メチル] −1,3−プロパ
ンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−
ヒドロキシベンゼン−プロパノエート安定剤及びトリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト安定
剤50:50のブレンド。 ポリマー F - 重合したプロピレン単位97%を有する
プロピレン−エチレンランダムコポリマー67%及び重
合したエチレン単位63%を有するプロピレン−エチレ
ンコポリマー33%のプロレンポリマー組成物及び安定
剤 1 0.20%、該組成物はキシレン可溶分25%及び
MFR10.5dg/分を有する。
【0029】
【表2】 表2 性質 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 1 1 2 3 4 5 ──────────────────────────────────── 溶融流速 10.5 6.5 7.3 6.2 6.7 6.8 比重 0.89 0.89 0.89 0.89 0.89 0.89 引張強さ @降伏時, psi 1882 2345 2553 2411 2456 2741 引張強さ @破断時, psi 2569 2614 3038 3965 4047 4011 伸び @降伏時,% 12 11 10 14 11.2 12.6 伸び @破断時,% 772 664 709 841 871 768 曲げモジュラス, 74 110 112 99 105 112 1×4 成形,kpsi 硬さ D 59 65 65 65 65 65 収縮 11.6 13 12 11.1 11.4 14 あと焼き 16.3 16.7 15.7 15.3 15.5 17 ダイナタップ @-30 ℃ E @ Max, J 24.9 28.4 27.3 26.4 28.3 28.7 全 E, J 56.1 61.1 58.7 50.5 52.5 51.4 最大変形,mm 15.9 15.6 15 14.6 14.7 14.8 全変形,mm 38.2 40 35 30.5 31.8 32.9 破壊モード 延性 延性 延性 延性 延性 延性 塗料付着 1回剥離後 不合格 % パネル 1 5 5 P P P P パネル 2 5 40 P P 5 P パネル 3 P 55 P 5 25 P ────────────────────────────────────
【0030】表2に示されるように、塗装性が良好であ
るが曲げモジュラスが低い比較例1に比べて、本発明の
組成物は引張強さ、硬さ、曲げモジュラス及び塗装性が
増大している。
【0031】比較例2 下記表3に示される量で実施例1の一般手順に従って、
ポリマーGの混和物を調製した。物理的性質を表4に示
す。
【0032】実施例6〜9 カーボンブラックを含有しかつ表3に示されるようにポ
リマー量を変動させる以外は、実施例1の一般手順に従
って組成物を調製する。物理的性質を下記表4に示す。
【0033】
【表3】 表3 成分* 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 2 6 7 8 9 ──────────────────────────────────── ポリマー A - 40 50 60 60 ポリマー B - 30 30 30 20 ポリマー D - 30 20 10 20 安定剤 1 - 0.2 0.2 0.2 0.2 ポリマー G 100 - - - - ────────────────────────────────────
【0034】*ポリマー A - MFR12dg/分を有す
るフレーク状のプロピレンホモポリマー。 ポリマー B - プロピレンホモポリマー35%及びエチ
レン53%を有するエチレン−ブテンコポリマー65%
を含有するオレフィンポリマー組成物、該組成物はキシ
レン可溶分23%を有する。 ポリマー D - (a) プロピレンホモポリマー40%、
(b) 半結晶性、実質的に線状プロピレン−エチレンコポ
リマー部分10%及び(c) 無定形エチレン−プロピレン
コポリマー部分50%を含有するプロピレンポリマー材
料、該組成物はキシレン可溶分51%を有する。 ポリマー G - HIMONT U.S.A.,INC.製のMFR20dg/
分を有するProfax 6201 プロピレンホモポリマー70
%、 Allied Signal製の溶融指数6g/10分及び密度
0.954 g/cm3を有する高密度ポリエチレン5%、Copo
lymer Chemical製のエチレン含量56%、ジエン含量4.
5%、ムーニーML1+4 @125℃28及びMFR5.7dg/
分を有する Epsyn 2506 エチレン−プロピレン−エチリ
デンノルボルネンジエンモノマーゴム25%、安定剤 5
0.20%、安定剤 6 0.10%、安定剤 2 0.20%
及び安定剤 4 0.20%を含む機械的ブレンド。 安定剤 1 - Irganox B-225 2,2−ビス[[3− [3,5−
ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル] −1−オキソプロポキシ] メチル] −1,3−プロパ
ンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−
ヒドロキシベンゼン−プロパノエート安定剤及びトリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト安定
剤50:50のブレンド。
【0035】
【表4】 表4 性質 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 2 6 7 8 9 ──────────────────────────────────── 溶融流速 11.9 6.1 7.7 8.6 8.1 IMV 300 600 390 360 430 比重 0.89 0.89 0.89 0.89 0.89 引張強さ @降伏時, psi 2750 2790 3115 3465 3360 引張強さ @破断時, psi 2750 3860 4400 4830 4405 伸び @降伏時,% 10.1 12.8 16.1 17.2 11.2 伸び @破断時,% 380 505 560 555 520 曲げモジュラス 1×4 成形,kpsi 125 122 128 147 145 1×4 ダイカット,kpsi 127 114 129 147 145 硬さ D 64 63 65 67 67 収縮 11.8 11.6 12 11.9 13.6 あと焼き 15.2 14.4 14.9 14.9 16.3
【0036】
【表5】 表4(つづき) ダイナタップ @-30 ℃ E @ Max, J 24.3 25.6 27.0 19.6 27.1 全 E, J 39.8 43.0 45.6 20.8 40.7 最大変形,mm 15.4 16.0 15.2 12.1 14.6 全変形,mm 30.0 31.3 31.3 12.8 25.4 破壊モード 延性 延性 延性 脆性 延性 ダイナタップ @ 23 ℃ E @ Max, J 17.0 17.3 16.9 20.1 19.4 全 E, J 28.2 36.1 34.1 36.5 35.6 最大変形,mm 17.2 18.2 17.3 17.2 17.2 全変形,mm 25.9 31.6 28.8 27.9 27.3 破壊モード 延性 延性 延性 延性 延性 塗料付着 不合格 % 1 回剥離 P/ * P/6 P/P P/P P/P 2 回剥離 1/3 2/10 P/1 P/1 7/9 3 回剥離 -/- 4/18 1/2 P/- 12/16 4 回剥離 2/4 -/31 2/- P/- 14/18 5 回剥離 3/9 5/33 -/4 2/3 22/20 ────────────────────────────────────
【0037】表4に示されるように、塗装性が良好であ
るが曲げモジュラスが低い比較例2に比べて、本発明の
組成物は引張強さ、伸び、硬さ、曲げモジュラス及び塗
装性が増大している。
【0038】実施例10〜13 表5に示されるようにポリマー量を変動させる以外は、
実施例6の一般手順に従って、組成物を調製する。物理
的性質を下記表6に示す。
【0039】
【表6】 表5 成分* 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 10 11 12 13 1 ──────────────────────────────────── ポリマー A 20 20 30 40 - ポリマー B 20 30 20 20 - ポリマー D 60 50 50 40 - 安定剤 1 0.2 0.2 0.2 0.2 - ポリマー F - - - - 100 ────────────────────────────────────
【0040】*ポリマー A - MFR12dg/分を有す
るフレーク状のプロピレンホモポリマー。 ポリマー B - プロピレンホモポリマー35%及びエチ
レン53%を有するエチレン−ブテンコポリマー65%
を含有するオレフィンポリマー組成物、該組成物はキシ
レン可溶分23%を有する。 ポリマー D - (a) プロピレンホモポリマー40%、
(b) 半結晶性、実質的に線状プロピレン−エチレンコポ
リマー部分10%及び(c) 無定形エチレン−プロピレン
コポリマー部分50%を含有するプロピレンポリマー材
料、該組成物はキシレン可溶分51%を有する。 ポリマー F - 重合したプロピレン単位97%を有する
プロピレン−エチレンランダムコポリマー67%及び重
合したエチレン単位63%のを有するプロピレン−エチ
レンコポリマー33%のプロピレンポリマー組成物及び
安定剤 1 0.20%、該組成物はキシレン可溶分25%
及びMFR10.5dg/分を有する。 安定剤 1 - Irganox B-225 2,2−ビス[[3− [3,5−
ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル] −1−オキソプロポキシ] メチル] −1,3−プロパ
ンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−
ヒドロキシベンゼン−プロパノエート安定剤及びトリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト安定
剤50:50のブレンド。
【0041】
【表7】 表6 性質 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 10 11 12 13 1 ──────────────────────────────────── 溶融流速 4.4 4.9 4.7 5.4 11.5 IMV 960 650 810 660 370 比重 0.89 0.89 0.89 0.89 0.89 引張強さ @降伏時, psi 2000 2060 2400 2600 2120 引張強さ @破断時, psi 2800 3060 3240 3540 3170 伸び @降伏時,% 17.4 17.9 11.8 11.7 14.7 伸び @破断時,% 490 545 515 520 585 曲げモジュラス 1×4 成形,kpsi 87 82 102 115 83 1×4 ダイカット,kpsi 76 73 85 105 83 硬さ D 56 58 60 63 60 収縮 11 9.8 12.1 12.5 12 あと焼き 13.4 12.6 14.9 15.6 15.9
【0042】
【表8】 表6(つづき) ダイナタップ @ -30℃ E @ Max, J 22.8 23.4 24.6 23.5 22.4 全 E, J 37.0 37.5 37.1 40.1 37.1 最大変形,mm 17.1 17.0 17.1 15.7 15.3 全変形,mm 25.5 25.5 24.8 24.5 31.4 破壊モード 延性 延性 延性 延性 延性 ダイナタップ @ 23 ℃ E @ Max, J 15.0 15.3 15.9 16.1 14.5 全 E, J 31.9 32.1 32.3 32.0 26.7 最大変形,mm 18.3 18.3 18.3 17.4 16.9 全変形,mm 39.6 31.5 31.0 29.1 28.1 破壊モード 延性 延性 延性 延性 延性 塗料付着 不合格 % 1 回剥離 3/10 P/5 8/35 5/3 P/1 2 回剥離 12/19 5/18 11/43 10/8 17/25 3 回剥離 28/30 -/28 19/- 52/30 20/- 4 回剥離 38/55 -/31 27/57 54/48 24/28 5 回剥離 45/57 -/34 45/- 56/50 32/- テーバ−式引っかき 不合格@22 不合格@11 不合格@62 合格@100 不合格@4 @180°F −アニール サイクル サイクル サイクル サイクル サイクル ────────────────────────────────────
【0043】上記表6から、本発明のポリオレフィン組
成物が比較例1に比べて収縮率が小さく、高温表面耐久
性が優れていることがわかる。
【0044】実施例14 更に安定剤を表7に示されるように含む以外は実施例2
の一般手順に従って組成物を調製する。物理的性質を下
記表8に示す。
【0045】実施例15 更に顔料及び安定剤を表7に示されるように含む以外は
実施例5の一般手順に従って組成物を調製する。物理的
性質を下記表8に示す。
【0046】比較例3 安定剤及び顔料を表7に示される量で含む以外は比較例
1の一般手順に従って組成物を調製する。物理的性質を
下記表8に示す。
【0047】比較例4 ポリマーGの安定剤 5 0.2%の代わりに0.1%を用
い、安定剤及び顔料を表7に示される量で含む以外は比
較例2の一般手順に従って組成物を調製する。物理的性
質を下記表8に示す。
【0048】
【表9】 表7 成分* 比較例 比較例 実施例 実施例 3 4 14 15 ──────────────────────────────────── ポリマー G - 100 - - ポリマー A - - 50 55 ポリマー C - - 30 30 ポリマー D - - 20 ポリマー E - - - 15 ポリマー F 100 - - - 顔料 4 4 4 4 安定剤 1 0.2 -- 0.2 0.2 安定剤 2 0.2 -- 0.2 0.2 安定剤 3 0.2 0.2 0.2 0.2 安定剤 4 0.2 -- 0.2 0.2 ────────────────────────────────────
【0049】*ポリマー G - HIMONT U.S.A.,INC.製の
MFR20dg/分を有するProfax 6201 プロピレンホモ
ポリマー70%、 Allied Signal製の溶融指数6g/1
0分及び密度0.954 g/cm3を有する高密度ポリエチレ
ン5%、Copolymer Chemical製のエチレン含量56%、
ジエン含量4.5%、ムーニーML1+4 @125℃28及びM
FR5.7dg/分を有する Epsyn 2506 エチレン−プロピ
レン−エチリデンノルボルネンジエンモノマーゴム25
%、安定剤 5 0.20%、安定剤 6 0.10%、安定剤
2 0.20%及び安定剤 4 0.20%を含む機械的ブレ
ンド。 ポリマー A - MFR12dg/分を有するフレーク状の
プロピレンホモポリマー。 ポリマー C - プロピレンホモポリマー38%及びエチ
レン51%を含有するエチレン−ブテンコポリマー62
%を含むオレフィンポリマー組成物、該組成物はキシレ
ン可溶分22%を有する。 ポリマー D - (a) プロピレンホモポリマー40%、
(b) 半結晶性、実質的に線状プロピレン−エチレンコポ
リマー部分10%及び(c) 無定形エチレン−プロピレン
コポリマー部分50%を含有するプロピレンポリマー材
料、該組成物はキシレン可溶分51%を有する。
【0050】ポリマー E - (a) エチレン3.3%を有す
るプロピレン−エチレンランダムコポリマー30%、
(b) エチレン51.9%を有する半結晶性、実質的に線状
エチレン−プロピレンコポリマー部分7%及び(c) エチ
レン31.1%を有する無定形エチレン−プロピレンコポ
リマー部分63%を含有するプロピレンポリマー材料、
該組成物はキシレン可溶分64%を有する。 ポリマー F - 重合したプロピレン単位97%を有する
プロピレン−エチレンランダムコポリマー67%及び重
合したエチレン単位63%を有するプロピレン−エチレ
ンコポリマー33%のプロレンポリマー組成物及び安定
剤 1 0.20%、該組成物はキシレン可溶分25%及び
MFR10.5dg/分を有する。 顔料 - Uniform Color Company製 Uniform 33-9016の
グレーの金属性中間色。 安定剤 1 - Irganox B-225 2,2−ビス[[3− [3,5−
ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル] −1−オキソプロポキシ] メチル] −1,3−プロパ
ンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−
ヒドロキシベンゼン−プロパノエート安定剤及びトリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト安定
剤50:50のブレンド。
【0051】安定剤 2 - Tinuvin 328 2−(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−tert−アリールアミルフェニル)−
2H−ベンゾトリアゾール。 安定剤 3 - Tinuvin 770 ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジニル)セバケート安定剤。 安定剤 4 - Chimassorb 944 N,N′−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−1,6−ヘキサ
ンジアミン並びに2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トラジ
ン及び2,4,4−トリメチル−1,2−ペンタンアミン安定
剤。 安定剤 5 - Irganox 1010 2, 2−ビス[[3− [3,5
−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェ
ニル] −1−オキソプロポキシ] メチル] −1,3−プロ
パンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4
−ヒドロキシベンゼン−プロパノエート安定剤。 安定剤 6 - Irgafos 168 トリス(2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル)ホスファイト安定剤。
【0052】
【表10】 表8 性質 比較例 比較例 実施例 実施例 3 4 14 15 ──────────────────────────────────── 溶融流速 12.4 13 8.3 9.6 IMV 286 230 320 288 比重 0.89 0.89 0.89 0.89 促進耐候試験 ΔE @ 500 Kj/m2 0.43 0.34 0.36 0.34 @ 1000 Kj/m2 0.57 0.82 0.56 0.53 @ 1500 Kj/m2 1.00 1.73 1.00 0.99 @ 2000 Kj/m2 1.18 3.07 1.23 1.22 @ 2500 Kj/m2 1.29 -- 1.34 1.37 ────────────────────────────────────
【0053】上記表8に示されるように、本発明の組成
物は耐候性が比較例3及び4の組成物に匹敵するかある
いはそれらより良好である。
【0054】実施例16〜18 添加剤を表9に示される種々の量で含む以外は同様の成
分を用いて、実施例2の一般手順に従って組成物を調製
する。物理的性質を下記表10に示す。
【0055】
【表11】 表9 成分* 実施例 実施例 実施例 16 17 18 ──────────────────────────────────── ポリマー A 50 50 50 ポリマー B 30 30 30 ポリマー D 20 20 20 タルク 10 15 30 炭酸カルシウム - - 10 カーボンブラック 4 4 4 安定剤 1 0.2 0.2 0.2 ────────────────────────────────────
【0056】*ポリマー A - MFR12dg/分を有す
るフレーク状のプロピレンホモポリマー。 ポリマー B - プロピレンホモポリマー35%及びエチ
レン53%を有するエチレン−ブテンコポリマー65%
を含有するオレフィンポリマー組成物、該組成物はキシ
レン可溶分23%を有する。 ポリマー D - (a) プロピレンホモポリマー40%、
(b) 半結晶性、実質的に線状プロピレン−エチレンコポ
リマー部分10%及び(c) 無定形エチレン−プロピレン
コポリマー部分50%を含有するプロピレンポリマー材
料、該組成物はキシレン可溶分51%を有する。 タルク - Pfizer製の平均粒子サイズ1.5ミクロンを有
するMicrotuff "F"タルク。 炭酸カルシウム - Georgia Marble Company製のステア
レート1.0%を有するGammasperse CS-11 ステアレート
表面処理炭酸カルシウム。 カーボンブラック - カーボンブラック及び Colonial
Rubber製の低密度線状ポリエチレン50:50のColoni
al 2447 濃縮物。 安定剤 1 - Irganox B-225 2,2−ビス[[3− [3,5−
ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル] −1−オキソプロポキシ] メチル] −1,3−プロパ
ンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−
ヒドロキシベンゼン−プロパノエート安定剤及びトリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト安定
剤50:50のブレンド。
【0057】
【表12】 表10 性質 実施例 実施例 実施例 16 17 18 ──────────────────────────────────── 溶融流速 7 6.7 5.5 比重 0.97 0.99 1.07 引張強さ @降伏時, psi 3090 3170 3150 引張強さ @破断時, psi 3120 3180 3160 伸び @降伏時,% 13 15 10 伸び @破断時,% 590 580 520 曲げモジュラス 1 ×4 成形,kpsi 163 167 208 あと焼き 12.1 11.9 11.4 CLTE -30〜80 c. × 10 -5 - 5.6 3.2 ダイナタップ @ -30℃ E @ Max, J 24.0 23.4 22.4 全 E, J 42.4 43.1 31.1 最大変形,mm 13.3 13.1 13.0 全変形,mm 23.0 23.9 17.7 破壊モード 延性 延性 2/3脆性
【0058】
【表13】 表10(つづき) ダイナタップ @ 23 ℃ E @ Max, J 19.0 18.4 18.4 全 E, J 34.7 34.5 35.6 最大変形,mm 17.3 17.3 17.4 全変形,mm 27.9 28.3 29.3 破壊モード 延性 延性 延性 塗料付着 不合格 % 1 回剥離 P/P P/P P/P 2 回剥離 P/P P/P P/P 3 回剥離 P/P */1 P/P 4 回剥離 */P -/2 P/P 5 回剥離 -/1 -/4 */P ────────────────────────────────────
【0059】表10のデータから、本発明の組成物が鉱
物充填剤の添加により優れたバランスの性質及び高曲げ
モジュラス時の良好な塗装性を維持することがわかる。
【0060】実施例19〜21 下記表11に示されるようにポリマー A及びポリマー B
のみを含む以外は同様の成分を含む実施例1の一般手順
に従って、組成物を調製する。物理的性質を下記表12
に示す。
【0061】
【表14】 表11 成分* 比較例 比較例 実施例 実施例 実施例 1 2 19 20 21 ──────────────────────────────────── ポリマー A -- -- 60 40 20 ポリマー B -- -- 40 60 80 カーボンブラック -- -- -- -- -- 安定剤 1 -- -- 4 4 4 ポリマー F 100 -- 0.2 0.2 0.2 ポリマー G -- 100 -- -- -- ────────────────────────────────────
【0062】*ポリマー A - MFR12dg/分を有す
るフレーク状のプロピレンホモポリマー。 ポリマー B - プロピレンホモポリマー35%及びエチ
レン53%を有するエチレン−ブテンコポリマー65%
を含有するオレフィンポリマー組成物、該組成物はキシ
レン可溶分23%を有する。 カーボンブラック - カーボンブラック及び Colonial
Rubber製の低密度線状ポリエチレン50:50のColoni
al 2447 濃縮物。 安定剤 1 - Irganox B-225 2,2−ビス[[3− [3,5−
ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル] −1−オキソプロポキシ] メチル] −1,3−プロパ
ンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−
ヒドロキシベンゼン−プロパノエート安定剤及びトリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト安定
剤50:50のブレンド。 ポリマー F - 重合したプロピレン単位97%を有する
プロピレン−エチレンランダムコポリマー67%及び重
合したエチレン単位63%のを有するプロピレン−エチ
レンコポリマー33%のプロピレンポリマー組成物及び
安定剤 1 0.20%、該組成物はキシレン可溶分25%
及びMFR10.5dg/分を有する。 ポリマー G - HIMONT U.S.A.,INC.製のMFR20dg/
分を有するProfax 6201 プロピレンホモポリマー70
%、 Allied Signal製の溶融指数6g/10分及び密度
0.954 g/cm3を有する高密度ポリエチレン5%、Copo
lymer Chemical製のエチレン含量56%、ジエン含量4.
5%、ムーニーML1+4 @125℃28及びMFR5.7dg/
分を有する Epsyn 2506 エチレン−プロピレン−エチリ
デンノルボルネンジエンモノマーゴム25%、安定剤 5
0.20%、安定剤 6 0.10%、安定剤 2 0.20%
及び安定剤 4 0.20%を含む機械的ブレンド。
【0063】
【表15】 表12 性質 比較例 比較例 実施例 実施例 実施例 1 2 19 20 21 ──────────────────────────────────── 溶融流速 11.5 11.9 10.2 9.5 9.1 IMV 370 300 463 520 539 比重 0.89 0.89 0.89 0.89 0.89 曲げモジュラス 1×4 成形,kpsi 83 125 128 107 84 1×4 ダイカット,kpsi 83 127 150 125 98 収縮 12 11.5 11.2 8.3 6.4 あと焼き 15.9 15.2 14.6 11.6 9.8 テーバ−式引っかき 不合格@4 不合格@2 合格@100 合格@100 合格@100 @180°F −アニール サイクル サイクル サイクル サイクル サイクル ────────────────────────────────────
【0064】表12において、本発明の組成物が比較例
1及び2の曲げモジュラス範囲前後の低収縮時にテーバ
ー式引っかきが改良されることがわかる。
【0065】実施例22 表13に示される成分及びその量を含有する組成物を実
施例1の一般手順に従って調製する。物理的性質を下記
表14に示す。
【0066】比較例5 表13に示される成分及びその量を含有する組成物を実
施例22の一般手順に従って調製する。物理的性質を下
記表14に示す。
【0067】
【表16】 表13 成分* 比較例 実施例 5 22 ──────────────────────────────────── ポリマー I 75 65 ポリマー B -- 25 ポリマー J 10 10 ポリマー K 15 -- タルク 12 12 安定剤 1 0.2 0.2 ────────────────────────────────────
【0068】*ポリマー I - プロピレンホモポリマー
87%及びエチレン7%を有する無定形エチレン−プロ
ピレンコポリマー13%を含有するプロピレンコポリマ
ー、全キシレン可溶分13.7%。 ポリマー B - プロピレンホモポリマー35%及びエチ
レン53%を有するエチレン−ブテンコポリマー65%
を含有するオレフィンポリマー組成物、該組成物はキシ
レン可溶分23%を有する。 ポリマー J - 日本合成ゴム社製のプロピレン含量26
%ML1+4 @100℃24を有する EP02P エチレン−プロ
ピレンコポリマーゴム。 ポリマー K - 日本合成ゴム社製の EBM 2021P エチレ
ン−ブテンコポリマーゴム。 タルク - ファイザー製の平均粒子サイズ1.5ミクロン
を有するMicrotuff"F" タルク。 安定剤 1 - Irganox B-225 2,2−ビス[[3− [3,5−
ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル] −1−オキソプロポキシ] メチル] −1,3−プロパ
ンジイル−3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−
ヒドロキシベンゼン−プロパノエート安定剤及びトリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト安定
剤50:50のブレンド。
【0069】
【表17】 表14 性質 比較例 実施例 5 22 ──────────────────────────────────── 溶融流速, dg/分 19.3 21.1 曲げモジュラス, kpsi 190 190 収縮, mils/in 7.7 7.8 あと焼き, mils/in 10.5 9.9 ロックウェル硬さ 50 47 塗料付着 不合格 % 0 0 ノッチ付きアイゾット @ 23 ℃, ft-lb/in 9.5 8.4 @ 23 ℃, ft-lb/in 0.90 1.2 ────────────────────────────────────
【0070】表14のデータから本発明の組成物が優れ
たバランスの性質及び高曲げモジュラス時の良好な塗装
性を維持することがわかる。本明細書で開示される他の
特徴、利点及び実施態様は、前述の開示を読み取った後
当業者に容易に明らかになるであろう。これについて、
本発明の個々の実施例はかなり詳細に記載してきたが、
説明及び特許請求した本発明の真意及び範囲を逸脱する
ことなくこれらの実施例の変更及び修正を行うことがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク イー バーレラ アメリカ合衆国 ミシガン州 48825 イ ースト ランシング インガム カウンテ ィー オーチャード ストリート 318 (72)発明者 スティーヴン エム ドゥワイア アメリカ合衆国 ミシガン州 48864 オ ーキモス インガム カウンティー ホワ イト オウル ウェイ 2143

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン組成物であって、 (A)結晶性プロピレンホモポリマー又はプロピレンと
    エチレン又はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマ
    ー(但し、オレフィンがエチレンの場合、重合したエチ
    レンの最大含量は約10%であり、オレフィンがC4-8
    α−オレフィンの場合、重合したその最大含量は約20
    %である)10〜80重量%及び (B)実質的に下記のものからなる2段以上の連続重合
    で調製されたオレフィンポリマー組成物10〜80重量
    %: (i)キシレン中室温における溶解度が4%以下である
    結晶性プロピレンホモポリマー又はエチレン又はα−オ
    レフィン含量が0.5〜3%でありかつキシレン中室温に
    おける溶解度が4%以下であるプロピレンとエチレン又
    はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマー25〜5
    0重量%;及び(ii)エチレンとC4-8 α−オレフィ
    ンとの無定形コポリマー(該α−オレフィン含量は10
    〜20%であり、該コポリマーは室温でキシレンに10
    〜40%可溶である)50〜75重量%、及び任意に (C)下記のものからなる群より選ばれた2段以上の連
    続重合で調製されたプロピレンポリマー組成物10〜8
    0重量%: (1)実質的に下記のものからなるプロピレンポリマー
    材料: (a)アイソタクチック指数が90より大きい結晶性ホ
    モポリマーポリプロピレン又はプロピレン含量が85重
    量%を超えかつアイソタクチック指数が85より大きい
    プロピレンと、エチレンとの、又はCH2 =CHRオレ
    フィン(RはC2-6 アルキル基である)との、あるいは
    それらの組合せによる結晶性コポリマー10〜60重量
    %; (b)エチレン含量が40%より大きくかつ室温でキシ
    レンに不溶であるエチレンとプロピレンを含む半結晶性
    で、実質的に線状のコポリマー部分8〜40重量%;及
    び (c)ジエンを少量任意に含み、室温でキシレンに可溶
    であり、エチレン40〜70重量%を含む無定形エチレ
    ン−プロピレンコポリマー30〜60重量%、ここで各
    成分(a)、(b)及び(c)は合計100%として存
    在する;又は (2)実質的に下記のものからなるプロピレンポリマー
    組成物: (a)アイソタクチック指数が80〜98%であるプロ
    ピレンホモポリマー又は(i)プロピレン及びエチレ
    ン、(ii)プロピレン、エチレン及びCH2=CHR
    α−オレフィン(RはC2-8 直鎖又は分枝鎖アルキルで
    ある)及び(iii)プロピレン及び上記(a)(ii)
    で定義されたα−オレフィンからなる群より選ばれたコ
    ポリマーであって、プロピレン85〜99%を含みかつ
    アイソタクチック指数が80〜98%である該コポリマ
    ー10〜50%; (b)結晶化度が示差走査熱量測定(DSC)により約
    20〜60%である半結晶性で、実質的に線状のコポリ
    マー部分であって、(i)エチレン含量が55%を超え
    るエチレン及びプロピレン;(ii)α−オレフィン含
    量が1〜10%であり、エチレン及びα−オレフィン含
    量が55%を超え98%までであるエチレン、プロピレ
    ン及び上記(a)(ii)で定義されたα−オレフィン;
    及び(iii)該α−オレフィン含量が55%を超え9
    8%までであるエチレン及び(a)(ii)で定義された
    α−オレフィンからなる群より選ばれ、室温でキシレン
    に不溶である該コポリマー5〜20%;及び (c)(i)エチレン含量が20%から40%未満まで
    であるエチレン及びプロピレン;(ii)α−オレフィ
    ンが1〜10%の量で存在し、エチレン及びα−オレフ
    ィンが20%から40%未満までの量で存在するエチレ
    ン、プロピレン及び(a)(ii)で定義されたα−オレ
    フィン;及び(iii)α−オレフィン含量が20%か
    ら40%未満までであり、ジエンを0.5〜10%任意に
    含むエチレン及び(a)(ii)で定義されたα−オレフ
    ィンのコポリマーからなる群より選ばれたコポリマー部
    分であって、室温でキシレンに可溶でありかつ固有粘度
    1.7〜3.0dl/gを有する該コポリマー部分40〜80
    %、ここでエチレン単位もしくは該α−オレフィン単位
    又は双方が組成物中に存在する場合エチレン及び該α−
    オレフィン単位の全量は15〜35%であり、全オレフ
    ィンポリマー組成物に対する(b)及び(c)部分の全
    量は約65〜80%であり、(b)/(c)の重量比は
    0.1〜約0.3であり、(b+c)中のエチレン又はC
    4-8 α−オレフィン又はその組合わせの全含量は50%
    未満であり、各成分(a)、(b)及び(c)は合計1
    00%として存在する;又は (D)エチレン含量40〜80%を有するエチレン−プ
    ロピレンコポリマーゴム又はエチレン含量40〜77%
    及びジエン含量2〜10%を有するエチレン−プロピレ
    ン−共役ジエンターポリマーゴムより選ばれたオレフィ
    ンゴム5〜40重量%を含むポリオレフィン組成物。
  2. 【請求項2】 該組成物が実質的に: (A)結晶性プロピレンホモポリマー又はプロピレンと
    エチレン又はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマ
    ー10〜70重量%及び (B)実質的に下記のものからなるオレフィンポリマー
    組成物10〜70重量%: (i)キシレン中室温における溶解度が4%以下である
    結晶性プロピレンホモポリマー又はエチレンもしくはα
    −オレフィン含量が0.5〜3%でありかつキシレン中室
    温における溶解度が4%以下であるプロピレンとエチレ
    ン又はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマー25
    〜50重量%;及び(ii)エチレンとC4-8 α−オレ
    フィンとの無定形コポリマーであって、該α−オレフィ
    ン含量が10〜20%であり、該コポリマーが室温でキ
    シレンに10〜40%可溶である該コポリマー50〜7
    5重量%、からなる請求項1記載のポリオレフィン組成
    物。
  3. 【請求項3】 成分(A)が結晶性プロピレンホモポリ
    マーであり、成分(B)が実質的に: (i)キシレン中室温における溶解度が4%以下である
    結晶性プロピレンホモポリマー25〜50重量%及び
    (ii)エチレンとC4-8 α−オレフィンとの無定形コ
    ポリマーであって、該α−オレフィン含量が10〜20
    %であり、該コポリマーが室温でキシレンに10〜40
    %可溶である該コポリマー50〜75重量%、からなる
    請求項2記載のポリオレフィン組成物。
  4. 【請求項4】 少なくとも1種の鉱物充填剤2〜50%
    を更に含む請求項3記載のポリオレフィン組成物。
  5. 【請求項5】 該組成物が実質的に: (A)アイソタクチック指数が80より大きい結晶性プ
    ロピレンホモポリマー又はエチレン含量が10%まであ
    るいはC4-8 α−オレフィン含量が20%までであるプ
    ロピレンとエチレン又はC4-8 α−オレフィンとの結晶
    性コポリマー10〜70重量%、 (B)実質的に下記のものからなるオレフィンポリマー
    組成物10〜70重量%: (i)キシレン中室温における溶解度が4%以下である
    結晶性プロピレンホモポリマー又はエチレン又はα−オ
    レフィン含量が0.5〜3%でありかつキシレン中室温に
    おける溶解度が5%以下であるプロピレンとエチレン又
    はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマー25〜5
    0重量%及び(ii)エチレンとC4-8 α−オレフィン
    との無定形コポリマーであって、該α−オレフィン含量
    は10〜20%であり、該コポリマーは室温でキシレン
    に10〜40%可溶である該コポリマー50〜75重量
    %;及び (C)実質的に下記のものからなるプロピレンポリマー
    材料からなるプロピレンポリマー組成物10〜70重量
    %: (a)アイソタクチック指数が90より大きい結晶性ホ
    モポリマーポリプロピレン又はプロピレン含量が85重
    量%を超えかつアイソタクチック指数が85より大きい
    プロピレンと、エチレンとの、又はCH2 =CHRオレ
    フィン(RはC2-6 アルキル基である)との、あるいは
    それらの組合せによる結晶性コポリマー10〜60重量
    %; (b)エチレン含量が40%より大きくかつ室温でキシ
    レンに不溶であるエチレンとプロピレンを含む半結晶性
    で、実質的に線状のコポリマー部分8〜40重量%;及
    び (c)ジエンを少量任意に含み、室温でキシレンに可溶
    であり、エチレン40〜70重量%を含む無定形エチレ
    ン−プロピレンコポリマー30〜60重量%、からなる
    請求項1記載のポリオレフィン組成物。
  6. 【請求項6】 (A)が結晶性プロピレンホモポリマー
    である請求項5記載のポリオレフィン組成物。
  7. 【請求項7】 (B)(i)が35〜50%であり、
    (B)(ii)が50〜65%である請求項5記載のポリ
    オレフィン組成物。
  8. 【請求項8】 少なくとも1種の鉱物充填剤2〜50%
    を更に含む請求項5記載のポリオレフィン組成物。
  9. 【請求項9】 該組成物が: (A)アイソタクチック指数が80より大きい結晶性プ
    ロピレンホモポリマー又はエチレン含量が10%まであ
    るいはC4-8 α−オレフィン含量が20%までであるプ
    ロピレンとエチレン又はC4-8 α−オレフィンとの結晶
    性コポリマー10〜70重量%及び (B)実質的に下記のものからなるオレフィンポリマー
    組成物10〜70重量%: (i)キシレン中室温における溶解度が4%以下である
    結晶性プロピレンホモポリマー又はエチレン又はα−オ
    レフィン含量が0.5〜3%でありかつキシレン中室温に
    おける溶解度が5%以下であるプロピレンとエチレン又
    はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマー25〜5
    0重量%、及び(ii)エチレンとC4-8 α−オレフィ
    ンとの無定形コポリマーであって、該α−オレフィン含
    量は10〜20%であり、該コポリマーは室温でキシレ
    ンに10〜40%可溶である該ポリマー50〜75重量
    %;及び (C)実質的に下記のものからなるプロピレンポリマー
    組成物材料からなるプロピレンポリマー組成物10〜7
    0重量%: (a)アイソタクチック指数が80〜98%であるプロ
    ピレンホモポリマー又は(i)プロピレン及びエチレ
    ン、(ii)プロピレン、エチレン及びCH2=CHR
    α−オレフィン(RはC2-8 直鎖又は分枝鎖アルキルで
    ある)及び(iii)プロピレン及び上記(a)(ii)
    で定義されたα−オレフィンからなる群より選ばれたコ
    ポリマーであって、プロピレン85〜99%を含みかつ
    アイソタクチック指数が80〜98%である該コポリマ
    ー10〜50%; (b)結晶化度が示差走査熱量測定(DSC)により約
    20〜60%である半結晶性で、実質的に線状のコポリ
    マー部分であって、(i)エチレン含量が55%を超え
    るエチレン及びプロピレン;(ii)α−オレフィン含
    量が1〜10%であり、エチレン及びα−オレフィン含
    量が55%を超え98%までであるエチレン、プロピレ
    ン及び上記(a)(ii)で定義されたα−オレフィン;
    及び(iii)該α−オレフィン含量が55%を超え9
    8%までであるエチレン及び(a)(ii)で定義された
    α−オレフィンからなる群より選ばれ、室温でキシレン
    に不溶である該コポリマー5〜20%;及び (c)(i)エチレン含量が20%から40%未満まで
    であるエチレン及びプロピレン;(ii)α−オレフィ
    ンが1〜10%の量で存在し、エチレン及びα−オレフ
    ィンが20%から40%未満までの量で存在するエチレ
    ン、プロピレン及び(a)(ii)で定義されたα−オレ
    フィン;及び(iii)α−オレフィン含量が20%か
    ら40%未満までであり、ジエンを0.5〜10%任意に
    含むエチレン及び(a)(ii)で定義されたα−オレフ
    ィンのコポリマーからなる群より選ばれるコポリマー部
    分であって、室温でキシレンに可溶でありかつ固有粘度
    1.7〜3.0dl/gを有する該コポリマー部分40〜80
    %、ここでエチレン単位もしくは該α−オレフィン単位
    又は双方が組成物中に存在する場合エチレン及びα−オ
    レフィン単位の全量は15〜35%であり、全オレフィ
    ンポリマー組成物に対する(b)及び(c)部分の全量
    は約65〜80%であり、(b)/(c)の重量比は0.
    1〜約0.3であり、(b+c)中のエチレン又はC4-8
    α−オレフィン又はその組合わせの全含量は50%未満
    である、を含む請求項1記載のポリオレフィン組成物。
  10. 【請求項10】 (A)がアイソタクチック指数が80
    より大きい結晶性プロピレンホモポリマー30〜60%
    である請求項9記載のポリオレフィン組成物。
  11. 【請求項11】 (B)(i)が35〜50%の量で存在
    し、(B)(ii)が50〜65%の量で存在する請求項
    9記載のポリオレフィン組成物。
  12. 【請求項12】 少なくとも1種の鉱物充填剤2〜50
    %を更に含む請求項9記載のポリオレフィン組成物。
  13. 【請求項13】 該組成物が: (A)結晶性プロピレンホモポリマー又はプロピレンと
    エチレン又はC4-8 α−オレフィンとの結晶性コポリマ
    ー10〜70重量%及び (B)実質的に下記のものからなるオレフィンポリマー
    組成物10〜70重量%:(i)キシレン中室温におけ
    る溶解度が4%以下である結晶性プロピレンホモポリマ
    ー又はエチレン又はα−オレフィン含量が0.5〜3%で
    ありかつキシレン中室温における溶解度が4%以下であ
    るプロピレンとエチレン又はC4-8 α−オレフィンとの
    結晶性コポリマー25〜50重量%;及び(ii)エチ
    レンとC4-8 α−オレフィンとの無定形コポリマーであ
    って、該α−オレフィン含量は10〜20%であり、該
    コポリマーは室温でキシレンに10〜40%可溶である
    コポリマー50〜75重量%;及び (D)エチレン含量40〜80%を有するエチレン−プ
    ロピレンコポリマーゴム又はエチレン含量40〜77%
    及びジエン含量2〜10%を有するエチレン−プロピレ
    ン−共役ジエンターポリマーより選ばれたオレフィンゴ
    ム5〜40重量%を含む請求項1記載のポリオレフィン
    組成物。
  14. 【請求項14】 (D)がエチレン−プロピレンコポリ
    マーゴムである請求項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】 1種以上の鉱物充填剤2〜50%を更
    に含む請求項13記載のポリオレフィン組成物。
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