JPH0782208A - 光学活性2−(2−置換アシル)メントピラゾール誘導体、鏡像体、その中間体、及びそれらの製造法、並びに光学活性2−(2−置換アシル)メントピラゾール誘導体を用いる光学活性2−置換カルボン酸誘導体の製造法 - Google Patents

光学活性2−(2−置換アシル)メントピラゾール誘導体、鏡像体、その中間体、及びそれらの製造法、並びに光学活性2−(2−置換アシル)メントピラゾール誘導体を用いる光学活性2−置換カルボン酸誘導体の製造法

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JPH0782208A
JPH0782208A JP22767793A JP22767793A JPH0782208A JP H0782208 A JPH0782208 A JP H0782208A JP 22767793 A JP22767793 A JP 22767793A JP 22767793 A JP22767793 A JP 22767793A JP H0782208 A JPH0782208 A JP H0782208A
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JP22767793A
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English (en)
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Yutaka Honda
裕 本田
Akira Hosomi
彰 細見
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学活性2−置換カルボン酸誘導体の安価な製
造法、その製造原料となる回収容易なメントピラゾール
誘導体等を提供する。 【構成】光学活性メントン誘導体(II)をアシル化して
光学活性アシルメントン誘導体(I)とし、ヒドラジン
で処理して光学活性メントピラゾール誘導体(III)と
し、カルボン酸誘導体(V)と縮合させて光学活性2-
アシルメントピラゾール誘導体(IV)とし、ハロゲン
化アルキルと反応させて光学活性2−(2−置換アシ
ル)メントピラゾール誘導体(VI)とし、HO−R3
(交換)反応させて、光学活性2−置換カルボン酸誘導
体(VIII)とする。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性2−(2−置
換アシル)メントピラゾール誘導体、鏡像体、その中間
体、及びそれらの製造法、並びに光学活性2−(2−置
換アシル)メントピラゾール誘導体を用いる光学活性2
−置換カルボン酸誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性アミドを利用した不斉アルキル
化による2−置換カルボン酸誘導体の製造法としては、
ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ
ーズ(J.Am.Chem.Soc.)104巻,1732頁(198
2年)に、化9[式(a)]
【化9】 に示す光学活性アミドを用いる例が報告されている。
【0003】また、テトラヘドロン・レターズ(Tetrah
edron Lett.)第25巻,857頁(1984年)に
は、化10[式(b)]で表される光学活性ピロリジン
を用いる例が報告されている。
【化10】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光学活性2
−置換カルボン酸誘導体の安価な製造法、その製造原料
となる回収容易なメントピラゾール誘導体、その中間
体、並びにそれらの製造法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光学活性アシル
メントン誘導体又はその鏡像体は、化11[一般式
(I)]
【化11】 〔一般式(I)中、Arは置換基を有していてもよい芳
香族基を示す。〕で表される化合物又はその鏡像体であ
る。
【0006】前記一般式(I)において、Arとして
は、化12[式(c−1)]〜式(c−3)]等があ
る。
【化12】 ただし、化12中、Rは水素、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、
t−ブトキシ基、フェニル基等であり、互いに異なって
いてもよい。
【0007】一般式(I)で表される化合物の具体例と
しては、下記の式(d−1)〜式(d−16)]等の化
合物又はそれらの鏡像体等がある。
【化13】
【0008】
【化14】
【0009】
【化15】
【0010】一般式(I)で表される化合物は、化16
[式(II)]
【化16】 で表される光学活性メントン(l−メントン)又はその
鏡像体(d−メントン)を金属塩形成試剤で処理して金
属塩を形成し、これをアシル化試剤でアシル化させる方
法により製造することができる。
【0011】金属塩形成試剤としては、水素化ナトリウ
ム、水素化リチウム、水素化カリウム等の金属水素化
物、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムイソプロ
ピルシクロヘキシルアミド、リチウムビス(トリメチル
シリル)アミド、ソディウムビス(トリメチルシリル)
アミド等の金属アミド等があり、好ましくは金属アミド
を使用する。これらは、一般式(II)で表される光学活
性メントンに対して1当量以上で使用するのが好まし
い。
【0012】金属塩形成反応の溶媒としては、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒、ヘキサン、ペンタン等のアルカン系溶媒、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒などが使
用できるが、エーテル系溶媒、特にテトラヒドロフラン
が好ましい。金属塩形成反応の温度は、−78℃から0
℃までが好ましく、特に−50℃以下が好ましい。
【0013】用いるアシル化試剤としては、塩化ベンゾ
イル、臭化ベンゾイル、ヨウ化ベンゾイル、塩化パラメ
チルベンゾイル、臭化パラメチルベンゾイル、ヨウ化パ
ラメチルベンゾイル、塩化パラターシャリーブチルベン
ゾイル、臭化パラターシャリーブチルベンゾイル、ヨウ
化パラターシャリーブチルベンゾイル、塩化(2,4−
ジメチル)ベンゾイル、臭化(2,4−ジメチル)ベン
ゾイル、ヨウ化(2,4−ジメチル)ベンゾイル、塩化
パラメトキシベンゾイル、臭化パラメトキシベンゾイ
ル、ヨウ化パラメトキシベンゾイル、塩化パラフェニル
ベンゾイル、臭化パラフェニルベンゾイル、ヨウ化パラ
フェニルベンゾイル、塩化(1−ナフトイル)、臭化
(1−ナフトイル)、ヨウ化(1−ナフトイル)、塩化
(2−ナフトイル)、臭化(2−ナフトイル)、ヨウ化
(2−ナフトイル)、塩化(1−アントラセンカルボニ
ル)、臭化(1−アントラセンカルボニル)、ヨウ化
(1−アントラセンカルボニル)等のアリールカルボン
酸ハロゲン化物、無水安息香酸、無水パラメチル安息香
酸、無水パラターシャリーブチル安息香酸、無水(2,
4−ジメチル)安息香酸、無水パラメトキシ安息香酸、
無水パラフェニル安息香酸、無水(1−ナフチルカルボ
ン酸)、無水(2−ナフチルカルボン酸)、無水(1−
アントラセンカルボン酸)、無水(2−アントラセンカ
ルボン酸)等の無水アリールカルボン酸等がある。これ
らは、一般式(II)で表される光学活性メントンに対し
て1当量以上で使用されるのが好ましい。
【0014】アシル化反応の溶媒は、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶
媒、ヘキサン、ペンタン等のアルカン系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒などが使用で
きるが、エーテル系溶媒、特にテトラヒドロフランが好
ましい。アシル化反応の温度は、−78℃から0℃まで
が好ましい。
【0015】一般式(II)で表される化合物は、化17
[式(e)]で表される光学活性メントール(l−メン
トール)又はその鏡像体(d−メントール)を酸化試剤
で酸化することにより製造できる。
【化17】
【0016】この酸化反応においては、上記式(e)で
表される化合物に対して、重クロム酸カリウム−硫酸、
重クロム酸ナトリウム−硫酸、無水クロム酸−硫酸、無
水クロム酸ピリジン錯体等の酸化剤を1当量以上添加し
て行う。酸化反応は0℃以上、室温以下で行うのが好ま
しい。
【0017】上記酸化反応は有機溶媒の存在下に行うの
が好ましく、有機溶媒としてはジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ヘキ
サン、ペンタン等のアルカン系溶媒、クロロホルム、ジ
クロロメタン等のハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトンなどのケトン系溶媒、酢酸エチル等のエステル
系溶媒等がある。
【0018】本発明における光学活性メントピラゾール
誘導体又はその鏡像体は、化18[一般式(III)]
【化18】 〔ただし、一般式(III)中、Arは一般式(I)中に
おける意味と同じ。〕で表される化合物又はその鏡像体
である。
【0019】一般式(III)で表される化合物は、前記
の一般式(I)の光学活性アシルメントン又はその鏡像
体を、酸性条件下にヒドラジンで加熱処理しピラゾール
環を形成させて、製造することができる。
【0020】ピラゾール環形成反応において、ヒドラジ
ンは安全性を考慮して抱水ヒドラジンを使用することが
好ましく、一般式(I)の光学活性アシルメントンに対
して1当量以上使用するのが好ましい。
【0021】ピラゾール環形成反応の溶媒は、メタノー
ル、エタノール等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶
媒、ヘキサン、ペンタン等のアルカン系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒などが使用で
きるが、アルコール系溶媒が好ましい。ピラゾール環形
成反応の温度は、通常、使用した溶媒の還流温度を使用
する。
【0022】一般式(III)で表される化合物の具体例
としては、下記の式(f−1)〜式(f−2)の化合物
又はそれらの鏡像体等がある。
【化19】
【0023】
【化20】
【0024】
【化21】
【0025】
【化22】
【0026】本発明の光学活性2−アシルメントピラゾ
ール誘導体又はその鏡像体は、化23[一般式(I
V)]
【化23】 〔ただし、一般式(III)中、Arは一般式(I)中に
おける意味と同じであり、R1は置換基を有していても
よいアルキル基、又は置換基を有していてもよい芳香族
基を示す。〕表される化合物又はその鏡像体である。
【0027】一般式(IV)で表される化合物は、前記
の一般式(III)又はその鏡像体で表される光学活性メ
ントピラゾール誘導体を、化24[一般式(V)]
【化24】 〔ただし、一般式(V)中、R1は一般式(IV)中にお
ける意味と同じであり、Xは脱離性官能基を示す〕で表
されるカルボン酸誘導体と縮合反応させ、製造すること
ができる。
【0028】ここで、脱離性官能基のXとしては、フル
オロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基等のハロゲン
基、水酸基等の官能基を示す。
【0029】一般式(IV)及び(V)中のR1の、置換
基を有していてもよいアルキル基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、1
−メチルプロピル基、イソブチル基、ターシャリーブチ
ル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブ
チル基、イソペンチル基、ヘキシル基、1−メチルペン
チル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル
基、イソヘキシル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル
基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4
−メチルヘキシル基、イソヘプチル基、オクチル基、1
−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチ
ルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプ
チル基、イソオクチル基、フェニルメチル基、2−メト
キシフェニルメチル基、3−メトキシフェニルメチル
基、4−メトキシフェニルメチル基、2−ベンジルオキ
シフェニルメチル基、3−ベンジルオキシフェニルメチ
ル基、4−ベンジルオキシフェニルメチル基、2−メチ
ルフェニルメチル基、3−メチルフェニルメチル基、4
−メチルフェニルメチル基、2−ブロモフェニルメチル
基、3−ブロモフェニルメチル基、4−ブロモフェニル
メチル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル
基、1−(4−メトキシフェニル)エチル基、2−(4
−メトキシフェニル)エチル基、1−(4−ベンジルオ
キシフェニル)エチル基、2−(4−ベンジルオキシフ
ェニル)エチル基、1−(4−メチルフェニル)エチル
基、2−(4−メチルフェニル)エチル基、1−(4−
ブロモフェニル)エチル基、2−(4−ブロモフェニ
ル)エチル基、ビフェニルメチル基、4−(4−メトキ
シフェニル)フェニルメチル基、4−(4−ベンジルオ
キシフェニル)フェニルメチル基、4−(4−メトキシ
フェニル)フェニルメチル基、4−(4−ブロモフェニ
ル)フェニルメチル基、ビフェニルエチル基、4−(4
−メトキシフェニル)フェニルエチル基、4−(4−ベ
ンジルオキシフェニル)フェニルエチル基、4−(4−
メチルフェニル)フェニルエチル基、4−(4−ブロモ
フェニル)フェニルエチル基、1−ナフチルメチル基、
2−ナフチルメチル基、1−ナフチルエチル基、2−ナ
フチルエチル基等がある。
【0030】一般式(IV)及び(V)中のR1の、置換
基を有していてもよい芳香族基としては、フェニル基、
2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4
−メトキシフェニル基、2−ベンジルオキシフェニル
基、3−ベンジルオキシフェニル基、4−ベンジルオキ
シフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェ
ニル基、4−メチルフェニル基、2−ブロモフェニル
基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、ビ
フェニル基、4−(4−メトキシフェニル)フェニル
基、4−(4−ベンジルオキシフェニル)フェニル基、
4−(4−メトキシフェニル)フェニル基、4−(4−
ブロモフェニル)フェニル基、1−ナフチル基、2−ナ
フチル基等がある。
【0031】一般式(V)のカルボン酸誘導体であっ
て、Xが水酸基であるカルボン酸の具体例としては、下
記の式(g−1)〜式(g−9)等の化合物がある。
【化25】
【0032】一般式(V)のカルボン酸誘導体であっ
て、Xがハロゲン基であるカルボン酸ハライドの具体例
としては、下記の式(h−1)〜式(h−9)等の化合
物がある。
【0033】
【化26】
【0034】上記縮合反応において、カルボン酸誘導体
としてカルボン酸を用いる場合は塩基性試剤と縮合試剤
を加える必要があり、カルボン酸誘導体としてカルボン
酸ハライドを用いる場合は塩基性試剤を加える必要があ
る。
【0035】塩基性試剤としては、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の3
級アミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン等の含窒素芳香族塩基類等がある。縮合試剤として
は、チオニルヨード、チオニルブロミド、チオニルクロ
リド、スルフリルヨード、スルフリルブロミド、スルフ
リルクロリド、オギザニルクロリド、ホスゲン、ホスゲ
ンダイマー、ホスゲントリマー、オキシ塩化燐等のハロ
ゲン化合物、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソ
プロピルカルボジイミド等のカルボジイミド類化合物等
がある。この縮合反応において、カルボン酸誘導体、塩
基性試剤、縮合試剤は、それぞれ一般式(III)で表
される光学活性アシルメントンに対して1当量以上使用
するのが好ましい。
【0036】縮合反応の溶媒は、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ヘ
キサン、ペンタン等のアルカン系溶媒、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族系溶媒、ジクロロメタン、ク
ロロホルム等のハロゲン系溶媒がある。縮合反応の温度
は、0℃から溶媒の還流温度までが一般に使用される。
【0037】一般式(IV)で表される化合物の具体例
としては、下記の式(i−1)〜式(i−9)等の化合
物又はそれらの鏡像体がある。
【化27】
【0038】
【化28】
【0039】本発明の光学活性2−(2−置換アシル)
メントピラゾール誘導体又はその鏡像体は、化29[一
般式(VI)]
【化29】 〔ただし、一般式(VI)中、Arは置換基を有してい
てもよい芳香族基を示し、R1は置換基を有していても
よいアルキル基、又は置換基を有していてもよい芳香族
基を示し、R2は置換基を有していてもよいアルキル基
を示す。〕で表される化合物又はその鏡像体である。
【0040】一般式(VI)中のAr及びR1は、先に一
般式(IV)において述べたものと同じである。
【0041】一般式(VI)中のR2としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、1−メチルプロピル基、イソブチル基、ターシャリ
ーブチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メ
チルブチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、1−メチ
ルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペン
チル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、1−メチルヘキ
シル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル
基、4−メチルヘキシル基、イソヘプチル基、オクチル
基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3
−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチ
ルヘプチル基、イソオクチル基、フェニルメチル基、2
−メトキシフェニルメチル基、3−メトキシフェニルメ
チル基、4−メトキシフェニルメチル基、2−ベンジル
オキシフェニルメチル基、3−ベンジルオキシフェニル
メチル基、4−ベンジルオキシフェニルメチル基、2−
メチルフェニルメチル基、3−メチルフェニルメチル
基、4−メチルフェニルメチル基、2−ブロモフェニル
メチル基、3−ブロモフェニルメチル基、4−ブロモフ
ェニルメチル基、1−フェニルエチル基、2−フェニル
エチル基、1−(4−メトキシフェニル)エチル基、2
−(4−メトキシフェニル)エチル基、1−(4−ベン
ジルオキシフェニル)エチル基、2−(4−ベンジルオ
キシフェニル)エチル基、1−(4−メチルフェニル)
エチル基、2−(4−メチルフェニル)エチル基、1−
(4−ブロモフェニル)エチル基、2−(4−ブロモフ
ェニル)エチル基、ビフェニルメチル基、4−(4−メ
トキシフェニル)フェニルメチル基、4−(4−ベンジ
ルオキシフェニル)フェニルメチル基、4−(4−メト
キシフェニル)フェニルメチル基、4−(4−ブロモフ
ェニル)フェニルメチル基、ビフェニルエチル基、4−
(4−メトキシフェニル)フェニルエチル基、4−(4
−ベンジルオキシフェニル)フェニルエチル基、4−
(4−メチルフェニル)フェニルエチル基、4−(4−
ブロモフェニル)フェニルエチル基、1−ナフチルメチ
ル基、2−ナフチルメチル基、1−ナフチルエチル基、
2−ナフチルエチル基等がある。
【0042】一般式(VI)で表される化合物は、前記
の一般式(IV)の光学活性2−アシルメントピラゾー
ル誘導体又はその鏡像体を、金属塩形成試剤とハロゲン
化アルキルで処理し、増炭する方法で製造できる。
【0043】金属塩形成試剤としては、水素化ナトリウ
ム、水素化リチウム、水素化カリウム等の金属水素化
物、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムイソプロ
ピルシクロヘキシルアミド、リチウムビス(トリメチル
シリル)アミド、ソディウムビス(トリメチルシリル)
アミド等の金属アミド等があり、金属アミドを使用する
ことが好ましい。これは、一般式(IV)の光学活性ア
シルメントンに対して1当量以上で使用されるのが好ま
しい。
【0044】ハロゲン化アルキルとしては、ヨウ化アル
キル、臭化アルキル、塩化アルキル等がある。ここで、
アルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、1−メチルプロピル、イソブチル、タ
ーシャリーブチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−
メチルブチル、イソペンチル、ヘキシル、1−メチルペ
ンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、イ
ソヘキシル、ヘプチル、1−メチルヘキシル、2−メチ
ルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシ
ル、イソヘプチル、オクチル、1−メチルヘプチル、2
−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘ
プチル、5−メチルヘプチル、イソオクチル、フェニル
メチル基、2−メトキシフェニルメチル基、3−メトキ
シフェニルメチル基、4−メトキシフェニルメチル基、
2−ベンジルオキシフェニルメチル基、3−ベンジルオ
キシフェニルメチル基、4−ベンジルオキシフェニルメ
チル基、2−メチルフェニルメチル基、3−メチルフェ
ニルメチル基、4−メチルフェニルメチル基、2−ブロ
モフェニルメチル基、3−ブロモフェニルメチル基、4
−ブロモフェニルメチル基、1−フェニルエチル基、2
−フェニルエチル基、1−(4−メトキシフェニル)エ
チル基、2−(4−メトキシフェニル)エチル基、1−
(4−ベンジルオキシフェニル)エチル基、2−(4−
ベンジルオキシフェニル)エチル基、1−(4−メチル
フェニル)エチル基、2−(4−メチルフェニル)エチ
ル基、1−(4−ブロモフェニル)エチル基、2−(4
−ブロモフェニル)エチル基、ビフェニルメチル基、4
−(4−メトキシフェニル)フェニルメチル基、4−
(4−ベンジルオキシフェニル)フェニルメチル基、4
−(4−メトキシフェニル)フェニルメチル基、4−
(4−ブロモフェニル)フェニルメチル基、ビフェニル
エチル基、4−(4−メトキシフェニル)フェニルエチ
ル基、4−(4−ベンジルオキシフェニル)フェニルエ
チル基、4−(4−メチルフェニル)フェニルエチル
基、4−(4−ブロモフェニル)フェニルエチル基、1
−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、1−ナフ
チルエチル基、2−ナフチルエチル基等がある。これ
は、一般式(IV)で表される光学活性メントンに対し
て1当量以上で使用されるのが好ましい。
【0045】増炭処理の溶媒としては、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶
媒、ヘキサン、ペンタン等のアルカン系溶媒、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
等のアミド系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族系溶媒などが使用できるが、エーテル系溶媒、特
にテトラヒドロフランが好ましい。
【0046】増炭処理の温度としては特に制限はない
が、−78℃から50℃までが好ましい。増炭処理にお
いては、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、ヘキサ
メチルホスホラストリアミド等の金属配位試剤を、一般
式(IV)で表される光学活性メントンに対して1当量
以上添加することが好ましい。
【0047】上記増炭処理において、一般式(IV)の
化合物のR1基の代わりに、一般式(VI)の化合物のR
2基を導入した化30[一般式(IV’)]の光学活性
2−アシルメントピラゾール誘導体へ、
【化30】 1基を導入する増炭反応により、下記の化31[一般
式(VI’)]
【化31】 で表される光学活性2−(2−置換アシル)メントピラ
ゾール誘導体又はその鏡像体を得ることができる。
【0048】前記一般式(VI)及び(VI’)で表さ
れる化合物の具体例としては、下記の式(j−1)〜式
(j−11)等の化合物又はそれらの鏡像体がある。
【化32】
【0049】
【化33】 本発明の光学活性カルボン酸誘導体は、化34[一般式
(VIII)]
【化34】 〔ただし、一般式(VIII)中、Arは置換基を有して
いてもよい芳香族基を示し、R1は置換基を有していて
もよいアルキル基又は置換基を有していてもよい芳香族
基を示し、R2は置換基を有していてもよいアルキル基
を示し、R3は水素、置換基を有していてもよいアルキ
ル又は芳香族基を示す。〕で表される化合物又はその鏡
像体である。
【0050】一般式(VIII)の光学活性カルボン酸誘
導体は、酸性試剤の存在下で、一般式(VI)の光学活
性2−(2−置換)アシルメントピラゾール誘導体と、
一般式(VII)
【化35】HO−R3 (VII) (ただし、式中、R3は水素、置換基を有していてもよ
いアルキルまたは置換基を有していてもよい芳香族基を
示す。)で表される化合物を反応させ、交換処理するこ
とにより製造できる。
【0051】上記一般式(VII)で表される化合物の具
体例としては、水、アルキルアルコール類、マンデル酸
アルキル、乳酸アルキル等のアルコール類、フェノー
ル、アルキルフェノール、アルキルオキシフェノール、
4−(4−アルキルフェニル)フェノール、4−(4−
アルキルオキシフェニル)フェノール等のフェノール類
等がある。
【0052】ここで、アルキルとしては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、1−
メチルプロピル基、イソブチル基、ターシャリーブチル
基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチ
ル基、イソペンチル基、ヘキシル基、1−メチルペンチ
ル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、
イソヘキシル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、
2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メ
チルヘキシル基、イソヘプチル基、オクチル基、1−メ
チルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘ
プチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル
基、イソオクチル基、フェニルメチル基、2−メトキシ
フェニルメチル基、3−メトキシフェニルメチル基、4
−メトキシフェニルメチル基、2−ベンジルオキシフェ
ニルメチル基、3−ベンジルオキシフェニルメチル基、
4−ベンジルオキシフェニルメチル基、2−メチルフェ
ニルメチル基、3−メチルフェニルメチル基、4−メチ
ルフェニルメチル基、2−ブロモフェニルメチル基、3
−ブロモフェニルメチル基、4−ブロモフェニルメチル
基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、1
−(4−メトキシフェニル)エチル基、2−(4−メト
キシフェニル)エチル基、1−(4−ベンジルオキシフ
ェニル)エチル基、2−(4−ベンジルオキシフェニ
ル)エチル基、1−(4−メチルフェニル)エチル基、
2−(4−メチルフェニル)エチル基、1−(4−ブロ
モフェニル)エチル基、2−(4−ブロモフェニル)エ
チル基、ビフェニルメチル基、4−(4−メトキシフェ
ニル)フェニルメチル基、4−(4−ベンジルオキシフ
ェニル)フェニルメチル基、4−(4−メトキシフェニ
ル)フェニルメチル基、4−(4−ブロモフェニル)フ
ェニルメチル基、ビフェニルエチル基、4−(4−メト
キシフェニル)フェニルエチル基、4−(4−ベンジル
オキシフェニル)フェニルエチル基、4−(4−メチル
フェニル)フェニルエチル基、4−(4−ブロモフェニ
ル)フェニルエチル基、1−ナフチルメチル基、2−ナ
フチルメチル基、1−ナフチルエチル基、2−ナフチル
エチル基等がある。
【0053】上記交換反応で用いる酸性試剤としては、
三ヨウ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、三フッ
化ホウ素、三ヨウ化アルミニウム、三臭化アルミニウ
ム、三塩化アルミニウム、三フッ化アルミニウム、三ヨ
ウ化鉄、三臭化鉄、三塩化鉄、三フッ化鉄、二ヨウ化
鉄、二臭化鉄、二塩化鉄、二フッ化鉄、二ヨウ化錫、二
臭化錫、二塩化錫、二フッ化錫等のルイス酸性を有する
ハロゲン化金属、ヨウ化水素、臭化水素、塩化水素、フ
ッ化水素等のハロゲン化水素、ヨウ化水素酸、臭化水素
酸、塩化水素酸、フッ化水素酸、燐酸、ホウ酸、硫酸、
硝酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シ
ュウ酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、クエン酸等の無機
酸または有機酸、ピリジニウムパラトルエンスルホネー
ト、ピリジニウムメタンスルホネート等のアンモニウム
スルホネート等がある。これら酸性試剤の使用量は特に
制限するものではないが、通常は触媒量を使用する。
【0054】交換反応の溶媒は、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ヘ
キサン、ペンタン等のアルカン系溶媒、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族系溶媒、ジクロロメタン、ク
ロロホルム等のハロゲン系溶媒等がある。また、一般式
(VII)で表される化合物として水あるいはアルキルア
ルコール類を用いる場合は、これらを溶媒として用いる
こともできる。反応温度は特に制限するものではない
が、通常は、溶媒の還流温度で行う。
【0055】前記一般式(VIII)で表される化合物の
具体例としては、式(k−1)〜式(k−11)等の化
合物及びそれらの鏡像体がある。
【化36】
【0056】
【化37】
【0057】
【実施例】以下、参考例及び実施例により、本発明を更
に詳細に説明する。 〈参考例1〉l−メントン l−メントール7.81g(50.0mmol)をジエ
チルエーテル40.0mlに溶解し、重クロム酸ナトリ
ウム二水和物6.0g(20.1mmol)の濃硫酸3
0.0ml溶液を滴下して室温で2時間攪拌した。反応
液に蒸留水100mlを加えてジエチルエーテル計10
0mlで抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶
液で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し
て得たオイル状残渣を減圧蒸留してl−メントン7.0
9g(92%)を得た。 沸点 67℃/4Torr 旋光度 [α]D 20 −31.1°(c1、CHCl3
【0058】〈参考例2〉d−メントン d−メントール7.81g(50.0mmol)をジエ
チルエーテル20.0mlに溶解し、重クロム酸ナトリ
ウム5.0g(16.8mmol)の濃硫酸25.0m
l溶液を滴下して室温で2時間攪拌した。反応液に蒸留
水100mlを加えてジエチルエーテル計100mlで
抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄
後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得たオ
イル状残渣を減圧蒸留してl−メントン7.48g(9
7%)を得た。 沸点 67℃/4Torr 旋光度 [α]D 20 31.1°(c1、CHCl3
【0059】光学活性アシルメントン誘導体[一般式
(I)] 〈実施例1〉6−ベンゾイル−l−メントン〔式(d−
1)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン200mlにジイソプロピルア
ミン8.00g(79mmol)、塩化ブチル9.26
g(100mmol)及びリチウム1.19g(171
mmol)を加え、超音波処理してリチウムジイソプロ
ピルアミド溶液を調製した。この溶液を−78℃に冷却
後、l−メントン6.12g(39.7mmol)の無
水テトラヒドロフラン10ml溶液を滴下して30分攪
拌した。得られた混合液にベンゾイルクロリド7.03
gを滴下して室温で1時間攪拌した。反応液に蒸留水2
00mlを加えてジエチルエーテル計200mlで抽出
した。有機層を1規定水酸化ナトリウム水溶液、飽和食
塩水、蒸留水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮して得た残渣をヘキサンから再結晶して6
−ベンゾイル−l−メントン6.46g(63%)を得
た。
【0060】融点 136−138℃ 旋光度 [α]D 20 16.4°(c1、CHCl31 H−核磁気共鳴スペクトル:δ(ppm,CDCl
3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.85(d,3H,J=7Hz),0.91(d,3
H,J=7Hz),0.97(d,3H,J=7H
z),1.40〜1.60(m,2H),1.98〜
2.14(m,3H),2.25〜2.34(m,1
H),2.51〜2.55(m,1H),4.08
(d,1H,J=12Hz),7.34〜7.53
(m,3H),7.82〜7.85(m,2H)13 C−核磁気共鳴スペクトル:δ(ppm,CDC
3,内部標準テトラメチルシラン) 18.5,21.1,21.1,26.0,28.0,
33.4,37.6,56.8,66.0,128.
0,128.6,132.9,138.1,198.
1,209.0 元素分析 理論値:C;79.03%,H;8.58% 実験値:C;78.98%,H;8.61%
【0061】〈実施例2〉6−ベンゾイル−d−メント
ン 無水テトラヒドロフラン200mlにジイソプロピルア
ミン10.12g(100mmol)、塩化ブチル1
8.59g(200mmol)及びリチウム1.25g
(180mmol)を加え、超音波処理してリチウムジ
イソプロピルアミド溶液を調製した。この溶液を−78
℃に冷却後、d−メントン6.77g(43.9mmo
l)の無水テトラヒドロフラン10ml溶液を滴下して
30分攪拌した。得られた混合液にベンゾイルクロリド
14.06gを滴下して室温で1時間攪拌した。反応液
に蒸留水200mlを加えてジエチルエーテル計200
mlで抽出した。有機層を1規定水酸化ナトリウム水溶
液、飽和食塩水、蒸留水で順次洗浄後無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をヘキサンから再
結晶して6−ベンゾイル−d−メントン7.37g(6
5%)を得た。
【0062】融点 136−138℃ 旋光度 [α]D 20 −16.4°(c1、CHCl3
【0063】光学活性メントピラゾール誘導体[一般式
(III)] 〈実施例3〉3−フェニル−l−メントピラゾール〔式
(f−1)の化合物〕 メタノール50mlに6−ベンゾイル−l−メントン
4.00g(15.5mmol)及びヒドラジン一水和
物1.41g(28.2mmol)を溶解し、濃塩酸8
3μl(1mmol)を加えて4時間還流した。反応液
を減圧濃縮して得た残渣をジエチルエーテル50mlに
溶解し、蒸留水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧濃縮して得た残渣をヘキサンから再結晶して3
−フェニル−l−メントピラゾール3.70g(94
%)を得た。
【0064】融点 122.5−124℃ 旋光度 [α]D 20 −158.5°(c4.6、CH
Cl31 H−核磁気共鳴スペクトル:δ(ppm,CDCl
3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.81(d,3H,J=7Hz),0.97(d,3
H,J=7Hz),0.98(d,3H,J=7H
z),1.18〜1.37(m,2H),1.50〜
1.63(m,1H),1.77〜1.88(m,1
H),1.99〜2.22(m,1H),2.55〜
2.65(m,1H),2.98〜3.14(m,1
H),7.27〜7.39(m,3H),7.57〜
7.65(m,2H),11.25(broad d,
1H)13 C−核磁気共鳴スペクトル:δ(ppm,CDCl
3,内部標準テトラメチルシラン) 18.3,20.7,20.8,21.9,27.1,
30.3,31.6,39.7,118.7,127.
6,127.7,128.4,133.2,145.
4,146.7 元素分析 理論値:C;80.27%,H;8.72%,N;1
1.01% 実験値:C;80.18%,H;8.56%,N;1
0.95%
【0065】〈実施例4〉3−フェニル−d−メントピ
ラゾール メタノール150mlに6−ベンゾイル−d−メントン
4.31g(16。7mmol)及びヒドラジン一水和
物2.51g(50.1mmol)を溶解し、濃塩酸2
50μl(3mmol)を加えて4時間還流した。反応
液を減圧濃縮して得た残渣をジエチルエーテル50ml
に溶解し、蒸留水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧濃縮して得た残渣をヘキサンから再結晶して
3−フェニル−d−メントピラゾール4.08g(96
%)を得た。
【0066】融点 122.5−124℃ 旋光度 [α]D 20 158.5°(c1、CHCl3
【0067】光学活性2−アシルメントピラゾール誘導
体[一般式(IV)] 〈実施例5〉2−プロピオニル−3−フェニル−l−メ
ントピラゾール〔式(i−1)の化合物〕 無水ベンゼン150mlに3−フェニル−l−メントピ
ラゾール3.61g(14.2mmol)、トリエチル
アミン4.31g(42.6mmol)、プロピオン酸
1.44g(19.4mmol)を溶解し、塩化チオニ
ル2.53g(21.3mmol)を0℃で加えて、室
温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水200mlを加え
て1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸留水
で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出
系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−プロ
ピオニル−3−フェニル−l−メントピラゾール1.1
5g(26%)を得た。
【0068】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.69(d,3H,J=7Hz),0.94(d,3
H,J=7Hz),1.08(d,3H,J=7H
z),1.16(d,3H,J=7Hz),1.20〜
1.31(m,1H),1.36〜1.65(m,1
H),1.76〜2.06(m,2H),2.20〜
2.48(m,1H),2.54〜2.68(m,1
H),2.70〜2.83(m,1H),3.04〜
3.24(m,2H),7.25〜7.46(m,5
H) 元素分析 理論値:C;77.38%,H;8.44%,N;9.
02% 実験値:C;77.43%,H;8.40%,N;9.
10%
【0069】〈実施例6〉2−プロピオニル−3−フェ
ニル−l−メントピラゾール 無水ベンゼン150mlに3−フェニル−l−メントピ
ラゾール4.00g(15.7mmol)、トリエチル
アミン4.77g(47.1mmol)を溶解し、塩化
プロピオニル2.91g(31.4mmol)を0℃で
加えて、室温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水200
mlを加えて1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩
酸、蒸留水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製
して2−プロピオニル−3−フェニル−l−メントピラ
ゾール4.20g(86%)を得た。
【0070】〈実施例7〉2−プロピオニル−3−フェ
ニル−d−メントピラゾール 無水ベンゼン100mlに3−フェニル−d−メントピ
ラゾール2.04g(8.0mmol)、トリエチルア
ミン2.43g(24.0mmol)を溶解し、塩化プ
ロピオニル1.48g(16.0mmol)を0℃で加
えて、室温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水100m
lを加えて1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩
酸、蒸留水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製
して2−プロピオニル−3−フェニル−d−メントピラ
ゾール2.14g(86%)を得た。
【0071】〈実施例8〉2−ブチリル−3−フェニル
−l−メントピラゾール〔式(i−2)の化合物〕 無水ベンゼン100mlに3−フェニル−l−メントピ
ラゾール2.37g(9.3mmol)、トリエチルア
ミン2.83g(28mmol)を溶解し、塩化ブチリ
ル1.63g(14.0mmol)を0℃で加えて、室
温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水100mlを加え
て1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸留水
で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出
系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−ブチ
リル−3−フェニル−l−メントピラゾール2.60g
(86%)を得た。
【0072】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.69(d,3H,J=7Hz),0.91〜1.0
(m,6H),1.08(d,3H,J=7Hz),
1.18〜1.31(m,1H),1.46〜1.60
(m,1H),1.63〜1.79(sext,2H,
J=7Hz),1.83〜1.99(m,2H),2.
36〜2.44(m,1H),2.58〜2.66
(m,1H),2.68〜2.79(m,1H)2.9
6〜3.19(ABX2,2H,J=7Hz,J=15
Hz),7.25〜7.40(m,5H)
【0073】〈実施例9〉2−ブチリル−3−フェニル
−d−メントピラゾール 無水ベンゼン100mlに3−フェニル−d−メントピ
ラゾール254mg(1.0mmol)、トリエチルア
ミン304g(3.0mmol)を溶解し、塩化ブチリ
ル233g(2.0mmol)を0℃で加えて、室温で
2時間攪拌した。反応液に蒸留水100mlを加えて1
規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸留水で順
次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して
得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:
ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−ブチリル
−3−フェニル−d−メントピラゾール272mg(8
4%)を得た。
【0074】〈実施例10〉2−バレリル−3−フェニ
ル−l−メントピラゾール 無水ベンゼン50mlに3−フェニル−l−メントピラ
ゾール2.00g(7.9mmol)、トリエチルアミ
ン2.41g(23.8mmol)を溶解し、塩化バレ
リル2.06g(15.8mmol)を0℃で加えて、
室温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水50mlを加え
て1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸留水
で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出
系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−バレ
リル−3−フェニル−l−メントピラゾール2.29g
(86%)を得た。
【0075】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.68(d,3H,J=7Hz),0.88〜0.9
5(m,8H),1.08(d,3H,J=7Hz),
1.10〜1.45(m,1H),1.49(m,1
H),1.62〜1.71(m,2H),1.85〜
1.95(m,2H),2.39〜2.42(m,1
H),2.60〜2.64(m,1H),2.70〜
2.75(m,1H),2.97〜3.22(ABX
2,2H,J=7Hz,J=15Hz),7.19〜
7.38(m,5H)
【0076】〈実施例11〉2−イソバレリル−3−フ
ェニル−l−メントピラゾール 無水ベンゼン50mlに3−フェニル−l−メントピラ
ゾール1.99g(7.8mmol)、トリエチルアミ
ン2.41g(23.8mmol)を溶解し、塩化イソ
バレリル2.06g(15.8mmol)を0℃で加え
て、室温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水50mlを
加えて1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸
留水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2
−イソバレリル−3−フェニル−l−メントピラゾール
2.04g(77%)を得た。
【0077】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.68(d,3H,J=7Hz),0.93〜1.0
2(m,10H),1.08(d,3H,J=7H
z),1.10〜1.31(m,1H),1.45〜
1.60(m,1H),1.83〜2.00(m,1
H),2.16〜2.28(m,1H),2.36〜
2.46(m,1H),2.58〜2.66(m,1
H),2.68〜2.79(m,1H),2.97(A
BX2,2H,J=7Hz,J=15Hz),7.25
〜7.40(m,5H)
【0078】〈実施例12〉2−(2−フェニルアセチ
ル)−3−フェニル−l−メントピラゾール〔式(i−
3)の化合物〕 無水ベンゼン20mlに3−フェニル−l−メントピラ
ゾール254g(1.0mmol)、トリエチルアミン
304mg(3.0mmol)を溶解し、塩化フェニル
アセチル309mg(2.0mmol)を0℃で加え
て、室温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水20mlを
加えて1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸
留水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2
−(2−フェニルアセチル)−3−フェニル−l−メン
トピラゾール134mg(36%)を得た。
【0079】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.68(d,3H,J=7Hz),0.94(d,3
H,J=7Hz),1.11(d,3H,J=7H
z),1.18〜1.30(m,1H),1.44〜
1.59(m,1H),1.86〜1.98(m,2
H),2.45〜2.51(m,1H),2.62〜
2.74(m,2H),4.41(ABq,2H,J=
15Hz),7.14〜7.64(m,10H)
【0080】〈実施例13〉2−(3−フェニルプロピ
オニル)−3−フェニル−l−メントピラゾール〔式
(i−8)の化合物〕 無水ベンゼン150mlに3−フェニル−l−メントピ
ラゾール2.88g(11.3mmol)、トリエチル
アミン3.43g(33.9mmol)、プロピオン酸
3.39g(22.6mmol)を溶解し、塩化チオニ
ル4.03g(33.9mmol)を0℃で加えて、室
温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水200mlを加え
て1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸留水
で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出
系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−(3
−フェニルプロピオニル)−3−フェニル−l−メント
ピラゾール3.76g(86%)を得た。
【0081】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.69(d,3H,J=7Hz),0.92(d,3
H,J=7Hz),1.07(d,3H,J=7H
z),1.24(m,1H),1.52(m,1H),
1.91(m,2H),2.40(m,1H),2.6
1(m,1H)2.74(m,1H),3.00(t,2
H),3.43(m,2H),7.36(m,10H)
【0082】〈実施例14〉2−[2−(1−ナフチ
ル)アセチル]−3−フェニル−l−メントピラゾール
〔式(i−6)の化合物〕 無水ベンゼン20mlに3−フェニル−l−メントピラ
ゾール254g(1.0mmol)、トリエチルアミン
304mg(3.0mmol)、1−ナフチル酢酸37
2mg(2.0mmol)を溶解し、塩化チオニル35
7mg(3.0mmol)を0℃で加えて、室温で2時
間攪拌した。反応液に蒸留水20mlを加えて1規定水
酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸留水で順次洗浄
後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサ
ン/ベンゼン=2/1)で精製して2−[2−(1−ナ
フチル)アセチル]−3−フェニル−l−メントピラゾ
ール139mg(33%)を得た。
【0083】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.69(d,3H,J=7Hz),0.97(d,3
H,J=7Hz),1.13(d,3H,J=7H
z),1.25(m,1H),1.53(m,1H),
1.93(m,2H),2.53(m,1H),2.7
1(m,2H)4.74(d,1H),5.04(d,1
H),7.37(m,9H),7.78(m,2H),
8.15(m,1H)
【0084】〈実施例15〉2−ブチリル−3−(1−
ナフチル)−l−メントピラゾール 無水ベンゼン30mlに3−(1−ナフチル)−l−メ
ントピラゾール457g(1.5mmol)、トリエチ
ルアミン455mg(4.5mmol)を溶解し、塩化
ブチリル257mg(2.0mmol)を0℃で加え
て、室温で2時間攪拌した。反応液に蒸留水30mlを
加えて1規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、蒸
留水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2
−ブチリル−3−(1−ナフチル)−l−メントピラゾ
ール349mg(62%)を得た。
【0085】光学活性2−(2−置換アシル)メントピ
ラゾール誘導体〔一般式(VI)〕 〈実施例16〉2−[(S)−2−メチルブチリル]−
3−フェニル−l−メントピラゾール〔式(j−2)の
化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン405mg(4.0mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−プロピオニル−3−フェニルメント−l−ピ
ラゾール621mg(2.0mmol)を加え0℃で攪
拌した。1時間後反応液にヨウ化エチル1.25g
(8.0mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。反
応液に酢酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄後無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼ
ン=2/1)で精製して2−[(S)−2−メチルブチ
リル]−3−フェニル−l−メントピラゾール467m
g(69%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペ
クトルで測定したところ61.3%eeであった。
【0086】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.70(d,3H,J=7Hz),0.88(t,3
H,J=7Hz),0.95(d,3H,J=7H
z),1.09(d,3H,J=7Hz),1.20
(d,3H,J=7Hz),1.15(m,1H),
1.51(m,1H),1.72(m,1H),1.9
2(m,2H),2.42(m,1H)2.63(m,1
H),2.74(m,1H),3.86(m,1H),
7.34(m,5H)
【0087】〈実施例17〉2−[(R)−2−メチル
ブチリル]−3−フェニル−d−メントピラゾール 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン405mg(4.0mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−プロピオニル−3−フェニル−d−メントピ
ラゾール621mg(2.0mmol)を加え0℃で攪
拌した。1時間後反応液にヨウ化エチル1.29g
(8.3mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。反
応液に酢酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄後無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼ
ン=2/1)で精製して2−[(R)−2−メチルブチ
リル]−3−フェニル−d−メントピラゾール386m
g(57%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペ
クトルで測定したところ63.2%eeであった。
【0088】〈実施例18〉2−[(R)−2−メチル
ブチリル]−3−フェニル−l−メントピラゾール〔式
(j−1)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン415mg(4.1mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−ブチリル−3−フェニル−l−メントピラゾ
ール649g(2.0mmol)を加え0℃で攪拌し
た。1時間後反応液にヨウ化メチル1.14g(8.0
mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液に酢
酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄後無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/
1)で精製して2−[(R)−2−メチルブチリル]−
3−フェニル−l−メントピラゾール454mg(67
%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで
測定したところ59.6%eeであった。
【0089】〈実施例19〉2−[(R)−2−メチル
ブチリル]−3−フェニル−l−メントピラゾール〔式
(j−1)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlに2−ブチリル−3−
フェニル−l−メントピラゾール649g(2.0mm
ol)とヘキサメチルホスホリックトリアミド2ml
(11.5mmol)を溶解し、リチウムビス(トリメ
チルシリル)アミド3.0mmolを−78℃で加え攪
拌した。反応液にヨウ化メチル1.14g(8.0mm
ol)を加えて、室温で1時間攪拌した。反応液に0℃
で酢酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄後無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=
2/1)で精製して2−[(R)−2−メチルブチリ
ル]−3−フェニル−l−メントピラゾール596mg
(88%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペク
トルで測定したところ70.0%eeであった。
【0090】〈実施例20〉2−[(R)−2−メチル
ブチリル]−3−フェニル−l−メントピラゾール〔式
(j−1)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン415mg(4.1mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−ブチリル−3−フェニル−l−メントピラゾ
ール617g(1.9mmol)を加え0℃で攪拌し
た。1時間後反応液にヨウ化メチル1.18g(8.3
mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液に酢
酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄後無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/
1)で精製して2−[(R)−2−メチルブチリル]−
3−フェニル−l−メントピラゾール463mg(72
%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで
測定したところ80.8%eeであった。
【0091】〈実施例21〉2−[(S)−2−メチル
ブチリル]−3−フェニル−d−メントピラゾール 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン415mg(4.1mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−ブチリル−3−フェニル−d−メントピラゾ
ール649g(2.0mmol)を加え0℃で攪拌し
た。1時間後反応液にヨウ化メチル1.14g(8.0
mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液に酢
酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄後無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/
1)で精製して2−[(S)−2−メチルブチリル]−
3−フェニル−d−メントピラゾール406mg(60
%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで
測定したところ66.5%eeであった。
【0092】〈実施例22〉2−[(R)−2−メチル
バレリル]−3−フェニル−l−メントピラゾール〔式
(j−4)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン425mg(4.2mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−バレリル−3−フェニル−l−メントピラゾ
ール677mg(2.0mmol)を加え0℃で攪拌し
た。1時間後反応液にヨウ化メチル1.25g(8.0
mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液に酢
酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄後無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/
1)で精製して2−[(R)−2−メチルバレリル]−
3−フェニル−l−メントピラゾール508mg(72
%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで
測定したところ70.0%eeであった。
【0093】〈実施例23〉2−[(R)−2−メチル
イソバレリル]−3−フェニル−l−メントピラゾール
〔式(j−3)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン415mg(4.1mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−イソバレリル−3−フェニル−l−メントピ
ラゾール609mg(1.9mmol)を加え0℃で攪
拌した。1時間後反応液にヨウ化メチル1.39g
(9.8mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。反
応液に酢酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄後無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼ
ン=2/1)で精製して2−[(R)−2−メチルイソ
バレリル]−3−フェニル−l−メントピラゾール26
6mg(42%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴
スペクトルで測定したところ100.0%eeであっ
た。
【0094】〈実施例24〉2−[(R)−2−フェニ
ルプロピオニル]−3−フェニル−l−メントピラゾー
ル〔式(j−5)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン425mg(4.2mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−(2−フェニルアセチル)−3−フェニル−
l−メントピラゾール745mg(2.0mmol)を
加え0℃で攪拌した。1時間後反応液にヨウ化エチル
1.35g(9.5mmol)を加えて室温で1時間攪
拌した。反応液に酢酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗浄
後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得た残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘキサ
ン/ベンゼン=2/1)で精製して2−[(R)−2−
フェニルプロピオニル]−3−フェニル−l−メントピ
ラゾール363mg(47%)を得た。光学純度を1
−核磁気共鳴スペクトルで測定したところ100.0%
eeであった。
【0095】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.67(d,3H,J=7Hz),0.75(d,3
H,J=7Hz),1.01(d,3H,J=7H
z),1.21(m,1H),1.41(m,1H),
1.50(d,3H,J=7Hz),1.86(m,2
H),2.42(m,1H),2.62(m,1H),
5.22(q,1H, J=7Hz),7.34(m,
5H)
【0096】〈実施例25〉2−[(R)−2−フェニ
ルプロピオニル]−3−フェニル−l−メントピラゾー
ル〔式(j−5)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlに2−(2−フェニル
アセチル)−3−フェニル−l−メントピラゾール74
5mg(2.0mmol)とヘキサメチルホスホリック
トリアミド2ml(11.5mmol)を溶解し、リチ
ウムビス(トリメチルシリル)アミド3.0mmolを
−78℃で加え攪拌した。反応液にヨウ化メチル1.1
4g(8.0mmol)を加えて、室温で1時間攪拌し
た。反応液に0℃で酢酸を加えて酸性にし、蒸留水で洗
浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得た
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘキ
サン/ベンゼン=2/1)で精製して2−[(R)−2
−フェニルプロピオニル]−3−フェニル−l−メント
ピラゾール386mg(50%)を得た。光学純度を1
H−核磁気共鳴スペクトルで測定したところ100.0
%eeであった。
【0097】〈実施例26〉2−[(R)−2−フェニ
ルプロピオニル]−3−フェニル−l−メントピラゾー
ル〔式(j−5)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン10mlに水素化ナトリウム1
5.3mg(0.38mmol)を懸濁し、0℃で2−
(2−フェニルアセチル)−3−フェニル−l−メント
ピラゾール95mg(0.26mmol)を加えて5分
撹拌した。混合液にヘキサメチルホスホリックトリアミ
ド0.2ml(1.15mmol)を加え5分攪拌後、
反応液にヨウ化メチル48μl(0.77mmol)を
加えて20分攪拌した。反応液に飽和燐酸緩衝液を加
え、酢酸エチル20mlで抽出した。有機層を0.2N
塩酸と蒸留水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフ(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製
して2−[(R)−2−フェニルプロピオニル]−3−
フェニル−l−メントピラゾール81mg(82%)を
得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで測定し
たところ38.0%eeであった。
【0098】〈実施例27〉2−[(R)−3−フェニ
ル−2−メチルプロピオニル]−3−フェニル−l−メ
ントピラゾール〔式(j−9)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン405mg(4.0mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴下
して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサメ
チルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−(3−フェニルプロピオニル)−3−フェニ
ル−l−メントピラゾール657mg(1.7mmo
l)を加え0℃で攪拌した。1時間後反応液にヨウ化エ
チル1.21g(8.5mmol)を加えて室温で1時
間攪拌した。反応液に酢酸を加えて酸性にし、蒸留水で
洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘ
キサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−[(R)−
3−フェニル−2−メチルプロピオニル]−3−フェニ
ル−l−メントピラゾール368mg(54%)を得
た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで測定した
ところ100.0%eeであった。
【0099】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.71(d,3H,J=7Hz),0.95(d,3
H,J=7Hz),1.10(d,3H,J=7H
z),1.18(d,3H,J=7Hz),1.25
(m,1H),1.50(m,1H),1.92(m,
2H),2.47(m,1H),2.63(m,2
H),2.71(m,1H),3.14(m,1H),
4.21(m,1H),7.34(m,10H)
【0100】〈実施例28〉2−[(R)−3−フェニ
ル−2−メチルプロピオニル]−3−フェニル−l−メ
ントピラゾール〔式(j−9)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlに2−(3−フェニル
プロピオニル)−3−フェニル−l−メントピラゾール
773mg(2.0mmol)とヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド2ml(11.5mmol)を溶解し、
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド3.0mmo
lを−78℃で加え攪拌した。反応液にヨウ化メチル
1.14g(8.0mmol)を加えて、室温で1時間
攪拌した。反応液に0℃で酢酸を加えて酸性にし、蒸留
水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し
て得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出
系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−
[(R)−3−フェニル−2−メチルプロピオニル]−
3−フェニル−l−メントピラゾール577mg(72
%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで
測定したところ100.0%eeであった。
【0101】〈実施例29〉2−[(R)−2−(1−
ナフチル)プロピオニル]−3−フェニル−l−メント
ピラゾール〔式(j−7)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlにジイソプロピルアミ
ン425mg(4.2mmol)を溶解し、−78℃で
0.6Mブチルリチウム7ml(4.2mmol)を滴
下して、室温で30分攪拌後−78℃に冷却し、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド2ml(11.5mmo
l)と2−[2−(1−ナフチル)アセチル]−3−フ
ェニル−l−メントピラゾール888mg(2.1mm
ol)を加え0℃で攪拌した。1時間後反応液にヨウ化
エチル1.15g(8.1mmol)を加えて室温で1
時間攪拌した。反応液に酢酸を加えて酸性にし、蒸留水
で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して
得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:
ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−[(R)
−2−(1−ナフチル)プロピオニル]−3−フェニル
−l−メントピラゾール404mg(44%)を得た。
光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで測定したとこ
ろ100.0%eeであった。
【0102】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.17(d,3H,J=7Hz),0.69(d,3
H,J=7Hz),1.23(d,3H,J=7H
z),1.62(M,4H),1.71(m,1H),
1.85(m,1H),2.01(m,1H),2.4
8(m,2H)2.61(m,1H),5.98(q,1H,J=7Hz),7.43(m,9
H),7.66(m,1H),7.80(m,1H),8.34(m,1H)
【0103】〈実施例30〉2−[(R)−2−(1−
ナフチル)プロピオニル]−3−フェニル−l−メント
ピラゾール〔式(j−7)の化合物〕 無水テトラヒドロフラン20mlに2−[2−(1−ナ
フチル)アセチル]−3−フェニル−l−メントピラゾ
ール845mg(2.0mmol)とヘキサメチルホス
ホリックトリアミド2ml(11.5mmol)を溶解
し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド3.0m
molを−78℃で加え攪拌した。反応液にヨウ化メチ
ル1.14g(8.0mmol)を加えて、室温で1時
間攪拌した。反応液に0℃で酢酸を加えて酸性にし、蒸
留水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出
系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して2−
[(R)−2−(1−ナフチル)プロピオニル]−3−
フェニル−l−メントピラゾール419mg(48%)
を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで測定
したところ100.0%eeであった。
【0104】交換反応 〈実施例31〉(S)−2−O−[(R)−2−メチル
ブチリル]マンデル酸メチル〔式(k−2)の化合物〕 2−[(R)−2−メチルブチリル]−3−フェニル−
l−メントピラゾール305mg(0.9mmol、6
4.7%ee)と(S)−メチルマンデレート166m
g(1.0mmol)を無水テトラヒドロフラン2ml
に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート691
μl(5.5mmol)を加え6時間還流した。反応液
に蒸留水10mlを加えてジエチルエーテル20mlで
抽出後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘ
キサン/ベンゼン=2/1)で精製して(R)−2−O
−[(R)−2−メチルブチリル]マンデル酸メチル1
44mg(64%)を得た。光学純度を1H−核磁気共
鳴スペクトルで測定したところ63.7%eeであっ
た。
【0105】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.99(t,3H,J=7Hz),1.13(d,3
H,J=7Hz),1.57(m,1H),1.80
(m,1H),2.55(m,1H),3.77(s,
3H),5.92(s,1H),7.42(m,5H)
【0106】〈実施例32〉(S)−2−O−[(S)
−2−メチルブチリル]マンデル酸メチル〔式(k−
3)の化合物〕 2−[(S)−2−メチルブチリル]−3−フェニル−
l−メントピラゾール169mg(0.5mmol、6
1.8%ee)と(S)−メチルマンデレート100m
g(0.6mmol)を無水テトラヒドロフラン2ml
に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート477
μl(3.8mmol)を加え6時間還流した。反応液
に蒸留水10mlを加えてジエチルエーテル20mlで
抽出後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出系:ヘ
キサン/ベンゼン=2/1)で精製して(S)−2−O
−[(S)−2−メチルブチリル]マンデル酸メチル6
5mg(52%)を得た。光学純度を1H−核磁気共鳴
スペクトルで測定したところ66.9%eeであった。
【0107】〈実施例33〉(S)−2−O−[(R)
−2−メチルイソバレリル]マンデル酸メチル〔式(k
−4)の化合物〕 2−[(R)−2−メチルイソバレリル]−3−フェニ
ル−l−メントピラゾール247mg(0.7mmo
l、100.0%ee)と(S)−メチルマンデレート
166mg(1.0mmol)を無水テトラヒドロフラ
ン2mlに溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレー
ト641μl(5.1mmol)を加え6時間還流し
た。反応液に蒸留水10mlを加えてジエチルエーテル
20mlで抽出後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
(溶出系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して
(S)−2−O−[(R)−2−メチルイソバレリル]
マンデル酸メチル88mg(71%)を得た。光学純度
1H−核磁気共鳴スペクトルで測定したところ10
0.0%eeであった。
【0108】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3 ,内部標準テトラメチルシラン) 0.90(d,3H,J=7Hz),0.95(d,3
H,J=7Hz),1.19(d,3H,J=7H
z),2.00(m,1H),2.41(m,1H),
3.71(s,3H),5.93(s,1H),7.4
2(m,5H)
【0109】〈実施例34〉(S)−2−O−[(R)
−3−フェニル−2−メチルプロピオニル]マンデル酸
メチル〔式(k−9)の化合物〕 2−[(R)−3−フェニル−2−メチルプロピオニ
ル]−3−フェニル−l−メントピラゾール361mg
(0.9mmol)と(S)−メチルマンデレート16
6mg(1.0mmol)を無水テトラヒドロフラン2
mlに溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート7
16μl(5.7mmol)を加え6時間還流した。反
応液に蒸留水10mlを加えてジエチルエーテル20m
lで抽出後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し
て得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ(溶出
系:ヘキサン/ベンゼン=2/1)で精製して(S)−
2−O−[(R)−3−フェニル−2−メチルプロピオ
ニル]マンデル酸メチル108mg(40%)を得た。
光学純度を1H−核磁気共鳴スペクトルで測定したとこ
ろ100.0%eeであった。
【0110】1H−核磁気共鳴スペクトル:δ(pp
m,CDCl3,内部標準テトラメチルシラン) 1.27(d,3H,J=7Hz),2.72(m,1
H),2.95(m,1H),3.10(m,1H),
3.74(s,3H),5.89(s,1H)7.32
(m,10H)
【0111】
【発明の効果】請求項1の光学活性アシルメントン誘導
体又はその鏡像体、請求項3の光学活性メントピラゾー
ル誘導体又はその鏡像体、請求項5の光学活性2−アシ
ルメントピラゾール誘導体又はその鏡像体、並びに請求
項7の光学活性2−(2−置換アシル)メントピラゾー
ル誘導体又はその鏡像体は、いずれも新規な化合物であ
る。請求項1の化合物は請求項3の化合物の原料とな
り、請求項3の化合物は請求項5の化合物の原料とな
り、請求項5の化合物は請求項7の化合物の原料とな
る。請求項2、請求項4、請求項6又は請求項8の製造
法により、それぞれ、請求項1の化合物、請求項3の化
合物、請求項5の化合物又は請求項7の化合物を製造で
きる。請求項9の製造法により、請求項7の化合物から
光学活性2−置換カルボン酸誘導体が製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 光学活性2−(2−置換アシル)メントピラゾール誘導体、鏡像体、その中間体、及びそれらの 製造法、並びに光学活性2−(2−置換アシル)メントピラゾール誘導体を用いる光学活性2− 置換カルボン酸誘導体の製造法

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化1[一般式(I)] 【化1】 [ただし、一般式(I)中、Arは置換基を有していて
    もよい芳香族基を示す]で表される光学活性アシルメン
    トン誘導体又はその鏡像体。
  2. 【請求項2】化2[式(II)] 【化2】 で表される光学活性メントン又はその鏡像体を、アシル
    化することを特徴とする、請求項1の光学活性アシルメ
    ントン誘導体又はその鏡像体の製造法。
  3. 【請求項3】化3[一般式(III)] 【化3】 [ただし、一般式(III)中、Arは一般式(I)中に
    おける意味と同じ]で表される光学活性メントピラゾー
    ル誘導体又はその鏡像体。
  4. 【請求項4】請求項1の光学活性アシルメントン誘導体
    又はその鏡像体を、ヒドラジンで処理することを特徴と
    する、請求項3の光学活性メントピラゾール誘導体又は
    その鏡像体の製造法。
  5. 【請求項5】化4[一般式(IV)] 【化4】 [ただし、一般式(IV)中、一般式(I)中における意
    味と同じであり、R1は置換基を有していてもよいアル
    キル基、又は置換基を有していてもよい芳香族基を示
    す]で表される光学活性2−アシルメントピラゾール誘
    導体又はその鏡像体。
  6. 【請求項6】請求項3の光学活性メントピラゾール誘導
    体又はその鏡像体を化5[一般式(V)] 【化5】 [ただし、一般式(V)中、R1は一般式(IV)中にお
    ける意味と同じであり、Xは脱離性官能基を示す]で表
    されるカルボン酸誘導体と縮合させることを特徴とす
    る、請求項5の光学活性2−(2−置換アシル)メント
    ピラゾール誘導体又はその鏡像体の製造法
  7. 【請求項7】化6[一般式(VI)] 【化6】 [ただし、一般式(VI)中、Arは一般式(I)中にお
    ける意味と同じであり、R1は一般式(IV)中における
    意味と同じであり、R2は置換基を有していてもよいア
    ルキル基を示す]で表される光学活性2−(2−置換ア
    シル)メントピラゾール誘導体又はその鏡像体。
  8. 【請求項8】請求項5の光学活性2−アシルメントピラ
    ゾール誘導体又はその鏡像体を、金属塩形成試剤とハロ
    ゲン化アルキルで処理することを特徴とする、請求項7
    の光学活性2−(2−置換アシル)メントピラゾール誘導
    体又はその鏡像体の製造法。
  9. 【請求項9】酸性試剤の存在下で、請求項7の光学活性
    2−(2−置換アシル)メントピラゾール誘導体又はそ
    の鏡像体と、化7[一般式(VII)] 【化7】HO−R3 (VII) [ただし、一般式(VII)中、R3は水素、置換基を有し
    ていてもよいアルキル、又は置換基を有していてもよい
    芳香族基を示す]で表される化合物を反応させることを
    特徴とする、化8[一般式(VIII)] 【化8】 [ただし、一般式(VIII)中、R1は置換基を有してい
    てもよいアルキル基又は置換基を有していてもよい芳香
    族基、R2は置換基を有していてもよいアルキル基、R3
    は水素、置換基を有していてもよいアルキル又は置換基
    を有していてもよい芳香族基を示す]で表される光学活
    性2−置換カルボン酸誘導体の製造法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001294546A (ja) * 2000-02-28 2001-10-23 Takasago Internatl Corp (1’R,2’S,5’R)3−l−メントキシアルカン−1−オール冷感剤

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